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編 集 後 記
石川郁男教授は1957(昭和32)年に,武井邦夫教授は59(昭和34)年に,近松順一教授は70(昭和45)
年に,本学文理学部(67年以降人文学部)に赴任され,それぞれ38年,36年,25年の永きにわたって本 学に奉職されました。三教授とも,経済学科(当初政経学科)経済学教室,75年から社会科学科経済学 教室,85年から社会科学科経済構造教室に所属され,石川教授は「経済学史」「社会経済思想史」等の講 義・ゼミナールを,武井教授は「金融論」「経済原論」「景気循環論」等の講義・ゼミナールを,近松教
授は「労働経済論」「社会保障論」等の講義・ゼミナールを担当してこられました。従来からの社会科学科の慣行では,定年退官教授の記念事業の一つとして,退官教授に関係する学内 外の研究者に玉稿を寄稿していただき,それを本誌「退官記念号」として編集・刊行してきました。そ の慣行に従いますと,三教授それぞれについて「退官記念号」を刊行するという案もあり得たのですが,
今回の場合は,三教授とも同一教室所属であって,寄稿を要請される諸先生方が重複することが予期さ れ,別々に「退官記念号」を発刊するのは困難と思われました。幸い,退官予定の三教授からも御承諾 をいただきましたので,本号を「石川郁男・武井邦夫・近松順一教授退官記念号」として,編集・刊行
することとしました。企画・編集に当たりましては,大枠では従来の慣行に従って,定年退官教授の「人と業績」の紹介
(略歴・業績目録を巻末に附す)と関連の諸先生方の論文という構成を採りましたが,それぞれの退官教 授の御意向に沿った企画を一部採用しました。具体的には,武井教授の「人と業績」につきましては,
「研究生活を振り返る」というテーマで座談会を開いて教授のお話をうかがい,その記録を掲載すること
としました。論文の寄稿依頼は,本学の経済学関係教官を中心としましたが,学外の方では,かつて本学部社会科 学科に勤務されていて三教授と関わりの深い方に依頼し,また,退官教授の専門分野との関連で,ロシ ア社会思想史や産業社会学関係の先生方にも依頼しました。幸い,佐藤守弘教授(筑波大学)からはは るばる英国(現在レディングの暁星国際大学客員教授)から玉稿を寄せていただき,早坂教授(教養部)
には,玉稿に加えて石川教授の「人と業績」欄の執筆にも御協力いただき,金原教授(教養部)には同 じく石川教授の「人と業績」欄の執筆と取り纏めに御尽力いただきました。どうも有難うございました。
上記の方々を含めて,論文7篇及び「人と業績」3篇(座談会含む)の御寄稿を賜ることが出来ました。
御寄稿の論文は,関連の深い退官教授ごとに纏めるのも一案でしたが,三教授の内の特定の方への「献 呈」と決めにくいものもありますので,一括して執筆者の年齢順に掲載させていただきました。
退官される三教授は,それぞれの専門分野で御活躍なされるとともに,大学行政の分野でも大変な御 尽力をいただきました(詳しくはそれぞれの「人と業績」欄や「略歴」・「業績目録」を御参照下さ い)。そうした多大な御貢献に対しまして,このようなささやかな企画をもってしては到底報いること は出来ないとは存じますが,気持ちばかりの謝意を表させていただく次第です。
三教授の御健康と一層の御活躍を祈念しつつ。
1995年2月
「石川郁男・武井邦夫・近松順一教授退官記念号」編集委員