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長谷川誠一

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Academic year: 2021

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誘導電動機の二次チョッパ制御について

長谷川誠一

Onrotorchoppercontrolofinductionmotor

SEIIcHIHAsEGAwA

Speedcontrolofwoundrotorinductionmotorbymeansofresistanceintherotorcircuit isineffi‑cientandprovidesdiscontinuousspeedcharacteristics.

IfthyristorchopperisconnectedtoresistanceR, theneffectiveresistancecanbecontin‑

uouslyandpreciselycontrolled・ThispulsecotrolledresistancebymeansOfthyristorchopper shouldreplaceusualspeedcontrolresistance.Thiswayprovidescontinuousspeedcontroldr‑

lve

1 .まえがき 図1に実験装置の概略を示した。チョッパ部分は

Jonse型で, 回路構成は前報l)とほぎ同じである。

誘導電動機のスリップリングからの電流はダイオー ドブリッジにて整流され,サイリスタチョッパを通 じて,外部抵抗Rに導びかれる。ケートコントロー ルはPUTによるオシレータを用いチョッパ周波数 は40〜300(Hz),デューテイレシオは10〜80(%)の 範囲で可変できる。供試電動機は2(kw), 6極三 相巻線形誘導電動機で,渦電流形動力計に直結され ている。 トルクは電動機と動力計を連結する伝動軸 にとりつけたストレインケージによって測定した。

巻線形誘導電動機の二次抵抗制御は広範囲にわた る速度制御が簡便に行えることから, その歴史も長 い。しかしながら装置が簡単な反面,抵抗器の損失 の大なること,及び電動機の大容量化にしたがい,

抵抗器容量も増大する。さらにノッチによる抵抗切 換えのため速度変化が段階的になるなどの欠点もあ る。筆者は前報')において報告したサイリスタチョ ッパを巻線形導電動機の二次抵抗制御に応用してみ た。この方法はサイリスタの台頭期, 60年代に提案 され2),報告も多いが筆者は制御装置の小形化の点 から本校実験室に設備されている電動機に試みてみ た。その結果,抵抗制御に比較してスムーズな速度 制御特性が得られた。一方チョッパ制御特有の電流 波形の歪みのため高調波電流が流れ, さらに効率も 低下するという問題も残った。

3 200V Gc

2 .実験装置 R

サイリスタチョッパによってPWM制御された電 流が抵抗Rを流れるとき, 実効的な抵抗Reはデュ ーテイレシオDrによって変化する。すなわち, ューテイレシオDrが100(%)のときRe=Rとなり,

もしチョッパ波形が理想的な方形波とみなし得るな らばRe=R/Drの関係のもとにデューテイレシオを 変化することによって可変抵抗が得られる。これが 従来のノッチ切換えによる速度制御抵抗にとって代 るパルスコントロールされた抵抗で,デューテイレ シオを変化することによって,電動機のすべり一ト ルク特性を比例推移させる。

Th:サイリスタチョッパ D:ダイオードブリッジ L:平滑リアクトル Gc:ケートコントロール R:外部抵抗

3qM:三相巻線形誘導電動機 図1 装置概略図 昭和60年2月

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長谷川誠一

00

14

00 12

の二Yヤ 86

︵E・之蒄︑△へ一

00

J 10 20 30 40 50 60 7C 0

デューティレシォDr(%)

f=50(Hz), R=0.15(Q)

図2速度制御特性 4

︽叩叩︾I

︿ 2

00

の一ソ︑ヤ

0 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 O

すべりS

f=100(Hz), R=0.15(Q)

00

図4 すべり−トルク特性

0 10 20 30 40 50 60 70 80

デューティレシォDr(%)

f=100(Hz), R=0.15(Q)

図3速度制御特性

3 .運転特性

図2, 3に代表的な速度制御特性を示した。パラ メータは負荷機械の電気動力計の励磁電流である。

本装置によって制御された電動機の速度はデュー テイレシオを減ずるにともない低下し,負荷が大き いほど低下の割合が著しい。また低速領域ほどデュ ーテイレシオの減少にともなう速度低下の割合が著 しくなる。これは前述したように実効抵抗R6がR /Drの関係のもとに変化する特性があらわれている

ものである。またチョッパ周波数を低くすると,同 一デューテイレシオに対する速度はや、低くなる。

次に運転特性をすべり−トルク特性の点からみて みると図4, 5のような形となる。パラメータは図 2, 3と同様動力計励磁電流である。図中の破線は

、同一外部抵抗でチョッパ制御を行わないときの特性 を示したものである。一般に負荷が大きいほど速度 低下(すべり増加)に対するトルク増大の割合が大 きくなる。すなわちトルク変動が大きい。 しかしな

︵日・Z︶い︑△へ一

J 0.b 0.4 0.3 0.Z 0.1

すべりS

f=50(Hz), R=0.15(Q)

すべり−トルク特性 図5

がらチョッパ制御時の特性は制御を行わない場合に 秋田高専研究紀要第20号

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誘導電動機の二次チョッパ制御について

60 12

50

10 0043

︵訳舂針穣

H抵几0.8t

8642

︵E・之演︑会一

0.19(Q)

20

10

0 10 20 30 40 50 60 70 80

デューテイレシオDr(%) 図7 効率特性

一般に誘導電動機の効率は二次抵抗制御を行って すべりSとなっている場合, 1次銅損が2次銅損よ りはるかに小さいことから(1‑S)と近似される。

したがって本装置による速度制御は前述の図2, 3 の特性に示したようにすべりSが最大で約0.5であ るから,効率は50(%)以上になるはずである。 かるにデューテイレシオを減じてゆくと40(%)台 まで低下する。

最近はこの種のパワーエレクトロニクス機器の増 加と大容量化によって無効電力,高調波電流が増加 し電源系統に電圧波形の歪みをもたらし電圧変動,

その影響が大になってきている。この点からもチョ ッパ制御についてはまだ検討の余地がある。

0.3 0−2 0.1 C

すべりS

f=100(Hz),R=0.15(9)

図6定トルク運転特性

比較して,高速領域においてはトルク変動が少ない。

もし定トルク特性を得ようとするならば電動機2次 電流を一定に保って運転すればよい。図6にその例 を示した。パラメータは電動機2次電流である。図 からもあきらかなように, 2次電流をある値に保持 すれば定トルク運転となる。チョッパ周波数はすべ り−トルク特性に対し,周波数の低下にともない,

や、 トルクを減少する傾向がみられる。

ところでサイリスタチョッパによって制御された 電流波形は方形波とならず,転流コンデンサおよび オートトランスのインダクタンス等の影響で方形波 に三角波を加えた波形となる3)。本装置ではこれが 電動機2次回路にそう入されているため電流波形に 歪みをもたらす。その結果基本波および高調波無効 電力が増え,力率が低下する。さらに無効電流の増 加分だけ損失も大きくなり, これが効率に悪影響を 及ぼす。

図7は外部抵抗をパラメータとしたときのデュー テイレシオの変化に対する効率の特性を示したもの である。全般にデューテイレシオを低下させるにと もない効率は漸減するが外部抵抗が大きいほど同一 デューテイレシオに対する効率は低い。一方,チョ

ッパ制御を行わないときの効率が同一出力条件のも とで70(%)台なので,チョッノ制御時は効率が低下 していることになる。

4 .ま とめ

以上サイリスタチョッパを用いた誘導電動機の二 次制御を試みた結果について述べたが, まとめると

1)同期速度付近から約50(%)近くまでの応範囲 にわたって,連続的な速度制御ができる。

2) 2次電流を一定に保つことによって定トルク 特性が得られる。

装置を従来の抵抗器よりはるかに小形化できたこ とは言うまでもないが,一方には効率低下という問 題が残った。これにはフィルタを用いて補償するこ

とが考えられ検討中である。

参考文献

l)長谷川, 田畑:サイリスタチョッパによる直流 電流の制御:秋田高専紀要17号(昭57)

昭和60年2月

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長谷川誠一

2)K,HEUMANN:PulseControlofD‑CandA‑

CMOtorsbySilicon‑ControlledRectifiers: IE.

EE.Trans. (1964July)Vol.83

3)長谷川:サイリスタチョッパの制御特性:秋田 高専紀要18号(昭58)

秋田高専研究紀要第20号

参照

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