熊 大 教 響 実 競 研 究 第51 号, 6.-493 8991
大学での実践的生活科教育の試み
学内樹木の観察一 三 島 嶽 志 ・ 前 田 健 悟
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は じ め に
小学校では,ほとんどの学校で校臓の樹木記名語 札
1)をつげる等,児童が樹木名を覚えやすいような 環境を整えている.また,生活科の学智内容にも,
樹木を活用した学習活動が見られる.このため,大 学でめ生活科関連の授難でも,樹木の観擦を経験さ せる必要がある.
本学部では,生活科関連の教科噂門科悶名は
r生 活しと言い,心理,託金,粗科,技術・家庭科の 各学科が
l年次後期拡 3 コマづっ開いている.樹木 の観察詰,理科担当の自訴領域で,その中の約
04分 を欝いて大学むキャンパスをブイールドとして実施 している.学生を少しでも謡物に親しませるために は,名前を覚えさせるのが最も近道と考え,時間内 にできるだザ多くの構木を観繋し,覚えるようにし 向げきた.
ところで学生に樹木を観察させると,その観察方 略によってかなり観嬢結果が輿なっている.本語究 では,
3種類の方略を用いて,学生の鰻察実態を明
らかにすることを試みた.
'理科教育
箆察方轄と観査内容設び調査対象 教膏学蔀
1年次の生活
Iは後期開鱗?あり,教官 の記量の関孫で実施時期が
21月となっている.この 季節の落葉穫はすっかち薬を蓄としており,あまり 観察に適した時期とはいえ設い.なお,草荏も観察 させたいととろであるが,草花の学習廷は全く不完 な時期である.そのため,観察対象は樹木おみとし,
樹木の観察には,講幾時間内の約
04分を充てた.
樹木の観療は平成
4年度から取り入れていたが,
観察方略の解析は
6年度から始めた.
6年度からの
袈1 樹木の観療方略,調査内務及び調査対象
区分 観療方法 制'i:内縁 側'*対象 i人当り平均
復費量 キャンパス内の総本t-潟 $1と彼自慢dせる 方量li1 i首1* 鑓懸命カードに調Fか'lt o
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) 42綴のうち、事案せた*(/):ti綴蓄と金銭 3書いて〈ださい f45.2 震 波42幸運以外(/)*で奇襲織した氷(/):ti厳令余録 3書いて〈ださい 5ぷ 濯 の1:.艇の肉、今覚えてい o*(/) 名義年告と念総3書いてください 重f17.2
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事愛護軍iこ織ってから望書か宅きる}
8基幹:J/ 1毒klF (文楽) "3 1人 女74 入量十105 人
観察方略lでの自答結果 時喜 一2 1申 立 22 22 i一 足。 一0 20 百五 13 52 3- M一 お一 3一 路一 Am ym 9一 辺2 22 i? 百万 一山 一5 5一 単純 一郎 一日 i一 o- o- o一 よ。 向。 叩l m7 一O 問。 一- 一o -s -o hi -叩 O叩 23 E凶 均一 部一
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三島根恋・館詔鍵欝
ってた木の名前の計の多い績になっており,いずれ かの欄の計が詩人以上の樹木93種について示しであ る. 01人に満たない撰木は,その地としてまとめた.
その龍に嘉する樹種数は35 雛であった.樹木には,
科,属,議を記した標札を付けて毒るが,その数誌 少ないため,襲名の中広はマツ,ツツジ,サクラの ように科名,属名の名前も含まれておち,イロハモ ミジと関じ種名のそミジもある.樹木名の左に浴印 を付した樹木は,正光・松尾4) が襲警本市学校環機繰免 コンクーJレ欝葦調書を基に調べた熊本市内公立小学 校16校のうち,半数0)03校以上に克られる樹木であ る.また・印を付した梅木弘 1/6 に溜たるlO校以 上に見られる樹木である.ソメイヨシノは81授に為 ったが,サクラと記載された学校が45 校あり,その 大学はソメイヨシノと考えられるので, 03校以上あ るもおとして扱った.表に示した 93種中ソテツ,ア カマツ,フェニックス,コウヨウザンを除く53 謹は,
熊本市内公立小学校の01校以上に晃られる樹木とい
-40-
観察方略は,表l詑釈すように3方絡を用いて行っ ている.今後は各方絡を穣察方略........1 鰻察方略3と 呼ぶこと記する.学生詰表 1拡示す内容を穣察結果 として報告するよう求められている.なお,表 1 の 右棚には,各鵠査内容に対する匝答のl人当たりの 王子均確を記入してるる.
まず平成 6 年度は,観察方略 1 に示すように~ヤ ャンパス需の樹木を自由に観察させた.そのまやの 1 額類について民細かく観察させる意味から樹木カ ードを作らせた.
平或7素手渡は,講義護近くの樹種が豊富な場訴に 建物が建ち, 6年度とは樹木環境が大義く変色した.
また, 6年度の親査から,観察した樹木の数が少な いように思えたので 7年度は大学の北キャンパス を底続器に回り,できるだザ多くの樹木を雛察でき るように計習した.即ち,鰻察方略 2に示すように キャンパス向から24種の代表的な樹木(以下24種と 記述する)を選び,その位置を記入した樹木地闘を 配布し, 24 種を中心に観察させるようにした. 24積 以外の鶴木を観察した場合は,その位置を樹木地留 に記入するように指示した.多くの樹木の観娯を主 銀記したため,樹木カードは作らせなかった
平或s年肢は,構木の観察法は7年度と需じであ るが,報告事項で24種の積木について, 7年震は探 せなかった樺木む名前を問うたが, 8年度は観察方 略3に訴すよう記,探せた樹木の名需を問うように 変えた.これは,探せた挺木の名前を関う方が,探 せなかった樹木の名前を関うより,より多くの樹護 を観察すると考えたからである.
樹種名の問定などには,植物図鑑仰を参照した.
観療方略1
王子成6年度は,観察方略lによって行った.方略 10)調査内容 r1) 知っていた木の名離を全部書い てくださいJ については1入平均7.21 種{莞5.11 毅, 女3.31 種,) r 2 )今日覚えた木の名前を全部欝いて
くださFいJ については7.6 積(男3.7 種,女4.6 機,) r3) 名前が分からなかった木の種類は全部で舟種類 ですかj については6.7 種〈男5.7 種,女8.7 謹}書い ていた.知ってた木の7.21 離と覚えた木の7.6 種に名 前が分からなかった木の6.7 謹を加えた72種は,観察 方略1で観察された樹種数となる.
後20) 左調には知ってた木の名前,中模拡拭覚え た木の名欝について回答した人数を男,女とそお計 拡ついて掲額期記示しである.樹木名の蝦序は,知
結 果 と 考 襲
の者が書いていた.表によると,イヌマキは覚えた 8
8
λ 中, 27人とかなりの学生の記憶に残っている樹 木であるが,コウヨウザンは41人中, 0人と1人も 詑構に残っていない梅木であり,樹種により記憶肢 は異会っている.しかし,全体としては,覚えたと する人数の多い本語ど正書する響i合が高い領向が窺 える.正寄り木と覚えた木の構改〉相関係数は18.O,-C- 間者の関にはまの語関がるった.覚えたフドが l 均7.6 種であったので, 3.3 護法覚えた木の49% 広当 たる.
圏Iは,表2の知ってた木の名欝,業えたフドの名 前,正答の木の名前の計の龍を,総人数に対する苔 分率としてグラフに示したもので,横織は樹木名,
縦軸は回答者数の百分率である.国からわかるよう に,知ってた者が多い樹木は,覚えた者は少なし 逆に覚えた者が多い樹木は,知ってた者が少ない領 向が窺えるが,樹種による違いも大きいように思え る.そこで知ってた木と覚えた木との人数関保をグ ラフにしてみた.その結果は図 2に示してあり,横 軸泣それぞれの樹木を知ってた人数,縦軸は覚えた 人数である.知ってた者が半数以上,または覚えた 者が辛数以上の樹木では,知ってた人数と覚えた人 数の需の穏関部数試-0.94 となった.また,知って た者が1/3 以上,また註覚えた者が1/3 以上の樹
木でほ-0.75 となち,知ってた者と覚えた者の関に
詰負む担関があった.持,全樺穣についての相関鍔
数は-0.61 であった.この相関関保の群縮について
詰後述する.
学内禅木を利用した生活科教育
うことになる.熊本市内公立小学校には 1校平均 約離4) の樹種があち,援木の名揺を覚えやすくする ための工夫がなされている.キャンパス内には ,Jト
と問じ雛穣が多く晃られることから,知ってた 樹木の名前が1人平均7.21 謹というのは,決して蕗 い備とは考えられない.
2より,知ってた木の名前は,熊本県の熊本で あるクスノキが901 人中501 人 と 最 も 多 七 次 が 市 木 のイチョウで89 人,ウメ,マツ,モミ,キンモクセ イ,ツバキは半数以上,サザンカ,ソメイヨシノ,
ツツジ,スギ,ヒノキ,モミジ,サノレスベリ,サク ラ,ソテツ,ケヤキは1/3 以上の者が轡いていた.
覚えた木の名前はイヌマキ,エノキ,センダン,
ヒマラヤスギ,イヌツゲが半数以上,イロハモミジ は1/3 以上の者が書いていた.この覚えた木拡つい ては,学生の記穫の程度を調べるために,樹木観襲警 の1適鶴後に,嶺木穣察時紅葉えた木の名前を思い 出させて響かせた.その結果 1入平均4.4 穣{男.4 7種,女3.4 種)を書いていた.この名前お正しさを 調べるため,樹木畿察時記覚えた木の名前と一致す
るかをチェックした.その結果,覚えた本塁〉名欝と 一致した名前は, 1人平均3.3 穣{弗1.3 議,女5.3 議}
であった.乙の値は,大変儲い値と轡える.表 2お お欄には,この覚えた木の名前と一致した名需を,
r1E答の木の名前 Jとして男,女とその貯について樹 種別に人数で示してある.正答の木の名前は,イヌ マキが半数以上, t.マラヤスギが 1/3 以上,エノ キ,モッコク,センダン,イロハモミジは02人以上
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観察方略 1 での回答率 -41-
図1
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平成7年度は,観察方略2によって行った.その 調査内容のうち, r 1 ) 42 積のうち,探せなかった木 の名舗を全部書いてください」については,捜1 者 摸に示したようにl 入平均78. 種{男 5.7 穣,女8.0 穂) 書いていた.この強から, 42種のうち諜せた樹木は 3
4 .
2 種と第出されるが,実際これだけお樹木を観察 したかは疑問である,
表3 の方略 2 在欄には, r 2 )今日費えたフドむ名欝 を全部骨いでくださいJ の圏答結果を,男,女とそ の計について樹種別に人数で示してある.樹木番号
1 -42 は42 櫨の樹木であり, 43-86 は42 機以外の樹 木である.多年草であるパショウも,樹木として観 察の対象とした.樹木番号左の*印と・印拡ついて は,表1の場合と関じでるる.クロマツは 81校にあ ったが,マツと記載された学校が34 校島り,その大 半はクロマツと考えられるので,表1で述べたソメ イヨシノと同じく03校以上あるものとして譲った.
4
2 種の樹木では,ソテツ,フェニックス,コウヨウ ザン,ヤマザクラ,オキナヤシモドキ,パショウを 除く63種は,熊本市内公立小学校の10 校以上で見ら れる榛木である. 24額以外む謝木でも,記載容れて いる21議のうち?謹は,関乙く 01校以上で晃られる 樹木である.なお,ヤマザクラは 3較にあったが,
サクラの54 校の中にある謹変含まれていると考えら れる.
表3によると,覚えた木は,ブニ広ニックス)02( が50 人と最も多く,次がナナメノキ)41( の46 人, モミ(1)7 ,キンモクセイ)71( ,.クスノキ )22( ,イ ヌマ今(1) ,センダン )3( ,サルスペリ )8( ,ヒマ ラヤスギ)4( ,クロマツ,イチョウ,ソテツ)52( ,
イロハモミジ (6) ,ニシキギ,エノ~)2( が詩人以 上と多かった.また 1人平均9.01 穣{男1.11 護,
女170. 種)を帯いており,この値は,方略 1の6.7 緩 より多かった.樹木名の後の( )内の数字は,方 略1で覚えた木の名前が多かった樹木の願位でありf
数字がない樹木は,少ないかぜロの樹木である.イ ヌマキ )1( ,センダン)3( ,サルスベリ )8( ,ヒマ ラヤスギλ4( イ3ハモミジ)6( ,エノキ)2( は方 略lでも究えた者が多かった撞木でるるが,ブニにニ ックス)02( ,クスノキ)22( ,クロマツ,イチョウ.
ソテツ)52( ,ニシキギは覚えた者が少なかったかぜ ロの樹木?ある.その内むソテツは方時 1 で試知っ てた者が43 人と多く,フェニックス,ニシキギは2 人か1人と少ない,ただ, 3種とも標札が付けて壮 かったため,方絡1 で覚えたとした者は少なかった と考えることができる.クスノキ,クロマツ,イチ ョウについては,方略1 では犯人以上が知っていた ため,新たに覚えたとする者は少なかったと考えら れる.とのことは,方略 1で知ってた饗と覚えた者 の間拡,負の相関があったことから替える.
前年度と問機,樹木観察のl 週間後に,機本観察 碍に3設えた木の名前を思い出させて欝かせた.その 結果1 人平均8.5 額{男 27. 種,女93. 機)響いてい た,この名舗が,樹木観察時記覚えた木の名前と一 致するか者チぶツクした.結果は,ー数した名前は
1人平均4.6 穣{男 3.9 種,女5.1 種)であった . ζ の 備は,前年撲思い出させて書かせた名前44. 種,一致 した名前3.3 種より高かった.表 3の方略2右譲ζ
は,この覚えた木の名前と一致した名前払「正答の 木の名前J として男,女とその計について樹穫期に 人数で法しである.方略 1 の場合と同様に,観察当 B,覚えた者が多い樹木ほど,一致した者も多い.
爵者の相関額数は42 種については089. ,全種でも.O
88 と悲の非常に高い梧爵がるった.
観察方略3
平成8年度は,観察方略3によって行い,表lに 示されているように, r 1 24) 穂のうち,探せた木の 名前を全部書いてください」については,平均245. 犠(男 225. 種,女255. 種)書いてあり,性差はなか
った. 425. 種は, 24謹の60.5% に当たる.観察エリ アが拡い上に,観察時需に額約が為ったためこの彊 になったと考えられる.この結集から,方略 2の探 せなかった樹木の名前がl 人平均78. 纏,よって探せ た樹木が324. 積は多すぎると考える.構フド地密から 探せなかった樹木を見つけるのに時間をとられ,時 間内に全部書ききれなかったのではないかと予想さ れる.
- 24
学内樹木を剥惑した生活科教育
袈3 観察方籍2 と方略 3 での自答結果
探せた木の名前の詳績については,表3の観察方 略3在様の上方に,男,女とその計民ついて種種5S U
iこ人数で示してある.探せた樹木は,キンモクセイ が全員,クスノキ,イロハモミジがき7入,イチョウ,
イヌマキ,ソメイヨシノ,ク口マツ,エノキ, tニマ ラヤスギ,ソテツ,モミ,センダンが08人以上と多 かった.少ない樹木はモチノキの詩人,ヤマモモの 2
7 人があち,バショウ,メタセコイア,ヤツヂ,タ イサンボク,イヌツゲ,オキナヤシモドキも04人以 下でるった.探せた者が多い樹木は,多数 D学生が
た経蕗付近にあり,一般によく知られている樹 木でもある.学生は数人まとまって行動することが 多いため, 1 人でも樹木地図にるる樹木が探せると,
そのグル」プ全員が諜せたことに者る.一方,探せ た者が少ない樹木は,講義室から速くにるったり,
ったととろにある樹木が多い.バショウ,メタ セコイア,イヌツゲは観察しやすいエリアにあった が,バショウは欝木ではないため分かりずらしメ タセコイアは業を落として,メタセコイアと判断で きる者が少なしイヌツゲ誌小さく刈り込んであっ - 43-
三島撤志・前田健悟
たためと推測される.
r 2 )24 種以外の木で観察した木の名前を全部書い てください」については 1人平均5.5 種(男 .74 種, 女5.8 種)書いていた.乙の詳細については,表 3の 観察方略3左欄下方の樹木番号43 以下に示してある.
表より,観察者の多い樹木はカナメモチの61 人,サ ザンカの47 人であり,観察した樹種は全部で44 種目 に及んだ.この 44 種に42 種を加えると68種になるが,
方略1の自由に観察させた場合の92 種より少なかっ た.樹種の中には,カエデ,サクラ,ササ,タケ,
ツツジ,マツのように,種名ではなく,科名または 属名で記載されたものも含まれている.
一方,探せた木の平均が2.45 種, 24種以外で観察 した木の平均が5.5 種であるので,観察した樹種数は 全部で390. 種となる.この値は,方略 1で観察され た全樹種平均の72種より多かった.
r 3 )上記(今日観察した木)の内,今覚えている 木の名前を全部書いてください(教室に帰ってから 書かせるJ) では, 24種以外の樹木も含めて1 人平均 1
2 .
7 種(男 11. 7種,女113. 種)書いていた.覚えて いる木の72.1 種は,観察された30.9 種の41. 1% とな る.観察した樹木数の割には,記憶に止まっている 樹木は少ない.
覚えた木の名前の詳細については,表3の観察方 略3中欄に男,女とその計について樹種別に人数で 示しである.表より,覚えた樹木はイチョウが98人, クスノキ,キンモクセイが70人台,ソテツ,イロハ モミジが60 人台,ソメイヨシノ,ブエニツ・クスが50 人台,ウメ,モミ,サルスベリ,ヒマラヤスギ,ク ロマツ,スギが40 人台と多かった.これらの樹木は,
ソメイヨシノ,ウメ,スギを除くと方略2でも覚え た者が多かった樹木である.少なかった樹木は,コ ウヨウザン,バショウの3人,モチノキ,ヤマモモ,
イヌツゲ,タイサンポク,メタセコイヤの5人以内,
ムクノキ,ナンキンハゼ,オキナヤシモドキ,ヒイ ラギモクセイ,カイズカイプキ, ドウダンツツジの 1
0 人以内であった.覚えた木の名前と観察した木の 名前との関係をみると,観察した者が多い樹木が覚
えた者も多い傾向にある.観察した木の名前と覚え た木の名前との相関係数は0.77 で正の相関があった.
8年度も,樹木を観察した1週間後に,樹木観察4 時に覚えた木の名前を書かせた.その結果 1人平 均7.7 種(男 .46 種,女83. 種)を 24種の中から書き,
全種からは平均88. 種(男 7.4種,女 49. 種)書いてい た.この名前が,樹木観察時に覚えた樹木の名前と 一致しているかを調べたところ,一致した名前は全
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覚えた人の割合(%)
図3 覚えた人の割合と正答した人の割合との関係 種について平均4.5 種(男 .83 種,女4.9 種)であっ た.との値は,前年度の書いた値58. 種,一致した値 4
.
6 種と差はなかった.
表3の方略3右欄には,一致した名前を「正答の 木の名前」として男,女とその計について樹種別に 人数で示してある.観察当日,覚えた人数が多い樹 木ほど,一致した人数も多く, .両者の相関係数は全 種で0.78 であった.図 3には,この相関の様子を示
しである.ただ方略1, 2と比べ,相関係数は最も 低くなっている.
図4 は,表 3 の観察方略 3 におげる探せた木の名 前,覚えた木の名前,正答の木の名前の計の値を,
総人数に対する百分率としてグラフに示したもので,
横軸は樹木番号,縦軸は回答者数の百分率である.
探せた木(観察した木)と,覚えた木の間には,前 述したように正の相闘があったが,樹種によってか なりの違いが見られる.探せた木に対して覚えた木 の割合が大きい樹種としては,大きい方からイチョ ウ)2( ,フェニックス)43( ,クスノキ(1),ソテツ (
1)6,キンモクセイ)6( ,スギ(1)0,ウメ)3( ,ソ メイヨシノ )9( ,イロハモミジ)31( ,サルスベリ (
1 4
) ,ツバキ)7( ,モミ)5( となっており.小さい 樹種としては小さい方からコウヨウザン)93( ,ムク ノキ )13( ,ノTショウ,ナンキンハぜ)33( ,イヌツ ゲ)53( ,エノキ)42( ,ヒイラギモクセイ)63( ,ヤ マモモ,オキナヤシモドキ,カイズカイプキ)82( , アラカシ,タイサンポク,メタセコイヤとなってい る.樹木の後の( )内の数字は表 2の樹木の順位,
即ち観察方略1で知ってた者が多い樹木の順位であ り,数字がないものは表に示してない樹木である.
覚えた割合が大きい樹木は,観察方略1 で知ってた 者が多い樹木,覚えた割合が小さい樹木は,方略l で知ってた者が少ない樹木であることが多い.この - 44 一
学内謝本を斡思した生活科教育
させるために, 3種類の観察方略を用いて学生 の観娯爽搬を明らかにすることを試みた.観察した 総樹舗数は,自由に観察させた観察方略 1 が,方略
2, 3よりやや多く,興味・関心の高い学生にとっ ては,自由観察は有効な方法と言える.穣察した 1 人平均の樹犠は,樹木地関を用いて観察する撰木を した方略3が,方略1よちやや多かった.観察 する樹木を指定した方が,観察する横木数も少なし 短時間で観察を袋了する学生数を少なくすることが できる.また, 1遊間後詰〉記壌の程度を講ベた結果 では,方略2,3が,方略1よちやや高かった.
業えた鶴木の名前を開いた結果で註,知ってた木 と党えた木の名前を問う方略lでは,名前を知って る者は知ってる樹木,知らない者は覚えた樹木とし て思答した者が多く,探せなかった木と覚えた木の 名前を問う方略2では,名前を知ってる樹木は勿論,
名前は知らなくとも木自身を知ってる樹木も,覚え た樹木として聞答した者が多かったと考える.また,
観察した木の中で覚えている木の名前を問う方賂3 では,知ってた樹木の名前を多く回答していた.怒 らない樹木は多くを覚えられず,覚えた樹木として 回答する散は少設かったと考えらまもる.
観察の方絡が違えば,犠察結果が異なることがわ かった.今後詰,これらお結果託基づき,学生によ
り多くの接木を雛祭させ,記雑誌止めさせるために,
援本培醤記記す樹木名を標札のある樹木を中心に構 或し,常縁者警,落葉樹を欝き分げるなど,書き方に 工夫をこらして探しやすいようするとともに,観察 ことは,観察方鰭3で覚えた審i合が大きい樹木は,
芳絡 1 より学生がよく知ってる樹木である可能性が 高七覚えた翻舎が小さい樹木は,学生が知らない 樹木で為る理能性が高いと脅える.よく知ってる樹 木泣覚えた木として剖蓄し,知らない樹木は,観察
はしても究えていない者が多く,覚えた木として回 答した者が少なかったと思われる.
観察方略 l では,知っていた木と覚えた木の名前 を問うているので,前述したように,観察時点で名 前を知ってる樹木は知っている樹木,知らない樹木 は覚えた樹木として問答した者が多かったと考えら れる.観察方略 2では,探せなかった木と,覚えた 木の名前を関うているので,観癒した時点で名前を 知ってる樹木は物論,名前を知らなくても,木吉Jき
は知っているという樹木は覚えた木として自答し,
名話も木島最も知らない様木についてのみ,覚えた 樹木として語答しなかった者が多いと考えられる.
観察方略3で弘観察した木{探せた木)と,観察 した本のまやで覚えている木の名能者問うているので,
観察した時点で知った樹木は覚えている樹木として 自答し,知らなかった樹木は多く告覚えることがで きず,覚えた梼木として問答した樹木は少なかった と考えられる.このことが方略 3で覚えた木と正答 の木の相関が最も低くなった鄭閣と考えられる.
生活科関連の授業の中で,組分という際られた時 間内に,学生にできるだけ多くの樹木を観察させ,
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樹木番号
偲 出 羽
(ぎ )持 組堕
30
10 90 80
観察方賂3L"の回答率
4 5 -
関ヰ
三三島譲志・
経路も耀くして多くの樹種を効率よく観療で替るよ うにしたい.
拳 考 文 献
1)藤島弘純,本城幸子. r学校再樹木の栽憾の現状と今後 の課題J. 自本理科教育学会研究紀要,滋(l). 92 1(99.)1
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2) 林 勤t栄,古里和夫,中村慢雄. r際魚樹木大陸鑑J.
1 9 8
7 ,北陸館
3
) 本 間 政 次 , 林 弥 栄 , 吉 塁 範 夫 紫 色 鱒 審 議 務 大 盤 鑑J,.1991 北陸館
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