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細骨材の表面水率がフレッシュモルタルの

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Academic year: 2021

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細骨材の表面水率がフレッシュモルタルの 流動性と吸着量に及ぼす影響

学籍番号 1 1 3 0 0 7 0 氏名 坂井慎太郎 指導教員 大内雅博

高知工科大学システム工学群築都市デザイン専攻

要旨:細骨材の表面水率がフレッシュモルタルの流動性に及ぼす影響を、セメントに吸着したものと未吸着のものに 区別して定量的に明らかにした。含水率の変化と使用する高性能 A E減水剤(グレニウム 6 5 0 0 、8 S B )によってフレッシ ュモルタルの流動性の変化と吸着量の変化が見られた。グレニウム 6 5 0 0では表面水率によって G mが変わったが、8 S B では表面水率の影響を受けず G mの値が一定を保つ傾向が見られた。表面水率と使用する高性能 A E減水剤によって流動 性に違いが出ると結論づけた。

KeyWords : フレッシュモルタル,表面水率,流動性,吸着量,未吸着量

1 . はじめに

細骨材の表面水率の変動が高性能A E 減水剤の効果に 影響を及ぼしていることが過去の研究より明らかに なっているが、そのメカニズムは解明されていない。

本研究の目的は、表面水率がフレッシュモルタルに 及ぼす流動性のメカニズムを明らかにし、高性能A E 減水剤の吸着分と未吸着分が流動性に及ぼす影響を 定量化することで、既往の研究では解明されていな い高性能A E 減水剤の未吸着分が、流動性に及ぼす効 果を定量的に解明できると考えたからである。

2 . 仮説

過去の研究結果よりフレッシュモルタルの流動性に は、細骨材の表面水率が関わっていることが明らか になっている。

①過去の試験結果よりフロー試験の結果が山型にな っていることから、流動性にはピークがあり、ピー ク時にはその効果が吸着量にも影響を及ぼすと仮定 した。

②混和剤でも同じ傾向が見られると仮定した。

表面水率と G mの関係を図- 1 に示す。

0 1 2 3 4 5 6 7

0 1 2 3 4

Gm

表面水率(%)

図- 1 表面水率とG m の関係 3 . 試験方法

自己充填モルタルを用いて、練上がり時の流動性、

粘性及び吸着量を測定した。外気温によるフレッシ ュモルタルの流動性への影響を無くすために室温 2 0 ℃の恒温室内で試験を行った。また、試験にはバ ラツキが出ることを考慮し、本研究では全ての試験 を 1ケースにつき 3バッチずつ行った。

3 . 1 使用材料

使用材料を表- 1 に示す。

表- 1 使用材料

セメント(C)  普通ポルトランドセメント 密度3.15g/cm

3

細骨材(S)  石灰石砕砂 密度2.68g/cm

3

混和剤(SP)  グレニウム6500、8SB

水(W) 蒸留水

3 . 2 練混ぜ方法

練混ぜ方法を図- 2 に示す。

30秒

C+S W+SP 練上がり

120秒

図- 2 練混ぜ方法

C : 普通ポルトランドセメント, S : 細骨材 W : 水, S P : 高性能 A E減水剤

3 . 3 自己充填モルタルの流動性の試験方法 フローコーンにモルタルを投入し、振動を与えず フローの広がりを測定し相対フロー面積比(G m )を 変形性の指標とした。

3 . 4 自己充填モルタルの粘性の試験方法

モルタルを投入し、流下時間を測定した相対ロー ト速度比(R m)を粘性の指標とした。

3 . 5高性能 A E減水剤の吸着量の測定方法

自己充填モルタルの液相中の未吸着の高性能 A E 減水剤を測定するために、サンプル(約 1 7 0 g ×6 本)を作成し、遠心分離機(日立製, C R 1 6 R X , アン グルロータ: T 1 1 A 3 4 )により約 7 0 0 0 Gの重力を 7分 間作用させ、自己充填モルタルと液相を分離させた。

その後、液相中の炭素量を全有機炭素測定装置(島 津製, T O C - 5 0 0 0 A )によって測定し、未吸着の見か け量を求めた。この見かけ量から、高性能 A E減水 剤の吸着量を求めた。

3 . 6 配合条件

本研究では、細骨材の表面水率を変えることを目

(2)

2 的 として いるの で表面 水率以 外の水 セメン ト比 4 0% ( W / C)、 モル タ ル中 の細 骨 材容 積比 5 0%

(s / m )、高性能 A E減水材の添加量 0 . 8 %(S P / C ) と固定し、一定の値で試験を行った。

3 . 7 試験手順

本研究では、空練りを3 0 秒行ってから水を投入し、

パドルミキサの羽を回し始めた瞬間を0 秒とする。5 分後にフロー試験を行い、その直後にロート試験を 行う。ロート試験後にサンプル(約1 7 0 g ×6 本)を 遠心分離機によりモルタルと液相を分離させる。そ の後、液相中の炭素量を測定し、未吸着の見かけ量 を求め見かけ量から、S P の吸着量を求める。

4 . 仮説の検証

4 . 1 グレニウム 6 5 0 0の検証結果 試験結果を図- 3 に示す。

0 20 40 60 80 100

0 1 2 3 4 5

吸着率(%)

含水率(%)

図- 3 含水率と吸着率の関係 吸着率は、一定を保っている。

4 . 2 8 S B の検証結果

試験結果を図- 4 , 図- 5 , 図- 6 に示す。

0 20 40 60 80 100

0 1 2 3 4 5

吸着率(%)

含水率(%)

図- 4 含水率と吸着率の関係

0 1 2 3 4 5 6 7

50 55 60 65 70

Gm

吸着量(%)

1.00%

1.80%

2.40%

3.40%

3.60%

図- 5吸着量と G mの関係

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4

50 55 60 65 70

Rm

吸着量(%)

1.00%

1.80%

2.40%

3.40%

3.60%

図- 6 吸着量と R mの関係

吸着量の値の変化によって G m , R mの値に変化は 見られなかった。

5 . まとめ

本研究で明らかになったことは以下の通りである。

①薬の種類によって含水率と吸着率の影響の有無が 異なった。

②S P - 8 S B は、吸着量がフローの値を支配していた。

謝辞

本研究を進めるにあたり, 大内雅博先生, 宮地日出夫 先生には数多くの御助言・ご指導をして頂きました。心 より御礼申し上げます。

参考文献

1)竹村龍一:吸着及び未吸着の高性能AE減水剤の それぞれが自己充填モルタルの流動性に及ぼす効果 高知工科大学卒業論文, 2 0 1 1

2)竹田侑平:高性能A E減水剤の未吸着分が自己充 填モルタルの流動性に及ぼす効果

高知工科大学卒業論文, 2 0 1 2

3)杉本賢亮:フレッシュモルタルのフローのバラ

ツキに及ぼす高性能A E 減水剤の作用の影響

高知工科大学卒業論文, 2 0 1 2

参照

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