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学 位 論 文 の 要 旨

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Academic year: 2021

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学 位 論 文 の 要 旨

所 属 三重大学大学院医学系研究科

生命医科学専攻 病態修復医学講座 氏 名 加 藤 宏 之 主論文の題名

Development of nonalcoholic fatty liver disease (NAFLD) and nonalcoholic

steatohepatitis (NASH) after pancreaticoduodenectomy: proposal of a postoperative NAFLD scoring system

主論文の要旨

背景: 日本の食生活の変化にともない、非アルコール性脂肪肝(nonalcoholic fatty liver

disease:NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の増加が報告され、

これらの疾患概念は近年注目を集めているが、膵機能低下とNAFLDおよびNASHの発生機序に関する報告及 び研究はほとんどなされておらず、一度発症すると確立された治療法もないのが現状である。

今回、膵機能低下に伴うNAFLD、NASHの発生機序とその治療法を明らかにする目的で、膵頭十二指腸切除 後の症例を対象とした臨床研究を行った。

対象と方法:2005年4月から2008年10月までに当科にて施行した膵頭十二指腸切除(PD)症例54例を対象と した。まず術前後のCT値を比較し術後CT値が40HU以下となった症例を術後NAFLDと定義した。

術前因子、術中因子、術後因子から多変量解析(重回帰分析)を用いて術後NAFLDの危険因子を同定し、こ れらをもとに術後NAFLDの発生を予測することを目的としてNAFLD scoring systemを策定し、スコアと NAFLD発生率を検討した。

結果:術前後で全症例の平均CT値は63.5±7.41HUから43.5±21.9HUに有意(p<0.001)に低下した。

術後NAFLDは37.0%(20/54)で発症し、2例は肝生検でNASHと診断された。NAFLDの危険因子解析から、膵癌 か否か(p<0.05) 、膵切除量(p<0.01) 、術後下痢の有無(p<0.01)の3項目が多変量解析で危険因子と 判明した。これらの危険因子に回帰係数高値の2項目(膵線維化の有無、術後摂食状態)を加えた5項目か らNAFLD scoring system(2×5=10)を策定したところ、Scoreが7点以上の症例では93%(14/15)でNAFLD が発生した。またNASHを発生した2例は診断後、膵外分泌酵素大量補充療法を施行したところ、症状の寛 解を得られた。

結語:PD後NAFLDは高率に発症し、一部はNASHへと移行した。また我々が考案したNAFLD scoring systemはPD後NAFLDの予測に有用であり、ハイスコアの症例には、膵外分泌酵素大量投与を中心とした 積極的栄養療法が不可欠であった。

(注)2,000字以内にまとめて記入すること

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