尼
波
羅
の
文
化
史
故
長
谷
部
隆
諦
課
尼
波
羅
人
の
羅
會
酌
緯
織
砦 一 需 は 故 馨 部 臨 氏 が 再 天 の 時 ・ 山留鼻 山 に 秘 藏 し た 講 の 嘉 で あ ろ。 氏 の 研 究 論 覆 別 垣 行 本 と し て 出 版 す る 企 圓 の 下 に、 目 下 其 の 準 備 中 で あ る が、 此 れ は 印 度 の 學 者 回K. P. Obttpbuuad 践 のAsiatic Scicetya of Bengal
た 全 課 し だ も の で あ る。 し か し 氏 の 遣 稿 と し て 出 版 す る も 如 何 と 思 ひ。 幸 氏 は 吾 ザ 密 致 研 究 誌 の 国 願 者 の 一 人 と し て 多 年 難 力 む た 事 も あ 昭、 且 つ 此 の ネ ポ ー ル の 研 究 が 多 少 に て も 讃 者 な 資 釜 ぜ ば 羅 者 の 本 意 の 一 部 が 蓮 ぜ ら る ﹄ も の で あ ろ た 考 へ、 今 後 殿 回 に 亘 り て 蓮 載 す ろ こ と に し た。 叙 醜 一、 尼 波 羅 人 と 尼 波 羅 國 に 關 す る 文 學 は 相 當 豊 富 な も の で あ る が 其 れ に し て も 其 の 探 求 観 察 者 は 多 く の 傷 合 尼 婆 羅 に 於 け る 直 梓 調 査 に 基 い て の 事 實 を 記 載 す る 機 會 を 有 し て ゐ な か つ だ。 印 度 に 巡 禮 族 行 を し だ 支 那 諸 三 藏 の 時 代 か ら 有 利 有 効 な る 日 附 け の 多 く の 手 記 交 書 は 近 代 に 至 る ま で ズ ヅ ト 有 る。 大 嵩 な 報 告 を 最 も よ く 摘 要 し だ 書 は シ ル ヅ ァ ン ・ ン ヴ イ の 尼 波 羅 に 關 す る も の で、 其 中 に 彼 れ は 尼 波 羅、 西 藏、 支 那、 印 度 井 に 歌 洲 入 等 が 其 れ み と 猫 特 の 位 置 に 於 い て 手 記 せ る 文 書 中 の 事 實 を 整 頓 し 且 尼 波 羅 の 丈 化 史 一
尼 波 羅 の 文 化 史 二 つ 批 判 的 に 吟 味 し て を る。 併 し 此 の 書 は 直 接 人 類 學 的 の も の で 無 く、 從 つ て 肚 會 的 組 織 に 關 す る 委 細 の 分 類 を 企 て だ も の に は 元 よ り 成 つ て 居 ら の。 尼 波 羅 人 に 關 す る 本 書 に 於 て 著 者 は 人 種 學 上 の 見 地 よ り 得 ら る 可 き だ け の 事 實 を 利 用 し だ。 而 し て 交 學 の 取 り 調 べ は 次 ぎ の 五 方 面 に 依 つ て を る。 一、 英 國 博 物 舘 の 主 要 索 引 二、 印 度 官 立 圖 書 館 の 目 録 三、 尼 波 羅 に 關 す る 諸 種 の 書 及 び 論 文 中 の 国 書 解 題 払、 レ ヴ イ の 書 中 に 引 か れ て を る 尼 波 羅 に 關 す るMinaggeff の 論 文 は 露 書 中 に あ る か ら、 取 調 べ る 事 が 出 來 な か つ だ。 四、 プ ー ル(Pool) の 定 期 刊 行 文 學 の 索 引 五、 直 接 調 査 を 利 用 せ し 印 度 の 記 録 中、 尼 波 羅 に 關 す る 諸 論 説 引 讃 に 依 て 解 つ て 來 る 事 で あ る が、 尼 波 羅 に 關 す る 調 査 は 殆 ん ご レ ヅ ィ の 肝 要 な る 貢 献 中 に 概 羅 せ ら れ、 交 學 に 團 し て も 彼 れ の 著 以 後 附 加 す 可 き は 蓋 し 僅 少 で あ る。 唯 一 九 〇 一 年 の ﹃ 印 度 国 勢 調 査 報 告 ﹄-Bengal, Bol. 1P. 454 中 に 見 ゆ る 貴 重 な る 幾 何 か の 注 記 ご、 印 度 官 立 圖 書 舘 に 在 る ホ ヂ ソ ン (Hodgson) の 相 當 醗 歎 の 馬 本 と が 洩 れ て お る 重 な る も の で も あ ら う か。 此 等 の 爲 本 は 尼 波 羅 の 嵐 會 的 組 織 に 關 す る 未 公 刊 の 報 告 を 随 擾 多 く 包 含 し て ゐ る、 本 書 に 在 つ て 調 分 其 れ を 利 用 し だ。
* 此 等 の 爲 本 に 注 意 を 梯 ひ し は、 ハ ン タ ー (W. W Gunter r) の ホ ヂ ソ ン 傳 記 中 に 引 用 し て あ る 事 ご、 ホ ヂ ソ ン が 尼 波 羅 の 就 會 的 組 織 に 關 す る 論 説 を 約 束 し な が ら 其 れ が 出 版 せ ら れ て ゐ な い と 云 ふ 事 實 に 依 る の で あ る。 此 れ 等 の 寓 本 は 最 近 に 整 頓 せ ら れ だ (W. W Gunter-life of B, H, W. W Gunteron Apperndix B. Londeon. 1898. 上 述 二 種 の も だ ら す 報 告 は 尼 波 羅 に 於 け る 肚 會 的 集 團 を 表 示 す る 上 に 於 て 極 め て 償 値 め る 事 を 謹 明 す る も の で あ る。 レ ヴ ィ は 尼 波 羅 人 の 外 的 階 級 に 關 す る オ ー ル ド フ ィ ル ド(W. W Gunter) の 分 類 を 認 む る に 至 つ だ。 而 し て ハ ミ ル ト ン ハ頃 塑 菖 岸。 昌) の 表 は (附 録 参 照) 其 れ を 認 め る に は 確 謹 を 要 す る か ら 實 際 に は 無 釜、 な る も の と し て 排 除 し て を る。 ホ ヂ ン ン の 爲 本 は 此 の 鮎 に 於 て 非 常 に 債 値 あ る 事 を 謹 す る も の で あ る。 尼 波 羅 人 の 二 集 團 に 就 い て 明 細 な る 囁 分 を 爲 し 得 だ の は、 異 な れ る 諸 種 の 表 を 比 較 研 究 し た 結 果 で 此 分 類 こ そ は 本 論 中 に 登 表 す る 假 設 を 導 き 出 す 特 殊 の 而 し て 興 味 あ る 諸 串 實 を 確 定 的 に 紹 介 す る に 至 っ だ 所 因 で あ る。 孫 此 所 に 興 味 あ る 幾 何 か の 問 題 を 論 述 す る 事 を 差 し 控 へ だ が、 併 し 其 等 の 問 題 を 捕 へ る 前 に 尼 波 羅 に 於 い て 或 烈 し い 野 外 作 業 を 成 さ ん と す る 予 の 希 望 に 浩 ふ て 襲 表 し だ 假 説 か ら 自 然 に 起 つ て 來 る 問 題 で あ る。 尤 も 其 等 興 味 あ る 諸 問 題 の 幾 分 か は 此 論 述 の 内 容 中 に 記 載 し だ、 即 ち 其 他 の 例 へ ば 僧 侶 階 級 ﹃ 吠 奢 耶 ﹄ の 存 在、 埋 葬 の 時 に 使 用 す る 特 殊 の 織 物 原 科、 或 は 貴 金 属 の 作 業 は バ ン ド ヤ (Bandgas) の 猫 尼 波 羅 の 丈 化 史 三
尼 波 羅 の 丈 化 史 四 占 な る 事 等 は 尚 細 密 の 調 査 を 要 す る 事 で あ る か ら、 設 ひ 其 の 螢 表 が 全 々 誘 惑 的 に 或 興 味 あ る、 暗 示 を 提 供 す る に し て も 此 庭 に は 燭 れ す に 置 い だ。 二、 尼 波 羅 王 國 は 印 度 の 北 境 に 位 置 し、 人 種 學 的 に 三 部 に 分 れ て を る、 即 ち 二) テ ラ イ (Terai) 即 ち 低 地 々 方、 ( 二) 正 に 尼 波 羅 と 呼 ぶ 可 き 漢 谷 地 方、 ( 三) 西 藏 側 一 帯 の 山 地 々 方 で あ る。 其 中 第 一 ご 第 三 地 方 に 佳 す る 人 民 の 文 化 程 度 は 第 二 の 正 當 尼 波 羅 の 佳 民 に 比 し て 頗 る 劣 等 で あ る。 但 し 此 の 書 中 に 説 明 せ ん こ す る 所 謂 尼 波 羅 人 は 住 民 の 最 多 敷 を 占 め て を る 第 二 地 域 の も の に 重 き を 置 い だ。 契 ヘ ス チ ン グ ス の 出 版 し
だEdinbugh Magsine of Religion and Ethces
第 九 憲 に 牧 つ て 居 る 尼 波 羅 に 關 す る 論 文 中 に は 諸 事 項 の 綱 要 が 出 て を る。 尼 波 羅 族(Edinbugh Magsine) の 外 の 集 團 は グ ル ク ハ 族 (Edinbugh Magsine) で 有 つ て、 彼 等 は 現 に 尼 波 羅 の 統 治 橿 を 握 つ て 居 る。 併 し 此 の 種 族 が 一 禮 を 爲 し て 此 の 國 に 蓮 入 り 込 ん で 來 だ の は ホ ン の 泥 年 で、 實 際 一 七 六 入 年 の 事 で あ る。 尤 も 其 以 前 に グ ル ク ハ 族 の 大 部 を 爲 し て を る 久 族 (Edinbugh Magsine) も 己 に 移 佳 し て お つ だ。 尼 波 羅 入 は、 此 國 と し て は 錬 程 早 き 時 代 に 属 す る 種 族 で 上 述 第 二 ﹃ 正 當 尼 波 羅 の 漢 谷 ﹄ に 佳 す る 重 な る 人 民 で あ る 事 は 云 ふ に 及 ば ぬ。 而 し て 金 鵬 細 工、 豊 業、 糟 書、 建 築、 彫 刻 及 び 尼 波 羅 附 属 の 文 學 等 は 墨 げ て 此 尼 波 羅 人 の 作 業 で あ る。
※Sylvin Levi; Le Nepal. vol. I.
H. p. 219 et seq.
Annals du
Mu see
H. 1. 1. 1. 1. 以 上 諸 書 中 キ ル ク バ ト リ ツ ク の 外、 他 は 総 て 尼 波 羅 入 國 滞 在 中 の 實 見 観 察 に 基 い て ゐ る、 1. 1. 1. 1. 5. * 注 意 A. H. S. LandoaL:
(Ed Magsine Ed Magsine 1960Ed Magsine
Frpmttoer(Nec. York 1985) の 第 十 五 章 中 に は 共 に 著 者 の 實 見 を 件 は す し て 本 書 中 の 記 事 を 其 の 儘 引 用 し て ゐ る。
Gaptaom Smitith: Five years in Mepal
に 至 つ て は 印 度 官 立 圓 書 舘 に 在 る 此 の 書 の 複 本 中 の 傍 註 や、 厄 波 羅 の 丈 化 史 五
尼 波 羅 の 文 化 由失 六 Balkwoods の
Edinbugh Magsinee val. 72P. 86ey seq.
中 の 手 嚴 し い 評 論 に も 指 示 し て あ る 蓮、 り 誇 大 的 の 記 事 や 剰 蠣 文 に 充 ち て 居 る。 Egerton の 諸 書 併 にEncyclo。
(Edinbugh Magsine Edinbugh Magsine
中 の 著 書 目 録 中 に 記 載 せ ら れ て あ る 諸 著 は 何 等 入 種 學 上 の 事 頂 を も 含 ん で 居 な い。 グ ル ク ハ 族 は 軍 に 軍 事 的 征 殿 者 で、 諸 種 の 技 術 や 文 事 に 關 す る 公 挙 無 私 の 保 護 藩 で あ る。 尤 も 彼 等 の 中 に は グ ル ク ハ 族 を 追 彊 さ れ だ 即 ち 被 排 斥 者 の 一 国 が あ つ て 其 の 中 僅 少 の 職 工 階 級 に 薦 す る 連 中 が 有、 る に し て も、 総 じ て 言 は ば 戦 士 の み で あ る。 * 形 式 酌 に 純 粋 な る グ ル ク ハ 族 は 代 か 軍 職 を 縫 承 す る。 其 下 に 種 鳶 な る 階 級 の 集 團 が あ つ て、 之 れ に 薦 す る 八 々 か ら 前 者 は 水 を 受 け る 事 が 出 來 の。 此 の 難 階 級 の 中 に は 鍛 冶 職、 靴 屋、 縫 物 師、 各 種 音 樂 家 及 び 洗 濃 業 者 を 含 ん で お る。 尼 波 羅 人 を 優 鈴 す れ ば 左 の 通 り で あ る。 一、 佛 道 派 だ る 切Edinbugh Magsine 二、 湿 婆 紳 道 派 だ るEdinbugh Magsine 灘 婆 棘 崇 拝 者 は 印 度 敷 徒 と 幕 し て も 可 い。 實 は 尼 波 羅 人 の 大 多 敷 は 以 前 佛 敷 徒 で あ つ て 濃 婆 紳 の 信 徒 は 極 め て 小 数 で あ つ だ か、 其 の 後 星 霜 を 経 る に 随 つ て 佛 激 徒 は 灘 婆 信 徒 の 爲 に 漸 次 確 定 的 に 其 の 地 盤 を 失 つ て し ま つ だ の で あ る。 而 し て 後 者 は 現 に 尼 波 羅 総 人 口 の 孚 数 三 二 勢 の 一 と の 問 に あ る。
* 事 實 の 全 部 は 便 宜 上 附 録 の A -D 中 に 譲 つ て お い だ。 從 つ て 本 論 中 の 摘 要 は 小 細 な る 事 頂 の 批 判 的 調 査 の 結 果 到 達 し だ 結 論 の み を 示 す も の で あ る か ら、 此 所 で は 細 々 と し だ 説 明 は 勿 論 総 て 省 略 し だ 附 録 の 圭 要 事 項 は 左 の 如 し A. 調 婆 票 舞 の 尼 波 羅 人 ( 階 級 を 追 は れ だ 者 を 除 く) R. バ ン ド ヤ (Bandyas) ど 或 は パ ン ラ(Banras) G. ウ ダ (udss) D. ヂ ユ ヤ プ ー(Jyappoos) 及 び 其 他 の 異 敷 徒 だ る 佛 漱 徒 弁 に 階 級 を 追 は れ だ 入 ル。 E 各 階 級 の 歴 史 的 の 表 及 び 其 他 の 典 糠 謹 明。 灘 婆 騨 の 信 徒 は 其 の 特 質 か ら 云 は と 頗 る 輩 純 で あ る け れ こ も 其 の 組 織 の 上 か ら は 印 度 李 原 に 於 け る 印 度 敷 徒 ご 同 一 で あ る。 最 高 の 階 級 は ( 一) 婆 羅 門 族 で、 上 流 階 級 の 精 紳 的 指 導 者 で あ る。 而 し て 彼 等 は 元 ヵ ノ ウ シ ユ ( 印 度 の) か ら 這 入 つ て 來 だ 婆 羅 門 族 の 後 衛 で 有 る と 言 は れ て お る。 ( 二) 次 ぎ の 階 級 は 以 前 の 印 度 激 尼 波 羅 族 諸 王 の 後 奇 や 刹 帝 利 族 (Ksatoru) で あ る。 其 等 諸 王 の 未 奇 や で あ る。 S resht の な る 以 前 の 武 士 階 級 も 魁 會 上 の 位 置 は 頗 る 低 い け れ ご も 矢 張 り 此 の 階 級 の 範 團 に 畳 か る 可 き で あ る。 而 し て ホ ヂ ソ ン に 鍵 入 繧 此 の 階 級 は 十 四 に 轟 舜 せ ら れ て お る が 其 の 大 多 数 は 眞 の 分 涙 的 小 階 級 で、 其 の 起 原 の 如 き も ホ 尼 波 羅 の 丈 化 史 七
尼 波 羅 の 文 化 史 八 ン の 傳 説 的 差 別 に 過 ぎ の や う で あ る。 併 し 此 れ 以 上 明 細 な る 事 項 に 至 つ て は 如 何 に す る も 得 難 い ( 三) 第 三 に 來 る 集 團 は 吠 奢 耶 (Bijsyaa) 階 級 で、 此 の 中 に 星 占 家 の T。 の置 と 地 方 的 諸 棘 に 奉 仕 す る 僧 侶 即 ち Achair r ご が 含 ま れ て お る。 廻 し 後 者 は 推 測 上 印 度 敷 風 の 古 儀 式 を 行 ふ も の で あ る。 而 し て 之 等 の 信 徒 は 諸 書 中 に 説 明 し て あ る 印 度 激 化 せ る 尼 波 羅 人 に 奉 仕 し、 叉 事 實 或 種 の 婆 羅 門 族 に 準 じ て 種 々 の 行 事 を 爲 し、 他 の 宗 激 的 義 務 を 途 行 す る も の で あ る。 以 上 の 三 階 級 は Srestha な る 分 派 的 小 階 級 の 幾 発 を 除 く 外、 絡 て 棘 聖 な る 練 ( 宗 敷 的 に 再 生 を 意 味 す る) を 身 盤 に 帯 ぶ る も の で あ る ご 構 せ ら る。 此 の 外 梢 後 に 成 立 し だ 或 集 團 に は 調 理 入 や、 家 廉 の 奴 僕 や、 他 の 家 族 内 の 召 使 や な ぞ を 含 む も の が 有 る が、 之 れ は 確 か な る 曲 篠 に 因 つ て 首 陀 羅 (Sudras) 階 級 こ し て 続 舜 せ ら れ て お る。 此 外 グ フ ー (Gwa) 叉 は ナ ン ダ グ ワ ー (Nandgus) ご 云 つ て 牧 牛 者 の 階 級 が 有 る が、 之 れ は 明 か に 婆 羅 門 族 の 印 度 入 で あ る。 而 し て 少 な く と も 此 の 幾 世 紀 か の 間 尼 波 羅 に 存 在 し て 居 つ だ や う に 思 は れ る。 術 此 上 に 尼 波 羅 人 族 に 属 す る 敷 種 の 階 級 が あ る が、 総 じ て 云 は と 彼 等 は 以 前 佛 道 涙 の 第 三 次 に 属 し て ゐ だ も の で あ る、 併 し 現 在 で は 佛 敷 徒 ご 云 ふ よ り も 寧 ろ 印 度 敷 徒 化 せ ら れ、 從 つ て 或 程 度 迄 は 佛 融 徒 よ り 分 離 せ る 状 態 に 在 る。
此 等 の 階 ﹂級 は バ ー ト (Bhat) コ ウ (Lpw) タ ー チ ハ(Tati) 及 び カ ー タ ー (Bhat) で あ る。 此 中 コ ウ は 鍛 冶 職 で コ ゥ は 散 髪 師 で、 カ ー タ ー は 誕 生 の 時 に 衣 服 を 纒 ひ 附 け だ り、 膀 の 緒 を 切 っ だ り す る 役 目 を 勧 む る 階 級 で あ る。 而 し て タ ー チ は 普 通 の 機 織 業 者 で は 無 い が 瀧 ン ガ(Bhat) ご 稻 す る 屍 衣 を 製 造 す る、 但 し 此 の ポ ン ガ は 綿 衣 の 一 種 で 尼 波 羅 族 の 人 で 死 ん だ 場 合 に 親 戚 の 人 が 持 墾 し て 死 鵠 に 其 れ を 着 せ る の で あ る が、 叉 其 他 種 々 な る 宗 激 的 儀 式 に も 使 用 す る。 バ ー ト も 亦 葬 式 に 關 係 し て お る 階 級 で、 彼 等 は 総 て の 階 級 ( 其 れ を 追 は れ だ 者 は 除 く) の 尼 波 羅 人 の 葬 儀 後 第 十 一 日 目 に こ し ら へ だ 弔 物 の 供 養 を 受 け る の で あ る。 其 れ か ら 刹 帝 利 族 の 入 が 死 ん だ 場 合 に は 死 人 の 携 の 一 片 を 何 か の 御 馳 走 で 包 ん で 保 存 し 其 他 の 全 身 は 茶 毘 の 火 に 投 す る の で あ る が、 其 の 第 十 一 日 目 に 至 つ て 既 の バ ー ト が 其 の 艦 肉 を 受 け て 食 べ る 事 に な つ て 居 る。 最 後 に 階 級 を 追 は れ だ 者 の 畔 團。Ontcasttes は、 現 在 で は 湿 婆 道 の 徒 即 ちsova-nmrgiis に 贋 す る が、 其 他 は 総 て 佛 道 信 仰 の 徒 即 ちBauddhas で あ る。 併 し 非 階 級 の 階 級 者 と で も 言 ふ べ き 此 の 一 團 は 附 録 中 に 充 舜 説 明 し て あ る か ら 此 の 論 又 中 に は 陳 遽 し な い 事 に し だ。 尼 波 羅 の 佛 遣 派 (Buddha-margiris) は 一ニ 等 級 に 分 別 せ ら れ る。 最 高 は メ ン ド ヤ (Vauyads) で あ つ て 普 通 に バ ン ラ ー (Buddha-margiri) ご 呼 ん で お る。 そ れ で、 此 の バ ン ラ ー は 佛 数 俗 侶 の 未 奇 で、 其 の 本 を 尋 ね る 尼 波 羅 の 交 化 史 九
尼 波 羅 の 丈 化 史 一 〇 ご 猫 身 者 だ る 可 き 法 の 誓 を 無 理 に 破 っ て、 絡 に 一 家 の 家 長 ど し て 生 活 す る に 至 つ だ 所 謂 破 戒 僧 の 末 孫 で あ る。 し か も 今 荷 彼 等 は 得 庵 (Vihara) 中 に 妻 子 ご 共 に 生 活 し て 居 る。 理 論 的 に 云 ふ ど 濁 身 者 の バ ン ド ヤ が 最 高 位 を 取 つ て お る 繹 で あ る け れ こ も 實 行 上 の 隠 遁 者 は 甚 だ 稀 で、 從 つ て 矢 張 り 最 高 敬 意 を 挽 は れ る の は 家 族 人 ご し て 同 時 に 僧 侶 だ る 金 剛 阿 閣 梨 耶 (Vojra Ac) で あ る。 薪 く て 古 代 寺 院 生 活 の 顕 跡 は、 結 婚 前 の 金 剛 阿 国 梨 耶 ( 即 ち 父 と 成 る 前 の (實 行) が 踏 む べ き 諸 行 事 に 關 す る 秘 法 傳 授 の 規 則 中 に 残 存 し て を る 位 の も の で あ る と 云 つ て も 可 い。 此 の 金 剛 阿 閣 梨 耶 を 下 に 第 三 の 劣 等 摺 階 級 が あ る が、 之 れ は 秘 密 崇 拝 の 場 合 金 岡 阿 閣 梨 耶 の 下 に ホ ン の つ ま ら 粛 役 だ け 冶 成 辮 す る 助 手 即 ち 承 事 の 僧 侶 で あ る。 彼 等 は ビ ク シ ユ (Eya on languages) ご 呼 ば れ る も の で、 金 銀 細 工 の 鍛 の 職 を 傳 統 的 に や つ て ゐ る。 大 多 数 の バ ン ド ヤ 中 に は 術 宗 教 上 の 重 要 事 項 に 奉 仕 す る 人 々 を も 含 ん で を る が、 一 般 に は 俗 事 に 關 す る 職 掌 を 螢 ん で を る、 即 ち 異 境 と の 商 品 取 引 き を 除 い だ 其 飽 の 総 て の 職 業 や 非 階 級 者 の 仕 事 や は、 ( 附 録 口 墾 照) 何 に 限 ら す 彼 等 に 向 つ て 開 放 せ ら れ て を る や う で あ る。 併 し 彼 等 の 世 襲 的 職 業 と し て は 金 銀 細 工 の 鍛 冶 で、 之 れ は 尼 波 羅 に 於 け る 彼 等 の 猫 占 で あ る。 そ し て 雑 婚 や 同 食 を す る 研 か ら 考 へ る ご バ ン ド ヤ 階 級 の 各 部 は 全 く 李 等 の 立 場 に 在 る ご 云 つ て も 婆 羅 門 族 の 蕩 合 は そ う で 無 い ら し い が 他 の 如 何 な る 集 團 と も 結 婚 し だ り 或 は 岡 席 で 食 を 取 る と 云 ふ 事 は な い、 從 つ て 生 れ は 違 つ て ゐ て も 特 に 波
羅 門 の 青 年 だ け は 此 の バ ン ド ヤ 集 團 の 一 員 だ り 得 る の で あ る。 但 し 此 の 場 合Gibjaka に 依 て 此 事 が 決 定 せ ら れ、 其 れ か ら 結 婚 前 の 入 門 式 を 墨 げ ね ば な ら の。 佛 道 振 に 厨 す る 次 ぎ の 集 團 は ウ ダ(idas) で あ る が、 彼 等 は 尼 波 羅 の 貿 易 人 及 び 異 國 商 人 等 の 階 級 で あ る。
(Essaya Essaya on Mepal, p. 183 Londoh
併 し 彼 等 は 叉 他 の 種 々 な る 職 を 螢 ん で を る。 例 へ ば 石 や 木 や 金 属 や に 關 す る 仕 事 を す る 而 し て 難 婚 や 同 食 や に 就 い て 何 等 の 障 壁 を も 設 け な い。 バ ン ラ ー 階 級 の 入 々 か ら で も 食 物 を 受 け る し 又 自 己 の 集 團 の 者 が バ ン ラ ー に 入 る 事 を も 許 容 す る が 併 し 談 話 交 際 は し な い。 第 三 次 に 來 る 集 團 は 国 民 の 大 翻 舜 を 含 む。 其 の 頭 目 は ジ ユ ヤ プ ー (Jyapoo) ご 稽 し て 重 に 耕 作 者 で あ る。 而 し て 少 な く こ も 尼 油 程 人 口 の 牟 数 を 占 め て を る。(oldfiled H. A. : Essaya P. 183, Londe opm 1880) 此 の ジ ユ ヤ プ ー は 農 民 の 外 数 部 に 別 れ て ゐ て ( 何 の 部 も 舜 振 的 小 階 級 で は な い) そ れ ぞ れ 異 な れ る 職 業 を 螢 ん で を る が、 其 の 中 最 重 要 な る 階 級 は 恐 ら く ク ム ハ ル(Kumlhls) 即 ち 壼 の 製 藏 業 者 で あ ら う。 其 の 飽 は 大 概 大 工 や、 油 搾 り な。 と の 仕 事 を 螢 ん で を る。 そ れ で、 尼 波 羅 入 の 既 の 第 三 集 團 は 頗 る 印 度 敷 化 せ ら れ、 現 に 非 常 な る 蓬 度 で 其 の 方 に 傾 き つ、 あ る も の で あ る。 古 代 印 度 に 其 の 起 原 を 有 す る 一 定 の 階 級 に 俘 ふ 三 職 業 が 此 の 國 の 肚 會 に は 陳 け て を る。 其 れ は 即 ち 馨 師 と 仕 立 屋 ( 縫 物 師) と 飲 科 醸 造 業 ご で あ る。 第 一 の 馨 業 は 從 來 印 度 敷 尼 波 羅 人 中 の ヂ ァ イ シ ス、 尼 波 羅 の 丈 化 史 一 一
尼 波 羅 の 文 化 史 二 一 (Jaisiis) 階 級 が 螢 ん で ゐ だ が、 現 在 で は 其 資 格 さ へ あ れ ば 何 入 と 難 も 馨 師 だ る 事 が 出 來 る。(oldf a nd Levi; ibid, P. 187 (olbffeld) A. P. I246 次 ぎ に 普 短 の 衣 服 を 仕 立 て る 階 級 は 尼 波 羅 に 存 在 せ ぬ
唯
其
の
必
要
に
慮
じ
て
各
家
庭
で
其
れ
く
用
を
辮
じ
て
を
る。
第
三
の
飲
科
醸
造
の
場
含
も
亦
同
様
で
あ
る。
此 れ ご 關 連 し て 尼 波 羅 人 の 肚 會 で 注 意 す べ き は、 種 々 な る 業 務 が 何 れ も 世 襲 的 で 且 つ 同 一 職 業 の 人 々 が 他 職 業 の 人 々 の 專 門 的 な 義 務 や 椹 利 や を 決 し て 侵 害 せ の と 云 ふ 事 で あ る。 併 し 或 職 業 に な る ご 生 活 賃 金 を 持 て 來 な い 様 な も の も 有 る、 例 へ ば ナ リ (Mallo) の 如 き は 傳 統 的 職 業 で、 一 定 の 宗 激 的 覗 典 に 際 し て 偶 像 の 眼 を 書 く の で あ る が、 鷹 此 仕 事 の み で は 到 底 生 活 せ ん と す る 希 望 は 達 せ ら れ な い の で あ る、 從 つ で 彼 等 は 其 他 何 等 か の 世 襲 的 職 業 を 螢 ん て 其 れ か ら 來 る 牧 入 に 依 つ て 活 計 の 費 を 補 は ね ば な ら の。 さ れ ば 斯 か る 入 々 は 一 般 い か な る 職 業 に て も 依 焉 し 得 る 事 ご 成 つ て 居 て 例 へ ば 耕 作 や、 裟 細 な 商 買 や, 縫 物 仕 事 や、 そ し て 國 民 の 如 何 な る 部 分 の 特 殊 権 利 で も 無 い 荷 持 業 な ぞ を 随 意 随 時 に 螢 む 事 が 出 楽 る。 但 し 此 の 場 合 巌 格 に 云 ふ な ら ば 此 等 の 入 々 が 斯 く す る 事 に よ つ て 其 の 職 と 密 接 に 關 係 し だ 階 級 若 し く は 所 薦 別 が 緩 ん で 否 妨 げ ら れ る 事 に 成 る か も 知 れ ぬ が、 其 れ に も 拘 は ら す、 傳 統 的 の 諸 義 務 は 支 彿 と し て 遽 行 せ ね ば な ら の。 此 等 諸 階 級 の 多 く が 最 特 質 と す る 識 は 種 を な る 宗 敷 的 祭 典 に 望 ん で 其 れ く-或 役 目 を 果 す 事 で あ る 尤 も 其 の 中 附 録 に 注 意 を 輿 へ て 畳 い だ も の も 有 る が、 併 し 其 關 連 す る こ こ ろ は 頗 る 親 し い も の で 其 等の 場 含 々 々 を 一 々 書 き 立 て だ り 謹 明 す る よ り も 以 上 の も の で あ る。 斯 く て あ ら ゆ る 階 級 と 世 襲 的 業 務 を 螢 む 各 部 ご は 事 實 上 世 間 的 の 諸 組 織 ご 岡 列 に 考 ふ べ き 塞 敏 的 諸 組 織 叉 は 構 成 と 成 つ て を る の で あ る (Leci; vol. 1. P. 26.) 共 の 中 で も 佛 道 振 の 上 揚 三 集 團 は 尼 波 羅 燭 度 敷 徒 に 封 し て 無 垢 清 浮 で あ る。 從 つ て 後 者 は 飲 み 水 の 場 合 に 佛 道 涙 の 人 々 の 手 か ら 水 を 受 け る の で あ る。 バ ン ラ ー に 至 つ て は 婆 羅 門 と 同 輩 の 如 く せ ら れ て ゐ だ か ら 以 前 に は 頗 る 尊 崇 せ ら れ て ゐ だ。 但 し グ ル ク ハ 族 と 共 に 印 度 か ら 入 國 し だ 婆 羅 門 族 印 度 敏 徒 は 総 て の 佛 道 涙 の 人 々 を 塑 鼠 夢 露 嵩 膨 即 ち 水 な ぞ を 受 く る に 堪 え の 不 潔 不 純 の 徒 で あ る ご 考 へ て を る や う に 思 は れ る。 三、 尼 波 羅 の 諸 傳 説 は 上 述 の 如 き 複 雑 な る 肚 會 的 組 織 の 明 細 な る 事 項 に 就 い て 多 く の 光 り を 投 じ な い、 即 ち 朦 朧 と し て を る。 最 も 古 さ 傳 説 の 語 る と こ ろ に 依 ら ば 曼 珠 室 利 菩 薩 (Manjusaij Vodtva) は 當 時 湖 水 で あ つ だ 尼 波 羅 に 大 支 那 又 は 支 那 か ら 降 臨 し だ こ 云 ふ の で 有 る。 そ れ で、 先 づ 此 の 交 珠 菩 薩 は 湖 水 の 水 を は か す と 同 時 に 其 虜 に 周 件 の 者 等 を 殖 民 せ し め だ。 総 じ て 尼 波 羅 人 の 容 貌 が 蒙 古 風 で あ る ご 共 に 使 用 の 言 語 が 西 藏 語 に 近 似 し て を る の は 最 初 の 移 住 が 北 方 か ら で 有 つ だ と 云 ふ 此 の 説 明 に 一 致 し て を る も の で あ る。 從 つ て 十 一 世 紀 中 に 尼 波 羅 に 侵 入 し だ と 云 は れ て を る カ ル ナ ー タ (Karna-ta) の ナ ー ヤ デ ー ワ (Nanyadedva) の ナ ー ヤ ル 兵 で あ る と 云 ふ 移 佳 民 説 は 一 般 に 其 の 支 持 の 可 能 性 が 無 い 尼 波 羅 の 丈 化 史 二 二
尼 波 羅 の 丈 化 史 一 四 * B. H.
Hodgsan: Essaya on languages eth, of
G. A.
Gried
r
ss:Essaya on languages of India, vol II Part I,
Oalutta 1909. 言 語 學 や 人 膿 測 定 論 や の 事 項 に 就 い て は 極 め て 不 充 舜 で あ る か ら、 一 方 此 の 國 に 於 け る Mnkhmeke r を 話 す 入 々 に 關 し て の 考 慮 を 省 略 し だ 方 が 寧 ろ 可 い と 思 ふ。 曼 珠 室 利 が 大 支 那 か ら 入 國 し だ と 云 ふ 傳 説 に 次 い で、 国 分 混 雑 し だ、 多 く の 記 述 が あ る が、 併 し 其 等 は 何 れ も 印 度 か ら の 勢 力 或 は 移 佳 を 示 す も の で あ る。 そ れ で、 此 等 の 叙 述 を 総 括 す る ご、 東 方 山 地 の キ ラ ー タ (Kiratsa) が 尼 波 羅 を 征 服 し だ と 云 ふ 事 を 稽 確 定 す る 事 に 成 る の で あ る。 キ ラ ー タ 族 の 諸 王 は 代 々 ゴ ア ー ラ (Goalda) と 聡 し 更 に 彼 等 は 李 原 地 方 か ら 來 だ ア ー ヴ イ ー ラ (Ablieniers) 豊 に 依 て 縫 承 せ ら れ だ。 併 し キ ラ ー タ は 彼 等 本 佳 地 の 規 則 を 更 に 此 の 國 に 布 き 随 分 繁 榮 し て 居 だ の で あ る が、 其 後 印 度 か ら 侵 入 し て 尼 波 羅 を 統 裁 し だ ン オ マ ワ ン シ イ (Somavamsm) 即 ち 月 統 族 の 諸 王 子 に 依 て 追 放 せ ら れ る に 至 つ だ。 此 の 月 統 族 は 其 の 後 間 も 無 く ツ ツ チ ユ ア ヴ ィ ス (Essaya on languages) の 後 喬 な り と 主 張 す る 月 統 族 ス ウ ル ヤ ワ ン シ イ ハ(Essaya on languages) な る 他 の 王 朝 に 代 つ だ、 そ し て 尼 波 羅 に 於 け る 佛 敷 徒 を 婆 羅 門 の 徒 が 激 烈 に ﹁ 攻 撃 し だ の は 此 の 月 統 系 王 朝 の 支 配 下 に 起 つ だ 事 だ と 言 は れ て を る。 月 統 族 は 西 紀 第 七 世 紀 中、 ラ ヂ プ ト 王 系 の タ ー ク リ (Essaya on languages) に 依 つ て 縫 承 せ ら れ、 其 の 種 々 な る
流 派 は シ ム ハ 族 (Simhas) の 侵 入 當 時 ま で も 尼 波 羅 を 統 治 し だ。 其 の 後 二 ニ ニ 四 年 頃 チ ル ハ ウ ト (Ti-rhaut) の 支 配 者 だ る の フ シ ム ハ デ ー ワ (Harisimhadeva) は 上 に 陳 べ だ ナ ー ン ヤ デ ー フ か ら 下 つ て 侵 入 し 而 し て 尼 波 羅 を 征 服 し だ ご 言 は れ て を る。 併 し 其 後 間 も 無 く マ ラ 曾 巴 芭 ご 繕 す る 印 度 敷 尼 波 羅 人 の 王 朝 が 此 の 國 を 支 配 す る に 至 っ だ が、 此 の マ ラ 朝 魔 は 一 七 六 八 年 グ ル カ 族 が 此 の 国 を 征 服 す る ま で 種 々 な る 蓮 命 を 繰 う 返 し な が ら 綴 績 し て ゐ だ の で あ つ だ。 (Wright 及 びLeci の 尼 波 羅 史 よ う 摘 遽) レ ヴ ィ は 尼 波 羅 人 の 文 化 の 開 始 を 印 度 の 勢 力 影 響 に 蹄 し て を る。 彼 れ に 礎 は と 宗 敷 の 光 り は 疑 ひ も な く 佛 激 の 布 敷 師 を 短 じ て 來 だ も の で 有 る。 蓋 し 彼 等 傳 導 師 等 は 粗 野 未 閥 の 尼 波 羅 入 に 封 し て 佛 敢 の 信 仰 を 頗 る 愼 重 に 考 へ、 似 合 ふ や う に 當 て 籏 め だ の で あ つ だ。 然 る に 彼 等 の 努 力 が 充 分 の 効 果 を 奏 す る 前、 躍 羅 門 激 の 勢 力 は 俄 か に 擾 顕 し て 佛 敷 徒 の 事 業 を 減 茶 々 々 に 破 壊 し だ の で あ る。 期 く て 傳 説 に 從 へ ば 佛 敷 に 封 す る 此 の 攻 撃 の 直 説 導 火 線 は 印 度 に 於 け る と 同 様 商 錫 羅 阿 閣 梨 耶 (Kusund Nep) で あ つ だ。 例 へ ば 彼 れ は 佛 激 徒 の 儒 と 俗 ご を 問 は す 撃 破 し て 随 分 多 数 を 虐 殺 し 或 は 無 理 に 改 宗 を 迫 り 且 つ 濁 身 の 信 侶 を し て 強 塵 的 に 結 婚 せ し め だ り し だ の で あ る。 併 し レ ヴ イ は、 猫 身 僧 侶 の 堕 落 は 婆 羅 門 敷 徒 の 歴 迫 か ら ご 云 ふ よ り も 寧 ろ 佛 敷 其 れ 自 禮 の 腐 敗 に 蹄 す べ き で 有 る ご 云 ふ 事 を 愚 べ て ゐ る。 彼 れ は 此 事 に 關 す る 自 分 の 見 解 を 尼 羅 波 井 に カ シ ユ ミ ル (Kas -hmri r) の 爾 面 よ り 來 る 謹 擦 に 依 て 支 持 し て を る
(Leci: ibid. vol. II, pp. 29
更 に 彼 は 之 れ に 附 迦 し て 尼 波 羅 の 丈 化 史 一 五
尼 波 羅 の 丈 化 史 一 六 尼 波 羅 人 の 肚 會 組 織 の 起 原 に 關 す る 假 説 を 其 の 瞭 蓮 中 に 提 示 し て を る ( 此 の 黙 に 關 す る 自 説 を 正 確 な ら し む る 爲 オ ー ル ド フ イ ー μ ド の 説 を 彫 琢 し て を
る。Oldfiels, ibid. val. H IZ
図 瞭 飛) レ プ イ の 見 解 に 依 ら ば 今 術 古 代 修 道 院 の 内 に 住 ん で を る 結 婚 僧 侶 は、 家 族 的 生 活 が 生 み 出 し だ 種 々 な る 新 要 求 に 封 し て 充 分 な る 仕 來 だ り の 宗 敷 的 職 業 を 見 出 す 事 が 不 可 能 で あ り、 從 つ て 世 間 的 の 職 務 を 探 用 せ ね ば な ら な か つ だ。 郎 ち 雌 の 世 俗 的 業 務 を 取 る ご 云 ふ 方 法 に 於 い て バ ン ド ヤ は 明 か に 一 定 の 魁 會 的 段 階 を 形 造 り 而 し て 彼 等 生 存 の 物 質 的 條 件 は 婆 羅 門 激 徒 を 漠 倣 す る 事 ご 成 つ て 此 所 に 極 め て 迅 速 に 彼 等 の 一 團 は 一 欄 の 階 級 ご ま で 固 定 す る に 至 つ だ 謬 で あ る。 斯 か る 事 情 で 出 來 上 つ だ 宗 敷 的 貴 族 圭 義 は 一 般 俗 人 を 賎 劣 の も の と 考 ふ る に 至 り 且 つ 彼 等 の 以 前 の 状 態 が 階 級 ご 云 ふ も の を 頗 る 苛 酷 な る 束 縛 的 の も の だ ら し め て ゐ た か ら 此 の 場 合 自 己 の 特 椹 を 他 に 舜 け ま へ す る 事 を 欲 し な い の は 蓋 し 自 然 の 事 で あ る。 最 後 に 修 道 院 中 で 訓 練 せ ら れ だ 種 々 な る 技 術 は 父 か ら 子 に と 轄 々 移 さ れ て 頗 る 高 等 優 秀 な る 域 に 達 し、 し か も 其 の 技 術 に 關 す る 知 識 は 諸 方 の 大 寺 院 に 於 い て 極 め て 紳 聖 に 持 綾 せ ら れ、 絡 に 猫 占 的 の 仕 事 と な つ だ の で あ る。 他 方 に 於 い て 尼 波 羅 の 王 族 ソ ッ チ ア ヴ イ ス は ( マ ラ も 同 様) は 眞 の 刹 帝 利 族 こ し て 辛 じ て 反 封 者 無 し に 認 め ら れ て ゐ だ。 但 し 此 等 王 族 の 名 構 は 佛 漱 徒 の 記 録 中 に 屡 な 暴 げ ら れ 熟 知 せ ら れ て を る が、 其 の 種 族 は 梢 劣 等 諸 階 級 中 に 位 す る ブ ラ ー ト ヤ (Vraty) 彦 若 し く は 下 落 せ る 刹 帝 利 族 こ し て マ ヌ (manu) は
一 括 し て 居 る。 そ こ で、 此 等 王 宮 家 族 は 此 の 汚 瓢 ⋮ ⋮ 云 は と 堰 理 を 携 拭 し て 刹 帝 利 族 中 に 正 當 な る 位 畳 を 得 ん こ し て 頗 る 勤 嚴 な る 態 度 を 以 て 其 の 階 級 的 規 定 を 蓬 守 し、 期 く す る 事 に 依 て 尼 波 羅 に 於 け る 刹 帝 利 族 の 階 級 が 漸 次 成 立 し だ の で あ る、 而 し て 此 の 間 の 事 情 は 言 ふ ま で も な く、 佛 敏 と 婆 羅 門 の 爾 信 仰 の 混 合 せ る 事 を 語 る も の で、 此 れ に 依 て 二 宗 敷 を 結 合 融 和 せ む と 努 め 亦 役 立 つ だ 繹 で あ る。 斯 く て 印 度 か ら 已 に 湿 婆 紳 の 崇 拝 若 し く は 信 仰 を 此 の 國 に 將 來 し だ 婆 羅 門 族 も 亦 彼 等 の 信 仰 ご 共 に 其 の 階 級 鋼 度 を 遵 き 入 れ て ゐ だ が、 茄 れ と て 時 代 や 土 地 や の 必 然 的 要 求 か ら 相 當 の 憂 化 を 來 し だ の は 實 際 の 事 で あ る。 斯 か る 事 欺 の う ち に 尼 波 羅 に 於 い て、 一 方 結 婚 や 同 食 と 云 ふ 事 實 の う ち に 階 級 規 定 を 頗 る 嚴 亜 に ⋮ ⋮ 云 は ば 窮 屈 に 考 へ る 者 と、 地 方 階 級 制 度 に 封 し て 原 理 と し て 反 抗 す る 者 こ の 二 派 を 生 す る や う に な つ だ の で あ る が、 併 し 其 れ も 他 の 接 鰯 す る に 至 つ て 巳 に 其 の 容 相 の 上 に 猶 化 を 來 し だ の で あ る。 し か も 彼 等 の 頭 上 に 宗 敷 的 な り 軍 事 的 な り の 貴 族 圭 義 が 出 來 上 っ だ の は 印 度 敷 徒 ご 全 々 丼 行 の 状 態 で、 其 の 揆 を 一 に し て を る も の で あ る、 從 つ て 優 秀 階 級 の 示 し だ 擢 力 の 例 は 模 倣 力 を 通 じ て 一 般 下 流 人 民 の 階 級 登 展 を 促 進 す る 事 に 頗 る 影 響 す る と こ ろ が 有 つ だ。 信 擦 す べ き 王 室 の 起 原 だ る 印 度 激 王 ハ リ シ ム ハ デ ー ワ (Harisinsdera) が 二 一三 四 年 に 尼 波 羅 を 征 服 し だ 事 實 は 肚 會 的 組 織 の 成 立 を 頗 る 急 速 な ら し め だ。 そ れ で、 此 の 侵 入 王 は 入 國 ご 同 時 に 七 階 級 を 導 き 入 れ だ と 云 は れ て を る が、 其 等 は ブ ラ フ マ ン (Brahmans) バ ー デ ラ (竈 多 山 巴 霧) ア ー チ ヤ ー ル ヤ 尼 波 羅 の 丈 化 史 一 七
尼 波 羅 の 丈 化 史 一 八 (A ohha qas) ヂ ァ イ シ (Jaisisa) プ ア イ ド ヤ (Vaidyas) ラ ー ヂ ァ カ (Rajakas s) 及 び カ ド ギ (Kusund Tr で 有 る。 所 詮 此 下等 の 七 階 級 を 打 つ て 一 丸 と し だ も の が 総 人 口 と 成 つ だ 繹 で あ る。 斯 く て 此 の ハ リ シ ム ハ デ ー ワ の 事 業 は ヂ ァ ヤ ス チ チ ・ マ ラ (Kusund Tr of Nepaldal に 依 て 完 成 せ ら れ だ、 ご 云 ふ の は マ ラ が 諸 階 級 ご 其 等 の 種 々 な る 習 慣 に 關 す る 組 織 的 規 定 を 作 製 す る 爲 婆 羅 門 の 碩 學 を 印 度 か ら 彼 れ の 朝 廷 に 招 聰 し だ 事 實 に 依 て も 謹 明 し 得 る の で あ る
(Kusund Triles of Nepaldal nevraee)。
更 に 純 印 度 敷 徒 な る グ ル カ 族 が 近 年 尼 波 羅 を 征 服 し だ 事 實 は 愈 々 盆 々 婆 羅 門 敷 の 優 勢 な る 爽 展 を 助 け、 爲 に 佛 激 ご 其 の 風 習 肚 會 的 規 定 等 を 大 い に 妨 害 し だ の で あ る。 四、 種 々 な る 傳 説 を 暫 く 措 い て 顧 み の と す る も、 若 し 實 際 の 朕 態 を よ く 吟 昧 す る と 頗 る 顯 著 な る 事 實 が 明 か に 成 つ て 來 る。 例 へ ば 印 度 激 徒 の 尼 波 羅 人 間 に 在 つ て 職 孚、 商 業、 耕 作 及 び 宗 敢 的 崇 拝 等 一 般 職 務 の 外、 如 何 な る 階 級 で も 自 由 に 爲 し 得 る 唯 一 確 定 的 の 而 し て 永 績 的 職 務 は 牧 牛 業 で あ る ご 云 ふ 事 で あ る。 此 の 他 総 て の 業 務 は 純、 不 純 の 総 て の 佛 敷 徒 が 代 々 経 螢 し て を る の で あ る。 牧 牛 業 及 び 一 般 家 蓄 の 使 用 に 關 す る 説 明 (附 録 D) 中、 古 代 尼 波 羅 入 は 家 畜 を 使 用 す る 事 を 知 ら な か つ だ。 從 て 今 日 で も 頗 る 有 盆 便 利 に 使 用 は し て を る も の と、 水 牛 な り 牝 牛 な り を 如 何 な る 種 類 の 仕 事 に も 使 用 す る ざ 云 ふ 事 は 比 較 的 に 稀 れ で あ る 事 が 解 る。 印 度 で は 耕 作 や 輸 逸 や 油 の 歴 搾 な ぞ の 勢 働 は 至 る と こ ろ 牡 牛 を 使 用 し て を る が、 尼 波 羅 で は 人 間 が 名 代 を 務 め て 其 等 の 仕 事 を し て 居 る。 更 に 支 那
の 本 源 (附 録 E) に 依 て、 己 に 西 紀 第 七 世 紀 に 尼 波 羅 人 は 頗 る 明 敏 な る 職 工 及 び 技 術 家 で あ つ だ 事 が 示 さ れ て 居 る、 但 し 上 述 の 如 く 此 所 に 限 れ る 狭 い 意 味 で 家 畜 の 飼 養 に 就 て は 甚 だ 無 智 で あ つ た 事 は 云 ふ ま で も 無 い。 そ し て 當 時 尼 波 羅 の 支 配 者 は 多 く 佛 敏 徒 で あ つ だ が 併 し 婆 羅 門 族 ご 其 の 宗 教 も 亦 存 在 し て ゐ だ の で あ る。 ジ ョ リ 斯 く て 家 畜 飼 養 に 就 い て の 知 識 が 一 般 尼 波 羅 に 行 き 渉 る 以 前 に、 蒋 ご 云 ふ 特 殊 型 の 遊 具 に 依 て 耕 作 す る 事 と 相 丼 ん で 金 属 や 木 材 や 石 材 の 仕 事 に 關 す る 特 別 の 知 識 を 示 す 文 化 が 己 に 存 在 し て ゐ だ 事 を 認 め ね ば な ら の。 更 に 我 等 は 此 の 欺 態 が 此 の 國 の 傳 説 か ら は 謹 明 出 來 の に し て も、 事 實 尼 波 羅 を し て 亜 細 亜 文 化 の 撫 藍 だ ら し む る Situ の う ち に 登 展 し だ 事 を 認 む る に あ ら ざ る 限 り、 我 等 は 此 の 文 化 が 尼 渡 羅 以 外 の 何 腱 よ り か 來 だ と 云 ふ 事 を 認 め ね ば な ら の 事 と な る。 斯 く て 尼 波 羅 の 進 化 登 展 を 跡 づ け る 種 々 の 假 説 を 打 ち 建 つ る に 當 つ て 術 他 の 困 難 が あ る、 と 云 ふ の は 此 の 國 の 東 西 雨 面 に は 共 に 粗 野 な る 種 族 が あ つ て 彼 等 は 尼 波 羅 入 ご 接 鯛 す る 上 に、 術 且 つ 印 度 か ら 來 る 婆 羅 門 激 の 勢 力 影 響 あ る に も 拘 ら キ 尼 波 羅 に 於 け る 尼 波 羅 人 の 手 に 依 て 完 成 の 域 に 蓮 ば れ だ 諸 技 術 に 就 い て の 知 識 も な け れ ば 亦 其 等 に 關 す る 唯 淺 薄 未 熟 な る 思 想 を 有 す る の み で、 今 日 に 至 る も 術 其 儘 に 存 在 し て を る と 云 ふ 事 で あ る。 蓋 し 尼 波 羅 に 於 け る 西 紀 第 七 燈 紀 中 或 は 其 れ 以 前 の 尼 波 羅 人 の 如 き 頗 る 進 歩 せ る 文 明 が 本 土 に 登 達 し て ゐ だ な れ ば 確 に 前 述 の 如 き 状 態 は 如 何 な る 入 間 と 接 燭 す る 場 合 に も 必 す 一 掃 せ ら れ だ に 相 違 な か ら う 尼 波 羅 の 丈 化 史 一 九
尼 波 羅 の 文 化 史 二 〇 借 て 叉 他 の 困 難 は、 種 々 異 な れ る 等 級 の 者 が 同 一 職 務 を 實 際 に 織 承 し な が ら 存 在 し て を る ご 云 ふ 事 で あ る。 そ れ で、 職 務 が 漸 次 複 雑 と 成 る に 從 て 等 級 を 提 起 す る と 云 ふ 進 化 論 者 は 例 へ ば 如 何 な る 理 由 に 依 て、 琵 職 人、 或 は 大 工 職 だ る ウ ダ ど 相 丼 ん で ヂ ユ ヤ プ ー な る 傳 統 的 階 級 が 存 す る か、 叉 或 は 金 厨 職 工 だ る バ ン ラ ー と 相 井 ん で ウ ダ が 存 す る か と 云 ふ 事 を 到 底 見 出 し 得 な い に 相 達 な い。 此 の 國 に 於 け る 総 て の 宗 敷 が 階 級 規 定 の 優 勢 な る 印 度 か ら 來 だ か も 知 れ の 否 實 際 來 だ こ 云 ふ 事 實 は、 高 等 な る 僧 侶 階 級 の 登 展 進 歩 を 誘 導 す る か も 知 れ の と 同 時 に 斯 か る 事 態 の 蹟 末 の 諸 鮎 を 説 明 す る 事 は 到 底 不 可 能 で あ る。 從 て 斯 畜 文 化 は 尼 波 羅 以 外 か ら 來 だ と 云 ふ 事 を 許 容 せ ね ば な ら の。 有 効 な る 諸 事 實 に 依 ら ば、 文 化 的 勢 力 が 恣 に 尼 波 猶 に 這 入 つ て 來 だ 以 前、 其 塵 に は 頗 る 粗 野 未 開 の 種 族 が 佳 ん で ゐ だ 事 を 示 す。 例 へ ば 正 當 尼 波 羅 ご 幕 す る 漢 谷 附 近 二 帯 に は ド ー ス ン (Dooyn) の 如 き 種 族 が 居 つ て ホ ン の 近 頃 も 狩 猟 を し だ り 叢 林 の 産 物 を 集 め だ り し て 居 つ だ。 *
Hogoadn: Essays on Langqundes etc. of Nepal and 1974
a nd Kusund Triles of Nal" 中 央 尼 渡 羅 に は 総 て の 技 術 に 於 い て 一 向 無 知 不 案 内 の チ ヱ パ ン グ
(Kusund Triles of al)
及 び ク ス ン ダ (kusn-冒 創 夢 の) 等 の 種 族 が ゐ て 全 く 野 生 の 果 實 や 狩 猟 の 獲 物 で 生 活 し て を る、 そ し て 彼 等 の 佳 居 は 樹 木 の 枝 な り に 建 て ら れ だ 或 種 の 棲 息 所 で あ る。 東 方 に は キ ラ ー 象(Kirats) な る 種 族 が 居 る、 彼 等 は 元 來 耕 作 者 で
有 る け れ こ も 例 へ ば 織 物 の 如 き 或 有 利 な る 技 術 の 知 識 を 有 し て を る、 併 し 其 れ に も 拘 は ら す 此 の 種 族 中 に は 職 人 が 無 い か ら 金 属 の 器 具 や い ろ く、 の 荘 飾 品 は 他 種 族 か ら 買 ひ 求 め ね ば な ら の。 ※ B. H. Hagson:
Miscellanecus Essayas, Vol. 1 I
(Trubrer
r), "on the Kiranti
Himaldya" P. 400 et seccq. さ れ ば 若 し 幾 世 紀 か の 間、 尼 波 羅 漢 谷 及 び 印 度 に 相 當 隆 盛 な る 文 化 が 存 在 し て ゐ だ 事 を 承 認 す ご す れ ば、 其 の 早 世 期 の 佳 民 は 進 歩 せ る 諸 技 術 や 叉 農 業、 金 薦 手 工 等 の 如 き 諸 工 業 に 就 い て 何 等 の 知 識 を も 歓 除 せ る 未 開 粗 野 の 種 族 で あ つ だ に 相 羅 な い と 云 ふ 事 を 認 め ね ば な ら の ( 此 の 事 は 必 す し も 最 粗 野 原 始 的 技 術 に 就 い て の 無 知 を 意 味 す る も の で 無 い) 予 は 更 は 陳 述 を 進 む る 前、 斯 か る 移 佳 が 如 何 に 未 開 人 に 影 響 す る こ こ ろ あ る か 而 し て 如 何 な る 諸 條 件 が 種 々 異 な れ る 結 果 を 導 き 得 る も の で あ る か と 云 ふ 事 を 一 考 せ ね ば な ら の。 交 互 作 用 の 性 質 を 決 定 す る 第 } の 條 伴 は、 其 れ が 反 抗 的 で あ つ て も、 季 和 的 で あ つ て も 受 容 れ る 方 法 如 何 に 在 る。 今 思 考 に 上 ぼ つ て を る 場 合 で 云 ふ と、 尼 波 羅 の 早 き 時 代 に 於 け る 未 開 種 族 は 金 属 に 關 す る 手 工 を 知 ら な か つ だ が 併 し 移 佳 者 は 此 れ を 知 つ て ゐ だ こ 云 ふ 結 論 に 到 達 す る、 換 言 す れ ば 其 庭 に 反 抗 的 叉 は 敵 封 的 態 度 が 起 ご り、 新 入 國 者 の 持 つ て ゐ だ 優 秀 な る 武 器 に 依 て 何 れ は 早 晩 魅 伏 せ ら れ ね ば な ら な か つ だ の で 有 る、 從 て 勿 論 其 後 に 至 つ て は 新 來 者 の 文 化 は 異 種 族 ( 先 佳 民) に 採 用 せ ら れ て 摩 尼 波 羅 の 交 化 史 二 一
尼 波 羅 の 文 化 史 二 二 だ の で あ る。 ※ 文 化 的 に も 軍 事 的 に も 設 ひ 優 勢 で あ つ て も、 若 し 移 住 者 の 数 が 先 住 民 に 比 し て 絶 封 少 数 で 到 底 自 分 の 位 畳 を 保 持 し 得 な い 檬 な 場 合 の 外 は、 今 陳 べ だ 通 り に 成 る。 斯 か る 場 合 に は 移 佳 者 の 騙 除 問 題 は 其 儘 に 成 つ て、 無 論 何 等 の 交 化 も 播 布 せ ね ば 叉 交 互 關 係 も 起 ら の 其 時 に 望 ん で 入 國 者 は 敏 養 が 異 な る と 云 ふ 理 由 で 多 少 こ も 未 開 民 の う ち に 汲 牧 せ ら る と 事 は 確 か で あ る。 斯 か る 顯 著 な る 場 合 に は 自 ら 定 め だ 物 質 文 化 の 上 に 非 常 な る 差 異 が 出 來、 服 從 せ ら れ だ 移 佳 者 は 確 に 幾 舜 か の 重 要 位 畳 を 得 る や う に 成 る の は 殆 ん ピ、 避 く ぺ か ら ざ る 事 で あ る、 但 し 彼 等 移 住 者 叉 は 彼 等 の 後 膏 が 必 す し も 同 族 婚 姻 の 關 潤 或 は 同 食 の 禁 止 を 嚴 格 に し て、 優 勢 な る 脱 會 的 階 級 を 形 造 る と は 醗 つ て ゐ な い や う に 思 は れ る け れ ご、 も。 借 て 佛 敷 信 者 だ る 尼 波 羅 人 の 聞 に 於 け る 現 在 の 肚 會 的 組 織 は 相 互 行 爲 に 於 い て 今 述 べ だ や う な 型 の 方 向 に は 向 い て ゐ な い。 其 れ に も 拘 は ら す 先 佳 民 は 恐 ら く 移 佳 者 を 頗 る 李 穗 に 受 取 つ だ や う に 考 へ ら れ る。 兎 に 角 最 初 移 佳 者 の 歎 は 比 較 的 少 敷 で あ つ だ 筈 で も 有 り 且 つ 彼 等 の 有 す る 文 化 は 未 開 入 ( 狡 い 意 味 で) に 封 し て 有 害 で あ る よ り も 寧 ろ 一 段 と 有 盆 で あ つ だ に 相 違 な い。 叉 移 住 者 が 特 に 横 暴 塵 制 的 で 無 か つ だ 限 り 彼 等 の 統 治 支 配 に 封 し て 怨 恨 を 買 ふ 由 も 無 か つ だ に 相 違 な い。 己 に 明 か に し た 如 く 尼 波 羅 に 於 け る 早 き 時 代 の 未 開 民 は 新 移 佳 者 が 立 涙 な 文 化 を 有 し て ゐ だ に 拘 は ら す 諸 技 術 及 び 諸 工 藝 に 關 す る 知 識 を 訣 い て ゐ だ の
で あ る、 從 て 前 に も 述 べ だ 通 り 移 佳 者 の 將 來 し た 農 業 其 他 生 活 と 關 係 せ る 諸 技 術 に 至 つ て は 確 に 先 佳 民 を 利 す る と こ ろ 多 く 有 つ だ に 相 違 な い。 最 初 随 分 長 い 間 即 ち 進 化 民 と の 結 合 に 依 て 先 佳 未 開 民 の 方 が 被 つ だ 経 濟 的 牧 得 は、 其 れ 以 前 に 於 け る 彼 等 の 状 態 に 比 較 し て 頗 る 大 な る も の が 有 つ だ と 岡 時 に 移 佳 者 の 物 質 的 諸 技 術 に 關 す る 而 し て 武 器 に 關 す る 卓 越 せ る 知 識 に 基 づ く 威 信 名 聲 は、 此 等 入 國 者 に 封 す る 蹄 順 若 し く は 屈 服 と 云 ふ 事 か ら 起 こ り 易 く 叉 其 れ が 必 然 に 俘 ひ 起 こ る 憎 怨 の 思 想 を も 屡 々 防 ぎ 止 め だ に 相 違 な い ( 移 佳 民 の 精 紳 的 進 歩 も 無 論 之 れ を 助 け だ で あ ら う)。 一 龍 支 配、 統 治 と 云 ふ 事 に 反 抗 し て の 惜 怨 心 は 内 外 に 渉 る 種 々 な る 關 係 に 於 い て 戚 情 的 に 其 う 威 す る 場 含 に の み 盛 ん に 起 る も の で あ る。 特 に 外 方 的 に は 隷 馬 の 同 一 状 態 に 非 ざ る 他 の 者 等 ( 異 種 入) と の 接 鰯 を 意 味 し た の で あ る。 但 し 此 の 根 本 原 因 は 熟 考 中 の 場 合 に 在 つ て は 確 か に 意 に 介 せ ら れ の か も 知 れ の。 然 る に 内 方 的 即 ち 移 佳 民 と 先 住 民 こ の 間 に 起 る 相 互 關 係 中 に 在 っ て、 入 國 者 ( 移 住 民) に 饗 す 乃 戚 情 を 決 定 す る 諸 種 の 素 因 は 経 濟 的 及 び 肚 會 的 で あ る。 経 濟 的 原 因 に 就 い て は 己 に 指 示 し だ 通 り 移 住 者 側 の 都 合 の 善 い よ う に 働 い て 來 る 筈 だ し、 肚 會 に は 若 し 一 般 日 常 生 活 を 支 配 す る 規 則 や 新 入 國 者 と の 關 係 や が 善 い 璽 梅 に 活 き て 働 く な ら ば 不 和 軋 礫 と 云 ふ も の は 殆 ん ご 起 ら な い。 斯 く て 移 佳 民 が 特 に 傲 慢 で 無 い 限 り 彼 等 の 優 秀 な る 威 勢 は 未 開 者 等 の 敬 意 を 受 く る に 足 る も の か ら、 斯 く も 異 常 な る 才 能 を 有 す る 入 民 の ( 未 開 民 の 見 地 か ら 考 へ て) 正 當 の 権 利 で あ る ご 考 へ て 頗 る 尊 敬 の 念 を 沸 ふ に 相 違 な い。 文 化 の 差 異 が 大 で あ れ ば あ る 尼 波 羅 の 丈 化 史 二 三
尼 波 羅 の 文 化 史 二 四 程 総 て の 原 因 は 相 互 諸 關 係 の 中 に 在 つ て 漸 次 壇 進 的 に 調 和 し て 働 く も の で あ る。 以 上 の 諸 意 見 は 歴 史 的 移 佳 否 一 層 正 確 に 言 ふ な ら ば 印 度 李 原 か ら の 婆 羅 門 族 や ラ ヂ ユ プ ト 族 や が 此 の グ ル カ ( の 占 領 し て 居 る) 國 に 績 々 這 入 つ て 來 だ、 彼 等 の 数 養 が 優 秀 で あ る と 云 ふ 事 を 先 住 の 山 地 諸
種
族
に
依
て
認
め
ら
れ、
從
て
頗
皐
和
的
に
受
け
容
れ
ら
れ
だ
と
云
垂
實
に
依
つ
て
も
支
持
せ
ら
れ
且
つ
承
認
し
得 ら れ る の で あ る。 斯 く て 其 の 結 果 こ し て 成 立 し だ ク ァ ス 人 民 は 正 統 婆 羅 門 族 の 印 度 人 が 大 概 日 常 生誓
於
い
て
行
ふ
事
で
あ
る
藷
へ
ら
れ
て
を
る
飲
貧
の
規
定
や
其
の
他
の
藩
に
於
い
て
何
簾
な
制
限
を
も
肇
に 設 け な い と 云 ふ 事 を 指 摘 し て も 可 い 謬 で あ る。 從 て 普 通 の ク ア ス 入 は 以 前 の 移 住 者 の 末 商 の 下 位 に 立 だ ね ば な ら の や う な 肚 會 的 に 何 等 屈 辱 的 劣 等 の 位 置 長 か れ る 事 は 決 し て 無 い の で あ る。 叉 ﹃ 性 の 關 係 に 於 て も 純 潔 ズ、 云 ふ 考 へ が 一 段 と 盛 ん に 成 つ て 來 る と、 此 の 場 合 一 般 ク ァ ス 人 の 間 に 起 る 諸 事 項 の 實 際 状 態 は、 李 原 の 純 ラ ヂ ユ プ ト 族 及 び 婆 羅 門 族 と 彼 等 の 末 育 こ の 間 に 行 は る と 事 よ り も 確 に 異 つ だ 鮎 が あ る。 借 て 卒 原 人 (印 度 か ら 來 だ) の 成 功 し だ の は 彼 等 敷 養 の 優 秀 ご 征 服 者 だ る の 名 聲 と に 關 連 し て 彼 等 が 山 地 種 族 の 要 求 に 基 づ き、 生 活 の 規 定 を 爾 々 適 懸 せ し め だ 結 果 に 依 る こ と 頗 る 多 く 否 其 の 同 化 策 に 原 因 を 蹄 す べ き で あ る。 世 界 各 地 に 分 布 し だ 殴 州 文 化 の 影 響 の 程 度 も 上 述 の 見 解 ご 善 く 一 致 し て 居 る、 但 し リ ヴ ァ ー ス が 指 示 し て を る 通 り、 此 の 事 は 未 開 種 族 の 問 に 在 つ て 極 め て 大 な る も の で 、 交 明 國 民 の 間 に は 極 め て 小 な る 戚 化 し か 與 へ て ゐ な い。※
W.
H. R. Rivers: The contact of peaplel" in wssayas and
Studies
P
resented to William
Ridgewa-y, P. 474, Gambridge 1918. 人 民 と 人 民 と の 接 燭 に 關 す る 一 般 理 論 は ソ ヴ ア ー ス の Melanesian Society の 歴 吏 中 に 一 段 と 委 し く 示 さ れ て を
る(Vol. II, Gap. XXVI Gambridge 1914)。
此 の 貼 に 關 す る 予 の 一 般 思 想 の 大 部 分 は 彼 れ に 負 ふ と こ ろ で あ る。 斯 く て 印 度 に 於 け る 場 合 を 見 る に、 リ ヴ ァ ー ス の 記 載 せ る 如 く 其 の 影 響 の 効 果 は 文 化 の 階 級 が 比 較 的 に 低 い 人 民、 別 し て 南 印 の 低 級 民 間 に 甚 し く 示 さ れ て を る。 此 の 見 解 は 印 度 各 地 方 に 於 け る 欧 洲 の 影 響 が 何 ん な で 有 る か ご 云 ふ 事 を 更 に 委 し く 研 究 す る 事 に よ つ て 明 了 と な る 繹 で あ る。 更 に も 云 ふ な ら ば 同 一 の 人 種、 言 語、 趾 會 的 組 織 を 有 す る 而 も 異 種 民 族 間 に 於 て 物 質 文 明 の 重 い 標 準 に 在 る も の は 低 い 標 準 に 在 る も の よ り も 影 響 を 被 る 事 爾 更 少 々 で あ る ご 云 ふ 事 が 充 分 に 見 出 さ れ る の で あ る。 ※ 例 へ ば ク ァ ス 族 と シ ン テ ン グ 族 と は 異 な れ る 程 度 の 影 響 を 被 つ て 居 る。 即 ち 後 者 は 物 質 的 文 化 が 勝 れ て お る か ら 前 者 よ り も 一 段 ご 善 き 状 態 に 於 て 肚 會 的 規 定 を 保 持 し て 居 た(P. Gurdon: "The s" Londn 1914 瞭 粥) 此 の 問 題 に 就 き 爾 委 し い 事 は 予
の"Ga;tira influnce in Assam"
中 に 取 扱 つ て あ る か ら 此 所 で は 欄 筆 し て を く。 成 功 の 程 度 も 種 々 あ る が、 例 へ ば 傳 道 師 等 が ア ヅ サ ム や チ ヨ オ ー タ ・ ナ ー グ プ ー ル ヤ に 於 け る 如 く 原 尼 波 羅 の 丈 化 史 二 五
尼 波 羅 の 文 化 史 二 六 始 的 の 未 開 種 族 を 改 宗 せ し む る 事 や、 そ し て 專 ら 改 宗 に 封 す る 責 任 上 種 々 な る 理 由 を 勢 働 者 等 に 認 め し め る 事 や、 此 等 も 上 述 の 事 ご 關 連 し て 公 表 せ ら る 可 き で あ る。 そ も く 改 宗 ご 云 ふ 事 は 純 俗 人 に 薦 す る こ こ ろ 頗 る 大 な る も の で、 其 れ は 一 般 経 濟 的 に く る 種 々 な る 動 機 か ら で あ る ご 云 ふ 事 は 稽 明 瞭 に 認 め ら れ る。 *E. Chatterton:
Mission Work in Chota nagpore, Ghap. IX Lo Re
-P o rt 1911, 9. 38. 原 始 的 諸 種 族 間 に 印 度 教 ご 相 並 ん で 基 督 敏 の 螢 展 す る と 云 ふ 事 は、 己 に 概 説 し だ 通 り 日 常 生 活 中 に 嫌 な 制 限 が 無 い と 云 ふ 事 に 關 し て ⋮ ⋮ 其 れ は 文 化 が 調 和 し て 交 互 に 作 用 す る 結 果 で 有 る 事 を 更 に 謹 す る 所 以 で あ る。 斯 く の 如 く に し て ア ヅ サ ム に 於 け る ク マ ス 族 の 間 に (他 の 山 地 諸 種 族 に 就 い て も 同 様) ﹃ あ ま り 嚴 格 な る 道 徳 的 標 準 は 邪 魔 物 で あ る ﹄ 從 て 酒 や 性 や 休 日 な ぞ に 關 し て ﹃ 若 し も 宣 敷 師 等 が 彼 等 の 道 徳 法 を 適 當 に 弛 め だ な ら ば、 改 宗 者 の 数 は 十 が 十 ま で 非 常 に 増 加 す る の が 常 で あ る ﹄ と 云, 渦 事 を 認 め る の で あ る。
(Gensus of Assanm: Report 1901, P. 45.
瞭 彌) 印 度 敷 の 場 含 に 就 い て 考 へ る ご、 ア ッ サ ム に 於 け る 毘 灘 奴 涙 ゴ ー ず ー イ ン の 成 功 は、 日 常 生 活 の 飲 食 及 び 其 他 の 事 項 に 野 す る 彼 徒 の 懸 容 な る 見 解 と 而 し て 種 々 窮 屈 な る 制 限 を 頗 る 徐 々 に 即 ち 漸 次 的 に 引 き 緊 ま つ て 行 つ た 結 果 で あ る ご 云 ふ 事 を 認 む る の が 適 當 で あ る。