社会全体の高度情報化、グローバル化が進む 中で、私たち消費者は、国内はもちろん世界各地 から届く、たくさんの安い商品を手にするように なりました。一方で、それらの商品がどこでどの ように作られたのかは、ますます分かりにくく なっています。
そのため、消費者が手にする安い商品が、生産
の過程で様々な人権侵害、健康被害や環境破壊を生じさせていることも少なくありません。そ んな値札には書かれない「コスト(負担)」が、生産者、労働者やその家族に押しつけられている としたら、本当にその商品は「安い」といえるでしょうか?
また、安い商品を大量に消費する現代の消費は、地球に大きな負担をかけています。私たち日 本の消費者と同じようなレベルの消費生活を全世界の人がしようとすれば、あと地球1.9個分 の資源が必要になるといわれています。私たちは、気付かないうちに、将来世代が使うべき資源 まで使いすぎて、ツケを将来に回す「借金生活」に陥っているともいえます。
そこで、私たち消費者が商品を買うときに「ちょっと待てよ?どこでどんなふうに作られたの かな?」「地球や環境にやさしいのかな?」と考えてから商品を選ぶことが、とても大切になって いるのです。
エシカル消費が大切といっても、いきなり買うもの全てをエシカルにするのはむずかしいで すね。でも、大丈夫。日本の経済全体(GDP:国内総生産)の約6割は家計の消費。私たち消費者 が持つ影響力は、実は大きいのです。ですから、例えば3回に1回、10回に1回でもいいから、フェ アトレードチョコを選んでみる、普段は近くのスーパーで安い食材を買うにしても、週に1回は地 産地消で地域の食材を選んでみる、そうした、無理のない
「ちょっといい」消費を心がける消費者が増えるだけで、経 済社会はよりよい方向に舵を切ることができるのです。 エシカル消費に決まったルールはありません。商品や サービスを選ぶときに「ちょっと待てよ?」と考えて、自分な りの「ちょっといい」消費をすれば、それがエシカルです。 あなたも、今日からエシカル!はじめてみませんか?
国際フェアトレード認証 ラベル
紅茶 ,コーヒー ,チョコ, サッカーボールにも
オーガニック繊維製品 世界基準
衣服やタオルなど繊維 製品
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