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ICT 革命後のワークスタイルはどうあるべきなのか 令和元年 11 月 6 日九州地区行政管理 評価セミナー総務省箕浦龍一 1 はじめに ~ ワークスタイル変革とは? あなた( の組織 ) の働き方の現状の何が問題だと思いますか? 働き方改革は 何のためだと思いますか? 2 働き方改革の背景 人口減

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Academic year: 2022

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全文

(1)

ICT

革命後のワークスタイルはどうあるべきなのか

令和元年11月6日 九州地区行政管理・評価セミナー 総務省 箕浦龍一

はじめに ワークスタイル変革とは?

・あなた(の組織)の働き方の現状の何が問題だと思いますか?

・働き方改革は、何のためだと思いますか?

働き方改革の背景

人口減少→人手不足

専門人材・即戦力の枯渇

国際競争力の低迷

変化への対応の在り方

「働く場所」の変化~「拠点性」の変容

ワークプレイスの課題

知的労働の質の変容

知的創造を生み出すワークプレイスの在り方~ABWという形

新時代の働き方を読み解く鍵

自律、複属、ネットワーキング、オープン・イノベーション

人財育成の壁

その他の障壁

(2)

ICT 革命後のワークスタイル&ビジネススタイルを考える

総務省 箕 浦 龍 一

九州地区行政管理・評価セミナー 講 演 資 料

令 和 元 年

1 1

6

(

)

(3)

私が総務省で取り組んだこと

自己紹介

(4)

行政管理局のオフィス改革を推進

・ペーパーレス化の推進、無線LANの導入により、モビリティの高いワークプレイスを実現

・軽量コンパクトなデスク・個人ロッカーの導入とキャビネットの削減により、多目的ミーテ ィングスペースを創出

BEFORE AFTER

官民から広く注目(視察

4,000

人超

)

人事院総裁賞を受賞

この後、両陛 下にも拝謁を 賜る。

(5)

上司からのアプローチ:1対1のコミュ ニケーション

部下の仕事の進捗 状況や悩みを把握し つつ、組織・チームの ミッションを示し、仕 事の方向性を共有

(「1on1」)

先輩からのアプローチ:メンター/メン ティー制度

違う組織・チームの 先輩が、後輩(=メ ンティー)の精神的 なサポートや、仕事 上の悩みの相談相 手(=メンター)に

同僚からのアプローチ:講座や勉強会 新入社員向けの基

礎として、国会対応 講座や法令講座の 開催新入社員が聞きたい ことにオンデマンド勉 強会の実施など

外部からのアプローチ:企業見学・意見交換 地方公共団体や民

間企業と継続的に 意見交換を実施し ながら、新しい問題 意識を培う

人材育成の見直し

(6)

初めに、皆さんにお聞きします。

1 はじめに ~ ワークスタイル(働き方)変革とは?

(7)

あなた(の組織)の「働き方」の現状の 何が問題だと思いますか?

問1

(8)

「働き方改革」は、何のためだと思いますか?

問2

(9)

『ワークスタイル変革』で

何を目指すのか?

(10)

働き方改革で思い浮かぶこと・・・・・・

長時間労働の是正 フレックスタイム制 裁量労働制

オフィス改革 ペーパーレス化 テレビ会議

IT化 RPA導入 AI活用

テレワーク サテライトオフィス 休暇取得促進

コミュニケーション変革 リーダーシップ

トレーニング 人材育成

働き方改革として思い浮かぶことは、多種多様

(11)

働き方改革の多様性・多面性

ワーカー(職員)から見ると・・・・・・

働きやすさ やり甲斐 ワークライフバランス

etc.

経営側(幹部・上司)から見ると・・・・・・

生産性 業績・利益・成果 残業上限規制

etc.

立場によって、見える景色が違う・・・・・・。

(12)

『ワークスタイル変革』には、

『目線合せ』が不可欠

(13)

「働き方改革」を成功させるには

経営層・ワーカー共に

同じ“ Goal ”を目指すことが大事。

同じ“ Goal ”・・・・・・ それは「価値」

(14)

働き方改革は・・・・・・

「組織」「ワーカー」のそれぞれにとって、

「自らの価値」( Value )を高めるための

取組であるべき。

(15)

現代社会の構造から考えてみると

2 働き方改革の背景①

(16)

(出典)国立社会保障・人口問題研究所ホームページ

(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)

新規採用が、これまで以上に困難化(採用難の時代)

 労働人口(生産年齢人口)の減少

(17)

(出典)労働政策研究・研修機構ホームページ(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)

かつて「大家族」で支えていた様々な家庭事情(出産・育児・介 護等)を、夫婦だけで対応しなくてはいけない社会。

共働き世帯の増大(家庭事情のウェイトが拡大)

(18)

若者の3年以内の離職は一貫して25%前後を推移

結婚・出産・育児・介護などの理由に加え、キャリアアップ志向や自社の働き方 への不満を理由とした離職者増に歯止めがかからず。

(

グラフ

)

新規大卒就職者の事業所規模別就職

3

年後の離職率の推移(厚生労働省データ)

(出典)厚生労働省ホームページ

(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000177682.pdf)

中途離職問題

(19)

近年は、若い世代(

40

歳台未満)の継続勤務の低下傾向が顕著。

(グラフ)学卒後同一企業に継続勤続する労働者の割合

(出典)厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

若年者の早期離職傾向が顕著

(20)

所定の採用数を埋められない

「定員」 ( 定数 ) ではなく「人」が足りない

組織における「人手不足」の実態①

(21)

専門人材が確保できない

(専門性の低下、即戦力の枯渇)

土木

ICT

林業 医療 統計

組織における「人手不足」の実態②

(22)

更に深刻な現実

働き方改革-必要とされる背景

2 働き方改革の背景②

(23)

出所:IMD World Competitiveness Yearbook 各年版より三菱総合研究所作成

日本の衰退

日本の国際競争力は、「長期低迷」

1992年:

第1位

2018年:

第25位

1993

年以降、日本の国際競争力は低迷。

長期低迷の原因は・・・・・? 変化への不適応

(24)

ワークスタイルにおける

ICT革命のインパクト

3 変化への対応の在り方

(25)

皆さんは、何処で仕事をしていますか?

問3

(26)

我々は、何処で仕事をしているのか?

「職場」? 「自宅」? 「リゾート」?

実は・・・・・・・・ここ!

(27)

現代のワーカーの働く場は、リアル空間だけでなく、

サイバー空間も含めたいわば四次元の空間である

箕浦龍一 『日本オフィス学会誌vol

.11 No.1

「ワークプレイス」は四次元化している

(28)

ワークプレイスの課題

~オフィスの現状をどう捉えるか?

(29)

働く環境が「昭和」のまま

(30)

「昭和」の時代には、最先端の機能集約拠点

業務に必要な文書 業務に必要な書籍 法令集、とか・・・・・・。

電話 FAX パソコン

(31)

ICT 時代には、「旧来型オフィス」はレガシー化

(32)

ICT 時代には、「旧来型オフィス」はレガシー化

(33)

これまでは、「オフィス」や「職場」が拠点

「働く場所」の変化~「拠点性」の変容

これからは、「ワーカー」一人ひとりが

「機動的な拠点」に

(34)

「知的労働」の質の変容

(35)

「働く」の形の変容

(これまでは・・・・・・)

ノルマに追われ、

「デスクワーク」という名の 机の上の「製造業」に従事

 新ビジネスの創出

 ライフスタイルの提案

 新たな価値の提案 etc .

「知的労働」(

Labor )から、「知的創造」( Create

)へ

(36)

知的創造を生み出す

ワークプレイスの在り方

(37)

そのときの知的創造活動の内容や形 態に応じた相応しい場所で働くこと

ABW

Activity Based Working

Activity Based Work-place

(38)

オープンミーティングスペース

執務スペース

しばふ 集中スペース

チームブース アイデアソファ コラボスペース

個人ワーク

~ちょっと した会話を 通じて、新 たな着想が 得られる場 です。

数名の打合 せから最大 36名のセミ ナーまで、

幅広い用途 で使用でき ます。

仕切りで囲 われている ため、周囲 からの視線 や声を気に せず、打合 せに集中で きます。

他者からの 視線や声掛 けを気にせ ず、短時間 で集中業務 が行えます。

景色の良い 窓辺でマイ ンドチェン ジできます。

思考や発想 を転換させ たい時に使 います。

グループア ドレス制。

可動式デス クのため、

用途に合わ せ簡易にレ イアウト変 更が可能。

大型モニター利用で、

ペーパレス 会議を実践。

執務同様の 可動式デス クを採用。

コラボレーションスペース 集中スペース 執務スペース

Ent

総務省 ( 行政管理局 ) の ABW 実証実験

(39)

自宅 会社 サテライト・オフィス

移動

(

出張

)

リゾート カフェ

リモートワーク型ABW~何時でも何処でも

Work

が可能

(40)

現代は、何時でも何処でも

Work

が可能。

令和の時代には、

「転勤」すら、必要ない。

東京本社

(41)

地域型リモートワークの形①~ワーケーション

 2018

2

月から、軽井沢での「リゾート・テレワーク」誘致のプロジェクトが始動。

和歌山、沖縄、鎌倉等の取組とも連携、全国ネットワーク化へ

第一級の保養地としての歴史を持つ軽井沢。

東京から1時間という交通の利便性もある軽井 沢で、土地の豊かな人的ネットワークとも繋が るリゾートテレワークを進めることで、日本のラ イフワーク変革にも一石を投じることを目指す。

昨年7月「軽井沢リゾートテレワーク協会」が発 足。

昨年、「鎌倉テレワーク・ライフスタイル研究会」発足。和歌山県や長野県、北海道の自治体などでも ワーケーションや人材(知識)集積型のリモートワーク(テレワーク)活用型の地域活性化の動き。

本年(2019年)7月18日には、全国関係自治体の連合体設立が決定。

(42)

大都市圏の様々なビジネスニーズを、各 地域在住のワーカーが担うことも可能。

首都圏企業 関西圏企業

クラウド・ソーシング

地域型リモートワークの形②~クラウド・ソーシング

(43)

アイデアを生み出す

「創造的ワーカー」像とは?

4 新時代の働き方を読み解く鍵

(44)

自律した「個」のネットワーク化による知的創造

自律したワーカー達が「組織」の枠を飛び越えて、プロジェ クトベースで様々なネットワークを構成し、「知的創造」や

「価値創造」を行う時代。

⇒これは、「個」としてのワーカーだけでなく、

役所・企業等の在り方にも同様に当てはまるはず。

(45)

自分で道を切り開く(「自律」)

 「勤務時間上限規制」は、「成長機会」を奪う

 ビジネスの世界には、「正解」はない

 「マニュアル」(組織)や「指示」 ( 上司)に甘んじ るのではなく、「自分の頭で考える」

“自律的「価値創造」”

 「キャリア形成」は組織から「与えられる」もの ではなく、自ら獲得すべきもの

“自律的「キャリア形成」”

(46)

現在の「個人」は、「会社」という単一社会への従属者ではな く、共通の趣味や嗜好でつながった複数の集団に帰属意識を持 つ「複属」の色合いを濃くしている。(庄司昌彦武蔵大学教授) 組織との関係性の変化(「複属」)

従 来 これから

帰属意識 固定的 流動的・多面的

場所・居住 定住人口 職住近接

交流人口・関係人口 二拠点居住

雇用・活動 終身雇用 流動人材

(47)

イノベーション(

innovation

性質の異なる複数の事柄が結合し、「新しい価値」を生み出すこと

異能の接触によるシナジー効果・「化学反応」

外部の者とのコラボレーション

「価値創造」(イノベーション)の形の変化

従来つながるはずのなかった外部の他者との繋がりが、これ からの「価値創造」の主軸に (オープン・イノベーション)

=新結合

異分野が持つ技術や アイデア、サービス、

ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、

革新的なビジネスモデル、研究成果、製

品・サービス開発、組織改革、地域活性化、

社会変革等につなげる方法論。

(48)

従来の「組織」の殻を破って、外部組織(他省・他機関、

他社、自治体、大学、研究機関等)との協働を目指すべき デフレーミング(「枠」を壊す)

(49)

様々な主体とコンテンツ(モノ・コト)の「ネットワーク」の

「ハブ」を目指すことで、ワーカー・組織の新しい活路が。

ネットワーク・ハブ

(50)

「知的創造」に当たっての障壁

(51)

自律した「主体」による「知的創造」の障壁①~ 働く場所

(52)

自律した「主体」による「知的創造」の障壁② ~制度、ICT

古い制度や慣行 連絡手段の錯綜

作業空間の錯綜 セキュリティという名の分断

勤務地 勤務時間

年功序列 長期雇用

新卒一括採用 兼業禁止

etc.

職場の既定の連絡手段以外にも 様々なルートで着信

外部のプロジェクトごとに共有 ツールが区々。

セキュリティを理由に、必要な連絡 手段、情報ツールが利用できない。

(53)

私たちが、「当たり前」と思ってきた事柄は 技術革新や社会的価値観の変化によって ものすごい勢いで「陳腐化」 ( レガシー化 ) 。

⇒柔らかい発想、物の捉え方が必要

「裸の王様」を探せ

(54)

まとめ

(55)

まとめ

ICT

を、「ツール」としてどう使うか、という視点から抜け出し、

ICT

革 命がどのように社会の基盤を変えたのかに目を向ける必要。

ワークスタイルの変革(いわゆる「働き方改革」)は、単なる労働時 間の総量抑制に留まらず、「組織価値」「ビジネスの価値」「個人の 価値」をともに高める取組であるべき。

(56)

テクノロジーだけでなく、社会の価値観・相場観も大きく変化。

例)サブスクリプション、人生百年

ICT

革命は、人々を「時間」と「場所」の制約から解放。

例)「雇用」と「働く場」の分離

ワークスタイル変革は、従来の「常識」を疑うことから まとめ(続き)

これまでに増して、「コラボレーション」(協働)が必要

「組織」の「殻」を破って、他者との「交わり」「協働」による課題解決 を。(オープン・イノベーション)

そのための「ネットワーク・ハブ」を目指すべき。

(57)

「ワークスタイル変革」は「経営改革」である

経営陣の参画の下、最低限「

ICT

」「人事

(HR

)」「ファシリティマネジ メント

(FM)

」部門が一体となったプロジェクト推進体制が必要。

「組織の価値」をいかに高めるか。「組織」が目指すべきもの、ミッ ションとの関係で、具体的にどういう行動をとるべきかは、トップの コミットメントが不可欠。

∴部下任せにしていては、ダメ。コンサル丸投げも、ダメ。

(58)

終わりに、少しだけ・・・・・宣伝

(59)

Challenge for the future!!

地方自治体

×

霞ヶ関

若手の成長を支える行政管理局・行政評価局 本省課長に密着勤務

大臣レクに同行(緊張♪)

移動式スーパー事業を通 じて、村民の方々と交流 村長指揮の下で災害対応 業務に従事

自治体と霞が関の短期交換留学(昨年度から)

自治体(奈良県川上村)との間で、若手職員の短期交換留学を実施(中央省庁初の試み。)

奈良県川上村

総務省行政管理局

総務省行政管理局

奈良県川上村

(60)

ご清聴ありがとうございました。

参照

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