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ネットワークロボットプラットフォームの実証実験

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Academic year: 2021

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ネットワークロボットプラットフォームの実証実験

1. はじめに

 近年,ロボット単体の研究開発が進 められる一方で,多様なロボットを連 携させることでロボットの適用範囲を 拡張しようとする取り組みがある.こ のようなアプローチの一つに,ロボッ トを,①ビジブル型,②バーチャル型,

③アンコンシャス型(環境に埋め込ま れたセンサ等)の 3 種類に整理し,ユー ザの状況に適用してロボットが連携し たサービスを提供するネットワークロ ボットの概念が提案されている.

 筆者らは,現在広く研究開発や商品 化を進められているロボットを対象

に,ネットワークを利用して連携する た め の プ ラ ッ ト フ ォ ー ム( 以 下,

PF)の研究開発に取り組んでいる.

これまで,プロトコル検討,ユーザ履 歴管理機能・サービスアロケーション 機能の PF 化を進め,拡張性の高いシ ステム構築を目指してきた.本報告で は,PF を用いた複数ロボット連携に よる案内サービスを想定した実証実験 の概要を報告する.

2. ネットワークロボット PF

 開発した PF は,認証データベース

(DB), エ リ ア 管 理 ゲ ー ト ウ ェ イ

(GW),接続ユニットの 3 ブロックで 構成されている(図 1).

認証 DB は,ロボットやセンサの情 報を基に,ロボット・ユーザ情報を 蓄積する.

エリア管理 GW は,特定エリアの ユーザとロボット情報を照合し,サ ポートが必要なユーザに,ロボット をアサインする役割を持つ.

接続ユニットでは,ロボットとの情 報を,共通言語で通信する機能を持 つ.ここでプロトコルを共通化する ことにより,多種ロボットの接続を 容易にしている.

 また,本システムは,ロボットやユー ザ情報を,Who/When/Where/What という 4W の形式で扱うことで,さま ざまな種類のセンサから上がってくる 情報を,マクロに統一的に扱い効率化 している.

3. 主な実証実験

 以下では,開発したネットワークロ ボット PF を利用した主な実証実験

(表 1)の概要を説明する.

(1)大阪市立科学館公開実験では,来 場者に対する記念写真の撮影サービ スの実証実験を実施した.入口で,

入館者とロボットを写真撮影し,出 口では,入館者にロボットが写真を 手渡ししたり,呼びかけするという 流れになっている.PF はロボット の稼動状況と機能を見て,空いてい るロボットの中で最も機能の高いロ ボットにサービスをアロケートす る.この実験では,プラットフォー ムの基本的な機能であるロボットへ のタスクアロケーション機能の検証 を行った.

(2)CEATEC2006 では,ロボットに よる展示説明サービスの実証実験を 実施した.受付と各展示エリアにロ ボットが配置され,写真撮影機能を 持ったユビキタスデバイスで,ロ ボットに取り付けたタグを撮影する と,ロボットは,ユーザがどの展示 を見てきたかによって,話す内容を 変えていく.この実験では,主にユー ザ履歴管理機能,ユビキタスデバイ スとの連携機能を検証した.

(3)UNS2007 では,ロボットによる 健康支援サービスの実証実験を実施 した.合計 13 台のロボットの情報 を管理するとともに,電子タグ認証 PF との PF 連携を行い,個人情報 の開示制御を実現した.また体操エ リアでは,PF を介して画像を用い た行動認識システムの出力情報を共 有して,体操の状況に応じた先生ロ ボットと助手ロボットの動作切り替 えを実現した.

(4)UCW の 実 証 実 験 で は, 実 際 の ショッピングモールでのロボットに よる案内サービスの実証実験を行っ た(図 2).屋外では,高度対話を 行うロボットによる歩行中のユーザ に対する案内サービス,屋内では,

ユーザの動作や,過去に説明を受け た内容を考慮した説明やクーポン券 の配布サービスを行った.また,ベ ンチャー企業のロボットと PF との 接続を短期間で実現した.

4. おわりに

 ネットワークロボット PF の実証実 験を通して,

◦ PF の基本機能の確認,

◦記念写真サービス・案内サービス等 の複数のサービスのインプリメント,

◦ユビキタスデバイスや電子タグ PF など近年進展の著しいシステムとの 連携,

を確認することができた.

 本研究の一部は,総務省委託研究

「ネットワーク・ヒューマン・インター フェースの総合的な研究開発(ネット ワークロボット技術)」の成果である.

(原稿受付 2009 年 8 月 13 日)

〔武藤伸洋 日本電信電話(株)〕

表 1 主な実証実験 期間 実証実験

20055/27-5/29 (1)大阪市立科学館公開実験 2006

10/2-10/7 (2) CEATEC2006展示会

(幕張メッセ)

2007

11/29-11/30(3) UNS(ユビキタスネットワーク シンポジウム)2007実証実 験展示(秋葉原)

2008

12/1-12/3 (4) UCW(ユニバーサルシティ ウォーク大阪)実証実験

図 2 UCW 実証実験風景 図 1 ネットワークロボット PF

ネットワークロボット・

プラットフォームサーバ 認証 DB

(ユーザ履歴,ロボット状態・

機能,サービス情報の管理)

アンコンシャス ロボット エリア管理ゲートウェイ

ユーザ,ロボット 4W 情報管理

センサ情報の統合,ロボット割当

バーチャル ビジブルロボット ロボット

接続ユニット 接続ユニット 接続ユニット 接続ユニット

ネットワークロボットインタフェース

918 日本機械学会誌 2009. 11 Vol. 112 No.1092

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参照

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