業績の概況
カーエレクトロニクス事業・ホームエレクト ロニクス事業・その他事業の当期の概況に ついてご報告します。
事業紹介
カーエレクトロニクス事業・ホームエレクト ロニクス事業・その他事業および地域別売 上高についてご説明します。
年間トピックス
2014年3月期におけるパイオニアの主な 事業活動や新製品についてご紹介します。
01
02
06 10 04
16 14
20 29 18 19
ステークホルダーの皆様へ
社長執行役員の小谷進が、当期の業績と当社 が目指す方向を語ります。
コーポレート・ガバナンス 研究開発
社会貢献・環境保護活動 役員
財務セクション 株式関連情報
特集1:パイオニアが創り出す新たな価値 パイオニアの将来を見据えた新たな価値提案 についてご紹介します。
特集2:世界に広がるパイオニアのDJ機器 世界中から圧倒的な信頼を獲得している当社 のDJ機器についてお伝えします。
目 次
12
次のパイオニアを、はじめよう 2015 ビジョン
街でも家でも車でも、笑顔と夢中が響き合う
車載カメラで撮影した画像や交通情報 をドライバー間で共有できる新機能を搭 載した“ カロッツェリア サイバーナビ ”を 発売
クラブ用サウンドシステムがクラブ文化の聖地、
スペイン イビサ島の著名なクラブに導入される
May5 Jun.6
Jul.7 Aug.8
Sep.9 10Oct.
11Nov.
Dec.12 Jan.1
Feb.2 Mar.3
Apr.4 2013
低解像度 2014
02Pioneer CorporationAnnual Report 2014 Pioneer CorporationAnnual Report 201403
01
04 02
10
A “サイバーナビ” AR HUDビュー
B 北米向けカーナビゲーション AVIC-8000NEX
C スタイリッシュCDミニコンポーネント X-SMC22-S
D DJコントローラー DDJ-SZ
E 有機EL照明パネル“VELVETM”(ヴェルヴ)
F 自転車用ペダリングモニターシステム SGY-PM910H
表紙写真について
A C B
D F E
06
12
2014
年3
月期連結売上高
4,981
億円最先端のカーナビゲーション、カーオーディ オなどを開発・製造・販売しています。市販 市場で高いシェアを維持している一方、世界 の主要自動車メーカー各社にも製品を供給し ています。
世界の市場をリードするDJ機器、ホームAV 製品、光ディスク関連製品、CATV関連機器 などの、音と映像を楽しむ製品を提供してい ます。
FA機器や地図ソフトなどの製品に加え、次世 代照明として期待される有機EL照明など新規 事業も展開しています。
日 本
2,100億円
42.2
%北 米
967億円
19.4
%欧 州
640億円
12.8
%その他の地域 1,274億円
25.6
%パイオニアグループは、先進国に加え、成長が見込める 新興国でも事業展開を積極的に進めており、2014年 3月期における、海外売上高の比率は57.8%となって います。
1,080億円
21.7
%420億円
8.4
%事業別売上高
地域別売上高
3,481億円
69.9
%カーエレクトロニクス
ホームエレクトロニクス
その他
年 間トピックス
三菱電機株式会社および
株式会社NTTドコモとの提携強化を発表 車載カメラで撮影した画像や交通情報
をドライバー間で共有できる新機能を搭 載した“ カロッツェリア サイバーナビ ”を 発売
クラブ用サウンドシステムがクラブ文化の聖地、
スペインイビサ島の著名なクラブに導入される
4K映像信号やハイレゾリューション音源 に対応したAVアンプ SC-LX57を発売
高速伝送に対応し、ワイヤレスでブルーレ イディスクの記録・再生が可能なPC用 ワイヤレスポータブルBD/DVD/CDライ ターを世界で初めて発売
サイクルアスリート向けに高精度ペダリン
グモニターシステムを発売 ドイツで開催された世界最大級のエレク トロニクスショー「IFA 2013」にスマー トフォン連携タイプの車載用ヘッドアップ ディスプレイを先行展示
May
5
Jun.
6
Jul.
7
Aug.
8
Sep.
9
Apr.
4
2013
低解像度
東京・六本木ヒルズのクリスマスイルミ ネーションに当社製パネルを用いた有機 EL照明 “VELVETM”(ヴェルヴ)が採用 される
新しいカーライフを提案する「IVI
*
コンセ プト」を、アジア最大規模のIT・エレクトロ ニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」 において発表*
IVI(In-Vehicle Infotainment):車内でInformation(情報)とEntertainment(娯楽)の機能を幅広く 提供するシステム
(注 )1. “VELVE”は三菱化学株式会社の商標です。
2. “ドコモドライブネットインフォ”は株式会社NTT ドコモの商標です。
3. “Apple”および“CarPlay”は米国および他の国々で 登録されたApple Inc.の商標です。
株式会社NTTドコモと共同でカーライフ 支援サービス“ドコモドライブネットイ ンフォTM”を開始
米国における世界最大級のテクノロジート レードショー「2014 International CES」 において、クルマをネットワーク化する次 世代カーエレクトロニクス製品の新しいコ ンセプト「NEX」
*
を提案(ソフトウェアの アップデートにより、“AppleCarPlay®” にも2014年夏以降に対応)*
NEX(Networked Entertainment eXperience): 幅広いネットワーク対応と高いエンタテインメント 性を表すコンセプトクラブでのパフォーマンスに最適なプロ DJ/クラブ向けDJコントローラーDDJ-SZ を発売
「SHISEIDO THE GINZA」
*
が、メーク に適した光を再現する美容カウンセリング 用照明として当社有機EL照明を採用*
美容のプロフェッショナルが、お客様の一人ひとり に魅力を高めるカウンセリング、レッスンを行って いる美の総合施設三菱化学株式会社との共同開発による発 光層塗布型有機EL照明モジュールの量 産出荷を開始
10
Oct.11
Nov.Dec.
12
Jan.
1
Feb.
2
Mar.
3
2014
ス テ ー ク ホ ル ダ ー の 皆 様 へ
2014
年3
月期を振り返りますと、当社は、構造改革に全社を挙げて取り組んだことや、売上高の増加 により、当期純損益を黒字に転換することができました。2015
年3
月期も、カーエレクトロニクス を中心に増収・増益を図り、さらなる経営基盤の強化と収益力の向上を目指して様々な施策に取り 組んでまいります。2014
年3
月期の連結業績について
2014
年3
月期の売上高は、光ディスクドライ ブ関連製品が減少しましたが、円安の効果に加 え、カーエレクトロニクスがOEM
を中心に増加 したことにより、前期に比べ10.2%
増収の4,981
億円となりました。営業利益に関しては、為替の 影響による販売費及び一般管理費の増加や原価 率の悪化はありましたが、構造改革の効果に加え、売上高の増加により、前期に比べ
86.2%
増益の112
億円となりました。また、当期純損益では、5
億円の純利益を確保し、黒字に転換いたしました。経営基盤の強化と新価値提案の実現
2015
年3
月期は、経営基盤の強化と新価値提 案の実現に向けて邁進していく所存です。カーエレクトロニクスでは、共通化、共有化した モジュールの組み合わせにより、設計工数や生産 工数を大幅に削減する設計手法であるモジュラー デザインの適用範囲を拡大いたします。コストダ ウンを図るとともに、開発期間の短縮などにより 多様な顧客のニーズにも迅速に対応することで、
売上の拡大を図ってまいります。
また、「ハード・ソフト 情報サービス」という 新たな価値提案を行ってまいります。具体的には、
三菱電機株式会社と、カーナビゲーションを進化 させた次世代車載機器の共同開発を強化いたし ます。株式会社
NTT
ドコモとは、共同で開発した“ドコモ ドライブネットインフォTM”によるクラウ ドを活用した情報サービス事業を展開するほか、
当社の市販カーエレクトロニクス製品を“
Apple CarPlay
®”へ業 界に先 駆けて対応させるなど、当社製品のスマートフォン連携を強化し、新たな
す。医療・健康機器関連事業では、
2014
年中を 目標に小型血流計の商品化を進めております。パイオニアの収益力の向上にむけて
2015
年3
月期は、将来の成長を見据えた収益 基盤強化の一年と位置づけております。抜本的な 見直しを含め、様々な施策に全力で取り組み、収 益力の向上を目指してまいります。ステークホルダーの皆様におかれましては、ご 理解と力強いご支援を引き続き賜りますよう、よろ しくお願い申しあげます。
2014
年6
月代表取締役 兼社長執行役員 カーライフを創出してまいります。今後も戦略パー
トナーと連携し、新たな価値提案の実現を目指し てまいります。
安定的な収益の確保と新規事業の育成 ホームエレクトロニクスでは、高いブランド力と 収益力を誇る
DJ
機器事業を主軸に据え、安定的 な収益の確保を目指します。ホームAV
事業につ いては、ビジネスパートナーとの協業を通じて競 争力を高め、世界市場で勝ち残り、成長していく ための再編を目指します。新規事業に関しましては、有機
EL
照明事業と 医療・健康機器関連事業に経営資源を集中させ ます。有機EL
照明事業では、コスト競争力のあ る有機EL
照明モジュールの量産を開始しており、新たな用途開発によるビジネスの拡大を目指しま 財務ハイライト
パイオニア株式会社および連結子会社 3月31日に終了した年度
単位:百万円または千米ドル 2013 2014 2014
売上高 ¥451,841 ¥498,051 $4,835,447
営業利益 5,997 11,169 108,437
経常利益 812 5,111 49,621
当期純利益(純損失) (19,552) 531 5,155
1株当たり当期純利益(純損失)(円/米ドル) (60.90) 1.49 0.01
総資産 311,325 327,913 3,183,621
純資産 81,576 77,816 755,495
フリー・キャッシュ・フロー (34,060) 12,380 120,194
(注) 1. 米ドルの金額は、日本円の金額を便宜的に2014年3月31日現在の概算為替レート1米ドル=103円で換算したものです。
2. 1株当たり当期純利益(純損失)は、発行済株式総数から自己株式を控除して算出しています。
3. フリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を表しています。
パイオニアが創り出す新たな価値
パイオニアは、社会の変化を見据え、最先端の技術で新たな価値提案を行い、これまでにない市場を創 り出してきました。今回は、将来の成長に向けた新たな価値やサービスの提案、技術・製品についてご紹 介します。
特集
1
この「コネクテッドカーライフ戦略」を支えるコ ア機能として、当社は
2013
年12
月から「モバイル テレマティクスセンター」を本格的に稼働しました。同センターは、これまで培ったスマートループの 技術・データ等の価値を利用して、新たに当社が開 発した次世代自動車向けのクラウド基盤です。独自 に開発した「地図エンジン」や「クラウドナビエンジ ン」、各種ビッグデータを解析処理するための「運 転状況把握エンジン」が稼働しています。これによ り、「つながるクルマ」時代に向けて、カーナビゲー 常に新しいカーエレクトロニクス製品を導入し市 場を創造してきた当社は、ハードウェア・ソフトウェ ア・情報サービスが一体となった新しい価値を提 供する「コネクテッドカーライフ戦略」を推進して います。
通信ネットワークの大容量化・高速化に伴い、車 両走行情報やエンタテインメント・コンテンツの提 供だけでなく、安全運転支援情報の配信やクラウド サービスの創出といった新たな事業機会がもたらさ れるなど、車に搭載される情報機器のあり方が大き く変わろうとしています。
当社ではこのトレンドを捉え、通信ネットワーク 環境の進化に合わせた高い処理能力を持った自動
車向けクラウド基盤を整備しています。ハードウェアにおいても、当社が培ってきた技術を活かして、従来のナビ ゲーション端末を超えたクラウド連携型の次世代機器の研究開発を進めていきます。「つながるクルマ」時代に 向けた次世代のサービスが、個人の置かれた状況に合わせた情報提供を行い、新たな価値を生み出します。
● カーエレクトロニクス事業
次世代自動車向けのクラウド基盤「モバイルテレマティクスセンター 」
コネクテッドカーライフ戦略の推進
モバイルテレマティクスセンター スマートループ
*
プラットフォーム
次世代自動車向けクラウド基盤
個人に最適化された情報が 新たな価値を創出
運転状況、車両状態などのビッグデータ スマートフォンからの膨大な情報
NTTドコモとの連携 カーナビゲーションメーカー各社との連携 高精度な車載機器からの情報
カーナビゲーション スマートフォン・タブレット
コネクテッドカーライフ戦略概念図
テレマティクスモバイル センター 運輸・その他
保険事業者
カー用品・整備事業者
幅広い業界で活躍していただける基盤へ カーメーカー
リース・レンタカー カーナビメーカー
モバイルテレマティクスセンター
*
スマートループ: 当社独自の車載機器向け情報ネットワークサービス当社が株式会社
NTT
ドコモと共同開発した新たなカーライフ支援サービス“ドコモ ドライブネットインフォTM” は、
2013
年12
月から国内で提供されてい ます。このサービスは、当社の「モバイルテレマティクスセンター」で利用されて いる技術と、株式会社NTT
ドコモの “しゃべってコンシェル®” を応用した音声意図解釈技術や音声合成技術を組み合わせたものです。ドライバーはスマートフォンに話しかけるだけで、同セ ンターが生成する渋滞情報や、周辺情報・最新ニュースの確認、電話の発信、
SMS
の送信・受信読み上げ、音 楽の再生などが行えます。世界で初めてレーザー技術を応用してフロントガラス前方に
AR
(拡張 現実)情報を映し出すHUD
(ヘッドアップディスプレイ)を搭載した “カ ロッツェリア サイバーナビ” を2012
年7
月に発売して以来、当社はナビ ゲーション表示を革新するHUD
の普及を推進しています。2013
年10
月 には、国内市場へ普及価格帯で展開している “楽ナビ” に同ユニットが搭 載可能なモデルを導入し、ラインアップを充実させました。また欧州市場 向けには、スマートフォンと連携するHUD
「NavGate HUD
」を同時期 に導入しています。2014
年7
月には、当社の “サイバーナビ” を搭載したレンタカーやカーシェアリング車両が導入されるなど、さらなる市場展開を図っています。
現在は、市販市場向けに展開している当社の
HUD
ですが、自動車メーカー向けにOEM
製品としての導入を 働きかけるほか、表示デバイスとして部品市場に浸透させることも検討しています。今後も、ドライバーにとって 最適な表示情報を確保するために、より安心・快適で先進的なAR
を追究し、「コネクテッドカーライフ戦略」を 支えていきます。ションのみならず、スマートフォン・タブレット・
PC
などの様々な外部デバイスと連携して膨大な情報を処理・共有するネットワークを実現し、スマートフォンを活用するユーザーに向けて、より正確な走行情報や交通情報の 配信だけでなく、交通情報を音声を使って共有できる機能を提供することも可能となりました。今後は、新しい 時代のカーライフサービスを志向する運輸、保険、カー用品事業者など、幅広い業界の共通クラウド基盤として 最大限活用していきます。
HUD
の進化と普及新たなカーライフ支援サービス “ドコモドライブネットインフォTM”
AR HUDユニットの使用イメージ
(注)“しゃべってコンシェル” は株式会社NTTドコモの登録商標です。
HUD
を含め、当社は「パイオニアが 理想とす るクルマ空間」をモデル 化し、「IVI
(In-Vehicle Infotainment*
)コンセプト」として開発を進めて います。このコンセプトは、人間が本来持っている 認知能力を最大限に引き出しながら、最小限の動 作と直感による運転操作を可能にするという空間 コンセプトです。自然な姿勢・感覚で、車室内イン フォテインメント*
を活用した運転操作が可能にな ります。2013
年10
月に開 催されたCEATEC JAPAN 2013
では、新たに、より高度で先進的な技術を搭 載した、当社の描く理想的な車室内空間を “IVI
コ ンセプトモデル” として具体化しました。ここには、フロントガラス越しに
AR
情報を映し 出す「HUD
」や、立体音響により直感的に運転を 聴覚情報でアシストする「AUI
(Auditory User Interface
)」が装着されました。また、触覚フィードバックを備えたステアリング操作デバイスである「
Feely-Pad
」や、車室内でのドライバーの眼球の位置や視 線方向を認識し、HUD
の表示位置や操作コンテンツを最適化するセンシング技術などを使って、視覚・聴覚・触覚の全方位から人間が本来持つ「認知能力」が引き出されます。自然な姿勢や感覚で運転ができるようにドラ イバーをサポートし、安心で楽しいカーライフを実現する「理想的なクルマ空間」として注目されました。
“
Apple CarPlay
®”に対応当社は、市販のカーエレクトロニクス製品の“Apple CarPlay®” への対応を開始します。2014年初夏から、北米や西欧ですで に販売している市販カーエレクトロニクス製品のソフトウェアの アップデートを順次開始していき、日本を含めた“CarPlay”が 導入済みのその他の地域でも2014年中の対応を進めていきま す。当社のカーエレクトロニクス製品を使って、ドライバーは、
“iPhone®”の通話やメッセージ、ナビゲーションの地図機能を 使えるようになるだけでなく、音楽やPodcast、“iTunes®”ラジ オなども楽しむことができます。
IVI
コンセプト“IVIコンセプトモデル” に搭載した主な技術
*
Infotainment(インフォテインメント): Information(情報)+Entertainment(娯楽)の造語。情報を得ること自体が楽しみとなるようなサービスなどのこと(注)“iPhone”および“iTunes”は米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
HUD
(ヘッドアップディスプレイ)
フロントガラス越しに表示され、
「視覚」から直感的に把握 できる、AR(拡張現実)情報
(AUIAuditory User Interface) 視覚からの情報に頼らず、状況を すばやく察知させる、立体音響を 活用した「聴覚」情報アシスト
Feely-Pad
ハンドルから手を離さずに シンプルな遠隔操作を可能に する、「触覚」フィードバックを 備えたステアリング操作デバイス 車室内センシング
(画像認識)技術 ドライバーの眼球位置や 視線方向を認識し、
HUD表示
位置調整や操作コンテンツ 選択を自動最適化
Apple CarPlay for your car
有機
EL
照明が示す新たな可能性新たな市場を創り出すパイオニア製品
これまで照明器具として使用されてきた白熱球や蛍光灯は、消費電力の抑制や水銀による環境負荷の低減な どの世界的な潮流により、近い将来その役目を終えようとしています。これらに代わる次世代の照明である
LED
や有機EL
の市場は、これから大きく成長することが見込まれています。なかでも有機EL
照明は、太陽光に近い 光特性を持つことから「目に優しい」「長時間でも疲れない」光源として評価され、一般照明のほかにも空間演出 や美容・医療用照明など幅広い用途への活用が期待されています。またこの照明の物理的な特長・メリットであ る「面発光」「薄型」「軽量」「曲げられる」「放熱構造不要」などの利点を活かした用途開発・提案を行い、新たな 市場を開拓していきます。三菱化学株式会社と共同で開発を進めてきた当社の有機
EL
照明は、発光層に塗布型の製造プロセスを採用 し、大幅な生産コストの削減を実現しています。2014
年3
月からは、この塗布型の有機EL
照明モジュールの量 産を開始しており、今後さらにこのビジネスを拡大していく計画です。当社は、
1997
年に世界初の有機EL
ディスプレイの量産に成功して以来、有機
EL
市場をリードしてきました。2013
年1
月には、製造子会社であるパ イオニアOLED
ライティングデバイス株式会社を設立し、順次量産体制を整 えてきました。また2013
年6
月には、三菱化学株式会社との販売合弁会社 であるMC
パイオニアOLED
ライティング株式会社を設立し、本格的な営業 活動を開始しています。同社の有機
EL
照明パネル“VELVE
TM”(ヴェルヴ)は、六本木ヒルズのクリスマス イルミネーションに採用され、
2013
年11
月からその期間、当社ならではのフルカラー調色・調光機能で、冬 の夜を温かい雰囲気で包み込みました。また株式会社資生堂の協力のもと、自然光に近いという有機
EL
照明の特性を活かした美容用途の開発を進め、当社のメーク用有機
EL
照明が、「SHISEIDO THE GINZA
(東京都中央区銀座)のパーソナルビューティーセッ」 ションでの新レッスンコースに採用されました。資生堂トップヘア&
メーキャップアーティストの製品監修による当 社の有機EL
照明の光を活かし、今後も様々な協業を進める予定です。空間演出照明や美容用途の開発のみならず、当社はこれから自動車や航空機などの輸送機器向けの照明な ど、有機
EL
照明市場のさらなる拡大に向け、新たな市場開拓を積極的に進めていきます。● 有機 EL 照明事業
メーク用有機EL照明「OLE-B01」
自然な照り方/面発光 光源から光へ/薄さ 人にやさしい安全な光
有機
EL
照明の特長有機EL 自然光
既存光源 既存光源
厚い 薄い
指向性のある光
均一な光
光源を感じさせない 薄型パネル
安全な光 有機EL
有機EL
現場主義から生まれる
DJ
機器当社の
DJ
機器事業のはじまりは、今から20
年前の1994
年に遡ります。当時市場ではアナログターンテー ブルが主流で、CD
を使用したいDJ
は、業務用のプレーヤーを何とか使いこなしプレイしていましたが、アナロ グターンテーブルのようなダイナミックなパフォーマンスとは程遠いものでした。DJ
達へのインタビューや、現 場訪問を繰り返す中で導き出した「DJ
にとっての理想のプレーヤー」を目指し、誕生したのが世界初のフラット タイプのDJ
用CD
プレーヤー「CDJ-500
」です。製造に高度な技術を要しながらも、製品の上面にメディア(レコード)を置くアナログターンテーブルと同様のスタイルにこだわった「トップローディング方式」を採用し ました。またデジタル技術を活かし、瞬時に音楽が再生される「クイックス
タート」や、音楽がシームレスにつながる「ループ機能」、再生速度を変えて も音程が変わらない「マスターテンポ」なども現場のニーズの理解によって 誕生した機能でした。
この徹底した現場主義により生み出されたパイオニアの
DJ
機器は、世界 各国の著名なDJ
やトップクラブのほか、大型音楽フェスティバルにも標準 機器として導入されています。また、趣味で
DJ
を楽しむ人々にとっても、プロの現場で幅広く利用され ているパイオニアは憧れのブランドとなっており、当社のDJ
機器を求める お客様が世界中に数多くいます。世界に広がるパイオニアの DJ 機器
現在、パイオニアの
DJ
機器は、世界中のプロフェッショナルDJ
やクラブより圧倒的な信頼を獲得 し、トップブランドとしての地位を確立するとともに、デファクトスタンダードとして受け入れられて います。この地位を獲得できた背景には、徹底した現場主義とプロフェッショナルブランドとしての 設計思想があります。特集
2
CDJ-500
DJ
機器事業の新たな方向性近年、世界的な
EDM
(Electronic Dance Music
)の流行に 加え、従来と比較して手軽な価格でDJ
プレイが楽しめるDJ
コント ローラーの登場により市場が拡大しています。パイオニアは、
2011
年に当社初のDJ
コントローラーを発売しま したが、プロフェッショナルモデルと同様に、市場のニーズにマッ チした商品を探求し続けた結果、この新しい市場においても大きな シェアを獲得するに至りました。また、スピーカーメーカーとしてパイオニアが培ってきた音づくり のノウハウと、
DJ/
クラブ市場における経験を活かし、2013
年に業務用の音響機器事業へ参入しました。その年にはクラブカルチャーの聖地、スペインのイビサ島にオープンした クラブ「
BOOOM! IBIZA
」のサウンドシステムデザインを全面的に手がけました。業務用の音響機器事業へ の参入は、当社がDJ
機器事業を拡大していく戦略のひとつとして位置づけられています。DJ
やクラブカルチャーを支えるパイオニア 延べ25万人以上を動員した世界最大 規模のダンス ミュー ジ ックイベ ント「Electric Daisy Carnival」(2014年6月ラスベガスにて開催)をはじめ、サマー シーズン中にスペインのイビサ島で連日開催される各ク ラブのパーティーでパイオニアDJ機器は使用され、DJ 達が繰り出すサウンド・パフォーマンスは集まった観客 を熱狂の渦に巻き込みました。
プロフェッショナル品質の追求
プロが使用する
DJ
機器は、お客様の前で使用するライブ機材として高い品質が求められます。パイオニア は、お客様に気持ちよく音楽を楽しんでいただくための音質はもちろん、故障や劣化に強い「堅牢性」といった 基本性能にこだわった商品づくりを行っています。また、ノブやボタンの配置、それらを動かす際の負荷など、細 部に至るまで「DJ
が100%
のパフォーマンスを発揮できる品質」を追求しています。さらに、性能・品質だけでなく、新しい技術でも
DJ
のパフォーマンスを支えています。楽曲を途切れないよう につなぎ、また様々なエフェクトを駆使して新しいサウンドを創るDJ
のテクニックを、パイオニアは数々の業界 初の技術で飛躍的に向上させてきました。徹底した商品づくりが、世界中の著名な
DJ
やトップクラブからの信頼獲得につながっています。イビサ島「BOOOM! IBIZA」のメインダンスフロア
イビサ島「Ushuaia 2014」オープニングパーティー CDJ-2000NXS
プロDJ/クラブ向け DJプレーヤー
DDJ-SZ
プロDJ/クラブ向け DJコントローラー DJM-900NXS
プロDJ/クラブ向け DJハイエンドミキサー
業 績 の 概 況
(2014
年3
月期)カーエレクトロニクス
売上高は、前期に比べ
11.4%
増収の3,481
億円 となりました。カーナビゲーションシステムの売上 は、上半期の国内での減収により市販市場向けが 減少しましたが、OEM
が国内や中南米を中心に増 加したことから、増収となりました。カーオーディオ については、OEM
が中国や北米を中心に増加し、市販市場向けも主に欧州や北米、中南米で増加し たことから、増収となりました。なお、カーエレクト ロニクス全体の売上高に占める
OEM
の売上構成 比は、前期の51%
から54%
となりました。国内外別の売上については、国内は
4.3%
増収の1,512
億円、海外は17.4%
増収の1,968
億円とな りました。営業利益は、為替の影響による原価率の悪化や 販売費及び一般管理費の増加はありましたが、売 上が増加したことにより、
27.0%
増益の124
億円と なりました。ホームエレクトロニクス
売上高は、前期に比べ
12.6%
増収の1,080
億円 となりました。これは、光ディスクドライブ関連製 品は減少しましたが、円安の効果に加え、DJ
機器 やCATV
関連機器が増加したことによるものです。国内外別の売上については、国内は
6.2%
増収 の324
億円、海外は15.6%
増収の756
億円となり ました。営業損益は、為替の影響により販売費及び一般 管理費は増加しましたが、構造改革の効果および コストダウンにより原価率が良化したことや、利益 率の高い
DJ
機器等の売上が増加したことなどによ り、前期の28
億円の損失から1
億円の利益となり ました。1,500
750
0
売上高(億円) 海外
国内
2012 2013 2014
581 649 1,231
324 756 1,080
305 654 959
50
0
-50
営業損益(億円)
2012 2013 2014
1
-28 36
4,000
2,000
0
売上高(億円)
2012 2013 2014
海外 国内
1,343 1,364 2,708
1,968
1,512 1,676
1,450
3,126 3,481
200
100
0
営業利益(億円)
2012 2013 2014
103 124
98 カーAVシステム
主要製品
●カーナビゲーションシステム ●カーステレオ
●カーAVシステム ●カースピーカー
主要製品
●オーディオシステム ●オーディオコンポーネント
●DJ機器 ●CATV関連機器
●ブルーレイディスクプレーヤー
●ブルーレイディスクドライブ ●DVDプレーヤー
●DVDドライブ ●AVアクセサリー
DJ機器
その他
その他の売上は、電子部品が増加しましたが、
FA
機器の減少により、前期に比べ3.2%
減収の420
億円となりました。国内外別の売上については、国内は前期並みの
264
億円、海外は8.7%
減収の156
億円となりま した。営業損失は、新規事業への投資等により販売費 及び一般管理費は増加しましたが、構造改革の効 果による原価率の良化により、前期並みの
9
億円と なりました。(注)各セグメントの営業損益は、セグメント間取引消去前の金額を表しています。
主要製品およびサービス
●FA機器 ●スピーカーユニット ●電子部品
●有機ELディスプレイ ●電話機 ●業務用AVシステム
●EMS(電子機器受託製造サービス)
●地図ソフト ●光ディスク関連特許の使用許諾
500
250
0
売上高(億円) 海外
国内
2012 2013 2014
274 263
155 171
429 433
264 156 420
20
0
-20
-3
-9 -9
2012 2013 2014
営業損益(億円)
地域別売上高(億円)
日 本 北 米 欧 州 その他の地域
2012 2013 2014 2012 2013 2014 2012 2013 2014 2012 2013 2014
2,220
2,100
673
498
977 967
640
1,274 2,017
897
544
1,060
1,000 1,500
2,500 1,000
電子部品
当社は、主にカーエレクトロニクス事業の将来を見据えた研究開発を行っています。従来からの強みで ある映像・光・音響技術などの基盤技術のカーエレクトロニクス分野への応用に加え、交通事故や渋滞 のない社会の実現を目指している政府や自動車メーカーと協調し、次世代
ITS*
1の開発を進めるなど、事 業の強化拡大を図っています。また、有機
EL
照明や医療・健康機器関連など、次の事業の柱となるべき新規事業の育成に向けた研 究開発にも積極的に取り組んでいます。新規事業に向けた技術開発の一例であるシースループロジェク ション技術は、商業施設などの新市場への事業展開を目指しています。さらに、大学や公的研究機関、他企業との共同研究も積極的に推進し、イノベーションの実現と研究 開発のスピードアップを図っています。
*
1 ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム):道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信 技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称研 究 開 発
ショーウィンドーへの展開例
の背後にある物体を滲みや歪みなしで表示します。
また、スクリーンの背後に液晶ディスプレイを置い た場合にも、映像信号が相互に干渉しないことか ら、物体、液晶上の映像、スクリーン上の映像を、
それぞれ高品位で見ることができます。さらに、視 野角も広いため、液晶などの既存のフラットパネル ディスプレイにはない新たな空間映像表示を実現す ることができます。
この技術は、空間演出分野はもちろん、商品展 示、電子看板、アミューズメント機器、住宅・建築 等の分野でも活用が期待されており、早期の実用 化を目指しています。
シースループロジェクション
当社が独自に開発したシースループロジェクショ ンは、背景を透かして見ることができる新しいタイ プの透明ディスプレイです。透明度の高いスクリー ンに投影される映像と背景とを融合させ、これま でにない空間映像表示を実現することができま す。
2013
年10
月に開催された「CEATEC JAPAN 2013
」では、12
型と32
型4
面のスクリーンを出 展し、大きな反響を呼びました。この技術は、透明なスクリーン上に浮き上がるよ うな映像を映し出すことで、透明性と表示視認性と を両立できるという特長を持っており、スクリーン
●CEATEC JAPAN 2013での展示の様子
シースルー表示なし
シースルー表示あり
次世代
ITS
当社は、交通インフラ、クルマ、人が持つ情報を 融合させた、次世代
ITS
に対する社会のニーズが高 まる中、交通事故のない安全なクルマ社会を目指し たカーエレクトロニクス技術の開発を進めるととも に、カーナビゲーションのリーディングカンパニーと して、「ITS Japan*
2」での活動を通じ、次世代ITS
の実現に向けた活動に参画しています。当社がこれまで培ってきたカーナビゲーションの 位置認識技術、地図表示、
HMI*
3技術を利用して、車車間・歩車間通信で取得した他車両や歩行者の 位置情報を地図上に表示し、ドライバーに画像や音 声による注意喚起や認知支援を行うシステムを開発 しました。
建物や車両の陰で見づらい場合や、不注意で見落としやすいクルマ・人との事故を防止するために、画面表示 や音声により、ドライバーに対して注意喚起を行う
2013
年10
月に東京で開催された「ITS
世界会 議*
4」では、このシステムを使用した実車走行デモ を行い、出会い頭の衝突事故の防止支援や、歩行 者情報の提供などの機能に、来場者から多くの関 心が寄せられました。こうした技術開発を通して、当社はクルマを運転 する人だけでなく、歩行者を含めた安全・安心な交 通社会の実現を目指してまいります。
*
2ITS Japan:2005年にITSの普及・促進を図る目的で設立された特 定非営利活動法人*
3HMI(Human Machine Interface):使いやすさやわかりやすさに関 わる、人と機器との間のユーザーインタフェースの総称*
4ITS世界会議:道路交通のインテリジェント化に関する研究成果の情 報交換や実用化に向けた国際協力の推進を目的とする会議研究開発ホームページ:http://pioneer.jp/crdl/
●左折時に、巻き込む可能性があ る二輪車を通知
●信号のない交差点への進入時に、
衝突の可能性がある車両を通知
左折時衝突防止支援
出会い頭衝突防止支援
●救急車などの緊急車両を通知
●付近の工事車両を通知
●周辺の歩行者を通知
緊急車両認知支援 工事車両認知支援
歩行者認知支援
●右折時に、衝突の可能性がある 対向車を通知
右折時衝突防止支援
当社は、コーポレート・ガバナンス体制として「監査役会設置会社」制度を採用しています。取締役会 において経営方針等の意思決定と業務執行の監督を行い、監査役会が取締役の職務執行に対する監査 を行う体制としており、この機関構造を基本とした上で、迅速な業務執行を行うために執行役員制度を 採用しています。
また、意思決定の透明性を確保することを目的として、経営執行会議および取締役会の諮問機関とし ての任意の委員会を設けています。
コ ー ポ レ ート ・ ガ バ ナ ンス
取締役会、監査役会および執行役員 当社は監査役制度を採用し、経営方針等の最重 要事項に関する意思決定機関および監督機関とし ての取締役会、業務執行機関としての代表取締役、
監査機関としての監査役会を設置しています。ま た、執行役員を選任し、迅速な業務執行と責任の 明確化を図っています。
取締役については、当社グループと重要な取引関 係がなく高い独立性を有する社外取締役を複数選 任し、業務執行に関する取締役会の監督機能を強 化するとともに、株主による選任の機会を増やすこ とで、取締役の責任をより明確にして経営環境の 変化に迅速に対応できるよう、任期を
1
年としてい ます。また、取締役は全社的な視点から意思決定 機能および監督機能に特化し、執行役員はその業 務執行機能を強化することで、コーポレート・ガバ ナンスの向上を図っています。監査役会は、半数以 上が独立性の高い社外監査役で構成されており、取締役の職務執行に対する監査を行っています。
2014
年3
月期においては、取締役会は9
回、監査 役会は10
回開催しました。経営執行会議
取締役会の意思決定機能を強化するプロセスと して、執行役員の中から取締役会が指名したメン バーで構成される経営執行会議を設置し、原則と して週
1
回開催しています。経営執行会議は、取締 役会の監督の下、事業推進上の重要課題、投資案 件やグループ再編、グループ全体の経営戦略、中 長期方針等の議題について十分な議論を行い、決 定します。また、取締役会が決定権を持つと定められた事項は、取締役会への答申を行うこととしてい ます。
2014
年3
月期においては、34
回開催して約80
件の案件を審議しました。任意の委員会
経営の透明性を高め、コーポレート・ガバナンス を強化することを目的に、取締役会の諮問機関とし て、社外取締役を委員長とする「指名委員会」「報 酬委員会」「特別委員会」を設置しています。指名 委員会は取締役および執行役員の選解任等や監査 役の選任に関する事項を、報酬委員会は取締役お よび執行役員の報酬等に関する事項を、特別委員 会は企業買収等の企業価値に重大な影響を及ぼ す事態への対応策に関する事項を、それぞれ審議 します。審議の結果は取締役会に報告・提案され、
取締役会は、その報告・提案内容を十分に尊重し て審議を行います。
業務の適正を確保するための体制
当社は、企業理念「より多くの人と、感動を」を グループ内で共有するために、「企業ビジョン」を掲 げ、「パイオニアグループ規程」を定めています。
「パイオニアグループ規程」は、良き企業市民と して社会から信用と尊敬を得ることを目指した「パ イオニアグループ企業行動憲章」を頂点として、当 社グループの役員および従業員が業務における判 断・行動の基準として遵守すべき事項を具体的に定 めた「パイオニアグループ行動規範」、グループ各 社の権限と責任の範囲やコンプライアンスルールな どに関する諸規程で構成されています。
「パイオニアグループ企業行動憲章」に定める、
コーポレート・ガバナンス体制(2 0 1 4年6月2 6日 現 在 ) 社会的正義を尊重した公正な企業活動を推進する という精神に則り、市民社会の秩序や安全に脅威を 与える反社会的勢力を排除するため、反社会的勢力 への対応を統括する部門を設置し、外部専門機関 との連携や反社会的勢力への対応に関する指導・
連絡をグループ内で徹底するなど、組織的かつ毅 然とした対応を行っています。
経営情報の適切な開示と財務報告の適正性を確 保するため、その対応方針および主管部門を定め るほか、外部専門機関との連携を図ることなどによ り、情報管理体制の強化を図っています。
また、「危機発生時における適切な対応方針」や、
「グループ各社における権限・責任の所在ならびに 承認手続に係る方針」を具体的に規定するなど、業 務の適正を確保するために必要な体制を整備して います。
監査部は、グループ全体の業務運営の状況を監 査し、合法性や社内規則の遵守状況を確認すると ともに、グループ各社の内部監査担当者や監査役 会等とも連携を取り、内部統制システムやリスクマ
ネジメント等の監査をはじめ、企業倫理や品質管 理、環境等に係る内部監査の充実を図っています。
ビジネス・エシックス委員会
当社グループでは、社外取締役を委員長とする
「ビジネス・エシックス委員会」を設置し、グループ の役員および従業員の法令遵守や、「パイオニアグ ループ行動規範」の周知徹底を図っています。
また、「パイオニアグループ行動規範」に反する 行為の早期発見や適切な対応のために、グループ 全体の内部通報制度として「ビジネス・エシック ス・ホットライン」を設けています。このホットラ インは、外部機関を通報の受付窓口としており、通 報者の匿名性を確保しつつ詳細を確認できる仕組 みとしています。また、通報内容は「ビジネス・エ シックス委員会」と同時に監査役会にも報告され る仕組みとしており、誠実かつ確実な対応が可能と なっています。
株主総会
事業部門、グループ会社
〈パイオニアグループ規程 〉 会計監査人
監査役監査役会3名
(うち社外監査役2名)
執行役員18名
(うち取締役兼務5名)
特別委員会
(委員長:社外取締役)
ビジネス・エシックス委員会
(委員長:社外取締役)
取締役会取締役7名
(うち代表取締役3名)
(うち社外取締役2名)
経営執行会議
監査部 報酬委員会
(委員長:社外取締役)
指名委員会
(委員長:社外取締役)
・ パイオニアグループ企業行動憲章
・ パイオニアグループ行動規範
・ ビジネス・エシックス基本規程、連結内部監査基本規程、
内部統制システム基本規程などによる業務の適正確保
(取締役会の諮問機関)
業務執行機能 選任/解任
選任/解任・
監督・指示
業務の 執行 付議
答申 監督
付議
連携 承認
承認 監査報告
内部監査
報告・提案 監査
指示 報告
意思決定・監督機能
当社は「より多くの人と、感動を」という企業理念のもと、社会から信頼される企業であり続けるため、
健全な企業行動を通じて様々なステークホルダーから寄せられる社会的要請に応えていくことを目指して います。
当社の社会貢献活動は、「音楽・映像」「環境保全」「教育支援」を中心に、事業に関連したノウハウや技 術力を活かした従業員参加型の自主的な活動を主体とし、従業員が積極的に社会貢献に取り組んでいます。
当社の環境活動は、「地球温暖化防止」「省資源と資源循環」「化学物質の管理」を重要な環境課題と捉 え、「環境負荷ゼロ」を目指した製品開発を行っています。企画・設計から廃棄・リサイクルまで、製品の ライフサイクル全体で環境負荷を低減するとともに、製品環境アセスメントの実施や環境配慮に関する評 価制度の導入など、独自の取り組みでお客様に選ばれる環境性能の優れた製品の開発を推進しています。
社 会 貢 献 ・ 環 境 保 護 活 動
「身体で聴こう音楽会」が 過去最高の来場者数に
「身体で聴こう音楽会」は、当社が開発した音を 振動に変える体感音響システムを使い、聴覚にハン ディキャップを持つ方にも音楽の素晴らしさに触れ てもらえる催しとして、
1992
年から継続して取り組 んでいる活動です。この音楽会は、社員とその家族 のボランティアによって運営されていますが、その 活動は年々広がりを見せており、2014
年2
月に行 われた定期コンサートでは、過去最高の来場者数と なりました。会場のお客様も一緒に手話ダンスやフ ラダンスを踊るなど、会場は熱気に包まれました。当社
EV
カーナビゲーションが 川崎市の環境賞を受賞しました当社の
EV
(電気自動車)用カーナビゲーションAVIC-MRZ007-EV
は、EV
の走行特性に合わせ た独自のルート計算方法により、最も電力消費の 少ないルートを走行前に案内できます。これにより、従来のルート案内よりも走行時の
CO
2排出量を約10
%削減することが可能です。また、車の減速時 に減少する運動エネルギーを電気エネルギーに変 換し充電する、EV
用の回生ブレーキの使用率など を表示する「エコステータス機能」も搭載しており、これらの環境配慮機能が評価された当製品は、
「低
CO
2川崎ブランド*
ʼ13
」に認定されました。*
低CO2川崎ブランド:ライフサイクル全体でCO2削減に貢献する製品・技術等を神奈川県川崎市が認定するもの
●会場のお客様と一緒に手話ダンス
●「低CO2川崎ブランドʼ13」に認定された 当社EV用カーナビゲーション
●当社が開発した体感音響システム
環境活動ホームページ:http://pioneer.jp/environment/
社会貢献ホームページ:http://pioneer.jp/citizen/
(注) 1. 谷関政廣および佐藤俊一は、社外取締役であり、東京証券取引所が定める要件を満たす独立役員です。
2. 錦戸景一および井上寅喜は、社外監査役であり、東京証券取引所が定める要件を満たす独立役員です。
執行役員
社長執行役員 小 谷 進 専務執行役員 岡 安 秀 喜 小 野 幹 夫 上席常務執行役員 松 本 智 小勝負 雅 典 黒 崎 正 謙 常務執行役員 猪 鼻 治 行 川 尻 邦 夫 檀 上 康 彦 川 村 雅 弘 仲 野 隆 茂 執行役員 齋 藤 春 光 釣 谷 郁 夫 加 瀬 政 雄 栗 原 俊 彦 森 谷 浩 一 大 舘 諭 井 出 良 明 取締役
代表取締役 小 谷 進 岡 安 秀 喜 小 野 幹 夫
取締役 松 本 智
川 尻 邦 夫 谷 関 政 廣 佐 藤 俊 一 監査役
常勤監査役 下 田 幹 雄
監査役 錦 戸 景 一
井 上 寅 喜
本財務セクションにおいては、連結財務諸表に対する注記事項の記載を省略しています。
当該注記事項を記載した有価証券報告書は、以下のホームページに掲載しています。
http://pioneer.jp/corp/ir/library/securities/
財 務 セ クション
22 21
28 24 26
連結貸借対照表 5年間の要約経営指標
連結損益計算書及び連結包括利益計算書 連結株主資本等変動計算書
連結キャッシュ・フロー計算書