小 ・ 中 学 校
平 成11年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
書 写
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成11年 度 教 育 研 究 員 名 簿
地 区 学 校 名 名 前
中 央 有 馬 小 学 校
}
伊 東 久 子
品 川 浅 間 台 小 学 校 百 田 範 恵
O 荒 川 第 二 瑞 光 小 学 校 大 野 雅 子
O 江戸川 宇 喜 田 小 学 校 吉 井 喜代美
八 王子 横 山 第 一 小 学 校 山 口 典 子
立 川 ・ 第 五 小 学 校 橘 いずみ
Il 青 梅 新 町 小 学 校 川 上 泰 子
世田谷 梅 丘 中 学 校 佐 々木 希久子
◎ 世話人 口 副世話人 ○記録係
〔担 当〕都立教育 研究所指導主事 新 井 啓 子
目 次
1研 究 主 題 に つ い て 1主 題 設 定 の 理 由 2研 究 の ね らい 3研 究 の 全 体 構 想 図
皿 研 究 の 内 容 1
2 3 4 5
自分 の 課 題 を 見 つ け る よ う に 課題解 決の方法 を見 いだすよ うに 課題解決に向けて取 り組むよ うに
達 成 感 ・成 就 感 を 得 る こ とが で き る よ うに 学 ん だ こ と を 日常 生 活 に 生 か す よ う に
血 実践研究
〈小学校第4学 年の学習指導 〉
12345678
単元名 単元の 目標 単元設定 の理 由 児童の実 態
本単 元におけ る指導の工夫 指導計画
本時の学 習 本時の考 察
〈中学校第1学 年 の学習指導 〉
12345678
単元名 単元の 目標
研究主題 とのかかわ り 生徒の実態
本単元 におけ る指導の工夫 指導計画
本 時 の 学 習 指 導 計画 本時の考察
N研 究の まとめ と今後の課題
11可⊥290004口﹂農U7
9
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15 15 15 17 17 18 is 19
22
研究主題 一 人 一 人 が 楽 し く主 体 的 に 活 動 す る 書 写 学 習
1研 究 主 題 につ い て 1主 題設定の理 由
2000年 と い う 新 た な 年 を 迎 え ・ 社 会1まこ れ か ら も 糺 く変 化 して い くで あ ろ う こ と騰 想 さ れ る 。21世 紀 を 生 き る児 童'生 徒 に 必 要 な 力 は 「自 ら学 び 自 ら考 え る 力 」 で あ る 。填 童 ・生 徒 が 学 習 して い く 中 で 楽 し さ を 感 じ る と 「も っ と 知 り た い 」 「も っ とや り た い 」蔭
「も っ と が ん ば り た い 」 と い っ た 意 欲 が 生 ま れ 、 「 そ の た め に は ど うす れ ば よ い か … 」 ど 考 え 始 め る 。 そ して 、 実 際 に や っ て み て う ま く い っ た り、 も う 少 しで う ま くい く と感 じた;
り し た と き 、 学 ぶ こ との 楽 し さ や 喜 び を 実 感 す る 。 学 習 を 楽 し い と感 じ る と 、 真 に 児 童 ・3 生 徒 の 学 習 意 欲 と な り 自 ら取 り組 も う と す る主 体 的 な 学 習 活 動 へ と つ な が っ て い く。 そ れ は 生 涯 学 習 の 基 礎 ・基 本 と して の 「自 ら学 ぶ 力 」 を 養 う と い う こ と で も あ る 。
国 語 科 書 写 で は 、 児 童 ・生 徒 の 主 体 的 な 学 習 を 実 践 しな が ら、 読 み 手 を 意 識 した 伝 達 性 の 高 い 正 し く整 っ た 文 字 を 書 く こ とが で き る よ う に し、 場 や 用 途 に 合 わ せ て 文 字 の 大 き さ や 字 配 り も考 え て 書 く こ と が で き る能 力 ・態 度 の 育 成 を ね ら い と して い る 。
こ れ は 、 国 語 科 の 目指 す 「適 切 に 表 現 す る能 力 」 「思 考 力 」 「言 語 感 覚 」 「国 語 に 対 す る 関 心 」 「国 語 を 尊 重 す る 態 度 」 等 の 育 成 の 基 礎 ・基 本 で あ り、 書 写 が 国 語 科 の 「言 語 事 項 」 に 位 置 付 け られ て い る 理 由 で あ る と考 え る。 し た が っ て 、 書 写 の 時 間 は 、 児 童 ・生 徒 の 主 体 的 な 活 動 に よ る学 習 を い っ そ う重 視 し、 一 人 一 人 が 自分 の 課 題 を も ち 、 そ の 課 題 を 解 決 しよ う と す る こ と を 通 して 、 学 び 方 を 身 に 付 け て い くよ う に す る こ とが 大 切 で あ る と 考 え る 。
以 上 の こ と か ら、 本 年 度 は 研 究 主 題 を 「一 人 一 人 が 楽 し く主 体 的 に活 動 す る 書 写 学 習 」 と して 研 究 を 進 め る こ と と した 。
2研 究 の ね ら い
児 童 ・生 徒 が 楽 し く主 体 的 に 活 動 す る 姿 を 具 体 的 に と らえ る と 、 学 習 の 過 程 に 沿 っ て 、 次 の よ う な 五 っ の 段 階 が 考 え られ る。 ま ず 、 学 習 の 導 入 段 階 で は 「興 味 ・関 心 を も っ て 自 分 の 課 題 を 見 つ け よ う とす る 」。 そ の 見 い だ し た 課 題 を 解 決 す る た め に 、 練 習 の 順 序 や 練 習 用 紙 選 択 の 工 夫 な ど の 「自 分 な りの 解 決 方 法 を 見 っ け よ う と す る 」。 そ して 、 自 ら考 え 選 ん だ 解 決 方 法 を 使 って 課 題 解 決 を 目 指 し 「進 ん で しか も持 続 的 に 練 習 に 取 り組 む 」。 そ の 際 、 友 人 や 教 師 に 励 ま され た り、 自分 自 身 で 成 果 を 確 認 した りす る こ と に よ り 「課 題 達 成 の 喜 び を 味 わ い 」 学 習 意 欲 が さ らに 高 ま る 。 そ う して 、 書 写 の 時 間 に 学 ん だ こ と を 「日 常 生 活 の 中 で 生 か そ う と す る 」 こ と に よ り書 写 に 習 熟 して い くで あ ろ う。
そ こ で 、 「一 人 一 人 が 楽 し く主 体 的 に 活 動 す る書 写 学 習 」 の 実 現 の た め に 、 以 下 の よ う な 児 童 ・生 徒 の 育 成 を 目指 す 効 果 的 な 指 導 法 を 明 らか に す る こ と を ね ら っ て 研 究 を 進 め る。
(1)自 分 の 課 題 を 見 つ け る子(2)課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す 子
(3)課 題 解 決 に 向 け て 取 り組 む 子(4)達 成 感 ・成 就 感 を 得 る こ と が で き る 子 (5)学 ん だ こ と を 日常 生 活 に 生 か す 子
一1一
3研 究の全体構想図
社 会 の 要請
●自 ら学 び 、 自 ら考 え る力
●豊 か な心
●基 礎 ・基本 の 徹 底
●個 性 の伸 長
●文 化 と伝 統 の 尊 重
国 語 科 の 目 標
国 語 科 書写 の ね ら い
●文 字 の 基 礎 ・基 本 を 理 解 し、 正 し く整 え て 書 く能 力 を養 う。
●文 字 に対 す る関 心 を 深 め 、 文 字 を尊 重 す る態 度 を 育 て る。
書 写 を取 りま く環 境
●メ デ ィ アの 多様 化 (映 像 文化 の 発 展)
●パ ソ コ ン、 ワー プ ロ イ ンタ ー ネ ッ トの 普 及
●文 字 言 語 に よ る 伝 え 合 う力 の 重 視
児 童 の 実 態 生 徒 の 実 態
小学校 中学校
●低 学 年 の 児童 は、 新 しい文 字 と 出合 う こ とを 喜 一 一 ●文 字 を よ り上 手 に書 きた い と い う希 望 を も って び 、 文 字 を 書 くこ とに 意 欲 的 で あ る。 い る 。
●姿 勢 や 筆 順 ・用 具 の扱 い方 な ど、 基 礁 ・基 本 が ●書 写活 動 に対 す る意 欲 の個 人 差 が 大 きい。
な か な か 定 着 しな い。
●中学 年 以 降 の 児 童 は 、「毛 筆 で 書 くこ とは 比 較 的 好 き で あ る 。
.●上 手 に 書 きた い と願 って い るが 、 技 能 が と もな わ な い 、 児 童 が 多 い 。
一 v
腿
人一 人が 泓 しく主 的 にテ動す鐙 差習
V 合
研 究 の ね ら い
1234︹J
以 下 の 児 童 ・生 徒 の育 成 を 目指 す 。 自分 の 課 題 を 見 つ け る子
課 題 解 決 の方 法 を 見 い だ す 子 課 題 解 決 に向 け て取 り組 む 子
達 成 感 ・成 就 感 を得 る こ とが で き る子 学 ん だ こ とを 日常 生 活 に生 かす 子
V 合
1自 分 の課 題 を見 つけ る よ うに
●字形 、字 源 につ いての 理 解
●分解 文字 の操 作
●基準 の確 認
』 拡 大文 字 自己批 正
『ス ケー ル シー トaの 活 用
●チ ーム ・テ ィー チ ングに よ る指導
2問 題 解決 の方 法 を見 い出す よ うに
●用筆 … 穂 先 と腹の 使 い方(二 色筆)
●教材 ・教 具の 工夫 課題 別色 リボ ン、色付 箋 視聴 覚機 器 、OHCの 活用
■自己評傾 シー ト、学習 カー ド
●練習 用紙 の選 択 、作成
●チ ーム ・テ ィー チ ングに よ る指導
嵩 湯 ヒ 導 の 工 夫
3課 題 解決 に 向 けて取 り組 む よ うに
●練 習時 間の保 障
●練 習用紙 の工 夫
(課 題別 練 習、補 助 線、 始筆 の位 置等)
●学 習用具 の工 夫
(刻 印 、硬筆 鉛筆 、 硬筆下 敷 の活用)
●形 成 的評価
●練 習 コーナ ーの設 置
●チ ーム ・テ ィー チ ングに よ る指 導
4達 成感 ・成 就感 を 得 られ るよ うに
●基準 の 再確 認
●自己評 価 、相互 評価
●提示 方 法の 工夫
(試 し書 き とま とめ書 き との 比 較)
●個人 内 観点 号1信平価、 到達 度評 価
●チ ー ム ・テ ィーチ ングよ る指 導(個 に 応 じた 支援)
V 合
授 業 研 究 分 析 と考 察 i
ま と め と 今 後 の課 題
5学 ん だ ことを 日常 生 活 に生か す よ うに
●硬筆 、 毛筆 の関連
●他教 科 や生 活の 場 に生 かす工 夫 (手紙 、 はが き、案 内状) (記録 ・観 察文 、俳 句 等)
●文字 環 境 を整 え る (掲示 物、 教室 環境) (新聞 、 ポス ター等)
H研 究 の 内容
1自 分 の 課 題 を 見 つ け る よ う に
学 習 の 課 題 づ く り は 、 学 習 活 動 の ス タ ー トで あ る 。 書 写 学 習 で 児 童 ・生 徒 が 「楽 し く主 体 的 に 」 活 動 す る た め に 、 第 一 に 課 題 づ く りを 児 童 ・生 徒 自 らが 行 う こ とが で き る よ う に聖 す る こ とが 大 切 で あ る。 つ ま り・ 教 師 が 課 題 を 提 示 す る の で は な く・ 児 童 ・生 徒 自 らが 自i. 分 の 課 題 を 見 つ け 設 定 して い く こ と を 基 本 に した い と考 え た 。 こ の よ う に 主 体 的 に 活 動 ず . る こ と を 児 童 ・生 徒 は 「楽 しい 」 と感 じ、 自 分 の 課 題 を 明 確 に もっ こ と に よ り課 題 解 決 に 一 向 け て さ ら に 意 欲 的 積 極 的 に 取 り組 む こ とが で き る。 そ こで 、 具 体 的 な 指 導 法 と して 以 下 の よ う な 工 夫 を 考 え ・ 研 究 授 業 だ け で な く 日常 の 書 写 指 導 の 場 面 に 広 げ な が ら取 り組 む こi
と と した 。 三
(1)課 題 を 見 つ け る た め の 児 童 ・生 徒 の 学 習 活 動 の 工 夫 一1 ア 文 字 を 正 し く整 え て 書 くた め に は 、 正 しい 筆 順 で 書 く こ と が 重 要 で あ る。 そ こで 、1 導 入 部 分 で は 筆 順 を 確 認 しな が らゆ っ く り空 書 す る こ と を 位 置 付 け る 。 そ の 際 、 教 師
は 教 材 文 字 を 板 書 した り掲 示 した 拡 大 文 字 を ゆ っ く り な ぞ り、 児 童 ・生 徒 は そ れ に 含 わ せ て 書 き 順 の 画 数 を 言 い な が ら空 書 す る よ う に す る。 そ うす る と 、 楽 しみ な が ら、 π
よ く観 察 して 理 解 が 深 ま り 、 自 分 の 課 題 に 気 付 きや す くな る。
イ 試 し書 き と教 材 文 字 を 比 較(自 己 批 正)し て 、 試 し書 き の 用 紙 に 気 付 い た こ と を 赤 ペ ン書 き 込 ん だ り○ ・△ 等 の 印 を 付 け た りす る。
ウ 教 材 文 字 の 「基 準 」 を 明 確 に っ か む た め 上 記 「イ 」 の
灘 驚 蹴 漏 欝 合い・その中で考え1
縫1雛藩欝 雛1諜1 窟 乱.罐 憂ξ
と ら え られ な け れ ば 、 効 果 的 な 書 写 学 習 は期 待 で き な い 。 学 習 の 導 入 段 階 で 、 興 味 ・関 心 を も っ て 文 字 を 整 え て 書
く た め の 「基 準 」 を 理 解 で き る よ う に 十 分 配 慮 した い と 、1顯 』巌 黙
考 え る 理 由 で あ る 。 自己批正の例
(2)課 題 を 見 つ け る た め の 教 材 ・教 具 の 工 夫
ア 教 材 文 字 に っ い て 興 味 ・関 心 を も っ た り字 形 を 理 解 した りす る た め に 、 教 材 の 「拡 大 文 字 」 を 黒 板 に 掲 示 す る 。 大 き い 文 字 を 離 れ て 見 る と 、 一 文 字 の 組 み 立 て と して 上 下 、 左 右 の バ ラ ン ス及 び 点 画 の 間 隔 が 分 か りや す い 。 ま た 二 文 字 以 上 の 文 字 の 中 心 が
そ ろ っ て い る か が 判 別 しや す くな り、 「基 準 」 に気 付 く こ とが で き る。
イ 試 し書 き と 教 材 文 字 を 比 較 して 自 己 批 正 を 行 う た め に 、 「ス ケ ー ル シ ー ト」 を 用 い る 。rス ケ ー ル シ ー ト」 は 、OHPの ク リア シ ー トに 、 文 字 や 行 の 中 心 とな る 直 線 を
3
書 い て 作 っ た もの で あ る 。 透 明 な の で 、 試 し書 きや 教 材 文 字 に 重 ね て 中 心 線 や 上 下 ・ 左 右 の バ ラ ン ス な どが 明 確 に な り 、 比 較 しや す く な る 。
ウ 教 材 文 字 の 「基 準 」 を 確 認 す る た め に 、 各 自で 「分 解 文 字 」 を 操 作 した り 、 全 員 で
「拡 大 分 解 文 字 」 を 操 作 しな が ら話 し合 っ た りす る。
工 課 題 意 識 を 明 確 に す る た め に 、 「自 己 評 価 シ ー ト(学 習 カ ー ド)」 に 自 分 の 課 題 を 記 入 す る こ とが 従 来 か ら行 わ れ て い る 。 大 変 効 果 が あ るが 、 狭 い 机 上 で 複 数 の 筆 記 具 を 用 い る こ と の 難 し さが 課 題 で あ っ た 。 本 研 究 で は 、 児 童 ・生 徒 の 発 達 段 階 を 考 慮 し、
課 題 別 の 色 リ ボ ンや 色 付 箋 等 を 用 い て 、 練 習 時 間 の 確 保 を 図 る こ と に し た 。
③ 課 題 を 見 つ け る た め の 教 師 の 支 援
ア 児 童 ・生 徒 の 興 味 関 心 を 高 め る た め に 、 教 材 文 字 に っ い て の 話 を した り 字 形 や 字 源 を 示 した り す る 。
イ 課 題 そ の も の を 見 っ け られ な い と か 、 適 切 な 自 分 の 課 題 が と らえ られ な い と い う児 童 ・生 徒 に は 、 再 度 「基 準 」 を 示 した り 自 己批 正 の 適 否 を 助 言 した り して 、 気 付 く よ
う に す る。
ウ 字 形 の 理 解 や 「基 準 」 の 確 認 、 筆 の 動 き や 使 い 方 の 理 解 の 際 、 チ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ で あ れ ば 一 人 の 教 師 が 説 明 し、 そ れ に 合 わ せ て 他 の 教 師 が 教 具 を 操 作 す る こ と に よ
り、 さ ら に 効 果 的 な 展 開 に な る 。 2課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す よ う に
文 字 を 正 し く整 え て 書 く方 法 と して 、 紙 に 何 十 回 も書 き 長 時 間 練 習 す れ ば 、 課 題 が 達 成 さ れ る で あ ろ う か 。 現 在 の 児 童 ・生 徒 の 実 態 と合 わ せ て 考 え る と 、 ど の よ う に 文 字 を 書 く か の 目安 と して の 基 準 を 理 解 す る こ と が 必 要 で あ る。 次 に 、 そ の 基 準 に 照 ら して 、 児 童 ・ 生 徒 が 自 分 自 身 の 課 題 を 見 っ け 、 そ の 課 題 を い か に 解 決 す る か 、 そ の 解 決 の 見 通 しや 方 法 を 見 い だ せ る よ う に す る こ と に よ り、 意 欲 的 に 課 題 解 決 が な さ れ る もの と 考 え る。
自分 の 文 字 と教 材 文 字 と を 比 較 した り友 達 と話 し合 っ た り し な が ら一 人 一 人 が 楽 し く主 体 的 に ・ 課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す こ と が で き る よ うに 育 て る こ と は 、 生 涯 学 習 社 会 に 生 き て い く児 童 ・生 徒 に と っ て 大 切 な こ と で あ る。 そ こ で 、 具 体 的 な 指 導 法 と して 、 以 下 の よ う な 工 夫 を 考 え 、 取 り組 む こ と と し た 。
(1)解 決 方 法 を 見 い だ す た め の 児 童 ・生 徒 の 学 習 活 動 の 工 夫
ア 試 し書 き と教 材 文 字 を 提 示 し比 較 す る こ と に よ り、 全 体 で 「基 準 」 を 確 認 し合 い な が ら、 自分 の 課 題 解 決 に 向 け て の 方 法 を 見 つ け られ る よ う に す る。
イ 練 習 用 紙 の 中 か ら、 自分 の 課 題 解 決 に合 っ た練 習 用 紙 を 選 択 し、 児 童 ・生 徒 自 身 が 練 習 方 法 を 考 え な が ら、 学 習 で き る よ う に す る 。
ウ 「基 準 」 に 照 ら した 自分 の 課 題 に 合 わ せ て 、 課 題 別 色 リ ボ ンや 色 付 箋 を 選 ば せ る こ と に よ り、 各 自 の 課 題 意 識 が 明 確 に 自 覚 で き る よ う に す る 。 ま た 、 そ れ らを 身 近 に 置 く こ と に よ り 自 分 の 課 題 を 常 に 自 覚 で き 、 練 習 内 容 や 時 間 配 分 の 見 通 しを もっ こ とが で き る よ う に す る。
(2)解 決 方 法 を 見 い だ す た め の 教 材 ・教 具 の 工 夫
ア 自分 の 課 題 を 書 き入 れ る こ と が で き る 自 己評 価 シ ー トや 学 習 カ ー ドを 作 成 し、 解 決
方 法 を 考 え な が ら学 習 が 進 め られ る よ う に す る。
イ 「分 解 文 字 」 の 操 作 を 通 して ・ 点 画 の 始 筆 の 位 置 を 確 認 し、 課 題 解 決 の 方 法 に気 付 くよ う に す る。
ウ ビデ オ に よ る映 像 ・ 水 書 シ ー ト・ 二 色 筆 等 の 活 用 を す る こ と に よ り、 基 本 的 な 点 画 (止 め ・は ね ・払 い ・折 れ ・曲 が り ・そ り ・点 な ど)の 用 法 の 解 決 方 法 を 見 い だ せ る よ う に す る。
(3)解 決 方 法 を 見 い だ す た め の 支 援 の 工 夫
ア 「基 準 」 に 照 ら した 自分 の 課 題 を 見 い だ す こ と が で き な い 児 童 ・生 徒 に 対 して は 、一 個 別 に 助 言 し指 導 す る。
イ 水 書 板 や 実 物 投 影 機 な ど の 用 具 や 機 器 を 使 い 、 筆 の 動 きや 穂 先 と腹 の 使 い 方 を 二 色 筆 で 示 範 しな が ら説 明 す る と、 何 が う ま く い っ た の か 、 い か な か っ た の か 、 ど う直 せ ば よ い か に 気 付 き、 課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す う え で 有 効 で あ る。
ウ 筆 使 い に つ い て 「ス ー ツ 」 「ボ ン」 な ど の 音 声 化 を 工 夫 し、 基 本 的 な 点 画 の 書 き方 の 理 解 を 深 め る。 そ の こ と に よ り筆 使 い の 解 決 方 法 を 見 い だ せ る よ うに す る 。 工 書 写 学 習 の 参 考 資 料 を 掲 示 す る コ ー ナ ー を 設 け 、基 本 的 な 点 画の 筆使 い を示 した大
き い 図 版 な どか ら、 課 題 解 決 の ヒ ン トを 常 に得 ら れ る よ う に す る。
3課 題 解 決 に 向 け て 取 り組 む よ う に
児 童 ・生 徒 の 自主 性 、 自発 性 を 生 か した 学 習 展 開 は 、 児 童 ・生 徒 の 意 欲 を 助 長 し、 学 習 活 動 が 活 性 化 さ れ 楽 しい もの に な る。 意 欲 が 高 ま り主 体 的 に 取 り組 む よ う に な る た め に は、
児 童 ・生 徒 一 人 一 人 が 何 を ど の よ う に す れ ば よ い か を 理 解 して い る こ とが 大 切 で あ る 。 づ ま り、 学 習 の 課 題 を も ち 、 学 習 方 法 が 分 か っ て い る こ とが 必 要 で あ る。 学 習 課 題 の 達 成 に 向 か っ て 自分 な り の 練 習 方 法 を 明 らか に す る こ と が 学 習 意 欲 に っ な が り、 主 体 的 な 学 習 を 促 す 。 一 人 一 人 が 自 分 の 学 習 課 題 を 自覚 して 、 自分 な りの 解 決 方 法 を 考 え て 取 り組 む よ う に す る こ とが 、 学 習 す る 楽 しさ を 味 わ い な が ら進 ん で 学 び 続 け る姿 勢 に っ な が る の で あ る。
そ こ で 、 具 体 的 な 指 導 法 の 工 夫 と して 、 以 下 の 工 夫 を 考 え 実 践 す る こ と と し た 。 (1)児 童 ・生 徒 の 学 習 活 動 の 工 夫
ア 児 童 、 生 徒 が 自 らの 課 題 を 解 決 す る た め に は 、 十 分 に 練 習 や 自 己評 価 を 行 え る こ と が 大 切 で あ る 。 課 題 解 決 に 向 け て 練 習 す る 時 間 を 確 保 し、 達 成 感 、 成 就 感 が 得 られ る
よ う に す る。
イ 課 題 解 決 に 向 け て 自 ら選 ん だ り考 え た り しな が らい くっ か の 方 法 で 取 り組 め る よ う に 、 練 習 用 紙 の 工 夫 を した り弾 力 的 な 学 習 時 間 の 設 定 を 図 っ た りす る 。
ウ 多 様 な 解 決 方 法 を 体 験 で き る よ う に 、 分 解 文 字 ・水 書 板 ・二 色 筆 な ど の い ろ い ろ な 練 習 コ ー ナ ー を 設 け児 童 ・生 徒 が 自 由 に 試 み る こ と が で き る よ う に し、 練 習 意 欲 を も ち 続 け られ る よ うに す る 。
工 課 題 別 グ ル ー プ に 応 じ た 座 席 に す る こ と で 、 相 互 評 価 が しや す い よ う に し、達 成 感
・成 就 感 が 得 られ る よ う に す る。
(2)教 材 ・教 具 の 工 夫
ア ニ 色 筆 に よ る示 範:淡 墨 を 使 い 、 穂 先 の み 朱 墨 を 付 け た 二 色 筆 の 示 範 を 見 る こ と で 、
一5一
穂 先 の 通 り道 を 理 解 で き る よ うに し、 練 習 に 生 か せ る よ う に す る 。
イ 課 題 別 色 リ ボ ン、 色 付 箋 の 工 夫:児 童 ・生 徒 が 自分 自身 の 課 題 を は っ き り 自覚 し、
常 に意 識 し て い る こ と は 、 主 体 的 な 課 題 解 決 に お い て 極 め て 大 切 な こ と で あ る 。 そ こ で 、 課 題 別 に 色 リボ ンを 腕 に 付 け た り 、 色 付 箋 を 机 上 に は っ た り して 、 児 童 ・生 徒 が 常 に 自 分 の 課 題 を 意 識 で き る よ う に す る。
ウ 練 習 用 紙 の 工 夫
切 教 師 が 作 成 す る 練 習 用 紙
a課 題 解 決 へ の 意 欲 を っ け る た め 、 易 か ら難 へ の 練 習 段 階 を 設 定 す る こ とが 大 切 で あ る。 例 え ば 、 か ご 書 き(な ぞ り書 き)を す る→ 穂 先 の 通 り道 を 示 す → 始 筆 の 位 置 や 角 度 を 示 す → 概 形 の 枠 を 示 す → 中 心 線 を 入 れ る な ど。
b練 習 用 紙 に 評 価 欄 を 設 け て 、 練 習 の 過 程 で も 自 己 評 価 が で き る よ うに し、 主 体 的 に 取 り組 め る よ う に す る。
c一 人 一 人 が 、 自分 の 課 題 に 応 じて 練 習 用 紙 を 選 択 で き る よ う に す る 。(本 時 の 課 題 解 決 を 目指 す もの だ け で な く 「基 本 の 点 画 」 が 練 習 で き る よ う な もの も 用 意 す る な ど 、 個 別 の 課 題 に も対 応 で き る よ う に 配 慮 す る 。)
(イ)児 童 ・生 徒 が 作 成 す る練 習 用 紙
a教 師 が 作 成 した 「基 準 」 が 明 確 な 練 習 用 紙 を 手 掛 か り に しな が ら、 自 分 の 課 題 に 合 った 練 習 用 紙 を 児 童 ・生 徒 が 作 成 で き る よ う に す る 。
b補 助 線(「 ス ケ ー ル シ ー ト」 に 合 わ せ た もの)の 入 っ た 用 紙 を 用 意 し、 そ れ を 活 用 して 自分 な りの 練 習 用 紙 が 作 り や す くす る こ と も実 態 に 合 わ せ て 行 い 、 主 体 的 な 学 習 が で き る よ う に す る 。
(3)学 習 意 欲 を 持 続 す る た め の 支 援 の 工 夫
ア チ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ に よ る指 導:個 別 指 導 の 場 や 機 会 を 増 や す こ と に よ り、 適 切 な 助 言 や 評 価 の 機 会 が 増 え 、 学 習 意 欲 を 高 め られ る。 で き る だ け 、 複 数 教 師 に よ る指 導 を 取 り入 れ 、 個 別 指 導 の 時 間 を 確 保 し、 児 童 ・生 徒 が 意 欲 を も ち 続 け られ る よ う励
ま しな が ら、 解 決 の 方 法 を 見 い だ せ る よ う支 援 す る。
イ 基 本 的 な 筆 使 い の 指 導:児 童 ・生 徒 の 課 題 解 決 を 進 め る う え で は 、 筆 の 穂 先 と腹 を ど の よ う に 使 っ て 書 け ば よ い か と い う の は 、 大 切 な こ との 一 っ で あ るが 、 筆 使 い の 習 得 に は 繰 り返 し練 習 が 必 要 で あ る。 児 童 ・生 徒 が 、 穂 先 の 通 り 道 を 常 に 意 識 で き る よ うな 支 援 と して 、 「声 か け 、 基 本 点 画 の 練 習 用 紙 、 示 範 」 等 を 工 夫 し、 時 間 が あ れ ば 児 童 ・生 徒 が 自 由 に 活 用 で き る よ う に して お く。
4達 成 感 ・成 就 感 を 得 る こ と が で き る よ う に
自分 の 課 題 解 決 に 合 った 練 習 が 効 果 的 に で き だ か ど うか を 確 か め た り、 友 達 の よ さ を 認 め た り、 次 時 へ の 意 欲 を も ち 続 け られ る 児 童 ・生 徒 に す る た め に 、 特 に 評 価 に っ い て 工 夫 す る こ とが 重 要 で あ る。
(1)児 童 ・生 徒 の 学 習 活 動 の 工 夫 ア 自 己 評 価
(ア)ま と め 書 き と 試 し書 き を 比 べ て 学 習 成 果 を 実 感 で き る よ う に す る 。
(イ)自 己 評 価 シ ー トに 学 習 の 目 標 を 書 き 、 学 習 後 自 分 の 向 ⊥ し た と こ ろ を 確 認 し、 達 成 感 を 得 ら れ る よ
う に 助 言 す る。
(ウ)学 習 の 目標 が ど の 程 度 達 成 で き た か を 自 ら評 価 す る こ と に よ っ て 、 次 時 へ の 課 題 意 識 が よ り 明 確 に な
り学 習 意 欲 に つ な が る よ う に 励 ま す 。
イ 相 互 評 価
(ア)相 互 評 価 を す る こ と に よ り 、 互 い の 課 題 解 決 に 向 け て の 努 力 や 課 題 を 達 成 し た こ と を 認 め 合 い 、 自 分 の 学 習 に 取 り入 れ て い け る よ う に す る 。
1イ)ま と め 書 き と試 し書 き を 比 べ て 友 達 の 努 力 した と こ ろ や よ くな っ た と こ ろ に 気 付 き 、 認 め あ う よ う
に す る。
教 材 ・教 具 の 工 夫 ア
馨岬
牛
麟 誕 熟鹸 潮 幽 蝉"葺 髄
試 し書 き と ま と め 書 き {2)
課 題 別 掲 示 や 、 ま と め 書 き と試 し書 き を 並 べ た 掲 示 な ど を 工 夫 し、 一 人 一 人 が 課 題 と した と こ ろ の 進 歩 を 自覚 し、 成 就 感 を 味 わ い 、 次 時 へ の 意 欲 を もち 続 け られ る よ う に す る 。
(3)教 師 に よ る 支 援 の 工 夫
ア 児 童 ・生 徒 が 課 題 別 リボ ンを 付 け た り、 色 付 箋 を 机 上 に は っ た りす る こ と に よ り 、 各 自 の 課 題 意 識 を 瞬 時 に 見 て と っ て 、 そ の 課 題 に あ った 助 言 や 励 ま しを す る。
イ ー 人 一 人 の 表 情 ・っ ぶ や き ・学 習 活 動 ・発 言 な ど を き ち ん と受 け 止 め 、 肯 定 的 に 評 価 し、 今 後 の 学 習 に 向 か っ て 意 欲 が 高 ま る よ う に す る。
ウ ー 入 一 人 の 能 力 を 引 き 出 そ う と す る ば か りで な く、 そ の 児 童 ・生 徒 な りの 成 長 を き め 細 か く肯 定 的 に評 価 す る 。
工 児 童 ・生 徒 が 安 心 感 を もて る よ う に 、 「基 準 」 に 照 ら して よ くな っ た 点 を 見 付 け て 言 葉 を か け 、 学 習 意 欲 や 学 習 へ の 集 中 力 を 高 め 持 続 す る よ う に す る 。
5学 ん だ こ と を 日 常 生 活 に 生 か す よ う に
毛 筆 で 学 習 した こ とを 、 他 の 学 習 や 日常 生 活 に生 か して い く こ と は 、 児 童 ・生 徒 の 文 字 意 識 を 高 め 、 整 っ た 文 字 を 書 こ う とす る態 度 の 育 成 に つ な が り、 書 写 の 楽 し さ を 味 わ え る よ うに な って い く。 そ れ は 、 「読 み や す い 文 字 と は 何 か 」 を 考 え 、 「で は 、 こ う して い こ
う」 と 主 体 的 に 取 り 組 も う と す る意 欲 と な って い く。
そ う した 文 字 意 識 を も ち 書 く意 欲 を 高 め る た め に 、 次 の よ うな こ と に 留 意 した 。
一7一
●用 具 の 選 択:毛 筆(細 筆 ・太 筆)邑 ・フ ェ ル トペ ン ・硬 筆 等 … 目 的 に 応 じて 使 い 分 け る 。
●掲 示 、 印 刷:書 い た 文 字 や 文 を 掲 示 した り 印 刷 した り して 発 表 す る場 を 設 け る … 自 己 評 価 、 相 互 評 価 の 機 会 が で き、 文 字 感 覚 が 培 わ れ て い く。
● い ろ い ろ な 用 紙 の 利 用:目 的 に 応 じて 多 様 な 大 き さ や 種 類 の 用 紙 に 書 く体 験 を 積 む こ と に よ り、 興 味 ・関 心 が 高 ま る 。
国 語 科 書 写 に お い て は 、 文 字 を 正 し く整 え て 書 こ う と す る能 力 ・態 度 の 育 成 を ね ら い と して い るが 、 そ こ で 身 に 付 け た 書 写 力 を 生 活 の 場 に 生 か そ う とす る 児 童 ・生 徒 に 育 て て い く こ と も 、 大 切 で あ る 。
(1)児 童 ・生 徒 の 学 習 活 動 の 工 夫
ア 毛 筆 で 学 習 し た 「止 め ・は ね ・は ら い 」 な ど を 硬 筆 に 生 か す こ と に よ り、 児 童 ・生 徒 の 書 写 力 が あ ら ゆ る 活 動 の 中 で 生 か さ れ て 生 活 の 中 に 定 着 して い く。
イ 毛 筆 書 写 の 教 材 に 関 連 す る 文 字 を 硬 筆 で 練 習 す る こ と に よ り、 学 ん だ こ とを 効 果 的 に 日常 生 活 に 生 か す こ と が で き る。
(2)教 材 ・教 具 の 活 用
ア 日 常 生 活 に 生 か せ る よ う な 視 点 を 盛 り込 ん だ 、 学 習 カ ー ドを 工 夫 す る 。 イ 筆 記 用 具 は 目的 に 合 わ せ て 選 ぶ 。
③ 教 師 に よ る 支 援 の 工 夫
ア 新 聞 づ く りや ポ ス タ ー な ど他 者 に 知 らせ る た め に 書 く体 験 を 通 して 、 文 字 意 識 が 高 め ら れ て い く場 を 作 る 。 他 に 、 詩 の 視 写 、 手 紙 、 俳 句 な ど も よ い 効 果 が 得 られ る 。 イ 教 室 や 廊 下 等 の 壁 面 を 活 用 して 文 字 環 境 を 整 え 、 互 い の 作 品 を 見 合 え る よ う に す る 。
読 み や す い 文 字 で 書 か れ て い る こ と や 整 っ た 書 き 方 で あ る こ と を 話 題 に し、 学 ぶ 姿 勢 を 高 め られ る よ う に す る。
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標 語 や 自分 の 目標 カ ー ドの 例
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短 冊 つ く りの 例
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短作 文 の例
皿 実践 研究
〈小 学 校 第4学 年 の 学 習 指 導 例>
1単 元 名 画 の 交 わ り方 「林 」
2単 元 の 目標
(1)書 く こ と に 関 心 を も ち 、 課 題 意 識 を も って 主 体 的 に 取 り組 む こ とが で き る 。
〈 関 心 ・意 欲 ・態 度 〉
② 毛 筆 で 学 ん だ こ とを 硬 筆 に発 展 さ せ 、 日常 生 活 の 中 で 生 か しな が ら書 く活 動 を す る こ
と が で き る 。 〈 表 現 の 能 力 〉
(3)横 画 と縦 画 の 交 わ り方 に 気 を 付 け て 、 字 形 を 整 え て 書 く こ とが で き る 。
<理 解 の 能 力>
3単 元 設 定 の 理 由
(Dこ れ ま で の 経 験 を 生 か し、 試 し書 き を 自 己 批 正 し、 段 階 を 追 っ た 練 習 用 紙 を 選 択 し練 習 す る こ と に よ っ て 、 自分 の 課 題 が 達 成 で き た 喜 び を 数 多 く味 わ わ せ る こ と が 書 写 学 習 の 楽 しさ に っ な が る と確 信 す る。 達 成 感 や 成 就 感 は 、 自 己 評 価 の み な らず 友 達 に 認 め ら れ た 喜 び 、 先 生 に 褒 め られ た 満 足 感 な ど に よ って 大 き くな る こ とが 多 い の で 、 適 切 な 支 援 を 行 って い き た い 。
(2)課 題 文 字 に 対 し て 興 味 ・関 心 を もち 、 解 決 す べ き 自分 の 課 題 を は っ き り さ せ 、 解 決 方 法 を 自 ら選 択 し、 意 欲 的 に 取 り組 も う とす る 姿 勢 を 養 っ て い き た い 。
(3)第3学 年 で の 毛 筆 学 習 に よ っ て 、 毛 筆 の 扱 い に 慣 れ て き た 。4月 の 画 の 接 し方 「光 」、
5月 の 方 向 「友 」 に 続 い て 、 画 の 交 わ り方 を 本 単 元 で 学 習 す る。 本 単 元 で は 、 へ ん と つ く り で は 横 画 と縦 画 との 交 わ る位 置 や 形 が 違 う こ と や 、 っ く り の 横 画 は へ ん の 横 画 の 下 か ら書 く こ と な ど を 理 解 さ せ 、 字 形 を 整 え て 書 く こ と を 指 導 す る。 こ の よ う な 学 習 を 通
一9一
して 基 本 的 内 容 の 理 解 を 図 り、 技 能 を 着 実 に 身 に 付 け る こ と に よ り文 字 を 正 し く整 え て 書 く硬 筆 の 文 字 学 習 に 発 展 さ せ た い 。
ま た 、 書 写 学 習 で 身 に 付 け た こ とが 普 段 の ノ ー トや 生 活 の 中 に 生 か さ れ る よ う な 意 識 付 け を して い き た い 。 さ ら に 、 漢 字 指 導 の 折 りに は 「止 め ・は ね ・は らい 」 等 に 目 を 向 け させ 、 字 形 を 整 え て 書 く よ う な 意 識 を 高 め た い 。
4児 童 の 実 態
明 る く素 直 で 、 書 写 の 学 習 に 興 味 を も ち 、 自 分 の 上 達 の 喜 び や 友 達 の 素 晴 ら し さ を 感 じ 取 り 、 意 欲 的 に 取 り組 ん で い る 。 文 字 を 見 る 目 も少 しず つ 育 っ て き て い る。 「文 字 の い ろ ん な こ とが 分 か る か ら」 「う ま くで き た らrや っ た あ 』 と 思 え る か ら」 「心 の 中 で い ろ い ろ し ゃべ れ る か ら」 「は ら い や 止 め な ど が お も しろ い か ら」 等 ほ と ん ど の 児 童 が 毛 筆 を 好 き と感 じて い る。 ま た 書 写 学 習 の 時 間 に は 、 書 く と き の 姿 勢 ・文 字 の 形 ・文 字 の 大 き さ ・ 筆 順 ・筆 の 持 ち方 な ど に 注 意 しな が ら取 り 組 め る児 童 が 多 い 。 しか し、 技 能 面 は 今 後 の 学 習 に 委 ね る こ とが 大 き い 。
5本 単 元 に お け る 指 導 の 工 夫
① 自 分 の 課 題 を 見 つ け る よ う に ア 拡 大 文 字 を 黒 板 に は る。
イ 空 書 で ゆ っ く り筆 順 の 確 認 を す る。
ウ 教 材 文 字 の 中 心 に 「ス ケ ー ル シ ー ト」 を 重 ね て 試 し書 き と比 較 す る こ と に よ り 、
「基 準 」 が 明 確 に な っ て 、 今 後 の 練 習 で ど こ に気 を 付 け て 書 け ば よ い か が 分 か り、 自 己 批 正 も しや す くな る。
工 気 付 い た こ との 発 表 の 中 か ら、 自 分 の 考 え を ま と め 、 文 字 の 「基 準 」 を は っ き り っ か む 。
(2)課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す よ う に
ア へ ん と っ く りの 「木 」 を 実 物 投 影 機 で 重 ね て へ ん とつ く りの 違 い を 再 確 認 す る 。 イ 拡 大 分 解 文 字 を 児 童 自 ら が 操 作 し、 「基 準 」 に 気 を 付 け な が ら組 み 立 て ら れ る よ う
に す る 。
ウ 筆 使 い で 気 を 付 け る と こ ろ を 二 色 筆 で 示 範 す る と 、 穂 先 の 通 り道 が 分 か り 、 気 を 付 け よ う とす る 意 識 が 生 ま れ る 。
工 課 題 別 色 リボ ンを 児 童 自 らが 選 択 し、 そ の .「基 準」 に合 った練 習方 法 を見 っ け るよ う に す る。
オ 自 分 の 課 題 に 合 っ た 練 習 用 紙 を 選 択 す る。
(3>課 題 解 決 に 向 け て 取 り組 む よ う に
ア 色 別 リボ ン を 見 て 課 題 を 意 識 しな が ら練 習 す る の で 、 で き な い こ と に だ け 注 目 しな い で 、 自分 の 課 題 に 対 す る達 成 感 を 味 わ え る 機 会 が 多 い 。
イ 易 か ら難 へ の 段 階 的 な 練 習 用 紙 か ら 自分 な りに 選 ん で 練 習 す る こ と に よ り、 自 主 的 に 練 習 しよ う とす る 意 欲 が 生 ま れ る 。
(4)達 成 感 ・成 就 感 を 得 る こ と が で き る よ う に
アT.Tに よ っ て 机 間 指 導 を し な が ら 、 個 別 に 励 ま しや 肯 定 的 な 評 価 が 伝 わ る よ う 声
か け を す る 。
イ 児 童 の 課 題 意 識 を 瞬 時 に 見 取 り、 児 童 の 意 に 沿 って 認 め 励 ま し、 一 人 一 人 に 適 切 な 助 言 を す る。
ウ 試 し書 き と ま と め 書 き と の 比 較 が しや す い よ う に 、 掲 示 コ ー ナ ー を 設 置 す る 。 ま た 、 相 互 評 価 の 時 間 を と り、 成 果 を 確 か め る こ と に よ り達 成 感 ・成 就 感 を 味 わ え る よ う に
す る 。
工 効 果 的 な 自 己 評 価 や 相 互 評 価 が で き る よ う、 話 し方 に 気 を 付 け る よ う 指 導 す る 。 (5)日 常 生 活 に 生 か す よ う に
ア 試 し書 き と ま と め 書 き と を 対 に して 掲 示 す る こ と に よ り、 児 童 が お 互 い に学 習 の 成 果 を 認 め 合 い 評 価 し合 う こ と が で き る よ うに す る 。
イ フ ェ ル トペ ンや 硬 筆 を 使 用 し、 毛 筆 で 学 習 した 成 果 が 硬 筆 に も生 か せ る よ う に す る 。 ウ 教 室 や 廊 下 等 の 掲 示 物 の 文 字 環 境 を 整 え 、 新 聞 や ポ ス タ ー 等 で 自分 の 書 い た 文 字 を
振 り返 る機 会 を 作 り 、 児 童 相 互 の 文 字 意 識 を 高 め 生 か せ る場 を 設 定 す る 。
工 書 写 で 学 ん だ こ と を 他 の 学 習 や 日常 の 文 字 に 生 か せ る機 会 を と らえ て 、 文 字 を 正 し く整 え て 書 く こ と を 、 継 続 的 に 指 導 す る 。
6指 導 計 画(2時 間 扱 い)
第1時:横 画 と縦 画 の 交 わ り方 に 気 を 付 け 、 練 習 用 紙 を 使 っ て 練 習 を す る 。(本 時) 第2時:画 の 交 わ り方 に 気 を 付 け 、 字 形 を 整 え て ま と め 書 き を し、 そ の 学 習 を 硬 筆 に 生
か す 。 7本 時 の 学 習(1/2)
(T}目 標
●試 し書 き と教 材 文 字 を 比 較 し、 自分 の 課 題 を もっ こ とが で き る 。
● 自分 の 課 題 に 合 っ た 練 習 用 紙 を 使 って 練 習 す る こ と が で き る 。
② 展 開
◎ 児 童 の 学 習 活 動 の 工 夫 ☆ 教 材 ・教 具 の 工 夫 ◇ 教 師 の 支 援
学習内容 学 習 活 動 指 導 法 の 工 夫
① 「林 」 と い う文 字 を 書 く こ と を 知 る
② 筆 順 を 確 認 し、
試 し書 き を す る
③ 配 批正を し基i.教 科書 を見なが ら自己批乱 、 準を設定す る
●空 書 で 筆 順 を 確 認 し、 筆 の 持 ち 方 や 姿 勢 な ど に気 を 付 け な が ら 試 し書 き を す る
気 付 い た こ と を 赤 ペ ンで 書 き込 む(ス ケ ー ル シ ー トを 使 い 中 心 に 目 を 向 け 操 作 す る)
● 自 己 批 正 を して 分 か っ た こ とを 発 表 す る
◇T1は 主 と して 廊 下 側 児 童 、 T2は 校 庭 側 児 童 を 支 援 す る 。
◇ ゆ っ く り左 手 で 空 書 す る
☆ 拡 大 文 字(黒 板)
☆ 教 科 書
i☆ ス ケ 紬 シ ー ト
ゆ り
藁 二凝 盟
一11‑一
● 「へ ん 」 と 「っ く り 」 を 重 ね 合 ◇発表者の気付 きを学級全体で わ せ た 図(実 物 投 影 機)を 見 て 確認で きるよう拡大文字を使
違 い を 確 認 す る1っ て ま と め て い く
は 横 画 の 右 よ りに 交 わ る よ う に 書 き始 め る
搬 灘 画は横画の帖 交わるように書き始める 「
、③ っ く りの 横 画 は へ ん の 横 画 の 下 か ら書 き始 め る1
●拡 大 分 解 文 字 を 操 作 し、 基 準 の ☆拡大分解文字
④ 自分の課題を も 確認をす る ☆実物投影機
ち練習する ● 自分 の 課 題 を もち 課 題 別 色 リボ ☆課題を表す色別 リボ ン
ンを 手 に 付 け る ◎ リボ ンは 一 つ とす る
◇課題を もてない児童 には助言
●示 範 を 見 て 、 基 準 の 書 き方 を 理 ◇T2基 準 や 筆 使 い が 分 か る よ
解す る う に ゆ っ く り 書 く
● 自分 の 課 題 に そ って 練 習 を す る ☆二色筆◇ 練 習 中 の 一 人 一 人 の 意 欲 を 大 切 に しな が ら机 間 指 導 を 行 う
⑤ まとめ書 きをす ☆課題別練習用紙
る ●1枚 ま と め 書 き を す る
⑥ 自己評価をす る
●試 し書 き と ま と め 書 き を 比 べ 自 ◇次時の学習に意欲が もてるよ 分の課題が達成で きているか評 う に 声 か け を す る
●次 時 の 学 習 内容 を 知 る懸する
㈲ 評 価
自分 の 課 題 に そ って 練 習 す る こ と が で き た か 。 8本 時 の 考 察
(1)自 分 の 課 題 を 見 つ け る工 夫 に つ い て
ア 試 し書 き と 教 材 文 字 と を 比 較 し、 自 己 批 正 を す る こ と で 児 童 一 入 一 人 が 意 欲 的 に 課 題 を 見 つ け 学 習 に 取 り 組 む こ と が で き た 。
イ 「ス ケ ー ル シ ー トJを 使 って 自 己 批 正 した こ と も 、 中 心 や 基 準 が 確 認 しや す く な り 自分 の 課 題 に 気 付 く手 立 て とな っ た 。
ウ 児 童 が 、 基 準 を 声 に 出 して 確 認 した の が よ か った 。
基 準 の 設 定(実 態 調 査 と合 わ せ て 考 察)
① へ ん とっ く りの 「木 」 の 形 が 違 う。
13人
困
14人
囲
② つ く り の 横 画 は 、 へ ん の 横 画 の 下 か ら書 く。
11人
圏
17人
囲
3人
圃
2人
囲
③4画 目 と8画 目 の 始 筆 の 位 置 の 違 い に 気 を 付 け る。
22人
囮
リボ ンを 付 け練 習 す る 児 童 試 し書 きを 自己批正す る児童
(2)課 題 解 決 の 方 法 を 見 い だ す 工 夫 に つ い て
ア 児 童 が 意 欲 的 に 見 っ け た 気 付 き の 中 か ら基 準 を 三 っ に 絞 った こ と に よ り、 一 っ 一 っ が 分 か りや す か っ た 。 さ ら に 、 色 別 に した の で 明 確 に な っ た 。
イ 拡 大 分 解 文 字 を 操 作 す る こ と に よ っ て 三 つ の 基 準 を 再 確 認 す る こ とが で き た 。 ウ へ ん と っ く り のr木 』 の 違 い に 気 付 く よ う に へ ん とっ く りを 実 物 投 影 機 で 重 ね た こ
と に よ り 、 「木 」 の 右 払 い の 長 さ に 注 目 で き て よ か っ た 。
工 実 物 投 影 機 を 使 っ てT2が ゆ っ く り示 範 を し、T1が 「基 準 」 に っ い て 説 明 を した の で 、 具 体 的 で 分 か り や す か っ た 。 児 童 は 身 を 乗 り 出 す よ う に して 見 っ め 、 意 欲 が 高' ま っ て い る こ とが 分 か っ た 。
オ 「二 色 筆 」 を 使 い 、 筆 の 穂 先 の 動 き に 着 目 しな が ら書 くよ うに した こ とで 、 筆 使 い の 課 題 が 明 確 に な っ た 。 今 後 も こ う した き め 細 や か な 指 導 を して い き た い 。
力 課 題 別 練 習 用 紙 は 、 児 童 が 基 準 を 設 定 し到 達 目標 に 合 わ せ て 練 習 用 紙 を 選 択 で き る の で 課 題 に そ って 主 体 的 に 活 動 して い た 。
(3)課 題 解 決 に 向 け て 取 り組 む工 夫 に つ い て
ア 課 題 別 色 リボ ンを 手 に 付 け る こ と で 、 児 童 が 課 題 を 常 に 意 識 し教 師 側 に も児 童 の 考 え が 分 か って 支 援 が し や す か っ た 。
イ 課 題 別 練 習 用 紙 は 、1・2・3段 階 の レベ ル に 合 わ せ て 技 能 が 上 達 で き る よ う に レ ベ ル1を1枚 ・ レベ ル2を2枚 ・ レベ ル3を3枚 準 備 し、 児 童 の 書 い た 作 品 が 教 材 文 字 に 近 付 き課 題 を 達 成 で き る よ う に 作 成 した 。 児 童 の 苦 手 な 部 分 が 克 服 で き る よ うに 児 童 自 らが 選 択 して 、 必 ず し5枚 の 用 紙 す べ て を 練 習 しな くて も よ い と した が 、 納 得
い く ま で 部 分 練 習 が で き るの で 、 主 体 的 、 意 欲 的 に 練 習 に 取 り 組 む 姿 が 見 られ た 。
̲13
ウ 学 習 カ ー ドを 色 別 リボ ン に 代 え る こ と に よ り書 き 込 み 時 間 が 短 縮 さ れ 、 練 習 時 間 が 確 保 され た 。 そ れ で も 、 基 準 の 確 認 に 時 間 を か け た の で 、 本 時 は8分 間 の 練 習 時 間 だ った が 、 基 準 に 気 を 付 け な が らゆ っ く り練 習 を し、 成 果 を 感 じ る た め に は10分 間 は 確 保 した い 。
エ ま とめ 書 き は1枚 の 半 紙 に 意 識 を 集 中 して 書 く こ とが で き た 。
,‑棚﹁﹁﹁111引﹁i汁111!世﹁﹁纈5ー亀乙118115
﹁19圏190,,εーlo,1■犀8‑1‑1ー・.1. 5中心線を入れる 以3訓 3始筆を入れる
i.
潔
4気をつける画を入れるら
︑ 2ほ先の通り道を入れる船
(4)達 成 感 ・成 就 感 を も つ た め の 工 夫 に つ い て
ア 効 果 的 な 自 己 評 価 や 相 互 評 価 が で き る よ う、 試 し書 き と ま と め 書 き と が 比 較 で き る よ うに 掲 示 コ ー ナ ー を 設 置 し た 。
児 童 の 作 品 に は 「自作 の 印 」 を 押 し、 自分 の ま と め 書 き に 愛 着 を も っ て 自信 に っ な が る よ うに 指 導 して い る 。
イ チ ー ム ・テ ィ ー チ ン グ に よ る 支 援 を 行 っ た こ と で 、 児 童 の 要 求 に 応 じや す く、 普 段 よ り きめ 細 か な 個 別 指 導 が で き課 題 解 決 に 有 効 で あ っ た 。 ゆ と り を も っ た 声 か け が よ り 児 童 の 意 欲 を 喚 起 す る こ と が 分 か っ た 。 チ ー ム ・テ ィ ー チ ング に よ る役 割 分 担 を 生 か し、 さ ら に 、 効 果 的 な チ ー ム ・テ ィ ー チ ン
グ に よ る 授 業 の 可 能 性 を 追 究 し て い き た い 。 賦 ・̀,、.
ウ 試 し書 き と ま と め 書 き を 自分 の 課 題 と照 ら ∫b靴・遜 し合 わ せ 、 課 題 が 達 成 で た こ と に 気 付 くよ う、 龍 大 い に 認 め 励 ま し た 。 児 童 は で き る よ う に
な っ た 喜 び を 実 感 し、 普 段 よ り も い っ そ う満 足 した 様 子 で あ っ た 。
〈中 学 校 第1学 年 の 学 習 指 導 例>
1単 元 三 行 書 の 学 習 「大 木 」(初 め て の 行 書 学 習) 2単 元 の 目 標
(1)楷 書 と 行 書 の 違 い に つ い て 理 解 す る 。
(2)点 画 の 変 化 と筆 脈 の 連 続 に つ い て 理 解 し、 行 書 で 書 く。
(3)毛 筆 で 習 得 した 行 書 の 書 き方 を 硬 筆 で 確 か め 、 日常 化 を 図 る 。 3研 究 主 題 と の か か わ り
(1)主 体 的 な 活 動 を 支 え る 思 考 活 動 の 重 視
国 語 科 書 写 学 習 を 通 して 「一 人 一 人 が 楽 し く主 体 的 に 活 動 す る」 力 を 培 う た め に は 、 自 ら学 ぶ 意 欲 を 育 成 す る 環 境 が 必 要 で あ る 。
自 ら学 ぶ 意 欲 は 、 知 的 好 奇 心 と 自 らの 価 値 を 評 価 で き、 自 ら選 ぶ こ と が で き る と い う 気 付 きを 感 じ る こ と に よ っ て 培 わ れ る と 考 え る。 人 間 は 、 自 らの 価 値 を 評 価 し、 す べ て の こ とを 自 ら選 べ る よ うで あ りた い 、 っ ま り 自 己 決 定 を した い と思 って い る。 そ して 、 こ の 自 ら学 ぶ 意 欲 こ そ が 、 人 を 課 題 に 向 か わ せ る 。 そ の 課 題 に 挑 戦 し 習 得 す る こ と に よ っ て 、 自 らの 価 値 を 積 極 的 、 肯 定 的 に 評 価 で き、 さ らに 目 標 を 達 成 した と き の 達 成 感
・成 就 感 こそ が 「楽 し い 」 と い う心 情 だ と 言 え る。
自 らの 価 値 を 評 価 し、 自 己 決 定 を す る 思 考 活 動 は 、 自 らを 知 り 判 断 す る 力 につ な が る。
自 分 が 行 って い る活 動 が 自 分 に と って ど ん な 効 果 が あ る の か 。 そ れ を 客 観 的 に知 る こ と が 、 自 ら の 価 値 を 評 価 で き 、 自 己 決 定 的 で あ る と 強 く感 じ る こ と が で き る の で あ る 。
した が って 国 語 科 書 写 の 学 習 が 単 に整 っ た 文 字 を 書 く技 能 を 学 ぶ た め の もの で は な く、
ど の よ う に 書 け ば よ い の か の 思 考 活 動 は 、 自 ら学 ぶ 意 欲 を 育 成 し、 す べ て の 学 習 活 動 の 基 礎 に な る主 体 的 な 学 習 活 動 を 導 く こ とが で き る よ う に 進 め て い き た い 。
図1.思 考 の 構 造 図
メ タ メ タ認 知 楽 し さ感 覚
定画正設標目計修
自 らを 知 る力
●気 付 き=こ こが 上 手 にで き な い
●感
●予
●点
●評 判 断 力
覚=こ うや って 書 くのね
想=こ うや って 書 け ば うま くい くの か な?
検=こ の 考 え で い い の か?
価e上 手 に 書 け た(自 らの 価 値)
● 目標 設 定=こ こを 上 手 に書 こ う(自 己 決 定) 画=ま ず は こ こを 上 手 に 書 こ う(自 己 決
定)
正eこ の 書 き方 は ダ メだ か ら、 別 の 書 き方 を しよ う。(自 己 決 定)
一15