高等学校
平 成13年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
地 理 歴 史 ・ 公 民
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー
教 育 研 究 員 名 簿
分科 会 所 属 氏 名
世 界 史 グ ループ
都 立 井 草 高 等 学 校 川 副 聡
都 立 墨 田 川 高 等 学 校 増 田 正 弘
都 立 野 津 田 高 等 学 校 清 水 一 郎
日 本 史 グ ループ
都 立 玉 川 高 等 学 校 安 田 正 和
都 立 武 蔵 村 山 高 等 学 校 伊 藤 哲 朗 地 理 歴 史
都 立 小 平 西 高 等 学 校 田 中 暁 龍
地 理
グ ループ
都 立 足 立 新 田 高 等 学 校 奥 澤 誠 一
都 立 足 立 工 業 高 等 学 校 今 井 啓 介
都 立 第 三 商 業 高 等 学 校 池 澤 淳 子
都 立 小 金 井 北 高 等 学 校 安 西 弘 幸
公 民
都 立 城 南 高 等 学 校 山 田 豊 和
都 立 大 森 東 高 等 学 校 小 澤 清 司
都 立 江 戸 川 高 等 学 校 盛 健 二
都 立 東 大 和 高 等 学 校 沖 山 栄 一
担 当
東京 都教職 員研修 セ ンター指導 主事 上 村 肇
目 次
地 理歴 史分 科 会
1研 究 主 題 設 定 の 理 由 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …2
II研 究 の 経 過 .2
皿 展 開 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …4
<世 界 史 グ ル ー プ>
1研 究 内 容 と 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …4
2授 業 研 究 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …4
3指 導 案 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …5
4分 析 と 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …12
<日 本 史 グ ル ー プ>
1研 究 内 容 と 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …15
2指 導 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …15
3授 業 研 究 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …16
<地 理 グ ル ー プ>
1地 理 の 授 業 で 環 境 問 題 を 取 り 上 げ る 視 点 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …26
2熱 帯 林 破 壊 を 取 り 上 げ た 理 由 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …27
3授 業 研 究 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …28
公 民分 科 会
1主 題 設 定 の 理 由 と 研 究 の 経 過 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …37
II展 開 展 開1 展 開2
.39
倫 理 の 授 業 「脳 死 と 臓 器 移 植 」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …39 現 代 社 会 の 授 業 「医 療 技 術 の 進 歩 と 生 命 倫 理 」 ・ ・ ・ ・ ・ …43
皿 ま と め .47
【地 理 歴 史 分 科 会 】 研 究 主 題
基 礎 ・基 本 の 習 得 を 通 して 問 題 意 識 を 深 め 、 自 ら課 題 を 追 究 し 、 解 決 ・行 動 で き る 資 質 を 育 成 す る 授 業 展 開 の 工 夫
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
今 日 、わ た した ち は 、マ ス メ デ ィ ア や イ ン タ ー ネ ッ トの 発 達 な ど に よ り多 種 多 様 な 情 報 を 、 大 量 に 、 そ し て 瞬 時 に 取 り 出 す こ とが 可 能 に な っ た 。 しか し 、 そ の 一 方 で 、 誤 っ た 情 報 に 基 づ い て 価 値 観 を 形 成 し た り、 氾 濫 す る 情 報 か ら混 乱 を 生 じ、 事 実 を 見 誤 っ て し ま っ た りす る お そ れ も 生 じて い る 。
こ う し た 問 題 は 、 実 際 の 生 徒 の 様 子 に も み られ る 。 マ ス コ ミ か ら 聞 き か じ っ た 断 片 的 な 情 報 に よ っ て 誤 っ た 認 識 の ま ま物 事 を 分 か っ た つ も り に な っ て い る 生 徒 や 、 「博 識 」 で は あ る が 、 問 題 の 原 因 や 深 刻 さ 、 そ れ らが 自 分 の 生 活 に ど の よ う に 関 わ っ て い る か を考 察 す る ま で に は 及 ば な い 生 徒 が い る な ど 、 情 報 を 持 て 余 した り、 情 報 に 振 り回 さ れ た り と い っ た 現 実 が 生 徒 た ち の な か に も存 在 す る 。
この よ う な 事 態 を 打 開 す る た め に は 、 膨 大 な 情 報 の な か か ら適 切 に 物 事 を 判 断 し た り 、 多 様 な 事 象 の 関 連 性 や 問 題 点 に つ い て 、 自 ら考 え 、 解 決 し て い こ う と す る 力 を 生 徒 に 育 成 す る 必 要 が あ ろ う 。
授 業 に お い て 、 ま ず 重 視 し た い の は 、 生 徒 が 基 礎 的 ・基 本 的 な 知 識 を 正 確 に 習 得 す る こ と で あ る 。 諸 事 象 を 成 り立 た せ る 根 本 的 な 知 識 を理 解 す る こ と な し に 、 学 習 を 深 め る こ とは 不 可 能 で あ る か ら で あ る 。 同 時 に 、 誤 っ た 固 定 観 念 を も つ 生 徒 に 対 し 、 正 し い 知 識 や 認 識 を 教 え た り 、 発 見 さ せ た りす る こ と を 通 し て 、 問 題 意 識 を深 め さ せ る こ と も重 要 で あ る 。
ま た 、 文 献 資 料 ・統 計 ・地 図 な ど を 用 い た 作 業 的 ・体 験 的 な 学 習 を 通 じ て 、 公 正 な 判 断 力 や 諸 事 象 を 考 察 す る 基 本 的 な 視 点 や 方 法 を 身 に 付 け さ せ 、 学 習 成 果 を 発 表 さ せ る こ とな ど を 通 して 生 徒 の 主 体 性 を 伸 ば し 、 多 様 な 課 題 を 自 ら追 究 し、 解 決 し よ う と す る 自覚 や 資 質 を 養 う指 導 も必 要 で あ る と考 え る 。
こ う した 観 点 か ら 、 本 分 科 会 で は 、 基 礎 ・基 本 の 習 得 を 土 台 に 、 生 徒 が 主 体 的 に 課 題 を 追 究 し 、 問 題 を 解 決 し て い く資 質 を 育 成 す る 授 業 づ く り を テ ー マ と して 、 「地 理 」 と 「歴 史 」、
そ れ ぞ れ の 立 場 で 研 究 に取 り組 ん だ 。
u研 究 の 経 過
(1)歴 史 分 野 く 世 界 史 グ ル ー プ ・日本 史 グ ル ー プ 〉
主 体 的 な 学 習 に よ る 問 題 解 決 能 力 の 育 成 に は 、ま ず て い ね い な 基 礎 ・基 本 の 学 習 を 行 い 、 生 徒 の も つ 断 片 的 な 知 識 や 情 報 を 整 理 ・補 完 す る こ と が 必 要 で あ る 。 そ して 、 これ に よ っ て 得 られ た 正 確 な 知 識 を も と に 、 生 徒 が 自 ら多 面 的 に 課 題 を追 究 し 、 問 題 を解 決 し て い く 力 を 養 う 、 と い う 授 業 展 開 が 適 切 と思 わ れ る 。 さ ら に 、 「教 員 誰 も が 実 践 で き る 授 業 展 開 の 工 夫 」 を 試 み た 。
世 界 史 グ ル ー プ は 、 「中 華 的 世 界 の 崩 壊 」 を 主 題 に 、3時 間 構 成 の 指 導 計 画 を 設 定 し 、 展
開 例 は 「ア ヘ ン 戦 争 」 を 取 り上 げ た 。そ の 理 由 は ア ヘ ン戦 争 は 中 学 校 で 学 習 済 み で あ る が 、 そ の 原 因 を深 く探 る こ と で グ ロー バ ル か つ 複 合 的(多 角 的)な 視 点 を も つ こ と が で き る こ と で あ る 。
共 通 の ワ ー ク シ ー トを 作 成 し 、 今 回 の 研 究 員 が そ れ ぞ れ の 高 校 で 、 以 下 の 手 順 で 授 業 展 開 す る こ と と した 。
・ 第1時 限 目 に基 礎 的 な 知 識 を習 得 さ せ な が ら、 生徒 に対 して 「な ぜ?」 「な ぜ?」 と い く つ か の 問 い か け(設 問)を す る 。
・ 設 問 に 対 して 出 さ れ た 意 見 を も と に 、 第2時 限 目まで に生徒 自 らが宿 題(課 題)に つ い て 考 え 、 答 え を追 究 し て く る よ う に 指 示 す る 。
・ 第2時 限 目 に 、 生 徒 が 導 き 出 した解 答 を発 表 させ 、 発 表 内容 につ い て 、教 員が 批 評 ・ 補 足 す る 。
日本 史 グ ル ー プ は 、 「文 治 政 治 の 展 開 」 を 主 題 に 、 「元 禄 ・正 徳 期 の 貨 幣 改 鋳 」 を 取 り上 げ 、3時 間 構 成 の 指 導 計 画 を 設 定 した 。3代 将 軍 徳 川 家 光 か ら4代 将 軍 家 綱 へ の 政 権 交 代 は 、 一 般 的 に 、武 断 政 治 か ら文治 政 治 へ の 転換 期 と して 位 置 づ け られ て いる 。元 禄 期 は 、都 市 の 発 達 に と も な っ て 町 人 た ち の 経 済 活 動 が さ か ん に な り、 新 興 商 人 が 台 頭 して く る な ど、
時 代 の 大 き な 転 換 点 と し て も着 目 さ れ て い る 。 ま た 、 元 禄 期 の 幕 府 財 政 は 、 鉱 山 収 入 の 激 減 と支 出 増 加 に よ っ て そ の 悪 化 が 深 刻 な 問 題 とな っ て い た 。 この た め 、 江 戸 幕 府 は 元 禄 ・
正 徳 期 に い ず れ も 貨 幣 改 鋳 を 行 い 、 経 済 の 建 て 直 し を 図 る が 、 か え っ て 経 済 の 混 乱 を 深 め る こ と に な っ た 。 こ う し た 時 期 の 経 済 を 扱 う こ と は 、 今 後 の 学 習 活 動 に お い て 有 効 で あ る と考 え られ る 。 そ こ で 特 に 「元 禄 ・正 徳 期 の 貨 幣 改 鋳 」 に 焦 点 を 当 て 、 幕 府 の 経 済 政 策 の 転 換 点 と して の 意 味 に つ い て 、 生 徒 の 理 解 を 深 め させ 、 ま た ワ ー ク シー トを 工 夫 す る こ と
に よ っ て 、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 で き る よ う配 慮 し た 。 (2)地 理 分 野 く 地 理 グ ル ー プ 〉
世 界 各 地 に 生 起 し て い る 地 球 的 課 題 に は 、 地 域 ・国 境 を 越 え て 取 り組 む べ き 問 題 が 数 多 く存 在 す る 。 国 際 社 会 に 主 体 的 に 生 き る 日本 人 と し て の 自覚 と 資 質 を 養 う 上 で 、 現 代 世 界 が 取 り組 む 諸 課 題 を 生 徒 一 人 一 人 が 自 ら の 課 題 と して 学 習 す る こ と は 、非 常 に 重 要 で あ る 。
特 に 、 「環 境 問 題 」 は 、 マ ス コ ミ で も た び た び 取 り上 げ ら れ て お り 、 生 徒 に と っ て 身 近 な 問 題 で あ る と 同 時 に 、 早 急 な 解 決 が 求 め ら れ る 問 題 で あ る と い え る 。 ま た 、 諸 地 域 の 地 域 性 や 国 際 社 会 の 結 び つ き を 多 面 的 に 学 習 す る た め に 有 効 で あ り 、 別 項 で 述 べ る よ う に 、 研 究 主 題 の ね ら い に も 合 致 す る と い う 判 断 か ら 、 本 グ ル ー プ は 「環 境 問 題 」 を 題 材 に 研 究 に 取 り組 む こ と と し た 。
今 回 の 授 業 研 究 で は 、 さ ま ざ ま な 環 境 問 題 を 細 切 れ の 知 識 や エ ピ ソ ー ド と し て 扱 う の で は な く 、 取 り 上 げ る 地 域 を あ る 程 度 絞 る こ と に し た 。 そ うす る こ と で 、 「環 境 問 題 」 を 切 り 口 に 、 問 題 の 背 景 に あ る 「南 北 問 題 」 や 「大 量 消 費 社 会 」 の 在 り方 な ど に も 学 習 を 広 げ 、 広 い 視 野 か ら地 理 的 認 識 を 深 め 、 基 礎 ・基 本 を 習 得 し 、 地 理 的 な 見 方 ・考 え 方 を 身 に 付 け さ せ た い と 考 え た 。 ま た 、 生 徒 の 興 味 ・関 心 を ひ く 実 物 教 材 や 視 聴 覚 教 材 、 ワ ー ク シ ー ト を 導 入 す る と と も に 、 問 題 の 解 決 に つ い て 生 徒 が 考 察 し た り発 表 し た りす る 機 会 を 設 定 す る な ど 、 授 業 展 開 に 多 様 な 工 夫 を 試 み た 。
ui展 開
く 世 界 史 グ ル ー プ 〉 中 華 的 世 界 の 崩 壊
1研 究 内 容 と 方 法
本 グ ル ー プ で は 、 「中 華 的 世 界 の 崩 壊 」を テ ー マ に 、3時 間 の 単 元 学 習 を 設 定 し た 。 第1時 限 で は 、 「ア ヘ ン戦 争 」を 扱 い 、 伝 統 的 な 中 華 世 界 に"西 洋 の 圧 迫"が ど の よ う な 形 で 迫 っ て き た か を 考 察 さ せ る 。 第2時 限 で は 、 「太 平 天 国 と ア ロ ー 戦 争 」を 扱 い 、 ア ヘ ン 戦 争 後 の 中 国 社 会 の 混 乱 を 理 解 さ せ 、 中 国 に お け る 近 代 化 運 動 の 必 要 性 に つ い て 考 察 さ せ る 。 第3時 限 で は 、 「洋 務 運 動 と 日 清 戦 争 」を 扱 い 、 中 国 の 近 代 化 運 動 の 性 格 と 限 界 を 理 解 さ せ る と と も に 、 日清 戦 争 の 敗 北 に よ る 中 国 を 中 心 と した 伝 統 的 な 東 ア ジ ア の 国 際 体 制 の 崩 壊 を 考 察 さ せ る 。 全3時 間 の 学 習 を 通 し 、 生 徒 に 「基 礎 ・基 本 の 習 得 」を 徹 底 さ せ る と と も に 、 課 題 の 考 察 ・学 習 成 果 の 発 表 を 行 う こ と で 、 生 徒 が 主 体 的 に参 加 す る 授 業 づ く り を め ざ した 。 さ ら に 、 本 グ ル ー プ で は 、3人 の 授 業 者 が 共 通 の ワ ー ク シ ー トを 使 用 し、 そ れ ぞ れ の 学 校 で 実 施 し た 授 業 の 成 果 を 持 ち 寄 り 、 比 較 ・検 討 す る 方 法 を と っ た が 、 本 報 告 書 に は 第1時 及 び そ の 発 表 を行 う 第2時 に つ い て の 指 導 案 を 掲 載 した 。 な お 、 本 グ ル ー プ の 単 元 学 習 は 、 新 学 習 指 導 要 領 の 「世 界 史A」 の 「(2)一 体 化 す る 世 界 」の 「エ ア ジ ア 諸 国 の 変 貌 と 日 本 」、 ま た は 「世 界 史B」 の 「(4)諸 地 域 世 界 の 結 合 と変 容 」の 「工 世 界 市 場 の 形 成 と ア ジ ア 諸 国 」に位 置 づ け て 実 施 す る 。
2授 業 研 究 (1)指 導 計 画
学習項 目 具体 的な学習 内容 ・学習活動 留意点
第 ア ヘ ン戦 争 ・18世 紀 後 半 ま で の イ ギ リ ス と 中 国 と イ ギ リ ス 側 の 一 方 的 な の 貿 易 構 造 に つ い て 考 察 す る 。 赤字であった対 中国貿易
1 ・18世 紀 後 半 以 降 の イ ギ リ ス ・イ ン ド ・を 、 イ ギ リ ス は どの よ う 中 国 の 三 角 貿 易 に つ い て 考 察 す る 。 に 転 換 し て い っ た の か 、 時 ・ア ヘ ン 流 入 に 対 す る 中 国 側 の 対 応 に つ 産業革命 との関連 の中で
い て 考 察 す る 。 考 察 さ せ る 。
第 太 平 天 国 と ア ロ ー ・南 京 条 約 の 内 容 を 確 認 し、 そ の影 響 を 太平 天 国運動 の さなか
戦争 考 察 す る 。 に 、 ア ロー 戦 争 が 勃 発 し
2 ・太平天国運動 の経緯 と運動の民族主義 た こ と を 確 認 さ せ 、1850
的な性格 を考察す る。 年代後 半の中国社会の状 時 ・ア ロー 戦 争 の 経 緯 と北 京 条 約 の 内 容 を 況 を理 解 させ る。
確 認 す る 。
第 洋 務運 動 と 日清 戦 ・日本 の 明 治 維 新 と の 比 較 を 通 して 、 洋 明治維新 と洋務運動 の 争 務運動の性格 を考察する。 ち が い を 明 確 に し 、 日清
3 ・朝 鮮 半 島 を め ぐ る 日本 と 中 国 と の 対 立 戦争の敗 北が洋務運動 の
の 経 緯 を 確 認 す る 。 限 界 を 露 呈 し た こ と を 理 時 ・下 関 条 約 の 内 容 を 確 認 し 、東 ア ジア に 解 させ 、 今 後 の 学習 につ
お け る 中 国 の 立 場 の 変 化 を 考 察 す る 。 な げ る 。
3指 導 案
第1時 ア ヘ ン 戦 争 (1)本 時 の ね ら い
本 時 は 、 次 時 の 発 表 授 業 の 前 段 階 と し て 、 ア ヘ ン 戦 争 の 基 礎 ・基 本 を し っ か り と学 ぶ こ と と した い 。 ア ヘ ン戦 争 に つ い て は 中 学 に お い て 学 習 を し て い る の で 、 あ る 程 度 の 知 識 が 生 徒 に も あ る と 考 え られ る 。 今 回 は 、 ア ヘ ン 戦 争 の 原 因 に 時 間 を か け て 授 業 展 開 す る こ と で 、 世 界 史 的 な 広 が りの 中 で ア ヘ ン 戦 争 を 捉 え られ る よ う に して い く 。
ま た 、 設 問 を 設 け る こ と で 、 資 料 か ら何 を 読 み と っ て い っ た ら よ い の か 、 ポ イ ン トを 明 確 に し 、 生 徒 が 主 体 的 に 考 え る ヒ ン ト と した い 。
ア ヘ ン 戦 争 の 結 果(南 京 条 約),清 が 敗 北 し た 理 由,日 本 へ の 影 響 に つ い て は 、 次 時 の 授 業 ま で に 生 徒 が 調 べ 、 発 表 す る こ と と す る 。
以 上 を 通 して 、 今 回 の 研 究 主 題 で あ る 、 主 体 的 に 自 ら課 題 を 追 求 し 、 解 決 し 、 行 動 で き る 資 質 を 育 成 す る 。
(2)本 時 の 展 開(ワ ー ク シー トは8〜11ペ ー ジ に 掲 載)
学 習 項 目 学 習 活 動 指導 上の留意点
○ イ ギ リ ス と 中 ○ 設 問1『 な ぜ イ ギ リ ス は 中 国 か ら大 量 の 紅 ○ もの 教材 と して紅 導 国 との 関係 に 茶 を 輸 入 し て い た の か 。』 イ ギ リ ス の 産 業 茶 を 提 示 し 、 本 時 つ い て 革 命 時 の 労 働 者 に つ い て 復 習 す る な か で 、 の授 業へ の興 味 を 入 労 働 者 の 飲 料 と な っ た こ と 、 健 康 な 労 働 者 持 た せ る 。
を手 に入れ たい資本家 の利益 にもかな うも の で あ っ た こ と を 確 認 す る 。
○ イ ギ リ ス と 中 ○ 設 問2r18世 紀 後 半 ま で の 貿 易 構 造 の 特 徴 018世 紀 後 半 か ら 国の貿易構造 に つ い て 片 貿 易 の 図 の()に 適 語 を 19世 紀 半 ば ま で の 展 入 れ な さ い 。』 そ の 際 、 以 下 の こ と に つ い イ ギ リ ス と 中 国 の
て 確 認 す る 。 貿易 を示 す資料 と
①イ ギ リスは茶 を輸入す るた めに支払 い を銀 し て 『乾 隆 帝 の ジ
で 行 っ て い た こ と 。 ヨ ー ジ3世 に 宛 て
開 ② イギ リス は銀 ではな く綿織物 を中国 に輸 出 た手 紙』 を提 示す す る と い う貿 易 関 係 を も ち た か っ た こ と 。 る 。
○ 設問3『 設 問2の 貿易構造 を転換す るた め 〇三角貿易の図の(
に イ ギ リ ス は ど う した らよ い か 』 )に 適 語 を 入 れ
○ 設問4『 実 際の貿易構造 は次の ように変化 な が ら 、 ① を 考 え し た 。()に 適 語 を 入 れ な さ い 。』 さ せ る 。
① イ ン ド産 ア ヘ ン を 中 国 に 密 輸 す る こ と で 、 ② につ いて は適 度 に 三角貿 易体 制 を築 き、対 中国貿 易赤字(イ 助 言 を 与 え る 。 ギ リ ス か らの 銀 流 出)を く い と め る 。
② 公 行 を 廃 止 さ せ 、 中 国 が 門 戸 を 開 放 し 、 イ
ギ リ ス 製 品 を も っ と輸 入 さ せ る 状 況 を つ く る 、 な ど の 解 答 を 導 き 出 す 。
○ ア ヘ ン 流 入 に ○ 設 問5『 ア ヘ ン の 流 入 に よ っ て 中 国 の 社 会 ○ ア ヘ ン 窟 の 絵 画 、 よ っ て 引 き 起 ・経 済 は ど の よ う に 変 わ っ て い っ た か 』
ア ヘ ン の 害 悪 の 資 こ さ れ る 中 国 ① 社会へ の影 響は アヘ ン窟 の絵 を見なが ら考 料 を 提 示 す る 。
の問題 え る 。
② 銀 の流 出が中国 の民衆 を苦 しめ るこ とにな ○地 丁銀 とい う税 制
っ た 理 由 を 考 え る 。 に つ い て 説 明 す る 。
① 、 ② の 学 習 を 進 め な が ら 、 あ わ せ て 設 問 6の グ ラ フ を作 成 す る 。
○ アヘ ン対策 ○ 設 問7『 あ な た が 、 清 の 皇 帝 で あ っ た ら ど ○林 則徐 の通達 の資 の よ う に 対 応 す る か 。』 資 料 を 見 な が ら 、 料 と 「厳禁 政策 修 対 応 策 に つ い て 、 考 察 し 、 発 表 す る 。 正 の 上 奏 」 の 両 方 を 提 示 し 、 歴 史 的 事 実 と し て 、 ア へ ン厳禁 論者 の林 則 徐 が登 用 され た こ と を 説 明 す る 。
○ アヘ ン戦争 ○ 設 問8『 そ の 際 、 イ ギ リ ス は ア ヘ ン を 理 由 ○ グ ラ ッ ドス ト ン の に 戦 争 を 起 こ す こ と を ど の よ う に 考 え た と 演 説 の資 料 を提 示 思 い ま す か 』 当 時 の イ ギ リ ス の 開 戦 手 続 き す る 。
を説明 し、下院 での審議 の結 果わずか9票 ○ アヘ ン戦 争 の経過 差 で 開 戦 決 議 が な さ れ た こ と を 説 明 す る 。 を 説 明 す る 。
ま 調べ学習 以 下 の3点 に つ い て 調 べ 、 次 回 の 授 業 で 発 表 す る こ と を 伝 え る 。
と ○南京条約 ○ 南京条約 ・虎 門案追加条約 の内容 につ いて
調 べ る 。
め ○ 清 朝 の敗 北 の ○ ど の よ う な 点 が 問 題 で 清 朝 は 負 け た の か 。 ○ 問 題 点 ・解 決 策 に 原因 敗 戦 後 、 ど の よ う な こ と を 改 善 し な け れ ば つ い て 列 挙 し 、 記
な ら な い の か 。 入 し て く る こ と を
確 認 す る 。
○ ア ヘ ン 戦 争 の ○ 『日本 は ア ヘ ン 戦 争 に つ い て ど の よ う に 情 ○ 日 本 史 の 問 題 と し 日本 へ の 影 響 報 を得て いたか 』r江 戸 幕府 は対 外政 策 を て は 、 ど の よ う に
変 更 した か 』 ア ヘ ン 戦 争 が 日本 に 与 え た 影 考 え る こ と が で き 響 に つ い て 考 察 す る こ と で 、 身 近 な 問 題 と る か 、考 え さ せ る 。 し て 考 え る 。
(3)評 価 の 観 点
・ワー ク シ ー ト を し っ か り記 入 して い る か
。
・資 料 か ら し っ か り と解 答 を 導 き 出 す こ と が で き た か
。
第2時 ア ロ ー 戦 争 と 太 平 天 国 (1)本 時 の ね ら い
前 時 の 授 業 を う け て 、 発 表 授 業 を お こな う 天 国 』 に つ い て 基 礎 ・基 本 的 な 事 項 を 学 ぶ 。
(2)本 時 の 展 開
さ ら に 、 こ れ を 導 入 と し 、rア ロ ー 戦 争 と 太 平
学 習 項 目 学 習 活 動 指導上の留意点
導 ○前時 の復習 ○ ア ヘ ン 戦 争 の 結 果 、 清 が 敗 れ て 南京条 約が締 結 された ことを確
入 認 す る 。
○発表授業 ○ 前 回 提 示 し た 宿 題 を 発 表 す る 。 ○ 発 表 予 定 者 、 グ ル ー プ の リサ 一 チ ペ ー パ ー を 提 出 さ せ る
。
○ 発 表 予 定 者 の リサ ー チ ペ ー パ 一 を 印 刷 し て お く
。
○疑 問点 につなげ られ るよ うポ イ ン ト を押 さ え つ つ 、 簡 潔 に
展 説 明 す る 。
○太平天国 につい ○ 説 明 を 聞 き な が ら ワ ー ク シ ー ト ○ 本 日の ワー ク シー トを配 布
て に 記 入 す る 。 ○ 発 表 を う け て 、 授 業 に つ な げ
開 て い く 。
○ ア ロ ー 戦 争 に っ ○ 説 明 を 聞 き な が ら ワ ー ク シ ー ト ○太平天国の時 に列強は何 をし
い て に 記 入 す る 。 て い た の か 、 考 え さ せ る 。
列 強 は ア ロ ー 戦 争 に よ る 勝 利 の 後 、 対 清 朝 に つ い て 、 対 太 平 天 国 に 対 し て 、 どの よ う な 対 応 を す る か 、 そ れ ぞ れ 考 え
さ せ る 。
ま ○ 太 平 天 国 ・ア ロ ○ 列 強 は ア ロ ー 戦 争 後 、 ど の よ う ○ 第3時 の 授 業 に つ な げ て い く と 一 戦 争 の 影 響 な 内 容 の 条 約 を 結 ん だ か 、 そ の ため に列強 と清朝の立場 を整
め 内 容 を 確 認 す る 。 理 し て 説 明 す る 。
(3)評 価 の 観 点
・ リ サ ー チ ペ ー パ ー を 作 成,提 出 し た か 。
・発 表 を わ か り や す く 行 う こ と が で き た か
。
・本 時 の ワ ー ク シ ー ト を し っ か り 記 入 し て い る か
。
〈 世 界 史 ワ ー ク シ ー ト〉
ア ヘ ン 戦 争
年 組 番 氏名
1ア ヘン戦争の背景
設 問1rな ぜ イ ギ リス は 中 国 か ら 大 量 の 紅 茶 を 輸 入 し て い た の か 。』
設 問2r下 記 の 図 を 見 て 、18世 紀 後 半 ま で の 貿 易 構 造 の 特 徴 に つ い て 、(
物 産 を 入 れ な さ い 。 〈 資 料1>を 参 考 に す る こ と 。』
中国(清)
)に 入 る
茶 ・絹 ・陶 磁 器
公行
<資 料1>乾 隆 帝 の イ ギ リ ス 国 王 に 対 す る勅 諭1793年9月23日
天 朝 の 物 産 は 豊 か で 無 い も の は な く 、 も と も と外 国 産 の も の に 頼 っ て 有 無 を 通 ず る 必 要 は な い 。 た だ 天 朝 に産 す る 茶,磁 器,生 糸 は 西 洋 各 国 お よ び 汝 の 国 の 必 需 品 で あ る か ら、 恩 憧 を 加 え 、 マ カ オ に 洋 行 を 開 設 し て 日用 品 を 資 助 し、 天 朝 の 余 沢 に う る お う こ と を 認 め て い る の で あ る 。 に も か か わ らず 今 、 の 国 の 節(ジ ョー ジ ・マ カ ー トニ ー)が1に る こ
設 問3『 上 記 の 貿 易 構 造 は イ ギ リス に と っ て 好 ま し い も の で は な か っ た 。 イ ギ リス は こ の 貿 易 構 造 を 転 換 す る た め に は ど う し た ら よ い で し ょ う か 。 そ の 際 、 上 記 く 資 料1>の 波 線 や 設 問2の 図 に あ っ た 『公 行 』 に つ い て も注 目 し、 答 え る こ と 。』
設 問4『 実 際 の 貿 易 構 造 は 次 の よ う に 変 化 した 。( )に 適 語 を 入 れ な さ い 。』
イ ギ リ ス 中国(清)
茶 、 絹 、 陶 磁 器
唾 コ ァヘン
設 問5『 ア ヘ ン の 流 入 に よ っ て 中 国 の 社 会 ・経 済 は ど の よ う に 変 わ る と 思 い ます か 』
設 問6
年 銀 の 流 入 量(万 銀 両) アヘ ンの 輸 入 量(箱)
1820 15 42
1821 60
1822 一250
1823 90
1824 一53 124
1825 94
1826 一356
1828 一486
1830 一504 200
1832 一375
1833 一964
1834 220
250
zoo
150 箱
100
50
0
『次 の 表 を 使 っ て 、 清 朝 へ の 銀 の 流 入 量 を 折 れ 線 グ ラ フ の 形 で 書 き 加 え な さ い 。』
100箱=6000kg
清 朝 の銀 の流入量 とアヘンの輸 入量
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設 問7rあ な た が 、 清 の 皇 帝 で あ っ た ら 、 に し な さ い 。』
ど の よ う に対 応 し ます か 。 〈 資 料3,4>を 参 考
<資 料3>許 乃 済 「ア ヘ ン 厳 禁 政 策 の 修 正 に 関 す る 上 奏 」1836年6月10日
結 局 の と こ ろ ア ヘ ン の 吸 飲 者 は 怠 惰 で 志 も な い 、 問 題 に な らな い 連 中 で あ り、 ま た 老 齢 に な っ て 嗜 む 者 も あ る が 、 そ れ が 人 の 寿 命 を縮 め て い る と は い え な い 。 国 内 の 人 口 は 日 に 日 に 増 加 して お り、 そ の 減 少 の 恐 れ は 断 じて な い が 、 し か し 年 々 中 国 の 富 が 失 わ れ る の は 、 早 急 に 徹 底 した 対 策 を た て る 必 要 が あ る 。 現 在 、 対 外 交 易 を 断 絶 す る こ と は 不 可 能 で あ り、 禁 令 は 実 効 が な い 。 可 能 な 方 策 は 旧 例 に 照 ら し て 、 ア ヘ ン を 薬 剤 と して 扱 っ て 外 国 商 人 に 税 金 を 納 め させ 、 海 関 を 通 っ て 行 商 に 渡 っ た の ち は 、 銀 で の 取 引 を禁 じて 物 々 交 換 の み を 許 す こ と で あ る 。外 国 商 人 の 納 税 額 も 、従 来 の 賄 賂 よ りは 軽 くす む か ら、彼 ら も 喜 ん で 従 う だ ろ う 。
r黄 爵 滋 奏 疏 許 乃 済 奏 議 合 刊 』,中 華 書 局,1959年
〈 資 料4>林 則 徐 「各 国 の 商 人 に ア ヘ ンの 提 出 を 命 ず る 諭 」1839年3月18日
今 回 、 本 欽 差 大 臣(林 則 徐)は 都 に て 皇 帝 陛 下 の 御 命 令 を 面 奉 し(カ ン トン)に 派 遣 さ れ の で あ る か ら 、 法 令 は 必 ず 実 行 す る つ も りで あ る 。 か つ 、 す で に 欽 差 大 臣 の 官 印 を帯 び て い る か ら、 自 分 の 裁 量 で 事 に あ た る こ と が で き 、 一 般 事 件 の 取 り調 べ と は わ け が 違 う こ と を 覚 悟 せ よ 。 も し 、 ア ヘ ン の 禁 絶 が 遅 れ れ ば 、 そ れ だ け 本 大 臣 の カ ン トン 滞 在 も の び る こ と に な る ぞ 。 誓 っ て 本 大 臣 は ア ヘ ン の 禁 絶 と 終 始 取 り組 み 、 途 中 で や め る つ も り は さ ら さ ら な い 。 ま し て や 、 中 国 国 内 の 民 情 は と い え ば 、 皆 な(ア ヘ ン の 害 毒 に)義 憤 を 感 じて い る で は な い
か 。 『林 則 徐 集 ・公 積 』
☆ 道 光 帝 の と っ た 政 策:ア ヘ ン 禁 止
ア ヘ ン 厳 禁 論 者 の()を 特 命 全 権 大 使 と して 広 州 に 派 遣 し 、 反 発 し た イ ギ リ ス 商 人 か らア ヘ ン を 没 収 す る 。
Hア ヘン戦争と南京条約
設 問8rイ ギ リス は ア ヘ ン を 理 由 に 戦 争 す る こ と を ど の よ う に 考 え た と思 い ま す か 。』
<資 料5>若 き 日 の グ ラ ッ ドス ト ン の 演 説 … 後 イ ギ リ ス 自 由 党 党 首
大 英 帝 国 の 国 旗 は 、 今 や 、 か の 醜 悪 な ア ヘ ン 貿 易 を 保 護 す る た め に 掲 げ られ る こ と に な っ た 。 国 旗 の 名 誉 は 汚 さ れ た 。
〈 リ サ ー チ ペ ー パ ー 〉
宿 題
○ 南 京 条 約 の 内 容 に つ い て 調 べ 、 次 回 の 授 業 の 際 に 発 表 す る 。
追 加 条 約 に つ い て も 同 様 に 調 べ な さ い 。 さ ら に 、 ア メ リ カ ・フ ラ ン ス と は ど うだ っ た の か 。
○ ど の よ う な 点 が 問 題 で 清 朝 は 負 け た の か 。 敗 戦 後 、 な い の か 。 問 題 点 ・改 善 策 を 列 挙 す る こ と 。
ど の よ う な こ と を 改 善 しな け れ ば 成 ら
○ 日本 は ア ヘ ン戦 争 に つ い て ど の よ う に 情 報 を 得 て い た か 。 江 戸 幕 府 は 対 外 政 策 を 変 更 し た か 。
★ 下 記 の 参 考 文 献 中 よ り資 料 と し て 掲 載 し ま し た 資 料1、2、3、4は
小 島 晋 治 ・並 木 頼 寿 『近 代 中 国 研 究 案 内 』 資 料5は 綿 引 弘r世 界 の 歴 史 が わ か る 本 』
岩波書店 三笠書房
4分 析 と 考 察 (1)A高 校 の 場 合
A校 は 大 学 進 学 を 希 望 す る 生 徒 が ほ と ん どで あ る 。2学 年 の 「世 界 史B(3単 位)」 必 修 の 授 業 で 、 担 当 す る4ク ラ ス で 行 っ た 。 通 常 の 授 業 形 態 は 、 教 科 書 に 沿 っ て 作 成 した 書 き 込 み 式 プ リ ン トを 配 布 し 、 説 明 を し な が ら一 緒 に 世 界 史 重 要 用 語 な ど を記 入 し 、 要 所 要 所 で 生 徒 に 問 い か け を し 、 意 見 を 出 して も らい 、 そ の ポ イ ン トを 板 書 し な が ら講 義 を 進 め て い く 形 式 で 、 基 本 的 に 宿 題 は 出 さ な い 。
指 導 案 に 基 づ き 、 第1時 間 目 に 今 回 の 共 通 ワ ー ク シ ー トで 「ア ヘ ン 戦 争 」 の 授 業 を 行 っ た 。 この 授 業 で は 、 通 常 よ り設 問 の 数 が 多 か っ た の で 、 問 い か け に 対 し 生 徒 か ら出 た 意 見 や そ の ま とめ を 教 員 が 口 頭 で 説 明 し 、 板 書 す る 時 間 が な か っ た 。 生 徒 各 人 が そ れ ぞ れ ワ ー ク シー トに メ モ を と り、 帰 宅 後 、 そ の 内 容 を 自 分 で ま とめ 、 他 の 資 料 な ど も利 用 し な が ら宿 題 と し て 出 し た 課 題 に対 す る 答 え を 導 き 出 す と い う 形 と な っ た 。 ま た 、 時 間 割 の 都 合 上 、 宿 題 を 発 表 す る 第2 時 間 目 は 翌 日 に な り、 生 徒 と して は 時 間 的 に 余 裕 が な い 状 況 で 発 表 す る こ と に な っ た 。 次 に 生 徒 の 感 想 を い くつ か 紹 介 す る 。
・面 白 い 。 調 べ る の は大 変 だ け ど、皆 の考 え を 聞 けた り、 た だ た ん た ん と ノー トを書 いて 線 を 引 い て や っ て い く よ り、 裏 ま で 見 え て 来 る 感 じ 。 今 ま で よ り深 く知 る こ と が で き そ う 。
・今 回 、初 め て こ うい う形 の授 業 をや って み て 、正 直 、 自分 に と って は難 し くて 、戸 惑 い ま し た 。 「歴 史 っ て 深 い な 一 。」 と改 め て 思 わ さ れ た 感 じ で す 。 で も 、 た だ 先 生 に 「こ れ これ こ う だ か ら こ う な っ た 。」 と 教 え て も ら う よ り 自 分 で 「ど う し て こ う な っ て 、 今 に つ な が っ て い る の か 。」 と い う ふ う に 考 え る 方 が 自 分 の た め に な る と 思 い ま した 。 や っ ぱ り 自 分 で い ろ い ろ 考 え れ ば 考 え た 分 、 身 に つ い て い く よ う な 気 が し ます 。 私 は 考 え る こ と は あ ま り好 き な 方 で は な い し、 苦 手 だ け ど 、 す ご く 大 切 な こ と だ と思 い ま す 。 だ か ら、 今 回 こ う い う機 会 を 与 え られ て よ か っ た で す 。
・一 部 の 人 は ち ゃ ん と シ ッ カ リ 調 べ て い た の で す ご い な あ 一 と思 い ま した!で も 私 は 、 や っぱ り い つ も み た い な 授 業 の ほ う が わ か りや す くて い い と思 い ま し た 。 み ん な の 考 え た こ と が 聞 け る の で 、 これ は こ れ で 楽 しか っ た で す 。
・深 い 理 解 が 得 られ る の で 良 い と は 思 う け れ ど、 世 界 史 を好 き な 人 でな けれ ばす ご く大 変 だ と 思 う。 な る べ くや っ て 欲 し く な い で す 。
・自分 で 調 べ た り 、 自分 の考 え を書 く のは とて も大 変 で 時 間 が か か っ た。1日 で提 出す る の は 時 間 が 足 り な い 。 長 期 の 休 み の 時 な ら い い け ど … 。
以 上 の よ う な 生 徒 の 感 想 か ら 、自 分 で 調 べ た り考 え た りす る と よ り理 解 が 深 ま る と い う 点 で 、 多 く の 生 徒 が 今 回 の 授 業 形 式 も 良 か っ た と 評 価 し て い る 。 実 施 し た 教 員 と して も 、 今 回 の 方 法 を4月 最 初 の 授 業 か ら世 界 史 授 業 の ス タ イ ル と し て 行 え ば 、 徐 々 に 生 徒 も慣 れ て 、 今 回 の 研 究 主 題 で あ る 『基 礎 ・基 本 の 習 得 を通 して 問 題 意 識 を 深 め 、 自 ら課 題 を追 究 し 、 解 決 ・行 動 で き る 資 質 を 育 成 す る 』 た め に 有 効 な 方 法 で あ る と手 応 え を 感 じた 。
注 意 点 と し て は 、 生 徒 が 自 主 学 習 に 慣 れ て い な い は じめ の う ち は 、 授 業 の 中 で の 設 問 は も う 少 し 少 な く 、 宿 題(課 題)も 一 つ に し た ほ う が 取 り組 み や す く 、 宿 題(課 題)を 発 表 す る 第2 時 間 目 ま で2、3日 の 猶 予 が あ る ほ う が 良 い の で は な い か 、 と 思 わ れ る 点 で あ る 。
(2)B高 校 の 場 合
B校 は ど ち らか と い う と 基 本 的 な 内 容 の 理 解 に 時 間 が か か る 生 徒 が 多 い 学 校 で あ る 。B校 で は3年 生1ク ラ ス を 対 象 に 授 業 研 究 を 行 っ た 。 通 常 は 黒 板 を 使 っ た い わ ゆ る 講 義 方 式 の 授 業 を 行 っ て い る ク ラ ス で 、 今 回 の 指 導 案 に基 づ き 授 業 を 行 っ た 。 授 業 を行 っ て み て 良 い と 感 じ た 点 は 、 授 業 中 常 に 質 問 さ れ る の で 、 生 徒 に 緊 張 感 が あ り、 作 業 を し な い と 次 に進 め な い の で 、 集 中 し て 授 業 に 取 り組 む よ う に な っ た こ と で あ る 。 一 方 改 善 す べ き と感 じ ら れ た 点 は 、 本 校 の 生 徒 に 対 し て は 別 掲 の ワ ー ク シ ー トで は 作 業 が 多 く、1時 間 の 中 で す べ て 行 わ せ る の は 困 難 だ っ た 点 で あ る 。 ワ ー ク シー ト作 成 の 際 に も う少 し シ ミ ュ レー シ ョ ン を行 い 、 作 業 量 の 適 正 水 準 を 考 え る べ き だ っ た 。 た だ し こ の 点 は 、 日常 的 に ワ ー ク シ ー トを 使 っ て 、 書 く こ とが 習 慣 化 さ れ れ ば 適 正 水 準 は 変 わ っ て く る と 思 わ れ る 。 次 に 、 宿 題 を 課 す と い う点 だ が 、 これ も 習 慣 化 し て い な か っ た の で 、 き ち ん と や り遂 げ た の は 生 徒 の 半 数 程 度 だ っ た 。 本 校 の 事 例 で は 、 宿 題 を 課 して か ら次 の 発 表 の 授 業 ま で1週 間 の 余 裕 が あ っ た の で 、 途 中 経 過 を 見 せ に く る よ う に さ せ た が 、 す べ て の 生 徒 に対 応 す る こ と は 時 間 的 に 難 し く 、 今 回 の よ う に す ぐ次 の 授 業 に 発 表 が あ る 場 合 は 、 途 中 経 過 を 指 導 す る と い う の は 困 難 だ と 感 じ た 。 ま た 、 グ ラ フ を 記 入 さ せ る の は グ ラ フ を 読 み 取 らせ る た め に 行 わ せ た の だ が 、 本 校 の レ ベ ル で は 、 グ ラ フ は 正 確 に記 入 で き る が 、 そ こ か ら何 か を 読 み 取 る こ と は 難 し く 、 グ ラ フ か ら読 み 取 る こ と も 発 問 を 行 っ て 促 して い か な い と 困 難 だ っ た 。 し か し これ も 日頃 の 積 み 重 ね し だ い だ と 思 わ れ る 。
次 に 、 授 業 後 に 行 っ た ア ン ケ ー トか ら い くつ か 代 表 的 な 意 見 を 見 て み よ う 。
① 通 常 の 講 義 形 式 の 授 業 と 比 べ て ど う感 じた か?
・た く さ ん の 授 業 を 受 け て き た け ど 、実 は何 も理解 を して い な か った の に気 づ いた 。
・最 初 宿 題 に さ れ た と き は や だ な 一 と思 っ た け ど 、や って み る と案 外 面 白か った 。
・調 べ る の は か ま わ な い が 、 資 料 ば か り見 て授 業 を受 ける の は や る気 が そが れ る。
・先 生 に あ て ら れ た 人 だ け が 授 業 し て る み た い だ っ た 。
② 今 回 の プ リ ン トの 設 問 に つ い て ど う思 っ た か?
・自 分 の 思 っ た こ と ・考 え を 書 く と こ ろ が 、そ の物 事 につ い て よ りよ く理解 で きた 。
・普 通 の プ リ ン トは 記 入 す る だ け だ が、こ の プ リ ン トは 自分 の 考 え を 聞 い て く る か ら面 白 い 。
・自分 の 思 っ て い る こ と を 書 く よ り も 、 教科 書 か ら抜 き 出 した りす るの が好 き。
・プ リ ン トは も う少 し 説 明 の 多 い も の が い い 。 自分 で 書 く と ころ との 割 合が5:5で 。 ア ン ケ ー トの 結 果 で は 、 肯 定 的 な 意 見 と 否 定 的 な 意 見 が ほ ぼ 半 々 で あ り、 否 定 的 な 意 見 の 中 で も プ リ ン トの 構 成(資 料 ば か り見 る の は?、 教 科 書 か ら 抜 き 出 して 書 く と こ ろ も 必 要 で は?) に つ い て は 否 定 と い う よ り も 改 善 点 と し て 受 け 入 れ る べ き だ と考 え る 。 「あ て ら れ た 人 だ け が
・ ・」 と い う 点 は 、 全体 を見 渡 して 授 業 者 が常 に気 をつ け るべ き ことで あ り、 これ も改 善点 と い え る だ ろ う 。 ま と め て み る と 、 細 か な 改 善 点 は 多 々 あ る が 、 生 徒 を活 動 さ せ 、 能 動 的 に 授 業 に 向 か わ せ る と い う 点 で 、 今 回 研 究 し た 授 業 計 画 は 意 義 が あ る と い え る の で は な い だ ろ う か 。
(3)C高 校 の 場 合
C校 は 、 ほ と ん ど の 生 徒 が 大 学 へ の 進 学 を 希 望 して い る 学 校 で あ る 。 ま た 、C校 で は 大 幅 な 選 択 制 を取 り入 れ た 教 育 課 程 が 編 成 さ れ て お り、 「世 界 史 」は2年 次 で の 、 「世 界 史A(2単 位)」
と 「世 界 史B(3単 位)」の 必 修 選 択 と な っ て い る 。 本 考 察 は 、 「世 界 史A」 に お け る22人 ク ラス
で の 授 業 研 究 に 基 づ く報 告 で あ る 。
通 常 、 授 業 者 は 教 科 書 ・図 説 ・書 き 込 み 式 の プ リ ン トを用 い て 講 義 式 の 授 業 を 行 い 、 本 授 業 研 究 の よ う な 発 表 形 式 の 授 業 は ほ と ん ど 取 り入 れ て い な い 。そ の た め 、本 授 業 研 究 に 際 し 、 「自 分 の 考 え を 頭 の 中 で ま と め 、 そ れ を 文 章 に し て 表 現 し、 さ ら に そ れ を 他 の 生 徒 の 前 で 発 表 して い く」と い う作 業 に 、 生 徒 は 当 初 戸 惑 い を 感 じ 、 ま た 、 授 業 者 も 生 徒 に 考 え る 時 間 を ど の く ら い 与 え れ ば よ い の か を 的 確 に つ か む こ とが で き ず 、当 初 の 計 画 時 間 を大 幅 に 上 回 っ て し ま っ た 。
以 下 、 ワー ク シ ー トの 設 問 に 対 す る 生 徒 の 解 答 の 分 析 を 試 み る 。 設 問1に 対 し て 、 生 徒 の 解 答 は 「中 国 の 茶 が 安 い か ら」、 「中 国 か ら輸 入 して 、 他 の ヨ ー ロ ッ パ 諸 国 に 売 る た め 」と い う も の が ほ と ん ど で 、 授 業 者 が 期 待 し た 、 産 業 革 命 時 の イ ギ リ ス の 労 働 者 の 状 態 と の 関 連 を 指 摘 し た 解 答 は1例 で あ っ た 。 世 界 史 を 同 時 代 史 的 に と ら え る 視 点 が な か な か と も な っ て い か な い 例 で あ ろ う。 設 問3に 対 して は 、 半 数 以 上 の 生 徒 が 、 「公 行 」が イ ギ リ ス の 自 由 貿 易 を妨 げ る も の で あ る こ と を 指 摘 し 、 そ の 撤 廃 を 方 法 論 と し て あ げ た 。 ま た 、 「中 国 に 売 りつ け る こ と が で き る も の を 探 す 」と い う 解 答 も あ っ た 。 基 本 的 に は 、 イ ギ リ ス ・中 国 間 の 貿 易 構 造 に つ い て は 理 解 さ れ て い る と み る こ とが で き る 。 設 問5に 対 し て は 、 ほ ぼ 全 員 が 「ア ヘ ン 中 毒 者 が 増 大 し 、 社 会 的 な 混 乱 が お こ る 」 と い う解 答 を 出 して き た が 、 経 済 的 な 影 響 に つ い て は 、 「ア ヘ ン 中 毒 が 労 働 者 の 間 に も広 ま り 、 生 産 力 が 落 ち る 」と い う解 答 が 数 例 あ っ た だ け で 、 中 国 の 税 制 と の 関 連 を 指 摘 で き る 生 徒 は い な か っ た 。 これ は 、 「世 界 史A」 で は 、 明 ・清 時 代 の 社 会 経 済 を ほ と ん ど扱 っ て お らず 、仕 方 の な い こ と と 考 え られ る 。設 問6の 作 業 は 全 て の 生 徒 が こな し て い た が 、 こ の 作 業 を 通 し て 、 授 業 者 が 何 を 生 徒 に 問 い か け た か っ た の か 、 明 確 で は な か っ た よ う な 気 が す る 。 設 問7に つ い て は 、 ア ヘ ン 厳 禁 論 の 立 場 に た つ 解 答 が ほ と ん どで あ っ た 。 これ は 、 設 問 5の 解 答 か ら予 想 さ れ た 結 果 で あ る が 、 そ の 方 法 と し て は 、 「イ ギ リス と の 貿 易 を や め る 」と い う解 答 と 「ア ヘ ン を 吸 飲 し て い る 中 国 人 に 厳 罰 を 与 え る 」と い う解 答 が 半 々 で あ っ た 。 設 問8に 対 して は 、2/3の 生 徒 は 否 定 的 な 立 場 に た ち 、1/3の 生 徒 が 肯 定 的 な 立 場 に 立 っ た 。 否 定 的 な 立 場 に 立 っ た 生 徒 の 解 答 は 「ア ヘ ン と い う一 種 の 麻 薬 の た め に 戦 争 を す る の は 非 人 道 的 で あ る 」 と い っ た 理 由 が 主 で あ り、 肯 定 的 な 立 場 に 立 っ た 生 徒 の 解 答 は 「イ ギ リス が 自 由 貿 易 を 実 行 す る た め に は 仕 方 な い 」と い う理 由 が 多 か っ た 。 宿 題 部 分 に つ い て は 、 「南 京 条 約 ほ か の 内 容 」に つ い て は 、 お お む ね 生 徒 は よ く 調 べ て き て い た 。 「清 朝 の 敗 因 と改 善 点 」に つ い て は 、 「軍 事 力 の 差 」を 指 摘 す る 意 見 が 多 く 、 「世 界 の 情 勢 を よ く見 る 必 要 が あ る 」、 「諸 外 国 に 学 び 近 代 化 を 進 め る 必 要 が あ る 」 と い っ た 改 善 点 を ほ と ん ど の 生 徒 が あ げ て い た が 、 授 業 者 の 予 想 と異 な る 解 答 は 出 て こ な か っ た 。 最 後 の 「日本 と の 関 係 」に つ い て は 、 無 解 答 の も の が 多 く 、 「世 界 史A」
選 択 者 に 対 し て 、 「日 本 史 」を 意 識 した 授 業 の 必 要 性 を 感 じ た 。 (4)ま と め
今 回 の 授 業 方 法 は 、 通 常 の 講 義 形 式 の 授 業 と比 べ て 、 自分 で 考 え 調 べ な け れ ば な らな い と い う点 で 、 今 回 の 研 究 主 題 に 沿 っ た 有 意 義 な 方 法 で あ る と考 え られ る 。 改 善 点 と し て は 、 突 発 的 に こ の 方 法 を行 っ て も 生 徒 は す ぐ に は 考 え る こ と は で き な い の で 、年 間 計 画 の 中 に 組 み 入 れ て 、 最 終 的 に 生 徒 が 常 に 考 え 調 べ る姿 勢 を 年 間 の 中 で 身 に つ け させ る よ う に した 方 が 良 い 。 ま た ワ ー ク シー トの 形 式 や 設 問 の 構 成 を 各 学 校 の 実 態 や 年 間 計 画 に 合 わ せ て 調 整 す る 必 要 を 感 じ た 。
〈 日本史グループ〉
文治政治 の展開
1研 究 内 容 と方 法
本 グ ル ー プ で は 、 文 治 政 治 の 展 開 を 主 題 に 以 下 の 指 導 計 画 表 の 通 り3時 間 構 成 で 単 元 学 習 を 設 定 し た 。 全3時 間 の 学 習 活 動 を 通 し 、 「基 礎 ・基 本 の 習 得 」 を 徹 底 さ せ る と と も に 、 課 題 を 設 定 し 、 生 徒 に 主 体 的 に 考 察 さ せ た り発 表 の 場 を 設 け た りす る こ と に よ っ て 、 自 ら 問 題 を 解 決 し行 動 で き る 資 質 を 育 成 す る こ と を 目指 した 。 な お 、 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 「日 本 史 B」 の 「(4)近世 の 社 会 ・文 化 と 国 際 関 係 」 の 「イ 産 業 経 済 の 発 展 と都 市 や 村 落 の 文 化 」 に 位 置 づ け て 実 施 す る 。
本 グ ル ー プ で は 第3時 に お い て 、 生 徒 の 関 心 ・学 校 の 実 情 等 を 勘 案 し 、3校 で そ れ ぞ れ ワ ー ク シ ー トを 作 成 し て 授 業 研 究(事 例A〜C)を 行 っ た 。ワー ク シー トの作 成 に 当 た って は 、 貨 幣 改 鋳 を 主 と し て 財 政 ・物 価 ・景 気 の 動 向 を 理 解 さ せ 、当 時 の 為 政 者 の 政 策 を 評 価 さ せ た 。 A校 ・C校 で は 、 貨 幣 の 質 に 焦 点 を 絞 っ て 、 経 済 へ の 影 響 を考 察 さ せ た 。B校 で は 、 当 時 の 社 会 情 勢 に も 目 を 向 け さ せ る よ う 工 夫 した 。
2指 導計画
学 習 項 目 具体的な学習内容 ・学習活動 留 意 点
第 武 断政治か ら文治 ・慶 安 事 件 を題 材 と し、 武 断 政治 の弊 害 ・幕 政 の 転 換 が ど の 政治へ の転換 に つ い て 考 え る 。 よ う な 政 治 的 ・社 1 ・武断政治か ら転換 した幕府の政策 を理 会 的条 件 の も とで
解 す る 。 な さ れ た か 、 そ の
時 ・各 藩 に お け る 文 教 政 策 を 理 解 す る 。 背 景 を明 らか にす
る 。
第 元 禄 ・正 徳 期 の 政 ・綱 吉 の 将 軍 就 任 経 緯 を 確 認 す る 。 ・綱 吉 の 政 策 に っ い 策 ・綱 吉 の 政 策 を 、 前 半 の天 和 の治 と柳 沢 て 、 前 ・後 半 の 違 2 吉保登用後の後半に分 けて理解す る。 い を 明 確 に さ せ る 。
・新 井 白 石 登 用 の 経 緯 を 確 認 す る 。
時 ・正 徳 の 治 の 概 要 を 理 解 す る 。
第 元 禄 ・正 徳 期 に お ・貨 幣 制 度 、 貨 幣 と経 済 の 関 係 を理 解 す ・グ ラ フ 等 の 適 切 な
ける貨幣改鋳 る 。 資 料 を 提 示 し、 生
3 ・荻原重秀が財 政難対策 として行 った貨 徒が主体的 に問題
幣 改 鋳 に つ い て 考 え る 。 解 決 学 習 に取 り組 時 ・新 井 白 石 が 前 代 の 批 判 の 上 で 行 っ た 貨 め る よ う に す る 。
幣 改 鋳 に つ い て 考 え る 。
・元 禄 ・正 徳 期 の 政 策 の 違 い を 確 認 し 、 そ の 政 策 を 評 価 す る 。