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小児接触者健診における潜在性結核感染症 診断の根拠

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Academic year: 2021

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一般口演 10 感染症・予防接種・医療

座長:

齋藤 昭彦 

新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児科学分野

森内 浩幸 

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科

小児接触者健診における潜在性結核感染症 診断の根拠

小向 潤

大阪市保健所

O1-063

【目的】

大阪市の潜在性結核感染症(LTBI)のうち接触者健診に よって発見された小児について、感染診断の結果とLTBI 診断の根拠を分析することにより小児接触者健診の課題を 明らかにする。

【方法】

2014−15年に大阪市において登録されたLTBIのうち、接 触者健診によって発見された小児を対象とした。年代を乳 幼児(0−5歳)、小学生(6−11歳)、中学生(12−14歳)の3群 に分け、感染診断検査、感染源の情報などについて分析し た。

「感染診断基準」は、インターフェロンγ遊離試験(IGRA)

については陽性の場合、ツベルクリン反応(ツ反)は、BCG 未接種児については発赤径10mm以上、BCG既接種児につ いては発赤径30mm以上の場合に「感染あり」とした。

【結果】

2014−15年に大阪市において登録された小児LTBIは69名 であり、コッホ現象により発見された23名を除き、感染診 断結果が不明であったものを除く45名を対象とした。年代 は乳幼児20名、小学生21名、中学生4名であった。

感染診断検査の実施状況をみると、IGRAを実施されたの は乳幼児60.0%、小学生85.7%、中学生100%であった。

感染診断基準を満たさなかったのは、乳幼児では14名

(70.0%)であり、その内訳は、同等の接触者に感染あり4名

(20.0%)、感染源と濃厚接触5名(25.0%)、ツ反20mm台ま たはIGRA判定保留5名(25.0%)であった。小学生では4名

(23.8%)であり、同等の接触者に感染あり3名(14.3%)、感 染源と濃厚接触1名(4.8%)、ツ反20mm台1名(4.8%)であっ た。中学生では全例IGRA陽性であった。

感染診断基準を満たしていたものの割合は、乳幼児30.0%、

小学生76.2%、中学生100%であり有意差を認めた(p<

0.01)。

【結論】

接触者健診で発見されたLTBIでは、若年であるほど、感 染診断の結果だけでなく初発患者との接触の程度などを考 慮して総合的にLTBIと診断されていた。感染診断のゴー ルドスタンダードはなく、これらの判断が正しかったのか どうかを検証することは困難である。LTBIと診断されな かったものも含めた接触者健診対象者からの発病がないか を調査することにより、この判断の妥当性を検証すること が重要である。

看護系新設大学における臨地実習前感染症 予防対策の動向

広瀬 京子

東京医療学院大学 保健医療学部看護学科

O1-064

【目的】

看護系新設大学における臨地実習前感染症予防対策の動向 について明らかにする。

【方法】

2011年〜 2016年度に公開された大学等設置認可申請20校の 公開文書の中から「臨地実習前の感染予防対策」項目につい て取り出し、内容の分析を行なった。倫理的配慮として項 目について匿名性の確保に努めた。

【結果】

具体的項目48項目から14サブカテゴリー、5カテゴリーが 抽出された。〈〉カテゴリー、≪≫サブカテゴリーで示す。

1〈感染予防の健康教育〉は入学前に実習と感染予防の意義 を伝える、入学までに予防接種歴を把握するなどの≪入学 前教育≫、感染の健康教育の実施、感染標準予防策の学修 などの≪初年次教育≫、実習における感染リスク教育など の≪実習前ガイダンス≫からなる。

2〈感染症検査の実施〉は小児感染性疾患(麻疹・風疹・流 行性耳下腺炎・水痘)、B型肝炎などの抗体価検査、結核 IGRA検査、ツベルクリン検査、検便(サルモネラ・O-157・

赤痢等)の実施などの≪具体的検査内容の明示≫、入学前 実施、入学時1年生で実施などの≪具体的検査時期の説明

≫、ELISA法やHI法で行うやQFTを実施などの≪具体的 検査方法の提示≫からなる。

3〈健康診断の実施〉は胸部X線撮影の毎年実施、学校保健 安全法に準拠などの≪入学時健康診断≫、≪4年間の健康 診断≫、個別実習施設からの要件等の≪実習前個別健診≫

からなる。

4〈予防接種の推奨〉は小児感染性疾患(麻疹・風疹・流行 性耳下腺炎・水痘)の予防接種、BCGの接種、接種証明書 の提出などの≪抗体価陰性者(偽陽性者含)への勧奨接種≫、

毎年11月にインフルエンザ予防接種勧奨などの≪毎年実施 の予防接種≫からなる。

5〈予防接種後の追跡〉は前年度抗体価陰性者は再度抗体価 検査を実施などの≪次年度の抗体価検査実施≫、再度の予 防接種などの≪再度の予防接種勧奨≫からなる。

【考察】

看護系大学における臨地実習おいては抗体検査データや予 防接種証明書提出を課している実習施設が多くなっている 現状から、大学においても入学前からシステム的に健康教 育や感染予防対策がとられていると推察する。特に結核に 関してはツベルクリン検査後、BCGの予防接種を課してい る大学と、臨地実習前検査として結核感染の有無の判定を 行うIGRA検査を行う大学に分かれており、結核における 対策に差異があることが示唆された。

The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

147

一般演題・口   6

30 日㊎

Presented by Medical*Online

参照

関連したドキュメント

ツベルクリン反応と異なり,過去の BCG 接種による偽陽 性がみられないため,結核接触者検診のガイドライン 1) に おいて,積極的使用が推奨されている.その理由として QFT-2G および

●表 3  診断タイムアウトの 5 つの質問(文献 7

感染者に症状が出現したあとに、マスクを着用 せずに有症状感染者と会話・同席・食事等の接 触があった者.

<当該職員が陽性となった場合に濃厚接触者となる可能性 が高いと各所属長が判断した職員(以下「当該職員の特定接 触者」という。

のは、A群溶血性レンサ球菌 による急性咽頭・扁桃炎です。 ただ、A群溶血性レンサ球菌

潜在性結核感染症(Latent tuberculosis

第4章 感染防止のための措置 第1節 就業制限 ①就業制限の通知

し,「結核感染疑い」として精査を勧める。②BCG