1 基本スキル
文部科学省後援
平成23年度前期 情報検定
<実施 平成23年9月4日(日)>
基本スキル
(説明時間 13:00~13:10)
(試験時間 13:10~14:10)
・試験問題は試験開始の合図があるまで開かないでください。
・解答用紙(マークシート)への必要事項の記入は,試験開始の合図と同時 に行いますので,それまで伏せておいてください。
・試験開始の合図の後,次のページを開いてください。<受験上の注意>が 記載されています。必ず目を通してから解答を始めてください。
・試験問題は,すべてマークシート方式です。正解と思われるものを1つ選 び,解答欄の をHBの黒鉛筆でぬりつぶしてください。2つ以上ぬりつ ぶすと,不正解になります。
・辞書,参考書類の使用および筆記用具の貸し借りは一切禁止です。
・電卓の使用が認められます。ただし,下記の機種については使用が認めら れません。
<使用を認めない電卓>
1.電池式(太陽電池を含む)以外..
の電卓
2.文字表示領域が複数行ある電卓(計算状態表示の一行は含まない)
3.プログラムを組み込む機能がある電卓 4.電卓が主たる機能ではないもの
*パ ソ コ ン( 電 子 メ ー ル 専 用 機 等 を 含 む ),携 帯 電 話( P H S ),電 子手帳,電子メモ,電子辞書,翻訳機能付き電卓,音声応答のある 電卓,電卓付腕時計等
5.その他試験監督者が不適切と認めるもの
財団法人 専修学校教育振興会
情報システム試験
<受験上の注意>
1.この試験問題は13ページあります。ページ数を確認してください。
乱丁等がある場合は,手をあげて試験監督者に合図してください。
※問題を読みやすくするために空白ページを設けている場合があります。
2.解答用紙(マークシート)に,受験者氏名・受験番号を記入し,受験番号下欄の数字 をぬりつぶしてください。正しく記入されていない場合は,採点されませんので十分注 意してください。
3.試験問題についての質問には,一切答えられません。自分で判断して解答してくださ い。
4.試験中の筆記用具の貸し借りは一切禁止します。筆記用具が破損等により使用不能と なった場合は,手をあげて試験監督者に合図してください。
5.試験を開始してから30分以内は途中退出できません。30分経過後退出する場合は,も う一度,受験番号・マーク・氏名が記載されているか確認して退出してください。なお,
試験終了5分前の合図以降は退出できません。試験問題は各自お持ち帰りください。
6.2011年度の受験者から,試験後にお知らせする合否結果(合否通知),および合格者に 交付する「合格証・認定証」はすべて,Webページ(PC,モバイル)での認証によ るデジタル「合否通知」,デジタル「合格証・認定証」に移行しました。
①団体宛にはこれまでと同様に合否結果一覧ほか,試験結果資料一式を送付します。
②合否等の結果についての電話・手紙等でのお問い合わせには,一切応じられませんの で,ご了承ください。
基本スキル
DATE \@
1
問題を読みやすくするために,
このページは空白にしてあります。
問題1 次のプロジェクト管理に関する設問に答えよ。
<設問1> ソフトウェアの開発規模を見積もる方法にファンクションポイント法があ る。ファンクションポイント法ではソフトウェアの仕様から表1に示す5項目の機能を 洗い出し,次の計算式でファンクションポイントを求める。表1のような仕様をもつ ソフトウェアのファンクションポイントはいくらになるか,解答群から選べ。ただし,
補正係数を0.75とする。
ファンクションポイントは,各作業の機能数に作業の複雑さを考慮した重みづけ係 数と補正係数を掛けたものの総和を計算することで求める。
表1 システムの機能と機能数及び重みづけ係数
機 能 機 能 数 重 み づ け 係 数 外 部 入 力 ( 入 力 画 面 等 ) 2 4
外 部 出 力 ( 出 力 画 面 , 帳 簿 な ど ) 1 5 外 部 参 照 ( 照 会 画 面 な ど ) 3 3 内 部 論 理 フ ァ イ ル 5 1 0 外 部 イ ン タ ー フ ェ ー ス 1 4
(1) の解答群
ア.35 イ.43 ウ.45 エ.57
<設問2> 次のプロジェクト管理に関する記述中の (1) に入れるべき適切な字 句を解答群から選べ。
プロジェクトでは,ある作業が予定より進んでいても別の作業が遅れていることが あるので,両方を併せての進捗を知る必要がある。また,プロジェクト管理では進捗 状況だけでなく作業の生産性の評価も必要になる。進捗状況を定量的に分析する方法 にEVM(Earned Value Management)があり,表2のような3つの価値を時系列的に比較 分析する。価値の内容としてはコストや時間などがあるが,ここでは時間を価値とし てとらえる。
表2 EVMの3つの指標 AC(Actual Cost) (2) EV(Earned Value) (3) PV(Planned Value) (4)
これらの指標をもとに,進捗と生産性の評価を次のように行うことができる。
基本スキル
DATE \@
3
(進捗に関する評価)
EVからPVを引いた値が (5) の場合,進捗が予定より進んでいる。
(生産性の評価)
EVからACを引いた値が (6) の場合,生産性が低い。
(2) ~ (4) の解答群
ア.評価時点までに終了した総成果物に対する予定作業時間 イ.評価時点までに終了した総成果物に対する実作業時間
ウ.評価時点までに終了を予定していた総成果物に対する予定作業時間 エ.プロジェクトの総予算
(5) ,(6) の解答群
ア.負 イ.0 ウ. 正
問題2 次の数値表現に関する設問に答えよ。
<設問1> 次の基数変換に関する記述中の (1) に入れるべき適切な字句を解答 群から選べ。
コンピュータ内部の情報は 2 進数で表現されている。2 進数とは,1 桁の値が 0 と 1 の 2 種類しかないものである。8 進数1桁は 2 進数 3 桁で表現され,16 進数1桁は 2 進数 4 桁で表現される。
2 進数から 10 進数へ変換するには,2 進数の値で 1 となっている桁の重みを加える ことで行う。例えば,2 進数の 1001 は,20の位と 23の位に 1 があるので,1+8 を計算 して ,10 進 数 の 9 と な る 。ま た ,こ の 値 は 8 進 数 では (1) であり,16 進数で は (2) である。
2 進数の小数点以下の計算も同じように行う。例えば,2 進数の 0.01 は 10 進数へ変 換すると (3) となる。また,8 進数では (4) であり,16 進数では (5) で ある。
(1) ,(2) の解答群
ア.7 イ.8 ウ.9
エ.10 オ.11 カ.12
(3) ~ (5) の解答群
ア.0.1 イ.0.15 ウ.0.2 エ.0.25 オ.0.3 カ.0.375 キ.0.4 ク.0.5 ケ.0.625
<設問2> 次の固定小数点に関する記述中の (1) に入れるべき適切な字句を解 答群から選べ。
固定小数点とは,小数点の位置を固定しておくものであり,小数点の位置を右端に 固定することで,整数値のみを扱うことができる。
固定小数点で負数を扱う場合,先頭ビットを符号ビットとした 2 の補数で表現する。
整数値のみを扱う 16 ビットの固定小数点で表現できる一番大きい値を 16 進数で表現 すると (6) であり,一番小さい値を 16 進数で表現すると (7) である。
(6) ,(7) の解答群
ア.0000 イ.7FFF ウ.8000 エ.9000 オ.F000 カ.FFFF
基本スキル
DATE \@
5
<設問3> 次の桁移動に関する記述中の (1) に入れるべき適切な数値の組合わ せを解答群から選べ。
2 進数の値を左へ n 桁移動すると,もとの値の 2n倍になる。例えば,左へ 2 ビット 桁移動するともとの値の 4 倍になる。
この性質を利用して,左へ桁移動した値を複数加えることで行う乗算を考える。な お,ここでは,桁移動して空いたビットには 0 が入るものとし,負数は考えないもの とする。左へ桁移動する関数として,“SHIFT(値,桁数)”を使う。この関数は,引数 の“値”を“桁数”ビット左へ桁移動した結果を返す。
もとの値をaとし,これを 10 倍するには,2 倍した値と 8 倍した値を加えればよい ので,次のような式になる。
SHIFT(a,1) + SHIFT(a,3)
また,別の考え方で 10 倍しようとすると,次のような式になる。
SHIFT((SHIFT(a, x ) + a), y )
(8) の解答群 x y ア. 1 1 イ. 1 2 ウ. 2 1 エ. 2 2
問題3 次の論理演算に関する記述を読み,設問に答えよ。
論理演算とは,0 か 1 の値を持つデータ間で行われるもので,結果も 0 か 1 になる。
基本的な演算は,次の 3 つである。
① 論理和(OR) :入力する値に 1 つでも 1 があれば 1 を出力する
② 論理積(AND) :入力する値が全て 1 のときに 1 を出力する
③ 否定(NOT) :入力する値が 1 のときは 0,0 のときは 1 を出力する
演算記号として,論理和は「+」,論理積は「・」,否定は「 ̄」を使用し,演算の 優先順位はかっこ,否定,論理積,論理和の順である。
また,論理回路を図で示す時に用いるミル記号では,次の図1のように表す。
AND
OR
NOT 図1 ミル記号
<設問1> 次の回路図の真理値表の (1) に入れるべき適切な字句を(1)の解答 群から,論理式を(2)の解答群から選べ。
A
B
C
図2 回路図
表 真理値表 A B C 1 1 0 1 0 1 0 1
0 0 (1)
(1) の解答群 ア. 0
0
イ. 0 1 ウ. 1
0
エ. 1 1
基本スキル
DATE \@
7
(2) の解答群
ア. A ・B + A ・B イ. A ・B + A ・B ウ. A ・B + A ・B エ. A ・B + A ・B
<設問2> 次の論理式と等価な式を解答群から選べ。
(3) A・(A + B)
(4) A・B +A ・B (5) A・B
(3) ~ (5) の解答群
ア. A イ.B ウ. A・B エ. A+B オ. A ・B カ. A +B
<設問3> 次のビット列の論理演算に関する記述中の (1) に入れるべき適切な 字句を解答群から選べ。
ビット列での論理演算は,同じビット位置同士での論理演算を行う。例えば,2 進 数の 1001 と 0101 の論理和を行うと,1101 となる。
同様に,2 進数の 10111110 と (6) で論理積を行うと,00001110 になり,2 進 数の 10101010 と (7) で論理和を行うと,11111010 になる。
(6) ,(7) の解答群
ア.00001111 イ.00111100 ウ.01010101 エ.10101010 オ.11000000 カ.11110000
問題4 次のキャッシュメモリに関する記述中の (1) に入れるべき適切な字句を解 答群から選べ。
主記憶内のデータをキャッシュメモリ上に配置することをマッピングという。マッ ピングは主記憶およびキャッシュメモリをブロックと呼ばれる一定の大きさに区切っ た単位が使用される。
マッピングの方式の一つにセットアソシアティブ方式がある。これは,主記憶と キャッシュメモリをセットと呼ばれるブロックの集合体に分割し,主記憶上のブロッ クは,キャッシュメモリ上の決められたセットのいずれかのブロックにのみデータを 置けるという方法である。
…
ブロックn-3 ブロックn-2 ブロックn-1 ブロックn
… … …
ブロック5 ブロック6 ブロック7 ブロック8 ブロック1 ブロック2 ブロック3 ブロック4
ブロックn-3 ブロック6 ブロックn
ブロック1 ブロック2 ブロック4
主記憶
キャッシュメモリ
セット1 セット2 セット3 セット4
図1 セットアソシアティブ方式によるマッピング例
図1のようにセット 3 に割り付けられた主記憶上のブロックは,キャッシュメモリ 上の同一セット上に配置される。この場合,主記憶とキャッシュメモリは多対 2 に対 応していることになるので,2 ウエイセットアソシアティブと呼ぶ。
なお,主記憶とキャッシュメモリが同一セット上で多対 1 に対応している場合は,1 ウエイセットアソシアティブとなり,これをダイレクトマッピング方式と呼ぶ。
さらに図2のように,主記憶上のブロックをセットに関係なく,キャッシュメモリ 上のどこに置いてもよい方式をフルアソシアティブ方式と呼ぶ。
基本スキル
DATE \@
9
…
ブロックn-3 ブロックn-2 ブロックn-1 ブロックn
… … …
ブロック5 ブロック6 ブロック7 ブロック8 ブロック1 ブロック2 ブロック3 ブロック4 主記憶
キャッシュメモリ
図2 フルアソシアティブ方式によるマッピング例
キャッシュメモリの探索時間とヒット率から見るとダイレクトマッピング方式は,
(1) という特性を持ち,フルアソシアティブ方式は, (2) という特性を持 つ。
キャッシュメモリは,主記憶の一部のブロックしか格納できない性格上,新しいブ ロックをマッピングする際に,キャッシュメモリ上のいずれかのブロックを追い出す 必要が発生する。これをリプレースメントという。リプレースメントのアルゴリズム には FIFO 方式(最初に格納されたブロックを追い出す)や LRU 方式(最後に参照され てから最も時間が経過したブロックを追い出す)などがある。
2 ウエイセットアソシアティブ方式で,同一セット内のブロックの使用順が 1→2→1
→3 の場合,最初に追い出されるブロックは,FIFO 方式では (3) となり,LRU 方 式では (4) となる。
キャッシュメモリおよび主記憶へのブロックの書込み方法には, (5) 方式と (6) 方式がある。
(5) 方式は,書込みが発生した場合,キャッシュメモリに該当ブロックがあ ればキャッシュメモリと主記憶の両方に書込みを行い,なければ主記憶に書込みを行 う。この方式の特性は, (7) であり,リプレースメント時には,追い出し対象 のブロックをキャッシュメモリから抹消するだけである。
(6) 方式は,書込みが発生した場合,キャッシュメモリに該当ブロックがあ ればキャッシュメモリのみ書込みを行い,なければ主記憶に書込みを行う。この方式 の特性は, (8) であり,リプレースメント時には,追い出し対象のブロックを キャッシュメモリから主記憶に書き込む必要がある。
(1) ,(2) の解答群
ア.キャッシュメモリの探索時間は長く,ヒット率が向上する イ.キャッシュメモリの探索時間は長く,ヒット率が低下する ウ.キャッシュメモリの探索時間は短く,ヒット率が向上する エ.キャッシュメモリの探索時間は短く,ヒット率が低下する
(3) ,(4) の解答群
ア.1 イ.2 ウ.3 エ.なし
(5) ,(6) の解答群
ア.スワップアウト イ.ライトスルー ウ.ライトバック エ.ロールアウト
(7) ,(8) の解答群
ア.主記憶とキャッシュメモリの整合性は必ずしも保たれておらず,書込み時間は 長くなる
イ.主記憶とキャッシュメモリの整合性は必ずしも保たれておらず,書込み時間は 短くなる
ウ.主記憶とキャッシュメモリの整合性は保たれており,書込み時間は長くなる エ.主記憶とキャッシュメモリの整合性は保たれており,書込み時間は短くなる
基本スキル
DATE \@
11
問題を読みやすくするために,
このページは空白にしてあります。
問題5 コンピュータシステムの評価に関する設問に答えよ。
<設問1> 次の RASIS に関する記述中の (1) に入れるべき適切な字句を解答群 から選べ。
コンピュータシステムの評価指標として,RASIS と呼ばれる尺度がある。
RASIS とは,Reliability,Availability,Serviceability,Integrity,Security の頭文字を並べたものである。
Reliability とは (1) のことであり,コンピュータシステムに要求される機能 を安定して提供できることである。これを示す指標の一つとして,故障するまでの平 均時間間隔である MTBF がある。
Availability とは (2) のことであり,コンピュータシステムを継続的に利用 することができることである。これを示す指標として,稼働率が使われる。
Serviceability とは (3) のことであり,コンピュータシステムに障害や故 障が発生したときに,原因の発見や復旧が迅速に行えることである。これを示す指標 の一つとして,平均修復時間である MTTR がある。
Integrity とは保全性のことであり,コンピュータシステムで扱う情報が常に正し い状態を保つことである。
Security とは機密性のことであり,コンピュータシステムへ外部からの不正侵入 や情報の改ざんなど,不正アクセスがされにくいことを表す。
(1) ~ (3) の解答群
ア.可用性 イ.緊急性
ウ.信頼性 エ.耐久性
オ.汎用性 カ.保守性
<設問2> Integrity の向上に役立つ機能として適切なものを解答群から選べ。
(4) の解答群
ア.タイマ割込み イ.入出力割込み
ウ.仮想記憶 エ.排他制御
<設問3> Securityの向上に役立つ機能として適切なものを解答群から選べ。
(5) の解答群
ア.暗号化 イ.遠隔操作
ウ.多重化 エ.無停電電源装置
基本スキル
DATE \@
13
<設問4> MTBF と MTTR を使用して稼働率を表す式を解答群から選べ。
(6) の解答群 ア.MTBF MTTR
MTTR
+ イ.
MTTR MTBF
MTBF + ウ. MTTR
MTTR MTBF+
エ.
MTBF MTTR MTBF+
<設問5> 稼働率 0.9 の装置Xを 2 台用意し,それぞれを図1(2台の装置が両方と も稼働することでシステムが稼働する),図2(どちらかの装置が稼働していればシ ステムが稼働する)のように接続したシステムの稼働率を解答群から選べ。
(7) 装置X 装置X 図1
(8) 装置X 装置X 図2
(7) , (8) の解答群
ア.0.01 イ.0.09
ウ.0.72 エ.0.81
オ.0.91 カ.0.99