• 検索結果がありません。

演算の数理 II (レポート) 第 5 回 2021/01/25

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "演算の数理 II (レポート) 第 5 回 2021/01/25"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

演算の数理 II (レポート) 第 5 回 2021/01/25

1. 証明で使ったことの確認.

授業の 定理 9 の証明で,ほぼ無意識に使っていたことをちゃんと確認する.記号として

e

2πi8

= cos( 2π

8 ) + i sin( 2π 8 ) =

2 2 + i

2 2

という,複素平面内の原点を中心とする半径 1 の円に内接する正 8 角形の頂点のうちで第一象限 にある 1, i とも違う点

1)

を考えたのだった.もちろん (e

2πi8

)

8

= e

2πi

= 1 が成り立つ.このと き,奇素数 p に対して,

(e

2πi8

)

p

+ (e

2πi8

)

p

= {

e

2πi8

+ e

2πi8

if p ≡ ± 1 (mod 8),

(e

2πi8

+ e

2πi8

) if p ≡ ± 3 (mod 8)

が成り立つことを, 4 つの場合分け

( a ) p 1 (mod 8) のとき,

( b ) p ≡ − 1 (mod 8) のとき,

( c ) p 3 (mod 8) のとき,

( d ) p ≡ − 3 (mod 8) のとき,

の全てで確認せよ(複素数の指数法則など自由に使ってよい) .

2. ある数列の素因数分解について.

自然数 n に対して a

n

:= n

2

2 とおき,数列 a

2

, a

3

, a

4

, a

5

, . . . を考える( a

1

= 1 は便宜上除 外する) .この数列の各項の素因数分解を考えてみよう.

例えば順に素因数分解を見ていくと,

a

2

= 2, a

3

= 7, a

4

= 14 = 2 × 7, a

5

= 23, a

6

= 34 = 2 × 17, a

7

= 47,

a

8

= 62 = 2 × 31, a

9

= 79, a

10

= 98 = 2 × 7

2

, a

11

= 119 = 7 × 17, a

12

= 142 = 2 × 71,

という感じになっている.

もちろん n が偶数のときは,適当な整数 k を用いて n = 2k と書け, a

n

= 2(2k

2

1) と変形 できるので偶数.つまりこのときは a

n

が素因数として 2 を持つことは自明(単なる中高の証明 問題) .上の具体例の計算で出てきた「 2 以外の素数たち」をリストアップしてみると次のように なる.

7, 17, 23, 31, 47, 71, 79

一方で, 2 79 の素数をリストアップして, mod 8 を取ってみると以下のようになる:

p 2 3 5 7 11 13 17 19 23 29 31 37 41 43 47 53 59 61 67 71 73 79

mod8 2 3 5 7 3 5 1 3 7 5 7 5 1 3 7 5 3 5 3 7 1 7

なんか「数列 a

n

の素因数」と「 mod 8 で 1, 7 になる素数」にメッチャ関係がありそう!と気づ く.定式化すると,

1) 伝わるかな...?

[email protected]

https://www.xmath.ous.ac.jp/~shibata/

(1/3) 担当:柴田大樹

C2 号館 7 階 , 086-256-9817

(2)

演算の数理 II (レポート) 第 5 回 2021/01/25

予想.数列 a

n

の素因数は, 2 および mod 8 で 1, 7 になる素数で尽くされている.より正確に,下記 の集合の等号が成立する:

{ 数列 a

n

の素因数たち全体 } = { p : 素数 | p = 2 または p 1, 7 (mod 8) } .

慎重なひとは素数 41, 73 が出てきてないやんけ!と思うかも知れないが, 41 に関しては,

a

17

= 287 = 7 × 41 だからちゃんと出てくる(数列の計算がまだ途中だっただけ) .もう一方の 73 が気になるが,ここまでくると,むしろ出てこない方が不思議だと感じれる.実はちゃんと出 てくるし,しかも,上記予想は正しい(知りたい人は [ 発展 ] 問題を見る or やってみてください) .

では「下記の表の続きを,素因数分解に素数 73 が出てくるところまで作成」せよ.

n a

n

素因数分解 各素因数の mod 8

(順番は素因数分解の順にかく)

2 2 2 2

3 7 7 7

4 14 2 × 7 2, 7

5 23 23 7

6 34 2 × 17 2, 7 × 1

7 47 47 7

8 62 2 × 31 2, 1 × 7

9 79 79 7

10 98 2 × 7 × 7

2

2, 7

11 119 7 × 17 7, 1

12 142 2 × 71 2, 7

13 167 167 7

14 .. .

表は結果だけでよい.なお表の作成の為の計算には,計算機でも PC でもネットでもなんでも好 きな道具を用いてよいが,用いた道具をちゃんと書くこと.特に大きい素数は判定困難なので,

Google 検索に突っ込むなどするべき.

減点はしないので,友人を “ 使った ” ら必ずその人の名前を書くこと!感謝の気持ちを忘れずに.

(論文などの作成において出典などは明らかにしないといけない.書かずにパクったら,それは 剽窃・盗作になり厳しい処分を受ける. )

レポートは (1) & (2) とする

提出期限は 127 日の 23:59 までとする

[email protected]

https://www.xmath.ous.ac.jp/~shibata/

(2/3) 担当:柴田大樹

C2 号館 7 階 , 086-256-9817

(3)

演算の数理 II (レポート) 第 5 回 2021/01/25

3. [ 発展 ] 理由の説明.

先の問題は話の流れに “ 数列 ” という言葉を意図的に使うことによって,不思議感を演出してし まったが,その原理が分かればなんてことはない.単純に今回学習した 第 2 補充法則 を用いた だけ.第 2 補充法則を用いて以下を示せ.

( a )素数 pp 1, 7 (mod 8) をみたすならば,ある番号 n N が存在して, pa

n

の素因 数として現れる.

( b )任意の番号 n N に対して, a

n

を素因数分解したときの素因数は, 2 または mod 8 で 1, 7 しか出てこない.

[ コメント ] これの第 1 補充法則バージョンも,もちろん考えられる.

4. [ 発展 ] mod の拡張について.

代数的整数 γ Z

をとり固定する.代数的整数全体の集合 Z

上に二項関係を α β : ⇐⇒ α β (mod γ Z

)

と定義する.これは同値関係になることを示せ.

5. [ 発展 ] mod の拡張の p ベキについて.素数 p に対して( p = 2 もよい) ,次を示せ:

α, β Z

, (α + β)

p

α

p

+ β

p

(mod p Z

).

[ コメント ] これを先に証明していたら,第 2 補充法則の証明(二項定理の箇所)がほんのすこし楽になる.

[email protected]

https://www.xmath.ous.ac.jp/~shibata/

(3/3) 担当:柴田大樹

C2 号館 7 階 , 086-256-9817

参照

関連したドキュメント

Maximum β-cyfluthrin plus cyfluthrin allowed in all forms per crop season: 0.2 lb AI/A Minimum application volume (water): 25 GPA – ground, 10 GPA – aerial application. ADDITIONAL

Pre-Harvest Interval (PHI): 0 day(s) Minimum interval between applications: 7 days Minimum application volume: 30 gallons/Acre (Ground) Maximum FLINT Extra allowed per year: 7.6

1着馬の父 2着馬の父 3着馬の父 1着馬の母父 2着馬の母父

第7回 第8回 第9回 第10回

第 25 サイクルから第 27 サイクルの炉心について,サイクル初期とサイクル末期の減 速材ボイド係数を図 3.2-5(1)〜図 3.2-5(2)示す。第 25 サイクルから第

第1段階料金適用電力量=90キロワット時 × 日割計算対象日数 検針期間の日数

排気ダクト 原⼦炉キャビティ差圧調整ライン 事故時のPCVヘッドフランジから 放出した蒸気の建屋内放出経路.

震災発生時のがれき処理に関