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2階の定数係数線形常微分方程式
Exercise
解答例基本演習1 (阪大基礎工9) 微分方程式
y00−2y0+ 5y= ex+xex · · ·(∗) について、以下の問いに答えて下さい。
(1)対応した同次方程式の一般解を求めて下さい。
(2)y00−2y0+ 5y= exの解を1つ求めて下さい。
(3)y00−2y0+ 5y=xexの解を1つ求めて下さい。
(4)(*)の一般解を求めて下さい。
(5)y(0) =a, y0(0) =bのときの(*)の解を求めて下さい。
【解答例】折角ですのでここでは複素数を使ったやり方でやってみましょう。
(1)対応する同次方程式はy00−2y0+ 5y= 0であり、特性多項式を因数分解すると t2−2t+ 5 = (t−1)2+ 4 = (t−1 + 2i)(t−1−2i)
ですので、
µ d
dx−1 + 2i
∂ µ d
dx−1−2i
∂
y(x) = 0 となり、ここで°d
dx−1−2i¢
y(x) =w(x)とおけば、
µ d
dx−1 + 2i
∂
w(x) = 0 であり、両辺に指数関数を掛ければ
e(−1+2i)xw0(x) + (−1 + 2i)e(−1+2i)xw(x) = 0 n
e(−1+2i)xw(x)o0
= 0 e(−1+2i)xw(x) =C
w(x) =Ce(1−2i)x
となって、これを元に戻せば µ d
dx−1−2i
∂
y(x) =Ce(1−2i)x
e(−1−2i)xy0(x) + (−1−2i)e(−1−2i)xy(x) =Ce(1−2i)xe(−1−2i)x ne(−1−2i)xy(x)o0
=Ce(−4i)x e(−1−2i)xy(x) =Ce(−4i)x+D
y(x) =Ce(1−2i)x+De(1+2i)x となります(C, Dは任意の定数)。実関数の範囲で書き直せば
y(x) =Cexcos 2x+Dexsin 2x となってこれが求める一般解です。
(2)明らかに1
4exは解の一つです。
(3)y(x) =v(x)exと置くと、
{v00(x) + 2v0(x) +v(x)}ex−2{v0(x) +v(x)}ex+ 5v(x)ex=xex {v00(x) + 4v(x)}ex=xex
v00(x) + 4v(x) =x となり、v(x) =14x、従ってy(x) =14xexは(3)の方程式の一つの解です。
(4)一般解は、対応した同次式の一般解と、特殊解の和でしたから、
y(x) =1 4ex+1
4xex+Cexcos 2x+Dexsin 2x が求める一般解です(C, Dは任意の定数)。
(5)y(0) =aによれば、
a=1
4 +C すなわち、 C=a−1 4 であり、y0(0) =bによれば
b=1 4 +1
4 +C+ 2D= 1
4 +a+ 2D すなわち、 D=b−a 2 −1
8
なので、求める解は y(x) =1
4(1 +x)ex+ µ
a−1 4
∂
excos 2x+ µb−a
2 −1 8
∂
exsin 2x です。
基本演習2 (阪大基礎工13) y00+ay0+by= 0の解y(x)を、
(1)b=−2a2 (2)b=a42 (3)b= 2a2 のときにそれぞれ求めて下さい(aは実定数とします)。
【解答例】(1)
y00+ay0−2a2y= 0 µ d
dx+ 2a
∂ µ d dx−a
∂
y(x) = 0
ここで°d
dx−a¢
y(x) =w(x)とおけば、
µ d dx+ 2a
∂
w(x) = 0 e2axw0(x) + 2ae2axw(x) = 0
©e2axw(x)™0
= 0 e2axw(x) =C
w(x) =Ce−2ax
となってw(x)の一般解が求まる(Cは任意の定数)。そこでw(x)を元に戻せば µ d
dx−a
∂
y(x) =Ce−2ax e−axy0(x)−ae−axy(x) =Ce−3ax
©e−axy(x)™0
=Ce−3ax e−axy(x) =Ce−3ax+D
y(x) =Ce−2ax+Deax を得る。これが求める一般解である(C, Dは任意の定数)。
(2)この場合方程式は
y00+ay0+a2 4y= 0 であるが、左辺の微分作用素を因数分解すれば
y00+ay0+a2 4y= 0 µ d
dx+a 2
∂2
y(x) = 0
ここで°d
dx+a2¢
y(x) =w(x)とおけば、
µ d dx+a
2
∂
w(x) = 0 ea2xw0(x) +a
2ea2xw(x) = 0
©ea2xw(x)™0
= 0 ea2xw(x) =C
w(x) =Ce−a2x
となってw(x)の一般解が求まる(Cは任意の定数)。そこでw(x)を元に戻せば µ d
dx+a 2
∂
y(x) =Ce−a2x ea2xy0(x) +a
2ea2xy(x) =C
©ea2xy(x)™0
=C ea2xy(x) =Cx+D
y(x) =Cxe−a2x+De−a2x を得る。これが求める一般解である(C, Dは任意の定数)。
(3)この場合方程式は
y00+ay0+ 2a2y= 0 であるが、特性多項式が
t2+at+ 2a2=≥ t+a
2
¥2
+7a2 4 =
√ t+a
2 +i
√7a 2
! √ t+a
2 −i
√7a 2
!
Revised at 11:36, January 28, 2016 http://my.reset.jp/˜gok/math/advanced/ 3 であることから、y(x) = e−a2w(x)とおけば、
y0(x) =−a
2e−a2w(x) + e−a2w0(x), y00(x) = a2
4 e−a2xw(x)−ae−a2w0(x) + e−a2w00(x) なので、方程式は
0 =y00+ay0+ 2a2y
= e−a2w00(x) + µa2
4 −a2 2 + 2a2
∂
e−a2w(x)
=w00(x) +7a2 4 w(x) となり、これは一般解
w(x) =Ccos
√7a
2 x+Dsin
√7a 2 x を持つ。従って、元の方程式の一般解は
y(x) =Ce−a2cos
√7a
2 x+De−a2 sin
√7a 2 x である(C, Dは任意の定数)。
基本演習 3 (東大工11) 微分方程式y00−2y0+ 5y= ex, y(0) =p, y0(0) =qの解 を求めて下さい。
【解答例】まず対応した同次式の一般解を求めます。特性多項式は t2−2t+ 5 = (t−1)2+ 4 = (t−1 + 2i)(t−1−2i) ですから、y(x) = exw(x)とおくと、
y0(x) = exw(x) + exw0(x), y00(x) = exw(x) + 2exw0(x) + exw00(x) より、
exw00(x) + 4exw(x) = 0, すなわち w00(x) + 4w(x) = 0
となって、この方程式は一般解w(x) =Ccos 2x+Dsin 2xをもちます。従って元の方 程式(同次)の一般解は
y(x) =Cexcos 2x+Dexsin 2x
です(C, Dは任意の定数)。
また、元の非同次方程式は特殊解y(x) = 14exを持つので一般解は y(x) =1
4ex+Cexcos 2x+Dexsin 2x であり、これに初期条件を代入して係数を求めるとy(0) =pから
p=1
4 +C, すなわち C=p−1 4 であり、さらにy0(0) =qから
q= 1
4+C+ 2D=p+ 2D, すなわち D=q−p 2 となり、求める解は次の様になります:
y(x) = 1 4ex+
µ p−1
4
∂
excos 2x+q−p
2 exsin 2x.
基本演習4 (京大工13) y00−4y0+ 3y= 0の一般解を求めて下さい。
【解答例】この方程式の左辺の微分作用素は µ d
dx−3
∂ µ d dx−1
∂
y(x) = 0 と因数分解されるので、°d
dx−1¢
y(x) =w(x)とおけば µ d
dx−3
∂
w(x) = 0 w(x) =Ce3x µ d
dx−1
∂
y(x) =Ce3x e−xy0(x)−e−xy(x) =Ce2x
©e−xy(x)™0
=Ce2x e−xy(x) =Ce2x+D
y(x) =Ce3x+Dex となってこれが一般解です(C, Dは任意の定数)。
基本演習5 (神戸大理数17) y00−(a+b)y0+aby= 0の一般解を求めて下さい。
【解答例】方程式を変形すると
y00−ay0=b(y0−ay) (y0−ay)0=b(y0−ay)
y0−ay=Cebx であるから、両辺に指数関数を掛けて
e−axy0−ae−axy=Ce(b−a)x
°e−axy¢0
=Ce(b−a)x e−axy=Ce(b−a)x+D
y=Cebx+Deax となる(C, Dは任意の定数)。
基本演習 6 (名工大H9) (1)微分方程式y00+ 2y0−3y = xexを解くために、
y(x) =z(x)exとおくと、微分方程式z00+az0+bz=xが導かれる。定数a, bの値 を求めて下さい。
(2)上で導かれた微分方程式z00+az0+bz=xの一般解を求めて下さい。
【解答例】(1)y(x) =z(x)exとおけば、
y00+ 2y0−3y=xex {z00(x)ex+ 2z0(x)ex+z(x)ex}+ 2{z0(x)ex+z(x)ex} −3z(x)ex=xex z00(x)ex+ 4z0(x)ex=xex
z00(x) + 4z0(x) =x となるのでa= 4, b= 0である。
(2)(1)で求めた方程式
z00(x) + 4z0(x) =x
に於いて、両辺に指数関数を書けると
e4xz00(x) + 4e4xz0(x) =xe4x
°e4xz0(x)¢0
=xe4x e4xz0(x) =
Z
xe4xdx
=1
4xe4x−1 4
Z e4xdx
=1
4xe4x− 1
16e4x+C z0(x) =1
4x− 1
16+Ce−4x z(x) =1
8x2− 1
16x+Ce−4x+D となって一般解が求められた(C, Dは任意の定数)。
基本演習7 (名工大14) 定数係数2階線形微分方程式 y00−y0−2y= 20 cos 2x
の初期条件y(0) = 2, y0(0) =−4を満たす解y(x)を求めて下さい。
【解答例】この方程式の左辺の微分作用素を因数分解すれば µ d
dx−2
∂ µ d dx+ 1
∂
y(x) = 20 cos 2x
であるので、°d
dx+ 1¢
y(x) =w(x)とおけば、
µ d dx−2
∂
w(x) = 20 cos 2x
となる。そこで両辺に指数関数を掛ければ e−2xw0(x)−2e−2xw(x) = 20e−2xcos 2x
°e−2xw(x)¢0
= 20e−2xcos 2x e−2xw(x) = 20
Z
e−2xcos 2xdx
Revised at 11:36, January 28, 2016 http://my.reset.jp/˜gok/math/advanced/ 5 であるが、ここで右辺の積分計算を行うと、
Z
e−2xcos 2xdx= 1
−2e−2xcos 2x− Z 1
−2e−2x(−2) sin 2xdx
=−1
2e−2xcos 2x− Z
e−2xsin 2xdx
=−1
2e−2xcos 2x− 1
−2e−2xsin 2x+ Z 1
−2e−2x2 cos 2xdx 2
Z
e−2xcos 2xdx=−1
2e−2xcos 2x− 1
−2e−2xsin 2x+C Z
e−2xcos 2xdx=−1
4e−2xcos 2x+1
4e−2xsin 2x+C
となっているからこれを戻してやれば
e−2xw(x) = 20 µ
−1
4e−2xcos 2x+1
4e−2xsin 2x+C
∂
w(x) =−5 cos 2x+ 5 sin 2x+Ce2x
となり、更にy(x)に戻せば
µ d dx+ 1
∂
y(x) =−5 cos 2x+ 5 sin 2x+Ce2x
となる。そこで両辺に指数関数を掛ければ
exy0(x) + exy(x) =−5excos 2x+ 5exsin 2x+Ce3x (exy(x))0 =−5excos 2x+ 5exsin 2x+Ce3x
exy(x) =−5 Z
excos 2xdx+ 5 Z
exsin 2xdx+Ce3x+D
となる。ここで右辺の積分を計算すれば、
Z
excos 2xdx+i Z
exsin 2xdx
= Z
ex(cos 2x+isin 2x)dx
= Z
e(1+2i)xdx
= 1
1 + 2ie(1+2i)x
= 1−2i 5 exe2ix
= 1−2i
5 ex(cos 2x+isin 2x)
= 1
5excos 2x+2
5exsin 2x+i µ
−2
5excos 2x+1
5exsin 2x
∂
より、
Z
excos 2xdx= 1
5excos 2x+2
5exsin 2x, Z
exsin 2xdx=−2
5excos 2x+1
5exsin 2x なので(積分定数は省略した)、これを代入してやって
exy(x) =−5 Z
excos 2xdx+ 5 Z
exsin 2xdx+Ce3x+D
=−5 µ1
5excos 2x+2
5exsin 2x
∂ + 5
µ
−2
5excos 2x+1
5exsin 2x
∂
+Ce3x+D
=−3excos 2x−exsin 2x+Ce3x+D y(x) =−3 cos 2x−sin 2x+Ce2x+De−x
を得る。これが問題の方程式の一般解である。
後は与えられた初期条件によって係数を決定してやれば良い。
y(0) = 2によれば、2 =−3 +C+Dであり、y0(0) =−4によれば−4 =−2 + 2C−D であるから、連立方程式:
C+D= 5 2C−D=−2
が得られ、これを解けばC= 1, D= 4となる。従って求める解は y(x) =−3 cos 2x−sin 2x+ e2x+ 4e−x である事が分かる。
基本演習8 (東工大15) 微分方程式
y00+ 2y0+y= ex
の解で、y(0) = 1, y0(0) = 4e を満たすものを求めて下さい。
【解答例】まず同次式の一般解を求めよう。特性多項式は t2+ 2t+ 1 = (t+ 1)2
であるから、この方程式の左辺の微分作用素は因数分解すると µ d
dx+ 1
∂2
y(x) = 0 となるので、°d
dx+ 1¢
y(x) =w(x)とおけば、
µ d dx+ 1
∂
w(x) = 0 w(x) =Ce−x µ d
dx+ 1
∂
y(x) =Ce−x exy0(x) + exy(x) =C
exy(x) =Cx+D y(x) =Cxe−x+De−x となってこれが同次式の一般解である(C, Dは任意の定数)。
また、元の非同次式は特殊解y(x) = 14exを持つので結局非同次式の一般解は y(x) = 1
4ex+Cxe−x+De−x である。これに初期条件を代入して係数を決定すれば良い。
y(0) = 1から1 = 14 +Dであり、y0(0) = e4 によれば e
4 = 14+C−Dとなるので C=e+24 , D=34 であるから、求める解は
y(x) = 1
4ex+e + 2
4 xe−x+3 4e−x となる事が分かった。
発展演習9 (京大工14) 微分方程式y00+ 9y= 7 sin 3xにおいて z(x) =
µ d dx+ 3i
∂ y(x) として以下の問いに答えて下さい。
(1)°d
dx−3i¢
z(x) = 7 sin 3xをz(x)について解いて下さい。
(2)今求めたz(x)に対して、°d
dx+ 3i¢
y(x) =z(x)をy(x)について解いて下 さい。
【解答例】(1)両辺に指数関数を掛ければ
e−3ixz0(x)−3ie−3ixz(x) = 7e−3ixsin 3x
°e−3ixz(x)¢0
= 7e−3ixsin 3x e−3ixz(x) = 7
Z
e−3ixsin 3xdx
= 7 Z
e−3ix1 2i
°e3ix−e−3ix¢ dx
= 7 2i
Z °1−e−6ix¢ dx
= 7 2ix− 7
12e−6ix+C z(x) = 7
2ixe3ix− 7
12e−3ix+Ce3ix
となってこれが求める一般解である(Cは任意の複素定数)。
(2)(1)の結果によれば µ d
dx+ 3i
∂
y(x) = 7
2ixe3ix− 7
12e−3ix+Ce3ix
Revised at 11:36, January 28, 2016 http://my.reset.jp/˜gok/math/advanced/ 7 であるので、両辺に指数関数を掛けて
e3ixy0(x) + 3ie3ixy(x) = 7
2ixe6ix− 7
12+Ce6ix
°e3ixy(x)¢0
= 7
2ixe6ix− 7
12+Ce6ix e3ixy(x) = 7
2i Z
xe6ixdx− 7
12x+Ce6ix+D
= 7 2ix1
6ie6ix− 7 2i
Z 1
6ie6ixdx− 7
12x+Ce6ix+D
=−7
12xe6ix− 7
2i·6i·6ie6ix− 7
12x+Ce6ix+D y(x) =−7
12xe3ix+ 7
72ie3ix− 7
12xe−3ix+Ce3ix+De−3ix
=−7
6xcos 3x+ 7
72ie3ix+Ce3ix+De−3ix となる。ここで 7
72i の項は任意定数Cの中に吸収させてしまえば
=−7
6xcos 3x+Ce3ix+De−3ix となるが、実数関数の範囲で書けばこれは
=−7
6xcos 3x+Ccos 3x+Dsin 3x となる(C, Dは任意の定数)。
基本演習10 (農工大26) 微分方程式
y00+ 4y0+ 4y= e−2x 1 +x2
の解y=y(x)のうちで条件y(0) = 0, y0(0) = 12を満たすものを求めて下さい。
【解答例】変形すると µ d
dx+ 2
∂2
y(x) = e−2x 1 +x2
ですから、ここでy(x) =g(x)e−2xと置けば g00(x)e−2x= e−2x
1 +x2 g00(x) = 1
1 +x2 g0(x) = Tan−1x+C
g(x) = Z
Tan−1xdx+Cx+D
=xTan−1x− Z x
1 +x2dx+Cx+D
=xTan−1x−1
2log(1 +x2) +Cx+D となります。従って一般解はC, Dを任意定数として
y(x) = Ω
xTan−1x−1
2log(1 +x2) +Cx+D æ
e−2x
となります。ここで初期条件を考慮してC, Dを決定します。まずy(0) = 0によれば D= 0であり、y0(0) = 12によれば
y0(x) ={g0(x)−2g(x)}e−2x
=©
Tan−1x+C−2xTan−1x+ log(1 +x2)−2Cx™ e−2x 1
2 =C となって結局
y(x) = Ω
xTan−1x−1
2log(1 +x2) +1 2x
æ e−2x となります。
基本演習11 (農工大27) 微分方程式y00+ 3y= cos√
3xの解y=y(x)が、y(0) = 1, y0(0) = 1を満たすときyを求めてください。
【解答例】まず一般解を求めますが、対応した同次方程式の一般解は明らかにy = Ccos√
3x+Dsin√
3xですから、後は非同次式の解を1つ見つければ良い事になり ます。
非 同 次 項 が cos√
3x で あって こ れ は 同 次 式 の 解 に なって し まって い ま す か ら 、 axcos√
3x+bxsin√
3xの形の解がないか探してみましょう。すると
≥
axcos√
3x+bxsin√ 3x¥00
+ 3≥
axcos√
3x+bxsin√ 3x¥
= cos√ 3x
≥ 2√
3b−1¥ cos√
3x−2√
3asin√ 3x= 0 ですからa= 0, b= 2√1
3であれば良い事が分かります。従って問題の方程式の一般解は y(x) =Ccos√
3x+Dsin√
3x+ 1 2√
3xsin√ 3x
である事が分かりました。後は初期条件を満たす様にC, Dを決めれば良く、まずy(0) = 1 からC= 1であり、またy0(0) = 1によれば
y0(x) =−√
3Csin√ 3x+√
3Dcos√
3x+ 1 2√
3sin√ 3x+1
2xcos√ 3x 1 =√
3D となってD= √1
3が分かります。以上から求める解は y(x) = cos√
3x+x+ 2 2√
3 sin√ 3x である事が分かりました。
基本演習12 (東工大26) 次の問に答えて下さい。
(1)微分方程式y00+y= 0の一般解を求めて下さい。
(2)微分方程式y00+y= e−xの一般解を求めて下さい。
【解答例】(1)cosx,sinxは共に明らかに問題の微分方程式を満たしています。した がって求める一般解はy=Ccosx+Dsinxです(C, Dは任意の定数)。
(2)対応した同次方程式の一般解は(1)で分かっていますから、後はこの非同次 式の解の1つを見つければ良い事になります。
非同次項がe−xですから、Ae−xの形の解を探せば、
Ae−x+Ae−x= e−x からA= 12であれば良いので、結局求める一般解は
y(x) =Ccosx+Dsinx+1 2e−x
です(C, Dは任意の定数)。
基本演習13 (神戸大27) 未知関数y=y(x)に関する以下の各微分方程式に対し、
その一般解を求めて下さい。
(1)2y00−5y0+ 2y= 0 (2)2y00−5y0+ 2y= ex.
【解答例】(1)特性方程式は0 = 2t2−5t+ 2 = (2t−1)(t−2)ですから、同様に方程
式も µ
d dx−1
2
∂ µ d dx−2
∂
y(x) = 0 と変形されます。ここで°d
dx−2¢
y(x) =z(x)と置けば、
µ d dx−1
2
∂
z(x) = 0 からz(x) =Ce12xです(Cは任意の定数)。これを戻せば
µ d dx−2
∂
y(x) =Ce12x
であって、この方程式に対応した同次方程式の一般解はy(x) =De2xです(Dは任意 の定数)。また、この方程式の解の1つをP Ce12xの形で探せば、P =−23であれば良 いのでy(x) =De2x−23Ce12xがこの方程式の一般解となります。整理して書けばもと の方程式の一般解は
y(x) =Ce12x+De2x です(C, Dは任意の定数)。
(2)対応した同次式の一般解は求まりましたから、この方程式の1つの解が求まれ ば良い事になります。y(x) =Aexが解であると仮定するとA=−1であれば良いので、
結局求める一般解は
y(x) =Ce12x+De2x−ex です(C, Dは任意の定数)。
基本演習14 (三重大26) 次の微分方程式の解を求めて下さい:
y00−4y0+ 4y= 0.
Revised at 11:36, January 28, 2016 http://my.reset.jp/˜gok/math/advanced/ 9
【解答例】こんな解き方は許されるでしょうか・・・
e2xは明らかに方程式を満たしています。また、xe2xも、
°xe2x¢00
−4° xe2x¢0
+ 4xe2x= 4e2x+ 4xe2x−4e2x−8xe2x+ 4xe2x= 0 であって解になっています。従って線形微分方程式の解の任意の一次結合はまた解であ る事から
y(x) = (A+Bx)e2x が求める一般解です(A, Bは任意の定数)。
基本演習 15 (北大26) 以下の微分方程式の一般解を求めて下さい。なお、途中の 計算手順も詳しく記述して下さい。
y00+ 3y0+ 2y= 0.
【解答例】微分作用素を因数分解すれば µ d
dx+ 1
∂ µ d dx+ 2
∂
y(x) = 0 ですが、ここで°d
dx+ 2¢
y(x) =z(x)と置けば z0+z= 0
となり、これはz(x) =Ce−xである事を意味します(Cは任意の定数)。
従って µ
d dx+ 2
∂
y(x) =Ce−x であり、ここでy(x) = e−2xg(x)と置けば
g0(x)e−2x=Ce−x g0(x) =Cex
g(x) =Cex+D (Dは任意の定数)
y(x) = e−2xg(x) =Ce−x+De−2x
が分かります。従って求める一般解はy(x) = Ce−x+De−2xです(C, Dは任意の定 数)。
基本演習16 (神戸大26) 微分方程式y00−2y0 =xe2x について以下の問いに答え て下さい。
(1)この方程式はy= (Ax2+Bx)e2x(A, B は定数)の形の特殊解を持つこと を示し、A, Bを決めて下さい。
(2)この方程式の一般解を求めて下さい。
【解答例】(1)y= (Ax2+Bx)e2xを方程式の左辺に代入すれば
©(Ax2+Bx)e2x™00
−2©
(Ax2+Bx)e2x™0
=©
2A+ 2(2Ax+B)2 + 4(Ax2+Bx)™
e2x−2©
(2Ax+B) + 2(Ax2+Bx)™ e2x
= (4Ax+ 2A+ 2B)e2x
となるので、問題の微分方程式を満たすためにはA= 14, B=−14であれば良い事が分 かります。
(2)対応した同次方程式y00−2y0= 0においてy0=zと置けばz0−2z= 0ですか ら明らかにz=Ce2xです(Cは任意の定数)。
従ってy0 =Ce2xですから両辺積分すればy= ˜Ce2x+Dを得ます(C, D˜ は任意の 定数)。
以上から求める一般解はy=Ce2x+D+14(x2−x)e2xです(C, Dは任意の定数)。
基本演習17 (滋賀県立大26) (1)未知関数y =y(x)に対する2階定数係数同 次線形常微分方程式y00−8y0+ 16y= 0の一般解を求めて下さい。
(2)2階定数係数非同次線形常微分方程式y00−8y0+ 16y= 2 cosxの特殊解 を求めて下さい(特殊解をy(x) =Asinx+Bcosxと仮定してよい)。
(3)上記(2)の非同次線形常微分方程式の一般解を書き下して下さい。
【解答例】(1)微分作用素を使って方程式を変形すれば µ d
dx−4
∂2
y(x) = 0 ですから、y(x) =g(x)e4xと置けば
g00(x)e4x= 0
が得られます。従ってg00(x) = 0であってC, Dを任意定数としてg(x) =Cx+Dとな りますから求める一般解は
y(x) = (Cx+D)e4x です。
(2)y(x) =Asinx+Bcosxを方程式の左辺に代入すれば
(Asinx+Bcosx)00−8 (Asinx+Bcosx)0+ 16 (Asinx+Bcosx)
=−Asinx−Bcosx−8(Acosx−Bsinx) + 16Asinx+ 16Bcosx
= (15A+ 8B) sinx+ (15B−8A) cosx ですからこれが問題の非同次方程式の解であるためには
15A+ 8B= 0 15B−8A= 2 であれば良く、この連立方程式を解けば
√15 8
−8 15
! √A B
!
=
√0 2
!
√A B
!
=
√15 8
−8 15
!−1√ 0 2
!
= 1 289
√15 −8 8 15
! √0 2
!
= 1 289
√−16 30
!
が得られますので求める特殊解は y(x) =−16
289sinx+ 30 289cosx です。
(3)以上の結果から非同次式の一般解は y(x) = (Cx+D)e4x− 16
289sinx+ 30 289cosx です(C, Dは任意の定数)。
発展演習18 (佐賀大26) f(t) =Ae−∏tsin(ωt+θ)が解となるような、tを独立変 数とするf の2階微分方程式を一つ書いて下さい。こ こでA, ∏, ω, θ は定数とし ます。
【解答例】線形方程式の範疇で考えれば定数係数は気にしなくて良くなります。
まず
sin(ωt+θ) =ei(ωt+θ)−e−i(ωt+θ) 2i
に注意すれば
e−∏tsin(ωt+θ) =e(−∏+iω)t+iθ−e(−∏−iω)t+iθ 2i
ですから、共役複素数−∏±iωを解とする2次方程式を考えます。それは解と係数の 関係から
p2+ 2∏p+∏2+ω2= 0 です。従ってこれを特性方程式とする微分方程式:
f00+ 2∏f0+ (∏2+ω2)f = 0 は題意を満たします。実際に計算すれば
©Ae−∏tsin(ωt+θ)™00
+ 2∏©
Ae−∏tsin(ωt+θ)™0
+ (∏2+ω2)Ae−∏tsin(ωt+θ)
=A∏2e−∏tsin(ωt+θ)−2A∏ωe−∏tcos(ωt+θ)−Aω2sin(ωt+θ)
−2∏2Ae−∏sin(ωt+θ) + 2∏ωe−∏cos(ωt+θ) + (∏2+ω2)Ae−∏tsin(ωt+θ)
= 0
となって確かに解になっています。
発展演習19 (千葉大27) 次の微分方程式の一般解y(x)を求め、与えられた初期 条件を満たす解曲線の概形を図示してください。
y00+ 2y0+ 17y= 0, x≥0 初期条件:y(0) = 1, y0(0) =−1
Revised at 11:36, January 28, 2016 http://my.reset.jp/˜gok/math/advanced/ 11
【解答例】微分作用素を使って変形すれば µ d
dx+ 1
∂2
y(x) + 16y(x) = 0 ですが、ここでy(x) =z(x)e−xと置けば
z00(x)e−x+ 16z(x)e−x= 0 z00(x) + 16z(x) = 0
z00(x) =−16z(x) ですからこれは簡単に解けて
z(x) =Acos 4x+Bsin 4x です(A, Bは任意の定数)。従って一般解は
y(x) =Ae−xcos 4x+Be−xsin 4x です。
初期条件によれば、まず1 =y(0) =Aであり、
y0(x) =−e−xcos 4x−4e−xsin 4x−Be−xsin 4x+ 4Be−xcos 4x y0(0) =−1 + 4B
とy0(0) =−1によればB= 0です。従って与えられた初期条件を満たす解は y(x) = e−xcos 4x
です。後は省略。
発展演習20 (奈良女26) 微分方程式に関する以下の問いに答えて下さい。
(1)次の微分方程式の一般解を求めて下さい。
y0= y+ 1 x2+ 2x
(2)解の形としてx=aeiωtを仮定し、以下に示す手順で微分方程式 mx00(t) =−kx−∏x0(t)
を解く事にします。ここでaは正の実定数でωは複素定数とすします。
(a)x0(t)を計算し、それをxを用いて表して下さい。
(b)x00(t)を計算し、それをxを用いて表して下さい。
(c)ωが満たすべき方程式を導いて下さい。
(d)上で求めた方程式を解くことによってωを求めて下さい。
【解答例】(1)は今回の範囲の話ではないです。次回の範囲ですのでここでは省略。
(2)手順に従ってやるだけなのでまあ良いでしょう。興味のある方は自分でやるで しょうし。