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センサ信号の処理

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Academic year: 2021

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センサ信号の処理

工学部 機械知能工学科 機械知能工学科

熊 谷 正 朗

[email protected]

MB-10/Rev 18-1.0

メカトロニクス基礎

ロ ボッ ト開発 工 学研 究室RDE

第10回

東 北学 院大 学 工学 部

MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

今回の到達目標

○ センサ信号 から 計測値 への処理

◇センサ出力値がそのまま使える情報ではない ことを説明できる。

・ センサ出力値からの情報の取り出し

◇情報化するために必要な処理を説明できる。

・ 大きさの調整 / ノイズ除去 / 変換

・ 校正(キャリブレーション)

◇回路の得意なこと と ソフトの得意なこと があることを理解できる。

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

メカトロ ニクスにおける 計測の 位置づけ

○ メカの状態を数値情報として取得する

・ 計測や制御で必要なのは値ではなく情報 例)電圧やデジタル値ではない、「温度」

・ 適切に伝達し、情報に復元するための処理

メ カ

電力→運動

センサ

状態→電気的

処理回路

増幅など

駆動回路

電力増幅など

入力回路 コ ン ピ ュ ー タ ソフト

制御 アナ→デジ

出力回路

パルス等

Page. 3 MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○アナログ回路+デジタル化+演算処理

◇センサ

・ 被測定対象量 → 電気的な変化

◇アナログ回路

・ 電気的な変化 → 電圧変化

・ 増幅 (信号の大きさの調整)

・ フィルタ (ノイズの除去など)

◇アナログ-デジタル変換(AD) (→後期)

・ アナログ電圧に対応 (比例) したデジタル値へ

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○ 電圧変化への変換+増幅

◇電流変化 →オームの法則→ 電圧変化

・ 抵抗にセンサの出力電流を流す

◇抵抗変化 →オームの法則→ 電圧変化

・ 抵抗(センサ)に電流を流しておく

◇増幅・電圧レンジ変換

・ センサ出力をAD変換の入力に合うサイズに 例) 1.2±0.1[V] → 0~5[V] にする

=1.1V引いて25倍する、など

Page. 5 MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○フィルタ (主にローパスフィルタ)

◇ローパスフィルタ (→参考:学生実験)

・ 低い周波数は一定の率で増幅をして

・ 高い周波数は減衰させる

ことで「ローをパスさせる」回路

◇ローパスを入れる目的

・ 高い周波数のノイズを低減する

・ AD変換の前に信号の周波数を制限 (→後期)

・ 専用回路 or 増幅回路+コンデンサ

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○ アナログ-デジタル変換(AD変換 →後期 )

◇アナログ電圧→デジタル数値

・ アナログ電圧に比例した整数値(2進数)

・ アナログの連続性は、ここでデジタルの 離散(とびとび)になる。

例) 0-5[V]を8bitに変換→19.5[mV]刻み

→19.5[mV]よりも細かな変化は無視

◇時間の離散化

・ 一定時間間隔で変換=間の変化は不明に

ア デ

Page. 7 MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○ソフトウエアの処理:情報の復元

◇ただのデジタル値→計測したかった値

◇数値の変換作業

・ 変換後のデジタル値から、単位付きの 数値に直す。

・ 単なる係数/校正曲線/数学的変換

◇信号処理 (→大学院:計測信号処理特論)

・ 数学的手法で信号を加工する 例)微積

・ デジタルフィルタ (数式でフィルタ、画像処理も)

↓例:三角関数、√

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ~ソフト で必要な作業

○ソフトの処理:情報の復元:係数のみ

得られるデジタル値は D=R×(K×(S×量))

[digit/V][V/mV][mV/単位][単位]

なので

[単位]

=((D÷R)÷K)÷S=D×(1/RKS) 被測定量 センサ

変換

回路類 A/D

増幅等 変換 量[単位] S[mV/単位] K[V/mV] R[digit/V]

D[digit]

※mVはmAやΩなどの 場合有り

※digitはデジタル値

対処できる↓

校正でまとめて

Page. 9 MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

校正(キ ャリブレーション)

○センサ~デジタル化の誤差を補正

◇誤差(ばらつき)の原因

・ センサそのものの誤差(感度・オフセット)

・ 増幅回路等の誤差

・ AD変換の誤差 (上二つに比べると小さい)

◇誤差の再現性

・ つくった一式ごとに異なる誤差が出る が

・ その誤差は固有で変化しない

→誤差をキャンセルすればいい

Page. 10

MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

校正(キ ャリブレーション)

○校正の基本的な方針

1: 測定系で「正しい」被測定量を測定する 2: 被測定量→測定値(処理後)の関係を求める 3: 利用時に、この関係を逆に使って、

測定値→本来の被測定量 の変換をする

既知の状態 対する測定値 測定された 値

実際の 状態 Page. 11

MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

校正(キ ャリブレーション)

○例1:オフセットの校正

◇オフセット(ゼロ点)だけずれるような場合

・ センサの設置状況による、温度による 等

・ 主な例:電子体重計

センサ測定値

入力:被測定量 データシート、

設計値の標準特性

実特性

確認点

※傾きの校正は確認済み

=傾きは信じる

※設置後、初期起動時

※電源を入れたとき

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

校正(キ ャリブレーション)

○例2:オフセットと感度の校正 (直線的)

◇感度の確認が必要な場合

・ 個体間のばらつき、つくったら一度は必要

・ 主な例:温度計(0,100℃) 傾斜角度センサ

センサ測定値

入力:被測定量

※2点を測定し、関係を y=ax+b の形で得て、

利用時はx=(y-b)/a する

※3点+2次曲線もあり

Page. 13 確認点

MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

校正(キ ャリブレーション)

○例3:校正曲線

◇センサの特性が直線的では無い場合

・ 曲線関数で近似、連続直線で近似

・ 主な例:三角測量型の距離センサ

センサ測定値

入力:被測定量

※何点か測定し、センサの 原理的な曲線式、その他 曲線式で近似

※折線で近似→前と同様

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MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

センサ→処理の開発手順

○変化を拾う→処理法を考える

1: 被測定量の変化を拾える手段を見つける

・ なるべく一般的方法 (「買えば済む」が最強)

・ なるべく大きく変化を拾える (増幅を減らせる)

2: 適切な電圧変化にもちこむ→デジタル化 3: 処理方法を検討する

・ 最初は手動/表計算ソフトなど→プログラム 4: 校正と評価

Page. 15 MB10 センサ信号の処理 TGU-MEIS-メカトロニクス基礎

回路とソフトの向き不向き

○どこまでを回路で処理すべきか

◇処理の分担

・ 大きさ調整 →

回路

&ソフト処理 (校正)

・ ゼロ点調整 →

回路

&ソフト処理 (校正)

・ ノイズ除去 → 回路&ソフト処理

・ 微積、関数変換 → ソフト処理

・ 校 正 →

回路

&ソフト処理

◇なるべくソフト(デジタル)寄り、アナログ減らす

・ アナログは劣化しやすい&コスト高い

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