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常陸太田市環境基本計画(案)

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(1)

常陸太田市環境基本計画(案)

(2)

第1章

計画の基本的事項

第1節

基本的事項

基本計画策定の趣旨

… … …

1

基本計画の位置づけ

… … …

1

基本計画の役割

… … …

2

基本計画の対象地域

… … …

2

基本計画の目標期間

… … …

3

基本計画の推進主体と環境配慮指針

… … …

3

推進すべき項目

… … …

3

計画の構成

… … …

4

第2節

常陸太田市の概況と将来

本市の特性

… … …

5

将来の人口

… … …

7

土地利用構想

… … …

8

産業

… … …

9

第3節

めざすべき環境像

めざすべき環境像と推進方針

… … … …

11

基本的な考え方

… … … …

13

第2章

計画の推進

第 1 節

計画の進行管理

計画の進行管理体制

… … … …

15

計画の進捗状況の公表

… … … …

15

第 2 節

計画推進の考え方

市民協働の推進

… … … …

16

財源の確保等

… … … …

16

環境情報の収集及び提供

… … … …

16

総合的な保全対策の推進

… … … …

17

(3)

第3章

環境の保全と創造に向けた施策の展開

第1節

施策の体系

… … …

18

第2節

重点的な取り組み

… … …

19

第3節

推進項目ごとの施策の展開

大気

… … …

20

… … …

21

… … …

22

生物

… … …

23

エネルギー

… … …

24

くらし

… … …

26

廃棄物

… … …

28

産業

… … …

29

(4)

第1節

基本的事項

常陸太田市は,平成20年12月に常陸太田市環境基本条例(以下「基本条例」とい う。)を制定し,現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保のために,自然に恵 まれた本市の環境の保全と創造についての基本理念を定め,市,市民,事業者の責務を 明らかにしました。

常陸太田市環境基本計画(以下,「基本計画」という)は,この責務を認識した上で, 基本条例に規定する基本理念の実現に向けて,基本条例第8条の規定に基づき,市の環 境行政を総合的かつ計画的に推進するために策定するものです。

(1)基本計画は,「基本条例」に位置づけられた環境の保全と創造に関わる計画とし ます。

(2)基本計画は,「常陸太田市総合計画」を環境の保全面から具現化するものである と同時に,環境の保全に関わる計画の中で最も上位の計画と位置づけ,今後策定す る分野別個別計画については,基本計画との整合性を図るものとします。

(3)常陸太田市環境審議会は,「常陸太田市環境基本条例」に基づき,基本計画や 環境保全に関する基本的な事項について,公正かつ専門的な立場から審議します。

整合・調整 理念

諮問・答申

調整

点検・提言

第5次

常陸太田市総合計画

環境基本条例

環境審議会

(仮)

市民環境会議

(5)

基本計画は,健全で恵み豊かな環境の保全と創造をめざす市の総合的な環境行政の中 心に位置します。このため,市行政はもとより,市民の行動及び事業者の活動に対する 環境面に関わる基本方針として,次のことを明らかにします。

(1) 総合的な視点から環境に関する課題を幅広くとらえ,長期的な展望に立った「め ざすべき環境像」を示すとともに,地域特性や環境資源の現状を踏まえて,対象 地域別にも「めざすべき地域環境像」を示します。

(2) 施策の横断的な展開を図るため,従来からの公害対策上の目標となるだけでな く,環境調査や環境影響評価の目安となるなど,環境に関わる各分野の計画,施 策,事業等の目標を示します。

(3) 地球環境の保全や資源の循環的利用の促進,環境保全に関する教育・学習・情 報公開,新しく取り組むべき課題や緊急を要する課題に対する指針を示します。 (4) 市民参画と協働に関する指針及び方策を示します。

基本計画の対象とする地域は,地球環境を視野にいれ常陸太田市全域とします。 また,自然条件,社会的条件及び常陸太田市総合計画における市の土地利用施策を考 慮し,以下の地域に区分します。

● 山間地域

山の生態系の仕組みを活かした林業により,土壌流出を抑制し,渓流や河川を守り, 多様な生き物を育み,安全で持続する森林づくり,漁場を守る森林づくりを進めます。 ● 田園地域

地産地消や有機栽培等環境保全型農業を推進し,安全安心の農産物を生産する農地づ くりや,水や土を守りながら生き物を育む環境づくりを進めます。

● 市街化地域

身近に自然があふれ,歴史的な町並みを活かした景観づくりを通して,人と人との交 流や地域コミュニティーが育まれる,機能的で秩序あるまちづくりを進めます。 ● 親水地域

(6)

基本計画の目標期間は, 平成21年4月から平成26年3月までの5年間とします。 ただし,その間の基本計画推進過程において,計画目標の達成状況を検証し,計画の 中に位置づけられている個々の施策を見直します。

また,市民の環境に対する認識やニーズ,社会状況の変化,科学技術の進展等に応じ て,適時,内容の見直しを図ります。

基本計画に即した環境施策の推進主体は,市,市民,事業者それぞれとし,すべての 主体の環境保全に関わる役割の明確化と環境に配慮した行動の指針を示すものとしま す。

基本計画の中で推進すべき項目は,常陸太田市の地域特性,環境行政の経緯,環境の 現状,社会状況を踏まえて次の9項目とし,さらに項目ごとに具体的取り組みを示しま す。

(1)大気 … … … 大気汚染の防止,車の排気ガス対策,清らかな空気の 確保

(2)水 … … … 水資源の保全,家庭・事業所等の排水対策,河川の水 質保全・管理,水辺の保全

(3)土 … … … 土壌汚染の防止,化学肥料等の適正使用の推進,土壌 診断の促進

(4)生物 … … … 野生動植物の保護,生物の多様性の確保,里山環境の 保全

(5)エネルギー … … … 省エネルギーの推進,自然エネルギーの導入

(6)くらし … … … ライフスタイルの見直し,環境家計簿の活用,省エネ 型消費財購入の推進

(7)廃棄物 … … … ごみの発生抑制と減量化,分別収集の推進,再資源化 の推進

(8)産業 … … … 環境保全型農業の推進,地産地消の推進,森林活用型 林業の推進,環境配慮型操業の推進

(7)

趣旨,位置づけ,役割,対象地域,目標期間,

推進主体と環境配慮指針,推進すべき項目

常陸太田市の概況と将来

めざすべき環境像と推進方針

計画の進行管理

計画推進の考え方

施策の体系,重点的な取り組み

(8)

第2節

常陸太田市の概況と将来

(1)地勢

常陸太田市は,茨城県北部に位置し,東は高萩市・日立市に,西は大子町・常陸大宮 市に,南は那珂市に,北は福島県矢祭町にそれぞれ接しています。

市の総面積は 372. 01k㎡で茨城県全体の6. 1%を占め,南北約 40km,東西約 15k mの広がりを持ち,茨城県で一番広大な市です。

森林面積は 236 ㎢で市の面積の 64%を占め,このうち 70%は杉・桧などの人工林で, 35%は国有林となっています。

久慈川の支流である里川・山田川・浅川が流れ,この河川沿いに平野が開け,水田地 帯で標高約 10mですが,北部は,阿武隈山系の山岳地帯で標高 750mを超え,たおやか で豊かな稜線を望むことができます。気候は太平洋型であり,四季を通じて穏やかです が,冬季に積雪を見ることもあります。

里川

久慈川 山田川 浅川

三鈷宝山

鍋足山

国見山

常陸太田市役所 金砂郷支所

水府支所 里美支所 福島県

大子町

常陸大宮市

高萩市

日立市

那珂市

里美牧場

竜神峡

高鈴山 東金砂山

(9)

(2)気温・降水量

平成

19

2007

)年の本市の年平均気温は

14.8

℃,年間降水量は

949.5mm

で,気温に限ってみると過去

10

年間で地球温暖化の傾向は見られません。

なお,水戸市においては,年平均気温が

100

年前と比べ約

2

℃上昇してい

ることが水戸気象台の調査結果から明らかになっています。

【資料:消防年報】

【資料:水戸地方気象台】

水戸気象台による過去100年間の気温と降水量の推移

0 500 1000 1500 2000 2500 1 9 0 7 1 9 1 2 1 9 1 7 1 9 2 2 1 9 2 7 1 9 3 2 1 9 3 7 1 9 4 2 1 9 4 7 1 9 5 2 1 9 5 7 1 9 6 2 1 9 6 7 1 9 7 2 1 9 7 7 1 9 8 2 1 9 8 7 1 9 9 2 1 9 9 7 2 0 0 2 2 0 0 7

降水量(

m m ) 0 2 4 6 8 10 12 14 16

気温(

℃)

降水量(mm) 気温( ℃) 常陸太田市の過去10年間の気温と降水量の推移

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 年

降水

( m m ) 12.5 13 13.5 14 14.5 15 15.5 16

気温

℃)

(10)

全国的に少子高齢化が進展し,平成17年に我が国の総人口が長期の減少傾向に転じ たといわれ,本市においても今後ますます高齢化が進むと同時に,合計特殊出生率が国 (1. 26)や茨城県(1. 24)の水準を大きく下回っている現状(平成17年は 1. 046)か ら,平成28年の総人口は現在よりも減少するものと見込まれます。

今後,開発要因による人口増加は厳しい経済状況の中で難しくなるとともに,人口動 態を見ても社会減となっていることから,常陸太田市のまちの魅力を高めるための施策 を推進し,人を惹き付け,市民が生き生きと暮らせるまちを目指し,平成28年におけ る本市の人口を約 55, 000 人と想定します。

年齢階層別の割合では,年少人口割合は 10. 2%,生産年齢人口割合は 57. 4%,高齢 者人口は 32. 4%になるものと予想されます。

図 年齢別人口構成の推移

人口(人)

70, 000 61, 754 59, 998 57, 500 55, 000

60, 000

50, 000

40, 000

30, 000

20, 000

10, 000

0

平成13年度 平成18年度 平成23年度 平成28年度

高齢者人口 生産年齢人口 年少人口 11111

15,019

37,295

9,440

15,983

36,199

7,816

16,470

34,550

6,480

17,820

31,570

5,610 37,295

15,019

9 7,816 36,199 15,983

34,550 16,470

(11)

基本的な土地利用の考え方

暮らしの身近なところに季節を感じ,安全で快適な生活環境や生き物と触れ合える自 然や里山・田畑があるまち。ほかをまねるのではなく,常陸太田市独自の自然環境や歴 史,文化などの特性と景観や風景を大切にし,50 年後,100 年後も快適に暮らせるまち づくりを進めます。

都市的土地利用,農業的土地利用,自然的土地利用の調和を重視し,自然がまち中ま でネットワークされる,機能的,かつ,ゆとりと潤いのある空間づくりを進めます。

また,市内には茨城県が指定した自然公園(太田・花園花貫・奥久慈・高鈴)と,自 然環境保全地域(西金砂・東金砂・鍋足山)があることから,引き続きその維持と活用 につとめます。

この基本的考え方と常陸太田市都市計画マスタープランの整備方針との整合を図り, 土地利用を「山」「川」「里」「まち」の4つの区分により構成し,それぞれの基本方針 を次のとおりとします。

①「山」(山間地域)の土地利用

〇山の生態系の仕組みを活かした安全で持続する森林づくり 〇森林保全のための間伐と林道の整備

〇風力発電などの新エネルギーや施設の活用

〇森林機能の活用と自然に親しむ環境学習,観光・交流の場としての利活用

②「里」(田園地域)の土地利用

〇水や土を守り,生き物を育み,安全安心なブランド農産物などを生産する農地づく り,持続する農業・地産地消への取り組み

〇遊休農地の活用などの農地の保全

〇里山の自然環境や景観の保全による都市農村交流の舞台づくり ③「まち」(市街化地域)の土地利用

〇人との交流や地域コミュニティが育まれる,機能的で秩序あるまちづくり 〇賑わいのある魅力的な商店街や店のある空間づくり

〇身近に自然が感じられるまちづくり

〇歴史的な街並みや坂を活かした景観形成づくり

(12)

④「川」(親水地域)の土地利用

〇久慈三川などの恵みと特性の保全による,川を通して交流できる環境づくり 〇健康づくり,農業振興,環境学習,歴史,文化の伝承,広域連携に川を活かす

常陸太田市の産業別就業者数は,第1次産業が 44, 594 人で 15. 5%,第2次産業が 8, 439 人で 28. 5%,第3次産業が 16, 458 人で 52. 7%(平成17年国勢調査)となって います。茨城県全体と比較して第1次産業者の割合が高いのが特徴となっています。

(1)農業

総農家数は 5, 967 戸で茨城県全体の 5. 2%を占め,農業粗生産額は 60 億 6 千万円 で,茨城県全体の 1. 6%を占めています。

内訳はコシヒカリなどの米が 56. 8%で 34 億 4 千万円(2005 年農林業センサス)と なっています。

その他,ぶどう・梨・梅などの果実,常陸秋そば,葉タバコ,こんにゃく,しいた けのほかイワナ,ヤマメなどの養殖淡水魚などが生産されています。畜産業では,和 牛,乳牛が飼育されている里美牧場などがあります。

(2)林業

山林保有林家数は 1, 419 戸(2005 年農林業センサス)となっています。

市内には,製材所が 24 事業所,木材販売業者が 18 事業所(H19県木材協登録) あるほか,森林管理署担当区事務所も設けられています。

また,木材・木製品出荷額は対象 20 事業所で 46 億 3 千 7 百万円となり,県全体の 6. 0%(H18工業統計調査)を占めています。

(3)工業

本市の製造業は,木材,食料品,衣服,窯業土石,電気機器などの小規模経営が多 く,29 人以下が 140 事業所で 30 人以上は 15 事業所にとなっています。製造品出荷 額は 611 億 8 千万円で,一人あたりの製造品出荷額 2 千 254 万円は茨城県平均 4 千 40 万円の約 56%(H17工業統計調査)となっています。

(13)

(4)商業

鯨が丘や国道349号,293号沿いのロードサイドショップを中心に,小売業は 581 店舗で 365 億 7 千万円,また卸売業は 95 店舗で 171 億 8 千万円の年間販売額(H 16商業統計調査)となっています。

また,農産物直売所は5店舗あり,農産物の販売拠点となっているほか,観光情報 の発信源ともなっています。

(5)観光業

(14)

第3節

めざすべき環境像

本市のめざすべき環境像

市・市民・事業者が一体となって環境の保全と創造に積極的に取り組んでいくた めには,めざすべき環境のイメージを描き,それを共有化することが必要です。

常陸太田市総合計画と常陸太田市の現況を踏まえ,環境政策の目標となる本市の 「めざすべき環境像」を以下のように定めます。

「一人ひとりが作り出す共生・循環・協働のまち」は以下に示す基本目標により構 成されます。

豊かな自然環境の恵みを享受できる共生のまち

緑,水辺など身近な自然環境が,生態系への配慮の視点から適正に保全,活用,創 造されているまち

環境への負荷の少ない循環型のまち

循環型システムを導入し,生活に起因する環境問題・環境汚染を改善し,市民の健 康で快適な生活を守るまち

環境の保全と創造に積極的に活動するまち

市・市民・事業者の三者の相互協力に基づいて,環境問題に関する学習活動が活発 に行われ,環境の保全と創造に向けた自主的な取り組みが積極的になされているまち

めざすべき地域環境像

山間地域

● 優れた生態系を有する雑木林を始めとした豊かな森林が保全され,阿武隈山系 独自の歴史と文化,自然を活かした環境影響の少ないレクリェーション活動の 行える地域をめざします。

● 水資源の原流となる森林機能の利活用と水力・風力を利用した自然エネルギーが 創出され,循環型社会形成の礎となる自然豊かな地域をめざします。

(15)

田園地域

● 農業集落排水施設の整備,合併処理浄化槽等の普及により,集落の生活排水対策 を進めると共に,農地における施肥,農薬の節減や水管理の適正化により,水の きれいな地域をめざします。

● 里山の雑木林,谷津田,水辺などの残された自然が保全され,点在する屋敷林や 家並みなどの景観が保たれた地域をめざします。

市街化地域

● 既存の樹林地の保全や街路,広場,公園等,まち全体の緑を守り,賑わいの中に も落ち着き,安らぎのある豊かな空間づくりをめざします。

● 市民生活や事業活動における廃棄物の減量化と再利用及びリサイクル,省エネル ギーを推進し,環境負荷の少ない循環型の地域をめざします。

親水地域

● 野生生物の生育・生息や自然景観が維持され,河畔林などの自然環境と連続性を 有する水辺環境をめざします。

● 清浄な水質と適切な水量を有した水循環システムの保全,多様な生物相からなる 生態系が確保され,市民が身近に水と接することのできる環境づくりをめざしま す。

推進方針

常陸太田市のめざすべき環境像の実現に向けて,以下の推進方針にしたがって施策 を展開します。

「自然環境の保全と創造」の推進

環境資源の特質を十分に活かせるよう相互の関連性を考慮し,農地・山林を含 めた自然環境の保全と活用,水と緑のネットワークの形成,地域特性に応じた良 好な景観づくりなどの施策を展開します。

人と環境が調和した豊かな緑と澄んだ水のある,自然と触れ合える地域

人と環境が調和した潤いのある地域

市民の憩いの場,多様な野生生物の生育・生息場所となる水辺のある地域

(16)

「循環型システム」の推進

これまでの大量生産,大量消費,大量廃棄型の社会経済活動やライフスタイルを 見直し,環境に配慮した交通体系システムや新エネルギーの導入を進めるなど,関 連する施策を広域的かつ総合的に展開します。

また,この環境基本計画のもとに「地球温暖化防止地域推進計画」を策定し,省 エネルギー・省資源化に努めるとともに,環境施策の積極的な推進を図ります。

「市民意識の高揚と協働」の推進

市民や事業者の主体的な行動を促進するため,環境に対する関心を高め,人と環 境との関わりについて学習できる施策を展開します。

また,環境に関連する計画策定や事業の企画立案は,市・市民・事業者が協働で 進められるように,市民参画を積極的に推進します。

以上の推進方針にしたがって,推進項目ごとに目標を掲げ,施策を展開し,主体 別環境配慮指針を定めます。

主体別環境配慮指針は,開発行為や社会経済活動等,環境に影響を及ぼす活動に 対して,市・市民・事業者の各主体がそれぞれの立場に立った公平な役割分担のも とで,自主的に行うことのできる項目を定めるものです。また,市・市民・事業者 が協働で実施することが効果的な項目についても定めます。

常陸太田市の環境に関連する施策は,「基本計画」と整合性を図り推進する

常陸太田市の環境に関連する施策・事業は,基本計画に定める「めざすべき環境像」 の実現に向け,基本計画との整合性を図りながら推進します。

連携により効果的な環境施策の展開を図る

環境に関わる規制手法,未然防止対策,経済的手法などの各種施策は,効果的・ 総合的な組み合わせにより進めます。

「環境への負荷の少ない循環型のまち」をめざして

(17)

目標に基づいた施策を推進する

基本計画では,推進項目ごとに解決が迫られている重点的な項目について,目標 や課題を示します。この目標を施策の立案の際に尊重し,計画を実施します。

各主体の積極的な行動と協働により推進する

広範多岐にわたる環境問題を解決するためには,市民一人ひとりの意識と積極的 な行動が不可欠です。市は,環境保全活動への市民の積極的な参画を促すとともに, 市・市民・事業者の各主体間の合意形成を行い,協働して目標の実現を目指します。

環境問題の地域的な広がりへ配慮する

久慈川などの水質浄化,廃棄物の適正処理,道路交通環境の適正化などは,個々の 自治体だけで対応・解決することが不可能な問題です。このため,広域的な視野を持 って,国・県と協調し,関係自治体と問題解決のための認識を深め,協力・連携しま す。

国際的に解決しなければならない環境問題に対応する

地球温暖化,酸性雨,オゾン層破壊,熱帯雨林の現象など地球環境の悪化に対して は,ライフスタイルの見直しや,環境に配慮した製品の購入など,生活の中

での配慮が国際的な貢献へつながることを啓発します。

なお,平成17年2月の京都議定書発効(気候変動枠組条約)により,温室効果ガ スの削減は国際的な公約になりました。

(18)

第1節

計画の進行管理

めざすべき環境像の実現に向けて,環境施策の計画的な推進や適切な環境配慮の実施 などについて,その実効性を確保していくためには,各計画の進行管理が重要です。

環境の状況や環境施策の実施状況について,広報紙等を活用して毎年公表します。

関係機関

常陸太田市 ( 仮) 市民環境会議

環境審議会

茨城県

地球温暖化防止活動 推進員

地球温暖化防止活動 推進センター

事業者

実施

(DO)

点検・評価

(CH

ECK)

改善(ACTI O

N

市・内部組織 進行管理・是正(年2回)

報告

調整・検討

環境管理委員会

環境調整委員会

(庁議)

公表(年1回)

見直し

連携

計画(PLAN

連 携

諮問・答申

(19)

第2節

計画推進の考え方

「基本条例」は,基本計画の策定にあたって,あらかじめ市民の意見を反映す るために必要な措置を講じることとしています。

市民協働が広く定着するためには,市民,事業者が,基本計画の担い手として 積極的に参画することが必要です。

市は,基本計画の目的及び内容について,市民,事業者及び関係機関に対して 周知するとともに,その趣旨の徹底につとめ,さらに連携を深めていく必要があ ります。

また,市の環境関連施策への意見,提言及び環境保全活動を通した,市・市民・ 事業者による協働の場の確立をめざします。

さらには,環境に関する市民の自主的な活動を支援するために,情報の提供や 各主体間のネットワークづくりなど,必要な措置についてはそれぞれの行政分野 で施策として位置づけ,市・市民・事業者の協働により推進を図ります。

めざすべき環境像の実現に向けた環境の保全と創造を安定的かつ継続的に進 めていくため,財政的措置を講ずるとともに,新たな基金制度等を検討するなど, 市・市民・事業者が一体となって必要な財源の確保に努めます。

また,今後良好な環境づくりを進めるにあたって,費用負担のあり方,経済 的手段の導入などについて検討を進めます。

長期的,科学的な視点のもとで環境施策を計画的に推進するために,環境情 報の整備が必要となります。特に,社会動向等を踏まえながら各種の環境施策を 立案,実施します。

(20)

(1)環境影響評価の推進

環境に著しい影響を及ぼすおそれのある開発事業等については,「茨城県環 境影響評価条例」の適正な運用につとめます。

また,特に必要があると認める場合は,基本条例に基づいて必要な措置を講 じることとします。

(2)経済的措置

市民及び事業者が,環境への負荷の低減を図るために行う施設の整備,研 究開発,その他これらに類する活動を促進するため,特に必要があるときは 助成その他の措置を検討します。

(3)エコマネー・グリーン認証制度等の研究

エコマネーとは,環境・福祉・コミュニティ・教育・文化など,今の貨幣 で表しにくい価値を地域限定で相互に交換する仕組みです。例えば,環境負 荷の少ない交通機関を利用したり,環境保全活動に参加したりすると,エコ

マネーが得られるような仕組みが考えられます。

このように,エコマネーを活用して活動を促進させ,仕組みを円滑に運 用する方法を検討します。

また,森林の間伐や植林を行うことにより温室効果ガスの削減が図れる ことから,常陸太田市独自のグリーン認証制度を研究し,都市部企業等との 連携を図り,循環型社会形成をめざします。

(21)

第1節

施策の体系

めざすべき環境像の実現に向けた施策の体系図を次に示します。

推進項目・取り組み内容

推進方針

1 大気

基本目標

(1)大気汚染の防止

(2)車の排気ガス対策 (3)清らかな空気の保全 2 水

(1)水資源の保全 (2)家庭、事業所等の排水対策 (3)河川の水質保全、管理

(4)水辺の保全 3 土

(1)土壌汚染の防止 (2)化学肥料等の適正使用の推進 (3)土壌診断の促進

4 生物

(1)野生動植物の保護 (2)生物の多様性の確保

(循環) (3)里山環境の保全

5 エネルギー

(1)省エネルギーの推進 (2)自然エネルギーの導入

6 くらし

(1)ライフスタイルの見直し (2)環境家計簿の活用

(3)省エネ型消費財購入の推進

7 廃棄物

(1)ごみの発生抑制と減量化 (2)分別収集の推進

(3)再資源化の推進 8 産業

(1)環境保全型農業の推進

(2)地産地消の推進

(3)森林活用型林業の推進 (4)環境配慮型操業の推進

9 環境学習

(1)学校における環境学習の推進

(2)地域における環境学習の推進

豊かな自然環境

の恵みを享受で

きる共生のまち

環境の保全と創

造に積極的に活

動するまち

自然環境の保全

と創造の推進

市民意識の高揚

と協働の推進

環境への負荷の

少ない循環型の

まち

循環型システム

(22)

第2節

重点的な取り組み

地球温暖化対策の推進

地球温暖化対策は現在の環境問題において最重要課題であることから,

地球温暖

化対策地域推進計画を環境基本計画の分野別計画と位置づけ,

積極的に推進します。

市民環境会議の設置

市・市民・事業者が連携して環境対策に取り組む必要があることから,環境問題

に係る市民各層から構成される,

(仮)市民環境会議を設置します。

ごみ減量化の推進

資源の有効利用と環境負荷の低減を目指して,

分別収集や資源ごみ回収に取り組

み,ごみの減量化を推進します。

環境家計簿の取組み

資源浪費型社会からの転換を図るため,家庭から排出される二酸化炭素の排出量

を把握し,一人ひとりの削減行動につなげます。

地産地消の推進

地域食材の利用を促進して安全・安心な食生活を求めると共に,農産物の輸送エ

ネルギー削減を目指し,地産地消を推進します。

環境学習の推進

(23)

第3節

推進項目ごとの施策の展開

概況

本市における乗用車の保有台数は合計

45,257

台で,

一人当たりでは

0.77

(H

19

年度)となっています。これは,県民一人当りの

0.58

台より大きくな

っており,

公共交通機関が少なく,

自動車に頼らざるを得ない地域特性を表わ

しています。

道路交通センサス一般交通量調査

(H

17

による平日12時間交通量の多い

地点は,国道

349

号木崎二町地内,国道

293

号小目町地内で約

13,000

台とな

っていますが,道路改良により渋滞は解消されつつあります。

また,

ばい煙排出施設や粉じん排出施設については,

それぞれ県条例に基づ

く規制が行われています。

方向性

良好な大気環境の保全に向け,

県の公害対策事業への協力や連携した取り組

みを進めていきます。

また,

乗用車の更新や購入に当っては,

低公害車又は省エネルギー型自動車

の普及に努めます。

取り組み内容

1

)大気汚染の防止

①県の公害対策事業への協力や連携した取り組みを進め,

良好な大気環境

の保全に努めます。

②家庭でのごみ焼却の防止や産業廃棄物の適正処理を進めます。

2

)車の排気ガス対策

①アイドリングストップやふんわりアクセルなどエコドライブに努めま

す。

②排気ガスの少ない車両を使用するよう努めます。

③省エネルギー型自動車の普及に努めます。

3

)清らかな空気の保全

(24)

概況

市の総面積の

64

%は森林となっており,それらを通して浄化されたおいし

い飲料水が供給され,充実した食生活の源となっています。

市内を流れる河川(里川・源氏川・亀作川・山田川)の8箇所において,毎

年水質調査を実施しています。水素イオン濃度,生物化学的酸素要求量(BO

D)などは,いずれも基準値以下で推移しています。

下水道普及率は

58.6

%(H

19

年度)となっていますが,農業集落排水事業

や合併処理浄化槽事業などの進捗により,普及率は年々上昇しています。

また,市内にある親水地域は,市民の憩いの場であり,ゆとりある生活に必

要なものとなっています。

方向性

安全でおいしい水を確保するため,

その水源となる森林の保全や河川・農地

の浄化作用を活かす取組を進めます。

水は生活を写す鏡でもあり,

日常生活や事業活動による排水は適正な形で処

理されるよう,施設の整備を継続します。

また,

多様な生物の生息は良好な自然環境が保護されているかどうかの指標

であり,

ゆとりある生活の要素ともなることから,

将来にわたる豊かな水辺環

境の維持に努めます。

取り組み内容

(1)水資源の保全

手入れの行き届いた森林は,飲料水の水源となっているばかりではなく,

栄養が豊富できれいな水は,

川魚にとって良好な生息環境を提供しています。

豊かな水資源や地域の水産資源の保全と育成に努めます。

(2)家庭,事業所等の排水対策

下水処理施設の整備を進め,家庭へのさらなる普及率向上を図ります。

また,共用開始後は充分な維持管理に努めます。

(3)河川の水質保全,管理

定期的・定点的な水質検査を継続し,河川管理に努めます。

また,水質汚濁防止の取組みを進めます。

(4)水辺の保全

水辺の自然とふれあう機会づくりを進め,

水辺の生物の生育環境の保全と

(25)

概況

土壌は,大気や水と共に環境を構成する基本的要素であり,生物の生育・生

態系の保全,水の循環・地下水の涵養,森林や農地の保全等にとって,重要

なものです。

土壌汚染は,そのほとんどが事業に伴って排出される排水や,ばい煙,廃

棄物などを介してもたらされていることから,関係法令に基づく規制や指導

が行われています。

方向性

安全安心の農産物生産や,森林・生態系維持にとって,土壌汚染を防止し,

良好な土壌環境が維持されることが何より重要です。

また,

土砂等の埋め立て等については,

生活環境の保全や災害の発生を未然

に防止する観点から,

適切に規制されることが求められます。

良好な土壌環境

が維持されるよう,下記の取組を進めます。

取り組み内容

(1)土壌汚染の防止

土壌汚染を未然に防止するため,

県が行っている規制・指導に連携して取

り組みます。

生活環境の保全と災害の未然防止を図るために,

土砂等による土地の埋立

てについては,市条例の規定に基づいて対応します。

(2)化学肥料等の適正使用の推進

農地の生産性を維持・向上させるために,

堆肥などの活用と合わせて化学

肥料や農薬の適正使用を推進します。

(3)土壌診断の促進

有機農業や環境保全型農業を目指す上でも,

良好な土づくりは避けて通れ

ません。

農地の富栄養化を防止し,

作物に適した土壌を維持するための土壌

(26)

概況

市の総面積の

64

%は森林で占められており,

そこから流れ下る里川・源氏川・

浅川・山田川・茂宮川やその支流などにより,豊かな河川環境が作られてきまし

た。南部地域は海抜

10

数mの低地が広がる一方,北部地域は標高

750

mを越え

る山岳地帯となっています。

このような地域特性のなかで,

多種多様な生物が生

息してきました。

しかし,

林業経営の変化や田畑における農薬の過剰な使用などによって,

生物

にとっての生育環境は変化し,

生息域が狭まるなどの影響を受けて,

数十年前と

同じ種類,同じ数の生物を見ることができなくなっています。

さらに近年は,

温暖化による気温の上昇を受けて,

生物の生息域が変わろうと

しています。

方向性

多種多様な生物が生息するということは,

豊かな自然環境の存在を示すもので

あり,私たちの生活に必要なものと言えるものです。

森林ボランティアの育成や活動支援,

定期的な間伐の実施などにより森林資源

の保全と活用に努めると共に,田畑や水環境の保全・管理により,多種多様な生

物の生息環境の確保に努めます。

取り組み内容

(1)野生動植物の保護

豊かな森林や農地の保全と,

水源や清らかな水の確保,

水辺環境の保全を

通して,良好な野生動植物の生育・生息環境の保全に努めます。また,鳥獣

保護区の活用と有害鳥獣対策などを進めます。

(2)生物の多様性の確保

水辺や森林の保全と維持管理等により,

多種多様な生物の生息環境の保全

と確保に努めます。

(3)里山環境の保全

恵まれた里山の自然を活用し,

人と自然との豊かな触れ合いを確保しなが

(27)

二酸化炭素排出量 (平成2年度)

廃棄物 部門

1%

運輸部門

36%

民生 部門・ 家庭系

21% 民生 部門・ 事業系

13% 産業部門 29%

二酸化炭素排出量 (平成16年度) 民生

部門・ 家庭系

15%

廃棄物 部門

2% 民生

部門・ 事業系

12%

産業部門 40%

運輸部門

31%

概況

エネルギーは,

市民生活や経済活動の基盤をなすことからその安定供給を図

るとともに,

エネルギー消費に伴う二酸化炭素の排出を抑制するなど,

環境へ

の適合を図りながら,

効率的な利用を進めることが緊急で重要な課題となって

います。

本市における二酸化炭素排出量は,茨城県の調査結果から,平成

2

年度が

288

千トン,

平成

16

年度が

394

千トンであり,

この間の増加量は

106

千トン,

36.8

%の伸びとなっています。

特に,

平成

2

年以降工業団地への企業立地が進

行した産業部門の伸びが著しく,

73

千トン,

87

%の伸びとなっています。

平成

16

年度の排出内訳は,産業部門

157

千トン,運輸部門

123

千トン,民

生部門

106

千トンとなっています。

常陸太田市の 常陸太田市の

出典:市町村別温室効果ガス排出量(茨城県調査)

部 門 平成2年度 平成 16 年度 比較増減

産業 84 157 73 86. 9 %

運輸 102 123 21 20. 6 %

民生(家庭) 60 60 ― ―

民生(業務) 38 46 8 21. 1 %

廃棄物 4 8 4 100. 0 %

合 計 288 394 106 36. 8 %

(単位:千トン)

(28)

方向性

石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料は,エネルギーへの転換過程で大量の

二酸化炭素を発生させ,

地球温暖化の原因となっています。

化石燃料の消費を

減らし,自然エネルギーの開発・利用を促進しながら省エネルギーを推進し,

エネルギーの効率的利用を促進します。

取り組み内容

1

)省エネルギーの推進

①効率的なエネルギー利用

効率的なエネルギー利用や自然エネルギー等の再生可能エネルギーの

活用を図り,

二酸化炭素の排出量を削減していくことが重要です。

日常生

活や事業活動を見直し,高効率な給湯・空調・照明機器の導入促進や省エ

ネ型家電製品への切替え,次世代自動車の普及など,省エネルギー・省資

源型の環境負荷の少ないものへ変えていきます。

②低炭素社会への移行

私たちが産業革命以後,石油,石炭,天然ガス等の化石燃料を主たるエ

ネルギー源として利用してきたことが地球温暖化を招いてきました。

エネルギー源としての化石燃料への過度の依存から抜け出し,

太陽光や

水力・風力などの自然エネルギーの活用を中心に据える「低炭素社会」へ

の転換を図り、エネルギーや食糧の地産地消を目指します。

2

)自然エネルギーの導入

①新エネルギーの活用

住宅への太陽光発電システムや太陽熱利用設備等の設置を進めます。

②風力発電事業の推進

里美牧場地内の風力発電施設の管理を引き続き進めると共に,

風力発電

施設の誘致を目指します。

③水力発電事業の支援

(29)

ガソリン 28% 都市ガス

8% ごみ

5%

その他 4%

LPガス 5%

灯油 11%

電気 39%

概況

本市の家庭における二酸化炭素排出量については,

県や市独自の調査等も実

施されていないことから,

国が毎年公表している国民一人当たりの排出量から

推測する方法により,おおよその数値を推測することになります。

2006

年の国民一人当たりの排出量は

2,081

㎏であり,

排出源としては電気

ガソリンで全体の

2

3

を占めています。本市においては,下記の表から都市

ガスの

169

㎏を除いた

1,912

㎏が,市民1人当りの排出量の一応の目安とな

ります。

さらに家庭からの排出量は,

1人当りの排出量に世帯構成人数を掛けて求め

ることができます。

出典:温室効果ガスインベントリオフィス

方向性

私たちは,

日常生活を送ることで環境問題の加害者であると同時に,

被害者

でもあるという相反する結果を招いています。

環境を守るために日々取り組ん

でいることを充実させると共に,

さらに工夫を加えることで,

一定の生活レベ

ルを維持しながら環境への負荷を減らすことを目指します。

取り組み内容

1

)ライフスタイルの見直し

①資源浪費型からの転換

大量消費

大量廃棄のライフスタイルから,

廃棄物の発生抑制

再利用・

排出源

排出量

電気

800

ガソリン

593

灯油

221

都市ガス

169

ごみ

108

LPガス

106

その他

84

2,081

2006

国民一人当り

CO2排出量

(30)

ます。また,自動車への過度の依存を改め,公共交通機関や自転車・徒歩

を利用する生活への転換を図ります。

住居における冷暖房温度の適正化を図ることなどを通して,

一世帯あた

りのエネルギー使用量の削減を目指します。

②ゆとりのある生活

本市に存在する歴史的景観の保存・活用を進めると共に,自然との共

生・自然環境の保全が実感できる,

ゆとりあるライフスタイルへの転換を

目指します。

勤労時間の弾力化や休日の有効利用を進め,

時間的なゆとりの創出を目

指します。

深夜化しているライフスタイルの見直しについても,

議論を求

めます。

2

)環境家計簿の活用

①排出量の把握と実践

生活を見直すためには,

まず,

家庭や一人ひとりの生活から排出される

二酸化炭素の実態を把握しなければなりません。

その上で,

削減すべき所,

削減可能な所に目標を定めて,

楽しみながら実践していく必要があります。

②モニターの導入

取組みの実態を把握すると共に,

二酸化炭素削減の効果を捕らえるため

に,個人及び団体モニターを導入します。

3

)省エネ型消費財購入の推進

①グリーン商品の購入

製品やサービスを購入する際に,

まずその必要性を考え,

次に製品のラ

イフサイクルや製造業者の取組みなども考慮し,

環境負荷ができるだけ小

さい商品を優先して購入することに取り組みます。

②省エネ型家電製品の購入

急速に進歩する環境関連の技術開発により,

省エネルギー型の家電品が

数多く生産・販売されていることから,

買い替えに当っては省エネ型機器

(31)

概況

大量生産・大量消費・大量廃棄の社会は,廃棄物発生量の増大,焼却処分場

や最終処分場の確保等さまざまな問題を引き起こしており,

循環型社会への転

換が必要になっています。

本市における平成

19

年度の清掃センターへ持ち込まれたごみの排出量は

16,867

トンであり,前年度より約

6

%減となりました。一日一人当りで比較

すると,H

19

年度は

760

g,H

18

年度は

798

gとなっています。

一方,本市において資源化されたごみは,清掃センター分が

2,530

トン,子

供会などによる集団回収量が

1,047

トンで,合計

3,577

トンとなっています。

これ以外に回収業者等による直接回収が実施されています。

方向性

排出された廃棄物を処理するというこれまでの考え方を転換し,生産・消

費・廃棄の各段階において,廃棄物の発生抑制・再利用・再資源化(リデュー

ス・リユース・リサイクル)を推進し,ごみを出さず,資源を有効利用にする

循環型のライフスタイルに変えていく取り組みを進めます。

取り組み内容

(1)ごみの発生抑制と減量化

廃棄物をごみにしないで資源と捉え,

リサイクルなどを推進して,

資源

循環型社会の形成を目指します。

マイバック運動や生ごみ処理容器の普及に取組むと共に,

エコショップ

認定制度やグリーン商品の購入を促進します。

(2)分別収集の推進

現在実施しているごみ分別を徹底し,

回収が適正に行われるようごみの

正しい出し方に取り組みます。

また,ごみの減量化をいっそう進め,

「今日のごみを明日はごみにしな

い」ために,新たな分別方法を検討します。

(3)再資源化の推進

(32)

概況

本市の産業別事業所数は下記のとおりですが,

事業所規模は小規模経営が多

く,

29

人以下が全体の

97

パーセントを占め,

30

人以上は

70

事業所,うち

100

人以上は

13

事業所(H

16

事業所・企業統計)にとどまっています。

本市の事業所においては現在,

県地球環境保全条例に定める省エネルギーや

省資源に関しては自主的な取り組みにとどまっています。

全産業

農 林 漁 業

建設業 製造業 運輸業

卸 売 ・ 小売業

飲 食 ・ 宿泊業

医療・ 福祉

サ ー ビ ス業

その他

2,250 13 388 279 35 678 206 87 430 134

方向性

産業活動における省エネ

省資源は避けて通れない問題となっていることか

ら,二酸化炭素削減とコスト削減を連動させて行く取り組みを進めます。

事業活動においては公害の防止や資源

エネルギーの効率的利用を進めると

共に,

一定の経済成長を確保しながら,

事業者の特性を活かした積極的な環境

保全や創造への活動を促進します。

また,各事業所の取り組み状況を定期的に把握することに取り組みます。

取り組み内容

(1)環境保全型農業の推進

堆肥等による土づくりを進め,

化学肥料や農薬に頼りすぎる現状から抜

け出し,有機農業・環境保全型農業の推進を目指します。

(2)地産地消の推進

安全・安心な農産物が地域で生産され,

地元で消費される地産地消を積

極的に推進し,農産物の輸送エネルギーの削減に努めます。

(3)森林活用型林業の推進

森林ボランティアなどの活動に取り組み,

二酸化炭素吸収源としての森

林機能の活用を図ります。

また,

県産材の利用促進や間伐材

林産廃棄物の有効利用などを通して,

林業を支える取組みを進めます。

(4)環境配慮型操業の推進

商品の流通段階でのエネルギー消費の低減や販売時における簡易包装

の促進,グリーン購入対象品の販売促進などに取り組みます。

工業製品の製造や輸送段階での省エネルギー化に取り組むと共に,

環境

(33)

概況

平成

9

年に京都議定書が結ばれ,平成

20

年に洞爺湖サミットが北海道で開

催されるなど,地球環境問題への国民の関心は否が応でも高まってきました。

しかし,

地球環境の危機が声高に叫ばれている状況とは裏腹に,

1人ひとり

の具体的な取組みが精力的に行われない状況が続いています。

地球環境問題は,

地球規模で考えながら一人ひとりの足元からの行動が求め

られる時代となりました。

方向性

学校や地域・職場などにおいて,地球環境・地域環境の現状を適確に捉え,

環境への理解と認識を深めるために,

環境学習を充実させていきます。

そこで

は,

市民一人ひとりが環境問題の主役であることを自覚し,

環境に配慮したラ

イフスタイルを実践するなど,具体的取り組みを目指します。

取り組み内容

(1)学校における環境学習の推進

家庭や地域での行動に結び付けて行けるよう,

学校における環境学習を進

めます。

また,

資源ごみ回収や子供エコクラブ活動など,

学校内外での取り組みを

支援します。

(2)地域における環境学習の推進

すべての市民が環境問題への理解を深めて,

具体的な行動に結びつけられ

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