大分類へ格上げされたかたちになっている。 このように産業分類が,各産業の研究や学問に境界 線を引くことを促進し,その境界線を越えない範囲で の教育,研究が行われるようになった可能性もあろ う。そして,境界線を越える,越えないに関係なく, 境界線付近に存在する業種や業態と呼ばれる産業は, 研究や教育の対象とはならず,放置される状況も十分 に想定される。特に最近は,産業分類が目まぐるしく 変化し,取り扱いにくい産業や業種も誕生している。 そう考えると産業を分類するという作業が,研究や教 育の展開に大きな影響を及ぼすものと思量される。 本稿は,産業分類の形成が,わが国において最終消 費者に製品やいわゆるサービスを提供する際の研究や 教育に影響を及ぼし,特に研究面では,流通論とサー ビス論を区分する際に影響を与えてきたのではないか という素朴な仮定をし,論を進めた。ただ,職業分類 や産業分類が,研究・教育面での区分につながるとい う因果関係までは確認(説明)できていない。しか し,職業分類や産業分類が,研究・教育の区分の発生 に関係しているという相関関係は,おそらく説明可能 なのではないだろうか。今後,その相関関係をより明 確な資料を示すことで,説明力を強化させる必要があ る。 参考文献 ColinClark[1957],TheConditionsofEconomicProgress,ist ed.1940,2nded.1951,3rded.
Fisher,AllanG.B.[1935],The Clash of Progress and Security, London: Macmillan