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大極殿院 の調査

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Academic year: 2021

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(1)

調査区周辺の様子(北から)

※大極殿院から南方を望む

東面回廊検出状況(北から)

※棟通りと東側柱通りの礎石据付穴がよく残る

礎石据付穴と礎石移動痕跡(南西から)

※瓦堆積の上面に橙褐色土が堆積する 調査位置図

※調査地は大極殿院東北部

藤原宮

大極殿院 の調査

飛鳥藤原第 205 次調査 現地見学会資料

(独)国立文化財機構奈良文化財研究所 都城発掘調査部

藤原宮 大極殿院の調査

(飛鳥藤原第 205 次調査現地見学会資料)

2020.11.7

独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所 都城発掘調査部

〒 634-0025 奈良県橿原市木之本町 94-1 https://www.nabunken.go.jp Edited by T.Suzuki・M.Kuriyama

東面回廊から大極殿、畝傍山を望む

(北東から)

      

2020 年 9 月 24 日撮影

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今回の調査区 今回の調査区

大極殿院 大極殿院

朝 堂 院 朝 堂 院

東面回廊付近の瓦堆積(北東から)

※回廊基壇を中心に多量の瓦が堆積する 礎石据付穴(北から)

※拳大の礫を根石として詰める

(2)

土坑1 土坑1

土坑2 土坑2

土坑3 土坑3 南側溝落込み

南側溝落込み 礫 敷

礫 敷

土坑4土坑4 南北溝1南北溝1南北溝2南北溝2

先行四条条間路

北側溝

南側溝

先行四条条間路

北側溝

南側溝 東 面 回 廊

飛鳥藤原第205次調査遺構平面図

0 10m

礎石据付穴 基壇(推定) 凝灰岩粉堆積

礫 敷 瓦堆積

礎石移動痕跡  藤原宮大極殿院東面回廊および内庭東北部を調査し、回廊

の柱位置や先行四条条間路の側溝などを確認しました。今回 の調査により、大極殿院回廊東半部のほぼ全域の調査を終え、

回廊の柱配置や造営から廃絶に至る経緯を明らかにすること ができました。大極殿院東面回廊および内庭東北部の様相が 解明されたことは、藤原宮大極殿院の構造および古代宮都の 今後の調査研究に関して、重要な成果です。

 大極殿院は藤原宮の中心部に位置し、その中央には即位や 元日朝賀などの儀式の際に天皇が出御する大極殿があります。

大極殿院の調査は、1934 年の日本古文化研究所による調査に 始まり、1977 年以降は奈良文化財研究所が継続的に進めてき ました。これらの調査により、回廊は礎石建ち、瓦葺きの複廊 で四面には門が開くことが判明しています。2019 年度の調査で は、東面回廊に取付く大極殿後方東回廊を発見しました。今回 は大極殿院東北部の東面回廊および内庭を調査しました。

東面回廊 礎石建ち、瓦葺きの複廊形式の回廊で、基壇は橙  褐色粘質土を版築状に積み上げて造成しています。棟通りお  よび東側柱通りにおいて、桁行 7 間分、礎石据付穴 16 基を  あらたに検出しました。柱間寸法は、桁行 3.8 ~ 4.0 m(13.0  ~ 13.5 尺)、梁行約 2.9 m(10 尺)です。

  今回の調査により、東面回廊のうち、大極殿後方東回廊と  北面回廊の間は桁行総長約 47.1 m、12 間であることが明ら  かになりました。当該部分の桁行寸法は 13.5 尺を基本とし、

 大極殿後方東回廊より南方の東面回廊が、約 4.1 m(14 尺)

 を基本としているのと異なります。

内庭 大極殿院内庭では、直径3~ 15㎝大の礫を敷いている  ことを確認しました。

回廊基壇裾の南北溝 回廊基壇の東西で、南北溝1・2を検  出しました。回廊基壇造成時に掘られた溝です。

宮造営時の土坑 東面回廊東方で土坑1・2・3を検出しま  した。埋土に瓦を多く含みます。

先行四条条間路 調査区の北部を東西に通る道路です。北側  溝と南側溝を検出しました。藤原京の条坊道路が藤原宮造  営以前に施工されていることを示しています。

宮廃絶後の瓦堆積 東面回廊基壇を中心に、多量の瓦が堆積  する状況を確認しました。

礎石移動痕跡 東面回廊棟通りの1.5~2.0m西方において、

 前述の瓦堆積の上面に、基壇土由来と考えられる橙褐色土  が堆積し、その表面に花崗岩粉が固着している状況を3か  所で確認しました。基壇が削平され、その上面に瓦が堆積  した段階においても、回廊の礎石のうち、いくつかが当初  位置に残っており、後に、それらの礎石を移動させた場所  を示す痕跡と考えられます。

宮廃絶後の土坑 調査区の中央部において土坑4を検出しま  した。埋土に瓦などを含みます。

参照

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