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就職活動体験記
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中村 有理(法学部法学科 4 年)
1.自己紹介
私は卒業後、とある区役所の事務職員として働くことになっています。図書館勤務になる 可能性は少しだけです。
就職活動は行政職、事務職の公務員試験を軸に受験し、図書館の試験は国立国会図書館の 一般職のみ挑戦しました。その結果、就職先の他には国家公務員一般職(行政)、国税専 門官、裁判所職員一般職に合格しました。国立国会図書館は内定には辿り着きませんでし た。
就職先は図書館ではありませんが、司書課程を履修しながらどのように就職に備えたの か、司書課程での学びはどのように活きたのかを紹介します。様々な進路を考えている方が いると思いますが、私の就職活動体験記が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
思い返せば私の就職活動は 1 年生から始まっていたので、順番に説明しようと思います。
2.1 年生
⑴ 司書課程を履修した理由
法や政治に興味があり、高校生の頃から就職は公務員を考えていたので、法学部に入学し ました。法学部で司書課程を履修する人は少ないですが、図書館が好きだったこと、大学で は幅広く学びたいと思っていたこと、そして学校・社会教育講座履修ガイドブックの「あふ れる情報・資料の整理技術をはじめ、情報検索の仕方などを身につけた専門家」という文に 惹かれ、司書課程に登録をしました。司書なろうとは考えていませんでした。
⑵ 就職活動の準備
しかし司書課程を履修する中で、国立国会図書館と支部図書館が気になるようになりまし た。そして 1 年生の秋ごろ、国立国会図書館本館と支部図書館の一つである最高裁判所図 書館を初めて利用しました。最高裁判所図書館は事前の予約が必要なのですが、その際に少 し職員の方と話がしたいと言ってみたところ、図書館の業務や就職準備の話を伺うことがで きました。国立国会図書館は利用だけしました。このとき関心のある場所を実際に見たり、
話を聞いたりしたことは、その後の大学生活に大きな影響を与えました。
真剣に国立国会図書館の受験を考えるようになり、ホームページで試験区分や試験科目を 確認して過去問を調べました。最高裁判所図書館などの支部図書館はその省庁や裁判所の職 員が働いているので、国家公務員や裁判所職員の試験科目や例年の試験日程も調べました。
そして司書を目指して就職活動をするより、他の行政職の公務員試験と併願しやすそうだと 考えました。その後は中村先生に話を伺ったり、キャリアセンターに行き過去に受験した先 輩のデータがないか探したり、1 年生のうちは公務員試験の準備として何が必要かを知るた めにキャリアセンターの個別相談を利用したり、再度最高裁判所図書館の職員の方に連絡を 取ったりしていました。
3.2 年生
⑴ 公務員試験予備校と勉強開始の時期
図書館実習は是非、国立国会図書館かその支部図書館に行きたいと思っていました。そし て、3 年の夏には実際に参加できました。ただ 3 年の夏休みは公務員試験の準備を本格化さ せる予定だったので、不安もありました。ですから、私は早めに公務員試験の準備をしよう
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と思い、2 年の夏から公務員試験予備校に通い始めました。2 年生の時には入門講座を受講し、
3 年生で本格的に勉強を始めるという内容でした。
公務員試験の準備は、独学か学校の講座、予備校に通うという選択肢があります。受験予 定の試験科目と過去問を調べてみて、考えるといいと思います。私は過去問を見て独学は厳 しそうだと思いました。学校の講座は安いのですが、3 年生の 5 月開始の講座しか無く、3 年生の実習の時期に集中して講義があるので諦めました。予備校でも 2 年生の春休みから 3 年生の頭に講座が始まるのが一般的ですが、就職浪人はしたくなかったので、早めに対策を 始めました。
しかし大学の講義も沢山ありましたし、ゼミ、アルバイト、サークル活動などがあり、勉 強時間をとれなかったので、2 年生から予備校に入る必要はなかったのかなとは思っていま す。ただ入門講座を受けたおかげで試験科目の概要と自分の得意不得意を分析できたので、
3 年次以降のスケジュールはイメージしやすかったです。また、危機感と緊張感を保つこと はできました。
⑵ 受講コース
予備校や講座を選ぶ際、教養科目のみの対策をするか、専門科目(法学や経済学など)も 勉強するか迷うと思います。教養科目だけでも受けられる試験はありますし、国会図書館は 専門の択一試験は必要ありません。しかし私はできるだけ多く併願したいと思っていて、裁 判所職員などにも興味があったので専門科目も準備しました。また、国立国会図書館の 2 次試験では専門科目の論述があるので、それも勉強できるコースにしました。
参考までに、私が勉強した科目を紹介します。
教養科目… 文章理解(現代文、英語)、数的処理、人文科学(日本史、世界史、地理、思想)、
自然科学(物理、化学、生物、地学)、社会科学、時事・白書
専門科目… 憲法、民法、行政法、労働法、経済原論、政治学、行政学、財政学、社会学、
経営学
論述…教養論文、専門論文(憲法、民法、行政法)
4.3 年生
⑴ 公務員試験筆記対策
予備校の講義は 3 月から本格的になりましたが、勉強時間をしっかりとることができる ようになったのは、図書館実習とゼミ合宿が終わった 9 月頃からです。
この頃は国会図書館用の勉強は全くせず、他の公務員試験勉強をしていました。国会図書 館は倍率が高く、一次試験の択一問題の過去問が公表されていないので、一次試験に運良く 受かったら二次試験様の論述対策をしようと考えていました。
択一試験対策は、教養科目も専門科目も、ひたすら問題集を解きました。最低 4 周、苦 手な教科は最終的に 12 周しました。電車の中、講義の空き時間など、とにかく時間を見つ けて問題集を解きました。試験によっては論文試験もあります。年末から予備校で教養論文 と専門論文(憲法)の練習をしました。年末からは模試や過去問も使いながら、勉強の仕上 げをしていきました。
このように書くと勉強漬けの日々が続いていそうですが、ゼミやサークルもありました し、遊ぶ日はしっかり遊んでいました。
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就職活動体験記
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⑵ 民間企業
練習がてら、12 月から 20 社分くらいの説明会に参加しました。公務員の業務説明会よ り早く始まるので、就職活動のマナーや、説明会の雰囲気、質問することに慣れることは出 来ました。そして面接の練習に、6 社くらい受けましたが、どこも内定には至りませんでし た。
勉強時間は確実に削られるので、公務員受験者の中には民間企業を全く受けない人も多 く、民間企業を受けずに公務員試験に合格する人は沢山います。私は周りの人が動いている 時期に何もしないということが不安だったのと、面接やマナーは実践で身につけるのが手っ 取り早いだろうと考え、少しだけ行いました。
確かに勉強時間は削られましたが、早い時期から自己分析やエントリーシートの作成、面 接に取り組めたのは良かったと思います。勉強だけだと飽きてしまうので、ちょうど良い息 抜きになったとも思います。
5.4 年生
⑴ 筆記試験(公務員)
択一試験は 4 月末からありました。試験慣れも兼ねて受けられるところは受けました。
おかげで 6 月末までの週末は殆ど試験で潰れました。
国立国会図書館だけ少し特殊な筆記試験で、私も情報をなかなか得られなくて不安になっ たので少し詳しく書きます。一次試験は、教養科目の択一試験のみです。他の公務員試験と 同じようなスタイルでした。
二次試験は英語の筆記試験、専門科目の筆記試験、性格検査、面接があります。
英語は一次試験合格が分かってから、大学受験の参考書を引っ張り出して勉強しました。
専門科目は、併願できる試験が増えるので法学を選択しました。法学は憲法、民法、行政 法、国際法の 4 科目から 2 科目選択です。国際法以外は予備校のテキストがあったので、
それで勉強をしました。憲法の論述だけは前年末から勉強していました。裁判所職員で必須 ですし、国税専門官でも選択科目の一つとなっているからです。民法と行政法は、一次試験 の合格発表後の 5 月半ばから対策しました。これらを使う試験が少ないからです。私は国 会図書館の他に、衆議院事務局一般職の二次試験で利用しました。6 月の末に二次試験が あったので忙しかったです。
二次試験は面接と性格検査も加味されるので、筆記試験でどれだけ点数を取れたのかわか りませんが、このような勉強で最終面接までは辿り着けました。
⑵ 面接試験(公務員)
公務員試験の面接は面接カードという、民間企業でいうエントリーシートのようなものを 用意して、それに沿って質問されます。面接カードの内容は、キャリアセンターや予備校、
公務員の知り合いに見てもらったりしました。また、国立国会図書館は司書課程の先生方に も意見をもらいました。面接の練習は予備校やキャリアセンターで行いました。
私の持っていた資格の中で、面接の話題になる、評価されると感じたのは、第二外国語で す。国立国会図書館の面接カードは言語能力について他の試験より詳しく書く欄がありまし た。英語をもっと頑張るべきだったなとは思いました。
しかしながら、個人的な意見ではありますが、面接試験は資格よりも話し方と話す内容が 大事だと思います。特別なことではなく、大学の勉強やアルバイト、サークル活動など普通 の学生生活を送っていれば問題ないと思います。司書は資格として加点されているとは感じ
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ませんでしたが、学んだ内容や考えたことが面接に役に立ちました。直接的にはプラスにな らなくても、良いアピールになりました。
6.最後に
1 年生の頃は就職について、憧れや仕事内容でしか考えていませんでした。しかし優先順 位を付けていく中で、自分は就職する上で何を重視するか、仕事の内容か、待遇か、勤務地 かというように、より多くのことを考えるようになりました。また能力や適性、置かれた環 境などの制約にも気が付きました。これらは個人的な問題であり、自分の価値観と向き合わ なくてはならないので、簡単には答えが出てきません。私は家族や友人はもちろん、先生方 やキャリアカウンセラーに相談しながら最終的な就職先を決めました。
私は司書課程で学びましたが、司書にはなれませんでした。しかし私にとって司書課程で 頑張った経験は決して無駄ではなく、糧となりました。司書課程は視野と就職先の可能性を 広げてくれました。これからも学んだことを活かしていきたいと思います。
就職について考える上で、沢山の悩みが出てくると思います。私の体験談が少しでもお役 に立てれば幸いです。
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