• 検索結果がありません。

退院支援における患者と看護師の

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "退院支援における患者と看護師の"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2020 年 1 月 31 日

2019 年度聖路加国際大学大学院課題研究

18MN013 寺田 唯

退院支援における患者と看護師の パートナーシップを構築する対話の要素

Elements of a dialogue in discharge support through reliable partnership between Patients and Nurses.

(2)

1 要旨

【目的】

本研究は、退院支援において患者と看護師がパートナーシップを構築する過程を「ナ ビゲーションモデル」に基づいて記述し、その過程における対話の要素を検討した。

【方法】

筆者が実習で経験した複数事例を分析し、看護実践を考察する質的記述的研究であ る。実習において受け持った患者、退院支援に関わった医療者と交わした対話を記述し たプロセスレコードを分析対象とした。受け持ち患者と筆者がパートナーシップを構築 した可能性のある局面を抽出し、受け持ち開始から自宅退院に至った意思決定の過程を 整理した。そして、「ナビゲーションモデル」から「車の運転手とナビゲーター」の関 係性を用いて、受け持ち患者と筆者の立ち位置を明確にし、互いの関係性を記述した。

【結果】

筆者は、受け持ち患者と医療者チームがイメージする退院後の暮らしぶりが一致しな いことから、患者がハンドルを握っていないと解釈し、対話を用いて、患者が運転席に 座り、ハンドルを握る関係性を目指した。出会った当初は、行き先がわからず出発し、

難航したが、患者のとなりに座り、患者の様相に合わせて態度や対話の方法を変化させ ながら、人柄を感じとり、暮らしぶりや日課を自然に語る関係を築いた。また、患者の 気がかりと医療者チームの医学的判断からそれぞれの意向を明らかにし、患者が医学的 判断にハンドル操作を左右されないよう Shared Decision Making を試みた。その過程 で、筆者は、患者の意向と医学的判断の間で、退院支援の方向性を迷うが、患者と互い の考えを共有し、信じ合うことで患者が運転席に座り、ハンドルを握る関係が構築され た。さらに、患者が自身の意向を表明したことが、医療者チームを巻き込み、目的地で ある自宅退院を実現した。

【考察】

出会いの場面では、ノンバーバルなコミュニケーションが話しかけるタイミングを見 極め、相手を尊重する姿勢と緊張感を与えない環境設定が互いの心を開き合うことにつ ながったと考えた。また、対話から患者の揺れる思いや気がかりを引き出すためには、

看護師の価値観で患者を捉えず、患者の態度と周囲の環境から違和感に気づくことが足 がかりとなると考えられた。さらに、意思決定の方法を明確にしたことは、互いの役割 を認識し、患者の主体性を高めることに関連があり、目的地までの道筋をともに確かめ 合い、目的地を決めたことが、パートナーシップを構築したと示唆された。

【結論】

退院支援における患者と看護師のパートナーシップを構築する対話の要素は、「語りを 引き出す環境設定」、「気がかりを引き出す」、「意向の確認」、「Shared Decision Making」、 の 4 点で、その前提には、患者と医療者チームの認識のずれに気づくことが示唆された。

参照

関連したドキュメント

および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値

2.認定看護管理者教育課程サードレベル修了者以外の受験者について、看護系大学院の修士課程

 2015

の 立病院との連携が必要で、 立病院のケース ー ーに訪問看護の を らせ、利用者の をしてもらえるよう 報活動をする。 の ・看護 ・ケア

口文字」は患者さんと介護者以外に道具など不要。家で も外 出先でもどんなときでも会話をするようにコミュニケー ションを

SST を活用し、ひとり ひとりの個 性に合 わせた   

○ また、 障害者総合支援法の改正により、 平成 30 年度から、 障害のある人の 重度化・高齢化に対応できる共同生活援助

2011 年度予算案について、難病の研究予算 100 億円を維持したの