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アカマツ風致林の更新に関する基礎的研究 III. 香川県下瀬戸内沿岸域と内陸域の森林構造の特性について-香川大学学術情報リポジトリ

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89 アカマツ風致林の更新に関する基礎的研究

Ⅲ 香川県下瀬戸内沿岸域と内陸域の森林構造の特性について

辰巳 修三,友井 和俊,昔日 重率,犬上 堪造

Ⅰは じ め に アカマツの風致芙をそこをうことをく,アカマツによって更新をはかるためには,天然更新によるのが最適である.. その理由は,天然更新においては該当森林環境に生態的に適応した状態で推苗が発生し,成林していくからである. 美観的にみても,森林作業法の形態によっては多段林としての森林の自然美を維持することが可能である.森林の健 全な保育の面のみをらず,風致的嚢観をも保全することができる点で天然更新による方法がもっとも妥当であると考 え.られる. アかマツ林の施業法に関する研究事例は多数あるが,それらの多くは生産力の増大を日楷したものであって,風致 的施業に主力を注いだ研究は小寺・近藤(1)の例があるのみである.本研究は,破壊されていくアカマツ風致林を保全 していくための施業法を確立する目的をもって計画した.次項で述べるように,アカマツ林の成立と,人為干渉程度 との間には密接な関係のあることが知られている.したがって,アカマツを維持しでいくためには適度の人為的干渉 をおこなうことが必要であるい 天然更新によっでアカマツ林の造成を図る場合には,当該樹が陽樹としての特性を有しているために,林地への陽 光盈を増大させるための林分の伐りすかしが必要であるい 風致芙の保全との問題は,この伐採をめぐって提起されて くるのである.すなわち,風致美をこわさず,しかも維苗の発生・生育に必要な陽光盈を確保できる伐採畳,をらび に伐採法の問題である‖ 適度の人為的干渉とはこ.のことを意味している小 本研究に関連して,すでに第Ⅰ報(2)では香川県下のアかマツ林の森林構造の特性を,アカマツ稚苗更新の立場から 検討した1.第Ⅱ報(8)では稚苗の生育と,推苗の消長へ・の影響について−研究した√.本報告では,副題に掲げるように森 林構造の特性が顕著に現われる瀬戸内沿岸域と,内陸域との森林についてその構造特性を明らかにする.その意味す るところは次項で示すようである“ 本報告における分担は次のようである‖ すをわち辰巳が総合的を企画,指導,とりまとめをおこをい,友井,犬上 はそれぞれ卒業論文の−・環として調査ならびに個別的とりまとめをおこなった,.なお,本調査には竹内聴介,浜中幸 三,浅野敬子,村尾芳信等の旧林学研究室の諸兄姉があたり,種の同定には富田重幸助教授が協力した… 図表の整理 には多田恭子女史があたった.記して謝意を表する次第である.. ⅠⅠ森林の更新と植生型について 森林の更新と植生型との関係については,林地生産力の立場からみる見方と,森林の嘉観英の立場からみる見方と の2様がある… 前者の立場での植生塑は,環境指標植物としての見方に立つものである.後者は,Schmithtisenの 植生地理学(4)の立場に立つ見方である.今日,この範疇に属する考え方は,植生による景概突から,さらに自然植生 真鶴一腰植生に拡大され環境保全の相席としても使用されつつある. 本報告における更新と植生塑との関係は,上述の景観美との関係においてみられるものであるい 天然更新によって 更新されていく森林は,どのようを構成林木をもつものとなるか.つまりは当該更新林分の植生目標を明らかにする ものと云える.何故この目標を明らかにしをけれぼならをいのか? 目標を明らかにすることによって本研究上どれ だけのメリットがあるのか?この回答は,前報(3)の「まとめ.の中でも簡単にふれたが,要するに生物社会的論理 (注1) による考え方によって導かれるものであろう1. いま考え.られる具体的な例でもって示してみよう血 ■アカマツは温度要因と水要因とについて巾広い適応性を有して (注1)今西錦司:生物社会の論理より

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90 香川大学農学部学術報告 いるために,わが国では暖帯域から温帯域にかけての広範な地域に認められる.そして人類の文明が繁栄し,環境の 改変が著しく進展する地域,時代を経験するごとにアカマツの広分布が確定したのであるり この広分布は土地的梅相 (注2) (注3) (注4) 群落,初生林,ニ次林,植林などの形態で成立しているのであるが,現実にはこれらの群落が平面的および時間的に 入り組む結果複雑改植生を示す場合が多い. 植生調査を実施する段階において重要をことは,これらの入り組まれた群落の優占種,あるいは模倣種,識別種等 のみをみるということではない成立種のすべてについての検討・解析をおこ.なうということである.その意味につ いて筆者(辰巳)は次のように考えている. 丁−LooMAN(1965)(5〉は植物遷移の初期段階では群落は立地型に依存し,遷移が進むにしたが・つて気候的極相に達す るとの見方から一つの植生モデルを提案している.いまアカマツ林の場合は植物遷移の初期段階に相当するものが多 く,したがって立地型を示し,複雑を植物群落を示す場合が多い.しかし風致林の場合は,保安林として施発を制限 される場合が多く,立地型から気候的梅相に傾斜した方向へ・の林分も多いと考えられる、 更新林分として仕立てていく場合に,健全保育上いずれのステ・−ジの植生相を狙っていくのがよいのかの問題があ る.この場合に結論として云えることは,立地型,気候型の中間型というこ.とになる.理由は立地型に傾斜しすぎれ ばより複雑な植相を示すとともに,単位面横当りのアカマツの成立本数は増加す・る.気候型に傾斜すれば植相は気候 的安定蔵相となり単位両横当りのアカマツの成立本数は減少する.とくに低階層のアカマツを全く欠くことになる. 前者は風致的にみても,更新面からみても適性であるが,人為的干渉度が大なるために風致実の維持のためにはきわ めて集約を施菜を実施する必要がある1、後者は風致芙の維持,更新面のいずれを考え.ても不利である. このようを中間域の植生相を狙うためには該当地方の種々の地域のアかマツ林植生を解析することによって1気候 型から立地型までのいザれのステージにあるかを認知していなければをらない.デー・クー・表的を各種の植生表を作製 しておき,該当表の中間域に相当する植生相に一激するべく保育するとともに,その時点で更新をはかっていくこと が必要である. この目的を満たすためには,実地における植生調査においてすべての構成植生を網羅して解析検討することが望ま しいい すなわち,現在常法として−採用されているBRAIJNBLANqUEI(6)による常在度法,標徴種,識別種による方法 は,広域的気候的立場と,立地的立場の両者に立つものであるために,複雑を人為的影響力が大をる地域においてこは, 微妙な植物間の競合,生物集団と植物間の競合,環境と植物,生物との相互作用を明らかに認知するまでには至らな い.種の出現頻度は低くても,またその成立本数が極小であっても,その立地に出現する種には相応する生態的,生 物社会的必然性がある筈である.我々が今必要とすることはこの微細な生態的反応である.したがって,植生の微妙 な変化を通してこの生態的反応を解析・吟味して上述の中間域植生を狙うべきであると考える. ⅠⅠⅠ調査地ならびに調査方法 1.調 査 地 過去における調査結果から,香川県では瀬戸域沿岸部と,内陸部とでは植生相の異なることが明らかにされている ために,調査地の選定にあたってはこのことを条件に入れた.さらに県下のアカマツ林植生が,アカマツー常緑広葉 樹,アカマツー落葉樹,の特性を有していることも参考にして調査地の選定ををした.第1表に調査地と主な特色を 有する植物名,地形,森林施薬についてまとめておく小 2.調査方法 10mxlOmの方形区法による場合と円形法による場合,任意区法による場合とまちまちであった.前項でも指摘し たように今回の目的は出現種と森林構成木の特性にあるために調査した樹木本数はすべて全調査本数に対する召分比 で簸定した.調査は藤木層(経常を含む)下木屑,中木屑,高木屈に分けて実施した.樹木構成割合は下木屑∼高木 (注2)アカマツほ地位級の低い立地たとえば,露岩地や乾煉地,あるいは過湿地においても成立可能である.この ような土地的要因によって優占種として成立する場合を云う. (注3)植物遷移のステーージの劇段階として初めに成立する慮林“ (注4)人為的干渉によって成立した森林.

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91 第25巻第1号(1973) 屑の全樹木本数に対する百分比で,准木屑のみは,該当港木総本数に対する百分比で算定した 第1表 調査地点の特性 植 物 名 森林施菜 地 形 面上および 山 麓 場 所 アカマツ・クロマツ¶ ウバメガシ,ヒサカキ 風致保安林 A 高松市屋島 台地上およ び緩斜面 言票言妄;ぞ謁妄言 一部保安林 B 高松市五色台 一・都制限林 沿岸域 北東 緩斜面 C 高松市峯山 沿岸一 内陸域 急斜面 て空言妄言コナラ 放密林 D 三木町白山地区 沿岸一 内陸域 北西 急斜面 ア空言妄言ヲ芸…・ ノキ 天然林 E 引田町川股地区 北東 南西 緩斜面 アカマツ叫常緑 保 護 林 F 長尾町大窪寺 南東 緩斜面 ㌍号 トイズセン 〝 G 琴平町象東山 北東 綾斜面 還姦昆義扁 常緑● 放置林 H 観音寺市来井地区 内陸域 沿岸一 内陸城 南西 緩斜面 アかマツ『常緑広葉樹 保 護 林 Ⅰ 牟礼町八乗 ⅠⅤ 調査結果ならびに考察 調査結果は第1図∼第9図に階層別樹種別分布を示した.同図の下木から高木については当該膚の構成金本数に対 する扇分比で,破水屑については藤木屑のみの百分比で示したものである‖ 同図を作製した理由は①調査地域ごとの 下木屑以上の生存種と,その優占性を明確にすることができる‖⑧消滅の傾向をもつもの,増加の傾向をもつもの, 定着的傾向を示すものが明らかになる二 ⑨林床優占種が明確になり,後継樹の立地的性格が明らかにをる等であるい 辰巳は香ノ什県下森林の調査結果から植生の主たるパターンは第2表になるものと考えている(7)・すをわち県下全域 は植生面からみて四ブロックに分れるようであり,マツ類一常緑,マツ翔一落葉広幸樹林∼常緑広美樹林∼原生針葉 樹林のパターンにをることが考えられる.これらを巨視的にみればスダジイ群団[5ゐオわ紹5云β∂oJ成オ]中のウバメガシ 並群田[Q録βγCわ乃♪ゐ去gろγタ’αβ0∠dβf査5]:ウバメガシートベラ群集[月伽坤0γ0・Q〟βタ■C助川り励Jそγγαβ∂よdβ5]に属するもの, 典型亜群団[5〝∂α/Jよα紹Cβ∼頭よcα机]‥スダジイーヤプコウジ群集[βJαdゐわ・5ゐよよβg〝椚1SゴβみoJd査哀]に属するもの,タブ亜 群団[ルねc戯滋の=旭∽嘘明智査]:カゴノキ群集[A勇知痛卸血相加朋ね傲狛漬伽]に属するもの,ということになる. 地域別に検討すれば以下に示すようになる。 1.沿 岸 域 A屋島地域 第3表は屋島地区の森林構成表を示したものである.第1図は同地区の典型的なマツ老令林の森林階層図である. 第3表からはアカマツ・クロマツの成吏■.本数の減少とともに広葉樹,とくに常緑広薬樹の増加が目立つことが明らか になる.前項で述べたように立地型から気候的極相型へ・の推移がみられる.第1図からは成立樹種が多いこと,上層 木の構成本数が少ないこと,下層木に構成本数が多いこと,とくに顕著を後継樹は認められない.などが明らかにを る.これらの結果から,アかマツ,クロマツの更新を考えた森林植生は第1図にみられるステージにあるものを目標 として考えるべきであろう.理由はつぎのようである.①第3真の1∼6地点では林内入射光盈は大なるために,椎 苗の発生,林床植生の繁茂が著しい.(前者については前報(8)で述べた)⑧7地点では下層木の伐りすかしによって 稚苗の発生は可能とをり,その生育についても林床堆療層が薄いために良好な経過が期待できる.⑨上層木は疎であ り,主木はアカマツであるために風致美を壊わすこともない.をどである. B.五色台地域 第4表は五色台地区の森林構成表を示したものである1.第2図−a第2区トbは当該地域の代表的を森林の階層図を

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香川大学虚学部学術報告 1上木屑 1 10

0 5 10 1与 0 5

J 1 0 5 %

0 5 第1図 屋島地区森林階層別樹種分布 1.アカマツ・クロマツ 2.ネズミサシ 3.ヒサカ キ 4.ウバメガシ 5.ネズミ・モチ 6.マ サ キ 7.ヤマ ビワ 臥 ア ラ カ シ 9.シロ ダモ 10.ヤマツツジ 11.カナメモチ 12.ヤブニッケイ 13.ナラガシワ 14.ヤマハゼ 15.イ ヌ ビワ 16.シンジュ 17.ガマズ ミ 18.カマ ツ カ 19.ザイフリボク 20.コ ナ ラ 21.エゴノ キ 22.ヌ ル デ 23.アキダ ミ 24.ナワシログミ 25.イボタノキ 26.ハリエンジェ 27.ヤブムラサキ 28.ダンコウバイ 29.コマエ・ミ 30.ナ ツハゼ 31.サンシ ョ 32.ムラサキシキブ 33.ニシキギ 34.ミソナオ・シ 35.ヤマウルシ 36.ムク ノ キ 37.イヌザンショ 38.ミツバツツジ 39.ヤマ フ ジ 40.コウヤボウキ 41.ノ イ バラ 42.サルトリイバラ 43.ミツバアケビ 44.ク ズ

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93 第25巻第1号(1973) 10 20 30 0 10 20 0 10 0 10% 第2匪トa 五∴色台白峯寺有林森林階層別樹種分布 1.アカマツ 2.ス ギ 3.ヒ ノ キ 4.ウバメガシ 5.ネズミモチ 6.ナナミノキ 7.シロダモ 8.ヒサカキ 9.ア オ キ10.ヤブニッケイ 11.コショウノキ 12.ヤブツバキ 13.カ ゴノ キ 14.ナ ンテ ン15.イ ヌ ガヤ 16.イヌザンショウ 17.ヒイ ラギ 18.ア ラカ シ 19い マンリョウ 20.ヤプコウジ 21.イ ヌ ビワ 22.ヤブムラサキ 23.アキグミ・ナワシログミ 24.ヌ ル デ

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香川大学鹿学部学術報告 20 30 40 0 10 20 30 40 50 0 100 10 第2図−b 五色台根来寺森林階層別樹種分布 2.ク ロマ ツ 3.ネズミサシ 4.ヒ サカ キ 5.ソ ヨ ゴ 7.ネズミモチ 8.シ ロダ・モ 9.スダジイ 12.ア ラ カ シ 12.ヤマツツジ 13.カマツ カ 14.ツクバネウツギ15.コバノトネリコ 17.コ ナ ラ 18.コバノガマズミ 19.アカメガシワ 20.キバナコックバネ 22.ネ ジ キ 23.キ ハ ダ 24.ヤブムラサキ 25.アベマキ 1.ア カ マ ツ 6.ヤブニッケイ 11.ヤブコウジ 16.ガマズ ミ 21.ヤシャブシ 26.カクミノスノキ

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下木屑 30 40 0 10% 0 10 20 30 40 50 60% 第3図 紫雲山森林階層別樹種分布

1.アカマツ 2.ネズミモチ 3.アラカシ 4.ナサミノキ

5.ヒサカキ

6.ク ヌ ギ 7.ヤマハゼ 8.イヌビワ 9.アカメガシワ 10.ナワシログミ

下木屑 中木屑 上木屑 潅木層 10 0 10% 0 10 20 30 0 10 0 第4図 白山地区森林階層別樹種分布

1.アカマツ 2.ネズミサシ 3.カナメモチ 4・アラカシ

5・ネズミモチ 6・クロガネモチ

7.ナナミノキ 8.シャシャンポ 9.モチッツジ 10・サ カ キ

11・ヒサカキ 12・ト ベ ラ

13.ヤマハゼ14.ガマズミ 15.ナワシログミ16.コバノガマズミ17.サルトリイバラ18・ヤマフジ

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香川大学農学部学術報告 上本層 0 5% 10 0 10 0 10 第5図 引田川股地区森林階層別樹樫分布 1.アカマツ 2.ヒ ノ キ 3.イ ヌガヤ 4.ヤブツバキ 5.ネズミモチ 6.ヒサカキ 7.モチッツジ 8.ヤプニッケイ 9.ホソバタブ 10.カゴノキ 11.アラカ シ 12.シロダモ 13.ウバメガシ 14.サ カ キ 15.ア セ ビ

16.コ ナ・ラ 17.ヤマコウバシ 18.イヌザンショウ 19.ナツハゼ 20.コバノガマズミ

21.エゴノ キ 22.ヤマハゼ 23.ノ ダルミ 24.アカメガシワ 25.ナワシログミ 26.ウ ツ ギ 27.ヌ ル デ 28.ヤプムデサキ 29.ガクウツギ 30.イ ヌビワ

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97 第25巻第1号(1973) 10 0 10% 0 10 20 30 40 50 0 5 0 第6図 女体山地区森林階層別樹種分布 1.アカマ ツ 2.イ ヌ ガヤ 3.イ ヌガシ 4.ソ ヨ ゴ 5.モチッツジ 6.ア ラ カ シ 7.サ カ キ 8.スダジイ 9.ア セ ビ 10.ヤブツバキ 11.ネズミモチ 12.カナメモチ 13.ヒサカ キ 14.タ ブ 15.ウバメガシ 16.ム ベ 17.コ ナ ラ 18.ミ ズ キ 19.コバノミツバツツジ 20. リ ョ ウブ 21.タカノツメ 22.ネ ジ キ 23.コバノガマズミ 24.ガマズミ 25.サルトリイバラ

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98 香川大学農学部学術報告 0 10 20 30 40 0 10 20 30 0 10 0 10% 第7図−a 象頭山奥ノ院森林階層別樹種分布 1.アカマツ 2.ヒ ノ キ 3.モ 4.ヤマモモ 5.カ ゴノ キ 6.アラカシ 7.ツブラジイ 臥 ヤブツバキ 9.カクレミノ 10.カナメモチ 11.クロガネモチ 12.モツ コク 13.ト ベ ラ 14.イズセンリョウ 15.ア オ キ 16.サ カ キ 17.ネズミ・モチ 18.シャシャンポ 19.タ ラ ヨ ウ 20.ヒサカキ 21.イ ヌ ビワ 22.ヒイ ラギ 23.ヤプニッケイ 24. 25.・ユ.ズリ ハ 26.マンリョウ

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中木屑 上木屑 30 40 50 0 10 20 30 40 0 10 0 10% 第7図一b 象東山奥ノ院森林階層別樹種分布 ヒ ノ キ 3.スダジイ 4.サ カ キ 5.モツ コク 6.ヤブツバキ カナメモチ 9.ユズリ ハ 10.カクレミノ11.イズセンリョウ12.ア セ ビ ネズミモチ15.クロガネモチ16.カゴノ キ17.ヤプコウジ 18.ム ベ ヤマハゼ 21.イ ヌ ビワ 0 10 20 1.ア カ マ ツ 2 7.ア ラ カ シ 8 13.ヒサカ キ 14 19.ヤブムラサヰ 20 土木屑 3456 0 10%; 10 20 30 0 10 30 40 500 0 10 20 第7図−C 象頭山奥ノ院森林階層別樹種分布 スダジ イ 4.サ カ キ 5.ア ラ カ シ ツ バ キ 9.ヒサカ キ 10.ネズミモチ エ・ズリ ハ 14.シロダモ 15.ヤブニッケイ ム ベ 19.カナメモチ 20.イ ヌ ビワ タ ラ ノ キ 2.イ ヌ ガヤ 3. 7.ア オ キ 8. 12.モ ツ コク 13. キ キ ミ イ カ ヌ マ ゴ ノ 11.シ キ

16.イズセンリョウ 17.カクレミノ 18.

21.ヤプムラサキ 22.ミツバツツジ 23.

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香川大学農学部学術報告 20 0 10 0 10 20 30 40 50 0 10% 第8図 大麻山地区森林階層別樹種分布 1.アかマツ 2.ク ロマツ 3.タ ブ 4.ヒサカキ 5.ア オ■ キ 6,ネズミモチ 7.イ ヌツゲ 8.ヤマザクラ 9.ヤマコウバシ10.タロ・毛ジ 11.ダンコウバイ 12.カマツカ 13.エ ノ キ 14.ク サ キ 16.ツクバネウツギ17.アキダ ミ 18.イボタノキ 19.ガマズミ 21.コバノガマズミ 22.モミヂバイチゴ 23.ウグイスカズラ 24.イ ヌ ビワ 26.ヤマアジ 27.サルトリイパラ 28.ムラサキシキブ 29.モチッツジ 15.カクミノスノキ 20.タカノツメ 25.ヤマツツジ 30.ヤマ ハゼ 35.ヒトッパハギ ハリ ギリ 32.ノ イ バラ 33.ツルウメモドキ 34.エン・ジ.コ

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101 第25巻第1号(1973) 中本層 0 10 20 0 10 20 30 0 10 第9図 粟井地区森林階層別樹種分布 アカマツ 2.ネズミサシ 3.ヒサカ キ 4.ソ ヨ ゴ 5 0 5 1 1 ア シ セ ビ 1 6 1 6 1 6 1 1 1 2 ウ一3 シャシヤンポ 8.シロダモ 9.ア ラカ シ ヤマザタラ 13.ハ ン ノ キ 14.アサヒカエデ ヤブツバキ ネズミモチ ログモ 71217222732 コ ナ ラ アカ シデ 18.ヤシャブシ 19.ヤマハゼ 20.ヌ ル デ ネ ジ キ 23.ク ヌ ギ 24.アカメガシワ 25.ウリハダカエヂ ナツハゼ 28.ミツバツツジ 29.ヤプムラサキ 30.ヤマツツジ ガマズ ミ 33.ニワト コ 34.ウ ツ ギ 35.エゴノ キ ネ ム ノ ウ 〓ソ ツ キブ コ カ ヨネ マ 日ソ ト カ

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102 香川大学農学部学術報告 第2表 香川県下森林植生パターンの再構成 地 域 l 森林植生のバク・−・ン 沿 岸 域 l ウバメガシ極相林 クロマツ・アイグロマツ・アカマツ・常緑広葉樹林 平地部山岳域 l アカマツ・常緑又は落葉広葉樹林 内陸山岳域 l シイ型又はアラカシ塾常緑広英樹林 阿讃山系域 】 原生針葉樹林

第3表 屋島地区森林構成表

6い0%、1.3% 2.8% 4.2% 4.3%0.8%1.1% (7“0)*(10.2)(2∩8)(9い9)(6.0)(1,8)(1‖6) 上 層 中層重責?壬∂子 ( 9.7% 0.0%11.1% 2.2%21.6% 2種 1種 4種 2種 2種 2種 11種 (9.7)(2.5)(156)(5.0)(286)62.9% 5い0%59.9% 7..4%42.2%35。4%41小8% ウバメ ウバメ ヒサ ウバメ ウバメ ヒサ ガシカキ

下層要言畠予主写らヲ芸子写ヶヲ雷苦言ヶ溜字書畠?著そ五島?第そ言らヲ欝琵7.㌫

(58.2) ガ シ ガ シ カキ (23…0)(24.1) ヒサ ヒサ ウバメ カキ カキ ガ シ (19.2) 2種 8種 83,1%21.9%

2種1種

1種2種

港木屑1416%弧9%013%58い8%290%5514%28い5%53り4%2…4% 942% ガ ジ 1)北嶺,ウバメガシ林 2)アかマツ・クロマツ壮令林 3)下生えのないアカマツ・タロマツ壮合林 4)アカマツ更新林地 5)■アカマツ・ウバメガシ・ヒサカキ林 6)アカマツ・ヒサカキ林 7)北嶺山麓,アカマツ老今林

種蛸

2種 2種 1種 2種 2種 2種 25.2% 3.7%12.4% 7‖6%28い4% 2、0%

︶ カツ2 アマ15 .し ミシ ズ ネサ アカ ネズミ マッ サ シ (2616) 3種 4種 港木屑34‖8%221・3%

6樫 1種 1種 22種 1種 2種 35…1% 2.9%12.0%77い6%11.8%75.3%

58い6% 2.9% 419% 0.5%

2種 1種 1種 1種

ネズミ サ シ * 上,申,下層における構成割合,以下同意

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103 第25巻第1号(1973) 第4表 五色台地区森林構成表 階 層 構 造 8 t 9 1 10 3 1 4 1 5 1 6 0.9% 1.1% (1い4) (1.3) 11.7% 57.5% (197) (67.4) 45.7% 24.8% (789) (31い3) 2.0% (37) 0.7% 1.7% 4.4% 12.1% (85) (50) (168) (154) 2 % 1.4% (3.1)(15.4) 8.0% 0.7% (1015)(7い7) %︶%︶ l1 43 ︵ ︵ 層 層 上 中 18.4% 35.3% 9.5% (70.5) (45、0) (171) 3.3% 31.0% 44.2% (127) (39.6) (79い2) 1.3% 9.3% (17.0) (269) 5.7% 23.6% (74。5) (68.1)

7・層(…9. …占(占

73り9% 21〃6% 44、3% 41.7% 16.6% 碓木屑 870% 24.0% 90.8% 93い3% 65.4% 緑 広 英 樹 8 1 9 1 10

1 」 2 1 3 1 4 1 5

上 層 1種 5種 1種 3種 1種 6種 2.5% 340% 35.5% 6.4% 19け4% 56,0% 中 層 ヒ サ ヒ サ ヒ サ カ キ カ キ カ キ 下 層 11種 11種 77.0% 92‖3% ヒ サ ネズミ カ キ モ チ (28‖2) (28.4) ネズミモチ (22り3) 6種 62小4% ヒ サ カ キ (51…3) 5種 87.2% ヒ サ カ キ (50.6) 5種 13種 12種 96 % 88.9% 93〝8% ヒ サ シ ヤ カ キ ダ モ (48) (33.3) ヤブコウジ (32)

2種 2種 3種

6種 3種 2種 18.9% 17.7% 58.5% 65小5% 563% 91‖6% ヒ サ ヤコブ ヤコブ ヒ サ カ キ ウ ジ ウ ジ カ キ (55.7) (315) (54..0) (41.0) 液木屑 落 葉 広 葉 樹 7 1 8 1 9 1 10 9種

5種 15種

17.1% 6.3% 34.3% 4都 2種 4種 8.1% 5.1% 12、.8% 8 1 9 1 10 2種 2種 1√4% 3.3% ス ギ ア カ ヒノキ マ ッ クロマツ ネズミナシ

⋮㌧・ト

1種 2.2% ア カ マ ツ 3種 5..9% ヒノキ (4い7) アカマッ ス ギ

種傍カツ

2種 79、8% ク ロ マ ツ (79.0)

種摘カツ

2100アマ 種 25. %カツ アマ クロマツ ク ︶ 6 2 5 ︵ キの. ノ4、 ヒ極 ッ︶ マ.2 ロ帽 l ︵ ︶ 0 5 5 ・し 層 下 種蛸 341 2 種蛸 22. 種憫 24. 種蛸 23. 3 層 木 港 3.0% 1.6% 1種 2種 イヌガヤ イヌマキ ヒ ノ キ

(16)

104 香川大学農学部学術報告 示したものであるい これらの結果から,五色台地域には概して屋島地区に比戟して立地型極相の初期∼中期に相当す るステ・−ジの森林が多いと推定できる、自峯地区,根来地区ほいずれも寺社有林として保存された地区であるが,植 相面からみれば,根来→自峯の方向を指向するものと考えられる. 更新林分として指向されるものは根来一白峯の中間域に相当する所と考えられる.当該地区の落葉広英樹はゃがて マツ類混交林を経過して,根来→白峯に変化するものと考えられる. C・峯山・紫雲山地区 第5表 紫雲山・峯山地区森林構成表 %弟 〇 ・0 91 ︵ %釘 ︵X︶ l ・3 1 1 1.′−\ %い′ 5 ・ 什4 21 1︵ 屈 上 3.2% 5.0% 9.9% 8.8% (181)(5.0)(11り7)(8.9) %の 4 け ・9 26 6︵ %釦 9 ・6 04 4︵ 屑 中 60.9% 3.2%43.1%27.5%37.0% 4種 3種 3種 1種 7種 3種 8種 (690)(18い1)(43.1)(32.4)(37.0)78い3%84.2%648% 36%72.6%13い0%7719% 34.5%15.3%18.0%15.4%51.9%47.3%53.3% ネズミ ネズミ ネズミ ソヨゴ ヒ サ 下 層 (38,7)(179)(206)(63り8)(51.9)(55.9)(533)モ チ モチ モ チ (71.1)(80…3)(44‖3) カ キ (53。.7) 4樫 78一、3% ネズミ ・モ チ (637) 4種 4種 824%55 % ネズミ ネズミ モ チ モ チ (56,0)(25.0) 1種 21.4% ネズミ モ チ 12小1%105%12.1%782% 15小3% 港木屑 落 葉 広 菜 樹 封 糞 樹 紫 雲 山 l 峯 山 ! 紫 雲 山

1】 2 1 3 1 4

5 1 6 7 111 2 1 3 上 層

中 層,タ禦/12禁/。チ禁/<タ禁/∩三0禦/ハタ禦

6種 1種 0.9% 36% 6.5%584%14、2%

1種 1稜 1種 2種 2種

アカマ アカマ アカマ アカマ アカマ ツ ツ ツ ツ ツ (35.0)(13.6) ’1「闇16小0%158%34.3%928%20ハ9%28.6% 7.9% 57% 下 層 ヤマハ アカマ ゼ ツ (40‖2) 3種 3種 6種 2種 港木屑17.6%45 % 36.3% 28.6% 1種 50,0% ネズミサシ 第5表に森林構成表,第3図に森林階層図を示した1.この地区の森林は,五色台,屋島地区に比較してさらに植生 の推移は気候型に傾斜しているように考えられる.第5表において常線広葉樹の占める割合が大をることをみても明 らかである。とくに特色としてネズミモチが多盈に出現することが挙げられる.当該樹種は高木の性格をもっていを いためにやがては中層木以下に成立することにをる巾 現段階では後継樹として成立が予想できる常線広葉樹は認めら れをい. 更新林分として指向される林分は見当らをい.ネズミモチを主体とする林分成立の因を確かめつつ適性林分,をら びに当該林の植生構造について検討していく必要がある. d.白山地区 白山は平野部に孤立してできた丘陵である.人為による干渉が強いために雑木林としての林相を呈し,落葉広葉樹 を主とする林分であるい 山麓の白山神社周辺域では第6表,第4図のようを森林構成をらびに階層稲造がみられる. 東北域一帯にはアカマツークヌギ,コナラのアカマツー落葉広葉樹林が認められる..和気・氏家(8)らは香川県下植生

(17)

105 第25巻第1号(1973) 第6表 白 山地区森林構成表

階層構造l常緑広葉樹

階 層 11)l22)138)lll2l3

針 葉 樹 落葉広葉樹 1 − 2 i 3 11 2 1 3 1

上層(畠7(3占?(4

中層 識笥特等粍3第6若鳥6才毘7貨毘3よ毘3吉毘2g毘£易よ蔑£覧

下 層 43.9% 52.7% 76.4% (661)(76.6)(82‖7)

8種 7種 2種 6種 3種 3種

液木屑 33,6% 31。6% 7.5% 60.2% 590% 50 % 39.8% 410% 50 %

1)白山神社 南西域 2)白山神社 北西域 3)白山神社 北東域

図作製のための調査をおこない,内陸域にはアカマツー落葉広斐樹林が成立することを認めた∩当政調査地はこの樹 林帯に入るものと考えられる− ァヵマツー落葉広兼樹林の成江は人為的な影響力によるものと考えられる..すなわち,相木の一腰的な生態的特性 からみれば,落葉広葉樹は陽樹としての性格をもっている‖またクヌギ,コナラは佼近に至るまで薪炭用の主材料で もあったぃ したがって人為的に疎開されたアカマツ林下へての落葉広英樹の侵入と放置された落葉広葉樹林下へのア カマツの侵入,の2つの原酎こよってこの種の林分が形成されたものと考えられる・ 当該林は人為的を干渉が途絶した状況では漸時常緑樹林に移行していくことは疑いもない事実である・第6表,第 4図はこの林分への移行過程にあるものとして理解できる∴すをわち下層木以下にはアカマツを全く欠き,カナメモ チ,アラカシ,ネズミモチの常線広英樹が成立することになる.並木屑にはカナメモチとともにモチッツジが認めら れるが,これは当該林が関西域アカマツ林の特性,すをわちアカマツーモチッツジ群叢の−・団に属すことを明らかに したものと云える. 更新と森林植生との関係からみれば白山神社域の林分は屋島,峯山地区と同様に立地型から気候型へ・の移行期にあ るものと考え.られる。したがって,風致的立場からの更新を考えるにあたってはアカマツー落葉広葉樹林から常緑広 葉樹林への移行期を目標林として考えるのが安当と考えられる.. e.引田町川股地区 当該地区は沿岸域に相当する地域である.ヒノキ植林地の手入れ不足のためにアカマツが侵入し,ヒノキの伐採後 に天然生林としてアカマツ林化した林分である.五色台,屋息峯山地区に比較して人為的干渉がもっとも強くおこ 第7表 引田町川股地区アカマツ天然生林の森林構造表 落葉広葉樹 l 樹種 l 針英樹 常緑広葉樹 階層 l 階層構造 3.8% (4−4) 52.2 (60.2) 30.6 (354) 28種 15 種 292% 10 種 56い9% 准木屑 13。 4.9 5nl 11種 をわれた地区として選んだい第7表,第5図のようを森林構成と階層構造がみられるが,植生上の特色としてあげら れることは常緑広葉樹と落葬広葉樹がほぼ2:1の割合で出現することである“常緑広葉樹中の特徴としてはカゴノ キ,タブノキが出現することが挙げられる.山中(9)は四国地方にみられる常緑広葉樹の一層集としてタブ亜群団に属 するカゴノキ群粂を挙げている“この群集はタブノキを含まないことで特徴づけられるが,当該調査地では第5図か

(18)

香川大学農学部学術報告 106 ら明らかをように中層木として認められた.同様夜現象ほ五色台地区でも認められる. 本研究では群集そのものの特性を論讃す卑ものではないが,上述のようなカゴノキ,タブノキの出現は漱戸域沿岸 部の群集としての立場からみて興味ある事実である. 更新上の位置づけでは,気候的極相への過程として捉え.られそうであるが,当該地域が過去にヒノキ林であったこ とを考えると陰性としての林分特性の影響のあることをは充分に考えられる.したがってこの結果をもって番ちに目 標林と決定することは危険である.ただ当該林が成林していけば風致的には価値ある林分となることは明白である、 近年労働力の払底から経済林が粗放林化する傾向をみせているが,都市近郊域でこの種の森林が成立するとすれば森 林の鎌形的機能を発揮させる点で注目されよう.. f、女体山地区 女体山地区は暖帯林としての特性と,温帯林としての特性とを有している点で注目される地区である.第8衷は太 郎兵衛館側から女体山頂を経て大窪寺に至る参詣歩道の両側にみられる植生の出現状況を表に括めたものである.同 第8表 女体山系森林植生の移行過程(樹種出現表)

扁㌫論議1南側450∼叫南側450∼550l南側450{一

00 0 0 0 00000 ア カ マ ツ ア カ シ デ エ ゴ ノ キ コ ナ ラ ス ダ ジ イ ダ ン コ ウ バ イ ア セ ビ ネ ジ キ リ ヨ ウ ブ ウ ラ ジ ロ ノ キ シ ラ キ エ ンコ ウ カ エデ ノ リ ウ ツ ギ シ ロ ダ モ ウリ ハダカ エデ ハ イ ノ ギ ネ ズ ミ ・モ チ シ キ コ マ ユ. ミ コバツミツバツツジ コ バノト ネリ コ ガク ミ ノ ス ノ キ コ バツ ガ㌧マズ ミ ケ ク ロ モ ジ ク ロ モ ジ ヤ マ コ ウ バ シ ア サ ヒ カ エ デ ナ ワ シ ロ グ ミ ヤ ブ ム ラ サ キ カ マ ツ カ イ ヌ ガ ヤ マ ル バク ツ ギ ○ ○ 0 00 0 0 0 0 00 0000000000000 0 0 000 0 0 0000 000 0 0 00 00 0000 0 0 0 0 00000000000000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ○

(19)

107 第25巻第1号(1973) 000 ギキギ ゼ ペ コ シ ジ バ ツ キ ノ ふソ シ ツ ツ ハ ニエカ ナ ムニキ カ タ ヤ ソ ヒ 0 0 0 000 ッシバ カ サ ム ヮ 〓ブ 0000000000 ブ ツ ツ 00 0 0 0 0 0 0 0 0000 000 ○ ヒ ノ ヰ 00 0000 0 0 00 0 0 000000 00 0000 0 0 ヾ ノ メ ガ シ ウ ガ マ ズ ミ タ カ ノ ツ メ モ チ ッ ツ ジ ア ブ ラ ツ ツ ジ コックバネウツギ ニL ガ ン ピ カ ナ メ モ チ コ メ ッ ツ ジ ク マ ノ ミ ズ キ ゲ イ フリ ボク ア カ ガ シ シ ラ カ シ ク リ ック バネ ウ ツギ ヤ マ ハ ゼ ヤ マ フ ジ ア ラ カ シ サ カ キ モ イ ヌ ガ シ ヤ プ ニ ッ ケ イ 00 000 00 000 ○ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 表から北西と南西とでは出現種に蹟著な差がみられる一・注目されるものとしてウバメガシが北西に出現しないことが

挙げられる−当該瀾種はウバメガシ亜群団の優占種であるが,当該域では立地的影響のもとで住み分け的に成立して

いるものと考えられる..

温帯林としての特性はシラキ,クロモジ,ツクバネウツギ,ガクウツギ,カナクギノキ,タムシバ等の出現で明ら

かになる..当該樹種が,アカマツと混交して成立すること軋風致上の特色は云うに及ばず,学術的にみても価値あ

るものと云えよう. 南側斜面の特徴的な階層図は第6図に掲げる通りである・第9表には大窪寺側女体山中腹以下の森林構成表を掲げ

た.これらの図表から当該地区の林分は常線広葉樹,落葉広英樹の割合からみて川股地区に類似するがその樹種はさ

らに豊富であり,しかもきわめて独特なものであるl・またアカマツを全く欠いているために気候的極相林に接近した

林分と考えられる. 香川県下アカマツ林の遷移の終極植生としての特色が認められる・

(20)

108 香川大学農学部学術報告 第9表 大窪寺側女体山中腹以下の森林構造表 階 層 構 造 ‡ 常 緑 広 英 樹 l 落 莫 広 美 樹 11)122)13さ)!44) 1 1 2 3 1 4 1 11 2 3 1 4 7.7% 6.1%10.2% 2.5% (113)(717)(165)(3.5) 24.7%16.8% 29.6% 45…0% 10種 8種 12種 10種 9種 7種 8種 7種 (366)(21い2)(48郎(649)717% 621% 61−7% 60.5% 259% 36.0% 35.0% 36.7% 35,2% 56.1% 22.3% 22.0% (52小1)(71.1)(347)(31L6) 上 層 中 層 下 層 植木層 32.4% 21.0% 37。9% 305% 745% 574% 39.7% 31.3% 238% 76.2% 603% 63.7%

9種 9種 9種 4種 5種 4種 5種 6種

︶ ︶什 1 3 女体山登山口 歩道南 2)女体山登LL一口 歩道北 女体山登山口200mの地点 4)海 抜 450m付近 g.象顕山地区 象故山地区は金比羅宮社有林として永年にわたって保存された森林であって照英樹林としての形態を整え.天然記念 物に指定されている… 香川県下における終極極盛相の安定林であって内陸域における風致的目標林としての悪感があ る.第10表および第7図−・a∼第7図−eは当該林の代表的森林の構成衷および階層図である. 第10表 象東山地区森林構成表

15種 17種 13種 4種 2種 1種 2種 3種 2種

1.2% 1.8% 3.7% 86.3% 93.8% 971% 96% 3小8% 1.0% 4.1% 2.4% 1.9% (4.3)(3.9)(78) 5.1% 12.3%10.7% (17、9)(26.0)(22.3) アラカ ップう ツブラ シ ジイ ジイ (35.6)(17‖8)(56,2) % % ヤプム イヌマ ヒノキ アカマ ラサキ キ ツ (3,7)(1u5) ヒノキ % % 22.0% 33.3% 33.5% (77.8)(70.1)(69.9) 下 層 16種一 21種 13種 港木屑 71り7% 52.6% 52り1% 95▲2% 99.6% 98.2% 1.8% 1.6% 0.4%

2種 1種 1種

(イヌ (イヌ ガヤ) ガヤ) 第11表 大麻山地区森林構成表

階 層 l 階層構沓 l 常緑広葉樹 l 落葉広葉樹 1 針 葉 樹

5.8% (9.8) 42.0% (71い0) 11.3% (00‖2) 18 種 94.9% クロモジ (551.3%) 2 種 22% アカマッ クロマツ 5 種 25 種 40、9% 26、5% 73.、5%

(21)

第25巻第1号(1973) 当該地区の山麓域はアかマツー常緑・落葉広葉樹林としての林相を呈し,山頂の大麻山周辺域は第11表,第8図に 示すようを様相林移行期の林相を呈する… いわゆる立地型から気候型への移行過程は次項の粟井地区の場合を考慮に 入れると明らかにをろう. 金比羅官奥ノ院近傍の中腹域では林床にイズセンリョウ,ヤプコウジが成立し,上層木にはツブラジイが成立する ことからツブラジイーヤプコウジ群集のイズセンリョウ亜群集に属するものと考えられる“したがって次項の粟井地 区の例,山麓周辺域のアカマツ林,および大麻山頂付近の林分から,当該中腹域の遷移過程を推定するとつぎのよう に考えられる. すをわちアかマツー落葉広葉樹林→アカマツー落葉常緑広葉樹林→アカマツー常緑広葉樹林→常緑広葉樹林である. この場合にウバメガシ林が成立しないことが特色としてあげられる.換言すればツプラジイを上層木とし,これにク スノキ,カゴノキ等を交え,アラカシ,シロダモ,イズセンショウ,アリドオ■シ等の森林構造を示す林分が香川県下 内陸域の森林特性と云える. 更新林分としてのステージにある林分は大麻山頂周辺域林分であることが推定できる. h‖ 粟井地区 当該地区には経済林から粗放林に変化した林分が多い..第12表,第9図は森林構成ならびに階層図を示したもので 第12玉 葉井地区森林構成表

階 層‡階層構造

l常緑広葉樹 落葉広葉樹 l 針葉樹 5.9% (165) 9.4 (26.1) 20…6 (77.4) 2 種 64、4% アカマツ (63.7) 3 種 4.9% ヒサカキ (3′4) 16 種 30.7% 上 層 中 層 下 層 8 種 23 種 20.8% 74.3% 雑木層 64.1% ある..これらの図表から明らかなようにアカマツー落葉・広葉樹林を示す.当該地域のアかマツはアカマツーコバノ ミツバツツジ群集に属しており,白山地区の場合とは異をっている‖ 各階層木の構成,階層別の消長過程,ならびに 林床特性から当該地区の粗放林は立地型に傾斜しつつも気候塾に着実に移行しつつある林分と見をすことができる. 更新林分としての目標林の一つと考え.ることができる. i一.八粟地区 当該地区は八粟専有林として保存された林分が見られる所である,.第13表,第10図から明らかをように各階層に常 第13表 八乗地区森林構成表 階 層 構 造 l 常 緑 広 葉 樹 l 落 葉 広 葉 樹

11〉12幻133)l44)111 2 】 3 1 4 !11 2

3 】 4 7 上層(2:…(字二3(らヲ乏昌子

中層(23:芸)(…2:3)(…て)(:)79782 21

下層(≡芸:岩)(喜冒:3)(含芋:冒)(去芸:3)

12種 4種 6種 9種 11種 1種 2種 8種

藤木屑 55い1% 8・0%17′3% 38・2% 7;て蒜 8;蒜 8;蒜 5;炭 2;:あ1こ議1;あ 4㌫義

1)ケ・−ブル終点 南 2)ケ岬ブル終点 北 3)2)点の谷上 4)2)点の谷下

(22)

香川大学農学部学術報告 110 30 40 0 20 0 10 20 0 10 20 第10図 八乗専有林森林階層別樹種分布 クロガネモチ 3.ナナミノキ 4.シ ロ ダ・モ ヤプニッケイ 8.ヒサカ キ 9.カクレミノ ア オ キ 13.ミ ズ キ 14.アカメガシワ ムラサキシキブ18.ヤブムラサキ19.ナワシログミ カ マ ツ カ ネズミモテ ィズセンリョウ 5 0 5 0 1 1 2 ウ︼ 7 2 7 2 1 1 2 キ シ キ シ ミズ ヾ ヵ”ナズミ ノ ラプチマ マ ア ヤ ク ガ ク 1 6 1 6 1 1 1 2 線広葉樹が優占する常緑広葉樹林としての特性がみられる= 前項の内陸域の象頭L山地区と異なる所は主木として成立 する樹種がアラカシ・シロダモであってツブラジイを欠くことである.前項までに明らかにした内容から考察すると, 当該域は恐らくカゴノキ群集に属するものと考えられる… このレポ・−トではふれてい覆いが香川県下ではアカマツー アラカシ群集として成立する地域が認められることから当該群集を経てカゴノキ群集に移行していくものと考えられ る. Ⅴ ま と め アカマツ風致林の更新に関する基礎的研究の−・環として香川県下瀬戸内海沿岸域と内陸域の森林構造の特性をアカ マツ更新に関連させつつ検討した.その結果明らかにされた点は以下のようである−. 1.香川県下アかマツ林は植生遷移の極相塾として沿岸域ではウバメガシートベラ群集,カゴノキ群集,内陸域で はツブラジイーヤプコウジ群集のイズセンリョウ亜群集があげられる小 2.アカマツ林は■アかマツーモチッツジ群集,アカマツーミツバツツジ群集,アカマツーアラカシ群集として成立 する. 3.風致的景観美とアカマツの健全保育を指向した更新は,アかマツー落葉・常線広英樹林分において可能である. アカマツー落葉広葉樹林では林床より発芽,発芽後に問題がある。 4.優占種による植生解析とともに全構成木を基にして優良更新林分としての目標林を定め,そのステージで更新 にふみきることが重要である. 以上を調査結果に考察を加えてまとめたが今後は,さらに環境因子解析の面から研究を進めていく計画である.

(23)

111 第25巻第1号(1973) 参 考 文 献 (5)LooMAN,J:鈍才ゐ.エ4gγ去c…助言.13,120−128 (1965). (6)鈴木時夫訳:植物社会学,束京,朝倉書店(1970). (7)辰巳修三:香川の森林特性,未発表(1972). (8)和気俊郎他:香川の植生囲,未発表(1971) (1)小寺農夫,近藤 助:日林藷14,170−18(1933) (2)辰巳修三,友井和俊,吉田重率:造園誌,投稿 中.

(3)∵

,井上充実,広瀬正三,大上堪造,吉 田重率:香川大学農学部学術報告25(1),(1973) (4)宮脇昭訳:植生地理学,東京,朝倉書店(196軋

FUNDAMENTAL STUDIES ON THE REGENERATION OF

THEORNAMENTALJAPANESERED−PINEFOREST

III.Characteristics ofthe Forest Structurein the Coast andInland Areain

KagaWaPrefecture

SyuzoTATSUMI,KazutoshiToMOI,ShigeyukiYosHIDAandKanzoOoE

Sllmmary

InordertoclarifythecharacteristicsoftheforestanddecidethemostsuitablestageOnthe

forestregenerationbyseedlingS)ninered−PineforestswereinvestlgatedinKagaWa Prefecture

The results obtainedwere asfo1lows

1.Itwaspresumedthattheclimaxpatternofthejapanesered−Pinefbrestinthecoastarea

belonged to the association of the Pitto車OrO−Quercetum Philb,raeOide5 and the

lancybliae。In theinland area,it belongedto thesubassociation ofthe Mba5aj呼Onicain the

association ofthe Bladhio−Shiielum5ieboldii.

2.There were two associationsin the pine払rest,One Ofwhich was RhodbdbndronTPinctum

kinkianumandtheotherwasRhododendronreiiculati一Pinctumden5iPorae.

31・Tokeepthescenicbeautyof’theornamentalpineforest,theforestregenerationispossible

inthestageOfthered−pineforestmixedwithevergreenanddeciduousbroadleavedtrees・

参照

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