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胃X線像の各種判別分析

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胃 X線像の各種判別分析

新村秀一・鈴木隆一郎・中西克己

1.はじめに 本稿で紹介する事例は,昭和49年度から 3 年間にわた って実施された厚生省がん研究助成金「コンピュータに よるがん診療の総合研究 J のなかで,筆者らが分担した 「がん診断の定量化 J 研究である.その内容は,医学的 には胃がん診断を目的とする胃 X 線像の計量診断である が,統計学的には名義尺度の離散変量を説明変数とする 判別分析の事例といえよう. この事例の特徴は次の 3 点である. 第 l 点は,材料がある期間にある検診機関が実施した 全例のプロスベクティプなデータであり,そのためサン プリングに関する問題から解放されていた. 第 3 点は,この研究が,医師によって企画されたた め,当初,枝分れ論理,学習法などいわば原始的な方法 から始まり,よりよい成績を求めて数量化 E 類やベイズ しんむら しゅういち 住商コンビュータサービス紛 すずきたかいちろう,なかにしかつみ大阪府立 成人病センター X 線やその他の症状から胃がんか否かを判別すると いう,いわゆる診断は,集団検診などで多数を扱う場 合には,統計学にもとづくコンピュータによる自動診 断が有効であることはかなり前から主張されてきたこ とであるが,この事例はまさにこの自動診断を扱った ものである. 統計学では,ある個体のもついく種かの指標ーからそ の個体がどのようなカテゴリに属するかを判別する判 別関数の理論や数量化 E 類などの方法が開発されてい る.しかしこうした技法を現実の問題に形式的に安易 に適用しようとしてもうまくゆかないことが多い.こ れはまさに原住民の心を無視した植民地政策のような 1981 年 l 月号 診断など統計学的に洗練された方法へ移ってきたことで ある.そのため同ーのデータに各種の判別手法が適用さ れ,見方を変えれば各種事j別手法の限界を探ることにも なった. 第 3 点は前項と同じ経緯から,各疾病例の分布の形に ついて考慮することなく判別分析が行なわれたことであ る.途中からこの研究に参加した筆者は統計学を専門と する立場から,この点に興味をもち,特に今度の事例研 究において,主成分分析による疾病分布モデルを導入 しこのモデルのもとで判別分析を試みた.しかしなが ら,医師側がその専門知識(一般的には,固有知識とよ んでよし、)から作成したモデルと比べて,必ずしもよい 成績は得られなかった. 以上述べた流れにしたがって,この事例を紹介し,検 討を加える.

2

.

rx 線像による胃がん診断の定量化」研究の 意義 がんのなかで胃がんが最も大きな部分を占めているわ が国では,胃 X 線診断はその最初の検査手技として欠く ものである. 臨床医学の場で古くから行なわれている,枝分れ理 論による判別とか,学習法による判別など医学固有の ものは,それなりの良さがあるはずであり,それらを よく研究したうえで,上記のような統計的方法といか に調和させてゆくかという多くの苦闘なしには真に現 実に則した解決は望めないであろう. この事例は著者らのこうした苦闘から生れてきたも のと思われる.こうした精神構造は OR 手法の現実へ の応用のときに最も重要な点と思われる. なおこの初期の著者らの原稿はこの 2 倍ほどの分量 であったものを,頁数の制限から,現在のものにまで 情報圧縮していただいたことを付記しておこう.

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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

胃 全変 般化 L下二.コ己.上コ L

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[ ‘ 亡二 c二二: 巳 l -・・ -図 1 上部消化管 X 線診断用紙 べからざるものであり,胃がん診断システムの効率を左 表 1 検査区分・装置別宵 X 線診断件数 右する重要な位置にある.胃がんに対する X 線診断を定 (昭和初年 4 月~昭和47年 12月) 量化しうれば,診断精度の向上と安定化とが期待され, 胃がん診断システム全体の効率向上に貢献しうる.

検\査\区\分\\装置

¥¥

スクリーニング 間接撮影 52

,

013 直接撮影

九VレI~T-Jト|暗室

合計 15

,

750 0167

,

764 また,この研究により,どのような画像情報が診断決 定に有用であるかを定量的に示しうれば,胃 X 線像の自 動処理・自動診断の研究にとって不可欠な基礎知識を提 精 検 12 9

,

837 12 11 9

,

872 供しえようと考えた. 特 撮一一。 31 122 。 153 再 検 5 56 。 。 61 3. 研究材料 経過観察| 2

,

507 38 2

,

547 ムロ

計 I

52

,

031 I28

,

181 173 12 80

,

397 データとして, iX 線ファイル」 と 「エベントファイ ル j を使用した. 3.1 X線ファイル から昭和47年 12月までの件数を検査区分・装置別に示し た. センターの胃集検で, X 線診断が行なわれると,凶 1 に示す上部消化管 X 線診断報告が医師により作成され より情報量の多い直撮例を用いるのが適当と考え,間 接撮影のスクリーニング群52 , 013例中ロール TV による 精検を受けた 9, 837 例を内部標本に用いて診断モデルの る.これを光学マーク読取装置を介して磁気テープに集 設定を行なし、,ロール TV スクリーニング群 15 , 750例を 録したものが X 線ファイルである.表 1 に昭和45年 4 月 外部標本としてそのモデルの検定に用いた. 表 2 X 線医師診断と総括診断(内部標本と外部標本(カッコ内))

-r?1草壁長I ;á')吋昨封一 lァ寸璽~千日~ftl! IØt~f;

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が一企_lì壁塾14(1) 29(6)10(0) 0(0) 2(1) 1(0) 2(0) 1(0) 0(0) 1(0)1 40(8) 均三 金一一嬰 12(3) 5(0)119(2) 4(4) 19(4) 5(0) 21(10) 16(12) 4(3) 12(6引)1 1 げ川(何4併制4引) 慈性否定しえず明1 2引( 2幻) 1ロ2(υ1)1 0引( 0引) 6訂7(26) 5貯7(24) 17( 5) 103(56) 9町3(6臼2) 11 ( 2) 6“4(5日3)1 426創ω2幻31り)

萱二二電こ二璽量i 可而了一ヲ3(<瓦刷了白刊)1 可I而百←1存丙而耐(ロ117訂 4引(了一予訂訂了長副i存訂訂一 1弓一了j-←肩存訂川克弓函言耐雇b

}

ポリ一プ引1 0則(2) 0 ( 1 ) 1 0 ( 0 ) 5 ( 3 ) 4 ( 5) 111 (51 ) 13 ( 5) 24 (29) 4 ( 5) 30 (24) 什列(1 25) 胃蚕1嘉一面雇1 6( 3) 4( 2)j 1( 1) 4(14) 143(91) 22(10) 888 290 37(17)289 11

,

684 一一一 (607) (217) (267)1 ( 1229) 胃 炎 i 0(1) 0(0)10(0) 2(0) 13(8) 8( 引の (40) 583 8( 7) 130(96)1 789(894) (733) その他1 1 ( 0) 0 ( 0 ) 1 0 ( 0 ) 0 ( 4 ) 9 ( 2 ) 6 ( 3) 14 ( 10) 50 (57) 26 日6) 43(43)1 14引 155) 著変なし 1 O(0) O( ラ )1 O(0) 0(13) 16(51) 3(29) 66 76 32(56) 丸 6回以 873 (219) (443) (! 1977)1 (12793) 合計 132(12) 58(16)1 20( 3) 85(69) 606 177 1,253 1,184 126 6,296 19,837 (303) (108) (999) (1591) (128) (1252 1) 1 円750) 52 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず. ォベレーションズ・リサーチ

(3)

表 3 各種判別分析の結果の四分表による表示

観:諜|悪性:悪性|良性:騨|馳:良性|良性:良性|判別的中率

4

.

場合疾病の分布モデルを仮定しない (1 ) 76 525 14 9,222 (2 ) 90 599 。 9,148 (3 ) 83 111 7 9,636 (4 ) 87 27 15,635 ( 5 ) 68 391 13 1,759 ( 6) 67 505 14 1,645

(7)

8 314 12 1,209 (8 ) 65 429 16 1,721 (9 ) 9 203 11 1,320 (10) 12 217 8 1,306 (11) 63 389 18 1,761 (12) 8 212 12 1,311 (13) 64 367 17 1,783 3.2 エベントファイル センターでは胃集検申込者に対し人終身 l 番号を 付して識別しているので, X 線,内視鏡,細胞診,組織 診,病理診などの診断情報や追跡情報の結合が可能であ る. また, くり返しこれらの情報が発生してもその聞を結 合しうる.そこで,スクリーニング受診者が要精検とさ れた時に始まり,原則として診断が確定した時に終了す る「ェベント J という考え方を定義した.前述の諸情報 を総合して 1 エベントに l つの診断名を与え,これを総 括診断とよぶことにした.識7J1j情報としては,集検カル テ番号,スクリーニング年月日を用いた.これに総括診 断を得るに至った根拠,時点,ならびに追跡情報を加え たものがエベントファイルである. 0.95 0.94 0.96 0.99 0.82

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.

77

O

.

79 0.80 0.86 0.85 0.82 0.85 0.83 4.1 学習法・モデル lA ・モデル lB 本節では,筆者らの当初の研究内容の簡単 な紹介を行なう .OR の立場からは,このよ うな模索段階,失敗例等の概念形式時期にス ポットをあてることのほうが重要と思われる が,紙面の都合で概略のみ報告する. 最初に「学習法 J とよぶ方法を用いた.す なわち,内部標本で総括診断ががん確診であ った90例の所見を記憶し,同一所見を「悪性j それ以外を「良性」とした.結果は表 3 (2)に 示すように,見落としは当然ゼロであるがと り過ぎ率は86.9% となった.そこで,各所見 ごとの症例数をかぞえ,その多い}頂に第 5 位 までの所見はきわめて情報に乏しいものであったので, この 5 所見を良性( 7 悪性例が含まれている)とした成 績が表 3 (3)である.医師診断の結果と比較して,きわめ て満足のゆくものであるが,表 3 仏)に示すように外部標 本に対しては,まったく診断力をもっていなかった. この原因としては,多変量的な考察を欠いていたため と考えられるので,数量化 E 類を用いることとした. 総括診断を外的基準に,各 X 線所見をアイテム・カテ ゴリーとして数量化 E 類を用いることにした.表 4 に内 部標本の診断の確定度を示した.直撮 X線診断を問題に しているため,それより上位の手技で確定診断名のつい ている 2231 例(表中の中枠でかこんだ部分の合計)をサ ンプルとした. このサンフ。ルにつき医師による X線診断の判定的中率 をみたものが表 5 である.外的基準は,早期がん,進行 3.3 X 線医師診断と総括診断の対応 表 4 総括診断とその診断手技(昭和45-47年 内部標本)

前述の両ファイノレを結合させて, X線医

¥ ¥

誇~I 鰭|内視的開

師診断と総括診断とを対応させたのが表 2 総括診断 である.総括診断の「がん疑い j や「悪性

|著変なし 5853 的

6296 否定しえずJ の大部分は,検査中,検査中 早期胃がん 2 30 32 断などの例である. 進行胃がん 7 4 5 5 37 58 総括診断の「早期がん確診 J と「がん確 胃ポリープ 20 96 10 23 150 診 j とをまとめて「悪性 J とし以外を仮 確診 胃 i貴 湯 167 324 20 61 2 574 に「良性 j として判別することを,以降で 胃潰場癒痕 464 560 30 日 i 1106 は「悪性診断J とよぶことにする.医師診 円 炎 609 492 14 22 1137 断の「悪性否定しえずJ 以上を「悪性」と そ の 他 22 17 4 6 50 まとめて,内部標本での成績を四分表にま 疑診 392 41

I

434 とめたものが表 3 (1)である. 合計 7536 1977 84 143 9 68

I

9837 1981 年 1 月号 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

5

3

(4)

表 5 X線医師診断と総括診断(内部標本より抽出分)

一戸:1星野副委ん酌吋塑一一|ポリザ

早期がん確診 6 4 2 3 15 進行がん確診 4 24 2 2 35 ヵ: ん 疑 12 5 18 5 24 17 9 90 悪性否定しえず 2 11 53 17 93 86 57 319 胃 潰 場 4 183 4 90 52 41 374 ポ リ ープ 4 75 19 24 29 151 胃潰湯癒痕 5 3 129 16 379 265 251 1048 胃 炎 8 7 24 70 38 147 そ の 他 8 5 8 13 17 52 著変なし メEhZ• 30 407 130 642 528 443

I

2231 医師診断の判定的中率 =(6+24+183 十 75+379+70)+2231 =0. 33 がん,胃潰療,ポリープ,胃潰湯疲痕,胃炎,著変なし の 7 グループとなり,判定的中率は 33% となった.しか し,実際に X 線診断にたずさわる医師の立場からは,表

3

(5)に示した悪性度診断が意味をもってくる. 外的基準が 7 グルーフ・あるため,カテゴリー数量は第 6 次元まで与えられる.この各次元上で 7 群の累積百 分率を求め, !fIJ別境界点を設定した.これを用いて枝分 れ論理を構成し判別を行なった.数量化後の枝分れ論理 による「モデル 1 AJ は,陥凹性病変と隆起性病変とい う X線所見の形態に着目したロジッグであり,表 3 (6)に 結果を示す.外部標本 1543例の結果を表 3 (7)に示す. モデル 1 B は,早期がんと進行がんとを分けてゆく方 向にロジックを組みたてた.内部標本の成績を表 3(8)

,

外部標本の成績を表 3 (9)に示す. 表 3 (10)に,外部標本の医師診断の成績を示す. 4.2 数量化 E 類の外的基準の単純化(モデル 2} 表 B 電算機診断の判別点と悪性診断力 (モデル 2 内部標本)

ヰヨj別点フの

(True P

正診

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(F誤alse Posit診

i

v

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累症例積数

I

累百分積

数 量 7.20 8.6%1 0例 0.0% 2.60 40 49.4 31 1.4 1. 40 47 58.0 57 2. 7 0.20 60 74.1 208 9.7 0.00 63 77.8 389 18.1 -0.20 70 86.4 954 44.3 -0.40 78 96.3 1722 80.1 -0.60 81 100. 。 2015 93. 7

5

4

前述のモデル 1 は多群!fIJ別のモデルであった.このモ デルから得た成績を使用した悪性度診断は医師診断に匹 敵する診断力を示しえたが, X 線所見の選摂,内部標本 の再検討を行ない,モデルを改訂して正診率の向上を企 てるためには,状況を複雑化しすぎたきらいがあった. そこで,悪性度診断に関して状況を単純化することを 目的とし,同じ内部標本を悪性群 (81 仔U) ,良性群 (2150 例)の 2 群に判別することを試み「モデル 2 J とする. 表 3 (1却に内部標本の,表 3 恨)に外部標本での判別結果を 示した.内部標本,外部標本とも判別的中率では医師診 断とほぼ一致する成績をえたが,見落とし率ではおよば なかった. この状況をさらに明らかにするため,内部標本におい て,この判別境界点を移動させることにより,悪性群の どれだけを悪性と正診 (True Positive) しえるか.また, 同時に良性群のどれだけを悪性と誤診 (False

P

o

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i

t

i

v

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)

してしまうかを表 6 に示した.この考え方を医師診断に も応用して, X 線診断上で悪性疾患を考慮している表現 の強さの順に,同様の数値を算出して表 7 に示した.こ れらをグラフ化すると,図 2 のように, ROC 曲線がえ 表 7 医師診断の悪性度表現と悪性診断力 (内部標本) 正診|誤診 X 線診断の

│(True P

o

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i

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i

v

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)

悪性度表現 |霊例霊 i 書分室|霊例霊 i 書分室

早期がん 1 雄三在、 が ん[惜静 がん疑 惑性否定しえず 良性疾患 46.9% 67.9 84.0 100. 。 85 391 2150 4.0 18.2 100. 。 オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(5)

% 100 > よ 50

2

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1

一一- ['ii師診断 よ 11 ←→電算機診断 。; 50 100

%

False Positive 図 2 電算機診断と医師診断の ROC 曲線 られる. TP を増加させてゆくと,ある点から急に FP が増加してしまう傾向が,医師診断に比べて,モデル 2 でやや強いことが明らかである. 4.3 ベイズ診断 ベイズの定理が数量化 E 類等に比べ,わが国で利用さ れる実績が少ないのは,そのアルゴリズムの単純さにも かかわらず疾病 D の事前確率 P(D) や,所見 S の尤度 P(SID) の値を推測するのが困難な点にある.しかし幸 いにも,当研究では母集団を忠実に反映すると考えるに 足る十分な数の標本集団が得られているので, P(D) や P(SID) を内部標本で得られる頻度比で代用できる.さ らにベイズ診断の利点は,単純頻度を基礎としているた め,経験との事離が少ないと考えられる. ベイズ診断の概略は次のとおりである.疾病群 Di は 早期がん,進行がん等を表わす.所見 Sj は数量化 H 類 に使われたものと同じである.診断は式 (1 )に示すよう にベイズの定理の拡張形を使う. P(DiJa" ・ ", an)= 分子/分母 ( - ) 分子 =P(Di) 日 {P(SjJDi) り (I-P(SjJDi) )1-aj} 1=1 分母 =L:[P(Di*)

n

{P(SjJDt*) αj -=1 ]=1

(I-P(SjJD戸))トり}J

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Fa¥se positive rate 0.5 l.0 v e r φLOU 山 M 明 Al ba--一 h a c O H i U ゅc 」戸川 e ri 、一丸 t p 山口町田町 m r u r L e 2 KEP--m 引 r I 1

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川一川/

(b)Prior probability ~ of gastric cancer P (D,)=0.50 』・・ 0.1 ・ 0.5 (〆 ι0.9/ム Diagnostic criterion(1)

0

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bIl ~ 0.9 ω 切

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u., 0.5 ( Prior probability ~ of gastric cancer P (/)1)=0.97

図 3 Receiver operating characteristic curve 。f X-ray diagnosis for gastric cancer usュ ing Bayes' theorem

ただし, ( 1 …所見めがあり

a

,

=1 J

l

0 …所見めがなし n: 所見の数 k: 疾病群の数 ここでは一応疾病群同士が互いに排反的であり,所見 同士が互いに独立であることを仮定している.この点の 当否に関しては,パハドール分布による修正やシミュレ ーションによる最適化も提案されているが,この手法が

戸~I鞭刊百点|肌 1'-9 ープ1 胃潰湯 11潰震 l 胃炎

0.0 -0.20 77 23 27 46 197 147 101 0.20-0.40 334 ラ 5 1 7 302 319 ー 0.60 32 175 106 ー 0.80 2 2 18 2

-1.

00 2 17 81 201 メ同斗 443 30 51 130 407 642 528 1981 年 1 月号

ぷ~I 離群 l 良性群

竺託子千円子

合計

81

I

2150

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(6)

他の手法に比べ操作性が怒いことを考えればこの条件は 認めざるをえないと考える. ベイズ診断で妻 7 群判別, 5 群判別(卒英語がんとがん, 湾潰章第媛療と腎炎合グルーヅとする), 3 群特別{早期が んとがん,ポリ}プと間漁場と胃潰湯燦療と腎炎をグル ープとする), 2 君章特別念行なった. 表 8 に 7 奪事判別の 絡楽を来す. 総巣は緩織に慈かった. 5 群特別と 3 群半u燃の結巣も 淘様に惑かった.表 9 に 2 苦手判別の結巣~奇をす.また, 家主意穣惑を種々に変えてその影撃事をみるとこととした.総 巣を凶 3 tこ ROC 曲線マ示す.

FACTO

j{j 1.0 0.5

.

以 E '‘x xX M X ,・ .'屯一 歪

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5

.

疾講の分布モデJしを鍍定した場合 医学における疾病群は,正常事草より備位したおできの ようなものであるから .IE常君孝宏池ままに,疾病群を山に たとえて f地球モデル j とよぶことをここで捻察する. しかし, -4意でわれわれが過去に行なった研究守は,こ のような分布にもとづく検討を欠いていた.そこで、,本 主ぎではこの点に害毒して新しく検討を加えた, ぽ主持 派 UR 旬 a -0.:1 2隊演x R J -1,0 題 4 滋=f負荷量のヅ開ット 342φP234'stt&2sit ・ 2 n 。 OSOS -咽.‘.

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2231 5.1 主成分分析による疾病モデルの導入 4 章で用いたアイテム・カテゴリーのすべてを 2 値型 (0,1)のアイテム・カテゴリーに変換し,もとの各アイ テムのカテゴリー 1 に相当するものを省いたデータを作 成した.このデータを用いて主成分分析を行なった.変 量数は63であり,固有値が 1 以上のものは第22 因子まで であり累積寄与率は 65.5%であった. 第 3 因子軸までの累積固有値は, 25.1% と少ないが, 因子負荷量,サンプル・スコアに有効と考えられる情報 が得られたのでこの 3 輸を中心に分析を行なった.図 4 に第 1 ,第 2 因子負荷量を示す.第 1 :象限と第 4 象限で 1 侍22分の型の翼型の分布をしていることがわかる.各 翼は悪性所見を,中心は良性所見とよく対応している. われわれが「地球モデル J とよぶデータの因子負荷量は, このような特徴をもつものを意味している. この結果を反映して,サンプルスコアの第 1 ,第 2 困 子軸上の分布も翼型となる.図 5 は,第 1 因子軸と第 3 悶子軸上のサンプルスコアの分布を示すが,第 1 因子軸 のー 0.5 と 0.5 を境に 3 つのクラスターに分れているこ とがわかる.第 1 ,第 2 因子軸上にもどって考えれば, -0.5 と 0.5 の間にあるクラスターは中心に, それ以外 は翼に対応していることがわかる.そこで,データをこ の 3 クラスターに分け 7 群との 2 重クロス表(表 10) を 作成した. 著変なし,胃潰湯疲痕,胃炎はクラスター 2(-0.5< =第 1 因子軸 <=0.5) に対応する割合が 80%を越えてい る.残りの 4 群もそれぞれクラスター 2 に対応する割合 が 30%から 40% と高いが,早期がんはグラスターしが んはグラスター 3 とし,ポリープはグラスター 1 ,胃潰 療はクラスター 3 とよく対応している.このことから, クラスター l はポリープをよく表わしているが早期がん とがんの割合も多い. グヲスター 3 は胃潰療とよく対応 しているが,がんの割合も多い.グラスター 2 は著変な 1981 年 1 月号

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,

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,

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,

X25' X45 から Z凹まで の 36変数を用いた.クラスター 2 (1 606例)では , X b X 2

,

ぬから X17 までの 16変数,クラスター 3 (416 例)では, q から x" までの44変数を用いた. 表 11 に,上から I1闘に,悪性群と良性君干の事前確率を (0.5

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(0.98, 0.02) と した場合の結果を示す.上段の結果は尤度方式,それ以 外はリス夕方式とよばれる結果である. 表 3 (11) のモデル 2 と比較するため,クラスター 1 で は事前確率を (0.98, 0.02) ,クラスター 2 では (0.7 , 0.3) を,クラスター 3 では (0.98, 0.02) とすれば,表 3(13) の成績が得られる.この成績は,モデル 2 に比べ FP も FN もともに少なく,判別的中率は 83% となり 1%改善 されたことになる.

6

.

医学知識にもとづくモデルを設定した場合 本章では 5 章でデータ解析的に導入した分布モデル を考える以前に,医師がその専門知識にもとづいて作り あげたモデルに沿って話を進める.

5

7

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(8)

演蕩型 ニソウシムよJ,tf\/ あり なし ポリープ有~ i韮 1101草 あり 悪性 26 久:<JH草 良性 211 なし はん痕型 むし 図 B 内部標本を 4 型に分ける流れ図 すなわち 4 章まで 括してとり扱つてきたが,本章では,標本症例を X 線所 見が示す形態上の特徴にもとづいて,いくつかの層に分 類し,その各層内で,さらに悪性群と良性群の 2 群に分 けるために林の数量化 E 類を使用した. 形態上の特徴により分類する方法としては, r学習法 J を行なう以前に枝分れ論理を用いた「病型診断モデル J を開発した,このモデルは, X 線所見の各組合せと疾病 症例数を直接に検討することにより,特定の所見群がき わめて強く特定の診断に対応しており,その症例数の 80 %以上が 1 つの診断に結びついているものを拾ってゆく と,頼粒状レリーフは胃炎と, レリーフ集中や硬直は胃 潰湯廠痕と,透亮はポリープと,ニッシェやパリウム貯 留像は胃潰療との関係があることがわかった.図 6 に, その論理を流れ図にして示した.簡単な枝分れであるが, 良性疾患での病型診断については, X 線読影医師の診断 を 70%以上再現しうることがすでに確かめられている. さらに図 6 には,これまでにも使用してきた内部標本 2, 231 例を流した場合の症例の分れ方を,総括診断の悪性 ・良性別に記載した.このようにして,内部標本を 4 層 に分け,おのおの「潰易型 J r ポリープ型Jr疲痕型Jr胃 炎型 J と仮りに名づけた.この各層を,さらに数量化 E 類により悪性群と良性群の 2 群に判別する仮定のもとに 算出されたカテゴリー数量を表 12に示した.表 12 の空欄 部分は,その所見の存在頻度が 2%以下と少なかったた め,その項目をモデルから削除したことを示している. おのおのを通常の判別境界点で 2 群に判別した成績

58

を, r モデノレ 3 AJ として,表 13 の中欄に示した.判定的 中率は,疲痕型を除き,一応,十分な値となっている が,左欄の X 線読影医師診断に比べて,悪性症例の見逃 しがわずかに多くなっている.また,痕痕型ではとりす ぎが約 2 倍も多くなっており,内部標本合計の判定的中 率を低下させる原因になっている. 演費量型とポリープ型で見逃し症例を減じ,疲痕型でと りすぎ症例を減ずる方向に,適当に ~J別点を調節した成 績を「モデル 3 BJ として,表 13の右欄に示した.この モデルでの内部標本合計は,医師診断より,わずかに l 例多く見逃したのみで,とりすぎは 32例少なくなり,医 師診断をしのぐ判定的中率を示しえた. 医師ならひマこ各モデルによる外部標本各層の診断成績 も表 13に併記した.外部標本合計の判定的中率も良好な 成績で,医師診断をしのぐものになっている.その反 面,見逃し症例は,医師診断に比べてやや多くなってい る.しかし,その原因が,疲痕型にあることは明らかで ある. 7. 考察 医療の日常業務の場でプロスベタティプに集められた 全例調査によるデータを使用した胃 X 線像の各種判別分 析の事例を紹介し,疾病の分布モデルを仮定した場合に 関して,特に追加検討した. 用いた手法としては,枝分れ法,学習法,数量化 E 類, ベイズ診断,多重ロジスティックモデル,主成分分析, 線形判別関数,最近隣法による判別分析,グラスター分 析,グロス集計等である.結果について特にここで述べ る意味のないものは割愛した. 結論としては,表 14に示すように,①多群判別におけ る成債が悪い.②データの分布モデルを仮定したほうが 仮定しないよりは成績はよいが,医学知識にもとづく成 績にはおよばなかった. 判別分析手法を開発する側での今後の課題としては, 多群判別の成績の改善を計ることと,固有知識にもとづ く援助が得られない場合でもデータ解析からの分布モデ ルを使用することにより成績の改善を計ることにあると 思われる. (本事例研究の一部は厚生省がん研究助成金研究課題番 号 55ー 17 r 映像によるがん診断技術の開発 J (班長飯沼 武)の助成を受けた.

)

文献

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1

J

中西克己,他:コンピュータによるがん診療の総 合研究班会議資料,昭和49年 6 月. [2J 同 上 昭和何年 12月. オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(9)

表 12 ・林の数f主化第豆類{モデル 3

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表 13 層化 2 群判別分析の成績(判定的中率)

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[7

J

稲本一夫,他:電算機による上部 消化管 X 線診断情報処理,日本医放 会誌, 30(9) ,ト 10 , 1970. [8J 中西克己,他:電算機を利用した 胃 X 線悪性度診断の試み,成人病, 15(3)

,

16-30

,

1975. [9J 鈴木隆一郎,他:胃 X 線像自動診 (0.784) (0.79

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(0.833) 表 14 林の数量化第 H 類による悪性度診断モデルの総括 し内部標本 1_'土型車杢

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|モデル 1AI.1731.2351.767 川町 .206

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.142, .854 断論理の開発,成人病, 14(3), 72-79, 1974. [12J 新村秀一,他:胃 X 線像の電算機診断の試み,第 [10J 新村秀一,他:自覚症問診項目の統計的評価,第 16回日本ME 学会大会論文集, 300/301 (1971). 15 回日本ME 学会大会論文集, 28(1976). [13J 鈴木隆一郎,他:乳房 X 線像の計量診断,第 17回 [IIJ 平岡力,他:自覚症状の組合せによる胃がん判別 日本ME 学会大会論文集, (1978). の限界,癌の臨床, 23巻 14号, 1321/1327( 1971).

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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず. オベレーショ γ ズ・リサーチ

表 3 各種判別分析の結果の四分表による表示 観:諜|悪性:悪性|良性:騨|馳:良性|良性:良性|判別的中率 4 .  疾病の分布モデルを仮定しない 場合 ( 1  )  7 6  5 2 5  1 4  9, 222  (2 )  90  5 9 9  。 9, 148  (3 )  8 3  1 1 1  7  9, 636  (4 )  87  2 7  15, 635  (  5  )  68  3 9 1  1 3  1, 759  (  6)  6 7  5 0 5  1 4  1, 645
表 5 X線医師診断と総括診断(内部標本より抽出分) 一戸:1星野副委ん酌吋塑一一|ポリザ 早期がん確診 6  4  2  3  1 5  進行がん確診 4  2 4  2  2  3 5  ヵ: ん 疑 1 2  5  1 8  5  2 4  1 7  9  90  悪性否定しえず 2  1 1  5 3  1 7  93  8 6  5 7  3 1 9  胃 潰 場 4  1 8 3  4  90  5 2  4 1  3 7 4  ポ リ ープ 4  75  1 9  2 4  29  1 5 1
表 10 2 次元クロス表 頻 度 l土庁担:F-陸予三割 ~~t 324よぺ~I-:主い?lJ;; ; i J 1 4 i l J 4  胃潰蕩疲痕 25 I  5幻 96 I  642  胃炎 36 I  4引|引 I 528  合計 209 I  1 6 0 6  I  416  I 2 2 3 1 
表 13 層化 2 群判別分析の成績(判定的中率) 「二7ル 3 B  I  己目lf 旧 日 lEI E 田 三山 lhl:l:::lld 土 日ヨ田 l 三出旧巴町 (0.819)  [3J 同 [4J 向 [5J 同 上上上 昭和50年 6 月.昭和50年 12月.昭和51 年 6 月

参照

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