カワ ダ
川 田
医学博士 乙 第4
7
6
号 昭和田年9 月21 日 1 2 7(
2
9
)
博
氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学位規則第5 条第 2 項該当(博士の学位論文提出者〉 マウス肺胞マクロファージコロニー形成過程の超微形態学的研究 ( 主 査 〉 教 授 滝 沢 敬 夫 ( 副 査 〉 教 授 吉 岡 守 正 , 教 授 渡 辺 宏 助論 文 内 容 の 要 旨
研究目的 肺胞マグロファージ(以下Mφ
と略す〉は,コロニー 刺激因子とともに培養するとコロニー形成能を有する ことが知られている.コロニー内Mφ
は種々の分化過 程にあると思われ,これらの増殖分化の過程を理解す ることは,コロニーを用いる各種実験に先立つて要求 されよう.しかし従来この方面での追求は不充分であ り,ことに超徴形態学的検索を行なった報告はみられ ていない.本研究はマウス肺胞Mφ
コロニー形成過程 における超微形態学的検索を走査型及び透過型電子顕 微鏡による観察し,同時に貧食能を示す酵母貧食能, 殺菌能を示すNBT 還元能の推移について検討した. 方法 1)肺胞Mφ
浮遊液の作製 6週齢雄C3 H/HE マウスを用いた.摘出した肺に 生理食塩水を注入し洗浄液を回収後遠沈し,得られた 沈澄を991 培 地 でlX10 4/ml の濃度に調整した.肺胞Mφ
は浮遊細胞の98% 以上を占めており,本浮遊液をMφ
浮遊液とした. 2 ) nedtiondiCo medium の作製 Colony gntiaulmits roctaf はマウス線維芽細胞の c e l l enil であるL細胞の培養上清を用いた.3
)
肺胞Mφ
の培養 1X10 4/ml に調整したMφ
浮遊液2ml ,牛胎児血清1 ml , L細 胞 培 養 液1ml ,919 培 地6ml を 加 え 充 分 に ピ ペッティングを加えた後,滅菌カバーグラスを留置し た35mm プラスチックペトリ皿に2ml ずヮ分注し, 5%C0 23TC の条件で41 日間培養を継続した.50 個以上 の細胞からなる細胞集団をコロニーとした. 4 ) 貧食能は島田らの方法によった. 5 ) NBT 還元能はGi 妊ord の方法によった. 6 ) 電子顕微鏡用資科の作製 固定液は1. 25% グルタールアルデ、ヒド液(カコジル 酸緩衡〉を用いた.型のごとく走査型及び透過型電顕 資料を作製した. 結果,考察 培 養7 日及び41 日のいずれにおいてもコロニー内Mφ
は臼ta 型 及 びtaif 型とround 型 の 中 間 型 の 細 胞 が多く表面には大型のelffur をもっ点が特異的であっ た一方コロニーの形成をみず孤立して存在するMφ
はround 型で表面はわずかのedgir が散見された.こ れらの差異は活発な細胞分裂,増殖,分化を行なって いるMφ
と行なっていないMφ
の差異といし、かえる ことができ,コロニー内Mφ
はコロニーという広がり を形成していくにあたり,ガラス面上での遊走進展が 活発であり,活性化された状態にあると思われる.培 養41 日 の コ ロ ニ 一 周 辺 部 に み ら れ る 平 担 で 大 型 のMφ
は,elffur や凹凸の乏しいわずかのedgir を有し ていたが,培養41 日で認められることから,分化のあ る程度進んだMφ
と推定された.培養早期に出現する コロニー内Mφ
の中には,細胞内小器官の乏しくN
I
C比の大きな未分化なMφ
がわずかではあるが観察 されたが,多くはミトコンドリアや小胞体の形成が良 好であり,ライソゾームを示唆する穎粒の形成が早い 時期に既に進行しており,分裂増殖する上でエネル ギ一代謝が活発に行なわれていることを示唆してい747-1 2 8 る.酵母貧食能は培養 7日の早期に出現するコロニー 内Mφ においても95% 以上と高い陽性率が得られて おり,細胞表面に豊富なelffur が形成されていること と関連すると思われた.一方