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《ハンガリーフェスティバル大盛会》
早稲田みか(大阪大学教授) 6 月 2 日、恒例の愛知県ハンガリー友好 協会主催「ハンガリーフェスティバルin 愛知」が、名古屋国際センターホールにて 開催されました。 今年は「ハンガリーの音と色を楽しも う!」と題して、コンサートとハンガリー のアニメーションを楽しみました。 司会:早稲田先生 午後1時半に開演、まず愛知県ハンガリー友好協会を代表し て、愛知県議会議員寺西むつみさん、続いて、駐日ハンガリー 大使館のカールマーン・アンドレアさん (二等書記官、文化・広報・観光担当)か らあいさつがあ りました。来賓と 祝電の紹介後、第 1部がはじまり ました。 カールマーン・アンドレアさん 愛知県議会議員寺西むつみさんご挨拶 第1 部の「ハンガリーの調べ」では、 いずれもブダペストのリスト音楽院で学 んだ新進気鋭の音楽家3人(ピアノ:久野 絵美さん、ヴァイオリン:大迫綾香さん、 チェロ:山田真吾さん)により、ハンガ リーの作曲家コダーイとフバイの作品、 ブラームスとハイドンのハンガリーにゆ かりのある作品が演奏されました。解説 もまじえた息のあった素晴らしい演奏に 会場はすっかり魅了されました。愛知県ハンガリー友好協会会報
2013年8月号
2 熱心に聴く参加者 ドナウテレビ局、新聞社の取材もありました 第2 部「カラーin モーション:ハンガリーを彩るアニメーションの躍動」では、日頃め ったに見る機会のないハンガリーアニメーション作品7 つが、板橋晴子さんによるハンガリ ーの色が持つシンボル的意味についての解説とともに上映されました。板橋晴子さんは、大 阪外国語大学(現大阪大学)ハンガリー語科を卒業したのち、ハンガリー政府奨学金により ブダペストのモホイ・ナジ芸術大学でアニメーショ ンの勉強をしました。「なぽちか はるこ」の名前で イラストレーターとしても活躍しています。 上演された作品はいずれも長くても10分ほどの 短いものでしたが、それぞれ民話風のほのぼのとし たものから、白黒の社会派的なもの、神話にもとづ いたホラー的なもの、カラフルで楽しいものまで、 色彩の点でも、内容の点でもヴァラエティーに富ん だものでした。 解説では、ハンガリーのシンボルカラーは、 国旗の色でもある、赤・白・緑であること、それ が作品のなかでも使われていること、それぞれ の作品のなかで、赤が愛を象徴する色として使 われていたり、白が死をイメージしていたり、 黄色が恐怖や不安を表していることなどが紹 介されました。ふだん何気なく見ている色ですが、文化や 言語によって色のイメージが異なることもあるなど、たい へん興味深い話を聞くことができました。「赤というと何 を思い浮かべますか?」という板橋さんの問いかけに、小 さなお子さんの「名鉄!」という返事が返ってきて、会場 は大いに沸きました。まさに愛知県民ならではの赤のイメ ージではないでしょうか。
3 引き続き、ハンガリーに送る絵を描いてくれた犬山市の小中学生たちに、田中志典犬山市 長より感謝状の贈呈が行われました。ハンガリーの子どもたちによる手作りのしおりもプレ ゼントされました。当協会では毎年、ハンガリーの子どもたちとの絵の交換を行っています が、7年目となる今年はセーケシュフェヘールヴ ァールのムンカーチ・ミハーイ小学校とハング・ シーン・テール芸術専門学校と絵を交換しました。 田中犬山市長と犬山の小中学生 その後の交流会では、ハンガリーのサラミやワイン、ハンガリーのお菓子ポガーチャがふ るまわれました。 サラミとポガーチャ アーちゃん チーラさん アレックス君 ジェニーちゃん ワインサービスのコカイさんとアンドールさん 250 人ほどの参加者たちは会場に展示されたハンガリー刺繍サークルの色鮮やかな作品の 数々や、ハンガリーの子どもたちの絵を鑑賞しながら、ハンガリーの音、色、味を楽しんみ ました。 ハンガリーの刺繍地図 ムンカーチ・ミハーイ小学校の絵画(上) ハンガリー刺繍サークルの作品(下)
4 ハング・シーン・テール芸術専門学校の絵画 マンガリツァサラミやビーズ刺繍などハンガリー物産販売もありました。とくにハンガリー の食べられる国宝マンガリツァ豚のぬいぐるみはみんなの大人気でした。ハンガリーのテレ ビ局ドナウテレビの取材もあり、愛知県ハンガリーフェスティバルの様子はハンガリーのテ レビでも紹介されました。こうして今年のフェスティバルも大盛会のうちに幕を閉じました。 ハンガリーの物産販売 サラミ販売の大阪大学(ハンガリー語)卒業生 受付スタッフの名古屋芸術大学学生 ドナウテレビ局Zakar Ádám さん(中央)とスタッフ
5 「ハンガリーフェスティバルin 愛知」の紹介は、愛知県国際交流協会と名古屋国際センター の広報誌、あいちトリエンナーレホームページ、新聞などに載りました。 朝日新聞5 月 30 日(木)朝刊 中日新聞5 月 31 日(金) 朝刊 県内版 中日新聞6 月 3 日(月)朝刊県内版
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《大相撲名古屋場所表彰式-ハンガリー国友好杯授与式》
7 月 21 日(日)大相撲名古屋場所千秋楽、ハンガリー大使の代理として協会のゾンボリ・ アンドール理事が優勝者の白鵬関にヘレンドの陶器を贈呈しました。 場内アナウンスで、愛知県ハンガリー友好協会理事ゾンボリ・アンドールさんと紹介され、 堂々と表彰状を読み上げました。とても美しく大きなヘレンド陶器はかなりの重さで、腰を 痛めていた白鳳関にはとても重く感じた様子です。《役員会》
役員会はほぼ毎月行っています。ナゴヤキャッスルプラザ1Fカフェプラザで軽い夕食をい ただきながら和やかに情報交換の雑談から始まります。夕食後は議案書に従い1 つ 1 つの議 案について検討されます。ハンガリー人、政治家、研究者、企業人などで構成された役員か らはいろいろな意見が出ます。皆さんと話していると思わぬ素敵なアイディアがいっぱい出 てきます。協会のすべてのことがこの会議で決まり、楽しく運営しています。 左から田中犬山市長、三苫、チーラ、賀来、アンドール、北山、志村、早稲田、山田7
《ハンガリーでの経験》
リスト音楽院大学院クラリネット専攻 小森 夕理 ハンガリーに来てもう2 年が経とうとしています。フランスや ドイツに留学する友人が多い中、どうしてハンガリーを選らん だのかと聞かれることがよくありますが、私の場合1 枚のCD を聴いたことがきっかけでした。それはハンガリー祝祭管弦楽 団のバルトークの作品のものでしたが、生命力溢れるリズム、 故郷を感じさせるメランコリックな旋律、心に訴えかけるよう な演奏に深く感銘し、当時このオーケストラで演奏していたリ スト音楽院のクラリネットの先生の下で勉強することを決心 しました。 リスト音楽院のクラリネットの授業は週2 回あります。1 回は 音階、エチュードなど基礎的なことを主に勉強する時間、そし てもう1 時間は専属の伴奏者がついて曲のレッスンを受ける時間です。ハンガリーの作曲家 の曲を持って行くときには先生方は特に熱が入り、アクセントが言葉の頭に置かれるハンガ リー語との関連性、それに伴ったリズムの独特な表現など、私の体にしっかりと染みつくま で教えてくださいます。 1 年目は先生の仰ることが、頭では理解できても手段が分からず、また技術的な面の不足 からうまく自分のものとして表現出来ない悔しさを味わいました。また、ハンガリー人の友 人たちとのコミュニケーションがうまくいかない事が多々あり、相手も私もお互い何を言い たいのか分からないので、会話が成り立たず困ったこともありました。しかし、そのような 中でもハンガリー人の優しさに触れる機会がたくさんあります。 バスがぎゅうぎゅうに満員でどう見ても乗れるスペースがないのに、「乗れるよ、おいで!」 と知らない人が声を掛けてくれたり、友人と自転車でセンテンドレまで出かけた帰りに、道 で転んで自転車が壊れてしまい、駅まで車で乗せていってくれたりと、日常生活の中でハン ガリー人の優しさを発見する嬉しい日もありました。また、生活面や考え方、価値観など学 んだことがたくさんあります。地方から出てきている学生は必ずと言っていいほど週末は実 家に帰り、家族と過ごす時間をとても大切にしているように思います。 2 年目になると友達とも打ち解け、いろいろな相談をしたり飲みに行ったりという事が増 えました。また、クラリネットの演奏の面でも、少しずつですが自分の理想に近づいている のが実感できるようになっていき、4 月にあったハンガリークラリネットコンクールで、1 位を頂くことができました。私以外は全員ハンガリー人というコンクールでしたが、アジア 人の私が1 位を頂けたことに先生方はじめたくさんの友人も私以上に喜んでくださいまし た。また、これがきっかけとなり憧れであったブダペスト祝祭管弦楽団に秋にエキストラで 演奏させて頂けることになり、心から嬉しく思っています。貴重な経験の中で少しでも多く のことを吸収できるようにしっかりと準備をして、次に繋がるように挑みたいと思っており ます。 せっかく勉強しているのだから、気が済むまでやりなさい。と背中を押してくれている両 親、こちらで支えてくれているたくさんの友人、先生方に心から感謝しています。 (ドナウの四季 2013 年夏季号より) 小森さんは協会の「ハンガリー語入門講座」でハンガリー語を勉強してから留学しました。8