博士後期課程用
(様式6)
石田 和子氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨
題 目 Psychosocial Reaction Patterns in the Process of Alopecia in Female Patients with Gynecological Cancer undergoing Chemotherapy
(化学療法を受けている女性生殖器がん患者の脱毛していく過程における
心理・社会的反応パターン)
Asian Pacific Journal of Cancer Prevention (in press) February/March2015 Kazuko Ishida, Junko Ishida, Kiyoko Kanda
論文の要旨及び判定理由
本研究は、女性生殖器がん患者に焦点をあて、「化学療法を受け脱毛していく過程」に おける心理・社会的な反応パターンを明らかにすることを目的に、因子探索研究デザイン を用いた質的帰納的研究である。がんと診断され、A病院において化学療法を2クール以上 受け、脱毛を来している乳がん・卵巣がん・子宮体がん患者20名に対し半構成的面接を行 った。化学療法の説明を受けたときから脱毛していく過程の心理・社会的反応に関する言 動を抽出しカテゴリー化した。脱毛していく過程の心理・社会的反応が経時的に変化して いく段階を【局面】として捉え、各局面を構成する中心的な意味をラベルとして命名した。
次に、患者個々の脱毛していく心理・社会的反応のラベルを実際の治療過程の時間経過に 沿って並び替え比較検討した。対象ごとに脱毛していく過程の心理・社会的反応を、局面 順にたどることで、脱毛していく過程におけるパターンの分析を行った。その結果、脱毛 していく過程の心理・社会的反応が変化していく段階を、【医師の説明後の反応】【髪が 抜け始めたときの反応局面】【髪がどんどん抜け落ちるときの反応】【完全に抜け落ちた よきの反応】【対処行動への反応】【人間関係への反応】の6局面で示した。さらに、脱 毛していく過程に伴う心理・社会的な反応パターンは、①治療優先人間関係維持型、②脱 毛動揺人間関係維持型、③脱毛動揺人間関係縮小型、④脱毛否認人間関係縮小型、⑤脱毛 否認治療中断型の5つのパターンが導き出された。
以上のことから、がん患者が化学療法を受け脱毛していく過程の心理・社会的反応を局 面とパターンとして捉えたことは、今後のがん患者の脱毛に対する支援に有用であること が認められ、博士(保健学)の学位に値するものと判定した。
(平成27年2月13日)
審査委員
主査 群馬大学大学院教授
看護学講座 岩永 喜久子 印
副査 群馬大学大学院教授
看護学講座 二渡 玉江 印 副査 群馬大学大学院教授
博士後期課程用
看護学講座 近藤 浩子 印
参考論文 なし
なし なし なし