数学演習
1 No.8 2005. 6.153. 関数のグラフと近似 3.1 グラフの概形 担当:市原
例 (有理関数グラフの概形の描き方)g(x) = x2+x−4
x−2 のとき,関数y=g(x)のグラフの概形を描いてみよう. g(x) =x+ 3 + 2
x−2 と変形して,微分すると, g0(x) = 1− 2
(x−2)2 g00(x) = 4 (x−2)3 となる.
g0(x) = 0を解くことにより x= 2−√
2, 2 +√
2が極値を与える候補となる. 実際,g00(x)は x6= 2 のとき連続関数であるので,
(1)g00(2−√ 2) =√
2>0より x= 2−√
2 で極大値をとる. (2)g00(2 +√
2) =−√
2<0 より x= 2 +√
2 で極小値をとる.
第 2次導関数の符号を調べることにより
x <2 において,y=g(x)は上に凸, x >2 において,y=g(x)は下に凸 となっている.
従って,関数y=g(x)の定義域が{x∈R|x6= 2}であることに注意すると,増減表は次に なる. (α= 2−√
2,β = 2 +√
2とする).
x x < α α α < x <2 2 2< x < β β β < x
g0(x) + 0 − · − 0 +
g00(x) + + + · − − +
g(x)
- 極大 5−2√
2 ? · - 極小
5 + 2√ 2
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また,y=g(x)はx= 2において定義されていないので,x= 2 の近くで関数値がどうなっ ているかを調べると,
x→2−0lim g(x) =−∞, lim
x→2+0g(x) =∞ となっている.
もっと詳しく調べると, x が正または負で大きくなれば曲線がある直線に限りなく近づい ている. つまり,つぎの漸近線についても考慮する必要がある.
¶ 漸近線 ³
関数y=f(x)のグラフに対して,
x→∞lim {f(x)−(ax+b)}= 0 または
x→−∞lim {f(x)−(ax+b)}= 0
となっているとき,直線 y=ax+bをy=f(x)のグラフの漸近線とよぶ.
µ ´
今の例では
x→±∞lim {g(x)−(x+ 3)}= lim
x→±∞
2 x−2 = 0
が成り立ち,y=x+ 3が漸近線となる. 以上より,グラフは下図のようになる.
O x
y 2
3
数学演習
1 No.8 2005. 6.153. 関数のグラフと近似 3.1 グラフの概形 担当:市原
問題
22次の関数の導関数
,第
2次導関数を求めなさい
. (1) y= x+ 5√x2+ 7
(2) y= (x+ 1)(x2+ 1)(x4 + 1)
問題
23次の関数の増減を調べ
,グラフの概形を描きなさい
. (1) y= 2x3+ 3x2−1(2) y=−x4+ 4x3
(3) y= 3 x2+ 1
(4) y=x+ 1 x2
(5) y= 2x2+ 1 1 +x
(6) y=x3 +x−2
(7) y= 1
√x2+ 2