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Academic year: 2021

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(1)OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ. 白鳥地域手袋産業における 下請企業の現状と課題 進. 細川. 五 家 万 枝 1 . 下請企業の現状と問題点 東讃地域の手袋産業は,発生地の白鳥町を中心に,東の引田町と両の大内町 が一体となって,生産産地を形成している。しかし,近年にいたっては,親企 業の中規模な工場での生産は減少し,小規模な下請企業および家庭内職者の生 産のワエイトが高まっている。本稿では,下請企業に視点をおき,白鳥地域の 手袋産業の現状を明かにしたい。産地には,親企業と一部の下請企業により, 日本手袋工業組合が結成されているが,下請企業のみを結集した組織は作られ ていないために,下請企業の全体を把握することは困難である。ただ,産地の 三町の商工会には,手袋業者の大半が加入しているため,下請企業の分析の対 象として,商工会加入の企業をとりあげ,昭和 5 6年 8月にアンケート調査を行 った。結果としては,実に 9割近くが下請生産を行なっている。以下は,この アンケート調査結果の概要である。. (1) 事業概要 ①所在地別企業数. 図表 1 企 業 数. 商工会会員で日本手袋工業組合未加盟の手袋. 所在地. 製造業者は 392私である(回収数であり,回収率. 引田町. 企業数│構成比 社. %. 9 1. 23.0. は 100%)。これ以外に手袋の輸入業者が数社あ. 白鳥町. 1 4 3. 3 6 . 1. る。なおー以下の集計では,無記入を除いてある. 大内町. │ 162. 4 0 . 9. ので,計が 392に満たないものが多い。. 計.

(2) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 7 6 1 ②. ‑167‑. 企業形態. )で大半を占め,株式会社は 3 % 2 . 0 9 7事業所 ( 5 企業形態 では,個 人経営が 3 ぢ〉で,小規模性があらわれている。 5 3 . 3 社 ( 3 ),有限会社は 1 % 8 . 0 社 ( 業. ベ 』二 図表 2 ィ. i限会相 J1 株式会1. F i H B. I L q ‑. 巨 点 1 1 ; ( i i 1 2 0 4 ③. 態. その他. 個人経営. 0 3 《. 寸 回 答 数 91 数142 答 回. l f o¥ '. れ. lo. f. 耳│回答数159 (JJ17. 〈一一;江川. 5 2 f. 2 9 3. 創業時期. レ乙/ヨツク前 創業時期は最盛期からドノレ乙/ョック前が多し、。最も多いのはドノ ぢであ 5 7 . 4 年頃)の 2 4‑45年頃)の 27.6%で,次いで最盛期(昭和 37‑38 (昭和 4 0年頃)が 15.1%である。 これらは 手袋産業 の良き時 る。そして成長期(昭和 3 勿に逮している。 しカミし, 4 . 7 代であり, この段階での創業は三分のこ以上の 6 ドJレ乙/ョツク以後の創業は減少し,四分のー強にとどまっている。、 引田町は, 三町平均に最も近い。 白鳥町では,成長期からドノレ乙/ョック以前にかけての創業が平均よ ドノレ乙/ョック以後は平均を大きく下回っており,. , く. りも多. 年頃の創 業 5‑56 とくに 5. ︒. 晶 ト. ノ ス. z口. p え ︑. 一 一. は皆無となっている。すなわち,創業という点から見ると, 白鳥町では手袋産 最も強か ったと 業の良き 時代での 創業が多 く,町経 済と手袋 産業との 関わりが しカミし, 内需転換 期以降で は創業は 三町中最 低で,い わば手袋 離れ が最も進んでいる。.

(3) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. ‑168ー. 大内町では,最盛期以前の創業が平均より低いのに対して,. 1 6 8 ドノレ乙/ョック a i J. 後以降の創業は平均より高く, とくに暖冬期以降の創業も多い。すなわち,大 内町が手袋産業との関わりは最も新しいと言えよう。 図表 3 創 業 時 期. 4( 1. 1 ) 平均 1 6 ( 42 ) ④. 経営者の年令. 経営者の平均年令は 4 6 . 2才セある。これは工場労働者の平均年令が 5 0才に近 いこと(日本手袋工業組合推定〕から見れば,予想外に若いという感じもする が,工場労働者から独立化するといラ意思のあった者という視点を加えれば, 当然と言えるかも知れなし、しかし,下請企業者を生産担当者としてとらえれ ば,産地の労働力は極めて高令化していると言えよう。. 0才台前半が最も多く,四分のー ( 2 4 . 6 % ) をしめている。 年令層別では, 4 0 才台後半が五分の̲.( 2 0 . 8 % )である。 2 0才台は1.0 必; 3 0才台は 2 1 .5% 次で4 にすぎない。また, 5 0才台が 24.3%,6 0才以上は 7.9%である。. 0才合が低く, 5 0才台および6 0才以上は高くなっ 引田町では,三町平均より 4 ており,経営者は最も高令化している。 白鳥町では, 4 0才台前半が平均より高く, 6 0才以上が低くなっており,三回T.

(4) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑169‑. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 6 9. の中では高令者の割合が少ない。. 0才台前半がやや少ないほかは,ほとんど平均に近い。 大内町では, 5. F請企業の従業員についても調査じたが,記入止の不統一のため集計 なお, ‑ 出来なかった。 図表 4 経 営 者 の 年 令. ⑤. 生産品目. 生産品目で は,革手袋 ( 3 0 . 5 % ),縫手袋 ( 2 9 . 0 5 ぢ〉およびカパ ー・ニット ( 2 3 . 9 l. %)が圧倒的に多い。産地出荷額と対比してみると,革手袋およびカパ?・ニ ットはほぼ対応しているが,縫手袋では下請企業の比重が高<,逆にカパシ・ 袋物 ( 5. 4 5 ぢ)ではその比重は非常に低し、。 引田町では,縫手袋が 5 1銘を占め,三町平均を大きく上回っているのに対し て,革手袋およびカバー・エットは三町平均の二分のー弱しかない。匂すなわち, 引田町は時流に乗り切れず,三町の中では伝統的な色彩が最も強く,革新力に 欠けていると思われる。 白鳥町では,革手袋が 4 1 . 8 5 ぢで,平均を大きく上回っているが,カパ一向子子 ットは平均を若干下回り,また,縫手袋は平均をやや上回っている。白鳥尉は.

(5) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻第. ‑170‑. 1号. 1 7 0. 革手袋を中心に,現在の時流を反映した標準型である。 大内町では,カバー・ニット ( 3 7 . 3 % )および編手袋 ( 7 . 6 必)が平均を大き. 1 2 . 7 % )が平均を大きく下回っている(革手袋は平均に く上回り,逆に,縫手袋 ( 近い〉。. またカパシ・袋物も三町の約半数を占め℃いる。大内町は脱手袋の最. 先端を行っている。 図表 5 生. 産. ロ. 回. ロ. 白鳥町. L 2 1 1 竺 よ. カエ. カパン・袋物. ト丸︑e 'HdJ. 編F袋. AH 干. │ 回 町 「 一 一 五 一. 回答数 100. ¥ 1 ( 1 J 7 i, /. 6 2. l i i l ? 手数 1 5 2. (408). [ m答数 158. 問答数 410. 平均 ) 4. 5 ( 2 q ' u. @. 加工工程. 2 金工程が最も多く,構成比は 38%に達しているが,逆に言えば,構成比の 6 %は部分工程(複数工程:を含む)として下請されていることになる。. 4.4% 引田町では,縫手袋が過半数を占めていただけに加工工程も,縫製が 3 で,三町平均を大きく上回り,第 1位であり,また,仕上げの比重が高い点で 他の 2町と異っている。 白鳥町では,金工程の構成比は4 4.6%で三町の中で〆も最大であり,さらに, 複数記入を除いた企業の選択率では過半数を越えている。全体としては,三町 の平均に近い。.

(6) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 7 1. ‑171‑. 大内町でも全工程が構成比 40.8%で第 1位であり, また半数以上の企業が全 工程を行っているこ!とは白鳥町と同様であるが,カバー・ニットに特化してい るだけに,編み立ての比重が 12.3%と他の二町と比べて高いのが特色である。 図表 6 加 工 工 程 全Tll'. 我山f. 縫製. 3. 一一一「一一「一一一一一一一. 4 2 (344)( 2 5 ). 引問問. JL15. 白鳥問. 大内町. 7 8. ( 4 08) 引. £ 人. 市 ﹁. 1 8 9 ( 3 8,0 ). 2 0. ¥ 40 ). ⑦. 2. ( f4 ). 生産品目別加工工程. すべての品目において,金工程の占める割合が最高である。縫手袋,革手袋 およびビニーノレ手袋では維製と仕上げが,カバー・ニットでは編み立てと仕上 げが,カパシ・袋物では縫製が重要な下請工程となっている。.

(7) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 7 2. 6 巻 第 1号 第5. ‑172‑. 図表 7 生産品目別加工工程. 縫手. 辛子. 1 4 ( 3 6 : 8 ). 合皮. ビニール手袋. E 3 ). 9. 繍手袋亡. カバン・袋物. 回答:数. 5 1. カバ…エッ!. 平 均. ③. 工場と住居の関係. 三町とも「別の場所に工場がある Jのはわずかであり,全体の 7.1%に過ぎ ない。このととは,事業が小規模で零細なことを示している。三町のうち引田 町のみが「同一建物内に工場と住居がある Jが「同一敷地内にあるが,建物は 別」を上回っており,一番零細であることがろかがえる。.

(8) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 7 3. ‑‑173‑. 図表 8 工 場 と 住 居 の 関 係. 引日開]l_~.佐一-J」LN 回答数 91 ヨ 引 畑 } 烏 馴 ミ 抑 町. 大肉町. L色 上 二 竺 坐 & ι i 凶 由 均 T 杭 L必4二 Zこ 二ETP そ 竺 に 一 一. 5 3 ) 何 数 引 叫 R 平 4. ド均E~-1土ト393 @. ミνンの状態(約 1 0年前との比較〉. 1 0年前の旧型ミ乙/ンを使用しているものが突に三分のこ近くある。その原因 ~i 種々あろうが,消極的な経営姿勢の表われと思われる。第 1 位は「やってい. けるので旧型を使用 Jという安易型で,三│士数近くの 4 5 . 5 9 6( 15 8 社)に達してい る。これは仕事の内容が現在の時流から外れているためであろうか。. r 改良し. ても採算がとれないので,旧型を使用している」逃避型および「改良・更新し たいが,採算がとれないので,旧型を使用している」欲求不満型が共に 10%近 くある。. 9 2 社〉である。これに 「白費で新型を購入した」積極型!は第 2位で 26.8% ( はやむを得ず購入した消極型も含まれているかも知れないが,質問票不備のた. 7.0%) を含めて三分 めに,判明しなかった。「自費で改良した」やや積極型 ( の一程度が積極的と解される。. r. 意外なことには, 新型あるいは改良型を親企業から貸与されている」のはほ とんどない (4社 , 1 .2%)。その理由は}ド第ーには,後述の⑬および⑭からわ. r. かるよラに, 親企業との取引関係は安定している J .(67.2%) にもかかわらず,.

(9) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑174ー. 1 7 4. 第5 6 巻 第 1号. 「単なる取引先にすぎない J(64.3%) という冷めた関係のためであり,第二に は,親企業に資金負担力がないためと思われる。 引田町では,消極型が 81 .1%にも達し,三町内で最も保守的な傾向がここで も表れている。白鳥町と大内町とは良く似た傾向にあるが,白鳥町では,積極 型が大内町よりも多く,かつ,逃避型が少ないため,やや積極性が強いと言え よう。親企業による貸与は,大内町のみで見られる。 図表 9. ミ. νν. è~.n 川w!判 したいが資 イÍi:可~ )止のた. やp てし、げるのでめIf H~'1 を偵 1 ~~を他!日 間. 4 6.. 引岡町│. 白鳥町j. 川. (582). 6 1 ( 4 77 ). 改良されたものを親企 ノ業より貸与されている. の状態. 改良 l 1 ;{ ( i / w,践で改良した しても H i昨 / がとれ /新引を親企業より貸与 ので I I J引を///されている. 1 : ' . '/. 使用/// 3 4 56 7 自費で新型を購入した. I8I1 0 II1 2. IIr ,~" 什回答数. │川1¥1 1 1 ; V 7 i. 79. 凶谷;数 1 2 8. J [ 豆. 3 . j t : 均. 1 5 8 ( 4 55 ). ⑬ 三町平均では,下請生産のみが 65.5%と三分のこにせまり,さらに下請生産. f. と自主生産の両方をやっているもの ( 21 .6%)を加えると,下請生産は実に 8 7 . 1 %の企業で行われていることになる。自主生産のみはわずかに 12.9%にすぎな L 。 、. 下請生産の比重が最も強いのは引間町で,実に 9 2.5 ぢ ' 5 ( 8 3 社)が下請生産に たずさわっている。白鳥町は 83.1%,大内町は82.1%である。逆に,自主生産 の比重が最も強いのは大内町の 39.5%であり,最も弱いのは引田町の 2 5.6 勿で ある。白鳥町は 3 4 . 5 5'ぢである。.

(10) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下諮企業の現状と課題. 1 7 5. 図表 1 0 経. 蛍. ‑175‑. 態(下請加工と自主生産〉. 形. 下格加工. 両方. 自主生産. 回答数 1 4 2. ‑J5). 大内町「. 回答数3 9 4. (2) 下請関係 ⑪. 主要な親企業. 主要な親企業の三分のこを日本手袋工業組合の企業が占めており,. とりわけ. 白鳥町では 80% 近くにまで達しており,さらに三町内の企業に拡大すれば, 図表 1 1 主要な親企業 日本手袋工業組合の 組合員企業. ,1 2以外の県内企業. 沈思議E Zd 期/シ県外企業 外の企業. / /,元消斡旋人. 仁. 5 0 ヲl 田町 i i(56υ2). 8 8. ( 7 7 . 2 ). 大内町. ﹁L. 9 1 ( 6 4 . 5 ). 2 2 9 ( 6 6 . 6 ). │ { I R 1 ) 1 1 ! ( ! ? 2 ) │ 戸 込344.

(11) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. ‑176'ー. 1 7 6. .7 ? ぢに達し,商圏は非常に狭いと言える。県外企業の比重は 10%ほどである 81 が,大内町では最も高し、。 ⑫. 下請段階. . 1 ? ぢ,不明が 全体としてはで次下請が 69.7%, 二次下請が 16.9%, 内職が 5 8.8%である。不明を除けば,. 1 ) 債に,. 7 5 . 8 ? 弘 18.5%,5.6%である。不明と答. えたものが多いのはb 取引関係の複雑さおよび県外企業との取引のためであ ろう。 引白岡]では,二次下請の比重が高く ( 2 7 . 1 9 6 ),弱い体質がここでも表れてい る 。 白鳥町で‑は,. 一次下請の比重が 84.8%と三回Jで最大,. 二次下請が 9.8%と最. 小で,下請関係としては望しい状態にある。これは親企業に日本手袋工業組合 の組合員企業が多いためである。 大内町で. は,一次下請が少なく,二次下請や内識がやや多いという,他の項. 目とは異った特徴となっている。また,不明の比重も三町中最も高 L 。 、 図表 1 2下 請 段 階 一次 l 、 品. 目、)(1、 lifi. 内職ィ、 I~!. 叩仁 LJ 一 J J ( J 6 ふ 4;. ι ; ι 」 三 j 」 一 一 j 」 ( r : 何. 白仁烏馴七前. 大内町. 平 均 「 ⑬. J 一 J ぷ ; J ム r ム ム 幻 8) : y 九九九?九弘. ~.........::蛇峠押 担師峠坤 JF E旧同押峠戸 if?fFFμ2 辺μL. ) ム い 口 I1. 一 . . " ' . . . . . .. ( 6 0 . 4 ). 2 2 9 . ( 6 9 . 2 ). l d 9 J I l l A ) │. 回答数お. 親企業数. 1社専属が 50.5%と半数を占め,さらに, 2‑5社が 44.0%で,合わせて 9 4 . 5.

(12) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 7 7. 白鳥地域手袋産業における下務企業の現状と課題. ‑17 , 7 , ‑. %となり,小数親企業への専属傾向がいちじるしし、。本項では,三町間の差異 。 、 はほとんどな L. │ 図 的 [ 二 五 土 豆: : F 1 3 8 5 明「757‑h;計 4 1 2 内 町 [ 互 に‑ j ‑ エJ i i L 3 0 平. CE 土3JiLL27. 主要親企業との結び付き. ⑬. r 単なる取引先にすぎな L 、」が 64.3~ぢと最高を占 め,以外とドライな関係にある。次いで, r 個人的なつながり(縁故等)があ る」の 1 7 . 3 %と「以前1 . ,従業員だった Jの7 .6%とを合わせると, r 人的なつなが 主要な親企業との関係は,. 2 4 . 9 % 9 . 9 %. となる。これらで. り」が. ずかに. 8 9 . 2 %. となり,他の様々な援助は合わせてもわ. にすぎない。. 8 %. 「人的なつながり Jの比重が最も高いのは引田町の 3 1 .. であり,仁単なる取. 引先にすぎない」が最も高いのは白鳥町の 7 8.5%である。また,大内町は他の. 2町にくらべて, 各種の援助関係の比重が高く,. 4 . 7 %. %,白鳥町は. 10.0%であるー(引田町は5 . 7. にすぎない〉。いわば,引田町は人情的,白鳥町はビジネス. ライク,大内町は経営的とでも言えようか。.

(13) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 一178‑. 第5 6巻 第 1号. 1 7 8. 図表1 4 主要親企業との結び付き 従イ械肋 ( J j i J~<'v. 材料, rltWiWWJ 肝判受けている 照的字}を走けている I l r,没仙を i ! ?りている. 町 民 日: ; 1 1 r ぷマぷi Y 2 T管制 / 1 1 3 ! ? ? (. 先さの他. 市i 一 十̲ 0 ̲ーマム寸一一一一. い ! ? 6 刈 一 二 一 じ っ. リ│国間! 1 1 1 1 1. 1. 1 (1.1)出比J. liJ'~5まで日 i. U. ( 6 r 4 ) 十回答数 8 8 一 日 一 一 ‑ ‑ ̲ . . l l. 2 (L 9);:iiiトチT ι一一一一一一. 白鳥町 !!!L , ~3", J . " . ,. い( 1 1 ). 寸. f ,,~4"\. 川)昨ど)年L-J78..5--~ 、. 川村正. 2 5. '",山一一. 7 4. r1日 11 f , ~v ~\ 1 1 0 " , ,1 fe. 0¥ 11 ‑ t . .1 ‑ J .( 185)( 1 81)(548). j/./~ソ;i. 仕2(1 5). 1 1 3 5 1 1[凪答数 1. flf/;. 1 0 ( 3 )吋#寸「ぞ十一一. リI J(17:3)b'.'6)1. 必j. ι. 回答数 107. …. ( 6 t 3 ). 一一「ν3(09). ドl答数330. 1 (0 . 3 ) イ?吋子二Jmi‑‑ 一一一一一一一一一一」 6 ( 1 8 ) 9 ( 2 7 ) 7 ( 2l !. ⑮. 親企業との取引形態. 主原料を親企業より支給される工賃取引が 80.5%で,自社調達はほとんどな. く (6.8%ト下請生産の特徴が表れている。三町閣の差異はほとんどないが, 図表 1 5 親企業との取引形態 代金取引(主原料を続企業の 工賃取引 代金取引 指定により自社紛述) (主際料を支給される) (主原料を親企業より購入 1 ¥ │ 代 金 制 1(初出科を自社淵途). 1. 引田町. 司. 6 9. L. I1 0 II. (84~ 1 ). 、. 2 34. 1 (12~2)1l 回答数 82. 一一一一一一一一」ニニjj‑‑3 ( 3 . 9 ). 1. ー. m m H 鼠同. 白. 9 1. I でt斗1(0 . 9 ) I1 0nI. ! ( 9 ' . 3 ) I 11 早答数問. ( 8 5 . 0 ). / " 1!‑147 t 〆;./. 町 村 大. 8 8 ( 7 3 . 9 ). , /' :. 会 出 回 答 数1 1 9. 平 均 し‑‑j色̲ ̲ ̲ ̲ ̲ J ( 1 7 7 ) !日 刊. 3 0 8.

(14) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 7 9. ‑179ー. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 「主原料を自社調達」および「主原料を親企業の指定により自社調達」の比重 が,引回町では最も低く. ( 3 . 7 9 ぢ),次で白鳥町. (5.6~的となり,大内町では最. も高く, 10.1%に達している。. ⑬. 取引関係. 親企業との取引関係が「安定的,継続的,固定的」なのは,三分のニを越え ている。これは親企業との関係が「単なる取引先にすき なし、 J( ⑭ 〉. としなが. らも,産地内の系列化ないしグループ化が進行しているためと思われる。. r. 引回町は, 安定的」の比重が三町内で最も高く, 78.5%に達しており,保守. ;。逆に大内町は, 的傾向が強い。白鳥町は平均に近 v. 1 不特定である」および. J内で最高 (17.5%および 28.3 「一部は固定的だが,他は変る」の比重が共に三IIl. 9 初であり,流動性が強L 。 、 図表 1 6 親企業との取引関係. 3. 「 町‑‑7F5))(叫T 8 4. 白 鳥 町 仁 ー す む 一 寸 志 羽 回 答 数1 0 7. 百四. J ‑ ( 5 f 2 ) ‑ L E. 平 均 仁 @. 2 0 9 ( 6 7 . 2 ). 1 2 0. ¥ 廿 ; 岡 山. 3 1 1. 受注単価の決定方法. 「親企業の見積価格で決ることが多い」が三分のこに達し ( 62.8%),逆に, 「自社の見積価格で決ることが多い Jのは一割にも満たない (8.3%)。このこ 従前の工賃」および「世間相場」も親企業主導型 で決っ て とから判断すれば, 1 t. いると判断される。ここでも,下請企業の行動は受動的である。. l.

(15) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. ‑180ー. 1 8 0. 三町聞では大きな差異はない。 図表 1 7 受注単価の決定方法. ⑬. 年間下請加工賃収入. 下請加工賃収入亡、最も多いのは, 1 1 0 0万円以上 ‑300万円未満」で,三分のー 強( 36.8%)である。続いて, 1 3 0 0万円以上 ‑500 万円未満」が四分 φー , 1 5 0 0 万 円以上‑1, 0 0 0 万円未満Jが五分のー弱である。 1 1, 0 0 0 万円以上Jおよび 1 1 0 0 万円未満」は共に一割を切っている。 引田町は各項で保守的な傾向が強いが,三町の中では高下請収入の比重が最. 5 0 0 万円以上 ‑1, 0 0 0 万円未満」が三町の中では最も多く, も高い。すなわち, 1. f , lO O O 万円以上」も第 2位で,平均を上回っている。さらに,両者の企業数 ( 3 4 社)でも他のニ町を上回つでいる。ただし, 1 1 0 0 万円未満」も三町の中で最 大である。 白鳥町は,ほとんど平均値と同じである。 1 1, 0 0 0 万円以上」は最も多い。 大内町は, 1 1 0 0 万円以上 ‑300 万円未満」の比重が他の二町を上回り,逆に,. 1 5 0 0 万円以上 ‑1, 0 0 0万円未満」および 1 1, 000 万円以上」が下回っているた め,三町内では最 も収入が低い。.

(16) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 8 1. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. ‑181ー. なお,本項には,自主生産による兼業収入を考慮していないために,下請依 存度が最も強い引田町がし、わば高下請収入となり,逆に,自主生産への脱皮度 が最も強い大内町が低下請収入になっていることに注意されたい。また,従業 者数を考慮すれば. 1人当り収入では状況が異なるかも知れない。 図表 1 8 年間下請力[]工賃収入. h. ⑬. 下請加工賃と自主生産販売代金の割合. 下請加工賃の割合が三分のこを越えている企業は四分の三 ( 7 4 . 9 5 約に達して おり,収入面でも親企業への依布度が強 L、。特に白鳥町では 78.2%が,引田町 では 72.3%が「殆んど 100%J である。逆に,大内町では「殆んど 1 0 0 5 引は半 数強に過ぎず,. I ! ;J:ぼ三分のー 三分の二」である企業が三分の一 ( 33.9%)に. 逮しており(引田町では 1 4.4%,白鳥田]では 12.8%),独立化が設も進んでい る 。.

(17) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 8 2. 第5 6巻 第 1号. ‑182ー. 図表 1 9 下請加工賃収入と自主生産販売代金の割合. 殆んど 100%である. I W : ¥ ‑ < ;である Ii lほ%以 Iである はほ% IIy:i以下である ほとんとい 以 iである 1 1. I. ZTi 品主ムrj(J2 ). 6 0. 723). 引間町. 白 鳥 町 し 一 一 一 一. 61 I6I 1 1 ' " " 0 "回答数 83 5 ( 6 . 0 )十 ド心2 ) 1 、│ 7げ ¥¥5(6.0). τ. 寸 廿ヂ(59) 一. (772). 1L ' o J11回答数 101. 6(5.め十 ~691 十斗. J1/¥; +p‑ ' 3 ( 3 0 ). 回答数 1 0 3. ( 49 ). 平 均 仁 ⑧. 1 9 5 ( 6 7 . 9 ). L I I I JI と ( : ,. 年間受技量の比較(現在/過去). 最近一年聞の受注量は,数年前と比べて減少傾向が見られる。. I やや減少し. 3 . 8 ; ぢ ,I 大幅減少した」は8 . 2 ; ぢで,減少は合わせて 42% によさしている。 た」は 3 「変らない」は三分のーである。また,わずか. 5 ; ぢではあるが,. I 大幅に増加し. た」ところもある。 引田町では, I 変らない」が平均よりも高く,1やや減少した」が平均よりも低 く,三町内では最も安定している。 白鳥町は,各項目とも平均に近い。 大内町では,. r 大幅に減少」および「やや減少Jが平均よりも高く,. I 変らな. い」が平均よりも大幅に{尽く,三町の中では減少傾向が最も強く表われてい る 。 独立化傾向が最も強い大内町では受注量が減少し,逆に下請依存度が最も強 い引田町では受注量が安定していることは注目に値する。これは親企業の生産 量が安定傾向にあるか,あるいは系列化した下請企業に優先的に仕事をまわし ているためと思われる。.

(18) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 8 3. ‑183‑‑. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題 図表2 0 年間受注澄の比較(現在/過去). 14E3 と ‑ ‑ J ‑ 日 開. 8 4. 白訂JIll亙丁τι 口 ll~問問同答餓矧叩数組制1叩08. 古 匝 匝5 巾e ¥ ( 3 「 ; 寸 f t i : ( : L : L ム 数 L i は. ¥ 、. 平 正 ち)i‑A斗金)且回答数 ( 1. ⑧. 3 1 7. 数年後の受注震予測(将来/現在〉. r. 将来予測でも減少感が強く表れている。「大幅に減少する Jが 13.1%, や や 減少する」が 33.4%で,半数近く (46.5%) が減少を予測している。しかし, byふ 9. う一目2. 明る. J1. l o‑ ‑附什 M 川. ﹃工 1 19 一. ︑前日' a j司h yz. リ│問問. 図表2 1 数年後の受注量予測(将来/現在) 変ら主い. 3. 3 7. ( 4 40 ) ゎ. 白鳥町 1 (0 9 ). 回 答 数 ︑︑︑︑﹁ (401)│(331). 1 2 3.

(19) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑184‑‑. 第5 6 巻 第 1号. 1 8 4. 「変らない」と予測するものもそれに近い (40.1%)。他方,増加すると強気の. 13.4%) にすきfない。 予測をしているものは一割強 ( 引田町では, I やや減少する」が平均よりも低く,他阿]と比べてやや楽観的で ある。 白鳥町では,. I やや減少する」が平均よりも高いが, I 大幅に減少する jは低. くなっており,平均的である。 大内町では, ⑫. I 大幅に減少する」が平均より高く,一番悲観的である。. 年間受注量;の「現在/過去」と「将来/現在」の比較. 三回]平均では,. r 大幅に減少する」が「した Jよりも増加しており,逆に,. 「大幅に増加する」および「やや増加する」が共に「した」 よりも減少してお り,将来についての悲観的予測が大勢を占めている。. r. とくに引田町では, 大幅に減少する J が「した」よりも相当数増加し,しか も「やや減少する Jも「した Jより若干増加しており,現状と比べて将来を悲 観的に見るのが,三町中では最も多 L、。くこれは,他の二町と比べて現状が良い と答えたものが多かったことも一因と思われる。〉. r. が「した」よりも相当数増加し,さらに「大幅 白鳥田]では, やや減少する J に減少する」が「した」よりも若干増加しており,悲観的に見ているが,引回 町ほどではない。. r. 大内町では, 大幅に減少する」が「した」よりも非常に増加し,三町内で最. r. 大であり,この点、では悲観度は最も高いと言える。しかし, やや減少する」は 「した」より減少しており,この点では楽観的に見ている。ただ「大幅に減少 する Jと「やや減少する」を合せると,依然として他のニ町よりは多く,悲観 的である。 @下請理由 自社が下請する理由については,各項に分散しており,各下請企業の考え方 が異なっている。 最も多いのは「工賃が現金ではいる J( 14.9%)で,下請企業にとっては最大 の魅力となっている。第 2位は「親企業の経営が健全である J(13.0%) で,類.

(20) 制 f 1 2 .家族みんなで働けるから Jは,回答数 0であった。. 今一白 1 (0 .1 ) 3 ( 3 . 1 ). 回答数 1, 0 5 3. 3 ( 0 . 3 ). 回答数 4 2 7. Dm遊詩 AW. 平. 理. ∞印. i ヨ鳥町. 請. H. 続企業に将親企業の経営 '*位があるが健全である. 図表2 2 下. 一一一一一一一一一一一一一時一一一一一村正予一一一一一戸一一一一. OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 品地同開株胃い叫叫号制vt. 対談砂川祢 δ醤v q G猫融問. lHhwhl.

(21) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 8 6. 第5 6巻 第 1号. ‑186‑. r. 似の「親企業?と将来性がある J , 取引条件が良い」を加えると, 28.8%になる。 このことは,下請企業の成長は親企業次第であることを示している。また,第. 3 { ' 立は「販売力がない J(9.8%) で,類似の「ほかに良い仕事がない J ,i 自分 で製品を開発できない」を加えると, 18.5%になる。このことから,下請企業 は,製品開発力や販売力がなく,ほかに良い仕事もないので,親企業に頼らざ るを得ない, と考えていることがわかる。 引田町では,i工賃が現金ではいる J .lほかに良い仕事がな L、jが平均より高 く,他的と比べて受動的である。 白鳥町では J親企業に将来性がある J ,i親企業の経営が健全である」が平均 より高く,他町より親企業への信頼感ないし依存感があらわれ℃いる。 大内町では, i 販売力がなし、」が平均より高く,自主生産の困難性の表明とも なっている。. @. 親企業の発注理由. 親企業からの発注がなぜ自社、のところに来るかを下請側から判断したもので あるが,特定の項目に集中することなし各項にちらばっている。いくつかの 群にまとめると,次のように言える。 まず第一は,親企業の経営上の必要性である。「納期を厳守し,多少の無理を. J(15.65ぢ ) , i 他企業と比較して工賃が安い J(11.8%),i 景気変動の調節 弁として J (4.0%), 計3 1 .4 必がそれであり,いわば親企業が不利な点を下請に 聞く. おしつけていると,下請側は感じていると言えよう。 第 2は,生産上の必要性である。そのうちの一つは,. i 専門技術があるから」. ( 12.3%),i 品質・精・度がよいから J(12.2%),計 24.5%で,これは下請側の技 術力に対する自信の表れである。{也の一つは「親企業が内製するには生産量が 少ない J(10.5%),i 親企業の設備能力不足 J( 5 . 9 ; 約, i 特殊工程のために親企 業に設備がない J(3.3%),計 19.7%で,これは親企業の生産能力の不足を下請 企業側が補うものである。 第 3は,各種のつながりで, i 古くからの取引実績がある J( 15.0%),i 個人 的なつながり J(8.7%),i 資本的なつながり J( 1 .7%入 計25.4%である。.

(22) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 8 7. ‑187ー. r. 引田町では, 親企業が内製するには生産量が少ない」といろ親企業の生産体 制と「納期の厳守」 といラ下請企業の負担型が平均より高くなっている。 また. r. 「専門技術がある j, 品質・精度がよい」は平均より低く,技術力に自信が見ら れない。 白鳥町では, r 専門技術があるから j .f 品質・精度がよい Jおよび「特殊工程. r. のた足うに親企業に設備がない j, 親企業の設備能力不足」が平均より高く,他 町と比べて,親企業の生産要求に対して,技術力で答えよろとしている。 大内町では.' f 他企業と比較して工賃が安い j,r 納期等を厳守し,多少の無理 を聞く」が平均より高く,他町と比べて,親企業にはメリッ卜だが下請企業に はデメリットなものを受け入れている。. 回答数2 4 1. 回答数 2 5 5. 回答数 6 9 4. 平 2 8 ( 4 0 ). 2 3 1 3 3 1. 1 2 日7 ). ⑧ f 1 2 . その他」は,回答数 0であった。. jj((. @. 親企業との取引上の問題点. 「工賃が安い」が 3 1 .3%で最大を占め, 工賃取引が 80~ぢに達する手袋下請業 界にとっては, 工賃が安いことは致命的な問題であり, それに対する下請企業 の不満が強く表明されている。次いで,. r 受注量の季節変動」が 15.5%. r 受注.

(23) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑188‑. 1 8 8. 第5 6巻 第 1号. 置が不安定」が 9.5%であり,. 受注量が一定でないという点でまとめると, 2 5. 必で第 2位となる。前者は手袋業界の,また後者は下請業界の宿命的な側面で あり,業界に対する不安が表明されている。第 3イ立は「工賃受取までの期聞が 長い」の 9.4%であり,親企業の経営姿勢に対する不満が強く表明されている。. r. なお, 受注量 の減少」が 0 %とし汁意外な結果が出たが,@⑧との関連から h. 考引え合わせると,その理由としては J受注量の減少」は減少感であって,危機 感にはなっていない,傾向としては減心がぶ現在はある水準を維持している, 「受注量が不安定」に吸収された等が考えられる。 引田町では J工賃が安 L、」が平均より高いが,さらに「工賃の切下げ要請が. 8.3%),["受注量がはっきりしない J(9.0%) が平均を上回っており, 強い J( 下請型の多い当町では,他町と比べて,取引自体に対する不満が強い。 白鳥田]では,. r 受注ロットが小さい J( 10.0%) が平均を上回っており,他町. 、 と比べて,生産過程への不満が強 L。 図表24 親企業との取引上の問題点 2 抵抗の予'iìii 変動力、 j、き.~.ざる. 受注 f 誌が不安定 L 役 1 1 < )主 苧節変動を含ま"い). :1 1'(切 l、げの!}2~内が強い. . . l t l受取までの m J l H l¥1形 のm l f l l lを合も)が l とすきる. 6 3. 1 1. 樹 i 1 2 . 受注量の減少 j は,回答数 0であった。.

(24) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 9 8 1. ‑189‑. r. を上回っ 大内町では, 受注量が不安定」および「受注量の季節変動」が平均 に伴ラ ており,自主生産の比重が強いこと(@)と考え合わせると,自主生産 販売力ないレ受注力の不足に対する不安が強いと言えよう。. (3) 自主生産 @. 自主生産の理由. 48.3%)に達し℃いる。「下請で 「もともと自主生産している Jがほぼ半 数 ( 引田町では は加工賃が安 L、」が各町とも四分の一程度である。他町と比べて, いた」 「輸出から内需転換したため」が, 白鳥町では「もともと自主生産して 最も多い。 が,大内田]では「技術がすぐれているため製品を買ってもらえる」が 5 自主生産の理由 図表2. 大内田]. ⑧. 5 2. ) 81 4 (. 自主生産の問題点. 資金力が重 「資金が多くいる」が 39.3%で,独立してやって行くためには。 %で,下請同様 要なことを表している。次いで, 販売量が安定しない」が 23.6 3位である。 に受注量不安定に悩んでいると言える。「過当競争」が 14.6%で第. r. の販. 鳥田]では「自社 他 ~IT と比べて,引田町では「売れ残りが多く出る」が,白. 売価格では買ってくれない」が多いが,大内町はほぼ平均に近い。.

(25) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ . ‑ ‑ 1 9 0ー. 第56~. 第1号. 1 9 0. 図表2 6 自主生産の問題点. 販売量が安定. 回答数 3 5. n h n V. 4. 主要な販売先. 3. ⑧. f E E :. 5 4 8. 平. 日本手袋工業組合員企業と県外企業がそれぞれ37.1%で,下請生産と比べて 県外とのパイプがより太くなっている。ただ,日本手袋工業組合員企業への販 図表2 7. 主要な販売先. 白鳥町、大内町 日 組 本 手 合 袋 員l 企工業業組合 引 l l i! l f J の l以外 1 県 、 Z以外 の の企業 の内企業県外企業 4 2 3. 引田町. II心 ) I (山)│(山)│ 、. 白鳥町│. 大内町. i. 平均│. 、 、. ョ. 0 ) 寸回答数 2 5. 、 、 、 、. 2 1 (396). 1 9 ) ( 3 59. │図答数 5 3. 2 6 ( 4 0 . 0 ). 2 4 ( 3 6 . 9 ). │回答数 6 5. 5 3 ( 3 7 .1 ). I I i l l 答 数1 4 3. 5 3 ) ( 3 71.

(26) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 9 1. ‑191ー. 売は,自主生産といっても半下請的かも知れない。. (4) 生産従事者 ⑧. 生産形態別従業者規模. 従業者規模は非常に小さい。経営者および常備従業者は下譜企業では 3 . 2 人 , 自主生産型企業では 4 . 3 人である。また,パート従業者は下請企業では 0 . 9人 , 自主生産型企業では1.3 人である。すなわち,. 下請企業の方が自主生産型企業. よりも,従業員規模は小さい。下請生産と自主生践を同時に行っている企業は どちらか一方のみを行っている企業の中聞の規模である。. 賢官戸ぷ妥!臨時三ゴ. @. i l t .. 生産形態別・年代別従業者比皐. 生産従事者全体を見れば, 4 0才代がほぼ 4割を占め,最も多く,次いで 3 0才 代および 50才代がともに 3割近くを占めている。 10才代および 20才代は非常に 少ない。 経営者および常傭従業者では,下請企業よりも. J自主生産型企業において 50. 才代以上の老令者が少ないが,臨時・パート従業者では逆になっている。.

(27) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6宅 金. ‑192‑. 第 1号. 1 9 2. 図表羽生産形態別・年代別従業者比率 経営者および常傭従業者. 臨時・パート従業者. 合引(注) 10f~ 20i~. 3 0代. 40i~. 5 0 J以上. ;~;~~fd~J ヨ57下一夜7「「32;ゴ回答加30. 自主開討蕊オー (J11.l). 、日百ゴ回答数 5 0. T d 件L Z i i ‑ │. (ぷ). 12 日回答数 7 6. 制作目。(れ)│. 必) │(2.3). !回答数 3 5 6. (注)合.1Iに l立、 fiCM司の純白\[3,. )Jリを I~J 示していない回答も含まれている。. @. 生産形態別男女比率. 経営者および常備従業者については,下請企業では男子が三分のー弱である のに対して,自主生産型企業では男子が二分のー強を占め'ている。しかし,臨 時・パート従業者については三分の一弱で大差はない。生産従事者全体では,.

(28) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 9 3. ‑193ー. 白鳥地域手袋産業におけあ下請企業の現状と課題. 男子が五分のー,女子が三分の二である。 図表3 0生産形態別男女比率 経営者および常傭従業者 性. 女刊. 下一講じ二亙ゴ一一ーすに二二ゴ悩数206 自主亡二」ム~,I. ( 4 7 1 ̲ ) ̲Jl 回答数 4 9. 両方「‑ Z ア ー ァ‑‑Z こ二コ凶答数 69 合 計 亡 二 亙ζ二土二二亙二コ回答数32 1 ) ; : ; ; 1 1寺 ・. M. 「(2181)L̲.ーで万二二コ回答数206. 主 自I ぷ、 I. l 司 一 一 ー で ア7一一一寸回答数. I. f J J 、 九. 1 付 J . i 11~V引 i. 合; HI (?~OA). (;:<~). 4 9. │ 回 幸 子 数 69 回 答 数324. ; ! " , . 三H ttl 仁l r l i. 男性. 女性. 叩二3EE ここっ認ケプゴ回答数230 自主「一蕊ア │ 吃コ臨数 50 両方亡烹 アアニ一一夜)一一寸回答数 76 合計「で京;, てi ' m l 回 答 数3日 7. (討。)合計には、従業者の俺頒区分を明示していない回答も含まれている. (5) 経営方針等. @. 今後の経営方針. r. 「現状維持をはかる J23.6%, 現在の親企業との取引を一層親密にする」.

(29) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. . . , . . . .194‑. 1 9 4. r. 19.9%, 独立企業をめざす J16.2%が大きい項目である。前二者は下請企業 が消極的に経営を行おうとするものであり,後者は自主生産を積極的に進める で,まったくその意 独立志向の表れである。「協業化,共同化したい Jは 0% 患がない。 図表3 1 今後の経営方針. 持 維 状 現. 業先. 数を. 企注. のに. 視受. 立川戸. と潟 業税. のキ﹄. 金属. t 目. 現取す. 在引る. 平. @ 商工会や行政への要望. 6 . 2 「長期で安い資金の融資Jが56.4%で,次いで「下請企業の経営指導 J1 % ,. r 親企業の取引条件の適正化の指導 J12.9%となっており,. この 3項目で. 85.5%を占めている。 引田町では第二を,白鳥町では第ーを望む比重が強いが,大内町では平均的 である。.

(30) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. 1 9 5. ‑195‑. 一半. ﹁ し. 川亡一 ( l n ) 2 5 4 ( 5 6. 4 ). (6) 下請企業の特徴. 以上のことを集約すると,. ド請企業の特徴は次のように獲理出来るであろ. う 。 第一は,下請企業の企業規模が小さく(②).また,資本力が弱く,販売カ・ 企画力がない(@)ために,. 現金収入が得られ(@),生産のみに専念すれば良. い下請企業となっていることである。しかも,それは専門技術があり,良い品 質のものを作ることが出来る(@)というカに裏付けられている。 第二は,親企業の生産上の必要性から(@),生産工程の一部を分担している ことである。親企業の生産能力の不足をおぎない,高品質の製品を,低原価で, 納期正しく提供している。 第三は..,取引先親企業は,小数で(⑬).固定的,安定的(⑬〉になっている が,その結び付きは取引先と割り切っている(⑬〉ことである。 第四は,親企業とは工賃取引が多く(⑮).工賃は親企業主導型で決定されて いる(⑪)ととである。.

(31) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. ‑196‑. 1 9 6. (7) 王町別の特徴 上記の一般的な特徴のほかに,三回]ごとに他国]とは異なる特徴が見られる が,それは主要生産品目の違いに象徴的に表れている。. i) 引田町の下請企業の特徴 主要生産品目ないじ製品は縫手袋である(⑥)。これは手袋のなかでも最も伝 統的なものであり,逆に言えば,新しい時流に乗った製品への転換が最も遅れて いると言える。このことは経営者の老令化が最も進み(④),規模も小さく(③〉 また,. ミ乙/ンも旧型が最も多く(⑨),いわば保守的,消極的傾向となって表れ. ている。そのため,経営形態も下請が中心で(⑬),しかも他の 2町と比べて二 次下請(⑫〉が多い。しかし,このことは親企業との結び付きでは人的つながり が多くなり(⑭),取引関係が安定的になる(⑬)といラメリットともなる。そ のため,. 受注量の変化も他町と比べて過去→現在では変らない(⑫)とするも. のの割合が高く,現在→将来でも他町より楽観的(@)である。ただ,現在のレ ベノレが良いために,現在レベノレから見れば,将来は最も悲観的(⑫〕と言える。 また,工賃が安い,受注量が不安定という下請取引自体への不満が強い(⑧〉。 i i ) 白鳥町の下請企業の特徴 主要製品は革手袋であり(⑤),いわば,現在の手袋生産の主流を形成してい る。金工程を下請する(⑥)一次下議の比重が高く(⑫),また単なる取引先と いうビジネスライクな結び付きが強い(⑭)。手袋の最盛期を中心に,良き時代 に下請化したものが多く(⑤),高令者の比重は最低である(④〉。技術力につい ての自信は最も強く(@),逆に,受注量が不安定等生産工程自体への不満が 強い(@)。ほとんどの点で,三国Iの平均的姿を示している。 i i i ) 大内町の下請企業の特徴 主要生産品目で、は,革手袋とカバー・ニット製品であり(⑤),いわば,脱手 袋の中心である。また,自主生産の割合(⑬)および県外企業からの下請〈⑪) は,三間]中最高である。親企業との関係は流動的要索が強く(⑬),そのため受 注最も過去→現在では減少がいちじるしく(⑫),将来予測でも悲観的である (@)。また,販売力・受注力がない(@)という自己への不満が強い。.

(32) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 9 7. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. ‑197ー. 2 . 生産産地崩壊の危機と下請企業の課題 (1) 手袋産業と地域社会との軍機. 手袋産業は労働集約型産業であり,白鳥地域においてこの産業が発展してき たのは豊富で安価な労働力が存在したからであった。昭和30年代から 40年代前 半にかけては,域外からも労働力を吸収して,活況を呈したが,生産は親企業 の工場生産と下請企業での生産が混在していた。高度成長期には.産業界Lでは 労働賃金は上昇し,また労働者の大都市への流入が生じた。しかし,手袋産業 では,労働賃金を引き上げあるいは作業条件を改善するなどの効果的な誘因を 提供しえなかったために,労働者の新規参入が減少し,労働力不足!が生じた。 しかも,昭和46 年のドノレ乙/ョツクにより,輸出が激減し,産地は大きな打撃を 受け,内需転換に活路を求めた。すなわち, ~.t也は労働力の減少と需要の激減 という困難な状況に直面したが,産地の有力企業の対応は,高賃金の支払によ る労働力の確保の努力ではなく,消極的な企業は需要の減退に対応して規模縮 小への道弘積極的な企業は活路を産地外に求め,安価な労働力を得られる地 域に工場進出を行った。徳島県や高知県に進出した企業も多く(現在ではほと んど撤退している), また現在では韓国,台湾に進出した企業もある。. その結. 果,陵地での工場生産は急速に減少し,産地での生産は;下請企業および家庭内 職者への依存度が高くなった。 しかし,下請生産の比重が高まったとは言え,問題は大きい。すなわち,産 地における生産従事者の減少である。まず工場レベルでは,新規従業員の獲得 がほとんど出来ず,工場生産が困難になってきたが,それだけでなく,工場内 の一部の熟練労働者は,低賃金にあまんじるよりも,むしろ独立して下請イじす る方が高収入となるため,企業から離れていった。そして,この熟練労働者の 独立=下請化は工場生産を一層困難にする要因となった。しかし,下請レベル を見ても,将来にわたって下請企業の労働力を維持することは困難であろう。 従来は,新卒者の工場への参入を前提として,熟練習得ー後の独立=下請化,そ して,女子の場合には結婚による退職=内職化というパターンを中核に,労働.

(33) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑198‑. 第5 6 巻 第 1号. 1 9 8. 力の新陳代謝が行なわれてきたが,このパターンはもはやくずれている。した がって,産地の生産の中核を荷なっている下請生産力は年々減少の一途をたど り,現在の高令者が生産の第一線から引退し,中堅者が高令化する時期には, 生産力は半減し,やがては加速度的に消滅への方向をたどることが予想され る。このことは,生産基地としての当産地の崩壊を意味することになる。 ところで,このことは手袋産業と地域社会との結合度が弱まったことを意味 するであろう。一方では,親企業側の「地域離れJである。手袋産業は,その 生成過程において,地域の労働力を吸収し,そして,そこに生産技術を集積し む産地形成の基盤を作り出して来た。しかし,最近の親企業の行動は工場生 産の縮小,産地外立地,最近では海外立地や商社化といった従来とは逆の方向 であり,親企業は下請企業を介して地域とつながりを持つにすぎなくなりつつ ある。たしかに,個々の企業にとっては,生さ「残りのための経営戦略として必 要であり,適切であったとも言えよう。 しかし,手袋産業と地域社会という視点から見れば,. ζ. れらの動向は,産地. としての存立基盤をあやろくする恐れを内包していることに注意する必要があ ろろ。就業者の他産業への流出,新卒者の不参入,無関係世帯の増加といった 現象は,地域の「手袋離れ」を顕在化させている。これは安価な労働力を求め る手袋産業に対する地域社会の反撃である。従来は時代的な制約があって,人 々の意識にのぼらなかったことも,時代の推移と共に,明確な要求となってあ らわれてくる。手袋産業はいわば新たな要求への対応をおこたったと言えよ う 。 したがって,手袋産業が今後も地域と結びついて地場産業として存続・成長 して行くためには,古い理念を捨てて,新しい理念の下に,産地としての再生 をはかる努力が必要である。その場合,新しい理念は,手袋産業の暗いイメー ジを払拭したものでなければならないであろう占親企業については,高賃金政 策,高い生産性,地域社会への貢献等が,労働者については,働く誇り(誇り ある職場入高度な熟練等が考えられる。こうした理念に基づく新しい手袋産業 の下では,産業と地域社会が,親企業と従業員・下請企業・家庭内職者が新し.

(34) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 1 9 9. 白鳥地域手袋産業における下請企業の現状と課題. ‑199, ‑. い結合関係を結び,奥の共同体を志向することが可能となろう。生産主体制も安 価な労働力を基盤にした単なる量的な分業ではなく,高度な熟練を基盤?とした 人間味のある質的な分業でなければならない。下請企業は 生産力の中核である J. から産地再形成においては,主導的な役割を果たす必要があると共に,親企 業や地域社会が下請企業を正しく評価することが重要である。. (2) 下請企業の課題 ①. 熟練の継承と産地内生産の維持. 当産地の重要な課題は,労働集約型産地としての熟練の継承である。しかし, 若年労働力の不足はにれを困難にしている。工場への新規若年労働者の不参入 およびそれに伴う下請企業予備軍の不足は,将来,当産地での生産を不可能に する要因であり,これの解決なくしては,企業成長への努力や産地振興のため の諸策も意味を持ち得ないであろう。それゆえ,新規労働力を確保するための 最大の努力が必要であろろ。また,現在,生産の中核を占める下請企業におい ても従業員の再教育等により,高度の熟練を修得させる機会をもうける必要 がある。熟練を継承し,産地内生産を維持するためには,下請企業が重要な役 割を果たす必要がある。これらが達成されれば,産地内生産を維持し,生産産 地崩壊を食い止めることも可能であろラ。 ②. 下請企業の自覚と団結. 手袋産業への労働者の新規参入はほとんどなく,しかも,工場労働者の下請 企業ないし家庭内職への流出は続くから,この産業での生産活動は下請企業お よび家庭内職者に依存する度合が今後はますます強くなる。特に熟練度の高い 下請企業の存在を前提にしなければ,当産地の生産は意味を持たなくなってく る。したがって,手袋産業における下請企業の地位はいやが上にも向上する。 このことは逆に下請企業に生産の主体者であることの自覚を要求する。現在で は多くの下請企業がそうであるように,単に受動的に生産を行なうだけではす まなくなってくる。自らの技能を向上させ,製品の質を高め,生産活動の真の 責任者とならなければならない。こうなれば..,下請企業の社会的地位も質的に. ω. 向上し安定する。このことは高い加工賃の獲得を可能にし,高い加工賃の獲得.

(35) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 1号. ‑200ー. 200. はさらに地位の向上をもたらす。しかし,こうした事態は現状のままでは,容 易に生じるとは思われない。個々の下請企業が技術の向上に努めると共に,下 請企業が一致団結し,自らの地位向上の道を切り聞かなければならない。 下請企業の地位向上は単に自らの利益に留まらない点で、重要な;意味を持って いる。それは,下請企業の地位向上と高加工賃は,手袋産業への新規労働力の 呼び水となり得るからである。現在の産地における労働力不足の一因は,低加 工賃と早朝から深夜までの内職という暗いイメージが若年層にあるからであ る。下請企業の社会的地位の向上と高加工賃は,暗いイメージを払拭するのに 役立ち,手袋産業の再生の一つの基盤となるであろう。親企業主導型の時代は 終ったのである。 ③. 特殊高級技術の開発. 手袋産地は労働力立地型として成立した。しかし,現在では,新規労働力の 不参入から労働力立地型としては存在の基擦を失いつつある。今後は,過去に. 5 ( % f > I . 特に商品企雨力および裁断・縫製技術を生かした技術立地型と 蓄積した t して生きて行かなければならない。前者は商社化しつつある親企業の課題であ るが,後者は産地の実質的な生産主体者である下請企業に課せられた課題であ り,下請企業、への期待は大きい。新素材に対応する技術,機械化の進展に対応 する技術,素材の高級化に対応する技術,人材不足に対応する省力化を取り入 れた技術等の開発が重要な課題である。 ④. 受注・生産の協同化. 下請企業の悩みの一つは,受注量が不安定なことである。とくに,受注量の 季節変動は手袋生産に宿命的である。これを解決するためには,業界全体の抜 本的な対応が必要であるが,下請企業側においても,受注余力を明確にじ,親 企業側の夏季商品,年間商品の開発を根底からささえる必要がある。生産体制 を確立するために,受注・生産の協同化を進めることが有効であるが,現状で は現実性はないであろう。しかし,その方向を模索することは産地の将来にと って重要である。.

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参照

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