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雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

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(1)

自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題 −障害に よる傾向性とその発達変容に視点をあてて−

著者 田村 浩子, 田辺 正友

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 43

号 1

ページ 45‑57

発行年 1994‑11‑25

その他のタイトル Problems of the Acquisition of Spoken Language in Autistic Children

URL http://hdl.handle.net/10105/1657

(2)

奈良教育大学紀要 第43巻第1号(人文・社会)平成6年 Bull. NaraUniv. Educ., Vol.43. No.1 (Cult. &Soc.). 1994

自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題

‑障害による傾向性とその発達変容に視点をあてて‑

田 村 浩 子 ・田 辺 正 友

*

(奈良教育大学障害児教育教室) (平成6年4月25日受理)

I 問題の所在

障害をもつ子どもたちは、その発達過程において種々の困難を伴いながらもそれらを一つひと つ克服しつつ発達していく存在であるという認識が深まりつつあるが、そうした困難のひとつと して話しことば獲得に伴う困難が挙げられる。言語獲得は、障害児教育の実践における重要な課 題のひとつであるが、子どもたちが話しことばを獲得していく過程を詳細に検討してみると、そ の獲得過程に関与する要因がきわめて複雑であり、ダイナミックな過程であることがわかる。そ れらが十分に解明されているとは言い難い状況にあって、このことが話しことば獲得を課題とす る子どもたちに対する療育指針をあいまいなものに終わらせているといえよう。

ところで、障害はちがっても話しことば獲得を促すとりくみには共通性がある。と同時に、障 害のちがいによってはとりくみの独自性が創造されなければならない。障害によるある種の傾向 悼(特徴・問題)の把握と、なぜそのような傾向性が引き起こされ、何がそれを変化させる原動

力になっていくのかといった発達的理解をすすめる視点に立って、保育・教育の手だてを創造し ていくことが必要である。なぜならば、障害や発達に見合った必要な援助がされないと、発達の 領域によるずれが大きくなったり、あるいは、発達が退行していくことさえあるからである。

自閉症児の言語発達障害はきわめて重篤であり、話しことばをもたない自閉症児の比率は、研 究者によって差異はあるが、おおよそ40%にも達しており、精神遅滞児と比べて高率である。言 語に重篤な障害をもつ自閉症児は、言語発達のすじ道のどの部分でつまずいているのだろうか。

筆者らは先の研究(田村ら, 1988;岡本ら, 1988)で、ひとりの自閉症児の7年間の発達過程を

「みる力・きく力」に視点をあてて分析した結果から、彼女が、話しことばによる対話が成立す るまでの過程で、まず、前言語的コミュニケーション機能において質的な変化がみられたこと、

そして、その過程において他者の行動の模倣が重要な役割を果たしていたことを報告した。そこ では、前言語的コミュニケーションから言語的コミュニケーション‑の移行期において、直接的・

一方向的な内容をもった「ひと」や「もの」とのかかわりから、間接的・相互的な内容をもった 行動が出現し、静観的態度を介して外界にかかわり始めた様子が認められたこと。そして、こう した静観的態度を介して他者を対象化して捉え、他者の行動の模倣を通してそれを自己の活動文 脈に取り込み、自己の活動を継続したり転換したりする力が備わってきたこと。さらには、他者

との関係に応じて自己の行動を調節する力が下地となって他者のことばによる指示や要求に応じ て行動することが可能となり、それとともに他者との間に一定の対話も成立し始めたこと、を確

I 」吊v.fd。*一帥

45

(3)

かめた。自閉症の発症の早さや障害の拡がりから考えて、言語発達の基礎が形成される時期から 問題を有していると仮定される。

本研究は、上記問題意識から、 ‑事例の検討によって導き出された自閉症児の話しことば獲得 をめぐる発達過程についての仮説を横断的な資料の分析を通じて検証することを第一のE]的とし たOそこで、前言語的コミュニケーションから言語的コミュニケーション‑の移行期にある自閉 症児と精神遅滞児を対象として、研究1では、発達検査の通過項目の両群間の比較分析、研究2 では、物および人とのかかわりの様態、とくに模倣の成立状況をみるために設定した実験的観察 課題における比較分析を実施した。そして、ここで得られた結果を、他の先行研究の知見と関連 させて吟味するなかで、自閉症児の話しことば獲得にかかわる問題、とくに前言語的コミュニケー ション機能の特質についての仮説を発展的に再構築することを第二の目的とした。

I 研 究 1 1 日的

発達年齢、暦年齢をマッチングさせた自閉症児と精神遅滞児の発達検査通過項目の比較分析に より、自閉症児の言語獲得をめぐる問題を明らかにする。

2 方法

対象児 筆者らが療育活動あるいは発達診断・教育相談活動でかかわっている小学校障害児 学級に在籍する児童および就学前障害幼児の54名である。その内訳は、 Tablelに示すように、

「言語一社会」領域の発達年齢が1歳前半と1歳後半〜 2歳前半の自閉症児および精神遅滞児で あるo 自閉症児は、 DSM ‑III‑ Rの診断基準を満たす自閉症児である。

発達検査 発達検査は、新版K式発達検査を用い、同一発達年齢段階の自閉症児群と精神 遅滞児群の通過項目の分析を試みた。

3 結果と考察

発達年齢段階別に自閉症児と精神遅滞児の新版K式発達検査項目の通過人数を示したものが、

Table2である。その両群の人数についてカイ自乗検定(Yatesの修正)がなされた。

「言語一社会」領域の項目では、自閉症児にあっては、 「検者とボール遊び」 (x2‑9.60, df

‑1, p<.01), 「指さし行動」 s2‑12.44, df‑1 p<.01)の通過率が低くなっている。「ボー ル遊び」は、他者と1対1でむかい合い、ボールをころがしっこする課題で、 1歳程度の手の操 作能力があれば十分に可能な課題であるが、これは乳児期後期の対人行動をみる項目で、ボール を介して他者と共感をころがしあう遊びの側面(「共有関係」)が重視される課題である。また、

ボールのやりとりが成立するためには、子どもと相手の両者間に距離をおく(「間接性」)ことが

必要であり、さらに、ボールはころがって行っても自分はそこにとどまって見る、つまり、対象

が活動の対象ではなく静観する対象(「静観的認識」)になるといった能力が必要とされるもので

ある。 「指さし行動」はこれまで臨床的にも言語獲得ときわめて密接な関係があることが明らか

にされている。子どもが外界への積極的な働きかけを通して外界とのかかわりをつくりあげてい

く時、手や目を媒介としてのかかわりから言語を媒介としてのかかわりへと転換していく過程に

おいて、指さし行動が大きな役割を果たしていると考えられる。指さし行動は、離れた興味の対

象を相手に指でさし示して伝え、共に眺めようとする行動であることから、先に指摘した「共有

関係」、 「静観的認識」、 「間接性」と深い関連がみられる行動である。さらには、 Wernerら(1964)

(4)

Tablel.研究1の対象児

自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題

発達段階      1歳前半         1歳後半〜 2歳前半 障  害   自閉症    精神遅滞     自閉症    精神遅滞

DA

CA

言語・社会 Mean     : 1    1 :2     2 :0     2 :0

Range 0:ll‑1 :4 1 : 1‑1 :4 1 :9‑2:5 1 :9‑2 :4

認知・適応 Mean     :10     i :io     2 : 6      : 2

Range 1 : 2     1 II0‑3

Mean      : 3      5 : 3      7 :       6 : 4 Range  : 5‑8:ii 3:n‑7 :  3 :ii‑ii: i 3 : ‑1i:7

19        19

Table2.自閉症児および精神遅滞児のK式発達検査項E]通過人数

1歳前半    1歳後半‑2歳前半 K式発達検査項目        Aut MR Aut MR

N‑     N‑8    N‑19   N‑19 対人反応

比  較 指さし

油 '蝣A

社  絵の名称 会

検者とボール遊び 大小比較

fミWtft

指さし行動 絵指示4/6

身体各部3/4 語棄3語

絵の名称

6

6

U

6

/

/

1

/

CO LO CO LO

T ⊥   T

⊥  

Ⅲ  

二       SI*

0      0 0       0

SI*

0      0

i^^^^B I

1

O 0 O 0 O 0 O 0

はめ板 円板回転 はめ板仝 例無 はめ板回転全 図形の弁別  形の弁別I 1/5

描  画

予期的迫視 入れ子

I 3/5 n 8/10 n 10/10 なぐり書き 円錯画模倣 横線模倣

縦線模倣 円模写 十字模写 例後

川l']ij 予期的追視 入れ子 3個

5個 隠しコップ  2個のコップ 3個のコップ

^ o   t o ‑

*   t ‑   o

*     * * *

s ‑

‑ O i   O ) O l   t

‑ ‑

19     19 19     18 3 **  18     19 18     17 1 *    18     15 1     0      3      2 0      0      1      0 19     19 3      7

1      5 (1       ‑1

19     19 18     14 16     13 10      3 * 10      1 **

0 **

8 **  10     19**

18     17 13

5 **  13     17 日      二ミ     II     15

注i) Aut:自閉症児, MR :精神遅滞児

注2 )  は自閉症児が優位に通過した項目、 [=コは精神遅滞児が優位に通過した項目を示す。

**P<.01, *Pく.05

47

(5)

が指摘するように「図の地からの距離化」ともみることができる。上記2項目とも、 「静観的」、

「間接的」対象を対人関係の中で互いに「共有」し合うということを通して現れてくると解釈さ れるものである。そして、こうした項目の通過状況から自閉症児にあっては、言語機能を準備す

る重要な前提となる前言語的コミュニケーションの獲得に弱きを有しているといえよう。また、

言語が獲得されていても共感性・伝達性に乏しい形式的なことばであるといった問題が指摘され る。

「認知一適応」領域の項目では、自閉症児は「はめ板回転全」 (xz‑7.27, df‑1, p<.Ol) や「図形の弁別」 (x‑‑6.35, df‑1, く.05)といった視覚的手がかりのある課題には優れて おり、また、モノの操作という面では一定水準の力を獲得している。しかし、 「予期的追視」、

「2個のコップ」 (x2‑12.44, x2‑7.27,いずれも df‑1 <.Ol)の課題に示されるように、

イメージ的認識の弱きが指摘される。 「予期的追視」は衝立でさえぎられた玩具の自動車の出て くるところを予め注視することができるかどうかをみる課題であり、 「2個のコップ」はコッフ を2個用意し片方にオモチャを隠して、位置を交替させると、オモチャの姿が見えなくともコッ プが移動すればオモチャも移動するはずだということがわかるかどうかをみようとする課題であ る。一定の兄とおしをもって次の動きを予測したり、見えなくともそのものの存在を頭の中に思 い浮かべる力、つまり、見えないもう一つの世界を認識していく力を必要とするものである。こ うしたイメージ的認識は動作的認識と言語的認識を媒介する要因として重要な役割を果たすもの である。

その他の特徴的な項目として、 1歳前半の自閉症児にあっては、 「円錯画・横線・縦線模倣」

の通過に困難さがみられている。これらの項目はもともと1歳後半〜2歳前半の指標課題ではあ るが、 「なぐり書き」は全対象児が通過しており、また、発達的にはさらに高次な課題である「FI卜 十字模写」を通過している児もいることから、手指の操作性では一定水準の力を獲得しているの に、それを他者との関係において表現することが不十分であって、上述した共有関係の形成、こ こでは表現の共有が後続していると解釈できる。そして、 1歳後半〜2歳前半の年齢段階では、

これらの項目の通過は精神遅滞児群に比して優位なものとなっている。しかし、自閉症児にあっ ては、 1歳後半〜2歳前半の年齢段階でも、 「予期的追視」 (x'‑ll.79, df‑1, p<.01), 「2 個・ 3個のコップ」、 「指さし行動・絵指示・身体各部」では、その獲得に弱さを残している児も

いる。発達が高次化するとともに変化していく問題と変化しにくい問題があることを示唆するも のである。

Ⅲ 研 究 2

1 日的

研究1で指摘した「共有関係」、 「静観的認識」、 「間接性」等の形成は「模倣」の基礎をなすも のである。そこで、研究2では、実験的観察課題を設定してもの・人とのかかわりの様態、とく

に、 「模倣」の成立状況の障害別・発達年齢別比較検討を試みる。

2 方法

対象児 研究1での対象児のうちの10名で、その内訳はTable3に示す通りである。

実験的観察課題

(1)対象物 対象としたのは、赤・青・黄に塗り分けられた玉各10個(高さ3.0cm,直径2.5

(6)

自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題

Table3.研究2の対象児

発達段階  障 害  対象児  性別    CA DA

言語・社会  認知・適応

1歳前半

自閉症   al

a 2

4 : 9     1 : 1     1 :10 4 :      l : 2       : 8

精神遅滞  m 1

lll "

4 : 5     1 : 2     1 : 7

5 : 5     1 :      i :n

半   半

, I . ,

;

‑        ? I 1 2 3

A

  A   A

s a a i s

3 M   翌   H f 7   5   7

1 : 9      3 : 1 1 :10     2 : 3 2 : 0      2 : 7

1 2 3

*L *﹂. *?.

滞 遅 申

*

女 男 女

1 4 6

7 7 7

1 :10     2 : 0 2 : 0

2 : 4      2 : 4

49

cmの木製の円柱で、ひもが通せるように直径0.9cmの穴をあけたもの)と長さ30cmの白いひ ち(ひもの一端は結んで玉が抜けないようにし、もう一端はストローを通して玉に通しやすくし てある)と玉を入れておくための紙皿(直径20cm,深さ6.0cmの探ばち型の皿)からなって いる。色分けされた玉は、子どもたちの興味をひきやすく、また、積み木のようにも使え「入れ る,おく,積む」といった定位的活動の成立状況を観察できると考えられた。さらに、赤・青・

黄の各玉10個を用意することで、 「入れきる,積みきる」といった定位的活動の継起性を確かめ ることができると考えられた。玉にひもを通す課題を設定したのは、その操作には事物相互(王 とひも)の関係づけを必要とすると考えられたからである。

(2)実験的手続および観察視点 実験手続は、手続1と手続2からなっているが、両手続とも 観察1では対象(手続1一玉,手続2‑ひも)を皇示した時に、対象児が主として呈示された対 象(もの)および検者(人)にどのような反応を示すか、観察2では呈示された対象(玉,ひも と玉)をどのように操作するかを観察するために設定された。観察3は検者の行為(手続1‑玉 の打ち合わせ,手続2‑玉の穴から覗く,玉の穴にひもを通す)に対して対象児がどのような反 応を示すかをみるために設定された。検査の実施にあたっては、対象児が比較的低い発達段階の 児であることを考慮して、実験条件を統制することよりも、対象児の自発的な反応を引き出すこ とに主眼がおかれた。従って、記録も記録者(筆者)による自由記述を重視した。

(3)教示 手続1および2の教示は以下の通りである。

① 手続1観察1 ・観察2では、紙皿にいれた玉を呈示して「王がたくさんあるよ、さわっ て遊んでごらん」と教示した。観察3では、子どもの反応を引き出すために、検者が玉を打ち合 わせてみせ、 「00ちゃん、いっしょに遊ぼう」と教示。

② 手続2 観察1 ・観察2では、まず、ひもを呈示して、 「○○ちゃん、ここにこんなひも

があるよ、長いひもだね」と教示。その後、さらに玉を呈して「遊んでごらん」と教示した。観

察3では、玉を手にもって示し、穴があいていることに注目させ「○○ちゃんここにこんな穴が

あるよ」と教示し、覗いてみせる。対象児の様子をみた後に、 「先生のすることをよくみててね」

(7)

と教示し、検者が玉の穴にひもを通してみせた。

(4)分析視点 本稿では、 1歳前半および1歳後半‑2歳前半の自閉症児と精神遅滞児の前言 語的コミュニケーションの成立状況を明らかにし、前言語的コミュニケーションにおける質的な 差異を探るといった視点に立っての分析がなされた。

3 結果と考察

設定した実験的観察の手続1および手続2によって、 1)もの・人とのかかわり(観察1)、 2) ものの操作のしかた(観察2)、 3)検者の行為に対する反応、とくに、模倣の成立状況(観察3) について、発達年齢・障害種別に視点を当てた検討を試みる。

まず、観察1および2の結果から、もの・人とのかかわり、ものの操作のしかたについて検討 する。発達年齢1歳前半の1名の自閉症児(a2)が、 「玉およびひもに関心を示さず、手をだき なかった」が他の対象児は、玉あるいはひもが呈示されると「自発的に手を出す」行為がみられ た。そして、その操作は、手続1では、 「王をかきまぜ」たり、 「指でつつい」たり等の志向的活 動、 「紙DILから特定の色だけをとりHiL」たり、あるいは、 「玉をならべ」たり、 「玉を積みあげ」

たりの定位的活動がみられた。自閉症児と精神遅滞児とでは、玉とのかかわりあるいはその操作 では差異は見られなかった。しかし、精神遅滞児にあっては玉とのかかわりの間に、検者に「み て」と話しかけたり、検者の顔をみたりなど自発的に他者との問に関係を結ぼうとする行為がみ られたのに対して、自閉症児にあっては、他者との間に関係を結ぼうとする様子はみられなかっ た。手続2で、ひもと玉が呈示されると、精神遅滞児にあっては、 「玉とひもの両者」あるいは「玉 かひものいずれか一方」に手をだすが、 「玉の穴にひもを通した」児はみられなかった。しかし、

ひもを片手に玉を積む活動を継続しながら、その間に「(遊んで)いい」と検者の顔をみてこと ばで確認したり(M2)、ひもを机の上において「でんしゃ」とみたてる活動(M3)がみられた。

一方、自閉症児にあっては1歳前半および1歳後半‑2歳前半のすべての児が、 「ひもをもつと ただちに玉の穴に通すあるいは通そうとする」行為が認められた。通し始めるが、ひもの結び目 の側から通そうとしてうまく通すことができずやめてしまった児(a,)もいたが、他の児は、ひ もいっぱいに通しきっている。観察1で、ひもが呈示されても手を出すことがなかった児 az) も玉が呈示されると、次々に玉を通し、ひもいっぱいに通しきるとそのまま一つずつ抜き取り、

抜き終わると再び通すといった行為を繰り返していた。他の自閉症児は、まず特定の一つの色だ けを通し、次に他の特定の色を通すと言った遂行のしかたであった。しかし、ひもいっぱいに通 しきってもそれを検者に呈示する行為はみられなかった。自閉症児の場合にはひもと玉といった 事物相互の関係を兄いだす力や玉の穴にひもを通すという手指の操作力では一定水準の力を獲得 しているものの、呈示された事物を介して他者にことばを向けたり、みたて活動を展開するといっ た行為は観察されなかった。こうした様子から、自閉症児にあっては、 「通しきる」という目的 実現に向けて一つ‑一つの操作がなされているのではなく、色への関心が優位に働いた結果、通し きるという行為になってあらわれたものであって、一連の行為75L一つ一つの操作の積み重ねに終 始しており、そこには、定位的活動が目的性をもちにくい(形式的な定位活動)といった傾向が 指摘される。さらに、 「通しきった」という達成感も、できたものを他者に呈示するといった行 為も認められず、発達検査結果の分析で指摘した他者との「共有関係」の弱きが指摘される。そ うして、こうした傾向性が、観察3の結果で指摘する他者の行為を積極的に自己の活動文脈に取 り込む行為(模倣)の展開を阻んでいるのではないかと考えられる。

観察3の結果から、検者の行為に対して、対象児が自己の活動をどのように調節、展開するか、

(8)

自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題 ;M

とくに模倣の成立状況について検討する。手続1 (玉の打ち合わせ)では、発達年齢1歳前半の 児にあっては、自閉症児、精神遅滞児ともに他者の行為を積極的に自己の活動文脈に取り込む行 為(模倣)はみられなかった。 「玉を打ち合わせる」という検者の行為に注意を向けるが、すぐ 気持ちがそがれて「立ち上がってウロウロする」とか、課題を呈示するとそれまで行っていた「積 む」 「入れる」といった活動への興味が途切れてしまい、 「立ち上がる」 「床に寝そべる」等の行 為に示されるように、検者の行為によって志向的活動あるいは定位的活動が喚起できない、ある いは、それまで行っていた定位的活動が他者の介入でくずれてしまうといった傾向が示された。

そこには、 「第二者を介して第三者を共有する力」の弱きがみられる。発達年齢1歳後半〜2歳 前半の精神遅滞児にあっては、全対象児が検者の行為を模倣し、その行為を介して検者と交流し ようとする様子が観察された。しかし、自閉症児にあっては、 l名の児(A3)が取ってつけた ように2‑3度打ち合わせたあと興味が途切れて寝そべるといった行為がみられたのみで、発達 年齢1歳前半の児の場合と同様、他者と行為を共有する力の獲得に弱きを残しているといえよう。

手続2では、まず、検者が玉の穴を通して対象児の顔をのぞきこんでみせ、児の反応をみた。そ の後に、玉の穴にひもを通してみせた。発達年齢1歳前半の精神遅滞児では2名とも、穴からの ぞくのではなく「玉を自分の顔に押しつける」といった行為がしめされた。そして、その遂行を 楽しそうな表情で行ったり、その行為ができると手をたたいてよろこぶといった活動が展開され た。発達年齢1歳前半の精神遅滞児では「玉の穴からのぞく」といった比較的高次な活動を、自 己の活動文脈に取り込むことには弱さを示しているものの、それを、自己流に解釈して「玉を自 分の顔に押しつける」といった比較的低次な活動に転化することによって自己の活動を調節し、

さらにその活動を契機として他者との関係を結んでいる。検者の行為の外的類似性は歪められて いるものの、そこには、静観的態度を介して他者の行為を対象化してとらえ、それを支えとして 他者との関係に応じて自己の行為を調節する活動が展開されていると解釈できる0 ‑‑万、自閉症 児は手続2の観察3を実施しても「検者の行為には注意を向けず」、玉への興味をつなぐことは できなかった。 「玉の穴にひもを通す」行為に対しては、 ml児は、検者の行為をじっとみていた が、玉にひもを通す活動は展開されなかった。 m2児は、うまく通すことができず、真剣な表情 で何度か繰り返したのちに一つだけ通すことができ、それを検者にうれしそうな表情で呈示し、

手をたたいてみせた。自閉症児にあっては、手続2の観察2でひもと玉を呈示するとただちに通 す行為がみられたが、観察3では検者の行為に注意を向けることがなく、模倣は成立しなかった。

1歳後半〜2歳前半の精神遅滞児では、 「覗く」には、 Ml児は検者の行為に関心は示すが、玉に 手を出さなかった。しかし、 M2・ M3児は、玉の穴を適して検者の顔をのぞきこみ、 「みえた、

みえた」と発語し、検者との間に気持ちをつないでいこうとする楽しそうな表情が示された。

「玉の穴にひもを通す」では、 「あー」という驚きの表情で注視し、 「通してごらん」と声をかけ るとうなずき、通しはじめ途中でできたものを検者に呈示(M?)したり、玉を6個つないだ時 点で、 「バス、プープー」と発語しながら動かすといったみたて活動が展開された(M3)。 M,児 は、検者の行為をうれしそうにみて、検者のひもに玉を通そうとするモデルへの接近による解決 のしかたがみられた。検者が「自分のひもでやってごらん」とひもをわたそうとすると拒否する。

このあと紙皿の玉を取り出して机のうえにばらまく行為が示された。それで気持ちをたてなおし

たのか、自分のひもと玉で適し、通し終えると検者に笑みを向けた。自閉症児では「覗く」、 「適

す」といった検者の行為を自己の活動文脈に取り込む行為は認められず、ここでも、 1歳前半の

児と同様、第二者との間で第三者を共有する関係の育ちに弱さが示された。

(9)

以上の実験的観察課題の結果から次のことが指摘できる。発達年齢1歳前半の精神遅滞児に あっては、 「玉の穴からのぞく」行為に特徴的に示されたように、検者の行為の外的類似性の把 握とそれを操作する力の獲得には困難を有していると考えられる。したがって、 1歳後半〜2歳 前半の精神遅滞児にみられたように、ひとたび模倣が成立すると、他者の行為の形式的側面だけ でなく、行為の内容(意味)も同時に獲得され、他者との共有関係が成立しやすいのではないか と考えられる。一方、自閉症児にあっては、模倣そのものが成立しにくいといえるが、模倣を介 して一つの行為を獲得した場合にも、それを自己の活動文脈に位置づけることに困難を有してい ると考えられ、そのため取ってつけたような模倣行為が認められるのではないか、つまり、他者 の行為の形式的側面だけを取り込んでいて、他者の行為に内包された意味の獲得は困難なのでは ないかと考えられる。そして、このことが,一定の語嚢を獲得していながら会話の文脈にそった 適切な語の使用に困難さを有しているとか、精神遅滞児と比較して、より高い手指の操作性を獲 得していながら、それを他者との間で共有する力の弱さ、あるいは、自発的に意味づけ活動を展 開することの弱さと言った問題の背景をなしているのではないかといったことが示唆されるので mm

Ⅳ 総合考察

自閉症児における前言語的機能の問題

前言語的コミュニケーションから言語的コミュニケーションへの移行期にある自閉症児と精神 遅滞児の発達検査項目の通過状況の分析結果および「模倣」の成立状況をみた実験的観察課題の 結果から、自閉症児にあっては、言語の発生を支える背景としての前言語的コミュニケーション 機能や認知機能の獲得に弱さを有しており、また、言語が獲得されていても共感性・伝達性に乏 しいといった問題が指摘された。さらに、こうした問題が基盤となって「模倣」そのものが成立 しにくいといえるが、模倣を介してひとつの行為を獲得した場合でも、それを自己の活動文脈に 位置づけることに困難さを有しているのではないかといった問題が指摘された。

近年、言語発達研究において、 Bruner (1974)やBatesら(1975)にみられるように言語発 達を深部において支えているメカニズムを追求しようとする研究が注目を集めている。このよう な研究の方向は、言語獲得に障害をもつ子どもたちの、その原因や指導のあり方を明らかにして いく上で、一つの有用な手掛かりを与えてくれるものである。 Bruner (1974)は、母子相互関 係の分析から前言語的コミュニケーション機能のなかにすでに、言語の構造が含まれているとし て前言語発達の重要性を指摘している。彼は、指さしなどを用いておとな(主に養育者)と注意 を共有する「連帯注意」 (joint attention)と物を媒介としたおとなとの協同活動である「連帯行 動」 (jointaction)といった2つの中核となる概念を設定して、それらの形成が前言語から言語 への移行にとって重要であるとする。 Wernerら(1963)は、 「静観対象」の形成が重要な前提

となると考えている。つまり、事物に働きかけたり、事物を用いて活動することから、事物が静

観する対象へと変化すること一対象が活動の対象ではなく見る対象になること‑が必要であると

する Trevarthenら(1978)は、乳児期初期からのコミュニケーションの発達を間主観性

(intersubjectivity)の機能の発達という視点から分析している。 2 ‑ 3か月頃の一次的間主観

性の時期では、子どもの物へのかかわりと人へのかかわりは切り離されており、 6か月頃からこ

の両者の相互作用が認められるようになり、 9か月頃に二次的間主観性が成立し、対人関係と対

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自閉症児の話しことば獲得をめぐる問題 53

物関係が結合された新しいコミュニケーションの形式が獲得されるとする。これを、山田(1980) は「三項関係」の成立と表現している。また、 Batesら(1975)は、この時期のコミュニケーショ ン行動を「原一命令」 (proto‑imperative)と「原一叙述」 (proto‑declarative)といった2つの機 能によって記述している。 「原一命令」は、物を手に入れるために人を使用するといった、自己

‑人一物の関連性を含むものであり、 「原‑叙述」は、人の注意を引くために物を使用するといっ た、自己一物一人の関係性を含む行動である。

これらの前言語的コミュニケーション機能に視点をあてた研究では、 9‑10か月に何らかのコ ミュニケーション構造における質的変化がみられ、それが後の言語獲得の前提条件であることを 指摘している点で一致している 9‑10か月以降は、物へのかかわりを人と共有する、つまり、

「第二者とともに第三者を共有する」といったコミュニケーション行動が展開されてくるのであ る。自閉症児の話しことば獲得期の問題として、筆者ら(田辺ら、 1984)は、物の操作において は定位的活動やその他の目的的な活動が獲得されていても、それは形式的なもので、第二者とと もに第三者(モノ)を共有するまでに至っていないといった問題を指摘した。

自閉症児の話しことば獲得をめぐる一つの問題としては、対人的障害をふくむ形で前言語期か ら形成されていると仮定される。 「指さし」は、現前場面に規定されているという点で、ことば と完全に同質のものとはいえないが、コミュニケーション行動のなかでもとくに言語発達との関 連性が指摘される機能である。前研究(田辺ら、 1984)では「共有関係」を結びにくい自閉症児 にあっては、 「指さし」はことば以上に獲得されにくいものであり、さらに、検査場面では「指 さし」がみられても(例えば、 「絵指示」、 「身体各部」)日常生活場面ではほとんど自発的な「指 さし」が観察されないといったことを指摘した。自閉症児にあっては「指さし」という行動が可 逆的なコミュニケーションの発達に結びつきにくいのではないかといった問題が指摘されるので ある。言語獲得の問題との関連で、自閉症児の「指さし」の獲得の困難さを指摘した報告として は、山上(1978)、名和(1979)、星野ら(1980)、小松(1982a, 1982b, 1982c, 1985)、小泉ら(1985)、

Lovelandら(1986)、 Mundyら(1986)の研究がある Lovelandらは、 「指さし」などによって おとなとの「連帯注意」を成立させる能力は、自閉症児の場合、発達性言語障害児に比べて弱く、

二語発話水準の子どもでも容易ではないと指摘している。またMundyら(1986)は、 「指さし」

などの前言語的コミュニケーションの有無が、自閉症児と健常児や精神遅滞児とを弁別する最も 大きな指標であることを明らかにしている。自閉症児の言語獲得の問題が話しことばによるコ ミュニケーション行動の問題のみでなく、前言語期における非言語的なコミュニケーション行動 の問題も含めた重篤なものであることを示唆しているものである。

さらに、 Tager‑Flusberg (1981)は、これまでの研究を概観するなかで、自閉症児は、音韻論 や統語論の側面よりも意味論や実用論の側面で、つまり、言語のコミュニケーション的使用に格 別の問題を有していると指摘している。これは、自閉症児が語嚢・統語能力などの言語の形式的 側面に比べると、外界の概念に基づく意味能力や他人の精神状態の理解と関連する語用能力と

いった認知・社会的なコミュニケーションを必要とする機能的側面に弱きがあるということを示 したものである。また、 Curcio (1978)は、コミュニケーション行動を自分の要求を達成する ための「要求表出行動」 (imperative performance)と相手に自分の興味の対象を「叙述する行動」

(declarativeperformance)とに分けると、通常この二つのコミュニケーション行動は同時に獲

得されるべきであるが、自閉症児はとくに、 declarativeperformanceがほとんどみられないと報

告している。 「指さし」でいえば、要求の指さしはみられるが「間接的」、 「静観的」な対象を相

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手に示すといった叙述的な指きしはみられにくいといった問題である。この問題は、自閉症児は ことばを道具的に使っても、コミュニケーション的には使用しないというBaron‑Cohen (1988) の指摘とも共通するものである。 Wetherbyら(1984)も、 「環境的結果を得るコミュニケーショ ン行動」 (environmental ends ‑例えば、食べ物が欲しい時に母親の手をひっぼってそこまで連 れて行くような行動)はしばしばみられるが、 「社会的結果を得るコミュニケーション」 (social ends一相手に自分の持っているものを見せる、指さす等)は全くみられなかったと報告している。

この「社会的結果を得るコミュニケーション行動」は、 Curcioのいう「叙述行動」であり、

Batesら(1975)の指摘する「原一叙述」行動であるが、これらの行動の獲得には、通常9‑10 か月頃の「特定の相手の形成」と充実が必要とされるのである。こうした研究から、自閉症児は 一般的にコミュニケーション行動が弱いのではなく、ある特定の種類のコミュニケーション行動 が弱いことが示唆されるのである。

そして、 Uzgiris (1984)も強調するように、 「模倣」は「相互性」 (reciprocity)の特徴を持っ ており、この欄亙性はコミュニケーションの根本的な要素であることから、「模倣」はコミュニケー ションの発達にとって重要な役割を果たすものであるが、 「模倣」には、模倣行為それ自体に他 者を行為者としてとらえ、その行為者とある動作を共有するといった特徴を有している。その点 で、 「叙述行動」のようなコミュニケーション行動との共通性が指摘される。自閉症児の「模倣」

の問題もこうした前言譜的コミュニケーションの問題と関連させて検討していく必要性が示唆さ れる。

自閉症児の話しことば獲得の問題をめぐる研究・療育課題

話しことば獲得に困難を示す自閉症児にあっては、前言語的コミュニケーションから言語的コ ミュニケーションへの移行期に基本的問題を有しているものと考えられるが、先に指摘した「叙 述性」や「共感性」の育ちの弱さといった前言語期での問題が、一語発話や二語発話が認められ るようになっても、それらをコミュニケーション手段として使用することに困難さがあるといっ た問題の背岩をなしているものではないかと推測されるのである。こうした問題は、本研究で取

り上げた「発達検査」では、その後「絵の名称」や「色の名称」といった言語による単発的応答 は比較的スムーズに獲得されるのに、 「了解問題」や「脱落発見」、 「人物完成」といった一定の 意味ある世界を他者と言語によって共有する課題、あるいは、自分で一定のイメージをもって解 決する課題がなかなか通過しないといった問題となって現れてきたりすることと関連するもので あろう。

ところで、コミュニケーション機能の発達にとって、発達初期における子どもと養育者との情 緒的共有が重要な役割を果たすことは広く認められてきたところであるが、筆者らも、療育活動 をとおして、 「養育者との愛着関係の形成」 (特定の第二者の形成)の後に、 「静観的認識」や「共 有関係」が成立し始めたことを確認している。 (酎すら, 1993)。さらに、子どものいわゆる「こ だわり」的なパターン化された物との関係のなかに、指導者が子どものそうした行動に共感を示

しながら積極的に入りこむ過程をくぐって、その物を指さして、ことばを表出したこと、そして、

ことばがコミュニケーション手段として展開していったことを確認している。 (田村ら, 1991)。

本研究で指摘してきた言語獲得の基礎となる前言語的機能の形成が、療育の問題とも関連させな

がらいかに対人的なかかわりの問題に依拠しているかが検討されるべきである。そして、言語の

前提条件といった形で発生的に見ていくだけでなく、こうした対人関係や認識などの他の諸機能

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自閉虹児の話しことば獲得をめぐる問題 55

との発達連関的視点に立って分析していく必要があろう。さらに、本研究の研究1でも指摘した が、発達が高次化するとともに変化していく問題と変化しにくい問題があるが、こうした問題に 対しては、自閉症という障害がもつ固有の内的条件を考慮しながら事例研究を中心にして検討を 進めていく必要があろう。

前言語的コミュニケーションにおける一機能の特徴や問題を記述するだけでなく、こうした特 徴や問題が、なぜ引き起こされ、何がそれを変化させる原動力になっていくのかといった発達的 理解を進める視点に立っての検討が重要である。

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(14)

Problems of the Acquisition of Spoken Language in Autistic Children

57

Hiroko Tamura and Masatomo Tanabe

(Department of Education for Handicapped Children, Nara Univercity of Education, Nara 630, Japan) (Received April 25, 1994)

Autistic children exhibit a variety of severe problems in acquiring the spoken language, and the increase in chronological age without acquiring language is liable to cause aimless behaviour, stereotyped movement, sameness and autistic tendency. Language acquisition is one of the most important practical problems in their education.

In a previous study, we examined the process of language acquisition in an autistic girl for seven years, which she was from 6 to 13 years old. This study is one of a series of stud‑

ies attempting to clarify the problems of language development in autistic children. In the present research, we attempted to analyze the problems of the prehnguistic communicative functions in autistic children. In study 1, we compared the percentages of passing between autistic and mentally retarded children in the period of spoken language acquisition for the items of Kyoto Scale of Psychological Development. In study 2, we analyzed the development of gestural imitation on a foundation for the acquisition of language in autistic and mentally retarded children.

The results indicated that the problem of language development in autistic children was

thought to be especially serious in their prelinguistic communicative abilities such as

empathy", "joint attention , "objects of comtemplation" and "distancing'・ On the basis of

these results, we discussed the problem of language development in autistic children from the

viewpoint of the development of pragmatic communicative functions.

参照

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