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はいたっく2014-4

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Case Study

新日鐵住金 室蘭製鐵所

エンタープライズサーバ「AP8800」

Frontier Report

日立物流 神奈川県央物流センター

生体認証セキュリティ Case Study

ウェルネスフロンティア

指静脈認証対応のフィットネスマシン

笠間桜カントリー倶楽部

仙台グリーンゴルフクラブ

指静脈認証チェックインシステム

ここは北アフリカ、リビア最大の都市遺跡「レプ ティス・マグナ」。トリポリの東方100キロの地 中海沿岸に、2∼3世紀頃、この土地で生まれた ローマ皇帝セプティミウス・セウェルスによっ て建設された。最盛期には10万人が暮らす都 市となり、ローマをも凌ぐといわれるほどの繁 栄を見せた。しかし、ローマ帝国衰退とともに 侵略と再建が繰り返され、その後サハラ砂漠 の砂がこの地を埋め尽くし、遺跡は深い眠りに つく。20世紀に発掘されるまで1000年以上砂 に埋もれていたが、その砂が、円形劇場や公共 広場といった見事な建造物や美しい彫刻を保 存する役目を果たしてくれたのだから、自然の 妙というほかない。写真は、偉容を誇る凱旋門 に続く道。 写真家 富井 義夫  Photographer・Tomii Yoshio ■ ホームページにて 「フォトギャラリー世界遺産」を掲載中 http://www.tomiiyoshio.com/

特集

生体認証セキュリティ

∼Street∼ レプティス・マグナ/ セウェルス帝の凱旋門とDecumanus St. (リビア)

はいたっく 2014 年 4 月号

本印刷物は、Adobe 社 Acrobat により作成した PDFです。 All Rights Reserved,Copyright

©

2014,Hitachi,Ltd.

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2014 http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/ はいたっく誌情報提供サイト 本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。 * 6 5 ; , 5 ; : 2014年4月1日 通巻563号 株式会社日立製作所 情報・通信システム社 経営戦略室 ブランド・コミュニケーション本部 TEL(03)5471-8900(ダイヤルイン) 〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号       日立大森第二別館 株式会社日立ドキュメントソリューションズ 発  行/ お問い合わせ

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指静脈認証ソリューション

5

国や地域の生活様式などに適応したソリューションで

安全・安心・快適な社会インフラを実現します

Case Study

7

指静脈認証付きのフィットネスマシンで

利用者にあわせた「介護予防運動」をサポート

株式会社ウェルネスフロンティア Case Study

9

指静脈認証システムで

すぐにゴルフ場のチェックイン手続きが完了

笠間桜カントリー倶楽部/仙台グリーンゴルフクラブ

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フロンティアレポート Vol.4 人々の毎日の生活を支える3PLであるために (株式会社日立物流 神奈川県央物流センター)

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二重化した上にリアルタイムでバックアップ 業務効率向上と事業継続性の向上を両立 Case Study 新日鐵住金株式会社 室蘭製鐵所

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Solution Service Product

屋内におけるモバイル通信品質を向上させる 「屋内携帯アンテナ共用ソリューション」

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Solution Service Product

サーバOSを乗り換えるなら今!

Windows Server® 2012 R2をサポートした

「HA8000シリーズ」の新モデル

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よくわかるキーワード解説

暗号化

MAM(Mobile Application Management)

特集 生体認証セキュリティ

広がる「生体認証」の活用

確実な本人認証によりお客さまサービスを向上

1 はいたっく 2014.4 編集部からのごあいさつ  今月号の特集では、「指静脈」による本 人認証を、情報セキュリティ対策だけでな く、「確実な本人認証」「忘れない」「なくさな い」といった特長を生かして、お客さま向け のサービスに活用されている導入事例な どをご紹介しました。  取材でお客さまのところに伺った際、ご 利用いただいている皆さまだけでなく、現 場におられるスタッフの皆さまからも「使い やすいです」「とても助かっています」とお 話いただいたことが印象的でした。  「お客さまはもちろん、現場もうれしいソ リューション」をこれからも日立は考えてい きます。 (編集長) April

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生体認証

セキュリティ

特集

情報セキュリティ対策として、確実な本人認証は 欠かせません。その手段として注目されている のが、指紋や静脈など人間の身体的な特徴を利用 する「生体認証」です。文字や数字を組み合わせた パスワードやICカードのように、忘れたり、紛失 や盗難で他人に悪用されたりする心配がありま せん。そのため、PCログオンや社内システムへ のアクセス、オフィスやサーバルームなどへの入 退室管理、さらには金融機関のATM利用など、さ まざまな場面で生体認証が利用されています。最 近では、確実に本人が認証できることから、お客さ まサービスを向上させるために活用する例も増え ています。今回の特集では、生体認証の中でも 日立が注力している「指静脈認証」と、指静脈認証 を活用してお客さまへのサービス向上につなげて いる導入事例をご紹介します。

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3 はいたっく 2014.4 は手軽に認証できるものの、ICカードの紛失・盗難 のリスクが存在するほか、再発行の際の手間がかか るといった運用面の課題があります。 生体認証で 本人認証の課題を解決  こうした本人認証の課題を解決する手段が「生体 認証」です。指紋や指の静脈など個人差のある身 体的な特徴を用いて本人確認を行うため、なりすま しによるシステムの不正アクセスを防ぐなど、安全・ 安心な社会を実現するセキュリティ技術として、その 存在が認知されています(図 1)。すでに社内システ ム利用時の本人認証や入退室管理、勤怠管理、金 融機関のATM、スマートフォンなどさまざまな場面で、  社内システムなどへアクセスする方法としては、 ID・パスワードを使って本人認証を行うのが一般的 です。しかし、この認証は手軽である半面、課題も あります。例えば、複数の社内システムでそれぞれ ID・パスワードを設定し使い分けていると、サービス 利用時に「どれを使えばよいのか分からなくなってし まった」という経験を持つ人は多いのではないでしょ うか。 ID・パスワードや ICカードによる 認証にひそむリスクと運用面の課題  ID・パスワードをメモしておけば、こうした問題は 回避できますが、そのメモを他人の目の触れるところ に置いたままにすると、悪意のある第三者に盗まれ、 本人になりすましてシステムに不正アクセスされるリス クが高まります。正規のID・パスワードを不正利用さ れると、システム側で防御するのは困難になるのが 実情です。  その対策として、利用するたびにパスワードが変 わる「ワンタイムパスワード」などの認証デバイスを組 み合わせれば、パスワードを忘れることはなく、認証 は強化できます。しかし、認証デバイスの配布や運 用管理に手間がかかるといった運用の課題や、認 証デバイスを忘れてしまうとアクセスできないといった 利用時の課題も残ります。  また、入退室管理などに利用されているICカード

生体認証セキュリティ

特集

図1 生体認証の主な方式 認証精度は高いが、 現状では装置の小 型 化 が 難しく、導 入コストも割高 誤認識が少な く、偽 造 が 困 難。スピーディ に 認 証 で き、 高精度な認証 が可能 登録・認証時の心理 的 抵 抗 感 が 少ない が、風 貌 の 変 化 で 誤認識する場合あり 手軽に登録・認証で きるが、健 康 状 態 などによって誤認識 する場合あり 読み取り装置の低コス ト化が可能だが、肌表 面の状態(水分、乾燥) で誤認識する場合あり 静脈 指紋 虹彩 音声

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生体認証が利用されています。  生体認証では、あらかじめ登録された個人の生 体情報(指紋や静脈パターンなど)と、認証時の生 体情報を照らし合わせて判定します。ここでポイント になるのが判定の精度です。誤って本人を拒否する 確率を「本人拒否率」、誤って他人を受け入れる確 率を「他人受入率」と言います。本人拒否率が高い と他人受入率は低くなり安全性は高まりますが、何 度も認証動作を行うなど利便性が低下します。本人 拒否率と他人受入率は反比例し、安全性と利便性 はトレードオフとなるため、実用面では双方のバラン スが重要となります。  なお、生体認証にはいくつかの方式があり、それ ぞれメリットとデメリットがあります。そのため、各方式 の特徴を理解したうえで、用途に合わせて利用する 必要があります。例えば「指紋認証」は、指紋の読み 取り装置の小型化や低コスト化が可能ですが、肌表 面の状態(水分、乾燥)で読み取りに支障を来す場 合があります。「虹彩認証」では、読み取り装置を覗 いて眼球の虹彩パターンを抽出して認証します。他 人受入率が低く認証精度は高いものの、現状では 装置の小型化が難しく、導入コストも割高です。  「顔認証」では、顔の形や目鼻口の位置などの特 徴を、画像認識技術を利用して識別します。指紋認 証などに比べて登録・認証時の心理的抵抗感が少 ないのですが、髪型など風貌の変化によって誤って 本人を拒否する場合があります。声の波形の特徴 で本人確認を行う「音声認証」は手軽に登録・認証 できるメリットがありますが、健康状態によって音声の 波形が変化したり、周囲の雑音で本人拒否率が高 まったりする場合があります。 高精度と高セキュリティを 実現する指静脈認証  生体認証方式の中で利用が拡大しているのが、 体内の静脈パターンを利用して本人確認を行う「静 脈認証」です。中でも、装置が小型で扱いやすい 「指」の静脈を使った「指静脈認証」が日本はもちろ ん、世界でも多く採用されています(図 2)。  指静脈認証では、近赤外線を透過させて指の静 脈パターンとあらかじめ登録された静脈の構造パ ターンをマッチングさせます。生体内の静脈パターン で認証するため、指紋のかすれや肌の乾燥による 誤判定の影響が少なく、偽造も困難です。双子はも ちろん、右手と左手でも静脈パターンは異なります。 指の一部の静脈パターンを利用していることから データのサイズも小さく、照合時間が短くて済むため スピーディに認証できます。  日立は高精度で使いやすい生体認証方式として、 いち早く指静脈認証技術の研究開発と実用化に取 り組みました。今後も、安全・安心な社会に貢献す る「指静脈認証ソリューション」を提供していきます。 のぞ 図2 さまざまな分野で利用されている指静脈認証 1 波長がおよそ0.7-2.5μmの電磁波 2 1:1認証での測定値(日立指静脈認証装置 H-1の例)。バイオメトリックスの精度評価に関する国際規格「ISO/IEC 19795-1」に基づいた測定方法で算出した精度。 FRR=False Reject Rate、FAR=False Accept Rate、FTE=Failure To Enrol rate

近赤外線*1を指に透過させて得られる指静脈パターンの画像によって個人を識別する、日立が開発した認証技術 バランスの取れた高い精度*2 ・本人拒否率(FRR) 0.01% 【1万回に1回】 ・他人受入率(FAR) 0.0001% 【100万人に1人】 ・登録未対応率(FTE) 0.03%未満 【3000指で1人も該当せず】 血液中のヘモグロビンが近赤外線を吸収 するため、指の静脈が影となって撮影 体内の透過はこの範囲 紫外線 短い 0.4μm 0.7μm 1.0μm 長い 波長 可視光 赤外線 近赤外線LED カメラ 静脈

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設サービス分野では多くの利用者を対象としたサービ スで、セキュリティ強化と利便性向上を容易に実現す る手段として、指静脈認証が注目を集めています。  こうした多様な分野で、日立の指静脈認証ソリュー ションはどのように活用されているのか、具体的な事 例を挙げながら説明していきます。  自治体などの窓口業務端末に適用。複数の担当 者が共有IDを利用しても、「いつ、誰がログオンした か」を正確に特定できます。  飲食店やスーパーなどのパート・アルバイト・従業員 のPOSレジ操作や勤怠管理に適用。不正操作や代 理打刻を防止できるほか、タイムカードなどの消耗品が 不要になります。また、水分や乾燥など肌表面の状態 の影響を受けにくく、確実に本人認証が実現できます。  医薬品ロッカーや搬送カートのロック装置に適用。 患者さんの蘇生などに使われる劇薬や医療器具の

指静脈認証ソリューション

「社会インフラ」や 「公共施設サービス」へ用途が拡大  使いやすさと認証精度の高さから、指静脈認証は “生体認証の切り札”として高い評価を受けていま す。日立は1997年に指静脈認証技術の基礎研究を 開始。2002年には、入退室管理システムの国内販売 を開始しました。その後、PCや業務アプリケーション へのログオン認証、複合機やプリンタで印刷物を出 力する際に認証するセキュリティプリントといった自治 体や企業内でのITセキュリティのほか、金融機関の ATMや窓口端末などの金融セキュリティなど、さま ざまな業界で利用が進みました。  近年は、勤怠管理やアルコール検知器など、法令・ ガイドラインに即した社会インフラ分野で多く利用され、 さらにフィットネスクラブやゴルフ場といった会員向け サービスなどの公共施設サービス分野(BtoBtoC※ 野)にまで用途が拡大しています(図1)。  社会インフラ分野で指静脈認証の利用が広がって いるのは、個人情報保護法や労働基準法など国民の 生活を守る法令・ガイドラインの整備が進み、確実な本 人認証の重要性が増しているからです。また、公共施

国や地域の生活様式などに適応したソリューションで

安全・安心・快適な社会インフラを実現します

※ 企業が消費者を対象としたビジネスをサポートすること 窓口業務端末 サービス業のPOSレジ操作・勤怠管理 医薬品管理 図1 指静脈認証の主な利用分野 企業内セキュリティ 公共施設サービス 社会インフラ セキュリティプリント PC・業務アプリ ログオン 入退室管理 勤怠管理 ATM 医薬品管理 アルコール検知 資格取得者向け e-Learning ゲームセンター コイン預払機 ゴルフ会員 フィットネス 証明書発行 ロッカー 指静脈認証 法令 ・ガイ 施設サー ビスの利便性向上 アプ

特集

5 はいたっく 2014.4

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管理には、強固なセキュリティが求 められる一方、緊急時にすぐ使えな ければ人 命にかかわります。指 静 脈認証であれば、鍵を探す手間が いらず指をかざすだけで開けることが でき、医療現場で大きな威力を発揮 します。  事業用自動車の運転手に義務づ けられたアルコール検査。その検査 装置にIC免許証と連携した指静脈 認証を適用。本人であることを確実に認証できるた め、なりすまし防止とパスワード入力の必要がない迅 速な業務処理が可能になります。  インターネットを介して国家資格などを取得する通 信教育では、「受講者の確実な本人認証」が必須条 件です。指静脈認証の適用により、自宅にいながらコ ンテンツの閲覧、課題提出が行えるe-Learningシス テムが可能となります。  遊戯用のコイン預払機の本人確認に適用。保管し たコインの払い戻し期限を設定できることから、成長 期の子どもの指でも利用でき、施設運営者の運用負 担の軽減とコイン管理の厳格化に役立っています。  日立の指静脈認証ソリューションは、国内だけでな く海外でも採用が拡大しています。日本と同様、公共 施設や企業におけるシステムへのログオン認証、入 退室管理、受付での本人認証などのさまざまな用途 に採用されています。  また、グローバルに事業を展開している大手小売 店が、クレジットカードの暗証番号(PIN)入力に代え て指静脈認証を試験導入しているほか、大手サービ スプロバイダの社員食堂では、カードレス決済の試験 導入が始まるなど、セキュリティと利便性の両立に大 きな注目が集まっています。  さらに、大学や公共機関と共同の取り組みで、アフリ カやアジアの途上国など、住民登録が重複し、人口や 出生・死亡などの情報を正確に把握できない地域に おいて、住民の健康と人口の動態追跡調査のため のシステムに採用されました。このような医療・福祉 分野においても、その用途は大きな広がりを見せ始 めています。  今後も日立は幅広いパートナーと連携を深め、それ ぞれの国や地域の生活様式、商習慣などに適応し た指静脈認証ソリューションの開発を推進し、さらな る用途の拡大と安全・安心・快適な社会インフラを支 える技術の進化に取り組んでいきます。 (株)日立製作所 サービスプロデュース統括本部 http://www.hitachi.co.jp/veinid-inq/ お問い合わせ先 日本のデファクトスタンダードから グローバルに広がる ■情報提供サイト  http://www.hitachi.co.jp/veinid/ IC免許証と連携したアルコール検知 資格取得者向けe-Learning ゲームセンターのコイン預払機 図2 社会インフラを支える高信頼な指静脈認証ソリューションの提供 安全・安心・快適な社会インフラの実現 ● BtoBtoC 社会インフラを支える「指静脈認証」をめざして 製造/流通 健康/医療 スポーツ 娯 楽 金 融 エネルギー 交 通 行 政 教 育 高セキュリティ 多様な適用実績 ノウハウ 高速・ 高精度認証 日立指静脈認証

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Case Study

 北海道帯広市に本拠を構え、幅広 い事業を展開する生活応援企業オカ モトグループ。スイミングスクールやス ポーツクラブ「ジョイフィット」などの運営 で培ったノウハウを生かし、2004年に設 立したのが健康運動専門のデイサービ ス企業の株式会社ウェルネスフロンティ ア(旧社名・株式会社パワーリハ。以 下、ウェルネスフロンティア)です。  同社は、2007年から、要介護状態の 発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、ま たは、さまざまな疾病などによって要介 護状態にあっても、その悪化をできる限 り防ぐこと、さらには軽減をめざす「介護 予防」の運動のための専門施設「ジョイ リハ」の運営を開始しました。  ビジネスモデルの成り立ちを、代表取 締役社長の岡本 将氏は「高齢者で あっても、多くの方々は常に自立した生活 を送りたいという願いを強くお持ちのはず です。ジョイリハは、介護予防やさまざまな 疾病によって、要介護状態を余儀なくされ た方々の自立回復や後遺症改善などを 無理なく、明るく、楽しく実現することを目 的に、介護保険を適用できる介護予防運 動専門のデイサービス施設として誕生し ました。一般的なデイサービスは1日7∼9 時間が主流ですが、ジョイリハでは入浴 や食事の提供はせず、負荷の軽い運動 や体操の指導を約3時間行い、お仲間た ちとの楽しい交流の輪を広げながら、ご 利用者さまのADL(日常生活動作)の改 善をめざします」と説明します。  高齢化社会の進展を背景に、介護 予防・自立支援を目的としたフィットネ ス事業が注目されています。その中で 「介護予防運動」という概念をいち早く 確立したウェルネスフロンティアは、介 護予防型機能訓練専門施設・ジョイリ ハに、日立の指静脈認証付きのフィット ネスマシンを導入しました。  ジョイリハでは、従来のデイサービス へ通いにくい、介護度の比較的軽い 「要介護認定3」以下の利用者が大部 分を占めています。この潜在的なニー ズをくみ取ったことで、同社の事業が成 長を続け、現在は全国62店舗(直営 26、フランチャイズ36)に拡大。その発展 を支える大きな原動力となったのが、 スタッフの負担が大きかった マシンの設定や運動履歴の管理 指静脈認証付きフィットネスマシンの利用風景 7 はいたっく 2014.4

介護予防運動用 フィットネスマシンの設定や 運動履歴管理の負担が 大きかった

指静脈認証付きの フィットネスマシンで、 利用者ごとの設定と 運動履歴管理を自動化

介護保険請求プログラム との連携により、 業務負担の軽減と コンプライアンスも強化

株式会社ウェルネスフロンティア

http://www.joyreha.co.jp/ / http://www.joyfit.jp/

指静脈認証付きのフィットネスマシンで

利用者にあわせた「介護予防運動」をサポート

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ジョイリハオリジナルの日立の指静脈認 証付きフィットネスマシンです。  「開設当初のマシンは、利用者の負 荷や体型に合わせ、人手でおもりを増 減したり、シート位置を調整したりして いました。また、どのマシンで何回運動 したかの履歴も紙ベースで記録してい たため、スタッフがずっと付きっきりにな ることがあるなど、人手が足りなくなると きがあることが課題でした」と振り返る のは、運動プログラムの作成を行う本 部ゼネラルマネージャー 作業療法士 の今井 悠人氏。そこでウェルネスフロ ンティアはマシン開発事業部にて、上半 身、下半身、腹筋、背筋などの訓練部 位ごとに最適化した指静脈認証付きの フィットネスマシンをジョイリハ向けに開 発したのです。  「このマシンは初回に設定しておけ ば、2回目からは指を差し入れるだけで、 ご利用者さま一人ひとりに合わせた重 さなどの負荷やシート位置、運動スター ト位置が自動設定されます。運動履歴 もサーバに自動記録されるため、私たち はご利用者さまへの指導やサポートに 専念できるようになりました」とジョイリハ 両 国・東日暮 里・亀 戸 エリアマネー ジャーの内山 剛男氏は語ります。  これらの設定では、個々人向けにセッ トされた運動規定数に達しないと、画面 で継続を促したり、規定数を終えた運 動を再び行おうとすると注意が表示さ れたりします。指静脈認証の活用で、利 用者によるセルフサービス化が実現さ れ、「適正量を超えたムリな運動や過重 負荷を防止するリスク管理にも役立っ ています」と、今井氏はその機能を高く 評価します。  このほか指静脈認証を、利用者の チェックインシステムにも利用されてい ます。最も重要な効果は「コンプライア ンスを強化できたこと」だと岡本氏は強 調します。  「介護保険法に基づいた認可施設 であるジョイリハでは、月末にケアマ ネージャーさんヘの報告や、国民健康 保険団体連合会へのレセプト請求を 行います。従来はこの作業に膨大な 労 力がかかっていましたが、指 静 脈 認証と連携したプログラムですべてが 自動化されたため、手間やミスがなく なりました。コンプライアンスも強化され たことで、ご利用者さまのご家族やケ アマネージャーの方々からも、大きなご 信 頼をいただいています 」と岡 本 氏 は、今後も介護予防運動による利用 者の自立支援と健康増進によって、地 域社会に笑顔を提供していきたいと 語っています。 所 在 地 資 本 金 従業員数 事業概要 東京都墨田区江東橋4-26-5 東京トラフィック錦糸町ビル6階 2004年7月6日 1,000万円 866名(2014年2月28日現在) 介護予防型機能訓練施設。健康運動専門のデイサービスと して、FCを含め全国に62店舗(2014年4月現在)を展開 ■マシン購入等のお問い合わせ https://www.okamoto-group.co.jp/form/contact_mf/ 株式会社ウェルネスフロンティア 株式会社ウェルネスフロンティア 本部ゼネラルマネージャー 作業療法士 今井 悠人 氏 株式会社ウェルネスフロンティア ジョイリハ両国・東日暮里・ 亀戸エリアマネージャー 内山 剛男 氏 株式会社ウェルネスフロンティア 代表取締役社長 岡本 将 氏 指静脈認証で認証し、重さなどの 負荷やシート位置を自動設定 コンプライアンスの 強化にも貢献 お問い合わせ先 (株)日立製作所 サービスプロデュース統括本部 http://www.hitachi.co.jp/veinid-inq/ ■ 情報提供サイト   http://www.hitachi.co.jp/veinid/

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Case Study

 ゴルフ場経営には、プレーを楽しめる コース設計や施設の充実だけでなく、 利用者の利便性と満足度を高めるサー ビスを提供することが求められていま す。茨城県の笠間桜カントリー倶楽部 (以下、笠間桜CC)と、その姉妹コース である宮城県の仙台グリーンゴルフクラ ブ(以下、仙台GGC)は、ともに株式会 社ゴルフ場システム(以下、ゴルフ場シ ステム)が開発した指静脈認証チェック インシステムを導入。面倒なチェックイン を指1本で迅速に行える環境を構築し、 お客さま満足と業務効率の向上、運用 コストの低減を実現させました。  悠々とした自然美の中でゴルフを楽 しめる笠間桜CC。豪快さとトリッキーさ が混在した27ホールもの多彩なコース は“ 何 度 来てもおもしろい”と評 判で す。そのクラブハウスの受付に、日立の 指静脈認証システムを活用したゴルフ 場向けチェックインシステム「ぴっとイン システム静脈くん」が置かれています。  「これまでチェックインは磁気カードシス テムで行っていました。2011年9月に名称 を“新水戸CC”から“笠間桜CC”に変更 した後も、カード更新にかかるコストが大 きいため、そのまま同じカードを利用して いたのです。それから2年近くが経過し、 なんとかしなければと悩んでいたときに、 仙台GGC 支配人の大野さんから指静 脈認証を勧められたのです」と語るのは、 笠間桜CC 支配人の藤田 光正氏です。  ゴルフ場システムが開発・提供する 「ぴっとインシステム静脈くん」は、お客さ まがコンパクトな指静脈認証装置に指を かざすと、約1秒で予約登録情報を受付 端末にポップアップ表示します。担当者 は、来場されたお客さまの名前を画面で 検索することなく、すぐにチェックイン手 続きを完了できます。このため朝の混雑 時などにも、お客さまを待たせる心配が

笠間桜カントリー倶楽部

仙台グリーンゴルフクラブ

http://www.kasamasakura.com/ http://www.sendai-ggc.com/

指静脈認証システムで

すぐにゴルフ場のチェックイン手続きが完了

コストがネックで 滞っていた磁気カードの更新 指を差し入れるだけで、 すぐにチェックイン手続きが完了

チェックイン用の磁気カード切り替えに 多大なコストがかかる

磁気カードを廃し、指だけでチェックインできる 指静脈認証システムを導入

指静脈認証システムを利用したチェックイン風景 確実な本人認証。 低コストでスマートな チェックインで お客さまサービスを向上 9 はいたっく 2014.4

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ありません。同姓同名のお客さまが同じ 日に予約していても、生体認証による個 人特定によって、間違いのないご案内が 可能となります。  「指静脈認証システムは、磁気カードの システム更新にかかる費用より、はるかに 安く導入できました。また磁気カードです と、お客さまが紛失した際の再発行コスト や、お忘れになった際にポイントが付与で きないなど、運用面でも課題がありまし た。指静脈認証は指を使うので、紛失さ れたりお忘れになるといったリスクがあり ません」と藤田氏は顔をほころばせます。  一方、笠間桜CCに指静脈認証の導入 を勧めた仙台GGC 支配人の大野 剛氏 は 、「 2 0 1 3 年 3 月に 端 末 の O S を Windows®XPからWindows®7に切り替 え、あわせて24時間対応のネット予約シス テムを入れたタイミングで指静脈認証を 導入しました」さらに「それまで、お客さま にはすべて手書きの署名簿でチェックイ ンをお願いしていました。“もっと楽に チェックインできないか”というご要望は ありましたが、カードシステム導入と運用 にかかる費用がネックになっていたので す。指静脈認証ならカード運用のコスト がかからず、導入もとても簡単にできるこ とを知り、すぐに決断しました。“もういち いち書かなくていいんだね”と、お客さま からとても喜ばれたのが印象的でした。 だからこそ、笠間桜CCさんには自信を 持ってお勧めできたのです」と語ります。  システム移行もスムーズだったと、笠間 桜CC 営業 課長の皆川 尚良氏は、「お 客さまにはカード回収と同時に指静脈認 証の登録をお願いしました。皆さん“こん な最新式のシステムを入れたの?”とびっ くりされながら、興味津々な様子で登録 されていました。登録作業も簡単で特別 なトレーニングも必要ありません。お客さま は次回から指を差し入れるだけで、すば やくチェックインでき、ステータス感が向上 したようで非常に喜ばれています。カウン ターでは、ビジターのお客さまもその様子 をご覧になります。リピーター化への動機 付けに効果があるのでは、と期待してい ます」と語ります。  指静脈認証システムは、スタッフの チェックイン業務の負担軽減や営業力強 化にも役立っています。「署名簿に書かれ たお名前や会員番号を、システムに再入 力する手間やミスがなくなりました」と語る 大野氏。藤田氏も「登録者を増やすため のサービスやキャンペーンなどを契機に集 客率のアップを図りたい」と意欲的です。  これからも日立はゴルフ場システムと ともに、チェックイン業務以外にも指静 脈認証の適用範囲を拡大し、ゴルフ場 経営における、さらなるサービス品質の 向上を支援していきます。 所 在 地 事業概要 茨城県東茨城郡城里町大字下赤沢504 1972年10月18日 プレーヤー本位のフェアな設計でビギナーから上級者ま で楽しめるコースを有するゴルフ場運営で地域の発展に 貢献している。 笠間桜カントリー倶楽部 (笠間桜開発株式会社) 笠間桜カントリー倶楽部 営業 課長 皆川 尚良 氏 仙台グリーンゴルフクラブ 支配人 大野 剛 氏 スムーズな移行と スタッフの負担軽減 所 在 地 事業概要 宮城県白石市大鷹沢大町字矢ノ口下51-1 1977年5月25日 なだらかな地形と自然を生かしたコースを有するゴルフ場 運営で地域の発展に貢献している。 仙台グリーンゴルフクラブ (仙台グリーン開発株式会社) 笠間桜カントリー倶楽部 支配人 藤田 光正 氏 お問い合わせ先 (株)日立製作所 サービスプロデュース統括本部 http://www.hitachi.co.jp/veinid-inq/ ■ 情報提供サイト http://www.hitachi.co.jp/veinid/

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 株式会社日立物流(以下、日立物流) は、高度な物流技術と数々の現場ノウ ハウに基づいた多様なサービスメニュー で、お客さまのニーズに応える物流サー ビスを提供しています。日立物流が進め るのが、安全・安心、グリーンといった環 境への配慮、そしてグローバルやワンス トップといった広い視点に立ったスマート ロジスティクスを提供することです。  神奈川県央物流センターは、日立物 流の県内20か所にある物流拠点の一つ で、1994年の設立以来、東名高速厚木 ICから5キロメートル以内という立地を 生かし、首都圏を中心に中部・関西方面 までの広域エリアをカバーしています。  同センターは、全天候対応可能なひ さしでつながる2棟の建屋で構成され、 最大9,000坪の保管面積を誇ると同時 に、全長100メートル以上ものプラットホー ムを完備。多くの企業の物流業務を担う なかでも関東から中部・関西にかけて店 舗を展開するスーパーマーケット、株式 会社成城石井(以下、成城石井)とパー トナーシップを結んで運用している3PL※ が大きな特長となっています。  成城石井がこだわったのは、4温度帯 エコカーの導入やエコドライブ、モーダルシフトの拡充 など、日立物流の事業コンセプトであるスマートロジス ティクスの一環として、地球温暖化防止へ貢献する 環境配慮型物流であるグリーンロジスティクスを推進 しています

人々の毎日の生活を支える3PLであるために

神奈川県高座郡寒川町

今回の訪問先 株式会社日立物流 神奈川県央物流センター 正門から見た神奈川県央物流センター 輸入ワインを高品質で保管できる定温定湿倉庫 4 11 はいたっく 2014.4

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に対応した一括物流。同センターは、 ドライ(常温)、チルド(5℃)、冷凍(−25℃) の温度管理エリアがあります。さらに、 定温定湿倉庫は室温を15℃、湿度を60 ∼70%に常に保つことで、直輸入ワイン など品質を維持したまま保管することが できます。  また、税関の輸入許可が下りていない 輸入貨物を置いておける保税蔵置場 の許認可を有しており、オーガニック農産 物の対応も可能。ここで輸入通関された 商品に対しては、不良品をはじく検品を はじめ、日本語ラベルの貼り付けといった 流通加工も行われています。  もう一つのこだわりは、ベンダーから届 く商品を店舗ごとに少量ずつ多品種に わたって仕分けし確実に配送する仕組 みです。同センターに運ばれる商品は通 過型や在庫型など複数のタイプがあり、 通過型は小売店舗ごとに仕分けされ、 在庫型は格納・保管、ピッキングなどを経 て、各店舗に配送されます。こうした現 場のフレキシブルさが、多様な要望を形 にする日立物流のコア・コンピタンスと なっています。  さらに、倉庫の管理状況を24時間365 日記録できる仕組みもつくられています。 セキュリティについても万全を期し、有人 警備による敷地内24時間巡視のほか、 防犯カメラの設置や事務所・庫内への 出入りはカードセキュリティによって管理 されています。  生活に欠かせないものを届けるのが 物流の使命。成城石井をはじめ、さまざ まな企業の物流をサポートする同セン ターは、今後もその重要な役割を担って いくことでしょう。 格納やピッキングなどの作業は、ハンディ ターミナルで正確に行います 株式会社日立物流 神奈川県央物流センター 所 在 地 事業概要 神奈川県高座郡寒川町倉見1339-2 1994(平成6)年 3PL事業(在庫管理、受発注管理、配送、流通加工 などの物流センター運営) 輸入品の検品には専門スタッフがビンの傷 やラベル破れなどがないかチェックします 冷凍倉庫に保管された商品は、解凍後に 賞味期限シールを貼付して出荷されます トラックの荷降ろしの際、チルド倉庫の室 温が変化しないようドックシェルターを設置 拠点 DATA と口に3PLといっても、パートナー企業 のご要望に合わせて最適なシステムを それぞれに構築する必要があります。成城石井 様のケースでは、海外からの輸入品も多く、4温 度帯への対応をはじめ、通過型・在庫型も含め た複合的な取り組みとなり、私たちにとって も画期的な事例となりました。今後、 さがみ縦貫道路の開通により、神奈 川県央物流センターの利便性は、 さらに向上します。物流拠点として の重要性が増すなかで、このよう な複合的な物流システムの構築 に幅広くチャレンジし、社会インフ ラとして人々の生活に貢献して いきます。 「交通アクセスがさらに向上するなか、 複合的な物流システムの構築に向けて チャレンジしていきます」

神奈川営業部 神奈川県央営業所 副所長

 相良 光爾

さん  当センター近くの寒川神社は、1,500年以上 の歴史をもつ相模国一之宮で、地域からあつ い信仰を集めています。初詣には例年40万人 もの参拝客が訪れます。全国で唯一「八方除」 の守護神をまつり、地相・家相・方位などに 由来する災難を取り除き、家業繁栄・福徳円 満な日々をもたらすそうです。近くにお越しの 際はお参りされてみてはいかがでしょう。 南関東日立物流サービス株式会社 湘南営業部 神奈川県央営業所

川喜多 麻衣

さん

私たちの職場周辺はこんなところです

視聴率の祈願に テレビ関係者の参拝も 多いようです ※Third-Party Logistics : 荷主に対して物流改革を提案し、包括  して受託するサービスで、日立物流は国内最大手 ほ ぜい ぞう ち じょう

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Case Study

 1909(明治42)年に操業を開始した 新日鐵住金株式会社(以下、新日鐵住 金)の室蘭製鐵所は、鉄鉱石から最終 製品鋼材までを、同一敷地内で完結さ せる北海道唯一の銑鋼一貫製鉄所で す。製品は自動車部品に用いられる特 殊鋼の棒鋼・線材などで、強度と耐久 性が高い次元で求められるエンジンや 駆動系といった重要保安部品に使わ れています。  同社の基幹システムには長年にわた り、日立のメインフレームが採用されてき ました。室蘭製鐵所 設備部 情報制御 技術室 主幹の中嶋 正人氏は、「日立の メインフレームはトラブルがなく、これまで 操業を止めたことはありません。実績と 信頼性を考え、引き続き活用したいと考 えました」と、その理由を語ります。東日 本大震災を踏まえたBCP※1対策も急務 となっていたため、ディザスタリカバリ (DR)を実現する新機能も取り込み、 2012 年3月、従来の「MP5600」から最 新のメインフレームである「AP8800」へ とリプレースされました。  「新日鐵住金は広域災害における データ保全を図るため、東日本のデータは 西日本に、西日本のデータは東日本に バックアップを取るという基本方針を掲 げました。室蘭製鐵所はその最初の 実 績を作るため、従来は耐火金庫に CMT※2を保管していた運用を、リモート サイトに遠隔コピーする運用へと切り換 えたのです」と語るのは、室蘭製鐵所の システム構築・運用を担う北海道NSソ リューションズ株式会社 鉄鋼ソリュー ション部長の石川 等氏です。  新 たなプラットフォームとなった AP8800、「VOS3/US」は、ミッションクリ ティカルな基幹業務に欠かせない冗長 化機能を標準搭載。DRに必要な制御 機能も導入しました。その運用効率を 高めるため、CMTを使用したすべての 業務は最新ストレージである「Hitachi Virtual Storage Platform」(以下、VSP) 上の「仮想MTL」※3へ移行。業務デー タのバックアップは仮想MTLに保管し、

新日鐵住金株式会社 室蘭製鐵所

http://www.nssmc.com/

二重化した上にリアルタイムでバックアップ

業務効率向上と事業継続性の向上を両立

システムの老朽化と BCP対策が急務に 仮想MTLやVSPとの連携で ディザスタリカバリ環境を構築

業務効率向上と BCP対策を図りたかった

最新のメインフレーム 「AP8800」にリプレース

処理能力の向上と ディザスタリカバリを実現 新日鐵住金 室蘭製鐵所の新基幹システム概要

※1 Business Continuity Plan:事業継続計画

バ ー チャル ストレージ プラットフォーム メ イ ン サイト ディスクアレイシステム

「Hitachi Virtual Storage Platform」

FIBARC オープンプリンタ類 エンタープライズサーバ 「AP8800」 アクセラレートプロセッサ搭載VOS3/US オンライン バッチ 次期基盤 PRMF(PRMA E3) 仮想MTL リモートコピー Universal Replicator VOS3/Business Continuity Manager

業務VOL

DR用VOL

Prinfina MANAGER PRINT DATA EXCHANGE

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DR用のデータは仮想MTLに加え、VSP のリモートコピー「Universal Replicator」 機能と「VOS3/BCM」※4機能の連携に よって、リモートサイトに随時コピーする 仕組みです。  「このDRの仕組みにより、万一の際に も直近のデータに戻れる安心感は大き い」と喜ぶのは、室蘭製鐵所 設備部 情 報制御技術室長の富田 一臣氏。「日立 さんのソリューションによって、バックアップ にリアルタイム性を確保できたのは、BCP という観点で非常に助かりました」と補 足するのは、北海道NSソリューションズ 株式会社 鉄鋼ソリューション部 グルー プリーダーの佐藤 貴憲氏です。  仮想MTLの導入によって、煩雑な CMTのハンドリングや入出庫作業も不 要となり、運用者負担を軽減します。ま た、バックアップ時間も40%削減できまし た。さらに特定処理を高速に処理する 「アクセラレートプロセッサ」の採用で、 「新機能である仮想MTLの導入後も オンライン業務に支障をきたすことなく、 帳票データなどの転送処理も高速化し ました。これは非常に大きな効果があり ました」と佐藤氏は喜びます。  AP8800の「プロセッサ資源分割管 理機構」も業務効率向上に大きく貢献 しています。これまで固定化されていた LPAR※5の性能割り当てが変動共用と なり、設定したサービス比を超えてCPU 資源を有効に活用できるようになったの です。「夜間バッチのピーク時間帯にオ ンライン用のリソースを活用することで、 バックアップ処理が朝までに確実に終わ るようになり、余裕を持った運用が行える ようになりました」と石川氏は評価します。  さらに業務改善の一環として、日立の 「PRINT DATA EXCHANGE」による 電子帳票も導入。オープンプリンタへの 移行によってコスト低減が図れたばかり でなく、「将来的なペーパーレス化も視 野に入ってきました」と中嶋氏は期待を 寄せます。  24時間操業の室蘭製鐵所では、シ ステム移行も最小限の停止時間と確実 性が要求されました。そこで日立は経 験豊富なVOS3専門チームを中心とし た、万全の体制でプロジェクトを支援。 高品質で効率的な移行作業により、予 定どおりの本番稼働を果たしました。  「日立さんのおかげで、メインフレームに DRや仮想MTLなどの最新技術を導 入することができました。今後はオープ ン化の流れも無視できませんが、双方に 大きな強みを持つ日立さんとともに、バラ ンスのとれたシステム強化を図っていき たいですね」と笑顔で語る富田氏。その 期待に応えるため、これからも日立は幅 広い提案力と高信頼・高品質なプラット フォーム製品で、同社の事業を強力に 支援していきます。 高い品質が求められる自動車産業向け製品のほ か、長大吊り橋、土木建築、建設機械など、さまざま な産業分野向けの製品を生産している。 築・運用を手がけるほか、金融、製造、通信、流通、サービ ス業など、幅広い業界に対して高品質なITソリューション を提供。 お問い合わせ先 HCAセンタ   0120-2580-12 利用時間 9:00∼12:00、13:00∼17:00(土・日・祝日を除く) ■ 情報提供サイト   http://www.hitachi.co.jp/AP/ 新日鐵住金株式会社 棒線事業部 室蘭製鐵所 設備部 情報制御技術室長 富田 一臣 氏 新日鐵住金株式会社 棒線事業部 室蘭製鐵所 設備部 情報制御技術室 主幹 中嶋 正人 氏 北海道NSソリューションズ 株式会社 鉄鋼ソリューション部長 石川 等 氏 北海道NSソリューションズ 株式会社 鉄鋼ソリューション部 グループリーダー 佐藤 貴憲 氏 CPU の有効利用で 業務効率をさらに向上 ※5 Logical PARtition:論理区画 *導入効果は、本ユーザーのシステム構成や導入時の製品モデル/ 仕様によるものです。

※2 Cartridge Magnetic Tape ※3 Magnetic Tape Library ※4 VOS3/Business Continuity Manager

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モバイルユーザーの増加に伴い、ビル内などの屋内環境で「電波がつながりにくい」といった問題が発生しています。 日立の「屋内携帯アンテナ共用ソリューション」はこうした問題を解決し、 通信キャリアとビル事業者双方の負担を軽減できるサービスを提供します。 対象ユーザー 屋内のモバイル通信品質の向上を追求する通信キャリア。 テナントの利便性や施設の付加価値を高めたいデベロッパー、ビルオーナーなど。 特 徴 電波がつながりにくいビル内に、各通信キャリアのアンテナを集約した分散アンテナシステムを日立資産で設置。 通信キャリア側は、低コストで屋内の通信環境の対策が可能。 ビル側は、複数の通信キャリアとの交渉も日立が一本化して対応、省スペース化を実現。  近年、スマートフォンやタブレット端末な どのスマートデバイスの利用が急拡大し ています。その結果、通信キャリア各社の カバーエリア内であるにもかかわらず、繁 華街や駅、ビルなどの屋内環境において 「電波がつながりにくい」「通信速度が遅 い」といった問題が発生しています。  モバイル通信は、屋外に設置された 無線基地局と端末の間で電波を使って 通信します。通信リソースには限りがある ため、多くのユーザーが屋外でその電波 を利用すると、屋内にいるユーザーは大き な影響を受けます。また電波は建物に 遮蔽されやすいため、新しいビルなどが できると通信品質が変化するほか、ビル の高層階になるほど通信品質が悪くなり、 つながりにくいケースが増えてきます。  こうした問題を解決するため、日立は 「屋内携帯アンテナ共用ソリューション」 を提供しています。各通信キャリアの電 波を受信するアンテナを屋内に設置する ことで、屋外の無線基地局の利用状況 に影響されにくい安定したモバイル通信 環境を実現できます(図1)。  屋内のモバイル通信環境を改善する ためにこれまでも通信キャリア各社は、多 くの労力とコストをかけて、屋内へのアン テナ設置を進めてきました。しかし設置 対策の範囲が広いうえ、それらの工事と 設備の設置は各社が個別に行う必要が あります。そのため対策費用と設置作業 の負担が大きいことが、長年の問題に なっていました。  一方、デベロッパーやビルオーナーに とっても、通信キャリアごとの工事にかか わる調整負担が大きく、機器などの設置 スペースにも限界があります。そのためテ ナントユーザーからの要望があっても、な かなか対策が進まないのが現状でした。  屋内携帯アンテナ共用ソリューション では、各通信キャリアの通信機器やアン テナを一括導入できる分散アンテナシス テムを、ビル内などに設置します。この機 器は日立が資産として保有するため、各 通信キャリアの初期コストを大幅に削減 できます。  また、屋内対策の依頼から導入シス テムの調整・交渉、施工、運用監視(24 ソリュ ー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダ クト 通信キャリアとビル事業者 双方の悩みを解決

屋内におけるモバイル通信品質を向上させる

「屋内携帯アンテナ共用ソリューション」

図1 屋内のモバイル通信環境の実態 ●モバイル通信は屋内での利用シーンが増加 ●携帯電話のアンテナマークが最大でも通信速度が遅いことも POINT 基地局の通信リソースを共用 モバイル通信環境が安定しない 屋内マルチバンドエリア構築 モバイル通信環境の安定 屋内対策による モバイル環境の 安定化 高層階には 届きにくい 屋外ユーザーの 利用に影響されにくい 屋内用アンテナで安定 日立ならマルチキャリア対応 電波はあるのに 通信が遅い しゃへい 15 はいたっく 2014.4

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(株)日立製作所 通信ネットワーク事業部  http://www.hitachi.co.jp/network/contact/ ■ 情報提供サイト   http://www.hitachi.co.jp/network/ お問い合わせ先 1つのシステムとアンテナを 各通信キャリアで共用 時間365日の障害対応)までの煩雑な 作業を、日立が一括して請け負います。 これにより、今後の進展が予想される BYOD※やワークスタイル改革にも対応 した、高品質のモバイル通信環境を実 現。ビルの付加価値向上に貢献します (図2)。  本ソリューションの基盤となる分散アン テナシステムは、これまで通信キャリアごと に設置していたアンテナや各フロアのアン テナを一元化できるシステムです。1つの システムとアンテナを各通信キャリアで共 用できるため、設置スペースが少なく、通 信キャリアごとに実施していた工事や保 守点検作業も、一度で済みます(図3)。  分散アンテナシステムはLAN機器の

※ Bring Your Own Device

接続が可能なEthernetポートも備えて おり、ビル内設備のシンプル化に役立ちま す。例えば、ビル内の位置情報サービス や商業施設内のお客さまの動線管理、  このシステムは東京都品川区にある 日立大森第二別館内で2013年8月から 実稼働しています。こうした実績とノウハ ウをベースに日立は、首都圏や関西圏に おいて大手デベロッパーへの提案活動 を展開しており、複数の既設ビルや新築 ビルで導入計画が進行中です。  オフィスビルや商業施設関連の事業 者にとって屋内のモバイル通信環境の品 質は、テナントやユーザーの満足度、ビル の資産価値を左右する重要なポイントに なります。通信品質や工事負担にお悩み のお客さまは、ぜひ日立にご相談ください。 通信キャリア各社と連携した高品質な ソリューションで、お客さま資産の付加価 値向上を支援します。 図2 日立の屋内携帯アンテナ共用ソリューション概要 図3 分散アンテナシステム概要図 ●マルチキャリアでのモバイルサービスを提供 ●設備共用(機器、アンテナ)での省スペース化 POINT 日立製作所 通信キャリア* ●設置場所の提供 ●電源、配管等の提供 ●不感知対策費用の  調整 □モバイル環境の改善  とビルの価値向上 □通信キャリアとの  交渉工数軽減 □費用負担の軽減 □省スペース メリット モバイルユーザー ●基地局の設置 □サービスエリア拡充 □対策費用按分による  コスト低減 □初期投資費用低減 □置局交渉の負担軽減 メリット ●通信キャリア各社の  アンテナ共用(集約) ●モバイル電波環境調査 ●通信キャリア間の設置  条件調整 ●モバイルアンテナ設備  構築 ∼運用/保守 ビル利用 通信料 キャリア A社 キャリア C社 キャリア B社 キャリア D社 *物件の状況により一部通信キャリアが  対策実施しない場合もあります。 分散アンテナ システムの サービス契約 屋内対策 サービスの提供 屋内対策の 依頼 導入システムの 調整・交渉 デベロッパー 日立の 提案 A社 A社 B社 C社 A社+B社+C社* B社 C社 マルチキャリア対応 携帯電話網 屋内用 携帯基地局 分散 アンテナ システム 分散 アンテナ システム 屋内用 携帯基地局 A社 B社 C社 キャリアごとに対策 設備共用 快適なデータ 通信実現 アンテナを 一元化 省スペース化 現状 *物件の状況により一部通信キャリアが  対策実施しない場合もあります。

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サーバOSとして長く利用されているWindows Server® 2003の延長サポート終了が迫っており、新OSへの移行検討 は待ったなしの状況にあります。日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」の新モデルは、移行先となる最新のサーバ OSであるWindows Server® 2012 R2をサポート。クラウドサービス基盤に適した環境を提供します。 対象ユーザー 特 徴 クラウドサービス基盤に適した最新のサーバOSであるWindows Server ® 2012 R2をサポート。 さらに、ワンランク上のサポート体制で安定稼働を支援する「おまかせ安心モデルⅡ」も用意。  Windows Server® 2003の延長サ ポートが、2015年7月で終了します。多くの クライアントとつながるサーバは、サポート が終了するとOS自体のぜい弱性をねら われ、マルウェア感染や不正アクセスのリ スクが飛躍的に高まります。また、サーバ OSは既存システムとの連携も含め、移行 時の検討項目が多岐にわたるため、余裕 を持った準備期間が必要になります。最 新のサーバOSであるWindows Server® 2012 R2への移行を検討するタイミングと しては、まさに今がベストといえます。  日立はこのたび、日立アドバンストサー バ「HA8000シリーズ」のエントリーおよび ミッドレンジクラスにおいて、Windows Server® 2012 R2をサポートした新モデ ルの提供を開始しました※。小規模オフィ スや店舗向けのモデルから、データセン ターやプライベートクラウド環境などに適 したモデルまで、用途に応じた幅広いラ インアップをご用意。お客さまが容易に導 入できるように、Windows Server® 2012 R2のプレインストールモデルや、バ ンドルモデルのほか、インストールや設定 を代行するサービスも提供します。  Windows Server® 2012 R2は標準搭 載の仮想化ソフトHyper-V®を利用して、 複数の仮想サーバを容易に動作させる ことができます。従来、アプリケーションの 要件などで複数台のサーバが必要だっ た環境でも、1台のHA8000上で複数の 仮想マシンを稼働できるため、運用コスト と消費電力の低減に役立ちます。また、処 理能力も大幅に向上しているため、複数 の物理サーバを1台に統合できるほか、日 常業務の処理スピードも向上し、お客さま の業務効率の向上に貢献します。  さらに日立は、システムの迅速な問題 解決を支援する「日立サポート360」と いったサポートサービスや、最長7年ま でのハードウェア保守と定期点検サー ビスなどをパック化した商品「おまかせ 安心モデルⅡ」を提供しています。ワン ランク上のサポート体制によって、もしト ラブルが発生しても安心してシステムを お使いいただけます。  日立は、HA8000シリーズのほか、統合 サービスプラットフォーム「BladeSymphony」 といったブレードサーバの最 新 情 報 、 Windows Server® 2012 R2への乗り 換えを4ステップに分けて紹介、支援す る情報サイトも提供しています。お客さ まのIT環境の強化検討や運用改善の ヒントにお役立てください。 17 はいたっく 2014.4 ソリュ ー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダ クト ITプラットフォームの導入・運用を担当されている企業や自治体のお客さま。 Windows Server® 2003からの乗り換えを検討されているお客さま。 仮想環境への対応を強化した 「HA8000シリーズ」 日立ならではの 充実したサポート ※ 統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の ブレードサーバ「BS500」および「BS2000」においてもサポートを開始 HA8000シリーズ/BladeSymphony おまかせ安心モデルⅡ

サーバOSを乗り換えるなら今!

Windows Server

®

2012 R2をサポートした

「HA8000シリーズ」の新モデル

ブレードシンフォニー HCAセンタ   0120-2580-12 利用時間 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00(土・日・祝日を除く) ■ 情報提供サイト   http://www.hitachi.co.jp/ha8000/   http://www.hitachi.co.jp/products/it/server/portal/pcserver/win2012_r2/ お問い合わせ先 24時間安心して使いたい 毎年の保守契約が面倒 定期的なシステム点検が欲しい 問い合わせもサービス契約が必要 HDD廃棄時のデータ消去が不安 24時間保守対応モデル追加 本体価格に含まれているので 継続契約が不要 簡易定期点検を毎年実施 ハードウェア問い合わせサービス 標準添付なので安心 システム終了時のHDD破壊 サービス付属で最後まで安心 おまかせ安心モデルII/ おまかせ安心ロングライフモデルII なら

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よくわ

かる

キーワード解説

 ネットワークを通じてデータをやり取りする際のほか、内 蔵ハードディスク(HDD)、USBメモリなどの外部記録媒体 に保存したデータが、第三者に盗み見られたり改ざんされ たりしないように、ある規則に従ってデータを判読できないよ うに変換する技術です。情報セキュリティ対策の面から、業 務データやお客さまデータなどの重要情報は、暗号化して やり取りするのが望ましいでしょう。  大きく分けて「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」が あります。共通鍵暗号方式は、暗号化と復号化(暗号化さ れた相手とのやり取りに向いています。一方、公開鍵と暗号 鍵を使う公開鍵暗号方式では、誰でも入手できる公開鍵で 暗号化したデータを、対となる特定の人しか知らない秘密 鍵で復号化する仕組みです。  IT企業各社から、多くのソリューションが提供されていま す。例えば、日立の情報漏えい防止ソリューション「秘文」で は、HDDをはじめ、スマートデバイスの内蔵メモリやmicroSD カード内のデータなども自動的に暗号化・復号化します。そ のため、利用者は安心して業務を行うことができます。

Q.

暗号化には、どのような方式があるのですか?

Q.

実際に、どのようなソリューションがあるのですか?

Q.

MAM

(Mobile Application Management)

 スマートデバイスで利用するアプリケーションを管理する 仕組みのことです。例えば、私物のスマートデバイスを業務で 利用するBYOD※では、端末内に個人用と業務用のアプリ ケーションが混在するため、情報セキュリティの面で問題が あります。MAMでは、1台のスマートデバイス内で個人用と 領域を分けて業務用アプリケーションを管理できるため、 BYODに適した手法として注目されています。  MDMは、端末の紛失・盗難時に遠隔操作でデータを 消去したり、業務外アプリケーションの利用を制限したりす る機能を備えています。ただし、管理対象が端末全体にな るため、遠隔データ消去の際に業務用データだけでなく、 個人用データも消去されるなど、BYODには不向きな面が あります。  業務用のアプリケーションとデータだけを対象に遠隔で 消去したり、業務用アプリケーションから個人用アプリケー ションへのコピー&ペーストなどの機能を制限したりするこ とができるので、情報漏えいの防止に役立ちます。現在、 MAMに対応するさまざまな製品が登場しており、日立もそ れらを活用したソリューションを提供しています。スマートデ バイスを活用した安全性・利便性の高いBYODを実現す る環境が整ってきたといえます。 MAMとは、何を管理する仕組みですか?

Q.

MDM(Mobile Device Management)とは、 どこが違うのですか?

Q.

MAMによって、どのようなサービスが可能になりますか?

Q.

●本誌記載の内容について 社外からの寄稿や発言は、必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。 画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。 ● 本誌記載の他社登録商標

※ Windows、Windows XP、Windows 7、Windows Server、Hyper-Vは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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ここは北アフリカ、リビア最大の都市遺跡「レプ ティス・マグナ」。トリポリの東方100キロの地 中海沿岸に、2∼3世紀頃、この土地で生まれた ローマ皇帝セプティミウス・セウェルスによっ て建設された。最盛期には10万人が暮らす都 市となり、ローマをも凌ぐといわれるほどの繁 栄を見せた。しかし、ローマ帝国衰退とともに 侵略と再建が繰り返され、その後サハラ砂漠 の砂がこの地を埋め尽くし、遺跡は深い眠りに つく。20世紀に発掘されるまで1000年以上砂 に埋もれていたが、その砂が、円形劇場や公共 広場といった見事な建造物や美しい彫刻を保 存する役目を果たしてくれたのだから、自然の 妙というほかない。写真は、偉容を誇る凱旋門 に続く道。 写真家 富井 義夫  Photographer・Tomii Yoshio ■ ホームページにて 「フォトギャラリー世界遺産」を掲載中 http://www.tomiiyoshio.com/

∼Street∼ レプティス・マグナ/ セウェルス帝の凱旋門とDecumanus St. (リビア)

参照

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