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えちぜん鉄道株式会社設立

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Academic year: 2022

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(1)地方鉄道運行再開による沿線住民の交通行動及び意識に関する調査・分析* −福井地域における地方鉄道を対象としてー Analysis on the effects of railway-service pause and restart on people’s travel behavior and consciousness* -As a case of Local Railway in Fukui堀井茂毅**・川口充康***・川本義海 ****・川上洋司 ***** By Shigeki HORII**・Mitsuyasu KAWAGUCHI***・Yoshimi KAWAMOTO****・Yoji KAWAKAMI ***** 表-1. モータリゼーションの進展、それに伴う 地. えちぜん鉄道株式会社設立. H.15 年 7 月. えちぜん鉄道運行開始 三 国 芦 原線、勝山永平寺線一部開通. H.15 年 8 月. 三国芦原線開通. H.15 年 1 0 月. 勝山永平寺線開通(全線開通). H.13 年 6 月. 域・都市構造の変 化 等 の 中 で、 地 方 鉄 道 利 用 者 は 長 期 的 減 少 傾 向 に あ り 、 地 方 鉄 道 の 多くは経 営面から存続の危機に追い込まれている。この. H.13 年 7 月. 状況に需給調整規制の撤廃が加わったことによ って、厳しい経営状況下にある地方鉄道事業者 は撤退の意思を表明し、全国各地域に鉄道存廃. えちぜん 鉄道運行 再開後. H.14 年 9 月. H.12 年 1 2 月. 代行バス 運行期間. H.14 年 1 月. H.4 年 2 月. 京福電鉄 運行期間. 1.はじめに. えちぜん鉄道再開までの経緯 京福電鉄より廃線・バス転換の 申し入れ⇒存廃議論の開始 電車正面衝突事故 2 度目の電車正面衝突事故 ⇒代行バスに転換 中部運輸局による「事業改善命 令」 第 3 セ ク タ ー に よ る存続で合意. の議論を投げかけている。 福井における鉄道存廃問題は、平成 4 年に京. 2 年余りという短期間の中で実体験することは. 福電鉄が一部路線 の 廃 止 ・ バ ス 転 換 を 表 明 し た. 極めて稀であり、鉄道有無両面から地域の人々. ことに端を発する。こうした存廃に対する地域. の交通行動や意識に与えた影響を実証的に把握. としての意思決定が持ち越された 中で、平成. し、鉄道の持つ価値について検討する意義は大. 12 年 12 月 、 翌 13 年 6 月 と 半 年 の 間 に 2 度の. きいといえる。. 事 故 が 引 き 起 こ さ れ た 。こ れにより 、 国 交 省 は. そこで本稿では、 「 運 行 休 止/ バ ス 代 行」 時 及. 事業者に対して前代未聞の「安全確保に関する. び「 運行再開 」後 の 代 行 バ ス ・ 鉄 道 利 用 者 、 沿. 事業改善命令」を発し、地域としては京福電鉄. 線住民へのアンケ ー ト 調 査 結 果 に 基 づ き 、 鉄 道. 越前線全線の「運行休止/バス代行」という事. の 有 無( 長 期 運 休 とそ の 再 開) が 地 域 住 民 に も. 態を経験することとなった。結果的に、福井方. たらした交通行動面・意識面への種々の影響を. 式ともいえる上下分離に基づく第 3 セクター. 把 握 ・ 分 析 し 、 地 方 鉄 道 が も た ら し て い る 地域. 「えちぜん鉄道」による運行再開に至り、地域と. へ の 社 会 的 便 益 に つ い て検 討す る と と も に 、今. してみれば、京福による鉄道運行時、休止/バ. 後の利用促進の検討に資する情報・知見を導き. ス代行時、そ し て 新 し い か た ち で の 運 行 再 開 と. 出すことを目的とする。. いう 3 つ の 状 況 を 経 験 す る こ と と な っ た ( 表1)。 新 し い 交 通 施 設 を 導 入 す る に あ た っ て の 効. 2. 対 象 路 線 の 現 状 と 調 査 の 概 要. 果予測に 関 連 す る 研 究 、 導 入 後 の 影 響 ・ 効 果 に. (1) 鉄 道 利 用 者 数 の 推 移 ( 図 -1). 関 す る 実 証 的 研 究 は 数 多 く あ る 。し か し、 同一. 京 福 電 鉄 運 行 時 の 利 用 者 数 は 、 昭 和 39 年を. 地 域 で 鉄 道 運 行 の 有 → 無 → 有 の 3 つの状況を約. ピ ー ク に 減 少 し 始 め 、 運 行 休 止 直 前 の 平 成 12. *キーワーズ:地方鉄道、交通手段選択、公共交通需要 **正会員、福井大学大学院工学研究科 連絡先:〒910-8507 福井市文京 3-9-1 福井大学工学部建築建設工学科 川上研究室 TEL0776-27-8608 E-mail:[email protected] ***学生員、福井大学大学院工学研究科 ****正会員、博(工)、福井大学大学院工学研究科 原子力・エネルギー安全工学専攻 *****正会員、工博、福井大学工学部、建築建設工学科. 年 に は ピ ー ク 時 の 1/5 で あ る 約 8,300 人/日にま で減少した。このような厳しい状況に起きた突 然 の 鉄 道 運 行 休 止 に よ っ て 、 代 替 手 段 である代 行バ ス の 利 用 者 数 は 、 京 福 電 鉄 運 行 時 の 約 3 割 程度にまで落ち込んだ。この事実はバスでは鉄 道にとって代われないことを実証している。.

(2) (人/日). え ち ぜ ん 鉄 道 と し て 運 行 再 開 後 の 利 用 者 数 は 、 10,000 時 と と も に 回 復 し つ つ あ り 、 全 線 開 通 2 ヶ月後. 8,000. の平成 15 年 12 月 に は 、 京 福 電 鉄 運 行 休 止 直 前. 6,000. の 8 割程度にまで回復している。地域で支える 仕組みのもとで再開させたことを考慮すると、. H15.8.10 三国線開通. H13.6 約 8,300人 運 行 休 止. H15.10.20 勝山線開通 約6,500人. H15.7.20 部分開通. 京福電鉄 4,000 運 行 期 間 2,000. 代行バス 運行期間. 鉄道事業者だけでなく地域としても新鉄道の利. えちぜん鉄道再開後. 0. 用 者 増 を 図 る こ と が 最 重 要 課 題 といえる 。 (2) 調 査 方 法 及 び 結 果 の 概 要. H12. 図-1. 表-2. ア ン ケ ー ト 調 査 は 、 え ち ぜ ん 鉄道沿線 9 市町 村に居住する人を対象に実施した。 調査は、え. H14.8. H15.7. H15.8. H15.9. H15.10 H15.12. 京福電鉄運行時から現在までの利用者数の推移 アンケート配布・回収状況. 配布票数 区長を通して配布 5.387 票. 回収票数 区 長 を 通 し て 回収 3,704 票(69% ). ち ぜ ん 鉄 道全 線開 通 2 ヶ 月 後の 平成 15 年 12 月. 沿線住民 調査. 上 旬 に 実 施 し た 。 配 布 回 収 状 況 を 表 -2 に 示 す 。. ※分析では徒歩圏内(徒歩 5 分以内)住民の 2,394 票を用いる. なお以下の分析では、鉄道の利用可能性を考慮 し、最寄駅徒歩圏内居住者の回答分を用いるこ. 代行バス 代行バス. ととする。 以 上 の 運 行再 開 後 の 調 査 結 果 に 加 え 、「 運行. 36% 京福電鉄利用者 京福電鉄利用者 8% 27%. 路線バス 路線バス. 図-2. 14% 15%. 自動車運転 自動車運転. その他 その他. 自動車送迎 自動車送迎. 運行休止による交通手段の変化. 休 止/ バ ス 代 行 」 時 に も 同 様 な 調 査 を 実 施 し て 路線バス 路線バス. おり、運行有無比較の観点から分析においては そのデータも一部用いている。 3. 鉄 道 運 行 休 止 ・ 再 開 に よ る 交 通 行 動 の 変 化. 自動車運転 自動車運転. 12% 代行バス 代行バス. 図-3. 京 福 電 鉄 運 行 時 、 休 止 時 及 び 再 開 後 の 3 つの. 48%. 15%. 鉄 道 運 行 休 止 に よ る 旧京 福電 鉄利 用 者 の 手 段. その他 その他. 8% 9%. 新規利用者層 新規利用者層. 運行再開による交通手段の変化 代行バス運行開始後外出するようになった. 運行休止による 外出機会の変化. 与 え た 影 響 の 程 度 とそ の内 容 に つ い て 考 察 す る 。 (1)利用交通手段 の 変 化. 8%. えちぜん鉄道 えちぜん鉄道 利用者 利用者. 状 況 間 の 交 通 行 動 変 化 を 、 利 用 交通 手 段 、 外 出 機会 等の 点 か ら 捉 え 、 鉄 道 が 実 際 の 交 通 行 動 に. 自動車送迎 自動車送迎. 変わらない. 減った. 72%. 19%. 鉄道再開後外出するようになった 増えた. 運行再開による 外出機会の変化. 52%. 26%. 21%. 転換 状 況 及 び 運 行 再 開 に よ る え ち ぜ ん 鉄 道 へ の 手段 転 換状 況 は 図 -2、3 に 示 す 通 り で あ る 。 運 行 休 止 に よ る 代 行 バ ス へ の 転 換 は 、 旧 京福 電鉄 利 用 者 の 36% に 過 ぎ ず 、 送 迎 を 含 め た 自 動 車 系 手 段 へ の 転 換 が 42% と 代 行 バ ス へ の 転 換 を 上回っていることが注目される。運行再開後は、 代 行 バ ス か ら の 手 段 転 換 者 に 加 え 、23%が自動 車運転・送迎からの転換である。このことは、 バスは必ずしも鉄道の代替と成り得ないこと、 また車との競合という点でバスは鉄道に基本的 にかなわないことを示している。さらにえちぜ ん 鉄 道 の 利 用 者 の 約 9%が 新 規 利 用 者 で あ る と いうことは、鉄道の再開を機にその利用を通し て新たな生活活動の機会を持った人が少なから ず存在していることを示している。. 0%. 20%. 図-4. 40%. 60%. 80%. 100%. 外出機会の変化. (2) 外 出 機 会の変化 鉄道運行休止時の代行バス利用者、及び再開 後のえちぜん鉄道の利用者を対象として、それ ぞ れ の 外 出 機 会 の 増 減 状 況 を 示 し た も の が 図-4 である。運行休止により代行バス利用者の 19% の 人 が 外 出 機 会 を 減 少 さ せ た と し て い る 。 その一方、えちぜん鉄道利用者の中では「外出 機 会 が 増 え た 」 と す る 層 が 26% を 占 め て い る 。 加 え て 21% の 人 が 鉄 道 再 開 を き っ か け に 新 た に外出機会を持ったと回答しており、鉄道の運 行再開によって、その利用者の約半数が生活活 動そのものを大きく変化させたことがわかる。.

(3) 表-3 総合的な影響 良. 不変. 悪. 運行休止・再開による影響感. 外出機会. 交通費. 送迎機会. 家族心配. 休止に よる影響. 増. 不変. 不変. 減. 不変. 減. 増. 不変. 減. 増. 不変. 減. 鉄道利用有. 52%. 47%. 1%. 33%. 54%. 13%. 54%. 46%. 1%. 38%. 61%. 0%. 鉄道利用無. 8%. 91%. 1%. 5%. 94%. 1%. 34%. 66%. 0%. 19%. 81%. 0%. 総計. 28%. 71%. 1%. 17%. 77%. 6%. 40%. 60%. 0%. 27%. 73%. 0%. 再開に よる影響. 鉄道利用有. 91%. 9%. 0%. 1%. 72%. 27%. 6%. 67%. 27%. 3%. 59%. 38%. 2%. 68%. 30%. 鉄道利用無. 55%. 42%. 3%. 1%. 97%. 3%. 3%. 93%. 4%. 1%. 81%. 17%. 1%. 85%. 14%. 総計. 67%. 31%. 2%. 1%. 88%. 11%. 4%. 85%. 11%. 2%. 77%. 22%. 1%. 80%. 19%. 鉄道の再開は単に利用者数だけでは判断し得な. において、休止時にはマイ ナス、運行再開後に. い、利用者の生活活動の質的側面にもプラスの. はプラスの同じく 対照 的 な 評 価 を し て い る 。 実. 影 響 を も た ら し て い る とみ ることができる。. 際 に 利 用 す る こ と に よ る 直 接 的 便益 と は 別に、 鉄道の存在そのものが非利用者に対して間接的. 4. 鉄 道 運 行 休 止 ・ 再 開 に よ る 住 民 へ の 影 響. 便益をもたらしていることを示している。同時. これまでにみてきたように、鉄道の運行休. に運行していた鉄道が突然休止され、そして運. 止・再開 と い う一連の 交通条件変化 の中で 、交. 行が再開された状況を経験することを通して、. 通行動や生活活動 を変 化せ ざ る を得 な か っ た層 、. 利用者のみならず非利用者にも鉄道の価値、存. あるいは 場 面 が 生 じ た わ け であるが 。 ここでは. 在意義を実感として認識させることとなり、こ. こ う し た 状 況 を沿 線 住 民 が ど の よ う に 評価した. れが 再 開 に 向 け て の 地 域 合 意 を 形 成 す る 一 因 に. か 、 つま り そ の 影 響 を 種 々 の 面 で 主 観 的 に ど う. なったものと推察される。. 受 け 止 め て い る か に つ い て 考察 す る 。 そ こ で 、 鉄 道 利 用 の 有 無 と い う 属 性 別、また. 5. 沿 線 住 民 の 今 後 の 鉄 道 の 利 用 可 能 性. 休 止 に よ る 影 響 と 再 開 に よ る 影 響が 比 較 で き る. えちぜん鉄道として新たなかたちで運行を再. ように沿線住民の評価結果を集計したものの一. 開 し た現在、 そ れ がも た ら す社会的 便益を さら. 部 が 表-3 で あ る 。こ れ によると 鉄道利用 者の 9. に生 み 出 し、 存在価値 を確 固と す る た め に 、利. 割以上が、鉄道非利用者においても過半数の. 用 促 進 は 今 後 の 最 重 要 課 題 で あ る 。 そ こ で、本. 55% が 、 鉄 道 の 再 開 に 対 し て 「 良 か っ た 」 と 指. 節では沿線住民を各状況間における交通手段の. 摘している。. 選 択 パ タ ー ン か ら層 化 を 行 い 、 層 間 の 利 用 意. こうした総合影 響 評 価 の背景に あ る も の を み. 識・意向 の 差 異 を 明 ら か に す る こ と に よ り 今後. る た め に 、 個 別 影 響 内 容 ご と に みた 結 果、以下. の鉄道利用可能性について検討する。なお、本. の点が指摘できる。. 稿では新規利用者層の増大が利用促進において. 鉄 道利用者においては、外出機会や行動範囲. 重 要 と の 認 識 か ら 、 特 にえ ち ぜ ん非 鉄 道利用者. の減少や移動にかかる時間的、費用的負担等、. 層 に 着 目 す る 。 手 段選 択パ タ ー ンと そ の 構 成を. 運行休止によるマイナスの影響評価は様々な面. 表-4 に 示 す 。. に 及 ん で い る 。 一 方、 運 行 再 開 に よ る 影 響 に 関 しても同様な面でプラスの評価となっており、 鉄道の運行休止及び再開において、 両者のマイ ナス面とプラス面の影響は若干の程度差はある が、ほぼ 対照 を な す 結 果 と な っ て い る 。 こ の こ. 表-4. 手段選択パターンによる層化. 京福電鉄の 代行バスの えち鉄の 利用有無 利用有無 利用有無. 人数 (構成比). 層名. 〇. 〇. 〇. 287 人(16%). 継続利用層. 〇. ×. 〇. 330 人(18%). 鉄道再利用層. ×. ×. 〇. 118 人(6%). 新規利用層. とは 、鉄 道 の 運 行 休 止 と 再 開 の 両 面 か ら 地 域 に. 〇. ×. ×. 75 人(4%). 鉄道離れ層. おける鉄道の役割を実証している。. ×. ×. ×. 1020 人(56%). 非鉄道利用者に着目すると「家族の送迎機 会」や「家族の外出に対する心配」といった面. 有効回答数. 非利用層. 1830/2349:78%.

(4) (1) 鉄 道 利 用 者 の 利 用 増 大 可 能 性. 継続利用層. 18%. 82%. 現 鉄 道 利 用 者 で あ る 「 継 続 、 再利 用 、新規利 用層」の今後の 利用意向についてみたものが. 鉄道再利用層. 33%. 67%. 図 -5 で あ る 。「 新 規 利 用 層 」 で は 、 過 半 数 の 57% が「 条 件 次 第 で 今 以 上 利用 」 と し て お り 、. 新規利用層. 利用促進のターゲ ッ ト とな り え る 層 で あ る こ と. 0%. 図-5. 常的 か つ 拘 束 的 に 鉄 道 等 、 公 共 交 通 を 利 用 し て 100%. 「条件次第で今以上利用」との意向を示している。. 80%. (2) 非 鉄 道 利 用 者 の 利 用 可 能 性. 60%. 非 鉄 道 利 用 者 で あ る 「 鉄 道 離 れ、 非 利 用 層 」 40% 20%. ほとんど利用していない「 非利用層」に比べ、. 0%. 関心なし. 33%. 必要性 再認識. 70%. 63%. 必要と思う ようになった. 45%. 36%. 鉄道離れ層 非利用層. 利用可能性:大 鉄道離れ層 (〇⇒×⇒×). を示している。しかしながら「非利用層」にお い て も 70% も の 人 が 鉄 道 の 利 用 意 向 を 示 し て えちぜん鉄道 非利用者. いても鉄道を利用する可能性が十分にあること がわかる。 非利用層 (×⇒×⇒×). に ま と め た も の が 図-7 で あ る 。「 非 利 用 層 」 は 、 意識・意向の差異から「利用促進すべき層」. 鉄道の必要性認識度. 非鉄道利用者の利用意向及び必要性認識度. た「鉄道離れ層」において利用意向及び必要性. さ ら に 、 上 記 の 結 果 か ら 利 用 可 能 性 を程度別. 100%. 現鉄道利用者の利用意向. 条件次第 で利用. 図-6. 80%. 現在と変わりなく利用. 鉄道離れ層 非利用層. 以 前 (旧 京福 電鉄 運 行 時 ) に 鉄 道 を 利 用 し て い. が か な り み ら れ る こ と か ら 、「 非 利 用 層 」 にお. 60%. 利用するつ もりなし. 90 %. た も の が 図 -6 で あ る 。 こ れ よ り 、 公 共 交 通 を. いること、また鉄道の必要性を認識し始めた層. 40%. 鉄道の利用開始意向. い る 層 と い え る が 、 そ れ で も 20~30% の 人 が. の認識度は高く、鉄道へ手段転換しやすいこと. 20%. 43%. 条件次第で今以上に利用. を 示 し て い る 。 一 方「継続 、再 利 用 層 」 は 、 定. の今後の利用意向及び鉄道の必要性認識度をみ. 57%. ・利用意向は高い 6% ・鉄道の必要性も認識 ・以前に電車利用経験有. 積極的に 利用促進すべき層. ・利用意向は高い 66% ・鉄道の必要性も認識 ・全体の6割を占める. 積極的に 利用促進すべき層. ・利用意向は無し 19% ・鉄道の必要性は認識 ⇒鉄道のサポーター. 意識を 継続させるべき層. ・利用意向無し 9% ・鉄道に関心がない ⇒公共交通無関心層. 関心を 持たせるべき層. 利用可能性:小. 図-7. 非鉄道利用者の利用可能性に関する総括図. 「 意 識 を 継 続 さ せ る べ き 層 」「 関 心 を 持 た せ る べき層」に分けることができる。今後はそれぞ れの層を対象としたきめ細やかな利用促進策の 展開 、鉄 道 に 対 す る マ イ レ ー ル 意 識 の 醸 成 を 促 すことが 鉄 道 の 活 用 に 結 び つ く も の と 思 わ れ る 。. ったということである。さらに、上記のことが鉄道 の利用意向にも反映されており、非鉄道利用者にお いても、意識の変化を通して今後十分に利用する可 能性があることがわかった。 今後は、鉄道の運行再開により高まった関心を維. 6.まとめ 本研究では、同一地域で鉄道運行の有→無→有と. 持、拡大させていくこと、そして実際に利用増に結 びつけていくためのターゲットを絞ったきめ細やか. いう3つの状況を経験した福井地域において、沿線. な対策(例えばTFP2))等の展開が求められてい. 住民の交通行動・生活活動の変化及び影響をアンケ. る。. ート調査を用いて実証的に明らかにした。本研究で. 参考文献. 特に着目すべき点は、鉄道の「突然の運行休止」、. 1)地方鉄道問題に関する検討会;地方鉄道復活の. そして「新たなかたちでの再開」を地域が経験した. ためのシナリオ 2)谷口綾子;TDM の心理的方略としてのTFP(ト. ことを通して、利用者のみならず非利用者にも鉄道. ラベル・フィードバック・プログラム)−実践的課. の価値、存在意義を実感として認識させることにな. 題と展望―土木学会論文集(2003).

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