ネット公開版 「伊予鉄道」
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・ホームページに掲載するにあたって、画像や文章を改変しています。そのため冊子 のSTATION の内容とは異なる場合があります。 ・一部の画像・文章を除き、著作権は高槻高校・中学校鉄道研究部(以下当部という) にあります。 ・文章・画像の転載はおやめください。(ただし当部部員を除く) ・特に引用と明記されている画像は当部に著作権がありませんので転載は絶対におや めください。 以上の4点を御理解いただいた上で「伊予鉄道」の原稿をお読み下さい。 2012 年 10 月 1 日 高槻高校・中学校鉄道研究部伊予鉄道について
↑坊ちゃん列車 筆者撮影■はじめに
伊予鉄道株式会社(以下、伊予鉄道)は、明治 21 年に日本初の狭軌の軽便鉄道として 誕生しました。当時走っていた列車は、夏目漱石の『坊ちゃん』にも登場し、“マッチ 箱のような汽車”と書かれました。その後、流通や飲食といった鉄道以外のグループ 会社も誕生しています。社紋はイを4 つ組み合わせて 「イヨ」の意味を表しています。車両の塗装はみかん をイメージしたオレンジ色ですが、コーポレーション カラーは青色となっています。また、伊予鉄道は今年 で創立125 周年を迎え、数多くのイベントが実施され ています。 ↑伊予鉄道の社紋 伊予鉄道株式会社-会社案内より引用 http://www.iyotetsu.co.jp/company/info/■路線
①松山市内線 市内線、市内電車とも呼ばれている路線で「路面電車」と言った方がイメージしやすいと思います。松山市内線は、松山市駅前を拠点として松山城を囲むように運行さ れている環状線(1,2 系統)や、道後温泉と松山市駅前(3 系統)、JR 松山駅前と道後温泉 (5 系統)、本町六丁目と道後温泉を結ぶ系統(6 系統)の 4 路線で運行されています。ま た、古町~JR 松山駅前~道後温泉、松山市駅前~道後温泉間では、「坊ちゃん列 車」が運行されています。 ↑松山市内線の路線図です wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 ②郊外線 大型の電車(阪急など、1 両が 20m 程の車両)を使用する路線で、郊外電車と呼ばれ ています。郊外線は、松山市駅を拠点として高浜へ向かう高浜線、郡中港へ向かう郡 中線、横河原へ向かう横河原線の3 路線があります。また、大手町には郊外線と松山 市内線が平面交差することで有名なダイヤモンドクロスがあります。 ←大手町のダイヤモンドクロス ここでは、郊外線の電車が優先的に通 過します。そのため、松山市内線の電 車は車と共に踏み切り待ちをします。 日写会関西支部長のブログ-平面交差2連発~伊予鉄道古町と大手町のダイヤモンドクロス~より引用
http://blogs.yahoo.co.jp/xdptj870/12927834.html
■使用車両
●松山市内線 坊ちゃん列車 (1 号機関車・14 号機関車・ハ-1・ハ-2・ハ-31) wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 坊ちゃん列車は、軽便鉄道時代に活躍していたSL です。それがディーゼル化改造 の上復元されました。坊ちゃん列車は2 編成復元されており、上の写真は復元第 1 編 成です。ディーゼルになったため煙は出ません が、水蒸気を使用したダミーの煙を出す発煙装 置が採用されています。また、蒸気機関車なら ではのドリフト音はスピーカーによって鳴らさ れ、汽笛も当時の音が再現されています。 ←坊ちゃん列車復元第2 編成 14 号機関車・ハ-31 wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93第1 編成は、1 号機関車・ハ-1・ハ-2 という編成です。 坊ちゃん列車は、駅で方向転換(機関車を前に付け替える)しなければならないので すが、その方法が下の図です。 ←駅に到着した坊ちゃん列車はまず、機関車 と客車を切り離しします。 ←次に、機関車のみを移動させます。 機関車を人力で回転させます。→ ←回転した機関車を移動させます。 客車を人力で客車を移動させます。→ ←客車を連結します。 機関車を人力で回転させる場面です。→
(1)~(5)までの図 伊予鉄道株式会社-坊ちゃん列車の回転についてより引用 http://www.iyotetsu.co.jp/botchan/about/tenkai/ 機関車回転写真 wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 モハ50 形 wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 モハ50 形はナニワ工機(現アルナ車両)と帝國車輛工業で製造されました。自社発注 車と他社からの譲渡車がありましたが、譲渡車はすでに全廃されました。モハ 2100 形増備により廃車が進行していますが、依然として松山市内線の主力です。 モハ2000 形
wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 モハ2000 形は、京都市交通局が市電用として新造し、その後伊予鉄道に譲渡され ました。車齢は40 年を超えていますが、定期的に設備の更新が行われているため、 同世代ながら廃車が進んでいるモハ 50 形とは対照的に今後も松山市内線の主力とし て運用されると思われます。 モハ2100 形 wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 モハ2100 形は、松山市内線のバリアフリー化と、旧型車両を置き換える目的で登 場しました。この車両は伊予鉄道で初めてのVVVF インバータ制御となっています。 低床で乗り降りしやすいのですが、定員が従来車より少ないという問題もあります。 ※VVVF インバータ制御:従来の車両とは違い、電気の無駄を削減できる装置です。 ●郊外線 700 系
wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 700 系は京王電鉄が新造し、その後伊予鉄道に譲渡されました。郊外線用電車の中 で3000 系に次いで両数が多いです。しかし、車齢が高く 3000 系によって置き換えが 進んでいます。 610 系 wikipedia-伊予鉄道より引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93 610 系は 1995 年にアルナ工機で製造されました。中古車が多い中で、数少ない自 社発注車です。また、伊予鉄道で初めて車椅子スペースと優先座席が設置されました。 3000 系 3000 系は京王電鉄で運行されていた ものを、下回りを中心に改造されて使用 されています。郊外線では初めての VVVF インバータ制御を搭載していま す。車内には、おもいやりゾーン(優先座 席)と車椅子スペースが設置されていま す。 wikipedia-伊予鉄道より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%89%84%E9%81%93
■創立
125 周年
●シンボルマーク 全従業員から「伊予鉄道を表す漢字」が募集され、選ばれた一字は「道」でした。 伊予鉄道の電車やバスのカラーであるオレンジのラインで、地域の方と伊予鉄道をつ なぐ「道」を表し、未来へ続く道として無限の形(∞)で表しています。 ←創立125 周年のシンボルマーク 伊予鉄道株式会社-伊予鉄道 125 周年より引用 http://www.iyotetsu.co.jp/125th/ ●伊予鉄道125 周年記念電車 シンボルマークと同じく、電車側面のオレンジのラインを「道」に見立て、その上 に電車・バス沿線のさまざまな風景や、「ひと」「まち」「環境」をシルエットで描いて います。また各扉には、感謝の気持ちを込めたメッセージを配置し、みらいへの道を より豊かで楽しいものにしたいという想いをカラフルな色で表現しています。 伊予鉄道 株式会社-伊予鉄道 125 周年より引用 http://www.iyotetsu.co.jp/125th/ ●伊予鉄道125 周年記念電車の愛称 人のあたたかさを感じる「だんだん」に、未来に向かって走り出すような「ワン・ ツー・ゴー」というフレーズを組み合わせた愛称です。周年の数字「125」を、最初の2 つは英語読みの「ワン・ツー」、最後は数字の 5【ご】、英語で「進む」の Go【ゴ ー】、乗り物の愛称に使われる号【ごう】をかけて「号」としたものです。 ↑伊予鉄道125 周年記念電車の愛称 伊予鉄道株式会社-伊予鉄道 125 周年より引用 http://www.iyotetsu.co.jp/125th/ ■IC い~カード ICい~カードは伊予鉄道が発行するICカード(関西でいうICOCAやPiTaPa)です。 使い方はICOCA とあまり変わりませんが、特徴としては、電車やバスに乗ると割引 があるということです。またカードの種類には小児用、障害者大人用、障害者小児用 があります。 伊予鉄道株式会社-IC い~カードより引用 http://www.iyotetsu.co.jp/e-card/