精密制御人工震源に要求される位相精度
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(2) I-A089. する.. 図 4 に観測時間長と推定誤差の関係を示す.縦軸が深さの 推定値の標準偏差 [m] ,横軸が観測時間である.また,こ れまでは観測ノイズの強さを σ = 100[µkine] としたが,図 には σ = 1.0, 10.0[µkine] の場合も示してある.深いボア. Error(d). ホール中に地震計を設置した場合には,観測ノイズは数十. [µkine] 以下となる.. 1.5. 1.0. 2.0. 2.5. standard deviation [m]. 500. 3.0. depth of reflective surface [km]. 図 2: ある観測ノイズに対する関数 Error(d). σ=100 [µkine] σ=10 [µkine] σ=1 [µkine]. 400 300 200 100. 図 2 を見ると,ほぼ等間隔に Error(d) が極小値をとる. 1. 深さ d が存在することが 分かる.この間隔は,約 110[m]. 10 Observation time [day]. 100. である.今回のシ ミュレ ーションで用いた周波数 14.0 ∼ 図 4: 観測時間長と推定誤差の関係. 16.0[Hz] から S 波長を計算すると,約 λvs = 236 ∼ 206[m] である.これより,反射面の深さ d を与える候補点は,S 波の半波長間隔で存在することが分かる.図 2 の例では, 候補点のうち,d = 2305[m] が推定される深さとなる.. 図 4 から観測時間長の増加に伴い,誤差が小さくなる様 子が見れる.S 波の半波長を分解能の目安とすれば,ノイ ズが σ = 10[µkine] の場合であれば ,約 10 日間の観測に. 3.2 モンテカルロシミュレーション. より必要な分解能を得ることができる.. 上述の推定方法を用いて,モンテカルロシミュレーショ ンにより d の推定誤差を求める.d を推定する試行回数は. 4 まとめ. 2000 回とする.観測時間長 Ts = 10 日とし た場合の d の 確率分布を図 3 に示す.. 本研究では,1 つの反射面をもつ全無限媒体に精密制御. pdf of the expected depth. 人工震源を 1 台ほど 配置し た場合を考え,反射面と人工 震源との距離を推定した.また,モンテカルロシミュレ ー. 0.015. ションを用いて,ある分解能を実現するのに必要な観測時 間長を求めた.この観測時間長からは,精密制御人工震源. 0.010. に必要な位相の長期安定性や,観測におけるサンプリング との同期に要求される精度が決まる.. 0.005. 今後は,本研究により得られた成果を元に,現場試験で 得られる試作機の性能結果と比較しつつ,精密制御人工震. 0.0 1.0. 源や観測装置の設計を行っていく. 1.5 2.0 2.5 depth of reflective surface [km]. 3.0. 5 参考文献. 図 3: Ts = 10 日のときの d の確率分布. 1) 東原 紘道,ACROSS the tide of recession, 月刊地球. 図 3 を見ると,2000[m] を中心にパルス状に確率の高い 反射面の深さ d が現れる.図 2 のところで説明したように, この間隔はほぼ S 波の半波長と等し い.観測時間長を 10. 号外,20,pp.204-208 ,1998 2) 佐伯 昌之,精密制御人工震源の波動場励起力に関す る理論的研究,応用力学論文集,Vol.3 ,pp.679-686. 日とした図 3 の例では,d = 2000 ± 20[m] と推定する確率 は約 19 %である. 次に,観測時間長 Ts を変化させたときの,深さの推定 誤差の変化を見る.推定誤差は,標準偏差により定義する.. -179-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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