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写真-1 に現場混合試験の全景を示す

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Academic year: 2022

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石炭灰造粒物による津波堆積へドロの再資源化について(その3 現地試験)

㈱エネルギア・エコ・マテリア 正会員 ○齊藤 直 樋野和俊 宮國幸介 広島大学 正会員 日比野 忠史

日本国土開発 株式会社 正会員 山野 雅彦 1.はじめに

東北太平洋沖地震の震災復興において,膨大に発生する津波堆積物(以下,津波堆積ヘドロ)の不良土を 改良し良質土を土構造物に利用する事が急務となっている。㈱エネルギア・エコ・マテリアでは,石炭火力 発電所から発生する石炭灰を造粒固化したものを津波堆積ヘドロへの適用について室内試験を行い良好な結 果を得た,本稿では,実証試験による結果について報告する。

2.材料特性

Hiビーズの最適含水比は 40.0%と粘性土に近い水準 にある。このことは,粒子内部に周辺の水分を吸水する能 力を持ち,対象土と混合した場合,混合土全体の見掛け上 の含水比は低下しないが,改良対象土の含水比を低下させ ることとなる。また,石炭灰造粒物は,未水和のカルシウ ムを含有しており,長期的に硬化して強度増進することが 報告されている1)。表-1 に締固め性能曲線を示す。

3.現場混合試験

室内試験結果から,被災地へのHiビーズの適用性が得 られる可能性が示唆された。石巻市の粘性土(自然含水比

ωo= 40.0%)を使用して現場混合試験を実施した。土と石炭灰造粒物の混合には,混合時に粘性土のこね返 しが生じない混合機械として,粘性土系混合に優れておりかつ破砕能力が高い回転式破砕混合機(ツイスタ ー,能力:30m3/hr,750rpm/min)を使用した。写真-1 に現場混合試験の全景を示す。試験は,質重量比で 10%,20%,25% 添加した 3 配合ケースで試験を行なった。性能の確認は,強度試験は現場混合した改良土 によるモールドでのコーン指数,環境の確認は,混合後の仮置土の臭気測定を行なった。

4.試験結果 4-1 強度試験結果

図-2 に強度試験の結果を示す。コーン試験の結果,現場混合の精度や団粒化の状態の影響を受け,材齢 7 日強度と対比して再転圧強度は若干低下する傾向が見られたが,材齢 7 日および再転圧の強度から判断する と,20% 混合でⅡ種改良土相当の強度が得られる結果となった。

キーワード 震災ヘドロ,石炭灰造粒物,有効利用

連絡先 ㈱エネルギア・エコ・マテリア(〒730-0042 広島市中区国泰寺町 1 丁目 3 番 32 号 TEL:082-545-1543)

図-1 石炭灰造粒物の締固め性能曲線

土砂投入口 石炭灰造粒物 投入口

破砕混合機

混合土出口 異物選別篩

写真-1 現場混合試験全景

土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月)

‑705‑

Ⅵ‑353

(2)

4-2 臭気試験結果

図-3 には,混合後に集積した改良土の臭気測定結果 と,混合土を容器内に入れて気中開放条件で 10 日間放 置した改良土の臭気測定結果を示す。乾燥による臭気 の低下を防止するため,霧吹きによって表面を湿潤状 態に維持した。石炭灰造粒物を混合した改良土は,改 良直後に集積した状態から臭気レベルが 50~60% 低 減され,概ね 20% 以上の混合を行なうことで臭気の 低減が図られるものと考えられた。また,容器内で 10 日間気中開放条件とした場合も同様に臭気の低減が図 られた。気中開放条件の結果において,石炭灰造粒物 の混合量が多い場合に臭気が増大した結果となってい るが,これは湿潤状態の差異によるものと推察される。

いずれにしても,現場混合した団粒状の改良土は,臭 気が発生する原泥の粘土塊の周囲を石炭灰造粒物でコ ーティングされた状態となり,室内試験で得られた原 泥上への石炭灰造粒物の覆砂と同様の状態・効果が現 場混合でも得られることが期待できる結果となった。

5.まとめ

強度では,石巻市の高有機粘土においても 20%程度 の石炭灰造粒物を混合することで,土の性状が改善さ れ,Ⅱ種改良土(qc≧800kN/m2)と同等の強度が得ら れることが確認された。

臭気では,混合時に小さな団粒状になった原泥の周 囲に石炭灰造粒物がコーティングされるため,50~60%

の臭気抑制が行なわれることが明らかとなった。特に 新設される土構造物を模した開放条件での臭気レベル は,大きな悪臭を感じられないレベルとなった。

石炭灰造粒物による強度改善効果は,砂質土への物 性改善効果が大きいと考えられ,転圧した状態の供試 体をほぐしても,再度転圧することで強度が大きく低 下しないことが確認された。これは,震災復興での津 波堆積ヘドロの処理と新設土構造物の構築時期に時間 差が生じた場合において,特に有用な性能であると考 えられた。図-4 に石炭灰造粒物による津波堆積ヘドロ の再資源化の流れを示し,まとめとしたい。

6.参考文献

1)藤原哲宏・西浦大貴・日比野忠史・吉岡一郎:河口堆積ヘドロと石炭灰から造る地盤改良材の物理特性,海洋開発論文集,

Vol.26pp.105-110,土木学会,2010.8.

0 500 1,000 1,500 2,000

10% 20% 25%

コーン指数(kN/m2

混合直後 7日後 再転圧

図-2 現場混合でのコーン試験結果

0 100 200 300 400 500 600

臭気Level

 原泥   10% 20%   25%

改良直後

0 25 50 75 100 125 150

臭気Level

原泥 10% 20% 25%

気中開放10日後

図-3 現場混合土の臭気測定結果

図-4 活用イメージ 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月)

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参照

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