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新 年 を 迎 え て

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Academic year: 2021

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(1)2. 新 年 を 迎 え て. 新 年 を 迎 え て 農林水産省消費・安全局植物防疫課長. 松. 岡. 謙. 二. 2019 年を迎え,皆様に新年のお慶びを申し上げます。 植物防疫課における最近の動きと所感を申し上げ,新年 の挨拶とさせていただきます。 2018 年は全国的に降雨が多い年でした。特に 7 月に は東海以西の西日本地域を中心に豪雨に見舞われ,各地. また,訪日旅行者や国際郵便物の取扱いの増加に伴 い,携帯品や郵便物として輸入される植物が増加してい ますが,これらは,病害虫の侵入経路として見過ごせな いものとなっています。このため,携帯品や郵便物とし て輸入される植物については,輸出国が発行した検査証. で病害の発生拡大が懸念されました。特に愛媛県下のか んきつ園では,スプリンクラーや農道が破損し,防除が 実施できない状況となりました。カンキツ黒点病の多発 が懸念されたことから,ドローンによる空中散布が行わ れました。 リンゴ黒星病が青森県を初めとする主産県で多発し,. 明書の添付がなくても輸入検査に合格した場合は輸入を 認める取扱を行っていましたが,昨年 10 月にこの取扱 を廃止し,水際での検査を強化することとしました。 次 に,国 産 農 産 物 の 輸 出 促 進 に つ い て は,政 府 は 2019 年に農林水産物・食品の輸出額 1 兆円の目標に向. 注意報等により防除の徹底が呼びかけられました。最終 的には,平年並の収穫量に落ち着いたものの,DMI 剤 耐性菌が他県でも見られる等,引き続き的確な対応が求 められます。 病害虫防除においては,迅速な情報収集と生産者に役 立つ病害虫発生情報の提供が必要です。このため効率的 な発生予察システムの構築を目指します。また,AI に. けて取組が進められています。2017 年の輸出額は,8,073 億円となり,昨年は,1〜9 月輸出額は対前年同月比で 15.2%の伸びとなっています。植物検疫協議についても, 国,地域別の輸出拡大戦略に位置づけられた国や品目に ついて重点的かつ戦略的に植物検疫協議を進めていま す。昨年は,ベトナム向け玄米の輸出解禁,中国向け精 米の精米工場およびくん蒸倉庫の追加,カナダ向けりん ごの生果実の袋かけまたは臭化メチルくん蒸に代わる検 疫措置の追加等の条件緩和が実現されました。. 植物防疫. よる病害虫の画像診断,防除適期の判断等の自動化を進 めるため,都道府県等と協力して病害虫発生データのオ ープン化を進めていきたいと考えています。. 農薬散布時の省力化・効率化を図るため,ドローンの 利用が急速に増加しています。ドローンの利用拡大を進 めるため,農薬散布時において一定の安全措置を講ずる ことにより補助者の配置の廃止等規制緩和を進めること としています。平成 30 年度内の実現に向けて航空法を 所管する国土交通省と協力して準備を進めています。 2017 年 9 月に長野県諏訪郡原村で発生が確認された テンサイシストセンチュウ(Hs)については,国内に. おける発生範囲特定調査を行った結果,原村の一部地域 の計 117 圃場(約 35 ha)のみで Hs の発生が確認され ました。昨年 3 月までに全国で調査した結果,新たな Hs は確認されていません。4 月から緊急防除を開始し, 防除対策を実施するとともに,寄主植物の地下部等の移 動制限等,当該線虫のまん延防止対策を徹底しました。 ジャガイモシロシストセンチュウ,ウメ輪紋ウイルス も含め,病害虫の駆除,寄主植物の移動制限を実施し, 病害虫のまん延防止に努めていきます。 我が国未発生の病害虫の侵入は,我が国の農業生産に 大きな影響を及ぼすものであり,大きな防除費用の投下 が求められます。このため,都道府県の協力を得て実施 している侵入警戒調査を充実させる必要があります。 For the New Year.. 2. 植物防疫. By Kenji MATSUOKA. 第 73 巻第 1 号(2019 年). さらに,輸出に取り組む産地を支援するため,昨年度. から専門家による技術的サポートを実施しています。国 産農産物を輸出する際に輸出先国の植物検疫や残留農薬 をクリアするための防除・栽培方法のほか,訪日観光客 が農産物を持ち帰る際の検疫手続の円滑化についても, 専門家から助言を受けることができます。引き続き,輸 出に取り組む産地への後押しを積極的に行いたいと考え ています。 国連では,2020 年を国際年「International Year of Plant. Health 2020(IYPH2020)」とすることが昨年 12 月の国 連総会において採択されました。IYPH2020 は,国際連 合食糧農業機関(FAO)および国際植物防疫条約(IPPC) によって主導されており,植物にとって有害な動植物の 新たな地域へのまん延を防ぐことの重要性についての意 識啓発が目的とされています。農林水産省としても,都 道 府 県,関 係 機 関 お よ び 関 係 団 体 の 皆 様 と 協力 し て 2020 年に向けて一層意識啓発の活動に力を入れていき たいと考えています。 以上,植物防疫課の最近の動きを紹介させていただき ました。引き続き国内外の病害虫のリスクを注視して, 迅速かつ的確に植物検疫,病害虫防除を実施し,農業生 産の安定・発展に貢献していきたいと考えています。そ のためには,農業者,都道府県,植物防疫所および関係 機関が密接に連携することが重要です。本年も皆様の一 層のご理解とご協力をお願い申し上げます。.

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