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中学部「作業学習(クラフト班)」学習指導案
日 時 平成29年11月23日(木)
2・3校時(9:50~11:15)
場 所 中学部クラフト室
対 象 中学部1年~3年(6名)
指導者 高橋円 (T1) 齋藤貴子(T2) 熊谷知子 (T3)
Ⅰ 単元名 「クラフト作業Ⅵ:肴町商店街で販売しよう②」~「あにーわ」メモスタンドを88 個作ろう~
Ⅱ 授業づくりの視点
1 単元の設定【前単元からのつながりを生かし、全員で販売会を目指し取り組む単元に】
本単元は、今年度2回目となる市内中心部にある肴町商店街での販売会に向けて、三つの 作業班で共通して取り組むものである。
クラフト班は中学部1~3年生の6人の生徒で構成され、全員が4月からクラフト作業に 取り組んでいる。幅広い実態の生徒一人一人が自分の得意なことを生かして作業に取り組め るよう、製品作りの工程を分担し、全員で力を合わせて製品作りに取り組んでいる。
作業Ⅰ~Ⅲでは本校中学部のオリジナルキャラクターである「あにーわ」マグネットを、
作業Ⅳでは「くまさん」マグネットを製作した。個に応じた支援を受けながら自分が担当す る作業工程に取り組むことで、作業内容を理解し、自分たちの力でマグネットの製作ができ るようになった。作業Ⅴでは、単元の前半に「あにーわ」マグネット、「くまさん」マグネッ トを、単元の後半では「あにーわ」メモスタンドを製作した。「あにーわ」メモスタンドの製 作は「あにーわ」マグネットより部品や工程が多い分、作業量が増えるが、生徒はマグネッ ト製作の経験を基に、教師の支援を受けながら自分で作業を進められるようになってきた。
本単元では、今年2回目の肴町販売会に向けて、作業Ⅴに引き続き「あにーわ」メモスタ ンドの製作に取り組む。毎日繰り返し同じ作業に取り組むことで自分の役割や作業の進め方 が分かり、自信をもって作業に取り組む姿、販売する製品を作るという意識をもち、みんな で力を合わせて作業に取り組む姿を目指し、本単元を設定した。
2 単元の計画【毎日自分の役割を繰り返し、製品の完成に向かって積み重ねる計画に 】 単元全体の計画は、第1次で肴町販売会に向けたオリエンテーションとちらし配りを行い、
販売会の宣伝を行うとともに、販売会への見通しや期待感をもてるようにする。第2次では クラフト班全員で「あにーわ」メモスタンドの製作に取り組む。販売会前日には、全員で販 売会の成功を目指して学部全体で直前集会を行い、それぞれの班の製品を紹介し合い、販売 についての確認をする。第3次では、肴町販売会で製品を販売し、第4次では活動の振り返 りを行う計画である。
本単元の中心は第2次の「あにーわ」メモスタンドの製作である。目標をもって日々の作 業学習に取り組むことができるように、生徒と話し合い、「あにーわ」メモスタンドの製作目
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標個数を88個に設定した。生徒一人一人が見通しをもって時間いっぱい取り組み、働く上で 必要な力を育むことができるよう、自分の割り当てられた工程に毎日継続して取り組む。み んなで一つの製品を作り上げることで、仲間と協力することの大切さを感じながら、自分の 役割に最後まで取り組んでほしいと願っている。
3 活動内容【自分のもっている力を生かして、役割に存分に取り組む活動内容に】
本単元の中心となる「あにーわ」メモスタンドの製作には、作業工程を分担して全員で取 り組む。個々の力が発揮できるよう、これまでの学習の様子や生徒の実態を踏まえ、役割分 担を決めた。一人一人が目標を意識したり、達成感を感じたりできるよう、各自の作業内容 や作業手順、目標個数が書かれた「がんばりカード」を活用する。また、役割に存分に取り 組めるよう、始めの会で気を付けることを確認する。
4 学習内容への支援【活動しやすい道具や配置にし、自分から取り組むように】
生徒一人一人が意欲をもち続けながら作業に集中して取り組むことができるよう、材料や 道具の置き場を工夫したり、生徒の実態に応じた道具や支援具を活用したりする。取り扱い に注意が必要な電動工具があるため、安全に作業に取り組むことができるよう、スライド丸 のこやベルトサンダーなどの工具には手が触れることのないようなカバーを付ける。
教師は生徒が安心して報告できるよう、立ち位置を決めておく。生徒が安全に気を付けな がらも意欲を継続して取り組めるよう、教師は各工程の作業の進度や製作の状況に応じて称 賛や励ましなどの声掛けを行う。
5 協働的活動への支援【一体感をもち、全員で一つの目的に向かうための支援に】
生徒が全員で販売会を目指し、一人一人が製品づくりに欠かせない存在であることを感じ られるように、作業の工程順に場を設定し、全員が作業室の中央を向き、互いの活動が見え るようにする。最後まで一体感をもって取り組めるよう、教師も役割の一部を担って共に活 動する。
製作期間中は毎時、販売会への意識を高めるために始めの会で販売会の期日や場所、心構 えを確認する。終わりの会では「あにーわ」メモスタンドの完成した数を全員で確認して、
目標の88個達成に向けて次時も頑張ろうという意欲につなげたい。
Ⅲ 単元の目標【単元で目指す主体的な姿】
1 肴町販売会に向けて、自分の役割を果たし、みんなで「あにーわ」メモスタンドの製作に 取り組む。
2 自分たちが作った製品が売れる喜びを感じながら販売する。
Ⅳ 単元計画(総時数30時間、14日間)
主な活動内容 月 日 時 数
第1次 ・オリエンテーション
・ちらし配り 11月13日(月) 2時間 第2次 ・「あにーわ」メモスタ
ンドの製作 11月14日(火)~11月29(水) 22時間
(本時15~16/22)
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・直前集会
第3次 ・肴町販売会 11月30日(木) 4時間 第4次 ・振り返り 12月1日(金) 2時間
Ⅴ 本時の授業
1 本時の授業について
本時は第2次の15~16時間目であり、生徒は自分の役割や作業の進め方が分かり、見通し をもって「あにーわ」メモスタンドの製作に取り組んでいる。「がんばりカード」で手順や製 品作りに必要な個数を確認したり、補助具を活用して安全かつ丁寧に作業を進めたりしてい る。
本時では、「あにーわ」メモスタンドを8個作ることを目標に作業に取り組み、みんなで 力を合わせて「あにーわ」メモスタンドを完成できるよう、始めの会でそれぞれの役割を確 認する。終わりの会ではみんなでお互いの頑張りをたたえたり、作った「あにーわ」を数え たりする。また販売会を意識して、自分の役割に責任をもち、自分から進んで作業に取り組 む主体的な姿を目指したい。
2 本時の目標【本時で目指す主体的な姿】
(1)みんなで協力して「あにーわ」メモスタンド作りに取り組む。
(2)自分の役割に責任をもち、自分から進んで作業に取り組む。
3 本時の展開
学習活動 支援上の留意点 1 作業準備 (9:50~)
身支度、がんばりカードの準備 〇必要に応じて身支度の支援等を行う。
2 始めの会 (9:55~)
○挨拶をする。
○全体目標を確認する。
○各自の作業内容と目標を確認する。
○T1は班長のFさんがスムーズに進行できるよう、進行 表を用意する。
○T1は生徒一人一人に目標が分かるように、ホワイトボー ドや「あにーわメモスタンドマンション」で確認する。
○自分の作業内容や役割を理解して活動できるよう、ホワ イトボードでの表示や「がんばりカード」で確認する。
○役割に存分に取り組めるよう、気を付けることを確認す る。
3作業 (10:00~)
○工程ごとにグループに分かれて取り 組む。
○教師もそれぞれの工程で生徒と共に作業を行う。
<枝切り>
Dさん
○枝を万力で固定し、のこぎりで枝を 必要な長さに切断する。
○切った個数が一目で分かりやすいよう、仕切りが付いた トレーを使用する。
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<芯材(顔)の穴開け>
Cさん
○卓上ボール盤を使用して、芯材に穴 を開ける。
○見通しをもって作業に取り組めるよう、目標数分の芯材 を用意する。
○芯材を固定できるよう、卓上ボール盤に万力を設置する。
○穴を開ける位置が分かるよう、事前に印を付ける。
<芯材側面(顔)やすり掛け>
Cさん
○ベルトサンダーを使って芯材の側面 を磨く。
○側面の磨き具合を手で触って確認するよう促す。
<枝の穴開け>
Cさん
○電動ドリルを使用して枝に穴を開け る。
○穴を開ける位置が分かるよう、事前に印を付ける。
<芯材側面(スタンド)やすり掛け>
Cさん
○ベルトサンダーを使って芯材の側面 を磨く。
○側面の磨き具合を手で触って確認するよう促す。
<芯材(スタンド)の穴開け>
Cさん
○電動ドリルを使用して枝に穴を開け る。
○穴を開ける位置が分かるよう、事前に印を付ける。
<枝のやすり掛け>
Fさん
○ベルトサンダーを使って枝の切断面 を磨く。
○やすりを掛ける時間が分かるよう、タイマーを使用する。
<芯材切断面のやすり掛け>
Eさん
○オービタルサンダーを使って芯材の 切断面を磨く。
○磨きやすいよう、芯材を固定できる木枠の補助具を使用 する。
○磨く時間の目安となるよう、タイマーを使用する。
<芯材の面取り>
Eさん
○ベルトサンダーを使って切断面の角 を滑らかにする。
○安全に作業できるよう、回転部分の露出が最小限になる カバーを取り付ける。
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<芯材と枝の塗装>
Aさん
○筆に塗料を付けて、芯材(顔、スタ ンド)や枝(耳)を塗装する。
○塗る手順や進度に見通しがもてるよう、「がんばりカー ド」を使用する。
○安定して塗装できるよう、スポンジ台を使用する。
○塗装前の枝と塗装後の枝の分別ができるよう、塗装した 枝を入れる仕切りの付いたトレーを使用する。
〇T3 は、その日の様子を近くで見守りながら、塗装に集中 できるよう必要に応じて声掛けする。
<値札付け>
Aさん
○出来上がった「あにーわ」メモスタ ンドに値札を付ける。
○セロテープ切りは、教師が行う。
○値札を付ける位置を確認する。
<組立>
Bさん
〇枝に竹ひごを打ち込む。
〇顔の芯材と枝を組み合わせる。
〇ボンドで顔の芯材にムービングアイ を貼り付ける。
〇ボンドで顔の芯材をスタンドの芯材 に貼り付ける。
〇メモホルダーにボンドを付けて、ス タンドに挿す。
〇剪定ばさみを使用して、竹ひごを3cm に切る。
〇枝に打ち込んだ竹ひごをせん定ばさ みで短く切る。
〇耳の大きさをそろえて8個分セット する。
〇出来上がった「あにーわ」メモスタ ンドをマンションに置く。
○複数の工程を担当するため、流れが分かりやすいよう、
工具や材料を工程順に並べておく。
○組み立てやすいよう、枝や芯材に 3.2 ㎜の大きさの穴を 開ける。
○貼り付ける位置を間違えないよう、スタンドに印を付け る。
〇貼り付けがはがれないよう、補助具にスタンドを挟む。
○竹ひごを切る位置を自分で付けられるよう、補助具を使 用する。
○竹ひごが周囲に飛ばないよう、カバーを使用する。
<焼き印>
Bさん
○スタンドの底面に焼き印を付ける ○焼き印のコンセントを入れ忘れた際には、声掛けをする。
4掃除 (11:00~)
5終りの会(11:05~)
○作業の成果について発表する。
○完成品数を確認する。
○教師も一緒に掃除を行う。
○T1は班長のFさんに声掛けして、進行表を促す。
○それぞれの成果を確認する際には、教師も生徒と共に称 賛の声掛けや拍手を行う。
○「あにーわメモスタンドマンション」に注目するよう、
注意を促す。
6 3 配置図
流 し
柱
Aさん
Bさん ホワイトボード
棚 芯材や 組立
すり掛 け
ス ト
| ブ T2
Eさん
Dさん Fさん
Cさん
出入口
枝切り
出入 口
枝やす
り掛け Cさん
がんばり カード
ス ト
| ブ
面取り
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Ⅵ 個人の目標及び支援
氏名等 現在の活動の様子 本時について
本時の目標 本時の支援(教材教具、場の設定、教師の働きかけ、その他)
Aさん
(1年・女)
・芯材(顔、スタ ンド)、枝
(耳)の塗装
・周りの様子が気になり、塗装に集中でき なかったり、予想外の行動をしたりする が、終わりの会での発表を楽しみにする など目標個数を意識して塗装に取り組ん でいる。
・塗装の塗り直しも素直に聞き入れ、自分 から塗りすぎた塗料に気付き、拭き取る 様子も見られるようになってきた。
・芯材各8個や枝 16 個の 塗装に取り組む。
・塗装液を塗りすぎた際 には、スポンジで拭き 取る。
・作業の見通しがもてるよう、自分で前日に芯材や枝を個数分作 業台に準備する。
・作業に集中できるよう、始めの会や「がんばりカード」で目標 を確認し、終わりの会では、目標が達成できたら称賛する。
・自ら塗りすぎに気付いてスポンジで拭き取った際には称賛する。
Bさん
(1年・女)
・組み立て
・ボンドの量が多かったり、貼り付ける位 置がずれたりすることもあるが、組み立 ての流れは分かり、一人で組立を進めて いる。
・困ったときや失敗したときは、近くの教 師に報告するようになり、希望していた 焼き印を担当することで、意欲的に取り 組んでいる。
・ボンドの量やクリップ の 向 き に 気 を 付 け て
「あにーわ」メモスタ ン ド を 8 個 組 み 立 て る。
・適量のボンドを付けられるよう、補助具を使用する。
・意識して取り組めるよう、気を付けてほしい箇所に注意書きや 写真を提示する。
・丁寧に取り組んでいる際には、称賛する。
Cさん
(2年・男)
・芯材(顔・スタ ンド)の穴開け
・芯材側面(顔・
スタンド)のや すり掛け
・枝の穴開け
・機械操作に興味を示し、機械に触ろうと するが、ドリルやベルトサンダーを使っ た仕事に意欲的に取り組む。
・体調や気持ちによって自己流になるが、
自分の仕事の役割を理解し、教師の確認 を受けながら一人で作業に取り組む。
・安全に気を付けながら、
手順や約束を守って穴 開けややすり掛けに取り 組む。
・安全に作業できるよう、機械の使い方や適切な姿勢について確 認する。また、機械の近くに注意書きを掲示したり、正しい立 ち位置にポイントシートを敷いたりする。
・ドリルが止まるまで手が触れないよう、仕切りを付ける。
・ベルトサンダーに手が触れないよう、回転部分の露出が最小限 になるような補助具を使用する。
・安全確認のため、活動中は教師がそばで見守る。
8 Dさん
(2年・男)
・枝切り
・マイターソーの使い方が分かって、枝切 りの作業に一人で取り組めるようになっ てきている。
・万力の仕組みが分かって、枝の設置が一 人でできるようになってきている。
・その日の体調で作業が滞ることもあるが、
教師と視線を合わせたり、声掛けの支援 を受けたりすることで作業に取り組む。
・できるだけ一人で、枝 切りに取り組む。
・一人で作業に取り組めるよう、マイターソーを使用する。
・意欲的に作業に取り組めるように、見守りながら必要に応じて 声掛けや称賛を行う。
・作業が滞ったときは、声掛けや動作支援で作業への注意を促す。
Eさん
(3年・女)
・芯材表面のやす り掛け
・芯材の面取り
・気持ちが高揚すると、予想外の行動をす るが、作業工程を理解して一人で取り組 んでいる。
・機械の使い方も不慣れだったが、作業を 繰り返すことで、一人で作業に取り組ん でいる。
・一人で確認しながらや すり掛けや面取りに取 り組む。
・一人で取り組めるよう、機械操作の順番を番号で印す。
・面取りでは、どの製品も同じ仕上がりになるよう、角度を固定 した補助具を使用する。
・安心して作業できるよう、T2は本人の視界に入る位置で作業 する。目が合ったらうなずくなど、本人の頑張りを称賛する。
Fさん
(3年・女)
・枝のやすり掛け
・支援具が新しくなり、機械操作が不慣れ であるが、最後までやすり掛けに取り組 んでいる。
・やり直しすることもあるが、ほぼ一人で 研磨具合を確認しながら作業することが できる。
・一人で手順に沿って、
枝のやすり掛けを行う。
・安全に一人で作業できるよう、ベルトサンダーの露出がない支 援具を用いる。
・できるだけまっすぐやすり掛けできるよう、枝を差し込む箇所 に枝がずれないような支援具を用いる。
・一人で取り組めるよう、機械操作の順番を番号で印す。
Ⅶ 評価
○みんなで協力して「あにーわ」メモスタンド作りに取り組んだか。
○自分の役割に責任をもち、自分から進んで作業に取り組んだか。
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