第4学年 国語科学習指導案
日 時 平成21年10月16日(金)6校時 児 童 第4学年 男17名 女7名 計24名 指導者 教 諭 中軽米 利夫
1 単元名 材料の選び方を考えよう (光村4年下)
教材名 「アップとルーズで伝える」
「四年三組から発信します/選んで伝える」
2 単元について
(1)単元の位置づけ
【低学年の説明文】 順序を追って、内容の大体を読む。
↓
【中学年の説明文】 「ありの行列」・「すがたをかえる大豆」
・段落を知る。
・接続語に目をつける。
・一つの段落ごとにそれぞれ一つの事柄が書かれている。
「『かむ』ことの力」・「アップとルーズで伝える」
・段落と段落がつながって、さらに大きなまとまりを作る。
・文章全体は、大きな意味のまとまりをいくつか組み立てたものである。
【高学年の説明文】 要旨をとらえ、自分の考えをもつ。
(2)教材について
第3学年及び第4学年の説明的文章の読解力として、最も身に付けさせたいことは、「目的に応じて、
中心となる語や文をとらえて段落相互の関係を考え正しく読むこと」である。また、本教材の中心と なる指導事項は、「文章の内容を的確に押さえながら、対比やまとめなど段落相互の関係をとらえる こと」「相手と目的に応じて材料を選んで分かりやすく伝えること」である。
本教材では、メディアを通じて私たちが目にする映像や写真が、送り手の目的や意図によって選択 されたものであることを、「アップ」と「ルーズ」という基本的な映像技法を通して考えていくよう になっており、それぞれを象徴する写真が効果的に使われていて、2つの対比的な段落関係をつかむ のに適した教材となっている。また、情報の収集・選択・発信の学習として「四年三組から発信しま す」が設定されており、今後自分たちが様々な情報を受けたり発信したりしていく際に、目的に応じ た伝え方ができるように理解を深めさせたい。
(3)児童について
児童はこれまで、「読むこと」の学習として、3年生の「ありの行列」を通して段落を知り、4年 生の「かむことの力」で段落相互の関係を学習してきた。また、文章の「初め」に問題提示の部分が あり、問題の「答え」にあたる内容を見つけたり、題名やくり返し出てくる言葉や接続語に気をつけ たりしながら読む学習をしてきた。その結果、段落ごとの内容を読み取る力は徐々に身に付いてきた ものの、段落相互のつながりや段落の構成を理解し、意味段落ごとに文章全体を把握するまでには至 っていない。また、社会科や総合的な学習の時間等の調べ学習においても、集めた資料の中から選択 する力が不足しており、資料をそのまま写したり効果的な写真を選んだりすることもできない児童が 多い。
付けたい読解力 A 段落相互の関係をつながりに注意しながら読む力 B 段落ごとの内容を写真と比較・検討しながら読む力
C 情報の選び方や表現方法に注意しながら読み、文章などを引用したり要約したりす る力
(4)指導について
指導にあたっては、「壁新聞を作る」ことを目標として、自分の伝えたいことを伝えるために「ア ップとルーズ」という撮影の技法を通して、伝えたいことがよく伝わる方法や選択の大切さ・表現の 工夫等を確かに読み取らせたい。そのために、各段落の要点をつかませ、段落相互のつながりを考え させながら全体をとらえさせる。また、相手や目的に応じた資料を選び、表現の工夫を身に付けよう とする態度を育成し、情報活用能力を高めていきたい。
本研究に関しては、単元全体や本時で身につけたい力を明らかにしながら授業を展開していく。ま た、中心語句や指示語、接続語等にサイドラインを引いたり、対比や段落相互の関係に着目させなが ら文章構成図等を書いたりする活動を通して、児童が主体的に確かに読み取る力をつけていきたい。
3.単元の目標
(1)伝える目的や相手応じて、情報の選び方や表現方法が異なっていることに気づき、自分が表現して いくときに役立てていこうとしている。 (関心・意欲・態度)
(2)それぞれの段落が文章全体の中でどんな働きをしているかを考えながら読むことができる。
(読むこと イ)
(3)写真と対応した部分に注意して読み取り、アップとルーズのそれぞれの特徴をまとめることができ る。 (読むこと オ)
(4)取材した事柄を相手に応じて分かりやすく書いて知らせる。 (書くこと ア)
(5)指示語や接続語の役割を考えながら、それぞれの段落の関係を理解する。 (言語事項)
4 単元の指導計画(15時間)
〈一次 つかむ〉 1 ・教材文を読み、初発の感想を書く。
・新出漢字の読み書きと難語句を調べる。
・壁新聞を作ることを知る。
〈二次 見通す〉 「アップとルーズ」を読んで初めて思ったことや大切だと思ったことを発表し、学習 の見通しを持つ。
2 ・教材文を読んで初めて知ったことや疑問点等を交流する。
・学習計画を立てる。
〈三次 深める〉 段落のつながりや表現の工夫を考えながら「アップとルーズ」を読む。
3~5・形式段落ごとに要点をおさえながら表現の工夫を読み取る。・・・・(本時4)
〈四次 まとめる〉6 ・段落ごとのまとまりを考えながら段落構成図にまとめる。
〈五次 広げる〉 7~15・学んだことをもとに、相手や意図に応じて材料をまとめた壁新聞を書く。
5 本時の指導
(1)目 標 段落ごとに内容を読み取りながら、表現の工夫を理解することができる。
(2)展 開
学習活動(○主発問 ・学習内容) 指導上の留意点・(評価方法)
つ か む 5 分
1学習課題を確認し、見通しをもつ。
・前時を想起させながら課題を表示する。
(観察)
見 通 す 5 分
2要点をまとめるための視点をつかむ。
○書かれている内容を読み取るために気を つけることは何ですか。
・指示語や文末表現、接続語等を確認す る。
・ワークシートで確認させる。
○書かれている内容をワークシートで確認しながら、
読み取る手がかりをつかませる。
・写真と段落の関係を確認する。
・接続語や文末表現に注目させる。
(観察・ワークシート)
本時でつけたい読解力
B 段落ごとの内容をアップとルーズの2つの写真と比較・検討しながら読む力
アップとルーズのちがいをどんな書 き方で説明しているだろう。
ふ か め る 25 分
3各自視点に沿って読み進め、アップとルー ズのちがいを見つける。(一人学び)
○ちがいを見つける手がかりを考えて見つ けよう。
・確認した手がかりを参考に見つけさせ る。
4各自長所と短所について見つけたことを交 流し合う。 (学び合い)
○アップとルーズのちがいについて、発表 してください。
・ちがいについて線を引いた所を発表さ せる。
5④・⑤段落の要点を段落カードに書かせ、
小見出しを班毎に考えさせる。
6アップとルーズの大切さについて考えさせ る。
○アップとルーズではどちらが大切だと思 いますか。
○ワークシートや接続語等をもとに考え、アップとル ーズの長所と短所を見つけさせる。
・前時までにまとめた要点や接続語・指示語など参 考に教科書に線を引きながら考えさせる。
(教科書・観察)
○理由を付けながら、ちがいを発表させる。
・読み取るための手がかりを理由につけながら発表 させ、アップとルーズのちがいが対比になって書 かれていることを押さえてまとめる。
(観察)
○中心文を見つけ、問いの文に対する答えになるよう にまとめさせる。
(カード)
○理由をつけてノートに書かせる。(ノート)
ま と め る 10 分
7つかんだことをまとめる。
・まとめを書く。
8次時の学習内容を知る。
○板書したことや段落カードをもとに、④と⑤が対比 して説明している書き方に気づかせる。
(ノート)
(3)具体の評価規準
A 十分満足できる B 概ね満足できる C 努力を要する児童への支援
段落ごとの内容を写真と比較・検 討しながら、表現の工夫を理解して いる。
段落ごとの内容を写真と比較・
検討しながら、表現の工夫に気づ いている。
段落ごとの内容をワークシー トをもとに、写真と比較・検討 させることで、表現の工夫に気 づかせる。
(5)板書
⑥ ⑤ ④
広 い 範 囲 の 様 子
・ 大 小 の 旗
・ 観 客
、 選 手
細 か い 部 分 の 様 子
・ ユ ニ ホ ー ム
・ 選 手 の 様 子
よ く 分 か る
で
も し
か し
接 続 語
顔 つ き や 視 線
、そ れ か ら 感 じ ら れ る 気 持 ち
・ 顔 つ き や 視 線
・ 気 持 ち
う つ さ れ て い な い 多 く の こ と
・ お う え ん 席 の 様 子
・ チ ー ム の 選 手
わ か ら な い
ア ッ プ と ル ー ズ の ち が い を ど ん な 書 き 方 で 説 明 し て い る だ ろ う
。
④ で ア ッ プ
⑤ で ル ー ズ の 長 所 と 短 所 を 対 比 さ せ な が ら 説 明 し て
、
⑥ で ま と め て い る
。
こ の よ う に ア ッ プ と ル ー ズ に は 伝 え ら れ る こ と と 伝 え ら れ な い こ と が あ る
。 そ れ で テ レ ビ で は
、 目 的 に 応 じ て 使 い 分 け て い る
。
ア ッ プ と ル ー ズ で 伝 え る
中 谷 日 出 伝
え ら れ る こ と
伝 え ら れ な い こ と
写真 写真
対比 対
比
一
「 ア ッ プ と ル ー ズ で 伝 え る
」 教 材 分 析 表
二 日常 の 学 校生 活 に おけ る 言 語 活動
① 必 要 な情 報 を 得る た め に、 図 鑑 や事 典 な どを 読 ん で利 用 す るこ と
。
②
「 は じめ
、 中
、終 わ り
」と い う
、文 章 構 成を 使 っ て文 章 を 書く こ と
。
③ 集 め た情 報 の 中か ら
、 相手 や 目 的に 合 う もの を 選 び利 用 す るこ
3 2 1
段 意味落
⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ④ ③ ② ① 段落 形式
受 け 手 が 知 りた い こ と 送 り 手 が 伝 えた い こ と
い ち ば ん 合 う も の を 選
んで 目
的 の 応 じ て 切 り か え なが ら
ルー ズ 広い は ん い
アッ プ 細か い 部 分
広い は ん い アッ プ ある 部 分 ルー ズ
画面
(左 写 真
)
画面
(右 写 真
)
キ ーワ ー ド
テ レ ビ で も新 聞 で も、 受 け 手 が知 り た い こ とは 何 か
、送 り 手 が 伝え た い こ と は何 か を 考え て
、ア ップ で と る か ル ー ズ で と る か を 決 め た り
、と っ たも の を 選ん だ り して い る の で す。
写 真 に も ア ッ プ と ル ー ズ が あ り ま す
。そ し て
、そ の 中か ら 目 的に い ち ば ん 合 う も の を 選 ん で 使 う よ う に し てい ま す
。
こ の よ う に
、 ア ッ プ と ル ー ズ に は
、そ れ ぞ れ伝 え ら れる こ と 伝え ら れ な い こ と が あ り ま す
。 そ れ で
、目 的 に 応じ て ア ップ と ル ーズ を 切 り 替 え な が ら 放 送 し て い ま す
。 ル
ー ズ で とる と
、広 い はん い の よ う す が よ くわ か り ます
。で も
、顔 つ き や 視 線、 気 持 ち まで は 分 かり ま せ ん
。
ア ッ プ で とる と
、細 かい 部 分 の様 子 が よ く わか り ま す。 しか し
、多 く の こ と は分 か り ませ ん
。
広 い は ん いを う つ すと り 方 を「 ル ー ズ
」大 き く う つす と り方 を「 ア ッ プ
」と い い ま す。 ア ップ と ル ー ズ で は
、ど んな 違 い があ る の でし ょ う
。
画 面 は
、コ ート 中 央 に立 つ 選 手を 大 き く う つし 出 し まし た
。
も う す ぐ 後 半 が 始 ま ろ う と す る と こ ろ で
、画 面 に は 会場 全 体 がう つ し 出 さ れて い ま す。
要 点
受 け 手 送 り 手
~ いる の で す。
ど ちら か そ れら そ して
こ のよ う に そ れで
こ のと き 一 体 視 線 で も
~ 分 か り ま せ ん
。 こ
のと き は らみ し か し
~ 分 か り ま せ ん。
ア ップ ル ーズ
~ なの で し ょう
。
き んち ょ う
ハ ーフ タ イ ム こ うふ
ん 言
語 事 項
( 難 語 句)
「 終 わ り
」 ま と め と 筆 者 の 考 え ア ッ プ と ル ー ズ の 使 い 分け
「 中
」 説 明 と 答 え ア ッ プ と ル ー ズ の 長 所 と 短
所 「
初 め
」 話 題 提 示 と 問 い か け ア ッ プ と ル ー ズ の 違 い は 何 か
。 紹
介 構 成