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理科の勉強は,自然の出来事の中で「不思議だな」「何か変だな」「どうしてかな」
「これはどうなっているのかな」といった疑問や興味をもつことから始まります。そし て疑問を持ったことをそのままにせずに自分で調べたり,人に聞いたり,考えたりする ことが大切です。こうして分かったことが自分の知識になっていきます。
知識はそれぞれが単独であるものではなく,いろいろな知識と知識が結びついて網の 目のように広がっていきます。
自分が得た知識を他の人に伝えることも大切です。人に伝えようとすると,いい加減 な理解では直ぐにできなくなってしまいますし,いい加減な言葉で伝えようとしたら上 手く伝わりません。自分の考えや知っていることを文章を通して他の人に正確に伝えよ うとすると,文章を正確に読み書きすることがとても大切だということに気がつきます。
入試問題の採点をしていますと,本文や図表や問題文がきちんと読めていないなとか,
言いたいことはわかるんだけどなという残念な解答がいくつもみられます。
理科だけではなくどの教科でもそうなのですが,試験問題の多くは,国語の理解能力 と表現能力(つまり,読み書きする力)が問われているものだといえます。自分が疑問 を持ったときにどう解決していくか。他の人に説明するのにはどうしたらよいか。実は,
これらは筋道立てて物事を考えられるかどうかということなのです。筋道を立てて考え るには,国語の理解能力と表現能力が常に必要なのです。試験問題を解く時だけ求めら れているわけではありません。このことをしっかりと分かって下さい。
また,理科では物事を理解するとき,図やグラフを書いて分かりやすくして考えると
理科
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いうことをよくやります。分かりにくいから公式や問題の答えを暗記しておくなどとい うのは何の解決にもなりません。いろいろな図やグラフを書いて自分の頭で考える習慣 をつけて下さい。採点していて,簡単な図からイメージがつかめるものなのに,とても 複雑なものを書いて考えている解答を多く見ます。
初めから考えやすい図やグラフが上手く書けるわけはありませんが,根気よく繰り返 して書いてみて下さい。上手くいかないからといって投げてしまわないこと。上手くい かなくても根気よくやっていると,そのうちに自分の弱点が見えてくるはずです。こう いう勉強を続けていけば,自分の頭で考えますので,理解も進んできますし,やがて自 分の言葉で表現できることができるようになります。
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平成 20 年度入試 理科 第2回
[3] 毎日,私たちは空を見ますが,そのなかにいろいろな雲を見つけることができ ます。ある日,図のような雲が遠くの山の上に見えました。次の(1)~(4)
の問いに答えなさい。
(1) この雲は,横浜で観察されたものですが,どの季節によく見ることができま すか。春,夏,秋,冬のいずれかで答えなさい。
(2) 時間がたつにつれて,この雲はどんどん大きくなっていきました。観察して いる人のいる場所から,雲のてっぺんまでの高さを求めようと思います。地図 で山までの距きょ離りを調べました。ほかに何を測定すれば,この雲の高さを求める ことができますか。
(3) さらに,この雲はとても大きくなり,どんどん近づいてきて雨が降ってきま した。 雷かみなりが落ちるのが見え,雷らい鳴めいも聞こえてきました。このとき,いなずま が見えてから雷鳴が聞こえるまでの時間を測ったら5秒でした。雷までの距離 は何mですか。ただし,音は空気中を1秒間に 350m進むものとします。
(4) (3)の落らく雷らいの5分後に,近くに雷が落ちました。この雲が移動する速さは 時速何 km ですか。
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解答・解説
(1) 上空に向かってわき上がる雲で積乱雲(入道雲)を表しています。このよう な雲を見たことがあるかという確認の問題です。ほとんどの受験生が正解した 問題でした。
答 夏
(2) 観測者から雲のてっぺんまでの角度を測り,観測者・雲のてっぺん・雲の一 番下を結ぶ三角形をイメージできるかを聞く問題でした。三角形が思い浮かべ ば,作図から雲の高さが求まります。算数で図形の問題をやりますが,その知 識が実際にどう生かせるかを聞きたかった問題です。三角形をイメージしたこ とを答えていれば正解としていますが,合格者と不合格者の正答率の差が大き く出た問題です。
答 地面から雲のてっぺんまでの角度を測る。
(3) 光の速さは音に比べてとても速いので,いなずまと雷鳴とに時間差があるこ とを体験的に知っているかがポイントです。
光が届くまでの時間は無視して構いませんので,350m×5を求めれば良 いことになります。
答 1750m
(4) 近くに雷が落ちたことから,雲の移動速度を推定させる問題です。(3)で 求めた1750mを5分間で移動してきたと考え,時速に換算させる問題です。
答 時速20km
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