小 学 校
平 成5年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
師
東 京 都 教 育 委 員 会
教育研究員名簿 第38期
第 一 分 科 会 第二分科会
地 区 学 校 名 氏 名 地 区 学 校 名 氏 名
中 央 区 久 松 小 ○田 邊 秀 夫 新 宿 区 淀 橋 第 七 小 ○下 島 幸 泰 北 区 滝 野 川 小 口金 子 富 男 品 川 区 第 一 日 野 小 口矢 田 雅 久 江 東 区 北 砂 小 額 賀 聡 大 田 区 東調布第三小 小 山 徹 荒 川 区 尾 久 西 小 油 井 喜 久 世田谷区 玉 堤 小 武 田 博 足 立 区 綾 瀬 小 山 田 誠 一 渋 谷 区 本 町 小 古 江 幸 一 足 立 区 東 綾 瀬 小 青 木 一 信 調 布 市 富 士 見 台 小 大 野 芳 之 葛 飾 区 柴 又 小 斉 藤 全 彦 町 田 市 南 っ く し野 小 志 村 昭 男 江戸川区 西 小 松 川 小 和 田 英 一 郎 稲 城 市 稲 城 第 五 小 岩 谷 文 麿 江戸川区 大 杉 東 小 植 木 清 隆 八 丈 町 樫 立 小 小 林 和 弥
第三分科会 第四分科会
地 区 杉 並 区 練 馬 区 板 橋 区 中 野 区 豊 島 区 板 橋 区 練 馬 区 武蔵野市
学 校 名
i璽1ノ墜 小
西 田 小 田 柄 第 二 小 板 橋 第 五 小 西 中 野 小 高 松 小 板 橋 第 四 小 開 進 第 二 小 第 五 小
氏 名
彦治三司男之史也夫
保清博武英孝正昌次
山澤井藤江葉山鍋羽
畠横桃遠堀稲道渡黒◎○口
地 区 学 校 名 氏 茗「
五 日市町 増 戸 小 ○倉 持 治 光 立 川 市 松 中 小 口石 井 武 雄 八王子市 元八王子東小 青 木 富 男 八王子市 秋 葉 台 小 辻 泰 成 青 梅 市 第3小 松 下 静 徳 昭 島 市 拝 島 第 三 小 星 屋 政 信 東村山市 富 士 見 小 後 藤 宏 文 武蔵村山 第 六 小 武 下 正 弘
陛 市
南 豊 ケ 岡 小 奈 良 佳津志◎総世話人 担 当 教育庁指導部初等教育指導課長 教育庁体育部体育健康指導課長 教育庁体育部体育健康指導課指導主事 教育庁体育部体育健康指導課指導主事 教育庁体育部体育 健康指導課指導主事
○世話人 口副世話人 小 島 宏 高 田 日呂美 土 屋 十 二 杉 山 雅 勇 後 藤 一 彦
目 次
1研 究 主 題
0主 題設定の理 由
9自2
II研 究の構想 3
皿 研究の内容
10乙 10乙Qり4((((
「基 本 の 運 動 」 の 特 性 実態調査
調査の目的 調査の方法 調査結果 と考察
ま と め
(1) (2)
(3)支 援 の 工 夫 4指 導 実 践 例
「走 ・跳 の 運 動 」
3研 究の重点課題 学習過程の工夫
自己評価の工夫
「器 械 ・器 具 を 使 っ て の 運 動 」
「模 倣 の 運 動 」
「力 試 しの 運 動 」
01224455558991111 4ハ0011亀り白
IV研 究 の ま と め 24
一1一
1研 究 主 題 ・主 題 設 定 の理 由
「児 童 が 進 ん で 運 動 に 取 り組 み,自 ら考 え ・工 夫 して い く体 育 学 習 」 一 「基 本 の 運 動 」 の 楽 し さ を 通 して一
今 日 の 学 校 教 育 に お い て は,自 ら学 ぶ 意 欲 と社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る能 力 の 育 成 が 求 め られ て い る 。.
小 学 校 教 育 で は,生 涯 体 育 ・スポ ー ツ の 基 礎 を 培 う と い う観 点 か ら,い ろ い ろ な 運 動 の 経 験 を 通 して,生 涯 に わ た って 主 体 的 に 運 動 に 親 しむ こ との で き る 児 童 の 育 成 を 目 指 して い る。 そ の た め に は,新 しい 学 力 観 に た ち,児 童 が 自 らの 考 え に 基 づ いて,こ れ ま で 経 験 した こ と,学 習 した こ と,自 分 の よ さや 可 能 性 な ど を 生 か しな が ら,学 習 の 課 題 に 進 ん で か か わ り,自 ら考 え,判 断 した り,試 み た り,表 現 した りす る 資 質 や 能 力 を 育 成 して い くこ とが,自 己 教 育 力 の 育 成 か ら も必 要 で あ る。
そ こ で,
① 児 童 が 主 体 的 に 学 習 し,そ の 運 動 固 有 の 楽 し さ や 喜 び を 十 分 に 味 わ う こ と が で き る よ う に,児 童 の 心 身 の 発 達 的 特 性 を 考 慮 し,個 に 応 じた 学 習 過 程 を 工 夫 す る こ と
② 主 体 的 な 学 習 態 度 を 培 う た め に,児 童 自 らが 課 題 の 達 成 を 目指 して 思 考 ・判 断 しな が ら学 習 を 展 開 し,自 己 評 価 が 適 切 に 行 わ れ る よ う な 力 を 身 に付 け る こ と
③ 教 師 が 指 導 観 の 転 換 を 図 り,児 童 の 主 体 的 な 活 動 を 共 感 的 に 評 価 し,支 援 して い く こ と を 中心 と した 指 導 を 工 夫 して い く こ と
が 重 要 で あ る と 考 え る。
こ の よ う に 学 習 過 程,自 己評 価 を 中 心 と した 学 習 形 態,そ れ を 支 え る 教 師 の 支 援 を 工 夫 し て い く こ と が 児 童 の 主 体 的 な 学 習 態 度 を 培 って い く こ と に な る と 考 え,「 進 ん で 運 動 に 取 り 組 み,自 ら考 え ・工 夫 して い く」 こ と を 主 題 と して 研 究 を 進 め て い く こ と と した 。
一2一
II研 究 の 構 想
学 習 指 導 要 領 (新 し い 学 力 観)
体 目 科 の 目 標
(生 涯 体 育 ・ ス ポ ー ツ)
児 童 が 進 ん で 運 動 に 取 り組 み,自 ら考 え ・工 夫 して い く体 育 学 習
「基 本 の 運 動 」 の 楽 しさ を 通 して
児童の心身の発達 的特性
運 動 の 特 性
・ 学 習 過 程 の 工 夫
・ 自 己 評 価 の 工 夫
・ 支 援 の 工 夫
実 証 授 業
ま と め
一3一
皿 研 究 の 内 容
1基 本 の 運 動 の 特 性
(D基 本 の 運 動 は,低 ・中 学 年 の 児 童 が そ れ ぞ れ の 運 動 に っ い て 他 人 と の 競 争 や い ろ い ろ な 課 題 に 取 り組 む こ と に よ っ て,運 動 を した い と い う欲 求 を 充 足 し,そ の 運 動 の 機 能 的 特 性 に触 れ る楽 し さ や 喜 び を 味 わ う こ と を 中心 とす る運 動 で あ る 。
(2)基 本 の 運 動 の 内 容 は,主 に 個 人 で 成 立 す る運 動 に 着 目 して 編 成 さ れ て い る 。 ま た,そ れ ぞ れ の 内 容 は,高 学 年 で の 各運 動 領 域 へ の 発 展 が 予 想 され る こ と か ら,体 の 基 本 的 な 動 き を 身 に 付 け た り,各 運 動 の 基 礎 を 培 うた め の 運 動 で あ る こ と も意 図 され る。
(3)基 本 の 運 動 は,そ の 課 題 追 究 に 特 定 の 運 動 技 能 を 用 い ず,適 切 な 「運 動 遊 び 」 を 選 び な が ら指 導 す る こ と を 重 視 す る。
(4)各 運 動 種 目 ご との 中 心 と な る機 能 的 特 性*印 は該 当 学 年 で は 扱 わ な い
内 容 運 動 種 目 例 1・2年 3明4年
走 ・跳 の 運 動 か け っ こ ・ リ レ ー 競争的 競争的
障害走 * 競争的
足 打 ち 跳 び,手 た た き跳 び 達 成的 *
回 転 跳 び ・垂 直 跳 び * 達成的
川 跳 び 遊 び ・幅 跳 び 達 成 的 ・競 争 的 達 成 的 ・競 争 的 ゴ ム 跳 び遊 び ・高 跳 び 達 成 的 ・競 争 的 達 成 的 ・競 争 的
か け 足 達成的 達成的
力試 しの運動 押 し出 し遊 び,片 す も うな ど 競 争 的 ・達 成 的 競 争 的 ・達 成 的 あ ざ ら し歩 き背 負 っ て 運 ぶ な ど 達 成 的 ・競 争 的 達 成 的 ・競 争 的 固 定 施 設 を 使 っ ジ ャ ン グル ジム,雲 悌,ろ く 木 登 り 棒 達成的 *
器 ての運動 で の 登 り お り,懸 垂 移 行 跳 び お り
械 マ ッ トを 使 っ て い ろ い ろ な 方 向 へ,い ろ い ろ な 形 態 達成的 達成的
● の運動 で こ ろ が る,
器 横,前,後 ろ,側 方 こ ろ が り 4
具 鉄 棒 を 使 っ て の 懸 垂 振 り,足 抜 き 回 り 達成的 達成的 年
を 運動 支持で跳 び上が り跳 びお り は
使
っ
補 助 逆 上 が り,だ る ま 回 り,
膝 か け 振 り上 が り,膝 か け 回 り 器
て 跳 び箱 を 使 って 支 持 で ま た ぎ乗 り ・ま た ぎ越 し 達成的 達成的 械
の の運動 支 持 で 跳 び上 が り ・跳 び お り, 運
運 跳 び 箱 の 上 で 前 こ ろ が り 動
動 平 均 台 を 使 って い ろ い ろ な 歩 行,方 向 変 換 達成的 達成的 の運動 い ろ い ろ な ポ ー ズ,片 足 跳 び
用具を操作す る運動 な わ 跳 び(短 な わ,長 な わ) 達成的 達 成的
ボ ー ル や 輪 の 操 作 の 遊 び 達成的 達成的
竹 馬 や 一 輪 車 な ど * 達成的
模倣の運動 動 物 ・乗 り物 な ど の 模 倣 模 倣 ・変 身 的 *
水 遊 び.浮 く ・泳 ぐ 水 遊 び,浮 く ・泳 ぐ 達成的 達成的1*
一4一
2実 態 調 査
(1)調 査 の 目 的 「基 本 の 運 動 」 に お け る 児 童 の 意 識 や 生 活 の 実 態 と 教 師 の 指 導 の 様 子 を っ か み,研 究 を 進 あ て い く手 が か り とす る。
(2)調 査 の 方 法
① 調 査 時 期
② 調 査 対 象
平 成5年6月 中 旬
研 究 員 所 属 校 及 ひ 区 市 町 内 数 校 の 平 成4年 度 第1〜 第4学 年 の 児 童 と担 任
児 童 教 師
学年 第1学 年 第2学 年 第3学 年 第4学 年 低学年 中学年
人数 3052 2996 3149 3168 554 603 (3)調 査 結 果 と考 察
① 基 本 の 運 動 の 経 験 と 関 心(児 童)
医 に 帰 ・ て ・ 外 で ど の く ら い 遊 ん で ・・る か ・ 1年 男
2年 男 3年 男 4年 男 1年 女 2年 女 3年 女 4年 女
(%}
0]0203040SO60708090100
團 よ く遊 ぶ 國 半分位 口 ほ とん ど遊 ばない
【考 察 】 家 に帰 って か らの 外 遊 び は 全 体 的 に よ く行 わ れ て い る。 しか し,
「ほ と ん ど 遊 ば な い 」 児 童 も1割 程 お り,4年 生 に な る と そ の 割 合
も増 して い る 。 ま た,女 子 の 方 が 各学 年 と も外 遊 び を しな い 傾 向 が 見 ら れ る 。
家 に 帰 って,と ん な 遊 び を して い る か 。 基本の運動にかわ る遊び
1年男%%i[========コ
2年男㎜ 【
3年 男%%'%:%/i:i.,
4年 男團 一 一 「
1年女薩麗撚 轍 轍開緩朔 球技 ・その他
2年 女 一 一
3年女%[一 一 一一 一1
4年女醗 覆 一一 一 一「 ㈹
0102030405060708090100
【考 察 】 学 年 が 進 む に っ れ て,男 女 と も
「基 本 の 運 動 」 に か か わ る 運 動 遊 び が 減 って く る 。
男 女 を 比 べ て み る と,男 子 は球 技 な どの ゲ ー ム が よ く行 わ れ て お り,「 基 本 の 運 動 」 に か か わ る運 動 遊 び は 女 子 が よ く行 っ て い る。
一5一
体育の時間にとんな醐 をし画 体 育 の 時 間 に した 運 動 は,楽 しか った か 。
低学年
・ 唱■● ・●曹o凸.
一 ●o・o
'」田 '=二'
■一■ ■■"..o
■..一. 響r■● 響.
一 .,.・.
水あそびへんしん
わボールなわ跳び箱平均台鉄棒マット
登り棒うんてい
ジャングルジム人はこび
アザラシすもうゴム跳び幅跳び
リレーかけっこ
(入)
!11 6,000 5,000 4,000 3,000 11 i,000
0 浮く.泳ぐ
跳び箱平均台
鉄棒マット
一輪車
輪ボール
なわ
人はこびすもう他の跳
高跳び幅跳び障害走リレーかけ足かけっこ
【考 察 】 低 ・中 学 年 と も,「 走 」 「器 械 ・器 具 を 使 って 」 「用 具 を 操 作 す る 」 「水 遊 び 」 の 運 動 の 経 験 や 関 心 の 度 合 い が 高 く,「 跳 」 や 「力 試 し」 の 運 動 は 低 い 。 中 学 年 に な って く
る と,運 動 の 関 心 の 差 は 広 が って く る。
② 基 本 の 運 動 の 楽 し さ(児 童)
次 の 運 動 は とん な と こ ろ が 楽 しか っ た か 。(複 数 回 答)
走 ・跳 力 試 し 固定施設 器械器具 用 具 水遊 び 模 倣
第1学 年 10,000(人)
走 ・跳 力試 し 固定 施設 器械 器具 用 具 水 遊 び 模 倣
第2学 年 10,000(人)
走 ・跳 力 試 し 器 械 器 具 用 具 浮 く泳 ぐ
第3学 年
10,㎜(入)
自
⁝ 轟翻
職
走 ・跳 力 試 し
用 具
第4学 年
10,㎜(人)
. 7..…,旧 一一一一一一一一一一 醒 一一一
《
国籔騰 臨撚 …uui目
圏 競争す る圏 前 よ り上手 にz友 達 と仲 良 く 蕊 ほめ られた!III!カー杯 目 工 夫 □ 変 身
一6一
【考 察 】 児 童 は,各 運 動 に お い て,活 動 欲 求 や 共 同 欲 求 が 満 た され る こ と に 楽 し さ を 感 じて い る。 ま た,機 能 的 特 性 と 合 致 した 項 目の 割 合が 高 い こ とか ら,特 性 に ふ れ た 楽 し さ を 味 わ え て い る と言 え る 。 しか し,学 ひ 方 に 関 す る 楽 し さ は 十 分 と は 言 え な い 。 運 動 を 楽 し くす る た め に とん な こ と を した い か 。
よい動きを見て 学習 カードのrb用 本や資材を笑 って 友達 と教え合う ねらいをもって 場の工夫をして きまりを守って
1学年睡 灘
2学 年
3学 年
4学 年
霧 獣ll} 1櫃 ≡
0102030405060708090100(%)
【考 察 】 「友 だ ち と の 教 え 合 い 」 や,
「き ま り を 守 る 」 と い っ た 態 度 面 が,と の 学 年 の 児 童 も 運 動 を 楽 し
くす る た め に 大 切 と 考 え て い る 。
「ね ら い を も っ て 」 や,「 よ い 動 き を 見 る 」 は,学 年 が 進 む に っ れ て 割 合 も 高 く な り,「 場 の 工 夫 ・ カ ー ドの 活 用 」 は 低 く な っ て い
く。
⑧ 指 導 の 様 子(教 師)
「基 本 の 運 動 は 指 導 し や す か っ た か 。
L
年学低
殉ーoo 模倣水遊び
ボール
縄平均台
鉄棒
跳び箱
マット
固定施設
力試し
跳
走
908070605040302010 0 年学ヰ 浮く永ぐ副︑
竹馬ボール
﹁!.・,σ
∂ノσ'
..∂・ 縄平均台
鉄棒
跳び箱
'
ノ
%舖 マット
力試し
跳
走
908070ω50⑩302010 0 閥幽指導しにくい[]どちらでもない吻幽指導しやつい
【考 察 】 低 ・中 学 年 と も,指 導 し や す い も の は,「 走jrボ ー ル を 操 作 す る 」 運 動 で あ る 。 指 導 し に く い も の は,低 学 年 で は 「模 倣 」,中 学 年 で は 「竹 馬 ・一 輪 車 を 使 っ た 」 運 動 で あ り,共 通 す る も の と し て,「 鉄 棒 」 「跳 」 の 運 動 が あ げ ら れ る 。 指 導 の し や す さ と 児 童 の 関 心 と は 関 連 が あ る と 考 え ら れ る 。
基 本 の 運 動 の 授 業 を した と き に,と ん な こ と を 考 慮 した か 。
100(%) 90 80 70 60 SO 40 30 zo 10 0
特 性 に ふ れ る 楽 し さ
主 体 性 を もた せ る
学 習 カ ー ド の 活 用
め あ て を もた せ る
個 人の能力 に応 じて
口低学年膨中学年
【考 察 】 低 学 年 で は,「 め あ て を も た せ る 」 や 「特 性 に 触 れ る 楽 しさ 」 に 重 点 が 置 か れ,中 学 年 で は,「 め あ て を も た せ るJや 「学 習 カ ー ドの 活 用 」 に 重 点 が 置 か れ て い る。
「児 童 の 主 体 性 を もた せ る 」 こ と は,あ ま り重 視 され て い な い。
と の よ う な 評 価 を 重 視 した か 。 と の 段 階 で 評 価 した か 。(複 数 回 答) 評 価 内 容 の 割 合(10点 中 何 点 か)
(点)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
一.曜・.,.●..幽 感 想
1.7
自 己 評価 1.9
璽 一.冒.
P囑.●.・
P・,,..
¶ ■顧・・
「.・o邑
.一一■巳
運 動 4.2
■.,,・ … 幽一●. ■ ・・層
●層.噛・・ 豊.・ ■9 学 習 カ ー ド̲̲...
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教 師'…'1 5・6暫1..go‑,"
■ 畠・■o 一 7σ 暫■
関 心 ・意 欲 態 度
̀1
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教 師の 観察 ヨ55
一一 囑….・.・ 幽
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3・9闘
一■ ・畠・・ 一一一 一,
.・....・ ・ 一一匿一匿一
内 容 方 法 実施者
(%)10 98 76 5 4 3 2 1 a
導 入 展 開 整 理
【考 察 】 動 き に つ い て,教 師 の 目 に よ る 評 価 が 中 心 で あ る と 言 う 傾 向 が うか が え る 。 ま た
「基 本 の 運 動 」 と して ,大 切 な部 分 で あ る 「関心 ・意 欲 ・態 度 」の 評 価 も重 視 され て い る こ とが 分 か る。 さ ら に,学 習 中 は 展 開 時 に お け る 割 合 が 高 い 。
(4)ま と め
調 査 の 結 果 か ら,研 究 の 課 題 を 次 の よ う に 考 え る 。
① 児 童 の 関 心 や 欲 求,楽 し さの 味 わ い方 の 違 い か ら,運 動 の 特 性 や 発 達 的 特 性 を 明 らか に し,児 童 の 関 心 や 欲 求 に 合 っ た 学 習 過 程 の 工 夫 が 求 め られ る。
② 児 童 の 運 動 に 対 す る 思 い や願 い か ら,新 しい 学 力 観 で 求 め られ て い る 自 己教 育 力 を 育 成 す る た め に,自 己評 価 の 工 夫 を 考 え る 。
③ 教 師 の 指 導 の 様 子 か ら,児 童 の 主 体 的 な 学 習 活 動 を 支 え る 支 援 の 在 り方 を 考 え る 。
一g一
3研 究 の 重 点 課 題 (1)学 習 過 程 の 工 夫
① 学 習 過 程 の 工 夫
学 習 過 程 と は,児 童 が 主 体 的 に学 習 を 進 め て い く道 筋 と と らえ る 。 児 童 が 主 体 的 に 学 習 を 進 め る た め に は,従 来 行 わ れ て き た よ う な,「 で き な い 」 こ と に 挑 戦 し 「で き る 」 よ う に す る と い う学 習 で な く,「 今 で き る こ と で 楽 し さ を 十 分 に 体 験 す る 」 こ と か ら, それ を 支 え に して 「工 夫(新 し い こ と に 挑 戦)し て 楽 しむ 」 と い う道 筋 で 考 え る。
今 も って い る 力 で 楽 しむ(で き る)→ 工 夫 して 楽 しむ(で きな い)
しか し,運 動 内 容 や 児 童 の 発 達 段 階,個 々 の 学 習 の 準 備 状 況 に よ って は,「 今 も っ て い る 力 で 楽 しむ 」 だ け で 単 元 を 構 成 し,運 動 の 特 性 に 応 じた 児 童 の 欲 求 を 満 た す 場 合 も あ る と 考 え る 。
② 学 習 過 程 を 構 成 す る た め に
この よ う な学 習 過 程 を 考 え る た め に,児 童 一 人 一 人 が 基 本 の 運 動 の 学 習 で,ど の よ う な 楽 し さ を 味 わ う こ とが で き る の か,と い う機 能 的 特 性 を 明 らか に す る。 ま た,児 童 の 心 身 の 発 達 的 特 性 を把 握 して,児 童 の 発 達 段 階 に 応 じた 工 夫 を して い く。
○ そ の 運 動 固 有 の 楽 し さが 体 験 で き る単 元 の 組 み 立 て(関 心 ・意 欲 ・態 度)
○ 学 び 方 を 身 に つ け る(思 考 ・判 断)
O児 童 の 発 達 段 階 を 踏 まえ る ○ 一 人 一 人 の 特 性 に 対 応
○ 「で き る 」 → 「で き な い 」 へ の 道 筋
③ 学習過程のモデルの例
モデルA モ デ ルB
単 元 1...n 庫 元 1 n
道筋 今 も って い る 力 で 楽 しむ
(運 動 経 験 を 広 げ る) 道筋 今 も って い る 力 で 楽 しむ
今 も っ て い る 力 で 楽 し む
1 工 夫 して 楽 しむ
モ デ ルC モ デ ルD
単 元 1...n 単 元 1 n
道筋
今 も って い る 力 で 楽 しむ Z
工 夫 して 楽 しむ
道筋 今 も っ て い る 力
で 楽 しむ 工夫 して楽 しむ
一g一
(2)自 己評 価 の 工 夫
新 しい 学 力 観 に 立 ち 自 己教 育 力 を 育 成 して い くた め に は,自 己 評 価 が 重 要 で あ る と 考 え る 。 自 己評 価 は,児 童 が 自 ら 「め あ て 」 を もち,「 達 成 行 動 」 を 考 え,工 夫 して 行 い,結 果 を 「自 己評 価 」 す る と い う一 連 の 活 動 の サ イ ク ル の 中 で 行 わ れ る。
ま ず,児 童 は,基 本 の 運 動 の 各 運 動 の 学 習 自 己 評 価(確 か あ)に お い て ,「 こん な こ とが した い」 「こ う して
1楽 しみ た い 」 と い う思 い や 願 い に 基 づ い て,
1め で きそ う な こ と を め あ て と して 設 定 す る。 そ 思 い や 願 い … 一一 あ して,も っ た め あ て を 達 成 す る た め に 「こ う iて 動 い て み よ う」 「こ ん な 仕 方 で して み よ う 」
iと 動 き や 仕 方 を い ろ い ろ 考 え ,工 夫 して活 動
達 成 行 動 す る・ そ の 結 果 ・ 児 童 は 「め あ て が 達 成 で き た か 」 「め あ て を も って,適 切 に 達 成 行 動 が で きた か 」 な ど のr運 動 の 学 び方 』 と,そ れ らの 活 動 を 通 し 「楽 し く運 動 で き た か 」 と い うr楽 し さ 体 験 』 の2観 点 で 自 己 評 価 し,「 今 度 は,こ う して み よ う」 と い う次 の め あ て を もっ こ と に な る。(r運 動 』 の 評 価 に つ い て は,r運 動 の 学 び 方 』r楽 し さ体 験 』 の 中 に 含 あ て 評 価 す る こ と に した 。)こ の よ うな 一 連 の 活 動 が 円 滑 に 行 え る よ うに な る こ と が 大 切 で あ る と考 え る 。
自 己評 価 は,児 童 自 身 が,自 分 の 内 面 を 評 価 す る た あ,各 運 動 内 容 ご との 特 性 や 発 達 段 階 と と も に,児 童 の 実 態 を 踏 まえ て,自 己評 価 の 観 点 を 工 夫 す る 。
O自 己評 価 の 観 点 の 例
低 学 年 中 学 年
〈楽 し さ 体 験 〉 ○ 楽 し く運 動 で きた 。
・仲 よ く運 動 で き て 楽 しか っ た。
・カ ー 杯 運 動 で き て 楽 し か っ た。
・そ の 運 動 の 楽 し さ を 十 分 に 味 わ え た
。
〈運 動 の 学 び 方 〉 ○ め あ て が もて た 。 ○ 適 切 な め あ て が もて た。
0工 夫 して 運 動 が で き た。 ○ 達 成 の 見 通 しが もて た 。
○ め あ て が 達 成 で き た 。 ○ 工 夫 して 運 動 が で きた 。
○ 次 の め あ て が もて た 。 ○ め あ て が 達 成 で き た 。
○ 次 の め あ て が もて た。
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(3)支 援 の 工 夫
児 童 の 主 体 的 な 学 習 活 動 を 支 え る た め に,次 の 支 援 に 着 目 した 。
○ 児 童 の 側 に 立 って,必 要 な 提 案 や 助 言 を す る。
○ 学 習 の 経 験 や 機 会 を 広 げ る。
○ 児 童 の 発 想 や 思 考 な ど に つ い て 幅 広 く共 感 し,認 め る 。
こ う し た 支 援 が 児 童 の 学 習 意 欲 を 高 め,自 己 教 育 力 を 育 て る の に 効 果 的 で あ る。 そ こ で,教 師 は,学 習 に 取 り 組 む 児 童 一 人 一 人 に 対 して,そ れ ぞ れ の 学 習 状 況 を 的 確 に 把 握
し,共 感 的 な 評 価 を して い く こ と が 大 切 で あ る と考 え た 。
した が って,教 師 の 評 価 も重 要 な 支 援 と して と らえ(支 援 と評 価 の 一 体 化),児 童 の 主 体 的 な 学 習 活 動 で あ る 「め あ て を もつ 」一 「達 成 行 動 」一 「自 己 評 価 」 と い う サ イ ク ル の 中 に 絶 え ず そ の 評 価 を 生 か し,一 連 の 学 習 が 円 滑 に 進 め られ る よ う に して い く こ と を 支 援 の 基 本 的 な 在 り方 と考 え た 。
① 児 童 の 実 態 の 把 握
児 童 の 側 に 立 っ て,学 習 内 容 を 吟 味 し適 切 な学 習 過 程 を 組 む た め に,ま た,共 感 的 な 支 援 を 一 人 一 人 に 行 うた め に,そ れ ぞ れ の 児 童 の 特 性 や,今 も って い る 力 を 知 る必 要 が あ る。
次 の よ う な 観 点 で 児 童 の 実 態 を っ か み,支 援 に 役 立 て る よ う に した 。 ア 運 動 の 特 性 に 触 れ る楽 し さ の 体 験 の 状 況(楽 し さ 体 験)
イ 運 動 の 特 性 に 応 じた 楽 しみ 方 に 関 す る学 習 経 験 の 状 況(学 び 方) ウ 運 動 の 学 習 経 験 の 状 況(運 動)
② 支 援 の 内 容
児 童 の 主 体 的 な 学 習 活 動(前 述 の サ イ ク ル)に お け る支 援 の 工 夫 例 ア 児 童 が あ あ て を もち,意 欲 的 に 学 習 す る た め に
・学 習 過 程 の 工 夫 ・場 の 工 夫 ・学 習 資 料 の 工 夫 イ 児 童 が め あ て に取 り組 み,達 成 して い くた め に
・共 感 的 な 評 価 ・学 習 意 欲 を 高 め る,個 に応 じた言 葉 か け ウ 児 童 が 自 己評 価 を 行 うた め に
・学 習 カ ー ドの 活 用 ・相 互 評 価 の 活 用 ・表 情 や っ ぶ や き な ど に 応 じた 言 葉 か け (な お,児 童 が 自 己 を 肯 定 的 に評 価 して い け る よ う に 配 慮 す る)
エ そ の 他
・教 師 と 児 童 ,児 童 相 互 の温 か い人 間関 係の 確 立 ・学 習 の 約 束 や マ ナ ー の 確 立
一ll一
4指 導実践例
走 ・跳 の 運 動(跳 の 運 動 につ い て) (1}学 習 過 程 に つ い て
運 動 の 特 性,児 童 の 発 達 的 特 性 及 び実 態 調 査 を,次 の よ う に と らえ た 。
運動の特性 発達的特性 実態調査 低
学 年 中 学 年
O体 を 巧 み に操 作 しな が ら跳 躍 す る こ とが 楽 しい 運 動 で あ る。
○ 自 己 の 最 大 能 力 を 発 揮 して 競 い 合 う楽 し さ や,目 指 す 記 録 に 挑 み, き た 喜 び を 味 わ う こ と の で き る運 動 で あ る 。
それを達成で
0遠 くや 高 く跳 ぶ こ と よ り も跳 ぶ こ と 自体 が 楽 し い。
○ 跳 躍 力 の 発 達 が 十 分 で は な く,跳 べ る高 さ や 距 離 は 限 られ て い る 。
○ よ り遠 くへ,よ り高 く跳 び た い と い う欲 求 や 競 争 意 識 が 高 くな る。
○ 助 走 の ス ピー ドや 踏 み 切 り の タ イ ミ ン グ な ど の 個 人 差 が 大 き い 。
○ 低,中 学 年 と もに 「基 本 の 運 動 」 の 各 運 動 内 容 の 中 で,関 心 が 低 い 。
○ 「カ ー 杯 運 動 した 」 や 「競 争 し た 」 と き に,楽 しさ を 感 じて い る場 合 が 高 い 。
以 上 の こ と を 踏 ま え,次 の よ うに 学 習 過 程 を 工 夫 す る。
学習の道筋学習の進め方の例 低
学 年
今 も って い る力 で 楽 しむ 。
○ い ろ い ろ な跳 び 方 で 楽 しむ 。
○ 踏 び方 の 工夫 や競 争 を して楽 しむ 。
22.5分 ×6〜8回
O達 成 的 運 動 と競 争 的 運 動 を 同 時 に 扱 い,後 半 は 競 争 的 扱 い が 増 え て く る。
○ 着 地 や 助 走,踏 み 切 りの 仕 方 を 考 慮 した 各 種 の 跳 び 方 が 経 験 で き る場 の 設 定 を す る。
○ 競 争 の 仕 方 や ル ー ル に つ い て,児 童 の 発 想 を 生 か す よ う に す る 。
中 学 年
今 も って い る 力 で 楽 しむ 。
⇒
記 録 へ の 挑 戦 や 競 争 を 工 夫 して 楽 しむ 。
達 成 的15分 ×6〜8回
達 成 的 ・競 争 的22.5分 ×6〜8回
○ 達 成 的 運 動 と達 成 的 ・競 争 的 運 動 と は 別 扱 い す る 。
○ め あ て に 応 じた 用 具 の 設 置 や 距 離, 高 さの 設 定 を す る 。
○ 誰 れ で も楽 し く競 争 で き る よ う に 競 争 の 仕 方 を 考 え る 。
○ 児 童 の 話 し合 い や グ ル ー プ の 教 え 合 い を 取 り入 れ,楽 し く学 習 す る。
一12一
(2)自 己評 価 の 工 夫
跳 の 運 動 の 特 性 や 発 達 段 階 か ら,低 学 年 で は 跳 び 方 や 跳 ぶ 場 の 選 択,中 学 年 で は,自 分 の 目 安 とな る距 離 や 高 さ,跳 び方,動 きの 工 夫,練 習 の 方 法 な ど を 中 心 と して め あ て を 設 定 す る。 そ の め あ て の 適 否 や め あ て の 達 成 行 動 に っ い て,次 の よ うな 観 点 か ら 自 己 評 価 を 行 う。
自 己 評 価 の 観 点 の 例
低 学 年 中 学 年
楽 ○ カ ー 杯 跳 べ て 楽 しか っ た 。 ○ カ ー 杯 跳 べ て 楽 しか っ た 。 し ○ 約 束 を 守 って,仲 よ く運 動 で きて 楽 し ○ 仲 よ く運 動 で きて 楽 しか った 。
さ か っ た 。 ○ 目指 す 記 録 に 挑 戦 で き て 楽 しか った 。
体 0い ろ い ろ な 跳 び方 が で き楽 しか った 。 ○ め あ て が 達 成 で き楽 しか った 。 験 ○ 遠 くや 高 く跳 べ て 楽 しか った 。
学 ○ 自 分 の め あ て が もて た 。 ○ 適 切 な め あ て を も って 取 り組 め た 。 び 0友 達 の 跳 び 方 を よ く見 て ま ね す る こ と ○ 練 習 や 競 争 の 仕 方 を 工 夫 で き た 。 方 が で き た 。
(3)支 援 の 工 夫
低 学 年 で は,楽 し さ体 験 や 動 き の 工 夫 を 中心 に,中 学 年 で は,そ れ らに 加 え て,場 や 練 習 方 法 の 工 夫 や 教 え 合 い ・学 び 合 い を 中 心 に,共 感 的 な 支 援(言 葉 か け)や 学 習 環 境 作 り を 次 の よ う に 行 う。
言 葉 か け 学 習 環 境
め あ て
低 一跳び方や場の選択 による助言 中 一記録や学び方 に関す る助言
めあての適否 にかかわ る助言
○ 学習資料 対戦表 作戦板
○ ね らいに沿 った場の設定
○ 具体的 なめあてが もて るカー ド 達
成 行 動
低 中 一活 動 欲 求 や 競 争 欲 求,協 同 欲 求 を 充 足 させ る 支 援
低 一多 様 な 跳 び 方 を 導 く賞 賛 ・承 認 中 一 よ い 動 き(向 き,跳 び方,リ ズ ム,テ
ンポ な ど)や 記 録 の 賞 賛,助 言 学 び 方 に 関 す る賞 賛,助 言
○ 学 習 資 料
一発 達 段 階 に 応 じて 一
・絵 図 カ ー ド
・動 きの 紹 介
・ポ イ ン トカ ー ド
○ 作 戦,工 夫 が 考 え や す い 資 料 確
か め
低 一言 葉 に よ る 自 由 な 表 現 の 重 視 と そ の 支 援
中 一相 互 評 価 の 導 入 や 自 由 な 表 現 の 重 視
○ 学 習 カ ー ド,体 育 日記 の 活 用
一13一
器 械 ・器 具 を 使 って の 運 動 (1)学 習 過 程 の 工 夫
運 動 の 特 性 と,児 童 の 発 達 的 特 性, ま た,実 態 調 査 の 結 果 を 次 の よ うに と らえ た。
運動の特性発達的特性実態調査
低 学 年 中 学 年
○ 自 分 の 力 に 合 っ た 動 き に 挑 戦 し,で き る よ う に な る こ と が 楽 しい 運 動 で あ る。
○ 場 や 動 き を 工 夫 して,多 様 な 動 き を経 験 す る こ と が 楽 し い運 動 で あ る。
※ 以 上 の 特 性 を と らえ,達 成 的 な 運 動 と して,児 童 個 々の カ に 応 じて 動 き を 広 げ た り, 高 め た り す る こ とが で き る よ うに 扱 う。
○ 回 転 感 覚,逆 さ 感 覚,高 所 で の 感 覚 な どが 発 達 し,全 身 的 な 運 動 を す る。
○ 模 倣 遊 び な ど,多 様 な 体 の 動 きを 経 験 す る こ と を 好 む 。
○ 体 格 や 気 力 な ど が 発 達 し,調 整 力 や 体 を 巧 み に 操 作 す る 力 が 高 ま る 。
○ 動 きの 高 ま りや,よ り高 度 な 動 きへ の 挑 戦 を 意 識 す る よ う に な る 。
※ 低 学 年 で は動 き の 経 験 の 広 が りや 感 覚 づ く りを す る 。 中 学 年 で は 動 きを 高 め る。
○ マ ッ ト,跳 び 箱,鉄 棒 は,ど の 学 年 も児 童 の 関 心 が 高 い 。
○ 児 童 が ど ん な と き に 楽 しい と感 じ るか に っ い て は,「 前 よ り も上 手 に で きた と き 」 と答 え る 割 合 が 多 く,達 成 的 な 運 動 で あ る こ と を 裏 付 け て い る。
以 上 の こ と を 踏 ま え,次 の よ う に学 習 過 程 を 工 夫 す る。
学 習 の
進 め
方 の
り伊
低 学 年
0単 元 自 体 を 「親 しむ 段 階 」 と と らえ, 運 動 遊 び を 十 分 に 行 う こ と が め あ て と な
る。
道筋の例
45分 ×5回(鉄 棒 は22.5分 ×8) 今 も って い る 力 で 楽 しむ
(運 動 経 験 を 広 げ る)
○ 多 様 な 動 き の 経 験 や,各 種 の 運 動 に っ な が る感 覚 づ く りが で き る よ う に す る。
○ 動 きを 広 げ る た め に 場 を 工 夫 す る。
0安 全 や 協 力 な ど,学 び 方 ・楽 しみ 方 が 児 童 の め あ て と な る。
中 学 年
○ 毎 時 間 の 学 習 が 次 の よ う な め あ て の も ち方 の 繰 り返 しと な る 。
道筋の例
45分 ×5回(鉄 棒 は22.5分 ×8) 今 も っ て い く力 て 楽 しむ
Z 工 夫 して 楽 しむ
○ 動 きや 場 を 工 夫 した り,よ い 動 き や よ りよ い 動 き を 意 識 した り して,動 きの 高 ま りが 経 験 で き る よ う に す る。
○ 個 の め あ て に応 じて 場 を 工 夫 す る。
○ 学 び方 な ど に 加 え て,動 きづ く り に っ いて の め あ て が 多 くな って くる 。
一14一
(2)自 己 評 価 の 工 夫
器 械 ・器 具 を 使 って の 運 動 の 自 己 評 価 は,動 き そ の も の が め あ て に な る こ と が 多 い の で,学 習 カ ー ドな ど を 使 って,発 達 段 階 に 応 じて,次 の よ う な 観 点 で 取 り組 め る よ う に す る 。
低 学 年 中 学 年
楽 体 し 験 さ
○ カ ー 杯 動 け て 楽 しか った 。
○ 仲 よ く運 動 で き て 楽 しか った 。
○ め あ て とす る動 きが で き て 楽 しか っ た。
○ 調 子 よ くで き る よ う に な って 楽 しか った 。 学 運
び 動 方 の
○ い ろ い ろ な 動 き に 挑 戦 で きた 。 0め あ て を も って 取 り組 あ た 。
○ 動 き を 工 夫 す る こ とが で き た 。
○ 友 達 と教 え 合 って 取 り組 め た 。 (3)支 援 の 工 夫
器 械 ・器 具 を 使 って の 運 動 の 特 性 か ら,教 師 の 指 導 の 中 で,次 の 支 援 を 重 点 に 考 え た 。
① 場 の 設 定(主 に め あ て を もっ た め の 支 援)
場 の 設 定 の 工 夫(マ ッ ト遊 び) 主 に マ ッ ト遊 び や 跳 び 箱 遊 び に お い て
は,多 様 な 場 の 設 定 を して,個 に 応 じて 多 様 な 動 きを 経 験 し,各 種 の 運 動 の 基 礎 とな る 動 き を 身 に 付 け る こ とが で き る よ う に す る。 場 を 選 ん で 遊 ぶ こ とが め あ て に っ な が る と 考 え る。 ま た2〜3年 生 で は,児 童 が 自 ら場 を 設 定 ・工 夫 して い け る よ う な 配 慮
も必 要 で あ る。
② 助 言(主 に 達 成 す る行 動 に か か わ る 支 援) 教 師 の 助 言 は,多 様 な 動 きや よ りよ い動 き を 経 験 させ る た め に,ま た,っ まず いて い る 児 童 や,調 子 よ く動 け る よ うに な りた い児 童 の た め に重 要 な 役 割 を もっ。 児 童 の 願 いや 思 い を 念 頭 に,動 き と と もに表 情 や つ ぶ や きな ど の反 応 をっ か み,共 感 しなが ら助 言 す る。
③ 学 習 資 料(主 に 自 己評 価 に か か わ る 支 援)
・く ね くね み ち
恥
・の は ら
=
・さ か み ち
釦
・ コ ロ リ ン ざ か
u
・ こ や ま
・ス リ ル ト ン ネ ル9
I Chi
動 きを 引 き出 す 助 言 の 例(跳 び 箱 遊 び)
○跳 び箱 に上が る多様 な動 きを 引 き出 す助 言の 例
・動 物 の ジ ャ ンプ 大 会 を し よ う(か え る,う さ ぎ な ど)
・跳 び 箱 の ど こ に 手 を つ い て 上 が れ る か な
・友 達 と 合 わ せ て や っ て み よ う
※ 腕 支 持 や 踏 切 り の 感 覚 を 養 う 。
※ 安 定 し た 着 手 に 気 付 か せ る 。
※ 一 連 の 動 き を リ ズ ミカ ル に6
○跳 び箱 か らお りる多様 な動 きを 引 き出 す助 言 の例
・ど こ に 着 地 で き る か な
・山(跳 び 箱)の 下 は 岩 場 だ よ
〜 児 童 が 動 き を 考 え た り ,
※ 跳 躍 の 距 離 や 姿 勢 の め あ て に 。
※ 安 定 し た 着 地 の 意 識 を 促 す 。 工 夫 した り す る よ う な 助 言 を し,動 き を 広 げ,よ い 動 き に 気 づ か せ る 。
低
中
○ 学 習 カ ー ド:め あ て と す る場 を 選 ぶ 。 楽 し さ を 振 り返 り,思 い が 表 せ る。
0多 様 な 動 き の イ メ ー ジを もて る よ うな 絵 図 カ ー ドの 掲 示 。
0学 習 カ ー ド:動 き を 選 ぶ 。 楽 しさ や 学 び 方 を 振 り返 り,考 え た こ と が 表 せ る。
○ 動 き の 高 ま りを 意 識 で き る よ う な,動 き の ポ イ ン トを 示 した カ ー ドの 掲 示 。
一15一
模 倣 の 運 動
(1>学 習 過 程 の 工 夫
運 動 の 特 性,児 童 の 発 達 的 特 性 及 び 実 態 調 査 を 踏 まえ て, た 。
次 の よ うに 学 習 過 程 を 工 夫 し
運動の特性 発達的特性 実態調査
○ 動 物 や 乗 り物 の 形 や 動 き を まね した り,そ の もの に な り き って 動 く こ と を 楽 しむ 運 動 で あ る。
0友 達 と調 子 を 合 わ せ て 動 い た り,お 互 い に 見 せ 合 って 楽 しむ 運 動 で あ る。
0身 体 的 な 表 現 を 好 む が,自 己 中 心 的 な 行 動 が 多 い た め 相 手 の こ と を 考 え る こ とが 難 し く,注 意 力 や 興 味 の 持 続 が 難 しい 。
○ 全 身 を 使 って の 運 動 を 好 み,単 純 な 動 き や 少 人 数 で 行 う運 動 に 興 味 を 示 す 。 0変 身 が で き た と き,仲 よ く運 動 で き た と き,カ ー 杯 運 動 で き た と き楽 し さや 喜 び
を 感 じて い る割 合 が 高 い 。
○ 「模 倣 の 運 動 」 を した 印 象 が うす い 。
学習の道筋学習の進あ方の例 低
学 年
i年 間 の 学 習 の 道 筋
今 も っ て い る 力 で 楽 し む
0動 き の 特 徴 を と ら え,い ろ い ろ な も の に な り き っ て,動 く こ と を 楽 し む 。
○ 簡 単 な お 話 を 作 り,そ の も の に な り き っ て い ろ い ろ と 動 く こ と を 楽 しむ 。 1学 期 動 物 に な り き って 動 こ う。
2学 期 乗 り物 に な り き って 動 こ う。
3学 期 簡 単 な お 話 を 作 って 動 物 や 乗 り物 に な り き ろ う。
22.5分(6〜8回 扱 い)
① 題 材 につ い て … テ ー マ を設 定 す る。 例r遠 足 に 行 こ う 」
身 近 な も の を 選 ぶ 。 「宝 島 へ 探 検 に 行 こ う」
② 単 元 の 導 入 … … … 学 習 の 進 め 方 を 知 らせ,最 初 に 心 の 解 放 を 図 る と 効 果 的 で あ る。
③ 運 動 の 学 び 方 … … ⑦ そ の もの に な り き って 楽 しむ 。
⑦ そ の もの の 動 きの 特 徴 を 模 倣 して 楽 しむ 。
㊥ 簡 単 な お 話 を 作 っ て な り き っ て 動 く こ と を 楽 しむ 。
④ め あ て に っ い て … 自 分 が 模 倣 した い 動 物 や 乗 り物 を あ あ て と す る。
一16一