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消費者機械安全保証 標準化活動 IPA コンシューマデバイス安全標準化 WG 委員 SICE 国際標準化委員トヨタ自動車株式会社エンシ ン技術開発部主幹 石崎直哉 2013/11/20 1

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(1)

消費者機械安全保証

標準化活動

IPA コンシューマデバイス安全標準化WG 委員

SICE 国際標準化 委員

トヨタ自動車株式会社 エンジン技術開発部 主幹

石崎 直哉

2013/11/20

(2)

2

本日の内容

背景

標準化に対する4つの提案

OMGでの国際標準化活動

まとめ

(3)

本日の内容

背景

標準化に対する4つの提案

OMGでの国際標準化活動

(4)

4

・現状把握の遅れ ⇒ 意思決定の遅れ

・問題は北米から一気に全世界へ広がった

・想定外の使われ方も「想定外」では済まされない

(フロアマット)

・システム安全への厳しい要求、説明の難しさ

(BOS、電子スロットル)

・お客様のトヨタに対する信頼失墜

・クルマに求められる安全・品質の変化

・電子制御システムの安全も大きな問題に

2010/2月 米国公聴会での証言

発端:

2010年の品質・安全問題

<問題を通して痛感したこと>

安全性認識の高まり と 制御開発管理上の課題

ISO26262規格に準拠した製品開発を実施することに決定

(5)

機能安全規格ISO26262とは

【例】鉄道の線路横断に対する対策 ①鉄道と道路が平面交差 ⇒危険な状態 (電車との衝突) ②警報機や遮断機を設定 ⇒危険な状態(電車との衝突) が許容できる程度以下 ⇒機能安全の状態 ③立体交差を設定 ⇒危険な状態(電車との衝突) を回避 ⇒本質安全の状態

2011年11月に規格制定

◆対象システム

--- 安全に関連する

電気

/電子システム(※純粋なメカは対象外)

◇機能安全

【定義】システムのリスクを

許容できる程度以下に対策

して安全を確保する

【対義語】本質安全 ⇒対策によってリスクを

なくして

安全を確保する

ISO26262規格

ISO26262と従来トヨタ安全設計/品質との関係

ISO26262はあくまでミニマム/必要最低限の安全設計要件しか規定していない.

例: エンストはISO26262の対象外

⇒ISO26262とは関係なくエンストしないよう従来トヨタ品質を満たすように作りこむ必要あり.

第三者への安全性の説明性のために設計エビデンスを残す

安全性

ISO26262要件

従来トヨタ設計

ISO26262及びトヨタ安全基準を全て満たす

ための仕組みが必要。

(6)

6

自動車制御関連の安全に関する

課題まとめ

ISO26262規格で説明できる安全レベルとトヨタとして証明しな

ければならない安全レベルに相違がある。

 “想定外“の使われ方も想定外では済まされない。

 もはや、自動車はネットワーク端末である。自動車と社会イン

フラ及びそれらの連携による社会システムの安全性と信頼性を

保証しなければならない。

 変化し続ける社会インフラ、年々厳しくなり続ける排気規制・燃

費要求へ対応し続けなければならない。

自動車単体だけでなく、消費者機械及び変化し続ける社会インフラ・規

制・機能要求に対応可能な安全性議論の方法論が必要である。

(7)

本日の内容

背景

標準化に対する4つの提案

OMGでの国際標準化活動

(8)

8

標準化に関する提案:4つの概念

 新しい概念

 消費者機械 : 一般消費者が使用する安全性に関わる電子機器

 Dependability : Safety・Reliability・Maintainability etcなどを統合し

た“高信頼”性

 Argumentation

 Assurance Case :議論の構造を記録する方法論

 新しい開発プロセス概念

 Top-Down的Waterfall 開発 ⇒ 素早い繰り返し(Agile的)

 モデルベース保証手法

 上記概念を効率的に開発・管理するツール・仕組み

(9)

消費者機械(Consumer Devices)

とは

Factory machineries

Consumer devices

The number of the

production

A few to Many

A huge number

Users

Experts

General users

Cost

High

Sufficiently low

Maintenance

Real field

(strongly managed)

Users, Service stations

(weekly managed)

Environment

Factory environment

(almost stable)

Factory environment

User environment

(Open, dynamic and diverse)

(10)

10

Dependabilityとは

Safety, Reliabilityなどの複合的“高信頼性”を示す。

従来は個別の保証を検証してきたが、システムが複雑になり

個別の保証では不十分となってきた。

1. Security

2. Availability

3. Reliability

4. Maintainability

5. Safety

6. Functional

7. Integrity

8. Trustfulness

9. Justifiable

10. Robust

11. Resilient

12. No vulnerability

13. Accessibility

14. Performability

15. Comfort

*Obtained from Wikipedia

(11)

Argumentationとは

• Assurance Case

– システムの保証を、エビデンスを基に議論するための方法

• Assurance Case ⇒ 拡張 : Dependability Case の導入

ゴール

エビデンス

エビデンス

エビデンス

例:FTA結果

例:システムは安全である

戦略:システムの

FTAを議論

出典:

D-Case入門

戦略:システムの

FMEAを議論

例:

FMEA結果

(12)

12

Dependability Caseのメリット

 問題全体のスコープの明確化

 議論に用いる資料の明示化

 個々のFTA/FMEA等のリスク分析結果の統合

 既存の安全や技術規格との適合結果の統合

 個々のゴールに対する問題設定と合意条件の議論の明示化

Evidenceによってどのように“OK”と判断したか主張

Argument)の明確化

ゴール エビデンス エビデンス エビデンス 例:FTA結果 例:システムは安全である 戦略:システムのFTAを議論 戦略:システムのFMEAを議論 例:FMEA結果

(13)

消費者機械保証の難しさ

Controller Software

Drivers

Physical Systems

Operation Environment

(e.g. Passengers, Pedestrians, Atmosphere, Road)

• 制御システムと自然界(物理システム), 操作環境との相互作用

• 自然界・操作環境は全てを予想することは困難

(14)

14

消費者機械 開発の基本アプローチ

Experiences

Assumptions

Assumption

Errors

New Assumptions

Outside of Assumptions

Trial

 過去の経験から開発開始

 ある想定を仮定し、試行錯誤を繰り返しながら適切な機能要件を定義

 素早い繰り返しによる開発 ⇒ 自動車業界で実績

(15)

素早い繰り返しによる開発プロセス(案)

Control

Design

Objective

Requirements

Control

Model

Simplification

Optimization

Generation

Code

Calibration

Verification & Validation

Control Design

Process

Implementation

Process

Auto

Code

Ge

n.

Dependability

Goal Definition

Dependability

Analysis

Certification

Doc. Gen.

Argument

Construction

(16)

16

たとえば、トヨタでは

実車評価による走行距離

– 日当たり評価時間 : 4Hr/day

– 平均車速 : 30km/h

– 年間評価日数 : 200 days/year

– プロジェクト当り試作車 : 100 prototype vehicles /

project

– 開発期間 : 3 ~ 5 years / project to finish

Total Km = 4 x 30 x 200 x 100 x 3

(17)

モデルベース保証とは

(Model Based System Assurance)

• Dependability Caseによる保証に対する議

論の明確化は可能

⇔ コスト・時間の制約の下で実現可能か?

• Model Based System Assurance

– Compositional Argumentationの実装

– Proven In Use Argumentの明確化

(18)

18

自動車制御開発への

D-Case 適用

想定

: 新プリウス開発におけるエンストD-Caseを定義する

•旧プリウスをベースとして新プリウスを開発する

•旧プリウスエンジン ⇒ 旧プリウスエンジン + VVT

VVT 機能追加

新プリウス開発

トヨタにおけるエンスト評価・開発のプロセスを

D-Caseを適用

(19)
(20)

20

エンジンストール

D-Case 記述 概略

G : エンジンストール が発生しないこと S : 過去エンジンで エンストしないことを 確認する S :新エンジンに対 する DRBFMを実 施する S : 総合車両評 価を実施する SG : 旧エンジン開 発時にエンスト発生 しないことが検証 されていること SG : 市場でエンス ト実績がないこと SG : 要求仕様開 発できていること SG : 制御仕様開 発できていること SG : 実装できて いること SG : 検証できて いること SG : 適合できて いること C : 新プリウス・エンジン諸元 1.エンジンCADデータ 2.部品表・構造図 3.変更点・変化点一覧 4.エンジン機能・要求仕様 5.相互影響マトリクス SG : 実ユースケース に従った車両評 価できていること C : Engine Operating Condition 1.エンジン水温 2.吸入空気温 3.大気圧 4.電気負荷 5.パワステ状況 6.ブレーキング状況 7.エアコン運転状況 8. エンジン慣らし状況 C : DRBFM 1.DRBFM手順書 2.DRBFM妥当性 3.DRBFM結果 SS : 要求仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : 制御仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : エンストを回避 する制御開発 SS : シミュレーションでエン ストなきことを確認 SS : 適合定数に 対する変化点の 影響チェック SS : 過去の開発 結果を検証し、エ ンストなきことを確 認する。 SS : 市場調査結 果を検証し、エンス トなきことを確認 する SS : EOCの複合 条件による評価 を実施する

(21)

エンジンストール

D-Case 記述 課題

G : エンジンストール が発生しないこと S : 過去エンジンで エンストしないことを 確認する S :新エンジンに対 する DRBFMを実 施する S : 総合車両評 価を実施する SG : 旧エンジン開 発時にエンスト発生 しないことが検証 されていること SG : 市場でエンス ト実績がないこと SG : 要求仕様開 発できていること SG : 制御仕様開 発できていること SG : 実装できて いること SG : 検証できて いること SG : 適合できて いること C : 新プリウス・エンジン諸元 1.エンジンCADデータ 2.部品表・構造図 3.変更点・変化点一覧 4.エンジン機能・要求仕様 5.相互影響マトリクス SG : 実ユースケース に従った車両評 価できていること C : Engine Operating Condition 1.エンジン水温 2.吸入空気温 3.大気圧 4.電気負荷 5.パワステ状況 6.ブレーキング状況 7.エアコン運転状況 8. エンジン慣らし状況 C : DRBFM 1.DRBFM手順書 2.DRBFM妥当性 3.DRBFM結果 SS : 要求仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : 制御仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : エンストを回避 する制御開発 SS : シミュレーションでエン ストなきことを確認 SS : 適合定数に 対する変化点の 影響チェック SS : 過去の開発 結果を検証し、エ ンストなきことを確 認する。 SS : 市場調査結 果を検証し、エンス トなきことを確認 する SS : EOCの複合 条件による評価 を実施する

①差分開発

(22)

22

エンジンストール

D-Case 記述 課題

G : エンジンストール が発生しないこと S : 過去エンジンで エンストしないことを 確認する S :新エンジンに対 する DRBFMを実 施する S : 総合車両評 価を実施する SG : 旧エンジン開 発時にエンスト発生 しないことが検証 されていること SG : 市場でエンス ト実績がないこと SG : 要求仕様開 発できていること SG : 制御仕様開 発できていること SG : 実装できて いること SG : 検証できて いること SG : 適合できて いること C : 新プリウス・エンジン諸元 1.エンジンCADデータ 2.部品表・構造図 3.変更点・変化点一覧 4.エンジン機能・要求仕様 5.相互影響マトリクス SG : 実ユースケース に従った車両評 価できていること C : Engine Operating Condition 1.エンジン水温 2.吸入空気温 3.大気圧 4.電気負荷 5.パワステ状況 6.ブレーキング状況 7.エアコン運転状況 8. エンジン慣らし状況 C : DRBFM 1.DRBFM手順書 2.DRBFM妥当性 3.DRBFM結果 SS : 要求仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : 制御仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : エンストを回避 する制御開発 SS : シミュレーションでエン ストなきことを確認 SS : 適合定数に 対する変化点の 影響チェック SS : 過去の開発 結果を検証し、エ ンストなきことを確 認する。 SS : 市場調査結 果を検証し、エンス トなきことを確認 する SS : EOCの複合 条件による評価 を実施する

Prove In Use

(23)

エンジンストール

D-Case 記述 課題

G : エンジンストール が発生しないこと S : 過去エンジンで エンストしないことを 確認する S :新エンジンに対 する DRBFMを実 施する S : 総合車両評 価を実施する SG : 旧エンジン開 発時にエンスト発生 しないことが検証 されていること SG : 市場でエンス ト実績がないこと SG : 要求仕様開 発できていること SG : 制御仕様開 発できていること SG : 実装できて いること SG : 検証できて いること SG : 適合できて いること C : 新プリウス・エンジン諸元 1.エンジンCADデータ 2.部品表・構造図 3.変更点・変化点一覧 4.エンジン機能・要求仕様 5.相互影響マトリクス SG : 実ユースケース に従った車両評 価できていること C : Engine Operating Condition 1.エンジン水温 2.吸入空気温 3.大気圧 4.電気負荷 5.パワステ状況 6.ブレーキング状況 7.エアコン運転状況 8. エンジン慣らし状況 C : DRBFM 1.DRBFM手順書 2.DRBFM妥当性 3.DRBFM結果 SS : 要求仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : 制御仕様書に 対する変化点の影 響チェックを実施 SS : エンストを回避 する制御開発 SS : シミュレーションでエン ストなきことを確認 SS : 適合定数に 対する変化点の 影響チェック SS : 過去の開発 結果を検証し、エ ンストなきことを確 認する。 SS : 市場調査結 果を検証し、エンス トなきことを確認 する SS : EOCの複合 条件による評価 を実施する

③想定外

③想定外

(24)

24

本日の内容

背景

標準化に対する4つの提案

OMGでの国際標準化活動

まとめ

(25)

OMGでの国際標準化活動

• 2011年末:Requirement for Information (RFI)を発行

• 2012年6月:RFIに対するレスポンスをOMGで議論

• 2012年9月:標準化に対するwhite paperを提出

• 2012年12月:Requirement for Proposalドラフトを提出

– 発行の見通しが立つ。

• 2013年3月:RFPを発行

– RFP発行後最短18ヶ月でOMG標準化を目指す。その後ISO化を目

指す。

• 2013年12月: Initial Submission(規格初案承認)

• 2014年9月 : 最終規格承認

(26)

26

OMG規格化方針

o 規格化目的

– “Dependable”システムを効果的に開発/保証する標準(方

法論)を提供する

– 他規格(ISOxxxxxx)などを補完する

o 規格内容

– Dependability Assurance Caseの導入

• D-Caseを規格化し、保証議論の骨格とする

– Dependability Conceptual Modelの導入

• 規格全体像をメタモデルで表現可能にし、保証議論の曖昧性を排除

– Dependability Process Modelの導入

• 保証議論のプロセスを明確化し、開発プロセスの中で議論可能とする

(27)

本日の内容

背景

標準化に対する4つの提案

OMGでの国際標準化活動

(28)

28

まとめ

 自動車制御安全性認識の高まり

 消費者機械Dependability保証の国際標準化活動

日本が得意とするものづくりの方法を標準化

システムが正しく動作しているかどうか検証・証明するには、

テストを繰り返すしかない。

従来のシステム保証手法(FMEA/FTA)を超えて、どのよう

にシステムが正しいと判断したか記録を残し、説明する。

OMGでの国際標準化活動

(29)
(30)

30

OMG 団体概要

Object Management Group(OMG)は、ソフトウェア開

発の標準化に関する国際的・オープンな非営利団

体で、

1989年に発足。

企業・大学・官庁・エンドユーザーがOMGに加入し、共

同で様々な観点のソフトウェア開発・統合に関する標準

を開発する。

OMGはISOへの強力な標準化仕様提案団体となっ

ており、

OMGへの標準化提案はISO標準化への

Fast-Trackアプローチとなる可能性あり。

OMGを通じてソフトウェア開発の観点から

Dependability保証の方法論を規格化する

参照

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はじめに

<出典元:総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 電力・ガス基本政策小委員会/産業構造審議会 保

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全社安全環境品質管理委員会 内部監査委員 EMS管理責任者 (IFM品質統括部長).