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大型配光特性測定装置による照明器具の光学特性評価

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Academic year: 2021

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Technical Sheet 

大型配光特性測定装置による照明器具の光学特性評価

No.13010

キーワード:配光特性、配光曲線、全光束、LED、照度分布、分光分布、照明器具、相関色温度、光度

はじめに

省エネルギー社会の実現に向け、近年LED をはじめとする新しい光源を用いた照明器具 が急速に普及しています。しかし、これらの 新しい器具は、白熱電球や蛍光灯といった既 存の製品とは大きく異なった特性を持ってお り、従来のような指標(60W型など)だけで は、その性能を適切に評価することができま せん。そのため、照明器具としての各種光学 特性を測定し、把握することが重要です。

光学特性には、全光束(lm)、配光特性、発 光効率(lm/W)、分光分布、相関色温度(K)、

演色評価数など数多くの指標があります。こ れらの指標は、産技研の分光器付き大型配光 特性測定装置で測定することができます。

大型配光特性測定装置の主な特徴

ランプや照明器具など(以下サンプル)か ら放射される光は、方向によりその強さが異 なります。これは、サンプルからの光が全て の方向に一様に放射されるのではなく、指向 性を持っているためです。配光特性は、この 光の強さの方向による違い(特性)を表した ものです。

配光特性を測定するためには、方向ごとの 明るさ(光度)を測定する必要があります。

そのための測定装置を図1に示します。本装 置は平面鏡回転型であり、サンプルから出た 光は平面鏡で反射され、受光器(図外に配置)

に入射するように設計されています。これ以 外の、サンプルからの直射光や不要な迷光は 遮光板により除去されます。

本装置では、平面鏡が測光中心を原点とし て鉛直面内を回転します。加えて、サンプル 自体も水平方向に回転させることで、サンプ ルの点灯姿勢を変えることなく、全ての方向 に対する光度を測定することができます。本

装置の主な仕様を表1に記載します。

表1 装置の主な仕様

・装置メーカー :PIMACS Co., Ltd.

・装置型番 :NeoLight 9500

・測定方式 :平面鏡回転型

(LM 79 type C)

・点灯姿勢 :鉛直上向き、下向き

・測定可能サイズ :最大1.32m×±20cm

(対角×厚み)

・測光距離 :12m

・サンプル荷重 :最大40 kg(治具含む)

・点灯電源 :交流 最大250V、5A 直流 最大48V、10A

・測定項目 :配光曲線、全光束(配 光法)、発光効率、相対分光分布、相関色温 度、演色評価数、色度座標、水平照度分布

配光特性の測定例:1.2m直管型LEDランプ 図1にサンプルとして示した 1.2m直管型 LED ランプの鉛直配光特性の測定結果を一

図1 装置外観 分光器

サンプル

直管型LEDランプ

平面鏡

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例として図2に示します。鉛直下向きが最も 明るく、水平方向に約 110°で広がっている ことが分かります。

また、本装置では、サンプルから12m離れ た場所で光度(照度)を測定していますが、

距離の逆2乗則に従い、配光曲線から任意位 置での照度を計算で求めることができます。

図3にサンプルから鉛直下向きに 2.7m離れ た水平面上の水平照度分布図を示します。こ れにより、床面などの照度分布を知ることが できます。

さらに、本装置には平面鏡の反対側に分光 器と小型積分球が付随しており、図4に示す ような相対分光分布(光のスペクトル)を測 定することもできます。この結果を基に、相 関色温度や演色評価数など色に関するデータ を算出することができます。

全光束の測定(配光特性測定装置による方法 と積分球による方法)

本装置では、各方向の光度分布を測定して いるので、その測定値を全て積算することで サンプルから発する光の総量(全光束)を求 めることができます。この手法を配光法と呼 びます。

なお、全光束は、積分球(球形光束計法)

を用いることで、非常に短時間(予熱時間は 除く)で測定できるため、近年ではこちらが 一般的な測定法となっています。しかし、サ

ンプルの形状や色によっては、自己吸収によ る誤差を避けきれないこともあり、光源単体 ではなく照明器具のような大きいサンプルの 場合、積分球では測定誤差が大きくなります。

一方、本装置を用いた配光法による全光束 測定では、原理的に自己吸収を考慮する必要 がないため、サイズの大きい(自己吸収の大 きい)サンプルでも測定することができます。

まとめ

配光特性は、LED等の光源の性能やレンズ の光学特性により、影響を受けます。そのた め、照明器具の設計開発において必要不可欠 な評価項目と言えます。また、照明設計(照 明器具の数や配置の設計)を行う上での基本 データにもなります。自社製品の性能を正確 に把握するためにも、また、他社との差別化 を図る製品開発のためにも、本装置を用いた 測定依頼をお待ちしております。

図4 相対分光分布 図2 鉛直配光曲線

図3 水平照度分布(等高線表示)

作成者 製品信頼性科 山東 悠介      Phone  0725-51-2713  発行日      2013 年 10 月 1 日

参照

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