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小塩・清水谷論文

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Academic year: 2021

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小塩・清水谷論文(2005-04)へのコメント

大石 亜希子

(国立社会保障・人口問題研究所)

総括的なコメント

社会保障は高齢者の幸福(経済厚生)の改善に役立ったのか?という本質的な問題に正 面から取り組んだ論文であり、政策的にも重要な研究である。本論文はNBERの国際共同 研究プロジェクトの一環として実施されており、今後、日本の社会保障制度を国際的に位 置づける上でも有益な研究になることが期待される。分析の中心は、社会保障給付と高齢

者の well-being 指標の関係であるが、両者を時系列データで回帰してしまうと、見せかけ

の相関が生じてしまうため、それを除外するために注意深い作業が行われている。第1稿 に対する評者からのコメントにも十分な対応がなされた。

今後の研究の方向性としては、各世代の平均像だけでなく世代内での格差に注目するこ とが考えられる。また、社会保障給付と高齢期の同別居の関係については、Engelhardt,

Gruber and Perry(2005)の研究のような方向での発展も可能と思われる。

Engelhardt, G.V., J. Gruber and C. D. Perry (2005) “Social Security and Elderly Living Arrangements,” Journal of Human Resources, 40(2), pp.354-372.

参照

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