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委託研究推進室 室長 青木 美奈 ほか18名

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Academic year: 2021

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■概要

委託研究推進室では、「高度通信・放送研究開発委託 研究」(以下「委託研究」という)により、NICTが自ら 行う研究と一体的に実施することで効率化が図られる研 究課題について、外部の研究リソースの有効利用による 効率的・効果的な研究開発を推進している(図 1 )。

■平成29年度の成果

平成29年度においては、前年度から継続して実施す る研究課題20件を実施し(詳細は、6.1.1参照)、研究成 果として論文発表467件、一般口頭発表599件、標準化 提案17件及び産業財産権出願111件を行い、標準化採 択においては、IEC(国際電気標準会議 International Electrotechnical Commission)で 1 件、one M 2 M(IoT/

M2Mサービスレイヤ標準化のための各国標準化団体の共 同プロジェクト)で 7 件、OSGi(Open Services Gatewey initiative)Allianceで 1 件、計 9 件が勧告化された。

平成29年度に終了した研究課題の主な成果 1 .革新的光ファイバの実用化に向けた研究開発

マルチコアファイバを用いた超大容量の光通信システ ムの実現を加速するべく、陸上敷設用実装時における設 計指針の確立、高信頼化技術等の研究開発を行い、 6 モード19コアファイバを試作した。これを用いて、高 密度空間・波長多重伝送実験を行い、ファイバ 1 芯あ たり世界最大となる10.16ペタbpsの伝送容量と周波数 利用効率1099.9bit/s/Hzを達成した。また、マルチコア ファイバの実用化を見据え、既存のシングルモードファ

イバからのマイグレーション案を検討した。さらに、シ ングルモードファイバと互換性のある125μmクラッド 径の 5 コアファイバを試作し、そのケーブル開発・

フィールド検証を実施した(図 2 )。

2 .光周波数・位相制御光中継伝送技術の研究開発 光ファイバ伝送容量拡大・長距離化を目的に、広帯域 波長可変性を備えた高コヒーレンシ光源及び光パラメト リック増幅中継技術の研究開発を行い、互いに要素技術 を連携させ周波数利用効率距離積を従来の 2 倍以上に 拡大できることを実証した。19インチラックに収納可 能な光源装置を試作し、高安定化外部基準光源に対し周 波数安定度が± 1 MHz以内での位相同期制御を実証し た。また、88ms以下の波長切替時間と、20kHz以下の 光スペクトル線幅狭窄化の両立を実証した。さらに、光 パラメトリック増幅部、励起光生成部、励起光位相同期 部から構成される位相感応型光パラメトリック増幅器の プロトタイプを完成させ、光増幅実験により、波長多重

委託研究推進室

室長  青木 美奈 ほか18名

3.11.2

高度通信・放送研究開発委託研究の推進

図1 委託研究のスキーム

図2 (a)10.16ペタbps伝送に用いた6モード19コアファイバ

(b)シングルモードファイバと互換性を有する5コアファイバ

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3

   オープンイノベーション推進本部 3.11 イノベーション推進部門

された偏波多重16値振幅位相変調信号の低雑音増幅中 継を実証した(図 3 )。

平成29年度に中間評価を実施した研究課題の主な成果 1 . 大容量体内-体外無線通信技術及び大規模脳情報

処理技術の研究開発とBMIへの応用

運動系の機能障害を対象とした皮質脳波BMI(Brain Machine Interface)システムの開発を目的とし、大容 量の体内−体外無線通信技術の開発を行った。数年後の 実用化を想定した第 1 世代システムについて、動物実 験用及び臨床試験用に開発した体内埋込脳波計、体外無 線通信装置、携帯電源装置、充電ステーションを臨床試 験に適用するため、動物への長期埋込に基づく安全性評 価実験及び各種性能評価実験を実施した。また、更に 10年後の実用化を想定した第 2 世代システムに向けて、

超高密度フレキシブル電極の要素技術の開発を進めた

(図 4 )。

2 . 光トランスポートNWにおける用途・性能に適応し た通信処理合成技術の研究開発

設備共用性と伸縮自在性を有する光スイッチトランス

ポートノード構成技術を開発することを目的として、

100Gbpsを処理可能な 2 個の転送エンジンLSIと、 1 個 の検索エンジンLSIとを結合した再構成可能通信処理モ ジュール(ボード)の試作を行った。現状(100Gbps)

と比較して転送性能が 2 倍、 1 つの設備で提供する機 能が 3 倍となり、 6 倍の性能和( 1 つの設備で提供す る機能ごとの性能の和)が実現可能なことを実機にて確 認した。その結果、本方式を拡張して、転送性能を 400Gbpsとすることで、10倍を超える性能和が実現可 能な見通しを得た(図 5 )。

図3 光源装置他

(a)高安定光光源装置 (b)励起光位相制御光回路

図5 再構成可能通信処理モジュール

(a)臨床試験用埋込脳波計 (b)動物実験用埋込脳波計 図4 体内埋込脳波計

参照

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