第九章
SAP HANA と
SAP最新動向全9冊800ページ
ITライブラリーより (pdf 100冊)
http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/
一般社団法人
情報処理学会 正会員
腰山 信一
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ITライブラリー (pdf 100冊)
http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/
目次番号 180番 SAP 基本からSAP HANAまで
全9冊 800ページ
SAP ERP の今後の動向 実際にないものをあるかのように見せで使う 「仮想化」、自分のパソコンの中身と関連シス テムを外に出し、モパイルデバイスでインター ネットを介して使う「クラウド」。 そしてこれまでのデータベース管理システム では記録や保管、即時検索が難しい巨大な データ群「ビッグデータ」。 これらにSAP ERP はどう対応していくので しょうか。 まだ全貌が明かされていない新しい技術、 サービスを含めた今後の展開をご紹介します。
クラウド時代のSAPサポート 現在、 SAPのクラウドにおけるサポートとして、2つのパターンを発表していま すので、ご紹介します。 日本での展開 SAPの統合ERPパッケージ、SAP Business All-in-One をベースにSAP ジャパンが クラウド型サービスの展開を 発表したのは早く 2011年4月です。 クラウド型サービスとは、SAPの新しい 提供モデルとして登場した サブスクリ
SAP ERPを「購入して使う」のではなく、「月額制サービスとして利用する」ため のソリューションです。 クラウド型サービスの特徴を簡単に挙げておきましょう。 情報システム部門の工数の削減 SAP ERPに比べ、従来の「導入」や「開 発」は不要なので、ハードウエアの 購入やアドオン開発などもありません。 短期間で本番運用が開始できます。
使用に応じた料金支払い これまでは将来の高負荷・高利用に合わせて機器を購入していたので、初 年度はシステムの利用に対して 過剰なシステム機材投資になっていました。 しかしクラウド型であれば、小さく始めて徐々に大きくできます。 オンラインサポート 24時間 X 365日のオンラ インサポートを保障します 自動更新
24
Hours
365
Days
現時点では対応業種が 限定されている 現時点では、化学・素材等の製造業、食品加工業、アパレル、電子部品製造 業、機械組立、商社・卸全般 だけに対応しています。 総括として、日本での導入実績はあるものの、これからのサービスと言えます。 また、SAPの認定は受けていますが、対応業種・自由度が制限されているため、 自社で利用できるかどうかを判断する必要があります。
ワールドワイドな展開 2012年2月に、 SAP社は SuccessFactor というクラウドのパイオニアで、 HCM (人的資本管理) に強い企業を買収しました。 SuccessFactor の機能については、下記の通りです。 人員管理 SuccessFactor のコアに当たる HR(人的資源)ソリューションである 「Employee Central」と連携した 給与ソフトウェエアを追加しました。
BPO (ビジネス・プロセス・アウトソーシング) サービスを提供するプラッ トフォームとして活用されています。
SuccessFactor の人材管理ソリューション やコアHRソリューションに グローバルな給与ソリユーションが加わることで、クラウド内で包括的な アプリケケーションスィートを 提供できると SAPは考えています。
財務経理
SAP Financials OnDemand ソリユーションを発表しています。 中核的な
財務、受注から入金、請求書発行から支払いといった、各種プロセスの管理を 行う大企業の顧客をターゲットとしています。
さらにモバイル機器から直接費用の確認・処理を行えるようにするため、統合 機能とモバイル機能を備えたSAP Travel OnDemand ソリユーションを提供
顧客管理
マーケティング機能、ソーシャル販売機能、構成ツールとカスタマイズツール、 SAP Customer Relationship Management(SAP CRM)アプリケーション等 のSAP Business Suite ソフトウエアへの連係機能が採用されています。
ユーザー企業がSNS の能力をフル活用でき るように、CRMソリユーションのポートフォリ オを拡大しています。 マーケティング部門とサービス部門の両方の プロフエッショナルに対するマルチチャネル型 のアプローチの一環として、Facebookや Twitter等のSNSを通じて企業とユーザーと のコミユニケーションを支援するため、 SAP Social Customer Engagement OnDemand ソリューションの一般提供も
サプライ
戦略的なソーシング、サプライヤー、契約ライフサイクル管理向けのソリューション として、 SAP Business Suite と連携するSAP Sourcing onDemand
ソリューションや、ネットワークペースの請求書管理、調達から支払いまで
のプロセスの情報管理のためのSAP lnformation lnterchange OnDemand ソリューションに力を入れています。
総括として先にご紹介した 日本企業からのクラウド・サービスは、SAP
Business All-in-Oneをベースに、ドイツ本社ではSAP Business Suiteを ベースにしています
機能は、SAP Business Suite の方が使いやすく、拡張性も高いです。
その意味では日本企業の展開しているSAPクラウドサポートは今後の機能面 での広がりを 期待したいところです。
そしてクラウド・プラットフォーム「 SAP HANA Cloud 」ヘ
5年前の 2012年10月、クラウド型アプリケーション開発プラットフォーム、
SAP HANA Cloud が発表されました。
構成はSAP HANA AppServices (ネイティブSAP AP HANA、 Java、その ほかの迅速な開発を支援するサービスを使って 次世代アプリケーションを 開発できるようにするサービス)、 SAP HANA DBServices(クラウドで DaaSを提供する) などが含まれます。
SAP HANA Cloud の最初のアプリケーション・サービス「SAP NetWever Cloud」は、既存アプリケーションの拡張機能 や 新規アプリケーションを 開発するためのツールを 提供するJavaベース・サービスです。 既存のSAP製品と ネイティブな統合、アイ デンティティ管理、クラウドおよびオンプレミ ス・アプリケーションへのアクセスを 容易に するシングル・サインオンといった機能が利 用できます。 しかも、 NetWeaver Cloud は、使用に制 限がない開発者ライセンスが無料で提供さ れています。
SAP HANA cloud は米国のクラウド・プラットフォームSelesforce.com の「Force.com」や「Heroku」などの対抗に あるかはまだ不明ですが、感心 深いことだと思います。 補足: オンプレミス 企業の業務システムなどで、自社で用意 した設備でソフトウェアなどを導入・利用 すること。 自社運用。 もともとこのような形態が一般的だったため 特に名称は無かったが、近年、インター ネットなどを通じてメーカーなどが用意した 環境を遠隔利用するクラウドコンピューティ ングやSaaS/PaaSなどが普及してきたた
クラウド版SAP NetWeaver
SAPのクラウド戦略は、先に述べたように「人員管理」「財務経理」「顧客 管理」「サプライ」の 4つの領域にフォーカスしています。
クラウドサービスを提供すると共に、エンド・ツー・エンドの統合を行うために
PaaSとして「NetWeavr Cloud」 を展開します。
パーシステンシー (永続) サービス
HANAやSybase ASE を使って、永遠にデータを維持、保存します。
ドキュメント・サービス
企業向け コンテンツ管理システム(CMS)へのアクセスがCMISの
Document Services API で実装されています。 デバッグ用途で ローカルの Document service もサポートしています。
クラウド接続サービス
補足:
Sybase ASE
Adaptive Server Enterprise (ASE) は、Sybaseの中核的な製品でありエン タープライズ級の用途向けの関係データベース管理システム (RDBMS) 製品 である。
ASEはUNIXプラットフォームでは、有力なRDBMS製品である。 Windows向け のバージョンも出荷されている。
CMS
【 Contents Management System 】
Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に 保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。広 義には、デジタルコンテンツの管理を行うシステムの総称。 Webサイトを構築するには、テキストや画像を作成するだけでなく、HTMLやC SSなどの言語でレイアウトや装飾を行い、ページ間にハイパーリンクを設定 するなどの作業も行う必要がある。 これらの要素を分離してデータベースに 保存し、サイト構築をソフトウェアで自動的に行うようにしたものがCMSで ある。 CMIS
(Content Management Interoperability Services)
アイデンティティ・サービス
SAP NetWeaver Cloud とSAPアプリ ケーションを またぐユーザー認証が実装 されています。 リモートからの モニタリングと管理 自動アラート検知機能、使用率、稼 働レポート、ログツール、Webベース の運用コンソールがあります。
メールサービス
SAP NetWeaver Cloud アプリケーションから 直接メールが送信できる機能 で、OSGiWeb アプリケーションの バンドルを使います。
以上のことからSAP NetWeaver Cloud と言いながらも、従来から展開して いるSAPのプロプライエタリな SAP NetWeaver環境とは異なるオープンスタン
統合プラツトフォームとしての SAP NetWeaver Cloud の戦略
クラウドでは、自分のアプリケーションを付加して機能を強化できるという メリットがあります。 SAPはオープン戦略を採り、 VMwareの
PaaS 「Cloud Foundry 」と提携して、 SAPのプラットフォームだけでは
なく Cloud Foundry を通じて拡張できます。 SAPのクラウドの価値を拡張 するには、新しい開発者が必 要で、Java や Rubyを使うた くさんの技術者に呼びかけよう としてます。 このようにアプリケーションと統
次にクラウド化が遅れている 日本ではそれほど問題はありませんが、米国で 問題になりつつあるのが クラウドのサイロからの起案です。 これは利用部門が勝手にSaaSを導入して、顧客情報などの重要機密情報が、 社外の複数のサイロに ばらまかれている事態のことです。 クラウドが話題になり、SaaSの導入なら利用部門にはITの知識はほとんど いりません。 しかも料金は安く、IT関連費以外の予算で導入できます。
そこで、 SAPはNetWeaver Landscape Vlrtuelization Management とい う、 SAP Business Suite ランドスケープを仮想化して、開発者テストに利
用できるという 管理機能を提供しました。 このような製品を用意し、顧客に対して自 社の準備が整ったら クラウドの導入がで きるようにし、クラウドに移行できる準備が できていない場合は 既存のオンプレミス を仮想化し、プライベートクラウドから使用 できるように勧めています。 SAPで プライベートクラウドから使い 続ければ、「クラウドのサイロ」は起
補足: 0SGi
Open Service Gateway Initiativeの略。 開発話Javaモジュールの動的追加や 実行を管理するための基盤システムのこと。 プロプライエタリ 開発者・開発企業などが製品やシステムの 仕様や規格、構造、技術を独占的に保持し、 情報を公開していないこと。 その情報 独占者でなければ、開発・修正・改編・管理 ができない状態となる。 プロプライエタリ(proprietary)は「専用の」 「独自の」「独占的な」「所有権・占有権 のある」「非公開の」の意味で、コンピュータ 関連用語としてはオープン(open) proprietary
Cloud Foundry
Cloud Foundry とは、VMWareによって提
供されているオープンソースの
Plat form as a service(PaaS)ソフトウェア、 およびそれを利用したパブリック クラウドサービスの名称です。 Ruby Ruby(ルビー)は、まつもとゆきひろ氏 によ り開発されたオブジェクト指向スクリプト言語 であり、スクリプト言語が用いられてきた領 域でのオブジェクト指向プログラミングを実
ビッグデータ時代の SAP
SNSに代表される FacebookやTwitter、 YouTube等、ドキュメントや動画、スマート フォンの通信情報やWebのアクセスログ、 GPSデータ、クレジットカード情報や電子マ ネーの購入情報等、データのボリュームや 種類は増加し続けています。 このようなデータをリアルタイムに活用 する「ビッグデータ*時代」にSAP社はど のような考え方を 提唱しているのかを ご紹介します。データ爆発
とどまるところを知らない
ライフログ 画像・動画 Webサイト 携帯電話の出荷数 国内:3328万台 全世界:約13億台 GPSデータ センシングログ 音声 ユーザー数5億人以上全世界 1日に3億のつぶやき ソーシャルメディア (投稿情報/人間関係) ユーザー数10億 人以上1日に 10TBずつ増加 1日86万件以上の投稿 ビッグデータ 文字 2016年の 世界のデータ量 1.8ゼッタバイト
(1.8兆GB)
(閲覧履歴)オフィスデータ
業務の各システムや、グループウエア
から提供される膨大なデータ群
CRM Legacy Systemsライフログ 付加情報 関係性・分析情報 他者との関係(絆) ・評判・信用情報 提供・利用 することに 応じて記録さ れる情報 利用履歴分析など 行動情報 利用履歴 購買履歴、移動履歴 ロケーション、写真 基本属性 住所、クレジットカード番号、 提供・利用 する上で必 要な情報 付加情報 関係性・分析情報 他物との関係・性能情報 トラッキング履歴分析など 行動情報 利用履歴 機械・器具、車両・信号など の動作トラッキング履歴、 動植物データ 日記、つぶやき 基本属性 製造年月日、製造場所 製造環境、など 天候など環境 データ センシングログ (マシン)
定 性 ( 非 構 造 化 ) デ ー タ 定 量 ( 構 造 化 ) デ ー タ 他社データ ソーシャル メディア (ブログ、 SNSなど) レビュー サイトなど 各種DB など 自社データ テキストマイニング 蓄積・分析 データマイニング 競合データ 売上 データ 購買 データ SFA データ 社内 データ デ ー タ 収 集 ・ 加 工 ビッグデータ(ライフログ)の活用の各段階 マーケティング 業務プロセス プレセールス (商品企画など) セールス (商品販売) アフターセールス (顧客サポートなど) 分析・加工
シンプル化 企業内に複数のデータベースが散在する状態で、ビッグデータを活用した場 合、以下の問題が生じやすくなります。 (A) データの揺れの発生 (B) データタイミングの不整合性 (C) 分析速度の低下 (D) 新規分析システムの構築の困難 (E) 管理コストの増大
既存技術が複雑化しているので、破壊的技術、ブレークスルーの導入のため には、全体最適と個別最適の双方の実施を提唱しています。 基本アーキテクチャを一新し、コンバージド・システムの発想を取り入れる ことが、ビッグデータ活用に生きてくるとしています。 補足: コンバージド・システム Converged Systems 集中型のシステムのことです。
スケーラビリティの確保 ビッグデータにおける、データの急激な増加が意味することは、規模の拡張 を指すことではありません。 スマートフォンの通信情報を例にすれば、通話記録に加え、通話先のデータ、 通話位置情報など、データは多様化しています。 分析対象の増加こそがビッグデータの本質であり、あらゆる可能性に対応で きるシステム構築を目指しています。
データが増えても対応できるアーキテクチャであり、製品の進化と共に対応 できるインフラも必要だとしています。 システム構築の最終的なゴールを見据えずに行う、場当たり的にシステムを 増改築することはビジョンの欠落を意昧します。 例えば、これまで避けてきた問題には、次のようなものがあります。 (A) 各部門が個別に業務システムを持ち、システム統合や標準化ができない 「部門間調整の回避」 (B) 各部門が個別にシステムを持ちたがる「自前主義」 (C) できる限り システムを業務に合わせようとする「過剰品質」
ビッグデータ対応のタイミングで、これまで避けてきた問題を解決し、 データベースの統合、合理化、スケールを見据えた情報基盤の強化を 進めるべきと思います。
SAP HANA SP4 へ
5年前の2012年6月、SAPジャパンは ニーズを先取りして、ビッグデータ解析 機能を強化した「SAP HANAインメモリデータベース」の 最新サービ スパックとしてSAP HANA SP4を発表しました。 ビジネス向け関数群や 予測分析関数群の追加や機能強化が行われ、構造、 非構造化された コンテンツから テキスト検索をします。 ビッグデータ解析機能は、オープンソース統計言 語「R」との連係機能の強化と、HANA向け独自関数群「Predictive Algoritm Library (Pal)」 「Business Function Library (BFL)」を拡充し
現在はない機能ですが、将来は収益機会や高度な予測分析をしてビッグデー タ解析に対応しようとしています。 SAP HANAは「リアルタ イム」という要素を最重視 した設計となっています。 「リアルタイムにデータを ロードし、リアルタイムに計 算、分析し、リアルタイム に実行される」というのが コンセプトです。
SAP HANAは、いくつかの要素技術と 独自技術を融合させることで、 パフォーマンスを 向上させています。 さらに、SAP HANAの開発 に当たって インテルとの パートナーシップに基づき、大 量のアプリケーションコードが チップ上で最適に動作するよ うに設計しています。 まず「カラムストア」を使うことで50~ 100倍の処理性能が期待でき、さらに
超配列処理 (MPP : Massively Parallel Processing) という大規模な配列分散 処理により、データベースの処理性能を数倍に引き上げようとしています。
「SAP HANA」は、強力な演算エンジン と データベースをメインメモリー上に 統合し、メモリー上でデータを処理することで 大量データの リアルタイム 分析を可能とする SAP社のソフトウェア製品です。 業務データや分析用データ、Webデータなど各種データを対象に分析可能で たとえば、小売業の製品発注における計画、予測立案や価格設定の最適化 などを迅速に実現します。
「SAP HANA」は、大量データをサーバーのメインメモリーでリアルタイムに 処理する インメモリー・コンピューティング技術です。 これは、メモリー大容量化、マルチコア化、分散並列処理技術、高度圧縮技 術、カラム型技術 といったハードウェア、ソフトウェアのテクノロジーの 飛躍的な進化により、実現された技術です。 大規模なデータベースから データを吸い上げて 加工・ 集計し、モバイルで利用する までにかかっていた作業時 間を大幅に短縮し、わずか 数秒で必要なデータを利用 できるようになります。
インメモリデータベース
ハイブリッド型の インメモリデータベース
グラフの水色の線が一般的なディスク型データベースのスループット値で、ピン クの線がインメモリデータベースのスループット値。 このパフォーマンステスト は、同一のハードウェア・OS構成で実施され、ディスク型が約1万6000TPS
B+
ツリー構造 と
T
ツリー(カスタマイズ
Vtrie
ツリー)構造
Tツリー(Vtrie)では、検索データを見つけるまでのパスを少なくすることで 高速化を実現しています。
補足: パーシステンス :persistence パーシステンスとは永続性のこと。 主にデータの永続、保持と意味で使われます。 プログラムは メモリ上でデータを管理しますが、 メモリはプログラムが終了すればデータも失われま す。 そのためプログラムが終了してもなんらかの方法で データを保存しておくことを パーシステンスといいま す。 データの永続化は通常のデータであれば簡単です が、構造化され他のデータと複雑にリンクされてい る オブジェクト・データを パーシステンスするのは 大きな課題となっています。
データ永続性の保証の仕組み
補足: カラムストア 列指向のデータベース: 通常のデータベースが行指向で追加・更 新・削除のようなトランザウション処理が 得意なのに対し、カラムストアは列を抜き 出して捜査する集計処理が得意です。 配列分散処理 並列処理 1つの問題を分敵して複数の コンピューターで、高速に並列に処理する ように実現したシステムです。 負荷分散、 機能分散など。
SAP HANA
SAP HANAでは、ビツグデータの分析を容易にするほか、SAP製データウェ
アハウス構築ソフト「SAP BW」のデータベースとして利用が可能です。 ここでは HANAの機能についてご紹介します。 インメモリ技術を活用した分析アプライアンス SAP HANAは、インメモリデータベース技術 を利用してデータ処理を高速化する アブライアンス製品です。 HANAは、「High-Performance Analytic Appliance」の略で、演算エンジンと データベースを インメモリ上に統合、ビジネス
一般的なBI (ビジネスィンテリジェンス) システムでは、ERP (統合基幹業務シ ステム) や CRM(顧客情報管理システム) 等の業務系システムからデータを ロードし、 分析しやすいように データを加工・集計し、目的別のデータマートに クエリを かける という仕組みです。 基本的には、 業務システムからの データロードに バッチ処理で約1日、 データ加工集計で 数時間から1日、ユーザーがかけたクエリ処理に 数分から数十分と、それぞれ時間がかかります。
HANAはSAP社が買収した「Sybase」の
リアルタイム同期、 SAPのインメモリ、
BusinessObjects のリアルタイム検索等、
それぞれの技術を活用し、すべての工程を 数秒で処理することができます。
補足: データマート【 Data Mart 】 企業のあらゆる情報を格納した データウェアハウスから、特定の部門が必要 とするデータを抜き出した 部分集合(サブセット)。 データマートの実体は、データ ベースとその解析・視覚化ツー ルの組み合わせです。 データマートは開発部門、営業 部門、経理部門など各部門ご とに構築され、それぞれの部 門の要求に応じて解析・視覚 化が行えるようになっています。
クエリー 【 query 】 データベース管理システムに対する処理要求 (問い合わせ) を文字列として表 したもの。データの検索や更新、削除などの命令をシステムに発行するのに 使われます。 検索クエリーでは、対象となるテーブルやデータの抽出条件、並べ方などを 指定します。 一度作成したクエリーは保存しておいて何度も使うことができ るようになっているものが多いです。 リレーショナルデータベースでは、クエ リーの記述にSQLという言語を使うことがほとんどです。
BW用データベース 現在、 BW用のデータベースとして 日本オラクル社の「Oracle Database」 や、 IBM社の「DB2」、日本マイクロソフトの「SQL server」等を利用できます。 HANA SP3 から これらのデータベースの代わりに HANAを選択できるように なります。 バックアップやリストア、セキユリ ティ、監査、意見管理といった管 理機能も強化され、データ分析 やシミュレーションを支援する関 数群である 「ビジネス ファンク ションライブラリ」や「予備アルゴ リズムライブラリ」 も提供されて
このほかにも ERPのデータを リアルタイムで複製 (レプリケーション) する
「SLT」 と呼ぶ機能も搭載され、SAP以外の製品のデータも SAP ERPのデータ と同じく、リアルタイムに複製が可能になります。
HANAのこれからの可能性
インメモリデータベース を「ビッグデータ」 のソリューションと位置付けるのは 実のところ、かなり無理があります。 メインメモリに収まる程度のデータは、 例えテラバイト であっても小さいものです。
近年、 Amazon Web Services (AWS)上で 展開するSAP HANA One プラッ トフォームの提供を開始しました。 AWS Marketplace から利用できます。
AWSで 提供されるSAP HANA One とアプライアンス製品の「SAP HANA Platform Edition」フルバージョンと、同等の機能を利用できるというSAP ジャパンの発表です。
SAP HANA One では小規模なデータセットを対象とした環境を、クラウド上に 数分で構築できることから、独立系ソフトウェアベンダ や スタートアップ企 業での採用を期待しています。
パーシステンスサービス を利用すれば、SAP Sybase ASE やSAP HANAに データ蓄積がで きます。
そして従来のHANAにも 機能強化が行われています。 データベースの中に HTML5 やJavaScript に対応したアプリケーションサーバーを組み込むこと で アプリケーションレイヤーを削減し、データ処理を高速化することを狙って います。
併せて開発環境である SAP HANA Studio も機能強化を行い、データ処理では
SQLScript を、ロジック制御ではJavaScriptを、 UI(ユーザーインターフェイス) 開発では HTML5を 同一の開発環境下で 実装できるように なっています。
SAP HANA Studioは、今後はモデリング や デバッグ作業の改善、チーム開発 環境支援のほか、リポジトリブラウザ や プロジェクト管理機能の追加が予定 されています。
SAP HANA One でも SAP HANA Studio が使えます。
SAPが真の意昧で「ビッグデータ」の分析を推進するのであれば、Sybaseの 技術をより 強く活用できた時であると思います。
HTML5 Webページの記述などに用いるマークアップ言語、HTMLの第5版。WHATWGの提 唱した仕様を元に、Web関連技術を標準化しているW3Cで仕様の検討・標準化 が進められています。 従来、動画やアニメーションなどを含むマルチメディアコンテンツや、操作性や表現 力に優れたWebアプリケーション(RIA)は、JavaアプレットやFlash、Silverlightなど特 定の技術やプラグインを必要としていましたが、HTML5を利用すれば標準仕様に 則ってこうしたWebコンテンツを開発することができ、HTML5対応Webブラウザで閲 覧・利用することができるようになると期待されています。
JavaScript
Sun Microsystems社とNetscape Communications社が開発した、Webブラウザ などでの利用に適したスクリプト言語(簡易プログラミング言語)。 Sun社の Java言語に似た記法を用いることが名称の由来だが、直接の互換性は無い。 従来は印刷物のような静的な表現しかできなかったWebページに、動きや対 話性を付加することを目的に開発され、主要なWebブラウザのほとんどに搭 載されています。 ブラウザ以外のソフトウェアにも簡 易な制御プログラムの記述用言語 として移植されており、Microsoft 社のWindowsやWebサーバソフ ト「IIS」、Macromedia社の 「Flash」などに、JavaScriptある
アプリケーションレイヤー アプリケーション層 【 application layer 】 第7層 / layer 7 / レイヤ7 / L7 OSI参照モデルの第7層に位置し、ネットワークア プリケーションのうち ユーザが直接接する部分で す。 ネットワーク経由での送受信を行うプログラムと ユーザ との 入出力を行うプログラムの間の通信 にあたります。 セッション層からアプリケーション層までの通信方 式は 単一のプロトコル(例えばHTTP)で定められ ていることが多いです。
SQLScript SQLというデータベースに使う コマンドのこと。 スクリプト 【 script 】 台本、脚本、原稿、手書き、筆記体などの意味を持つ英単語です。 コンピュータプログラムの種類の一つで、機械語への変換や実行可能ファイルの 作成などの過程を省略または自動化し、ソースコードを記述したら即座に実行で きるようなプログラムのことをスクリプトといいます。 そのようなプログラムを記述できるプログラミング言語のことをスクリプト言語とい います。 通常、人間が書いたプログラム(ソースコード)はコンパイラなどでコンピュータが 解釈できる機械語などのコードに変換され、必要なライブラリを結合するなどの 操作をして実行可能なプログラムが生成されます。
補足: リポジトリブラウザ
SAPシステムにおいて開発作業 を組織し、管理するための中心 的なツールです。
MDX
Multi Dimensional Expressions
多次元データベースからデータ を取り出すために 使用される クエリ言語です。
SQL 【 Structured Query Language 】
リレーショナルデータベースの操作を行うための言語の一つです。 IBM社が開発し たもので、ANSI(アメリカ規格協会)やISO(国際標準化機構)によって標準として規格 化されています。
DSL
DSL 【 Domain Specific Language 】 ドメイン固有言語 / ドメイン特化言語
特定の作業の遂行や問題の解決に特化して設計されたプログラミング言語の ことです。
DSLはC言語やJavaのような汎用プログラミング言語、UMLのような汎用モデ リング言語など、さまざまな領域に対応するように作られている汎用言語と
BICS
BI Consumer Service の略。 BWのフロントエンドツールBExのために