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環長崎港夜間景観向上基本計画

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Academic year: 2018

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3つのコンセプト

「祈りを誘う灯り」

「おおらかに彩られたまち」

「港へ流れ込む輝き」

<斜面市街地の灯りの整備> <水際線の顕在化>

4-1. 全体の考え方

コンセプトに基づき、遠景の夜景の魅力を更に高めるための「遠景の夜景 みがき」と、「長崎さるく」に代表されるまち歩きの魅力を夜間においても 高めるという視点から、「中・近景の夜景づくり」に取り組みます。

遠景と中・近景の夜景が相互補完的に高め合うことで、夜間景観の向上を 目指します。

平和公園エリア :平和を希う光

出島エリア

:歴史の記憶をたどる光 中島川・寺町エリア

:伝統と町を繋ぐ絆の光

春雨通り周辺エリア :賑わいを発信する光 丸山エリア

:路地の風情に誘われる光

館内・新地エリア

:華やかさと暮らしとが共存する光 南山手・東山手エリア :居留地文化を育む光 西坂・諏訪の森エリア

:愛と祈りと安らぎの光

長崎駅周辺エリア

:長崎の顔にふさわしい光

市役所通りエリア :都市の格を感じる光

「遠景の夜景みがき」

「中・近景の夜間景観づくり」

歩いて楽しい夜間景観をつくることで、 遠景の夜景も整理され洗練される

俯瞰した大景観の美しさを意識することで、

(3)

視点場の設定と現状分析

主要な視点場 1:稲佐山展望台

引いた視線の、絵画のようなパノラマ夜景

   =

「全体」を見る夜景

稲佐山からの夜景は最も有名であり、市民にとっても馴染み深い 夜景です。

市街地の構造を広大なパノラマとして眺めることができるため、 まちの豊かな表情を光で表現することで、より魅力的なパノラマ 夜景を演出をすることができます。

特長

課題

4-2. 遠景の夜景みがき

・市街地の灯りを真正面から広がるパノラマで  眺めることができる。

・市街地の灯りの前に、長崎港や浦上川といった水面が  横に広がっており、港町らしい水際線を感じやすい。

■斜面市街地の灯りが夜景に直結するが、近年、空き家や空き地が増加している。

(4)

4-2. 遠景の夜景みがき

特長

課題

主要な視点場2:鍋冠山展望台

近接した視線による、親密さと奥行きがある夜景

   =

「個々」が見える夜景

鍋冠山展望台のように、市街地近郊に良好な視点が存在するのは、 すりばち状の地形を有する長崎ならではの特徴です。長崎らしい 夜景を考える上で、このような「市街地の高台」からの視線も大 切です。風頭公園や立山公園、グラバースカイロードなど、街に 近い視点場は数多く存在します。

■対岸の斜面市街地が暗く感じられる。

■対岸の水面に映り込む光が少なさが目立つ。

■市街地に近いため、グレアを感じやすい。

・眼下にまちの灯りが連続し、

 迫力と遠近感を感じることができる。

・稲佐山鉄塔や女神大橋などの、

 ライトアップされたランドマークがよく見える。

(5)

4-2. 遠景の夜景みがき

グレアカットのカバー 指向性のある光

配光制御された照明

【現状の防犯灯】

明るさのみが重視され、グレアを発しています。

遠景での輝度は十分ですが、光の粒が大きく、大味な夜景 となっています。

【長崎灯のイメージ】

グレアをなくし、路面を効率良く照らしつつ、 魅力的な遠景に繋げていくことが求められています。 そのため、既存の防犯灯のまぶしさを抑えるとと同時に、 遠景に輝度感を与えるカバーの設置など、

長崎の斜面地ならではの手法を検討し、実施します。

斜面市街地は、その大部分が住宅地で占められており、生活の光 は夜景の重要な要素のひとつです。しかし、近年の空き家や空き 地の増加などの影響により、実際には防犯灯や道路照明といった 公共の照明が主体となっています。斜面地市街地の灯りを強化す るためには、様々な工夫を行いながら取り組みを進めていく必要 があります。

1.長崎らしい街路照明(長崎灯)の整備

斜面市街地の防犯灯は、長崎夜景の主要な構成要素となっていま す。「長崎における都市照明の7つの視点」をもとに、遠景の夜景 をより魅力的にする、長崎ならではの照明づくりに取り組みます。

2.アクセントとなる道路照明整備

夜景の魅力向上につながる道路照明については、照明の色温度を 統一し、防犯灯の灯りに対して「線」として浮かび上がらせるこ とで、夜景のアクセントとします。

3.ランドマークのライトアップ

施設の意義や斜面地ならではの見え方を考慮して、必要なものに ついてはライトアップを行います。

・斜面市街地の灯りの整備

取組方針

【色温度の違いによる街路照明のアクセント】

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環長崎港夜間景観向上基本計画

 長崎市 取組方針

手法イメージ

水際のファサードのライトアップ

既存のポール灯なども活用する

手すり照明

水面への光

水際の木々ライトアップ

ライトアップされた建物が映り込んでいる事例(神戸) 植栽や橋梁のライトアップと、水面への演出照明の事例(大阪)

ライトアップされた建物が映り込んでいる事例(プラハ) ライトアップされた建物が映り込んでいる事例(バンコク)

水面は光が映り込むことにより、反射する光を美しく輝かせる効 果を持っています。港町の長崎ならではの魅力を生かすために、 視線の中心にあるウォーターフロントを印象的な水景とするため、 美しい映り込みを創り出せるような取り組みを推奨します。

(取り組み例)

・水際に近い建物ファサードのライトアップ ・水際に近い植栽の整備とライトアップ ・護岸を活用した手摺照明

・橋梁等のランドマークの効果的なライトアップ

・水際線の顕在化

4-2. 遠景の夜景みがき

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/(' ჹරཱི௛㐵ක࣭ࣝࣜ遮光板

光源

拡大図

断面図 3. 大阪南天満公園でのターナー照明の事例

詳細断面

水面への光の映り込みを最大限に活かしつつ対岸や水上 ( 船舶 ) から光源が見えないように光のカットオフを設 計する。光源から水面までの距離に比例して映り込みの 幅は広がる。

水面の反射を利用した演出照明の事例(大阪)

護岸からのライトアップ手法

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光源

拡大図

断面図 3. 大阪南天満公園でのターナー照明の事例

詳細断面

水面への光の映り込みを最大限に活かしつつ対岸や水上 ( 船舶 ) から光源が見えないように光のカットオフを設 計する。光源から水面までの距離に比例して映り込みの 幅は広がる。

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4-2. 遠景の夜景みがき

全ての基本となる「長崎における都市照明のための7 つの視点」や、「遠景の夜景みがき」に加えて、次章の 「中・近景の夜間景観づくり」に取り組むことで、色温 度などの表情が遠景においても感じられるようになり、 美しいだけでなく、エリアの個性が感じられる魅力的 な夜景を実現します。

長崎らしい魅力的な遠景が実現されたイメージ(稲佐山から) 現状(平成 28 年)

平和公園エリアにおいては、 3000K 程度を基調としながら、

清廉な印象を感じさせることを意図して 部分的に白色(4000 ~ 5000K 程度) とすることも検討します。

繁華街である春雨通り周辺エリアや、

東山手・南山手エリアは、

クラシカルな高級感を醸し出すため、 ランプの色味に近い

2700K 程度の低い色温度を基調とします。 斜面市街地の灯りの整備

斜面市街地の灯りの整備 水際線の顕在化

中島川・寺町エリアなどのように、 一般的な市街地は、

温かみのある 3000K 程度の色温度を基調とし、 落ち着いた、居心地の良い光環境をつくる。

整備イメージ

アクセントとなる道路照明整備 長崎らしい街路照明(長崎灯)整備

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4-3. 中・近景の夜間景観づくり

第3章で示したように、本市の中・近景の夜間景観には様々な課 題があります。こうした問題の解決を図りながら、本市の強みで もある「歩いて楽しいまち」を夜間においても実現するため、3 つのコンセプトと各重点エリアの景観的な特徴に基づき、エリア のコンセプトを設定し、「点と線」による魅力的な夜間景観づくり に取り組みます。

1.基本原則の設定

「長崎における都市照明のための7つの視点」を基に、各エリアの 実情に応じた「照明7原則」を設定し、地区全体で取り組むべき 方向性を示します。

2.ランドマークの灯りの整備(点づくり)

文化財や景観重要建造物、都市景観賞受賞作品等のランドマーク で、ライトアップが有効な建造物等については、照明施設の整備 を推進します。

3.軸線の灯りの整備(線づくり)

地区間を繋ぐ主な動線と、地区内のランドーマークや各観光施設 間を繋ぐ主な動線を設定し、夜間景観に配慮した照明施設等の整 備を行います。

(9)

図 重点エリアの区域 

ランドマーク 地区間を結ぶ主な動線

長崎港松が枝国際ターミナル・ ・市立図書館

・市役所

唐人屋敷跡 ・眼鏡橋

長崎港

中華門 (新地中華街)

出島

長崎水辺の森公園 ・長崎歴史文化博物館

・諏訪神社

・坂本龍馬像 風頭公園

オランダ坂

西坂公園

丸山公園

湊公園

大波止ターミナル・

・東山手洋風住宅群 ・土神堂

中島川公園

長崎駅

新県庁舎

グラバー園 ・大浦天主堂

・鍋冠山展望台

祈念坂 ・南山手レストハウス

・崇福寺

丸山エリア

春雨通り周辺エリア

出島エリア

市役所通りエリア

西坂・諏訪の森エリア

長崎駅周辺エリア

東山手・南山手エリア

(景観形成重点地区)

館内・新地エリア

(景観形成重点地区)

中島川・寺町エリア

(景観形成重点地区)

平和公園エリア

(景観形成重点地区)

県営野球場

ラグビー・サッカー場

陸上競技場

平和公園(爆心地地区) 平和公園(祈念像地区)

浜口町電停・ 松山町電停・

山里小学校

至・稲佐山 至・長崎駅

至・時津町

商店街 天主公園 ・浦上天主堂・浦上天主堂旧鐘楼

・原爆落下中心碑

・国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 ・平和会館

・原爆資料館

・平和祈念像

浦上エリア

中心市街地エリア

参照

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