研 究論文
金融仲介機関によるモニ タ リング
橋 本 光 憲
目次 は じめ に
1.モニ タリング機能 とモニ タリング ・コス ト
2 .
銀行 業の ミクロ経済学 的理解 3.事 前審査 と事後監視のあ り方 4.モニ タリングの 具体 的手法あ とが き
は じめに
最近、金融 の 世界で は、モニ ター、モニ タリング (monitor:monitoring)とい う 言葉 を聞 くよ うになった。 元 々、モ ニ ター には、 「監視装置」 とい うよ うな意味が あ った。 テ レビのモニ ター な どといってい るが、 テ レビの画
面
表示 に何 か関係 があ るのか、突込んで聞かれ る と良 く分か らない。ト1経 の 『経済新 語辞典』2000年版 に も載 ってい ないo今年 の 『現代坪持吾の基礎知 識
』
には流石 に拭っているが、 これ は 自動 車周語 でモニ タリング (事 後点検 ) とあ り、地球温 暖化 防 Ⅰ卜の ため、CO2排
出量削 減 の達 成状 況 を定期 的 に調べ る こ とを指 してい る ようであ る。東洋経 済新 報社 の 『金融辞 典』 (初版1994年 1)) に よる と、「モニ ター とは、貸 出 実 行 後の情 報̲生産活動 であ る
」( 6 3
ペ ー ジ) とあ り、 これ だけで は良 く分 か らない が 、モニ タリングを含めて数ペ ー ジを割 いてい るか ら、 これ を知 らないの は金融の 常識が ない とい うこ とになって しまうか も知 れ ない。とは 言え、内外の金融 関係 文献 で、モニ タリングに触 れてい る もの は僅 少であ り、
また其体的 なモニ タリングの手法 を述べ てい るテ キス トは皆 無 とい っていい。従 っ て、現状 は、 モニ タリ ングの歴 史につ いて も明 らかで な く、手法 も明 らか で ない 。
141
国際経常 フ ォー ラムNo.ll
もしあ る とした ら、 日本の場合 は、 日銀大蔵当局 による検査 の歩み とい うことにな ろ う。
※モニ タリングについては、 日本版 ビ ッグバ ンのス ター ト以降、金融仲介機関の役 割が問い直 され る中でモニ ターの問題が登場 して きた と、論 者は考 えている。
そ こで、本論 では論者 の不明 を省 りみず、 「モニ タリング とは何 ぞや」 (Whatis monitoring?) とい う大テーマ に輯郷の斧 を振 ってみ ることとしたい。 もし、その 結果が関連諸分野 に益す ることがあれば、論 者の幸せ これ に過 ぎる ものはない。
1.モニタリング機能 とモニタリング ・コス ト
「まえが き
」
でモニ ター につ いての定義 を紹介 したが、モニ タリング機能 とモニ タリング ・コス トの定義 も紹介 してお こう。 (有斐 閣 『経済辞典』1998年2))モニ タリング機能 monitoringfunction
監視機能 monitoringfunction 金融仲介機 関 (と りわけ銀 行) の持つ情報生産機能の1つ。債務契約 を結 んだ後 に、借 手が債務履行 (返済) に向けて努力 しているか どうか、換言 す るな ら、債権者の利益 を損 な うような行動 を とっていない か どうか を監視す る機能。銀行 は個 々の預金者か ら借 手の監 視 を委託 された代理 人 と見る こ とが で きる。 [参] 金融仲介 機能、情報生 産機能、審査機能
情報生産機 能 informationproductionfunction 銀行その 他 金融仲 介機 関の果たす機能 (金融仲介機能)の1つで、借 手 に関す る情報 を収集、分析、評価す る機能の こ と。個 人が 行 うよ りも銀行等がそれ を専 門的かつ継続 的 に行 うこ とで、
情報生 産 にかか る費用が節約 され る。 [参]審査機能、監視 機能
モニタ リング ・コス ト monitoringcost 元来 はエー ジェ ン
い うエー ジェ ンシー関係 において、依頼 人が代理人 を監視す るこ とで、代理 人 は依頼 人の利益 に反す る行動 を抑制す る。 この監視 (モニ ター) に関わる費用の ことをい う。最近で は 広い意味で、あ る主体のモ ラル ・ハザー ドを抑制す るために 別の主体が監視 を行 う際の費用 の ことをい うのが 一般的 にな 142
っている。 [参]エー ジェ ンシー ・コス ト
道徳的危険 m()ralhazard モ ラル ・ハザー ドの こと()火災 保険加入者が保険金 を得 るため に故意 に放火す る場合の よう に、保険契約 者 自身の性 格 もしくは信義 に反す る行為 によっ て危険の発生率 または損害 の程度 に差 を生 じるこ とをい う。
被保険物の構造、性 質の ような実体的危険 (フ ィジカル ・ハ ザー ド) に対す る用語。モ ラル ・リスクと混同 されが ちであ る。
モラル ・リス ク mor;llrisk 保険加 入や保 険金請求 に際 し て、不 当な利益 を得 ん とす る人の精神や心理 に宿 る危険 (リ ス ク) をい う。保険 に よる不 当利益 を
1 ‑
川勺に真実 を偽 って加 入 した り、保険事故の招致 に よ り保険金、給付金の取得 (過 大請求) を図ることによって保険制度か ら不当な利益 を得 ようとす る危険の こと。 モ ラル ・ハザー ド (遺徳的危険) と混 同 されが ちである。
金融仲介機関、特 に銀行の機能 を論者等 は検討の対象 とす るが、1980年代か ら内 外 の競争激化の 下で銀行の提供す る金融 商品やサ ー ビスは大 きく変化 している。
また、 これ まで終始 資金不足 部 門であ った企業部 門が1994年以 降資金余剰部 門 に転 じた。 この ような状況の変化 もあ る。
銀行業 についての理解 も、金融資産 ・金利 な どマ クロ経済学的 な視点か ら、情報 の非対称性 に着 日した ミクロ経済学 的なアプローチが顕著 になっている。
その情夫 ともい うべ きものが、池尾和 人 『銀行 リスクと規制の経済学 ‑新 しい銀 行諭 の試み』東洋経済 (1990)3)であろ う。 米国での在外研究の成果 を採 り入れた 本書 では、金融規制の面 に多 くのペー ジを割 いている。
又、モニ タリングについて も、モニ タリングの機会費用、債権管理の側 面、政府 の役割、委託 されたモニ ター、銀行検査 と報告提 出等に言及 している。
2. 銀行業の ミクロ経済学的理解
岡部光明 『現代金融の基礎理論‑ 資金仲介 ・決済 ・市場情報』 日本評論社 (1999)
4'に よれば、「最近
2 0
年 間の うちに急速 に発展 して きた銀行業 の ミクロ経済学 的哩 解 (情報の非対称性 の もとで各経済 主体 は 自らの利益 を最大化す るこ とを基本的視143
国際経常 フォーラムNo.ll
点 と した理解 方 法 ) を網 羅 的 に取 りま とめ た研 究書 と して、最 近Freixasand Rochet(1997)5)がある (91ペー ジ) としているo
同書 は、正確 にはⅩavierFreixasandJean‑CharlesRochet,Microeconomicsof Banking,TheMIT Press,Cambridge,Massachusetts,U.S.A‥1997である。 前 者
均衡理論 に基づいて銀行業の機能変化の理論化 を試みている。 われわれはこの書物 に よって、最近の金融理論が 情報の経済学 に 立脚 して
、
借 手情報 の格慕 (本源的貸 手 と最終 的借手 との間の) とい う非対称性 を補完す ることに銀行 な り金融仲介機関 の存在 意義 を求め る考 え方に若干 の修
正 を加 え、 個人な り中小零細 企業 に対す る monitoring機能 をそれ と結 びつ けた預金 (投信 ・保険) ・貸出業務 を中心 とした銀 行業務 を通 じて発揮す ることに求め ようとしてい る」 と述べ ている。 ̀,)以 下 で は、FreixasandR()chet(1997)の テ キ ス トに副 って、monitoring activity(モニ タリング機能) について検討す る。
(1)MonitoringandlnformationProcessing(モニタ リング と情報処理)
銀行 は、借 手に関す る不完全情 報 (imperfectinformati()n()nborrowers)に対 応で きるだろ う。 そのための情報技術投資 を活用 し、プロジェク トの事後審査 を続
け、モ ラル ・ハ‑ザー ドの発生 を防 ぐことが 出来 る。
序で に、モニ タリングの起源 (historyofmonit()ring)について、下記の ような コメ ン トがあるので、示 してお こう。 (p.12,note14)
14.Screeningandmonit()ringofprojectscanbetraced backt。theoriginsofbanking,whenbilltradersidentified thesignature()fmerchants,andgavecreditknowingthe bill'squality,orevenboughtthebillsdirectly(asintoday's factoringactivities).
要す るに、 「事 前審査 と事 後監視 は銀行業 のは じま りか らあった ものだ
」
と言 っているのであ る。
(2)DelegatedMonitoring(委託 されたモニ ター)
先 立つ章 の紹 介 と して、 同書17ペ ー ジでDiamond (1984)に よ り唱導 され た delegatedmonitoringについて、「"anyactivityaimedatpreventingopportunistic behavioroftheborrower''(債務者の身勝手 な行為 を防 ILす るための行動) を債権 者 (預 金者) に代 わって執行す るモニ タリングに関す る活動 であ る
o 」
とい った主旨の説明 を行 っている。
池尾 (1990)も参照。
(3)MonitoringandReputation (Adaptedfrom Diamord1991)(モニタ リング と評 144
判‑
Diamord1991よ り)ここで、reputation(評判) とは、成功 企業が銀行貸 出 (bankloans)に依存せ ず、直接 金融 を市場 で得 られる状 況 (その方が コス トが安 い) を指 している。
FreixasandRochetでは、最後の第9章 をTheRegulatiollOfBanks(銀行規則) に充 て、そのComplements(補足)の中で、Cambell,°han,andMarino (1992) を紹介 して、Capitalrequirements(自己資本 [比率]規制) とmonitoring(事 後 監視)の互換性 に言及 している
。( 2 8 7
ペー ジ)また、預金者 (銀行に対す る債権 者)に対す るincentives(動機付 け) として、 自分の取 引銀行 を [逆] モニ ターす る契 機 としていることは興味深 い。
そ して、以 卜の ように3つ のモデルを示 してい る。
1.Monitoringofbanks' assetsisimpossible,andtheregulatorusescapital requirementstopreventexcessiverisktakingbythebank.
銀行資産のモニ タリングは不 吋能であ り、監督
官
庁 は銀秤の過大な リスク ・テ‑キ ングを防 ぐためには 自己資本規制で 対応す る。
2.Monitoringisfeasible,andthereglatorisbenevolent.Thereissubstitutability between bank capltaland monitoring effort.Atthe()ptimum,Capltal requirementsarelessstringentandsimultaneouslythebankstakelessrisk.
モニ タリングは実行吋能であ り、監督 当局は好意的であ る。
銀行の資本 とモニ タ1)ング努力 には 吐換性 があ る. 最適条件 の 卜では、t上l己資本規制 はよ り厳格 にな らな くなる .方、銀 行 もあ ま りリス クを取 らな くなる。
3.Monitorlngisstillfeasible,buttheregulatorisself‑interested.Thecruciel limitationtotheincentiveschemethatthedepositorshavetodesignforthe monitorsisthelimitedliabilityofthemonitor.
モニ タリングは依然 として実行可能であ る。 しか し、監督 当局の関心 は他 に向いている。一一万、預金者がモニ ターに加 わる計画の動機付 けには決定的 な限界があ り、それはモニ タ
リングが有限責任の範囲内で しか行 われ得 ないか らである。
くる。
145
国際経営 フォーラムNo.ll
3. 事前審査 と事後監視のあり方
論者 は、内外 の文献 を渉猟す る
中
で、事 はScreening,monitoringといって も、 具 体 的な例や方法論 に触れていないケー スが余 りに も多 く、大 きな不満 を感 じてい る。た とえば、『金融辞典』銀行の金融仲介機能の項 (浅子和美執筆) によれば、
銀行 は、企業へ の貸出に ともない、審査 とモニ ター (監視) とい う2つの情報生 産活動 を行 う。
審査 とは、貸出実行前の情報生 産活動であ り、借 り手企莱 の投 資機 会の収益性 、資金ポ ジ シ ョンな どの調査 を通 じて、
企業の倍脚 童 (返済能力)を評価す る。それ によって銀行 は、
貸出の リスクを測 り、貸出 を実行す るか どうか を決定 し、 ま た貸出量や金利 な どの条件 を決定す る(。
まず、銀行の貸出前の審査 は、 と くに、中小 ・新規企業が 資金調達 を行 う際 に大 きな価値 を もつ 。 これ らの企業群 は、
は容易 に観察可能ではないか ら、貸 し手の側か ら詳 しい情戟 生産 を受 けることな しには、適切 な条件 で資金 を調達す るこ
とがで きない。 また、資本市場 か ら資 金 を調達す る際 には、
公開情報 の開示が必要であるが、 調達資金の規模 の小 さな企 業が公 開情報 を生産す るこ とは、経 済的で はない と考 える。
す なわち、 これ らの企業 に とって、みずか らの内部情報 を梶 有 してい る銀行か らの借 入は、 コス トの安い重要 な資金調逮
報生産活動である。銀行 は、企業の資金の使用方法やプロジ ェク トの進行状況 な どの情報 を集めて、借 り手企業の貸出後 の状況 を把握す る とともに、企業 (経営者)の行動 を監視 し て、みずか らの債権の保全 を図 ってい る。 この ように銀行 に は、企業‑ の貸lLilJの際 に、その情報
生
産活動 を通 じて、他の 金融 機 関や投 資家 には利 用 で きない貸 出先 企業の内部情 報 insideinformationを保有 ・蓄積 す る とい う特徴が あ り、そ の こ とが銀行 に他の金融機関にはないサー ビスを供給 させ る ことになる。 また、銀行の貸出後のモニ ター活動 は、適切 な 債権管理 を通 じて、企業の効率的かつ伸縮 的な活動 を可能 に す る。 (中略)銀行貸 出.の場 合 には、銀行が貸 lL11後 の企業 の 146行動 をモニ ター してい るため に、企 業 の財 務政 策 の変 更等 も (そ れが有益 と判 断 され れ ば) か な り柔軟 に認 め る形 で債 権
に陥 って も、銀 行が その長期 的 な収 益性 に確 信 を もって い る な らば、利払 の繰 延べ や債務 の返 済 免 除 な どの手段 を用 い る こ とに よ り、倒 産 (清 算) とい う非 効 率 的 な事態 を回避 す る こ と も可 能 であ る。
これ は、説 明 と して はか な り十分 な ものであ ろ う。 続 いて、 ア ッ ト ・ラ ンダム に 諸家 の意 見 に耳 を傾 けてみ よ う。 (発行 年 月
順)
鹿 児嶋 治 利
( 1 9 9 6 )
7)で は、 モ ニ タ リ ング機 能 を次 の よ うに説 明 して い る。( 8 8
ペ ー ジ)
モニ タリング機 能 ;監視機 能 (リス ク債権 管理 ・コ ンサ ル タ ン ト機 能)
貸 出先の状 況変化 と信 用 変化 につ い ての モニ タ リング機 舵 であ る。 これ は、前掲 の信 用 リス ク と事 後 的債権 管理機 能 に 該 当す る。
この機 能 は、 日常 的取 引情 報 を現場 か ら監視す る機能 が 中 心 であ り、決算 報 告 や、経営 計 画の実 施状 況 な どの経常 的戟 告、協 議 な どに よ り進 行す る。 この ほか、 人材 の派遣 に よっ て情 報 の生 産性 を高め、情 報 を共有す る場 合 が あ る。
湯 野 勉
( 1 9 9 6 )
8)は、 モ ニ タ リングの位 置付 け を以 下 の よ うに説 明す る. (21 ペ ー ジ)事 前的 な健全性 規制 は、① 自己資本比 率 な どの経営指標 規 制 と、② 監 督 当局 に よる検 査 ・考 査 (以 F当局検 査 とい う)
とモニ タリング、に二分 しうる。当局検 査 、モニ タリングは、
金 融 機 関 が 自 己 責 任 に お い て 守 る べ き 、 (至、)諸 規 制 遵 守 (compliance)、お よびLi)節 度 (prudence)す な わ ち健 全 な 経 営 姿 勢 (sound banking)や 内 部 管 理 ・監 査 を 、 監 視 (police)ない しダブル ・チ ェ ックす る とと もに、③ 金融機 関 の健 全性 と必 要 な措 置 につ いての判 断 を行 う もの であ る。 当
(off‑site)もの はモ ニ タ リング と称 され る 〔日本銀 行
( 1 9 9 5 ) 1 1 8
ペ ー ジ〕 。
こ こに出 て くるモ ニ タ リ ングは、 当局 に よる検 査 のoff‑site部 分 (例 、 月次 報 告 147
国際経営フォーラムN().ll
の提 出、電話 に よる聞 き取 り調査 、 等) を指 してお り、 「公的モ ニ タリング」 と し て区別 され るべ きものであ る。
清 水 啓 典 (1997)。)も、 行 政 の役 割 と して の 「市場 環 境 整 備 とモ ニ タ リ ング (301‑302ペー ジ) につ いて述べ てい るが、 これ も当局検 査 にお ける金融機 関経営の チ ェ ックであ り、金融仲介機 関が 自 ら果すべ きモニ タリングを対象 としてい ない。
藤原賢哉 ・家森倍善 (1998)1()‑で も、第 7章 (藤原担 当)で、検査 (考査 )お よ びモニ タリングのの項 (98ペー ジ) を設 けてい るが、 これ も当局検査 に係 る もので あ る。
舘野 敏 ・日石 渉 (1998)ll)で は、株 主の モニ タリ ング と直接 には関係 ない が、昨今の総会屋事件 との関連で、興味深 い記述 を してい る (ド記)。〕
弱い株主権
日本 においては、銀行経営 の あ り方を規律づ ける株主権 は 元来弱 い ものであ ったoその背 景 と しては、株式持 ち合い に よる安 定株 主の割 合が高 く、個 人株 主が減少 し、株 主の機 関 化が進行 してい る。 この ような状 況 の もとで は、銀行経営 の あ り方 に対す る株 巨のモニ タリング機能 は欠如 してお り、秩 主か らの規律づ けは極 めて緩 い ものであった。
しか しなが ら、 こ う した閉鎖 的関係 は打 開 されつつ あ る0
1つ は特 定株 主 との癒 着 に対す る社 会的制裁 や銀行 の 自浄努 力であ り、2つ 目は情幸田詞示 の原則が グローバ ル ・ス タンダ ー ドになって きてい るこ と、3つ 日は金融再編 に伴 う外 国資 本 の参加、4つ 日は預 金保 険機構 を通 じた公的資 本の導 入等 の要 因が考 え られ る。
吉川紀夫 (1998)は、 前述 の株 主権 とメイ ンバ ンク別 との両面か ら、モニ タリン グの問題 に関連 して発言 してい る点でユ ニー クであ る。 (33‑34、176ペー ジ、 卜記)
しか し、 わが 国の銀行の場 合、銀行の経営 トップが経営 ミ ス を冒 して も責任 だ け は役 員全 員 に波 及す る体 制 とな る な ど、経営 に対す る責任 関係が暖 昧化す る状 況 を もた らす。 た だ、 ゴー イ ングコ ンサー ンとしての銀行経営 に必要 な収益
性
を確保 してい くうえで、株式 会社形態 を改 め る ところ までい くとまた別の問題が発生 して くる。
また、経営 上 ノブは株 主の方向 だけ をみて経営 を行 い、対 外 的 には株 主対策 だけに専念す るこ とに もなる。最近の総 会 屋 問題 な どの基本的要 因 もここにあ る とい えるo銀行経営 の 148
最大 の資金 の拠 出者 は株 主で はな く預 金者 であ る。 しか し、
預金者 を中心 と した銀行顧客 の経常 に対す るチ ェ ックをす る 術 は従 来か らほ とん どなか った。 この ため、顧客 3‑・'.義 に立 っ た銀行経営へ シフ トしてい こうと してい るなか にあ って は撹 金者 等顧客 の銀行経常 に対す るチ ェ ック機能 を強化 ・充実 し てい く必 要が
t L i
')て くる ことに もなる。預金 者の;I‑j碁を重視 した立論 は評価 で きる。
メイ ンバ ンク制 の行方 (前略 )
しか し、最近時 の企 業破綻 の多発 は こ う した メイ ンバ ンク 制 に大 きな影 を投 げかけて きている・‑‑・。銀行のデ メリッ ト には破綻 時の救 済 のための コス ト増嵩 や 当該企業のモニ タリ ング ・コス ト増 の問題があげ られ る。確 か に、
当
該 企業が倭 良 企 業の まま推 移 してい るのであれば、銀行 に とってはその 存 在 に メ リッ トしか感 じるこ とはないのであろ うが、それが 必ず しもそ うで はな くなる ところに問題 は発生 して くる。融資先 企業 に破綻 懸念が発生 し、それ に対 して何 らかの対 応措 置を とらない場 合 には倒 産 に至 る こ ともあ り得 る。 倒産 の懸 念が認識で きれば本来銀行 はそ こか ら早急 に撤 退す る準 備 をは じめ る こ とが経 済合理 的 なのであ ろ うが 、 メイ ンバ ン クは必 ず しも撤 退す る こ との で きない宿 命 にあ った{)また、
融 資先 に とって もメイ ンバ ンクとはそ うい うものだ とい う観
ー ドが発生 してい る ことに もなるo
最新刊 の 岡 部光明 (1999)12)は、最 近 の 主要 課題 を コ ンパ ク トに ま とめ た良書 であ る(つ
銀行の情 報生産機能 とモニ タリングにつ いては、 F記の ように説明 してい る。
(前略 )銀 行 の情 報 生 産機能 は、融 資実 行 の前 と後の二つ の 段 階 に分 けて捉 えるこ とがで きる。一つ は、借 り手の債務過 済能力 に関す る情報 を収 集、分析 、保管す るはた らきであ る。つ 具体 的 には、融資対象案件 自体 の収益性 をは じめ、融資対象 先の資産や財務の内容、信用状態 、企 業 と しての将 来件 な ど を調査す る こ とに よって、借 入元本お よび利息 の返済能力 を 評価 す る ものであ る。 この過程 は、融 資実行 の前 にみ られ る
149
国際経営 フ ォー ラムNo.ll
ものであ るこ とか ら事前 的 な情報 生産 とい うこ とがで き、金 融 関係 者の間で は審査 (Screening)とよばれてい る。
い ま一つ は、融 資の実行後、借 り手が資金 を契約 どお りの 目的 に使用 してい るか、 また借 り手 に債務不履行 の危険が坐 じてい ないか どうか を監視 し、貸 出債権 の保全 ・回収 を図 る はた らさであ る。 これ は、融 資実行後 にみ られ る ものであ る ので、事後的 な情報生産機能 とい うこ とがで き、銀行 に よる 借 り手の モニ タ リング (monitoring、監視)、 あ るい は債権 管理 とよばれ る場 合が 多い 。
この ような情報生 産活動 は、少額 しか貸 出 を行 わない最終 的貸 し手が直接 行 うこ ともで きるが、銀行 とい う独 立 した主 体 がそれ を行 う必 然性 があ る。 なぜ な ら、情報生 産 にはい く つ か の特 徴 が あ るため、 そ うす る こ とに よってそ の コス ト
(情報生産費用) を節約す るこ とがで きるか らであ る。
であ り、モニ タリングの 事前 ・事後 の具体 的手法 も殆 ど無 い。 そ こで、論者 の元銀 行 員 としての知識 (副支 店長1か店、支店 長3か店、国内店検査3年、海外店監査2 午) を用 いて、次項でモニ タリングの具体 的手法 を構築 して見 よう。
4. モニタリングの具体的手法
(1
)信用調査の手法より
銀行 に とって、取 引先 企業の実態 を把握 し、将 来 を予測す るため に、企業 の信用 状態 を把撮 (信用 調査)す るこ とが不 吋欠であ る。 その方法 としては、企業 の財務 関係 の計数 を入手 しなけれ ばな らない。 また、 同業者 との比較 も重要であ る。
これ らの ことは、戦後の環境 変化 の中で、基本的 には何 等変 ってい ない。
信用調書 の主要項 目 1. 当社 の概要
2 .
業 界動 向 と当社 3.財務分析4.意 見 5.付属資料
〔説明〕
1.銀行借 入時の必要書類 (借 入 人側) (74‑76ペ ー ジ)、借 入 に関す る銀行 内部の審 査 ポ イン ト (100ペ ー ジ) を参照 o いず れ も荒 利雄 (1994)1:ち)に よる.
150
2. F記等 を参照 。 興信録 も取 ってお くといい。 中小 企業経 営指標 〔中小企業庁〕 もあ る。
3.企業の財政状態 の分析 。,付属 資料 (B/S、P/L (3期 間比 較 )、業況表、資金繰 表等) と関連。
4.
企業 に対す る 与信方針等 の所 見5.
個別 デー タ銀行借 入時の必 要書類 (借 入人側 )
① 定款 お よび商 業登記簿謄 本、印鑑 証明
② 損益計算書、 貸借対照 表、利益剰余金処分書、製造 原価 明 細書 な どの決算書類
③ 会社案 内、製 (商)晶 カ タログ ・見本
④ 会社沿革、主要役 員経歴書 、社 史
⑤株 主構 成、同族 ・非 同族 の区別、後継 者の有無
︻第
9
次新版︼(全8
巻)名筆二、六〇〇円(税込)業 種 別 貸 出 審 査 事 典
最新の業界動向を徹底検証・分析′.新規1菜種追加O総数一〇〇五菜種収録/新地紀に活用する産業事典。㈱き ん ぎい
⑨ 生産実績表、技 術水準 (特 許 な ど)
⑲ 流通 ・販売経路
⑪ 借入 申込書、特 に企業 と しての借 入れ メ リッ ト
⑫ 資金繰 り実績表 お よび資金繰 り計画表
⑬ 事業計画表、収 支 ない し利益計画表
⑭ 返済計画 表
⑮担保物件 明細 表、保 証 人の資産状 況
その他 、設備 資金等 に関 して は、公図 (写 し)、 工場建設 見積 り書 、見取 図、設計 図等が必 要です。
(2)
財務諸表等必要書類のチ ェックポイン ト
高千穂安 長 (2000)14)を参照
(D財務諸表 〔決算書類〕
財務諸 表 は通常 、貸借対 照表 と損益 計 算書 〔含 む利益処 分計 算書〕 を指 します。
貸借 対照 表 は、 あ る1時点 の財政 状 態 を指 します 。財政状 態 とは、簡 削 こ言 えば、
自分の資金か、借 りて きた資金 か とい う資金 の調 達 と何 に使 ったのか とい う資金 の 151
国際経営 フ ォー ラムNo.ll
借入れに関する銀行内部の審査のポイン ト 借入審査
0 企業そのものの信用調査
・経営者
・従業 員
・組織 と株 主
・生 産 ・営業 活動
・収 益状 態
・財 政状 態
・資金繰 り
・将 来性 ・成 長性
・外 部環境
◎ 業者調査のポイン ト A 業 界の現状 ・特 色 ・
問題 点 ・将 来
性
B 企 業そ の ものの 業界 での地位 と特 色 ・体 質
C
同業 他 社 との実 力比 較D 業 界、 企業 団体 の 同 際競 争力
152
〇 倍入内容に関する調査
・企業 の信 用格付
企業体 質格付 (内容 分析 ) 取 引格付 (取 引協 力度分析 )
・資 金使 途
・返済計画の妥当性
・
借入効 果・担保
・保証
○ 資金使途別にみた返済計画の妥当性 A 短 期 資 金 主体
・金繰 り弁 済 ・売 ヒ予 想が ポ イン ト B 長期 資 金 (設備 資 金な ど)主体
・利 益償還 ・収 支計画が ポ イ ン ト C 相 調資金 の 中の特 別 な もの
・決算 資 金 ・利益償還 が ポ イン ト
運用 の状態 を表 している とい うことです。損益計算 書 とは、利益 の状態 を表 してい ます。何 を どれだけ売 り、それ にかかった費用 を差 し引いて利益 を計算す る とい う 図式です。
銀行は、 単年度の財務 諸表だけで判断す る とい うことは しません。最低 で も過去 3年間の財務諸表の提 出 を求め、 企業 の内容 を審査 します。 また、合わせ て税務 申 告書の付属資料 コピーの提 出 を求めるのが普通 です。)これ によ り、後で述べ る融資 金の審査の正確性が期待で きるか らです。
② 資金繰表
資金繰表 は、資金が どの ように使 われているか を、現金ベ ースで追いかける表で す。毎 月作成 され るのか 普通で、場合 によっては、毎 H作成 され ますo
この衣は、各種融資 申込みの返済可能性 や妥当性 を検 討す る際の重要な補完資料 にな ります。 しか し、資金繰表 は 当該企 業の業種 的特性 や慣行 な どの要因が 大 き く 反映 され ますので、銀行 な ど外部の者が作成す るの は困難 です(〕従 って、通常 は、
企 業の側で作成 し、銀行 に財務諸表 とともに提 出す るのが 普通です。
③ 資金運用表
資金練 表は、現 金ベースでの資金の流 れ を追い ますので、資金の必要性 を分析す る ときな ど便利 なのですが、外部の者が簡 単に入手 で きない等の問題が あ ります。
資金運用 表は、 この ような問題 を解決 した うえで、外部の者で も容易に分析 で きる とい う特徴 を備 えてい ます。
分析
方
法 は、基本的 には2年間の貸借対照表 を使 った2期間の比較 ですが、 これ だけでは、減価償却費 な ど帳簿上の処理 も現金の授受 として しまうので、損益計算④担保 明細書
通常融資 を受 ける場合 は、無担保 ではな く、何 らかの担保 を提供す るのが普通 で す。そのほ うが、銀行 も安心 で きます し、借 りる方 も
担
保 を差 し出す こ とに よ り、よ り多額の資金 を借 りることも叶能 になるか らです
。担
保 を入れ ることによ り借 入 が どの ように確実 となるので しょうか。 これは担 保の種類 によって異な ります。⑤取 引要項
銀行の担 当者や支店長 な どは通常比較的短期 間で代 わってい きます〔〕これは、銀
153
国際経 営 フ ォー ラム No.ll
こ とが懸念 され ること、 人が変わることに よ り、新 しい見方がで きるな どの理 由に よ ります。
このため、誰が見て も借入人が どう言 う背景 を持 った人であるか を正 しく示す資
覧で きるようになってい ます。
( 3) 銀行のチェックポイン ト 〔 定性分析〕
高千穂安長
( 2 0 0 0 )
ll)よ り。以 下‑も同様①書類徴求時 (経理部長、社長)
② 会社訪問時 (経営 者、役 員、従業員)
③工場 見学時 (立地条件、生産状況、 Ⅰ二場 内部管理)
( 4) 融資申込み書の見方 〔 定量分析〕
① 定量分析 〔財務諸表分析〕
損益計算書 による分析 損益計算書〇年〇月〜〇年〇 月
A.
実数分析売 ヒ高推移、売上原価推移、売上総利益、減価償却費、特 別償却、繰延資産償 却 、貸倒引当金、退職給与引当金
B.比率分析
売上総利益率、売 上経常利益率、売 ヒ利益率、資本金利益率
貸借対照表 による分析 A.実数分析
流動資産、固定資産、繰延資産、流動負債、固定負債、資本金 B.比率分析
154
流動比率、当座比率、現金比率、 自己資本比率 、固定比率、固定長期適合率 C.回転率分析
使用総資本回転率、売上債権 回転率、棚卸資産回転率、固定資産回転率
D.
回転期 間分析現金預金回転期 間、売上債権 回転期 間、受取 手 形回転期 間、製品 [商品]回転期 間、原材料 回転期 間、買入債務 回転期 間、支払手形 回転期 間
その他、具体的 には運転 資金 ない しは設備資金の 申込金額の 安当性 の検討、融資 申込書の点検等の作業がある。
( 3) 内部管理体制の側面から見たモニタリングの着眼点
橋本光憲 『金融機 関における支店経営 と管理体制
』
(1993)15リ よ り。詳細説明は省略す るが、参考諸表を中心 に以下 に示す。
①事前審査 (スク リーニ ング)(364ペー ジ以下) との関連で 企業内容簡易チ ェ ックリス ト
外為与信簡 易チ ェ ックリス ト
チ ェ ックリス トの各項 目がモデル として利周で きる。
② 事後監視 (モニ タリング)
主要還元資料一 一覧 (297ペー ジ以下)
Ⅰ 事務処理関係
Ⅲ 店頭 セールス情報
Ⅲ 外訪活動推進資料
Ⅳ 取 引管理資料
③総合管理
内部検査制度の概要 (326ペー ジ以下) 本部検査 と部門別検査
コンピュー タに よる 日常業務処理 とその結果 と してでて くる還元資料、 オ ンライ ン登録 によって得 られる各種還元資料、いずれ も有効利用が課題である。 以下 に主
目となる訳ではない。
Ⅰ 事務処理 関係 要注意取扱控表
無通帳 (便宜扱 い)払戻 明細表
155
国際経営 フ ォー ラムNo.ll
企業内容簡易チェックリス ト
取引先名 (実施 日 )
チ ェ ッ ク 項 目 該 当に○印
人 経 1,年齢 .健康 .性格 に問題は な し . あ り 2.経歴 に問題は(創業考,2代 目,生抜 き,未 亡人 な し . あ り 社長,脱 サラ,親会社派過 ,雇 われ社長等) lk3宝 .ふ至 .真宗
3.斯業の経験 は
4.社長の 自宅は 持 家 . 借 家
営 (担保の付着状況は) (少い .多い)
5.経営能力は 高い .普通 .低い
者 6.7
.
風評は仕操 り.
態度に不審 な点
な良い .普通 .悪いし . あ り 8.経営陣のチームワー ク 良い .普通 .悪い9.役員異動に不審 な点 な し . あ り
10.後継者は あ り . な し
従 1.労使関係は 良い .普通 .悪い
莱 2.構成に問庵は(男女 ,平均年齢 ,人手不足 .過剰) な し . あ り
負
3.勤労意欲は(定着率 ,賞金水準 ,教育) 高い .普通 .低い く所 見〉 (単なる風評 を過信せず事実 に基づいて判断すること)初 莱 1.成長性 は 商い .普通 .低い
2.需給バランスは(過剰設備,過当競争,需要低迷) 良い .普通 .悪い
罪 3.景気変動の影響 は 少い .普通 .大 きい少い .普通 .大 きい 動向 4(公共投資,金利変動 ,天候 を含めて検討).海外市場変動の影響は
(円相場 ,仕入 .販売面,輸入規制等)
取商 1.競争力(品質,価格 ,独 自性 )は 強い .普通 .弱い 扱 ロ口口 2.将来性は(ライフサイクル,技術開発九 競合品) 大 きい .普通 .少い
営 1.設立(創業)後の年数は 遣至 .品至 .真宗 2.仕入 .販売の基盤は(合理化鹿合.佳 良先 との 安定 .普通 .不安定な し . あ り
. 取引度合 ,仕入 .販売価格 ,支払 .回収条件)
莱碁 3.親会社 .商社等の支援は
4.仲間取引は な し.少い .多い
5.同業者 ,仕入 先 ,販売先の風評は 良い .普通 .悪い
6.市場 シェアは 拡大 .維持 .縮少
坐 7.生産体制に閉居 は なな し . あし . あ りり (合理化度合,稼働状況,立地条件,コス ト 公害)
8.大 口販売先 .関連会社の行詰 りは
156
チ ェ ッ ク 項 目 該 当に○印
金 売 1.売上高の増減に異常は(水増 し,安売,返品隠蔽等) な し . あ り
2.軽 常損益 の実態 は 黒 字 . 赤 字
上
●
3.数期 間の利益額 に変動 は(黒 字額 の水準 は) 高水 準あ り . な. 低水 準し刺 4.年 商比借入 額 は 少 い .普通 .多 い
益 5.借入 .支払利息 の増 減 に矛盾 は な し . あ り
6.税 務 申告書 の確認 は あ り . な し
財
務 1.財 務構成 は(財 務比 率 ,運用 .調 達 バ ランス ,長 健 全 .普通 .不 良な し . あ り 期 .短期 の過不足原 因)
2.不 良債権 ,不 良在庫 は
3.過大投 資 ,不慮固定化 は(関係会社 ,不動 産等) な し . あ り
状況 4.売掛 ,在 庫 ,支手 ,借入 の急増 は な し . あ り 5.敷期 間(5年程度 )の推移 に異常 は なな し . あし . あ りり
(異常 な 口座 ,主要 口座 のせ 合性 等 ) 6.同業 他社比較 で矛盾 は
く所 見〉 (表 面計数 に止 らず 売上 .在庫 の水増 し,支手 .借入 の隠 蔽等粉 飾 の懸念 につ い てチ ェ ックの こと)
敬 敬 1.取 引後 の年数 は 15以年上 以3年上 未 清3年
引 2.取引開始事情に過信材料は(有力者紹介,親会社依頼等) な し . あ り 経 3.興信所調書の内容に不軌 よ(経営者,営業巷乱 資産内容等) な し .少 い .多 い 緯 4.関連取引のメリットは(軽骨者,家族,従業員,トレ‑ス) あ り . な し
預 1.流 動預金 の残 敵 よ 多い .普通 .少 い
金 2. 当座預 金 に異常 な出入 は な し . あ り
引
戟 敬引 (入 金待 ち,頻繁 な頚管売上 と入 金 の バ ランス) な し . あ り 3.信用照会 の急増 は
貸 21.賞金計画 の変更は.突発的融 資の 申込は な し .少 い .多いな し . あ り
金 3.使途不明 の増 運 申込 は な し . あ り
況 敬 4.つ な ぎ借入 の 申込 は な し . あ り
引 5.的返 条件 変更 .弁済期 間延 長 は な し . あ り 6.貿易金勘の資金流用は(ユーザンス期間のチェック) な し . あ り
@ 1.主力行 は あ り . な し
T T
動
向 23.. 貸金回収 .担保増徴の動きは(他行 の シワ寄 せは 特に有力都銀の動向) なな し . あし . あ りり く所 見〉157
国際経営 フ ォー ラム No.ll
外為与信 簡易チ ェック リス ト
取 引党名 (実旋 日 )
チ ェ ッ ク 項 目 該 当に○印
檎出 Lつ/C 1
.L/C
発行銀行 または確認銀行 は一流 か yeS ● nO2.
取消不能L/C
か yeS ● nO3.上記 1. 2.以外 の ものの カバ‑対策は あ り . な し キ 4.
L/C
原本に よってい るか yeS ● nOヽ■ 買
取 5.
L/C
条件 との相違 は な し . あ り6.
L/C
条件不一致 の場合 の処理は 取立.;あ り ; ,. な しル.LiG憲 7.L/Gに よる買取のカバー対策はD/●P
D
形辛/ A
1.輸 出手形保険制度 の活用 は あ り . な し 2.保険 についての約款遺 灰 は あ りな しあ り . な し. あ り. な し(海外 バ イヤーの制限 , シ ツパ‑有責 ,商品畷 庇等の各種免責条項 )
3.保険 ア ンカバ‑分(元本5% ,金利)の カバー 質
堰 対策
4.付保 なき場合の カバ‑対策 は
(手形不渡 りの際 .商品処分 困難のケース多い)
棉 1.輸 出契約の確認 は(単 な る注 文書 で な く正式 済な し . 未. あ り済 の契約書に よる)
2.内外の商品市況に閉居 は
3.仕入 先の信用は 確実 . 不確実
4.融 資代 り金 の仕入 先‑の支払は(代 り金 の流 確実支払済 . 不確実. 不明 出 用 チェック)
・5.海外 バイヤーの信用は
節 6.
L/C
発行(予定)銀行は一流 か yeS ● nO7.当該
L/C
は徴求済みか 済 . 未 済辛
8.L/C
未徴求の場合のL/C
開設時期 の確認 済な し . 未. あ り済は
9.
L/C
条件 と輸 出契約内容 との相違10.
L/C
は取消不能 か yeS ● nOll.船積不能の場合のカバ‑対策 は あ り . な し
158
チ ェ ッ ク 項 目 技当に○印
輸入
L / C
1.依頼人信用に依存困難の場合のカバー対策は あ り.
な し2.輸入商品に閉居は な し良い .普通 .低い
.
あ り栄 (取扱実績,商品市況,受注輸入 か見込輸入 か, 輸入制限品 目等)
行 3.販売予定先の信用状態は
4.販売回収条件の確認は 済
.
未 済T/(ま氏 1.輸入者の信用状態に変化は な しあ り
. .
あ りな し(きわめて業態悪化 ,回収懸念ある場合はT/氏
′= (L/G)回避)
lま
L/G 2.T/氏(L/G)に伴 うカバー対策 は(処分 さ
) れれぱ追及困難)
ユ 1.T/氏(L/G)済商品は販売条件 どお り売却 y e S
●
nOザI 2.ユーザンス期間は適正か(取扱 商品 ,回収粂 y e S
●
nOン 件のチェック) 適正.な し艶
.
.要人あ り℃ はスね 34..回収手形の差入れの時期は貿易金融 の資金流用は く所見〉
そ
の他 共過項辛 1.依頼人の信用状態は 良い .普通 .低い
2.カン トリー リスクの間魔は な し
.
あ り3.為替相場変動 リス クのの影響は 少 い . 大 きい 4.為替相場変動 リスクの当行 カバー対策は 充 分 . 不充分 5.先物予約締結は適正 か y e S
●
nO1.利息後取 りのカバー対策は あ り
.
な し2.事務取扱いに閉局は な し
.
あ り煤 1.管理法上の開展は な し
.
あ り2.保証依頼雷 と保証状の内容の相違は な しな し
. .あ りあ り
証 (保証金額,保証先,保証 目的等) 3.原契約書 と保証状の内容に矛盾は く所見〉
総 合 所 見
159
国際経常 フ ォー ラム No.ll 誤記取消記帳明細表
当座未収利息内訳表 予約処理結果明細表
セ ンター 一括処理不能明細表 I」座閉鎖先通帳未記入明細一 覧表 索引台帳削除先 一覧表
依頼人別受託残高表
照会無用、通知不要先管理表
Ⅱ 店頭セールス情報
定期 ・積立定期預金期 日管理 カー ド 定期 ・積立定期預金期 日表 (経過去) 総合口座 ・普通30万 円以上残 高 リス ト 賞与 コー ド入力先 一覧表
給振先管理表‑ うち賞 与コー ド人力のない先
Ⅲ 外訪活動推進資料 日報一 覧表 ・日報明細表 取引先別残高表
当座 ・普通預金大[1残 高異動先 日報 預金新解約表
地区別取引状況管理表 世帯 別取引状況管理 表
顧客別取引 月報 (大 日個 人取引先)
Ⅳ 取引管理資料
顧客別取 引月報 ・取引推移表 事業者別取引状況管理表 事業 者別預貸金残高表
ロー ン取引状況 表 顧客別資金 フロー表 貸金新規先取引状況表 預貸金業況 一覧
内部検査制度の概要
本部検査 と部門別検査160
とお りである。
内部検査制度の概要 (1)目的
① 諸勘定の正確性 の検討
②事務処理が手続 どお り実施 されているか、 どうかの検討
③不 正事故等の発見 (従業員に対す る心理的牽制 もかね る)
施 され る。
(2)担 当部‑‑‑本部の検査部 または考査部
(3)人員‑‑‑検査部の人員は、全従業 員の0.5‑0.8%程度 とみ られる。銀行の従業 員の2分 の 1程度 は女 子であ るが、検査 部 は男子 の構 成割 合が きわめて高 い。
また一般的 に実務経験 の長 い男子が多いのが特徴 である。
( 4 )
支店の検査 方式 ‑‑‑予告 な しの抜 き打 ち方式(5)臨店頻度‑‑・全営業店 を大体1年 に1回の割合 で実施
(6)検査 日数 ‑‑‑銀 行の規模 等 に よ り異 なるが、大銀行の 支店の場 合で通常40‑
70日 (延 日数)程度 とみ られ る。
(7)検査対象‑‑現物 お よび勘定の残高、事務管理 ない し事務処理 の状況、店舗 内
め られてお り、各店検査 は これ に従 って実施 され る。 以上 の事務検 査のほか、
事務能率等、業務面での検査 を行 な う場合 もある。
(8)検査結果の報苦‑・‑検査結果 は検査報告書の形で、担 当役員お よび監査役 に報 告 され る。 支店 に対 しては、検査最終 日に検 査結果の講評が行 なわれ るほか、
検査報告書 も送付 され る。
(9)事後管理 ・‑‑検査時 に発見 された不備事項等 につ き、その補完状況 を支店か ら 報告 させ るほか、検査成績が不 良 な項 目につ いては、検査部か ら指示 して店内 検 査 を実施 させ る。
( 1 0 )
その他上
記の定例検査 のほか に、現物 を中心 と した抜 き打 ち検査 を実施す る 場合がある。以上 は検査部が実施す る検査 であ るが、 これ を補完す る 目的で 自店内で実施す る 検査 (店内検査)があ り、一定の項 目 (現金、手形残高、担保品残高の照合実施等)
について担 当係以外 の もので、定期的 に実施 されている。
161
国際経常フォーラムNo.ll
本部検査 と部門別検査 本部検査
個別銀行の例 で制度お よび方法 をさ らに具体的 に概観 してみ よう。都市銀行であ るさる銀行の 「本部検査」 (同行では 「本店検査」 と称 している)の事例である。
(1)本部検査の【川勺
経常 ・営業活動、事務処理状況、財産の保 全状況が、 自行の方針、計画、 手続 お よび諸規定 に準拠 し、正確 かつ能率 よ く遂行 されているか を点検す る。
( 2 )
基本方針①事故防止 あるいは事故防 1ヒ体制の確立・‑‑検査で事故その もの を早期 に発見す る ことがで きれば最 もよいが、それ以外 に、 事故発生 の温床 を作 らない ように、各 種事務規律、あるいは職場規律 といった全般 の規律遵守の徹底 を図 って、事 故 を
② 本部の方針、施策の徹底‑・‑支店経営 は、 業務、事務、人事の三つのバ ラ ンスが とれて、合理的かつ健全でなければな らないが、 支店の業務発展 の内容が正 しい 姿勢の もとに行 なわれてい るか、で きるだけ実態的 に調査 して、本店の方針、施 策の徹底 を図 る。
(3)本部検査の方式
前述の基本方式 に基づ き、本部検査 を専 門化 して、掘 り下 げた検査、綿密 な検査 を実施す るこ ととし、事務検査では担 当の分掌 について精通 したベ テ ランの検査役 を揃 え、業務検査、外為検査 について も、 それぞれ これ に適 した検 査役や検査員 を 配置 して、検査の専 門化 を実施 してい る。
部門別検査
ここでは、部 門別専門検査の実施項 目の具体例 を紹介 し、その カバー範囲 を確認 してお くことにす る。
①事務検査‑・‑・内国事務全般
(a)事務管理状況‑支店長席、係長、副係長の管理 ・統率ぶ り
( b)
内部監査‑店内検査実施状況、残高照合実施状況、精査状況、主計係の機能状況(C)事務運営状況‑定例事務の運営状況、時間外勤務の実態 と管理体制
(d)事 務規律 ‑ 早 朝検 査 ・現 金規律 〔内部現 金規 律 、集 金規 律 、警 備 防犯上 況〕 ・貸金規律 〔貸金審査、棄議状 況、認 叶条件遵守状況、担保保 全状 況、
貸金管理状況、重要書類 の整備状況〕
162
・その他 の事務規律 〔検証印状 況、現物取扱保管状況、重要文書管理状 況、各 種帳簿 ・書類取扱状況、用度品の管理状況、事 故届処理状 況、異例事項 の取扱 状況、事務用機械操作 ・取扱状 況、業務用印章 ・鍵 の管理状況、歩積両建預金
自粛徹底状 況、建物 ・什器類 の保守管理状況、その他全般の事務処理状況〕
(e)教育指導、職場規律‑教育指導状況、執務態度、職場規律
② 人事検査‑‑‑人事管理全般お よび店内情勢
支店長 の人事管理 方針 、次長以下管理者層 の管理 ・機能状 況、店 内意思疎通状 況、
店内士気 ・意欲 ・融和状況、職場環境 ・職場教育、人事構 成 ・人員配置の適否、そ の他 人事 に関す る事項
③外為検査‑‑・外 国為替業務お よび事務全般
(a)外為業務推進体 制‑外為取扱高の増加やその他外為業績 向上のための支店長 席の企画統率、外為係 の推進状 況、外為 関係 の内部受 入体制、外為取扱高一 外為取扱状況の把握、外為与信運営状 況、外為収益管理状 況
(b)外為事務‑事務管理 な らびに運営体制 〔支店長の企画 ・統率、外為係長の管 理機能、内部監査の実施状 況、事務運営状 況〕 ・事務規律 と処理状況 〔早朝 検査、税 金規律、外為与信規律 、その他一般事務規律 、当局委任事務の処理〕
(以上、小論 「銀行経常 における内部監査の意義」 よ りM ' )
〔付〕海外店監査
「事務管理体制」重点項 目 1.組織管理‑ 職務権 限運用
(1)職務 と責任 の分離 A.職務権 限の明確化 B.内部牽制体制
C.
権限委譲 (現地雇 オフ ィサー を含 む)( 2 )
二重統制の励行( Dua lCo nt r o
l)A.
鍵の保管 方法 B.金庫 及び硯 金庫 C.書留郵便物 D.トラブルの処理( 3 )
共 同保管制の実施( J o i ntCu s t o d y)
A.
所有有価証券 B.受託有価証券 C.貸出担保物件163
国際経常 フォーラムNo.ll
D.その他
2.現 地 雇行 員の管理状 況 (現地雇 管理 ) (1)新規採 用
(2)教 育 訓練 (3)配置転換
(4)連続 休暇 (邦 人行 員 につ い て も調 査) (5)行外行動 の管理
(6)カウ ンセ リ ング
( 7 )
非行保 険( Fi d e l i t yI n s u r a n c e ) 3.
システムの活用状 況Ⅰ. システ ムの管理状 況
(1) システムの利用推 進体制 (2)機械室 の運営 管理
(3)機器 の管理
(4)プ ログラム ・デー タの管理 (5)パ スワー ドの管理
(6)障害時対策 (7)教育管理
Ⅲ.システムの利 用状況 (1)起票処理
(2)期日処理 (3)勘 定照合 (4)極 度管理 (5)異例級 の管理 (6)引直 し処理 (7)損益 管理
(8)機械 出力 の帳簿 、 諸表 の保管管理
[ま とめ]
銀 行 にお け る融資手続
事前審査 (ス ク 1)‑ニ ング) ・・‑・・貸 出,実 行 前の情 報生 産活動 信 用調 査 の進 め方 を参 照
1.借 り手 企業か らの融 資 申込み
2.必要書類 の提 出 (内部情 報 の提 供) 164
3 .
銀行 にお ける案件 審査本部宛 要申請か店内 専決可能か、借 入内容 の検 討、業界比較 、 企業 の信 用度 (近 済能力)の
評価
、与
信可
否の決定 、貸出
条件 の決定(ツー ル)
商業興信録 (外 部機 関 に よる信 用調査 )、財務 諸 表の分析 、 各種 チ ェ ック リス ト に よる点検
事後監視 (モニ タリング)‑・・・貸 出実行後の情 報生産清動 還 元資料 の活用
1.貸
出
金の トレー ス、H
Fr勺外 使用の監視 企業、 1二場 訪問、 ヒヤ リング等 の励 行2 .
コ ンピュー タ還 元資料 に よる点検顧客 別取 引 月報 ・取 引推移表、事業者別取 引状 況管理表 、事業者 別預 貸金残 高表、
ロー ン取 引状 況 表、顧客別資金 フロー表、貸金新規 先取 引状 況 衣、 預貸金 業況 ・ 覧
3.
報 flt手書 の徴求 と点検励 行 債権管理 の視点 で要 重視 (ツー ル)税務
中吉
書 の提 出、資金繰表 (月次) の点検 、毎期 の自
i・‑.).t!‑.檎 (チ ェ ック リス ト 等 に よる)、当局検 査時の ライ ンシー ト作成、本部検 査の有効活用あとが き
本 文の巾で述べ た ように、モニ タリング (monitor:monit()ring)とは学 問的 に も か な り新 しい分野 であ り、内外 の文献 を見渡 して も表題 にモニ タリングを掲 げた書 物 は見当らず 、 さ らにはモニ タリングを独 立 した1章 と して扱 った蕃物 も見出 し得
なか った。
一方、最近 は金融仲 介機 関 に よるモニ ター機能 に スポ ッ トを 当てた議 論が増 えて お り、 同時 に融 資の事 前審査 (ス ク リーニ ング、screenillg)につ いて も注 目され て来た。
新 しい部分 的 な金融規制が強化 され る ような金融環境 の 下で、モニ タリングの議 論 は更 に活発 になるであ ろ うこ とが 予測 されてい る。
この よ うな状 況 の 卜で、銀行 員30年 、大 学 教 師 (銀 行 論 、他 )10年 の論 者が 、 金融 のモニ タリングにつ いて、多少 ともよ り具体 的 に 手法 の ま とめ を待 ったのが 本 稿 であ るo
その点 での不 十分 さは免れ ない と思 うが、 これか ら金融機 関のみ な らず 各 期 こお 165
国際経営 フ ォー ラム No.ll
いて広 い意味でのモニ タリングが議論 される ことに もなろ う。 そ ういった場合、 こ の小塙が何 らかの問題提起 的な役割 を果す こ とが出来れば幸 いである0
注
1)館 龍一郎編 『金融辞典』東洋経済新報社、1994年。
2)金森 久雄 ・荒憲治郎 ・森 Fl親司編 『経済辞典』有斐 閣、1998年。
3)池尾和 人 『銀行 リスクと規制 の経済学‑ 新 しい銀行論の試み』東洋経済新報社、
1990年。
4)岡部光 明 『現 代 金 融 の基礎 理 論一 資 金仲 介 ・決 済 ・市場 情 報
』
日本 評 論社 、 1999年。5 )Xa vi e rFr e i xa sa ndJ e a n ‑ Ch a r l e sRo c he t ,Mi c r o e c o no mi c so fBa nki ng
,The MI TPr e s s ,Ca mbr i dge , Ma s s a c hus e t t s
,U. S. A.
,1997.6)原 司郎編 『1970年代以降の 日本 における金融仲介』2000年刊予定。
7)鹿児嶋治利 『現代銀行の実証的研究
』
中央大学 出版部、1996年。8)湯野 勉 『金融 リスク管理 と銀行監督政策』有斐 閣、1996年。
9)清水啓典 『日本の金融 と市場 メカニ ズム』東洋経済新報社、1997年。
10)藤原賢哉 ・家森信善編 『現代金融論講義
』中
央経済社、1998年。ll)舘野 敏 ・白石 渉著 『銀行 システムー 発展 と変容』東洋経済新報社、1998年。
12)岡部光明 注
4 )
参照13)荒 和雄 『中小企業のための銀行取引の進め方
』
日経文庫、1994年。14)高千穂安長 『よ くわか る銀行取 引の知識
』
中央経済社、2000年 (未定稿)0 15)橋本光憲 『金融機 関における支店経営 と管理体制』
経済法令研究会、1993年。16)同上 「銀行経常 における内部監査の意義」神奈川大学経営学部 『国際経営論集
』
1992年3月。
参考文献
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』
日本信用調査株式会社、1995年。金融財政事情研究会 『業種 別貸 出審査事典』第9次新版、全8巻、 (秩) きん ざい、
1999年。
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