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表紙・総論 第2期基本計画(平成24年度時点修正版)|浦安市公式サイト

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(1)

浦 安 市

第 2 期 基 本 計 画

《平成

24

年度時点修正版》

~平成

29(2017)年度

第 2 次 実 施 計 画

《改訂版》

平成

25(2013)年度~平成 27(2015)年度

(2)

はじめに

本市は、「人が輝き躍動するまち・浦安」をまちづくりの基本目標と 位置付け、2期に及ぶ基本計画を策定し、積極的な施策の展開を進めて きました。

平成 22 年度には、平成 23 年度から 25 年度を計画期間とする第2次 実施計画を策定し、第2期基本計画のさらなる推進を図る事としており ました。

しかしながら、平成23 年3月 11 日に発生した東日本大震災により、

日本最大級となる液状化被害を受けたため、早期に震災からの復旧に取り組むべく、緊急的 な行政改革を実施し、実施計画に掲載された事業についても事業の縮小や一部中止により、 経営資源の集中を図り対応にあたりました。

その後、震災で得た経験や教訓を踏まえ、新たなまちづくりを進めるため、学識経験者や 関係団体からなる「浦安市復興計画検討委員会」を設置し、浦安市議会からの東日本大震災 復旧・復興に関する特別委員会からの提言書をはじめ、ふるさとづくり推進協議会を母体と した「ふるさと復興市民会議」の提言、市民3,000人を対象にしたアンケート調査やグループ インタビューなど、様々な方々から頂いた意見を踏まえ、浦安市復興計画を策定しました。 今回、平成25年度を復興へ向けた「反転攻勢」の年と位置付け、復旧にとどまらず新たな まちの価値や魅力の創生に向け、新しいまちづくりを推進していくため、復興計画で示した 復旧・復興の基本的な施策の方向性を踏まえ、第2期基本計画の時点修正を行いました。

確かに「浦安」というブランドは、この震災により傷つきました。

しかし、浦安の市民力の高さを活かし、すべての力を結集することで、必ずや“再び、人 が輝き躍動するまち・浦安”を実現できるものと信じております。

今後も、市民の皆様と協働しながら、市職員が一丸となって、この第2期基本計画の推進 に取り組んでまいりますので、今後ともより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

平成25年3月

(3)

第Ⅰ編

第2期基本計画及び第2次実施計画の修正について・・・・・・・・・・・ 3

1 時点修正の基本的考え方について・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2 第2期基本計画のこれまでの取り組み・・・・・・・・・・・・・・ 3

第1章 計画作成の前提・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

1 第2期基本計画策定の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

2 計画の前提となる潮流と施策の方向性・・・・・・・・・・・・・・ 6

(1) 計画の前提となる潮流と施策の方向性・・・・・・・・・・・・・ 6

(2) 将来人口の見通しを踏まえた課題認識・・・・・・・・・・・・・ 8

第2章 計画策定にあたっての基本認識・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

1 『住みやすいまち』から『住みがいのあるまち』を目指す時代・・・ 13

2 市民がまちをつくり育む時代・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

3 持続的発展ができる自治体経営の基礎をつくる時代・・・・・・・・ 14

4 震災の経験を教訓に、地域の新たな魅力や価値の創生を目指す時代・ 14

第3章 計画の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

1 計画の役割・性格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

(1) 浦安市の自治体経営計画としての役割を持つ基本計画・・・・・・ 15

(2) 基本計画の性格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

(3) 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

2 計画の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 第4章 自治体経営の基本的考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

1 自治体経営の基本的考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

(1) 自治体経営の基本的視点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

(2) 自治体経営の展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

2 都市構成の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

(1) 都市としての特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

(2) 地域別まちづくりの方向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

(3) 拠点とネットワークの形成・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

第5章 総合的に進めるリーディングプラン・・・・・・・・・・・・・・ 30

1 施策重点化の視点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

2 リーディングプランとプロジェクトの構成・・・・・・・・・・・・ 32

(1) 次代を担う浦安こども未来プラン・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

(2) 交流とやすらぎにあふれる地域づくりプラン・・・・・・・・・・ 33

(3) 安全・安心と快適を実感できる浦安づくりプラン・・・・・・・・ 34

(4)

目次-2

第6章 計画期間中の財政見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

1 長期財政収支の見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

(1) 推計の考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

(2) 歳入及び歳出見込みの考え方(前提条件)・・・・・・・・・・・・ 37

(3) 基本計画期間中の財政収支の見通し(普通会計)・・・・・・・・・ 39

(4) 基本計画期間中の財政指数の見通し・・・・・・・・・・・・・・ 40

2 計画事業費充当財源・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

(1) 計画事業費充当可能一般財源・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

(2) 基金繰入金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

第Ⅱ編

まちづくり編

都市像別施策体系

都市像1 健康福祉都市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47

都市像2 市民文化都市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49

都市像3 快適環境都市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53

都市像4 安全都市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

都市像5 産業都市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58

都市像

健康福祉都市

基本

計画

実施

計画

健康福祉都市の施策展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61

具体的施策1 浦安で産み育てたい環境を整える・・・・・・・・・・・ 62

基本事業1) 安心して産み育てられる環境をつくる・・・・・・・・・ 63 65

基本事業2) 地域ぐるみで子育てを支援する・・・・・・・・・・・・ 63 69 具体的施策2 こどもが元気に成長できる環境を整える・・・・・・・・ 72

基本事業1) こどもの健やかな成長を支える・・・・・・・・・・・・ 73 75

基本事業2) 豊かな心を育む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73 78 具体的施策3 大人がいきいきと活躍できる環境を整える・・・・・・・ 81

基本事業1) 心と身体の健康を維持・増進する・・・・・・・・・・・ 82 83

基本事業2) 地域で活躍できる環境をつくる・・・・・・・・・・・・ 82 86 具体的施策4 住み慣れた地域で暮らし続けられる環境を整える・・・・ 87

基本事業1) 安心して暮らせる体制をつくる・・・・・・・・・・・・ 88 89

(5)

都市像

市民文化都市

基本

計画

実施

計画

市民文化都市の施策展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97

具体的施策1 平和を希求し人権を尊重するまちづくりを目指す・・・・ 98

基本事業1) 恒久平和に取り組む・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99 100

基本事業2) 人権尊重のまちづくりに取り組む・・・・・・・・・・・ 99 101

基本事業3) 男女共同参画社会の実現に取り組む・・・・・・・・・・ 99 102 具体的施策2 魅力ある学校をつくる・・・・・・・・・・・・・・・・ 103

基本事業1) 次代を担い豊かに生きるこどもを育む学校をつくる・・・ 104 108

基本事業2) 地域とともにこどもを育てる学校をつくる・・・・・・・ 104 109

基本事業3) 一人ひとりの個性が輝く学校をつくる・・・・・・・・・ 107 112

基本事業4) 信頼される学校をつくる・・・・・・・・・・・・・・・ 107 118

基本事業5) 教育環境が整った学校をつくる・・・・・・・・・・・・ 107 120 具体的施策3 楽しみと生きがいを感じる生涯学習の充実を図る・・・・ 122

基本事業1) いつでも学習できる機会の充実を図る・・・・・・・・・ 123 125

基本事業2) 日頃からスポーツを楽しめる環境を整える・・・・・・・ 123 128

基本事業3) 浦安の芸術・文化を育てる・・・・・・・・・・・・・・ 124 131 具体的施策4 多 様 な 市 民 が 交 流で き る 地 域コ ミ ュ ニ テ ィを つ く る ・・・・ 134

基本事業1) 自治会活動を活発にする・・・・・・・・・・・・・・・ 135 137

基本事業2) 市民交流を促進し、地域力の向上を図る・・・・・・・・ 135 139

基本事業3) 多文化共生のまちづくりを推進する・・・・・・・・・・ 136 140 具体的施策5 地域の新たな公共の担い手を支援する ・・・・・・・・ 141

基本事業1) 市民活動への意識啓発と機会を充実する・・・・・・・・ 142 144

(6)

目次-4

都市像

快適環境都市

基本

計画

実施

計画

快適環境都市の施策展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 149

具体的施策1 持続可能な社会づくりに取り組む・・・・・・・・・・・ 150

基本事業1) 協働による環境保全行動を進める・・・・・・・・・・・・ 151 152

基本事業2) 環境を大切にする人づくりを進める・・・・・・・・・・・ 151 154

基本事業3) 資源・エネルギーの有効利用を進める・・・・・・・・・ 151 155

基本事業4) ごみの減量と再資源化に取り組む・・・・・・・・・・・ 151 158

具体的施策2 安心して暮らせる生活環境の保全に取り組む・・・・・・ 159

基本事業1) 大気の環境改善に努める・・・・・・・・・・・・・・・ 160 161

基本事業2) 下水道を整備し水質改善に努める・・・・・・・・・・・ 160 163

基本事業3) 静けさや心地良さが保たれ、安心して暮らせる生活環境を 確保する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

160 166

具体的施策3 身近で親しみやすい豊かな水辺空間を創出する・・・・・ 168

基本事業1) 海辺、河川を活かした水と緑の環境を創造する・・・・・ 169 170

基本事業2) 三番瀬の保全と活用を進める・・・・・・・・・・・・・ 169 172 具体的施策4 緑と暮らしが調和する豊かな生活空間を整備する・・・・ 173

基本事業1) 新しい浦安の緑をつくる・・・・・・・・・・・・・・・ 174 175

基本事業2) 身近な浦安の緑をまもる・・・・・・・・・・・・・・・ 174 178

基本事業3) 次世代に向かって浦安の緑を育てる・・・・・・・・・・ 174 179 具体的施策5 暮らしに息づくふるさとのまち・浦安の景観をつくる・・ 180

基本事業1) 協働で景観の維持・創出に取り組む・・・・・・・・・・ 181 182

(7)

都市像

安全都市

基本

計画

実施

計画

安全都市の施策展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 189

具体的施策1 地域の特色を活かしたまちづくりに取り組む・・・・・・・ 190

基本事業1) 地域の特色を活かした市街地環境を育む・・・・・・・・・ 191 192

基本事業2) 地域主体のまちづくりに取り組む・・・・・・・・・・・・ 191 194 具体的施策2 バランスのとれた地域の発展に取り組む・・・・・・・・・ 196

基本事業1) 元町らしさを活かした再整備を推進する・・・・・・・・・ 197 199

基本事業2) 中町地域の良好な市街地環境を保全する・・・・・・・・・ 197 202

基本事業3) 新町地域の市街地環境を育む・・・・・・・・・・・・・・ 197 204 具体的施策3 安心して暮らせる住生活を創造する・・・・・・・・・・ 206

基本事業1) 住環境の整備に総合的に取り組む・・・・・・・・・・・・ 207 208

基本事業2) 集合住宅の課題に取り組む・・・・・・・・・・・・・・・ 207 211

基本事業3) 住生活の再建に取り組む・・・・・・・・・・・・・・・ 207 212 具体的施策4 地域をつなぐ道路網の充実に取り組む・・・・・・・・・ 214

基本事業1) 安全・安心で快適な道路網を整備する・・・・・・・・・ 215 216

基本事業2) 交通安全対策を充実する・・・・・・・・・・・・・・・ 215 219 具体的施策5 地域を結ぶ都市の交通環境を整える・・・・・・・・・・ 221

基本事業1) 地域を結ぶ公共交通網を充実させる・・・・・・・・・・ 222 223

基本事業2) 自転車利用環境を整える・・・・・・・・・・・・・・・ 222 224 具体的施策6 日常の安全・安心をより確かにする・・・・・・・・・・ 226

基本事業1) 地域の特性に対応した消防体制を充実する・・・・・・・ 227 228

基本事業2) 防犯活動を推進する・・・・・・・・・・・・・・・・・ 227 230 具体的施策7 災害に備える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 232

基本事業1) 地域主体の震災対策に取り組む・・・・・・・・・・・・ 233 234

基本事業2) 治水・排水体制を充実する・・・・・・・・・・・・・・ 233 238

(8)

目次-6

都市像

産業都市

基本

計画

実施

計画

産業都市の施策展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 247

具体的施策1 長期的な視点に立って浦安の産業を育てる・・・・・・・ 248

基本事業1) 長期的な視点に立った地域産業を振興する・・・・・・・ 249 250

基本事業2) 消費生活を充実する・・・・・・・・・・・・・・・・・ 249 252 具体的施策2 浦安の特性を活かした市民も楽しめる観光を振興する・・ 253

基本事業1) 地域の資源を活かした都市観光を振興する・・・・・・・ 254 255

基本事業2) 舞浜アーバンリゾートを振興する・・・・・・・・・・・ 254 257 具体的施策3 都市拠点の形成に取り組む・・・・・・・・・・・・・・ 258

基本事業1) 駅周辺地区の整備に取り組む・・・・・・・・・・・・・ 259 260

(9)

第Ⅲ編

自治体経営編

施策体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 267

具体的施策1 自治体経営体制を確立する・・・・・・・・・・・・・・ 269

基本事業1) 自治の基本原則と協働の体制を明確にする・・・・・・・ 270 271

基本事業2) 危機管理体制を充実する・・・・・・・・・・・・・・・ 270 272

基本事業3) 広域自治体連携を強化する・・・・・・・・・・・・・・ 270 274 具体的施策2 市民と行政の協働を進める・・・・・・・・・・・・・・ 275

基本事業1) 協働事業を推進する・・・・・・・・・・・・・・・・・ 276 278

基本事業2) 自立した地域コミュニティづくり進める・・・・・・・・ 276 279 具体的施策3 市民ニーズに対応した行政経営を進める・・・・・・・・ 280

基本事業1) 広聴広報機能の充実を図る・・・・・・・・・・・・・・ 281 283

基本事業2) 行政評価システムを確立する・・・・・・・・・・・・・ 282 285 具体的施策4 健全な財政運営を進める・・・・・・・・・・・・・・・ 286

基本事業1) 財政の健全化に取り組む・・・・・・・・・・・・・・・ 287 288

基本事業2) 安定した財源確保に取り組む・・・・・・・・・・・・・ 287 291

基本事業3) 外部の視点による評価を活用して財政を運営する・・・・ 287 293

基本事業4) わかりやすい財務情報を提供する・・・・・・・・・・・ 287 294 具体的施策5 職員力・組織力を強化する・・・・・・・・・・・・・・ 295

基本事業1) 財産となる人財を育てる・・・・・・・・・・・・・・・ 296 297

基本事業2) 活力を生み出す職場づくりを進める・・・・・・・・・・・ 296 299

基本事業3) やる気を高める仕組みをつくる・・・・・・・・・・・・ 296 301 具体的施策6 新たな情報環境を整備する・・・・・・・・・・・・・・ 302

基本事業1) 快適な市民生活を支援する・・・・・・・・・・・・・・ 303 305

基本事業2) 協働の環境づくりを支援する・・・・・・・・・・・・・ 303 307

基本事業3) 行政の簡素化と効率化を進める・・・・・・・・・・・・ 303 309

基本事業4) 情報セキュリティ対策を強化する・・・・・・・・・・・ 304 310

用語解説

(10)

Ⅰ編

(11)
(12)

2 期基本計画及び第2次実施計画の修正について

時点修正の基本的考え方について

第2期基本計画の計画期間は、平成29 年度を目標年度とする10 年間とし、計画期間を4年ごとに3 期(前期・中期・後期)に分け、見直し(ローリング)を行うこととしています。

この場合、前期の最終年度であり中期の最初の年度である平成 23 年度、中期の最終年度であり後期 の最初の年度である平成 26 年度は調整期間とし、計画内容の時点修正など一部見直しを行う計画です。 また、第2期基本計画では、10 年間で取り組む施策の方向性と具体的な事業の内容や実施時期、財源 との関係をわかりやすく示すため、基本計画と実施計画を統合しました。

ただし、実施計画については首長選挙で提示されたローカルマニフェストを行政計画として迅速に反 映するため、22年度に平成23年度を初年度とする第2次実施計画を策定することとし、第2次実施計 画を踏まえて調整期間である平成23 年度に第2期基本計画の時点修正を行う予定でした。

しかしながら、第2次実施計画の施行直前の平成23 年3月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に より、本市は国内で最大規模の液状化による甚大な被害を受けました。

このため、第2次実施計画事業の一部縮小や休止により経営資源を災害復旧に集中するとともに、自 衛隊をはじめ、他自治体や企業、ボランティアなどの様々な支援を受けながら、市民や事業者、行政な どが協力して応急対策活動に取り組みました。

また、震災からの復旧、復興に向けた取り組みを緊急かつ優先的に進めていく必要があることから、 早期復旧に向けた施策や今回の震災を教訓として強化又は付加すべき施策を総合的に組み立て、第2期 基本計画を補完する計画として復興計画を策定しました。

以上のことから、今回の第2期基本計画及び第2次実施計画の修正にあたっては、国等の制度改正や 第1次実施計画の取り組み、さらには、復興計画で示した復旧・復興の基本的な施策の方向性を踏まえ た時点修正を基本とします。

第2期基本計画のこれまでの取り組み

基本構想に掲げる5つの都市像の実現に向けて、第2期基本計画の施策を進めるため平成 20 年度か ら 23 年度までを計画期間とする第1次実施計画を策定し、各施策や事業を展開してきました。

特に、「物づくりから『人』づくり」「豊かな『地域』づくり」「次世代に引き継ぐ個性ある『浦安』 づくり」「持続的発展が可能な自治体経営の仕組みづくり」という4つの施策重点化の視点から先導的・ 主導的役割を果たす施策を「リーディングプラン」として位置付けるとともに、リーディングプランを 推進する実施計画事業をプロジェクトとし、重点的に実施を図ってきたところです。

第1次実施計画では229 事業を計画事業とし、計画どおり進捗した事業が 151 事業、計画内容を変更 して行った事業が68 事業、計画の中止・見直した事業が 10 事業でした。

(13)

① 【都市像1 健康福祉都市】 健康で安心して暮らせるまちづくり

「都市像1 健康福祉都市」分野の施策は、総じて重要度が高く評価されており、市が取り組 むべき基本的施策として、保健・福祉・医療施策への市民ニーズが高くなっています。

子育て環境・こどもの保健福祉関連の施策については、現状評価・重要度評価ともに高く、高 齢者等の保健福祉関連の施策については、今後も強化が望まれる評価となっています。

② 【都市像2 市民文化都市】 市民文化都市 豊かな市民文化を感じるまちづくり

「都市像2 市民文化都市」分野の施策は、総じて現状評価が高くなっており、これまでの施 策の取り組みについて相対的に高い評価を得ています。特に、生涯学習・スポーツ・文化振興施 策や地域コミュニティ・市民交流施策について高い評価となっています。

こうした施策の現状評価からは、行政が優先的に取り組むよりも、地域やコミュニティなどに 取り組みの主体を移していくよう求める声もあることが読み取れます。

学校教育全般については、他の施策と比べて重要度評価が相対的に高く、さらなる取り組みの 充実が求められていると考えられます。

③ 【都市像3 快適環境都市】 快適環境都市 環境にやさしいまちづくり

「都市像3 快適環境都市」分野の施策は、総じて世代や地域により現状評価・重要度評価に 差異がある施策が多くなっており、施策間の相対評価では施策ごとに多様な位置を占めています。

中でも、ごみ・リサイクル関連施策、下水道施策、水辺・河川関連施策、公園・緑地・緑化関 連施策は、他の施策と比べて重要度が高く評価されており、現状の取り組みを今後とも維持して いくことが求められていると考えられます。

しかしながら、都市像4の施策と同様に、元町地域での現状評価が相対的に低い施策が多く散 見されます。

④ 【都市像4 安全都市】 安全で快適に暮らせるまちづくり

「都市像4 安全都市」分野の施策のうち、道路・交通関連施策や防災関連施策については、 行政が優先的に取り組むべき施策として高く評価される施策が多くなっています。

また、都市計画・市街地整備・住宅関連施策や道路・交通関連施策については、地域により評 価に差異がみられ、特に元町地域での現状評価が相対的に低い施策が散見されます。

⑤ 【都市像5 産業都市】 様々な産業による活力と魅力のあるまちづくり

「都市像5 産業都市」分野の施策では、駅周辺整備関連施策として交通結節機能の強化を含 めた駅周辺整備への市民ニーズが高くなっています。

観光施策は、現状評価も高く、現状の維持強化を求める評価となっています。

(14)

第 2 期基本計画策定の経緯

本市は、恵まれた立地条件と公有水面埋立事業による行政面積の拡大を背景に、東京湾岸ゾーンの魅 力ある都市としてめざましい発展を続けてきました。

明治 22(1889)年、堀江、猫実、当代島の3村が合併し浦安村が誕生しました。以来、明治 42(1909) 年の町制施行、昭和56(1981)年の市制施行を経て、今日に至っています。

昭和 37(1962)年に漁業権の一部放棄を決定し、昭和 40(1965)年には第一期埋立事業が始まりました。 さらに、昭和 46(1971)年には漁業権が全面放棄され、翌昭和 47(1972)年から第二期埋立事業が始 まりました。こうした埋立事業の展開にあわせて、昭和 48(1973)年に浦安町総合開発計画を策定し、 埋立地の開発による都市化の方向性を示しつつ、計画的に都市の基盤整備と都市開発を進めてきました。

そして、昭和 56(1981)年の市制施行を経て、昭和 59(1984)年、浦安市政の基本方向を示す浦安 市基本構想を策定し、まちづくりの基本目標を「緑あふれる海浜都市」と定め、「人権の尊重」、「地域 の連帯」、「自立の精神」を基本理念として、若さあふれる美しい計画的な都市開発へと展開してきまし た。

さらに、ハードなものづくりとしての都市開発が軌道に乗った平成 11 年には、「人間尊重のまちづく り」、「市民と行政が協働するまちづくり」、「地域の個性を育むまちづくり」を基本理念として、「もの」 から「こころ」へ、また「ハード」から「ソフト」へと本市のまちづくりの基調を転換し、「一人ひと りの市民」が主役のまちづくりを進めていくため、「人が輝き躍動するまち・浦安」をまちづくりの基 本目標とする新たな基本構想を定めました。

この基本構想のまちづくりの基本目標には、「市民が自主性や創造性を発揮し、個性ある文化をつく り出すことのできるまち」、また、「市民の暮らしに多様な選択可能性が広がり、豊かな暮らしを実現で きるまち」という、これまでにもまして市民一人ひとりの「個性」が生き、そしてその能力と創造性を 十分に発揮することのできる「活力」のあるまちの姿が込められています。

また、このまちづくりの基本目標の実現に向けて、長期的な視点に立ち、次の5つの都市像を設定し ています。

1 生き生きと暮らせる心のかよう健康福祉都市

2 創造と交流で築く市民文化都市

3 水と緑に囲まれた快適環境都市

4 利便の高い暮らしを支える安全都市

5 多様な機能が生み出す魅力あふれる産業都市

この基本構想に掲げるまちづくりの基本目標と5つの都市像の実現をめざし、平成 13 年度を初年度 とする第1期基本計画を策定し、計画的に質の高い居住環境を持つ都市づくりを進めるとともに、様々 な人々が生き生きと安心して生活できる地域社会づくりに取り組んできました。

また、第1期基本計画策定後の地方分権改革の進展や新町地域の開発の終息が間近に迫っているなど、 浦安のまちづくりを取り巻く状況の変化を捉え、地方分権時代の本市の自治体経営計画となる新たな 10 か年の基本計画として、平成 20 年度を初年度とする第2期基本計画を策定し、取り組みを進めていま す。

(15)

計画の前提となる潮流と施策の方向性

(1) 計画の前提となる潮流と施策の方向性

① 東日本大震災の教訓と防災危機意識の高まり

平成23年3月11 日14 時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(Mw)9.0の東北地方太平洋沖 地震が発生し、本市においても震度5強を観測しました。

液状化による道路や上下水道などの都市基盤施設や学校、幼稚園、保育園などの公益施設の被害は市 民生活に大きな混乱をもたらし、民間の約9,000 棟を超える建築物が被害を受けたほか、今まで築きあ げてきた高質な住環境や都市景観が損なわれました。今回の震災を経験し、本市の災害対策の基本は液 状化対策であることや、被災しても早期に復旧できる対策などを講じておくことの必要性を再認識した ところです。

また、被害からの復旧・復興を通じて本市の構造的な問題が顕在化するなど、その対応が必要です。 地震発災時から復旧に向けた市民や事業者による自主的な復旧防災活動も盛んに行われ、浦安市民の 地域力の強さを改めて証明しましたが、今後も自助・共助による防災危機意識を高め市民力・地域力の 向上につなげていく必要があります。

くわえて、食の安全性や巧妙化・多様化する犯罪への対応など、誰もが安心して日常生活をおくるこ とができるよう、適切に対処できる体制の整備が求められています。

② 環境に配慮した持続可能な循環型社会

温室効果ガスの増加による地球温暖化により、気温の上昇や異常気象の発生、生態系の破壊などが懸 念されています。

また、東日本大震災を契機に以前にも増してエネルギーに対する関心が高まっています。

新たな技術の導入や再生可能エネルギーの利活用を推進するなど、良好な地球環境を次の世代に引き 継ぐことができるよう、環境に配慮した持続可能な循環型社会の形成に向けた取り組みが求められてい ます。

③ グローバル化の進展

情報通信分野における技術革新などを背景に、物流や金融といった経済活動だけではなく、教育や文 化、芸術、スポーツなどの様々な分野で、世界の国や地域との交流が近年飛躍的に拡大し、世界はます ますつながりを深めています。こうしたグローバル化の流れを捉えた市民主体の国際交流や地域の国際 化が求められています。

④ 多様な主体との協働

これまでの公共サービスは、行政が中心となって提供してきましたが、市民のまちづくりへの参加意 識の高まりから、NPOや事業者など、まちづくり活動団体と行政による協働の取り組みが少しずつ始 められています。

(16)

⑤ 情報化の進展

高度情報通信技術の飛躍的な進歩により、私たちは必要な情報を時間や場所を選ばず自由に受け取る ことが可能になりました。これにより、私たちの生活は大きく変わろうとしています。

この高度情報通信技術を市民生活のなかにさらに取り入れ、市民と市民、市民と行政など、多様な主 体が互いに情報を享受できる社会を構築していく必要があります。

⑥ 地方が主役のまちづくり、地方分権

地方分権一括法の施行や三位一体の改革の進展により国と地方自治体の関係は、これまでの国を頂点 とした上位下達の関係から対等・協力の関係に変わりました。これにより地方自治体の自己決定権は拡 大し、自治体や地域がその個性や特色を活かしたまちづくりを進めています。

⑦ 行財政改革の推進と自治体経営

限られた財源のなかで多様化・高度化・複雑化した市民ニーズに対応し、市民福祉の向上に努めるこ とや、地方分権のさらなる進展による自主・自律のまちづくりを進めることが、現在の行政に求められ ています。また、市民の価値観や生活意識の変化に対応するため、行政は多様化する市民ニーズを的確 に把握し、市政に反映させることが求められています。

そのため、効果的・効率的な行財政経営を行い、柔軟な組織体制の確立や事業の合理化、行政の役割 の見直しと民間活力のさらなる活用が求められます。

(17)

(2)

将来人口の見通しを踏まえた課題認識

1)浦安市の将来人口・世帯数の見通し

本市の平成24年4月1日の人口は平成23年4月1日に比べて約2,500人減少し、世帯数も約1,100 世帯減少しましたが、徐々に下げ止まりの様相を見せています。

人口減少の要因としては、震災前から現れ始めている日本全体の人口減少という長期的要因や、再開 発に伴う都心回帰という中期的要因、さらには震災の影響という短期的要因が相互に影響していると考 えられます。

このため、将来人口・世帯数の見通しについては、多角的な面からの検証が必要ですが、復興交付金 事業の政策的な効果や阪神淡路大震災で被災した市町村の人口推移なども考慮し、復興の進捗に伴い回 復傾向がみられるものと予測しました。

① 将来人口の見通し

第2期基本計画で示した人口推計では、本市の総人口は、平成 25(2013)年頃に約 174,000 人となり ピークを迎えると推計していました。

今回の推計では、本市の総人口は、平成24年の約163,000人から平成25(2013)年までは停滞する ものの、震災等の影響により一時的に減少した人口は徐々に回復し、平成 35(2023)年頃に約 170,000 人でピークを迎え、その後、緩やかに減少する見込みです。

② 年齢階層別人口構成の見通し

年少人口(0~14 歳)は、平成 25(2013)年の約 26,000 人から減少傾向を示し、平成 35(2023)年 には約 22,000 人となり、その後、概ね約21,000 人で推移する見通しとなりました。

生産年齢人口(15~64 歳)のうち 15~29 歳人口は、平成25(2013)年の約 30,000 人から平成 35(2023) 年頃に 34,000 人まで増加し、その後減少に転じる見通しとなりました。また、30~64 歳人口は平成 30 (2018)年頃から減少を続け、平成35(2023)年に約 84,000 人と総人口の 50%を割る見込みです。

65 歳以上の老齢人口は急速に増加を続け、高齢化率も平成24(2012)年の 12.7%から平成 50(2038) 年には 25.4%と大きく上昇していくことが想定されます。また、高齢者のうち、75 歳以上の後期高齢 者の占める割合が増加する見込みです。

③ 世帯数の見通し

本市の世帯総数は、平成 25(2013)年は 約 73,000 世帯、平成 30(2018)年は 76,000 世帯、平成 35(2023)年は 約78,000世帯と推移し、平成40(2028)年頃に約79,000世帯でピークを迎えた後に 減少に転じ、平成50(2038)年は 約 76,000 世帯になると推計しています。

(18)

【将来人口の見通し】

【世帯数の見通し】

【世帯数の見通し】

(19)

【元町の将来人口の見通し】

【中町の将来人口の見通し】

(20)

2)人口減少時代を迎える浦安市の課題

① 人口構成と規模に見合った公共施設の再編・整理

将来人口の変化は、保育所などの児童福祉施設や幼稚園、学校、高齢者福祉施設などの量や規模、さ らには地域の人口構成の偏在から生じる地域バランスに大きく影響することから、これから必要とする 施設や余剰施設の運営など、適切な対応が必要です。

本市の公共施設は、昭和 56 年の市制施行前後に建設されたものが多く、今後、大規模改修等の工事 が同時期に集中することが予想されることから、効率的な維持管理や財政負担の平準化等を図るため、 長期を見通した計画的な公共公益施設の保全・活用、再編が必要となります。

また、道路や公園などの公共公益施設だけでなく、本市の特性でもある分譲集合住宅などの社会的ス トックを活かし、使いこなしていくことがこれからの課題です。

② コミュニティのさらなる強化

本市は都市の形成過程において、同じような世代や家族構成を持った市民がほぼ同時期に大量に移り 住んできた経緯があります。今後、生産年齢人口の減少や高齢人口の増加といった人口構成の偏りが拡 大することも予測されます。

人口構成の偏りによる既存の地域コミュニティの活力低下など、地域内や地域間の連携が希薄になら ないよう、世代間、地域間の交流・連携が活発に行われるコミュニティを構築していくことが必要です。

③ 住宅都市としての機能の一層の充実

昭和 40 年代から開発が始まった都市圏郊外部における大規模ニュータウンでは、都心回帰の影響も あり、急激な高齢化の進行と人口減少がみられ都市としての活力が停滞するなど、これからの浦安市の 課題を考えるうえで注視すべき点が多くあります。

東京圏での本市の立地的優位性や三方が海や河川に囲まれたまちの特性を活かしながら、市街地環境 や地域商業機能、産業施設の更新・強化に取り組むことが必要です。

④ 子育てや老後の不安要素の除去

かつてのような高度経済成長を望めない状況下において、市民の安全・安心・安定した生活環境をつ くっていくためには、災害や犯罪などの危険を回避するとともに、子育てや老後の不安の解消を図るこ とが重要です。特に、子育ての喜びを感じながら働き続けることができる環境の整備、いわゆるワーク・ ライフ・バランスの形成が必要です。

また、団塊の世代以降の年代を中心としたこれからの高齢者世代については、自立して誇りと生きが いを持って生活できる、元気な高齢者が進んで参加できる社会づくりが必要です。高齢者が自らの知恵 や技術などを有効に活用し、地域社会への貢献や、技能や趣味の能力を高め、自らを磨くという具体的 な目標を持った行動ができる、高齢者の多様な活動が展開される社会を実現することが必要です。

⑤ これからの行財政運営

これからの10年間を20年先、30年先を見通したなかでの10年間として位置づけ、行財政運営のあ り方を見直していくことが必要です。

(21)
(22)

『住みやすいまち』から『住みがいのあるまち』を目指す時代

基本構想の描くまちづくりの基本目標「人が輝き躍動するまち・浦安」は、「人間尊重」、「市民と行 政の協働」、「地域の個性の育成」という基本理念のもと、「市民が自主性や創造性を発揮し、個性ある 文化をつくり出すことのできるまち」、「市民の暮らしに多様な選択可能性が広がり、豊かな暮らしを実 現できるまち」を創り上げていくことを目指しています。

この基本目標の具現化を目指してこれまで様々な施策を展開してきました。このことは、市民の満足 度の高い暮らしの環境が充実した『住みやすいまち』を目指して取り組んできたともいえます。

これからは、この発想をさらに発展させ、浦安に住むことに心の張り合いを感じ、「生きがい」や「働 きがい」、「やりがい」と同じように、市民が「心の豊かさ」を実感し、躍動する『住みがいのあるまち』 を目指して取り組んでいく時代を迎えています。

市民がまちをつくり育む時代

① 現在のまちを活かす時代

かつて小さな漁村に過ぎなかった浦安は、恵まれた立地条件と公有水面埋立事業による市域の拡大に

より、東京ディズニーリゾート®(TDR)や鉄鋼団地という特色ある産業が立地する東京湾岸ゾーン

の住宅都市として大きな変貌を遂げました。

埋立地に開発された新しいまちでは、住宅や商業、業務機能、道路や公園といった都市基盤施設が機 能的に配置された計画的なまちづくりが進められてきましたが、40 年以上に及ぶ新しいまちを建設する 時代も、新町地域の一部を残し終息に向かいつつあります。

今後は、開発から成熟へまちづくりの視点を移し、現在のまちの良さを守りながら、地域での生活を 充実させていくまちづくりが求められています。まちを「つくる」段階から「維持・活用する」段階へ、 市民がまちづくりの担い手としてまちを使いこなす時代を迎えています。

② 地域の価値や良さを大切にする時代

本市の魅力は、小さな市域に多様な地域や都市機能がバランスよく配置され、都市を形成している点 にあります。この魅力を今後も維持していくためには、小さな単位でまちづくりに取り組み、多様性に 富んだ地域や都市機能を充実させることで、浦安全体の魅力を高めていく必要があります。そのために は、守るべき地域の価値や育てるべき地域の良さに市民一人ひとりが気づき、地域で共有していく必要 があります。そのため、今後は地域での合意形成がより一層、重要となります。

また、地球温暖化防止や省資源・省エネルギー対策など、人類共通の生存基盤である地球環境問題へ の関心の高まりや価値観の多様化、ライフスタイルの変化など市民意識の変化から、都市の評価の視点 も変わりつつあります。まちの評価や地域の価値も全国一律の共通の尺度で計られるのではなく、それ ぞれのまちや地域が持つ個性や特色が問われる時代であり、住み良さといった機能的な評価に加え、「住 みたいまち」、「住みつづけたいまち」といった住民目線の尺度や価値観に重きがおかれる時代になって います。

こうしたことから、これまで以上にそれぞれの地域の成り立ちや固有の事情を踏まえ、地域の価値を 大切に育んでいくことが必要です。それぞれの地域の固有の事情に精通する市民が、まちづくりの主役

(23)

となって市民力を高め、まちを育んでいくことが求められています。

まちづくりの主役である市民の実践的な活動を行政が支援し、市民と行政がともに役割と責任を担い ながら、まちをつくり育んでいく時代となっています。

持続的発展ができる自治体経営の基礎をつくる時代

地方分権の流れのなかで、地域が自らの選択と責任のもと、まちづくりを進めていくことができる仕 組みも整いつつあります。少子高齢化や人口減少社会の到来など、来るべき社会の変化に対応し、魅力 に満ち都市の活力を維持していくためのまちづくりが求められています。

本市はこれまで、住宅都市としての性格を基本に、TDRや鉄鋼団地といった地域の特色ある産業が 立地する個性豊かな都市として発展してきましたが、都市間競争のなかで今後も発展を続けていくため、 現在のまちの良さや価値を守りながら、来るべき将来の変化に備え、人口の流動化や新たな地域産業の 振興・育成さらには行財政改革の一層の推進など、トータルな自治体経営を推進する基礎をつくる必要 があります。

震災の経験を教訓に、地域の新たな魅力や価値の創生を目指す時代

今回の震災を経験し、災害の初動期を含めた防災体制の整備・強化、ライフラインの機能確保、液状 化への対策など、本市の災害対策において多くの課題が明らかになりました。また、液状化による被害 は、本市がこれまで築いてきたまちのイメージを損ないました。その一方で、本市の市民力、地域力が、 この難局を乗り越える大きな力となることも確信しました。

このことは、本市のまちづくりの基本目標の実現や第2期基本計画の基本認識である『住みがいのあ るまち』に向けた取り組み、さらには、現在の都市基盤を活用しつつ地域の価値を磨き育てていく、ま さに市民がまちづくりの担い手として、まちを使いこなし育む取り組みが復興の大きな力になることを 明らかにしました。

これまで築いてきた地域コミュニティを基盤として、地域の様々な課題の解決や地域価値の向上に向 け、地域の様々な主体と相互に連携しながら、また、市民と地域が主体的にまちづくりに取り組むため の環境整備を進めることが必要です。

(24)

計画の役割・性格

(1)浦安市の自治体経営計画としての役割を持つ基本計画

今日、新町地域の開発も最終段階になり、埋立地に形成されてきたまちも、地域社会として成熟化の 時代に入っています。

都市開発の終息とともに人口のピークも見えつつあり、今後は少子高齢化も進み、財政面でもこれま でのような右肩上がりの基調は転換期を迎えることが予想されます。

また、今後、ますます加速する地方分権化の流れにより、基礎自治体として市の権限が拡大する一方、 自主性・自律性が一層求められる時代となり、自己決定・自己責任の原則、補完性の原則のもと、市民 自らが地域のことを考え、自らの手で地域を治める住民自治のシステムと、市民の意志と責任にもとづ く行財政システムの構築が不可欠な状況にあります。

財政的にも右肩上がりの基調を望めないなか、長期的見通しを持って市民と行政が協働し、真に市民 が必要とする公共サービスの質を高く維持しながら提供していける自治体経営システムを確立してい くことが求められています。

市民と行政の協働による自律した自治体への転換期にあって、これからの都市の成熟化を見据え、第 2期基本計画では基本計画そのもののあり方を見直し、市民と行政があらゆる場面で協働しながら、質 の高い居住環境の形成と保全、様々な人々が生き生きと安心して生活のできる地域社会づくりに取り組 んでいく自治体経営計画として策定します。

(2)基本計画の性格

① 市民と行政との協働による自治体経営の方針を明確にする計画

第2期基本計画は、行政が策定し実行する行政計画としての側面だけではなく、市民とともに創り上 げ、市民と行政の協働で実行していく自治体経営計画を志向します。

この計画の策定にあたり、「多様な主体によるまちづくり計画」という策定テーマを掲げ、206 名の市 民や学識経験者、市職員により「浦安市民会議」を組織し、取り組むべき課題や方向性について、約1 年間の議論を重ねるなかで提言書が取りまとめられました。

この計画では、浦安市民会議から提起された自治体としてのあるべき姿やそれをめざした具体的な取 り組み課題や方向性を、市民同士、さらには市民と行政との共通認識として最大限尊重し、計画に反映 させました。

② 市民と行政が課題や方向性を共有し、協働して取り組みを進めるための指針となる計画

第2期基本計画は、浦安市として取り組むべき課題や方向性を市民と共有し、市民と行政の共通認識 のもとに相互に協働して取り組みを進めるための指針となる計画とします。

また、この計画では、協働のガイドラインを踏まえた協働システムや行財政システムなど、市民や地 域と行政の協働による自治体経営システムのあり方を明確にし、計画期間内に地方分権時代に対応した 自治体経営体制を確立していきます。

(25)

③ 市民と行政の協働で実行していく計画

各分野の具体的な取り組みについては、行政がすべきこと、市民と行政が協働してできることなど、 それぞれの役割や施策の進め方を示した計画とします。

④ 社会経済情勢の変化に機動的に対応できる計画

本市を取り巻く情勢の転換期を迎え、第2期基本計画は事業を執行する際の達成目標や期間を明確に しながら、社会経済状況などの急激な変化に対応するため、施策の方向性や事業の内容を機動的に見直 していけるよう、次の点を踏まえた計画とします。

ⅰ)従来の基本計画と実施計画を統合した計画

第1期基本計画では、基本構想の実現に向け 10 年間の施策の基本的な考え方や体系、方向性を明ら かにし、基本計画に基づく施策を計画的・効率的に実施していくため、3年間の実施計画を策定してき ました。

第2期基本計画では、基本計画と実施計画を統合し、10 年間で取り組む市民と行政の協働による施策 の方向性と具体的な事業の内容や実施時期、財源との関係をわかりやすく示した計画として策定します。

ⅱ)行財政評価と連動した計画

事業成果の評価を反映させ、施策や事業実施のあり方を改善していく、行財政評価システムとの連動 を志向した計画とします。

ⅲ)見直し(ローリング)できる計画

行財政経営のPDCAサイクルのなかで、施策や事業を評価し、改善を進めていくためには、計画の 見直しが不可欠です。そのため、具体的な事業内容の見直し時期にあわせ、施策の方向性を定期的に見 直す(ローリング)計画とします。

(3)計画の期間

第2期基本計画は、平成 29 年度を目標年度とする計画ですが、計画期間を4年ごとに3期(前期・ 中期・後期)に分け、見直し(ローリング)を行うこととしています。

(26)

平成 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 西暦 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 基本構想

第2期 基本計画

前期

中期

中期計画(平成 24 年度 時点修正)

後期

実施計画

第1次

第2次

第2次(改訂)

第3次

(参考) 復興計画

復旧期

(27)

計画の目標

基本構想では、まちづくりの基本目標「人が輝き躍動するまち・浦安」と定め、この目標の実現に向 け、長期的な視点に立って各種の施策を総合的、計画的に進めるため、これらの施策の達成すべき大き な柱となる目標として、次の5つの都市像を設定しています。第2期基本計画においても、この基本目 標を計画の目標と定め、基本構想の都市像を継承していきます。

1 生き生きと暮らせる心のかよう健康福祉都市

生涯を通じて、心身ともに健康で、明るく、豊かな生活を送れることは、すべての市民の共通の願 いです。

そのため、市民一人ひとりが、家庭や地域社会のなかで、ともに助けあい、支えあいながら、健康 で、安心して生きがいを持って暮らせるまち ―生き生きと暮らせる心のかよう健康福祉都市― を目 指します。

2 創造と交流で築く市民文化都市

市民がその能力を生かし、互いの価値観を尊重し合いながら、個性を十分に発揮できる地域社会を 築くことが重要です。

そのため、市民が、ふれあい、相互に交流し、様々な活動を通じて、創造性と個性が発揮され、は つらつとした生活と活動のできるまち ―創造と交流で築く市民文化都市― を目指します。

3 水と緑に囲まれた快適環境都市

市民が、健康で、文化的な生活を営むためには、環境に配慮した、質の高い生活空間の創造が重要 です。

そのため、本市唯一の自然資源である水を生かし、緑を守り育てながら、快適でうるおいのある環 境にやさしいまち ―水と緑に囲まれた快適環境都市― を目指します。

4 利便の高い暮らしを支える安全都市

都市は、快適な市民生活や様々な活動を根幹から支える場でなければなりません。

そのため、良好な市街地のなかで、災害などから生命と財産が守られ、利便の高い快適な生活が送 れるまち ―利便の高い暮らしを支える安全都市― を目指します。

5 多様な機能が生み出す魅力あふれる産業都市

都市の魅力の一つは、活気とにぎわいです。

そのため、本市の特性を最大限に活かし、レジャー機能や商業、工業、業務機能など、様々な都市 機能を兼ね備えた活力あるまち―多様な機能が生み出す魅力あふれる産業都市―を目指します。

また、これらの都市像ごとに基本構想に「施策の大綱」として示された、取り組むべき施策の基本的 考え方についても継承していきますが、目標達成に向けてより効率的・効果的な取り組みを進めていく ためには、第1期基本計画での施策展開の成果や新たな時代潮流、そして、策定にあたっての課題認識 を踏まえ、各都市像の実現手法や施策の進め方について、新たな視点を設定することが必要です。

(28)

生き生きと暮

ら せ る 心 の か

よ う 健 康 福 祉

都市

創造と交流で

築 く 市 民 文 化

都市

水と緑に囲ま

れ た 快 適 環 境

都市

利便の高い暮

ら し を 支 え る

安全都市

多様な機能が

生 み 出 す 魅 力

あ ふ れ る 産 業

都市

(1)生涯健康づくりを推進する (2)やさしさと思いやりの

ある福祉を推進する (3)相互に支え合う福祉の

基礎をつくる

(1)ふれあいと交流に満ちた まちづくりを進める (2)創造性と個性を育てる

生涯学習を推進する (3)暮らしが広がる情報化を

推進する

(1)身近なところから地球 環境を保全する

(2)快適な生活環境を整備する (3)生活にうるおいを与える

環境を創造する

(1)秩序ある市街地の整備を 進める

(2)総合的な交通体系を整備 する

(3)災害に強く犯罪のない 安全な暮らしを実現する

(1)魅力ある観光・リゾートを 振興する

(2)新しい時代に対応した 地域産業を振興する (3)まちの活力を支える

拠点づくりを進める

浦安市基本構想

都市像

施策の大綱

施策展開の視点

家庭だけでなく地域や行政などが一 体となってこどもたちを大切に育て ていく施策を展開

住 み慣 れた 地域で 安心 して 暮ら し続 けることができる施策を展開

人 権の 大切 さや尊 さに つい て、 市民 一 人ひ とり の正し い理 解を 進め るた めの施策を展開

生 涯にわ たって 市民が 主体的 に学 び、学 習成 果 を活用 できる 総合的 な環境 づく りを進 める と ともに 、浦安 市環境 教育ビ ジョ ンの基 本理 念の実現に向けた施策を展開

新 しい 公共 の担い 手と して 市民 活動 を促進する施策を展開

安 心し て暮 らせる 生活 環境 を次 世代 に 引き 継ぐ ために 、地 球環 境や 生活 環境を保全する施策を展開

ふ るさ と浦 安をつ くる ため に、 水辺 や 緑を 活か したう るお いの ある 環境 づくりを進める施策を展開

多 様な まち の特性 を活 かし 、小 さな 単 位か ら個 性豊か な地 域社 会を 形成 する施策を展開

コンパクトなまちを市民が安心して 行き交うため、道路・交通体系を充 実させる施策を展開

火災や犯罪、地震、水害などへの不 安がなく、安心して暮らせる施策を 展開

多 様な 機能 が複合 する 都市 とし て持 続 でき るよ う、長 期視 点に 立っ て浦 安の産業を育成する施策を展開

産業と生活のバランスある都市構造 の形成と浦安の地域価値を高める拠 点形成を進める施策を展開

まちづくりの基本目標「人が輝き躍動するまち・浦安」 まちづくりの基本理念 ①人間尊重のまちづくり

②市民と行政が協働するまちづくり ③地域の個性を育むまちづくり

まちづくりの課題 時代潮流 まちづくりの時代認識

(29)

自治体経営の基本的考え方

(1)自治体経営の基本的視点

長期的見通しを持って市民と行政が協働し、真に市民が必要とする公共サービスの質を高く維持しな がら提供していける自治体経営システムの確立に向けて、本市がこれまで取り組んできた行財政経営の 考え方を以下のような視点から捉え直し、市民・地域と行政との「協働」、「行財政改革」から「行財政 経営」という2つの方向から、自治体経営システムを再構成します。

・行財政経営の基本原則を明らかにし、市民に信頼される行財政経営を行う

・浦安の独自性や個性を活かした先進性のある行財政経営を行い、市民が誇りを感じるまちづくりを

行う

・市民が交流・連帯し、地域のまちづくりに貢献したことが実感できる協働のまちづくりを推進する

・市民がまちの将来に夢や希望が持てる持続可能な行財政経営を行う

(2)自治体経営の展開

市民と行政が協働し、市民が『住みがいのあるまち』と実感できるためには、市民一人ひとりが主体 的、能動的にまちづくりに参加できる仕組みが必要です。

市民・地域と行政との新しい関係を築いていくためには、行財政経営の基本原則を明らかにし、これ まで以上の情報公開と開かれた行政経営を行うとともに、これまでの行政活動を見直し変革に取り組ん でいくことが必要です。

①市民・地域と協働で築く新しい公共を創造する ⅰ)市民との協働の推進

本市は、浦安市市民活動促進指針や市民参加推進条例の制定をはじめとして、市民活動の拠点と なる市民活動センターの設置や市民活動補助金制度を創設するなど市民活動支援と市民参加の推 進に取り組んできました。

地方分権時代を迎え、これまでの行政主導ではない市民主体の自治の実現を目指し、これまで以 上に市民と行政がともに共通の目標に向かい進んでいく必要があることから、中間支援組織として の市民活動センターをより一層充実するとともに、うらやす市民大学の開校など新しい公共サービ スの担い手となる市民や市民団体の発掘、育成に取り組んできました。また、より幅広い分野で協 働事業を展開していくため、協働のガイドラインや協働事業の提案制度を整備するなど、まちづく り活動団体などの市民団体と行政との協働を進めてきました。

今後は、これまでの取り組みや実績を踏まえ、まちづくり活動団体などの市民団体と行政との協 働をさらに推進していくため、引き続き環境整備に取り組みます。

ⅱ)地域協働の取り組み

(30)

本市では、これまで自治会活動やふるさとづくり推進協議会の活動支援を通じて、市民相互の交 流や親睦を図り、地域コミュニティの発展と形成に取り組んできました。今後はこうして築いてき た地域コミュニティを基盤として、防災や防犯、健康づくりや福祉など様々な課題の解決や地域価 値の向上に向け、地域住民や自治会、PTA、老人クラブ、子ども会、分譲集合住宅管理組合、支 部社会福祉協議会など地域の様々な主体が相互に連携しながら、主体的にまちづくりに取り組むた めの環境整備を進める必要があります。地域のことを自ら考える地域経営をめざし、地域と行政が 協働で行う、「地域協働」の構築に取り組みます。

②行財政経営システムの確立をめざして

浦安市では、平成 13 年度に浦安市行政改革大綱を策定し、「経営感覚に富んだ行政運営」「職員の意 識改革」「市民と行政の協働」の3つの視点から、「事業の見直し」「人材育成の推進」「職員数と給与の 適正化」「組織・機構の見直し」「情報化の推進」「協働に向けた環境づくり」の6つの重点事項を定め、 この重点事項を確実に推進していくため、これまでに2次に及ぶ行政改革推進計画を策定し、任期付き 採用制度や再任用制度の活用など職員採用の見直しやプロジェクト・チーム制の活用など組織運用の見 直し、また指定管理者制度やPFIの導入など、行財政改革に取り組んできました。しかし、これから は、従来の行政改革の主要テーマであったコスト削減や人事・組織機構の簡素化など費用削減型の行財 政改革の視点に加え、住民自治のシステムや市民の意志と責任にもとづく自治体経営の仕組みづくりが 必要となっています。

(31)

行財政経営システムを構築するための視点

① 市民に信頼される行財政経営

コンプライアンスの確立など法令などにもとづく公正な行財政経営と正確な事務執行を行うととも に、行財政経営の基本原則を明らかにし、市政について積極的に情報を公開し、市民に信頼される行財 政経営を進める必要がある。

② 行政の役割と目的の明確化

地方分権化の流れは今後ますます加速されようとしている。自治行政権や自治財政権、自治立法権な ど基礎自治体の権限の拡大によって、自己決定と自己責任が一層求められるとともに、補完性、近接性 の原理のもと、地域の多様な価値と個性に根ざした住民自治を実現していくことが求められている。

こうした観点から、これまで行ってきた事務事業について、行政の役割と目的を明確にしたうえで、 公共の利益という視点に立ってサービスの提供主体や手法などを再検討し、行政は公共的サービスの担 い手となる様々な主体間をコーディネートするなど、舟のこぎ手から舵取りとなる行財政経営を進める 必要がある。

③ PDCAサイクルと協働

政策の立案、決定、執行、評価の政策形成サイクルいわゆるPDCAサイクルを基調とした行財政経 営とそれぞれの段階に市民や市民活動団体、事業者など様々な各主体が参画できる機会を充実し、政策 の実行性を高める必要がある。

上記の3点を踏まえたうえで、行財政経営活動のプロセスとして、以下の取り組みが考えられる。 ④ トップマネジメントの機能強化

市長をはじめとする政策決定機関が、中長期の財政見通しや市政に対する市民の期待、要望などの基 本的な経営情報を的確に捉え分析し、第2期基本計画の各施策の実現を図るため、経営方針やビジョン を明確に示し執行担当部局と共有化を図る。

その一方で、施策実行を担う執行担当部局の独自性や自立性を確保するため、庁内分権を進め、枠配 分予算制度などの予算編成と執行の権限の移譲や、部レベルでの人事配置やスタッフ制の導入などの人 事(定数配置)に関する権限の一部移譲を行い、経営層の示す方針を具体化するための推進体制を併せ て整備する必要がある。

⑤ 事業執行プログラムの構築

経営層の示す全庁的な経営方針やビジョンを対話により執行担当部局が共有し、住民の要望や期待に 応える施策や事業として具体的に展開していく。その際、戦略や計画づくりなどの企画・立案段階から 提供するサービスの主体やコスト、効率性の観点、さらには目標達成のための管理の仕組み、必要とす る人材育成と確保など、施策や事業の立案・企画から具体的な事業実施やサービスの提供までを含めた 一連の行政活動にかかわる業務管理のプロセスを明確にする必要がある。

⑥ 行財政評価システムの確立

このような活動を通して提供したサービスの評価軸を、市民満足度などの市民志向の観点や個々の業 務フローから見たコストの構造化の観点から設定する必要がある。

また、評価の透明性を確保するため、市民参加による第三者評価機関の設置など、市民側からも評価 可能な仕組みを確立し、経営資源の適正な配分や業務改善を進めていく必要がある。

⑦ 協働のツールとして情報の共有化(ITの活用等)

また、これらの一連の行政経営活動だけでなく、市民協働や地域協働などを進めていくための重要な ツールとしてITの活用などによる情報の共有化が重要である。

(32)

浦安自治体経営の概念

市長、経営会議、政策推進会議 ・中長期の財政見通し・戦略・方針の策定

・庁内分権による推進体制の整備 (枠配分予算制度、部スタッフ制の導入など自立し

た組織経営の支援)

計画立案 事業検討 戦略・方針

目 標 設 定

⑥行財政評価システムの確立 目標達成の測定 内部評価・外部評価 ④トップマネジメントの強化

基本事項

① 市民に信頼される行財政経営

② 行政の目的と役割の明確化

③ PDCAサイクルと協働

⑤事業執行プログラムの構築

サービス供給

サービス供給にあたっての視点

・適正な供給主体の選択 ・コスト分析と効率性の追求

・人財の育成と確保

市民との協働

中間支援組織の 充実・強化

協働事業の枠組 みづくり

⑦協働のツールとして情報の共有化(ITの活用等)

地域協働(エリアマ ネジメントの展開)

地域の様々な主体 の 連 携 ・ 協 働 に よ る 地 域 づ く り の 推 進

市民ニーズ・意向 市民の期待・信頼

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