4.緑豊かな環境づくりの課題
16 4.緑豊かな環境づくりの課題
将来の緑豊かな環境づくりのためには、現況の課題の克服が必要です。そして、それらは、緑に
関する計画のみならず、さまざまな計画との調整を図りながら整備を進めていくことが必要です。
以下に、都市基盤、土地利用、緑化推進の各観点からの課題を示します。
図4−1 浦安市の課題
都市基盤
骨格となる河川環境の整備
ネットワークする道路の緑の充実
縁取りとなる海岸線の整備
バランスのよい公園配置
住宅地内の公園整備と緑化の推進
土地利用
商業地や駅周辺の拠点性を高める緑化空間の創出
緑豊かな
環境づくりの課題
工業ゾーンの緑の確保
アーバンリゾートゾーンにふさわしい緑景観の創出
緑化推進
市民の緑に対する意識の高揚
新たな緑の創出
公共施設等における緑化の充実
4.緑豊かな環境づくりの課題
17 1)都市基盤の観点からの課題
① 骨格となる河川環境の整備
本市の河川は、緑の骨格を形成し発展の中心でもあり、その特徴を活かした浦安らしさの
再生を図ることが重要です。そのためには、河川沿いの緑道整備等、河川環境整備が不可欠
となります。しかし、元町地域の境川等では敷地の確保に問題があり、緑地として単独で整
備を行うことは困難な状況です。したがって、河川空間の整備は、河川事業や市街地の再整
備とともに計画的に進めることが重要となります。
② ネットワークする道路の緑の充実
市内を縦横に走る都市計画道路をはじめとした幹線道路は、幅員を配慮しつつ街路樹や植
樹帯の整備を推進して緑の軸線化を図り、様々な緑地や施設をつなぐ事が重要です。また、
避難路としても機能する道路の緑の充実を図ることも必要です。
③ 縁取りとなる海岸線の整備
市域を縁取る海岸線は、本市の緑を考える上で重要な要素です。海岸線は、環境整備計画
の他、水辺アメニティポイントとして、観光漁業基地、船の発着施設等が検討されています。
したがって、既計画である海岸線沿いの公園緑地は、それら構想との一体的な整備を図るこ
とが望ましいと言えます。そのため、今後、海岸環境整備の進捗を見守りながら公園緑地の
計画を推進していく必要があります。
④ バランスのよい公園配置
元町地域と東野地区では、近隣公園クラス以上の公園の不足は明らかです。したがって、
それらの地域では、積極的に公園緑地の整備を推進していくことが重要です。また、それぞ
れの地域では、緑の核となる公園の配置が重要であり、元町地域、中町地域、新町地域毎に
4.緑豊かな環境づくりの課題
18 2)土地利用の観点からの課題
① 住宅地内の公園整備と緑化の推進
住宅地は、快適な生活環境創出のため、生活基盤の整備と公園をはじめとしたオープンス
ペースの創出、沿道部の生け垣化や余地の緑地化、そして公共施設等の緑化を推進し、目に
映える緑を増やし、市民と市の協働による緑あふれる環境を創出していくことが重要です。
特に、元町地域では、防災の観点から生活基盤の整備と身近な避難場所となるオープンスペ
ースの創出が急務であり、中町地域では、住宅地内の緑の適切な保全と育成、新町地域では
新たな緑の創出と育成を図っていく必要があります。また、元町地域の準工業地域は、住宅
と工場の共存を図りながら安全で快適な居住環境創出のため公園整備と緑化推進に努める
ことが必要です。
② 商業地や駅周辺の拠点性を高める緑化空間の創出
駅周辺の商業地は、複合機能を有する新都心として、質の高い緑化空間の創出が必要です。
特に、東西線浦安駅周辺は、今後の再整備をふまえて、拠点性を強めたシンボル的なオープ
ンスペースの確保とイメージアップを図る緑化の推進が必要です。また、京葉線新浦安駅周
辺は、浦安市の玄関口としてのにぎやかさが感じられる緑化、舞浜駅周辺は、リゾートエリ
アの玄関口としてはなやかさが感じられる緑化を推進することが重要です。
③ 工業ゾーンの緑の確保
工場等が集積している工業ゾーンは、緑化空間が少ないことから、道路や接道部等の緑化
を図るとともに緑化協定の締結を引き続き推進し、緑地及び緑被地空間を確保することが必
要です。特に鉄鋼通り地区は、小規模な区画割りの上、緑が少ないことから、緑の創出につ
いての検討が必要です。港地区と整備が進みつつある千鳥地区は、緑化協定の推進とともに、
周辺の海岸計画や施設との連携を図りながら、オープンスペースの確保に努める必要があり
ます。
④ アーバンリゾートゾーンにふさわしい緑景観の創出
東京ディズニーランド・ディズニーシーとホテルが立地するアーバンリゾートゾーンは、
現況の緑地の維持管理を積極的に図るとともに、水際線の整備をはじめ、道路や駐車場の緑
4.緑豊かな環境づくりの課題
19 3)緑化推進の観点からの課題
① 市民の緑に対する意識の高揚
計画的に緑化を推進するためには、公共のみならず、市民や事業者の参加協力が不可欠で
す。公園緑地や道路、河川、公共施設等の積極的な緑化推進における市民参加や緑化イベン
トに加え、宅地の緑や工場の緑等の緑化を奨励し、緑に関する相談や講習会を通じて身近に
ある緑への愛着と緑に対する意識の高揚を図り、市民の緑のまちづくりへの参加協力を促進
することが重要です。
② 新たな緑の創出
本市の緑被率は、全域で約 15. 7%ですが、特に元町地域が、約 9. 3%と少ない値となって
います。今後は、緑地の用地確保に努め新たな緑の創出を積極的に図りますが、緑地整備の
用地も限られてくるため、道路残地や河川沿いの空間、接道部等に、草花による緑化やプラ
ンターの設置等、市民が身近で手軽に行える緑化の推進を図り、緑を創出する事が必要です。
これら緑被地は、小規模ですが街角の目に映える緑として視認性が高く、効果が期待できま
す。
③ 公共施設等における緑化の充実
事業者等に対しては、緑に関する指導要綱に基づいて指導・協力を行っていますが、現状
の公共施設等では、指導要綱に基づく緑化が十分とはいえませんでした。そこで、緑の推進
に積極的に取り組むために、平成15年9月に浦安市宅地開発等指導要綱が改訂され、今後
の公共施設等における緑化の基準や指針の検討など、積極的な緑化に向けての体制づくりが
進められています。
④ 既存公園緑地の適正な維持管理
公園や公共施設等の緑地、民有地の生け垣等の緑は、管理が不十分であると防犯や歩行並
びに交通の支障となり、景観等も損ねます。したがって、適正な維持管理を推進し、管理シ