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流通構造改革拠点漁港整備基本計画

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Academic year: 2021

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高度衛生管理基本計画

1 地域名 八戸地区 2 地域の現況 都道府県名 青森県 関係市町村名 八戸市 地域の特徴 八戸市は、青森県南東部の太平洋岸に位置し、人口約 24 万人が暮らす県内第2の都市である。 八戸地域は、磯根の発達した沿岸漁場に加え三陸沖の好漁場に恵まれ、古くから漁業が発達し、 八戸漁港は遠洋・沖合漁業の拠点となっている。昭和 35 年の特定第3種漁港の指定を契機に魚 市場の整備や背後施設の建設など、水産都市としての基盤整備が進められ、昭和 41 年から 43 年 にかけては3年連続で水揚げ数量日本一を記録するなど日本有数の漁業基地として発展してき た。この水揚げを背景に、水産物流通・加工業、それを支える氷や資材を供給する産業が集積し、 漁具や漁船装備に関わる産業も含めて地域経済に大きく貢献している。 また、国際コンテナ定期航路を持つ八戸港(重要港湾)が、国際貿易港としての躍進を続けてい るほか、東北縦貫自動車道八戸線や東北新幹線による陸上高速交通体系と、近隣の三沢空港を含 めて陸・海・空の輸送インフラが整備されている。 しかし水揚高は、昭和 63 年の 81 万トンをピークに、水産資源の減少や国際的な漁業環境の変化 により近年では 12~14 万トンまで落ち込み、また、消費者ニーズの多様化・高度化や流通環境の変 化、魚価の低迷、燃油価格の高騰など、水産業を取り巻く環境は大変厳しい状況にある。 八戸の漁業は、大中型まき網、沖合底曳網、いか釣漁業が 3 本柱になっており、陸揚げや販売 形態が異なることもあり、魚市場は 3 カ所に分散立地している。 大量の多獲性魚を直接運搬車両に積み込む大中型まき網は、鮫地区の第 1 魚市場で陸揚げ・販 売しており、他に小型まき網やさんま棒受網が利用している。鮮魚を小容器に入れ陳列しセリ販 売する沖合底曳網は、小中野地区の第 2 魚市場を利用しており、他に小型の沿岸漁業や生鮮イカ を陸揚げする小型いか釣が利用している。ブロック状の船凍イカを陸揚げし入札販売する大型い か釣や中型いか釣は館鼻地区の第 3 魚市場を利用している。 現在、3 カ所に分散している魚市場運営の合理化をはじめ、漁船の代船・省エネ対策、加工原 魚確保を図る必要があり、抜本的な流通構造改革が喫緊の課題とされ、平成 19 年に策定された 「八戸漁港 流通構造改革拠点漁港整備事業」基本計画に基づき、現在まで、魚市場の統合・合 理化を進めているところである。 また、漁船漁業の構造改革を進めるため、平成 19 年4月には八戸地域プロジェクト協議会を 立ち上げ検討を進めており、大中型まき網漁業やいか釣漁業、沖合底曳網漁業、沿岸漁業に関す る代船、省エネ、高生産性等の改革と連動する流通構造改革拠点の形成が求められている。 水産業の役割 八戸の水産業は、特定第3種漁港として日本有数の水揚げ(H23 年 121,500 トン、210 億円)に より、国民に水産食料を供給する上で大きな役割を担っている。 また昭和 39 年に新産業都市に指定され製造業が集積する中にあって、平成 21 年の製造業事業 所数 353 事業所、出荷額 4,418 億円のうち、水産食料品製造業が 59 事業所、671 億円と、約 15%

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を占めている。この他に、漁船の修理や装備の販売、漁具や容器・資材の供給、製氷や冷蔵保管 業、輸送業、水産物販売業を成立させ、地域経済に波及をもたらす基幹産業となっている。 近年は、観光資源としての水産物活用、種差海岸の恵まれた自然景観を活用した交流や食育推 進を図る上で大きな役割が期待されている。 (関係漁港) 漁港名 八戸漁港 種別 特定第3種 所在地 青森県 八戸市 属地陸揚量 137,224 トン 属人陸揚量 107,748 トン 属地陸揚金額 21,039 百万円 登録漁船数 314 隻 利用漁船数 1,035 隻 ※H21 港勢調査 3 高度衛生管理の基本方針等 高度衛生管理の基本的な考え方 1)流通構造改革と高度衛生管理の必要性 水産物の流通構造改革を目指す八戸地区においては、産地市場機能の集約と漁船漁業改革と連携 して、生産・流通の効率化、品質・衛生管理の高度化を図ることにより、産地の国際競争力の強化 を図るため、その拠点となる八戸漁港において、現在以下の事業を進めているところである。 八戸漁港の流通構造改革の全体像 これらの取り組みの中で、特に、漁港の衛生管理については、全国的な生産・流通の拠点として、 全国への水産物供給を担う八戸漁港において、近年の安全で安心な水産物を求める消費者ニーズへ 対応するとともに、高度な衛生管理の取り組みを基礎とした水産物の付加価値化、ブランド力の強 化等による当該地区の水産業の活性化に資するものとして、市場機能の集約に合わせて、その推進 が期待されている。 2)高度衛生管理の方策 水産物の取扱いに際し、陸揚げから荷さばき、出荷に至る各工程における危害要因に対し、ハー 2.産地競争力向上を牽引する生産~流通一体の戦略的ブ ランド品出荷体制の整備 = 対EU輸出基準に対応 3.運営コストの縮減と施設稼働率を高める魚市場機能の 集約 ① 第 3 魚市場周辺(館鼻地区)への機能集約 ② 既存施設の有効活用と段階的整備による無理のない機 能の更新 4.「八戸ブランド」への取組みをPRできる機能の付加と 積極的な地域資源の活用 ① 先端的な流通機能高度化を積極的にPRできる機能の 付加 ② 地域エネルギーであるLNG(液化天然ガス)の有効活用 水 産 物 流 通 機 能 高 度 化 対 策 事業 漁 船 漁 業 構造改革 地 域 プ ロ ジェクト そ の 他 の 事業 産 地 と し て の 信 頼 度 向上 水 産 物 供 給 コ ス ト の 低減 1.漁業形態を踏まえた水産物流通機能全体の衛生管理の向 上 ① 陸揚げ・出荷作業形態計画 ② 水・氷供給、排水処理システム計画

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ド及びソフト対策による一連の衛生管理対策を講じることとし、さらには、取り組みの持続性を確 保するための定期的な調査・点検の実施及び記録、さらには、それらの情報提供の要請に対応でき る体制を構築する。 3) 高度衛生管理の対象水産物と対象エリア 現在、鮫地区の第1魚市場、小中野地区の第2魚市場及び館鼻地区の第3魚市場において、分散 して取り扱われている水産物を既述のとおり、コスト縮減や施設稼働率を高めるため、館鼻地区に 市場機能を集約することとしている。ついては、高度衛生管理対象エリアは、将来的な集約を見据 え、館鼻地区に立地する魚市場の荷さばき所並びにその前面の陸揚げ岸壁及び泊地とし、水産物の 陸揚げから出荷・搬出までの全工程エリアとする。また、当該地区にて取り扱われる全ての水産物 を高度衛生管理の対象とする。 八戸漁港 高度衛生管理エリア(館鼻地区) 現況と課題 1)陸揚げから荷さばきの現況(被災前) 【鮫地区(第1魚市場)】 まき網漁船により陸揚げされるサバ・イワシ等は、主に八戸沖漁場での 日帰り操業で水揚げされる。帰港後は、サンプル魚を確認して入札を行い、落札者の運搬車に漁船 から直接荷積みし、トラックスケールで計量後に搬出される。買受け業者はほとんどが市内の業者 で、冷凍向けが 70%弱、製品加工向けが 15%程、地元消費向けが 2%程、地元外出荷向けが 13~ 15%の仕向け配分になっている。 【小中野地区(第2魚市場)】 沖合底曳網や小型沿岸漁業により陸揚げされる鮮魚は、主に沿岸 や八戸沖漁場での日帰り操業で水揚げされる。漁獲物は、さけ定置網や活魚が船倉に直接保管され ているほかは、漁船内で発泡スチロール箱や木箱に箱詰めされている。さけ定置網は岸壁敷で選別 高度衛生管理エリア

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をしてからフォークリフトで大型タンクを建屋内に搬入・陳列しセリで販売される。箱詰めされた ものは、パレットに規格ごとに積み重ね陳列しセリで販売される。買受け業者はほとんどが市内の 業者で、仕向け比率は魚種により異なるが、冷凍向け、製品加工向け、地元外出荷向けが多く、一 部が地元消費向けである。 【館鼻地区(第3魚市場)】 大型・中型いか釣や海外からのコンテナにより陸揚げされる船凍イカ は、遠方漁場での漁獲物である。漁船内で、サイズや内蔵抜きなどの一次処理の程度によって規格 ごとに凍結されている。またブロック状に凍結されたものと一本ずつ凍結されダンボール箱詰めさ れたものがあり、漁船からベルトコンベアで陸揚げされる際に、規格ごとにパレットに積み上げて いく。入港後にサンプル陳列と入札が行われ、パレットに選別され次第、運搬車に荷積みして加工 場等へと搬出される。買受け業者はほとんどが市内の業者であり、すぐに製品加工に回るもの、加 工原魚などとして冷凍保管されるもの、他の加工集積地に出荷されるものがあり、一部が地元消費 向けである。 2)漁業種類毎の作業形態及び問題点 これらのとおり、八戸漁港では、多様な漁業が大規模に陸揚げし販売されている。漁業種類毎の 陸揚げから出荷までの作業形態及び作業環境の状況を整理すると、大きく次図のa~dとの4つの タイプに分けて捉えることができる。 各々について、主に衛生管理の観点から改善課題を示す。 なお、八戸漁港では、平成 19 年度から流通構造改革拠点整備事業に着手し、分散立地する老朽 化魚市場の更新再編と衛生管理高度化を進めており、現在はその途上にある。そのため、いくつか の漁業種類については作業形態が改善されており、ここでは、現時点の状況について示す。 a.荷捌所内荷受け・選別・販売タイプ (沖合・遠洋底曳網、小型底曳網、さけ定置網、大中型旋網(カツオ・マグロ)、ホッキ桁網、タコかご、 釣等) a b c d aタイプ bタイプ cタイプ dタイプ 荷捌所内荷受け ・選別・販売型 岸壁敷荷受け・全量 確認セリ販売型 見本陳列入札 選別後精算型 見本陳列入札・直 接運搬車積込み型 作業内容 作 業 内 容 に よ る 空 間 構 成 の タ イ プ 荷受け ○ ○ 情報受け 仮受け 見本陳列 入札販売 ○ ○ 入札場 入札 入札場 入札 陸揚げ ○ ○ ○ ○ 岸壁 陸揚げ 岸壁敷 陸揚げ 荷捌き 荷受け 岸壁 陸揚げ 岸壁 陸揚げ 荷預り・保管 ○ 荷捌所 一時保管 荷捌き 荷受け 荷捌き ○ ○ ○ 荷受け ○ ○ 荷捌所 荷捌き 搬出 個数確認 後精算 全量陳列 セリ販売 ○ ○ (陳列) 販売 搬出 荷捌所 陳列 セリ販売 搬出 建て替え ○ ○ 待機保管 ○ 積込み ○ ○ ○ ○ 岸壁 積込み 計量・精算 ○ ○ T スケール 計量精算 車両待機 ○ ○ ○ ○ 駐車場 車両待機 駐車場 車両待機 駐車場 車両待機 駐車場 車両待機

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⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 出荷 出荷 陸揚げ 搬入(計量) 搬送 道路 -7.0m 作 業 環 境 ・ 形 態 搬送搬出 保冷車 運搬車シート掛 け 場内 道路 エンジンFリフト 台車・人力 岸壁敷 野天作業 荷捌所(開放型)内作業 選別、大缶計量・荷受け 陳列  販売 大缶整列一時保管 荷受け  販売 現 状 現 状 場所 取扱い 形態 通路 積込み場 作 業 空 間 搬送 運搬車へ 積込み 陸揚げ パレット受け 大缶受け 台車受け フォークリ フト・台車 等搬送 選別荷捌、一時保管 計量・荷受け 陳列・販売 容器パレットもの船クレーン・ 人力で陸揚げ エンジンFリフト 搬送 選別、パレット上保管、計量・箱数 確認、荷受け セリ販売 ばら積みものたも網で スカイタンク陸揚げ エンジンFリフト 計量・搬送 ばら積みものたも網で 木箱・スカイタンク陸揚げ エンジンFリフト 計量・搬送 岸壁敷 荷捌所 陳列・販売場 通路 積込み場 作 業 フ ロ ー 漁船から陸揚げされた後、荷捌所内に搬入し、選別・荷捌き、計量、(一時保管)、陳列、販売 が行われ、運搬車に積込み、搬出されるタイプである。 現在は主に第2魚市場(小中野地区)で取り扱われている漁業である。作業環境の問題点として は、岸壁敷が広く搬入までに異物混入の機会が多いこと、荷捌き所が開放型であることがあげら れる。使用機材等については、エンジン式フォークリフトであること、容器として木箱が使用さ れていることが改善課題としてあげられる。 また、荷捌き所内に搬出車両が進入すること、搬出車両が岸壁側からも利用するため、動線交 差が生ずることも改善課題である。 以前は岸壁上で荷捌きが行われるbタイプであったサケ定置網等が、荷捌き所の上屋内で行わ れるように改善され、作業形態での衛生改善が行われている。 b.岸壁敷荷受け・全量確認セリ販売タイプ (小型いか釣、刺網等) 漁船からの陸揚げと同時に、岸壁敷にて選別等の荷捌きをした後、荷捌所内に搬入し、陳列、 販売が行われ、運搬車に積込み、搬出されるタイプである。 現在は沿岸の小型いか釣(漁船内で発泡スチロール容器詰め済み)が該当し、主に第2魚市場 (小中野地区)で取り扱われ、利用が多くなると第1魚市場(鮫地区)で取り扱われることもある。 作業環境の問題点としては、野天の岸壁敷で作業している間、日射や降雨等の異物混入の機会 が多いこと、荷捌き所が開放型であることがあげられる。使用機材等については、エンジン式フ ォークリフトであることが改善課題である。 また、荷捌き所内に搬出車両が進入すること、搬出車両が岸壁側からも利用するため、動線交 差が生ずることも改善が必要である。 以前は野天の岸壁上でサケ定置網等の荷捌きが行われていたが、作業場所を荷捌き所の上屋内 に移し、aタイプに移行する衛生改善が行われている。

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⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 出荷 出荷 陸揚げ・選別・(荷受け) 搬入 搬送 道路 -7.0m 作 業 環 境 ・ 形 態 荷捌所(開放型)内作業 場内 道路 岸壁敷 荷捌所 陳列・販売場 エンジン Fリフト 搬送 運搬車へ 積込み 搬送搬出 保冷車 運搬車シート掛 積込み場 通路 現 状 陸揚げ フォークリ フト搬送 規格選別 パレット載せ 箱数荷受け 選別荷捌、一時保管 陳列・販売 作 業 空 間 現 状 通路 積込み場 作 業 フ ロ ー ローラーコンベア陸揚げ 発泡スチ箱・規格選別 作業 形態 エンジンFリフト 搬送 パレット積み陳列 セリ販売 場所 岸壁敷 野天作業 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ? ? ? ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 出荷 出荷 陸揚げ・搬入 選別・荷捌き 搬送 道路 -3.0m 作 業 環 境 ・ 形 態 運搬車 通路 積込み場 場所 岸壁敷き ベルコン搬入 選別・数量確認、待機保管 道路 エンジンFリフト 積込み 荷捌所(開放型)内作業 陸揚げ 荷捌所 搬出待機保管 現 状 荷捌所内 場内 岸壁敷 野天 ベルコン(露出タイプ)搬入 運搬車へ 積込み 搬送搬出 積込み場 現 状 作 業 空 間 事前の情 報荷受け 見本陳列 入札 精算 作業 形態 ベルコン利用選別 エンジンFリフト搬送 パレット積み 待機保管 作 業 フ ロ ー c.見本陳列事前入札・選別後生産タイプ (大型・中型いか釣 船凍品、遠洋底刺網船凍品、輸入コンテナ凍結イカ) 長期操業する大型漁業の船凍品を扱うもので、水揚げ予定概要情報が事前にわかるものであ る。入港後、入札時刻に合わせて見本品を揚げ、別途本格陸揚げを開始する。 本格陸揚げは、漁船の冷蔵庫からベルトコンベアで凍結ブロック品やIQF(1 本凍結)品を荷 捌所内に搬入、種類・規格別に選別し、数量を確認して、随時、落札業者の冷蔵庫等に搬出され る。 第3魚市場(館鼻地区)で取り扱われている。 作業環境の問題点としては、荷捌き所が開放型であることがあげられる。使用機材等について は、漁船からの搬入用コンベア露出型のため上屋内に入るまでの衛生危害の問題、場内フォーク リフトがエンジン式であることが改善課題である。 また、運搬車両が荷捌き所内に進入し積込みを行っていることも改善が必要である。

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⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ? ? ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ? 搬送 陸揚げ・積込み 搬送 出荷 -3.0m 岸壁敷 作 業 環 境 ・ 形 態 現 状 漁船たも網で運搬車の 大タンクに直接陸揚げ 岸壁敷 運搬車待機 場所 道路 作 業 空 間 現 状 荷捌所(入札所・見本陳列所) 見本陳列 陸揚げ・運搬車積込み 計量 精算 入札 給氷 施設 道 路 道 路 作業 形態 道 路 道 路 運搬車自走(シートなし) 給氷まで場外を走行 搬送 施氷 トラック スケール 給氷 施設 道路 搬出 見本陳列 入札 作 業 フ ロ ー 荷捌所  トラック スケール d.見本陳列入札・直接運搬車積込みタイプ (大中型まき網、小型まき網、さんま棒受網の多獲性魚種) 多獲性魚種を大量陸揚げし扱うもので、漁船から運搬車に直接積込み、トラックスケールで計 量した後、出荷されるものである。 販売は、最初に見本品として船倉単位で小型運搬車1台ずつを水揚げし、陳列した後、入札で 販売される。 第1魚市場(鮫地区)で取り扱われている。 作業環境の問題点としては、陸揚げ作業が野天の岸壁上で行われるため、日射や降雨、衛生危 害混入の機会が多いことが根本的な問題である。また、震災でトラックスケールが被災したのを 契機に漁港内に整備されたが、以前は公道を経由して計量、施氷をする形であり、衛生危害混入 の機会がより多かった。 なお、以前から老朽化が著しく、震災で被災したこともあり、上屋は撤去し、見本陳列場所に は新たに膜構造屋根の簡易上屋が設置され、新たなトラックスケールとともにコンパクトに機能 が再生されている。 使用機材としては、船倉からたも網で大量に陸揚げする際の漁獲物の傷みの問題、運搬車上の スカイタンクに入れられた後のシート使用の不徹底による衛生危害混入の問題がある。陸揚げま で待機する際の、タンク容器への異物混入を防ぐ上でもシートは重要であるが、次に陸揚げに向 かう運搬車については作業を迅速に行うためシートを開けておくことが必要であり、運搬車待機 スペースの一部に上屋を設置する予定になっている。

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対策方針 現状の3箇所に分散している市場機能を館鼻地区にA棟~D棟に集約することとし、(事業計画 位置図参照)、前述の課題を踏まえて、漁獲物の陸揚げから出荷までの一連の衛生管理が可能とな るよう岸壁と荷さばき所が一体的に構成されることとする。 各棟の高度衛生管理対策の要点を以下に示す。(イメージ図は P18~23 参照) 1)【A棟新築(改革型旋網(鮮魚)、改革型サンマ棒受網)】 改革型の大型漁船の多獲性鮮魚を取扱い、陸揚げから搬出まで魚が外気に触れない密閉型の 荷さばき施設である。陸揚げは漁船から建屋内への搬入にフィッシュポンプを利用し、陸揚げ 時の降雨・日射、鳥類の糞等の危害要因は排除され、建屋内における計量~施氷~容器入れ~搬 出に至る作業も、機材による自動ラインで行い、人手は漁獲物に接触しないシステムを採用。 また、衛生管理区域への人の入場は管理される他、容器の搬出入口にエアフェンス等を導入す ることによって外気の侵入を防いで排ガス等による汚染を防止する等EU基準の輸出に対応す ることを目指した施設である。 なお、当該施設は、平成 19 年に策定された「八戸漁港 流通構造改革拠点漁港整備事業」に より整備が進められており、供用開始目前で東日本大震災の被害を受けたものの、まもなくの 供用に向け復旧作業が進行している。 2)【B棟改築及び増築(小型イカ釣、中型イカ釣(船凍品))】 イカ釣対応の荷さばき施設であり、発泡スチロール容器入り生鮮イカと船凍ブロック品・I QF品(1 本凍結品)を取り扱う。陸揚げは、漁船からフード付きベルトコンベアで建屋内に搬入 した後、規格別に選別、数量確認を行う。建屋は囲壁による閉鎖タイプであり、人の入場箇所 には靴や手の洗浄設備を設置している。 出荷は、パレット積み品を電動フォークリフトで搬送し、運搬車に積込み、場外とは床に段 差を設け、動線の混用がないようにしている。ウィング式運搬車に対応するとともに、一部に 保冷車対応のドックシェルター搬出口を設置している。 増築部分の施設は、A棟同様供用開始目前で東日本大震災の被害を受けたが、増築棟の復旧 工事は終了し、供用が開始されたところである。 3)【C棟改修または改築(大型・中型いか釣(船凍イカ)、輸入コンテナ(船凍イカ)、改革型旋網(凍 魚)、遠洋底刺網(凍魚))】 船凍品を取り扱う市場であり、B棟と同様に漁船からフード付きベルトコンベアで建屋内に 搬入した後、規格別に選別、数量確認を行う。建屋は囲壁による閉鎖タイプであり、人の入場 箇所には靴や手の洗浄設備を設置する。また、一時保管のための冷蔵施設を設置する。 出荷作業もB棟と同様であり、パレット積み品を電動フォークリフトで搬送し、運搬車に積 込み、場外とは床に段差を設け、動線の混用がないようにする。ウィング式運搬車に対応する とともに、一部に保冷車対応のドックシェルター搬出口を設置する。 4)【D棟新築(沖合・遠洋底曳網、小型底曳網、ホッキ桁網、タコかご、釣、刺網等)】 現在は第2魚市場で取り扱っている多用な生鮮品・活魚を取り扱う市場である。岸壁でパレ

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ットやスカイタンク等に陸揚げされた漁獲物を、電動フォークリフトにより、迅速に建屋内に 搬入し、選別~計量~荷受け~陳列~販売~搬出を行う。 建屋は囲壁による閉鎖タイプとし、人の入場箇所には靴や手の洗浄設備を設置する。また、 選別に際しては全て台上作業とし、小容器の陳列はパレットに載せることにより、床面からの 危害要因を防止する。 出荷作業は、パレット積み又はスカイタンクを電動フォークリフトで搬送するか、小ロット 品は台車等で容器を搬送する。場外とは床に段差を設け、動線の交差がないようにする。 5)水・氷供給、排水処理について 荷捌き器材や床・岸壁敷の洗浄用水、活魚蓄養水槽用水、冷却用水氷用水は、海水を取水・ 殺菌し、清浄水にして使用するとともに、定期的に必要な水質の調査を実施する。なお、対E U輸出に際しては、EUが定めている使用水の基準に従い、水道水、清浄水及び清浄海水を使 用する。 氷は、選別・計量後の魚の鮮度保持のための冷却用スラリーアイスとし、冷却海水は魚槽の 温度管理を行うまき網漁船用として、A棟に製氷・貯氷・給氷設備を設置している。また、さ け定置網と小型底曳網等の漁船にも給氷を行い、魚の鮮度保持を図る。 A棟、C棟、D棟の排水処理は、雑排水は合併浄化槽で高次処理し、荷捌所で使用した洗浄 排水は、排水路の沈殿枡やスクリーンで残滓を、さらにA棟では機械処理により油分を除去し た後、海水交換のよい港外に排出する(下水道供用後には接続)。なお、B棟では雑排水及び洗 浄排水とも下水道に接続している。 6)廃棄物の適切な処理 岸壁及び荷さばき所で発生する廃棄物は、水産物を取り扱う区域とは分離した配置とし、鳥・ 猫等との接触を防ぐ保管場所とする。 7)衛生管理に関する情報の管理と提供体制の確立 陸揚げ(搬入)から搬出までのそれぞれの衛生管理に関する取り組み、検査等の結果は適切 に記録・保管することとし、必要に応じて、それらの情報を提供できる体制を確立する。

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関連する取り組み 1) 産地競争力向上を牽引する生産~流通一体の戦略的ブランド品出荷体制の整備 本計画と並行して、漁船漁業構造改革プロジェクトとして対EU輸出基準に対応できるまき網漁 船の建造が進められている。また、加工場の中にも、原魚の基準を満たせば対EU輸出に対応でき るところがあり、まだ例のない国産原魚による対EU輸出が実現できる可能性がある。 それを実現するため、対応できる陸揚げ・荷捌き施設の整備を、産地競争力向上の戦略プロジェ クトとして推進する。 2)運営コストの縮減と施設稼働率を高める魚市場機能の集約 ① 第 3 魚市場周辺(館鼻地区)への機能集約 最盛期に対し水揚げ数量が 1/6 まで減少していることから、近年の実績をもとに所要規模を算 定し、運営コストの負担を抑える適切な規模の施設に更新する。荷捌所の建屋規模、用地規模は 現在の館鼻地区でほぼ所要規模に対応でき、けい船岸はやや不足する算定結果であるが、運営の コンパクト化と施設稼働率向上の観点から、第 3 魚市場周辺に集約した形を将来像として施設更 新を図る。 高度衛生管理を実現するための体制の構築 既存の施設においては、平成 22 年度作成の「八戸市魚市場衛生管理マニュアル」により、魚介 類の取扱い及び市場関係者の厳守するマナーを市場関係者(生産者、卸売業者、買受人等)へ周 知し、衛生管理に取り組んでいるが、今後、高度衛生管理を行う施設の稼働・整備となることか ら、これらに対応する衛生管理マニュアルの策定が必要となっている。 このため平成 24 年7月、荷さばき所A棟のHACCPプラン(衛生管理マニュアル)策定のほ か、地域全体の衛生管理向上を図るため、生産者、卸売業者、買受人及び水産加工業者等による 「八戸地域水産物品質・衛生管理水準向上協議会」を設置した。 荷さばき所A棟のHACCPプランについては、平成 24 年度中の策定予定である。 今後、当該協議会を継続し、荷さばき形態の異なるB棟、C棟及びD棟の整備に合せ、各施 設のHACCPプランを策定し、八戸漁港全体の高度衛生管理体制を構築する。

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② 既存施設の有効活用と段階的整備による無理のない機能の更新 既存の第 3 魚市場の荷捌所は築後 35~37 年経過しているが、第 1 や第 2 魚市場に比べると新 しく、塗装や床面の老朽化、古い耐震基準の建物であることへの対応、衛生管理面での対策は必 要であるが、構造的にはシンプルな架構で、部材厚が減らなければ強度低下のない鉄骨主体であ ることから、改修により活用できる可能性がある。 そこで、耐震診断により現耐震基準への対策が可能であり、且つ高度衛生管理への対応及び要 求する規模・仕様等を満たすことが可能なことを条件として、既存建屋の再活用を検討する。 また、将来型の市場機能に対応して、漁船装備面の対応が必要な部分もあるが、全てを短期間 に移行するのは無理がある。そのため、施設更新を段階的に進めることに加え、一定期間は既存 施設と併用しながら無理のない機能集約を進める。 第 1 及び第 2 魚市場の機能移転が済んだ後には、水域は休けい用に利用し、用地は漁具保管修 理施設などの漁業用の不足用地に利用転換することに加え、第 1 魚市場は景勝地と近接している こと、第 2 魚市場は市街地に近接した立地であることを活かす視点から、多様な市民意見をくみ 取る機会や検討の場をつくり、有効活用方策を検討していく。 3) 八戸ブランド強化をPRできる機能の付加と積極的な地域資源の活用 ① 先端的な流通拠点を積極的にPRできる機能の付加 国内初の対EU輸出基準に対応できる魚市場を目指しており、先進地として視察や消費者等の 見学に応えることは、PRの上で有効である。そこで高度な衛生管理に支障なく、地域情報をP 大中型まき網 大中型まき網 大中型まき網 大中型まき網 小型まき網 小型まき網 小型まき網 小型まき網 さんま棒受網 さんま棒受網 小型いか釣昼漁9~12月 沖合・遠洋底曳網 沖合・遠洋底曳網 沖合底曳網 小型底曳網 小型底曳網 小型底曳網 さけ定置網 さけ定置網 さけ定置網 小型いか釣夜漁 小型いか釣昼漁7~8月 その他沿岸漁業 その他沿岸漁業 その他沿岸漁業 なし 新築 改革型まき網 改革型まき網(普及) 改革型まき網(普及) 改革型さんま棒受網 改革型さんま棒受網 沖合底曳網 沖合底曳網 中型いか釣(船凍イカ) 増改築 中型いか釣(船凍イカ) 中型いか釣(船凍イカ) 中型いか釣(船凍イカ) 小型いか釣夜漁(鮮イカ) 小型いか釣夜漁(鮮イカ) 小型いか釣夜漁(鮮イカ) 小型いか釣昼漁(鮮イカ) 小型いか釣昼漁(鮮イカ) 小型いか釣昼漁(鮮イカ) 館鼻 第3 中型いか釣(船凍イカ) 中型いか釣(船凍イカ) 改修 中型いか釣(船凍イカ) 中型いか釣(船凍イカ) 魚市場 大型いか釣(船凍イカ) 大型いか釣(船凍イカ) 大型いか釣(船凍イカ) 大型いか釣(船凍イカ) 輸入品(凍結イカ) 輸入品(船凍イカ) 改革型まき網(凍結魚) 改革型まき網(凍結魚) 遠洋底曳網(凍結魚) 遠洋底曳網(凍結魚) なし なし なし 新築 沖合底曳網 小型底曳網 さけ定置網 その他沿岸漁業 輸入品(凍結イカ) 輸入品(凍結イカ) 現在 (漁船装備の切り換えが済むま で当面存続) A 棟 B 棟 C 棟 第1段階 第2段階 第3段階 D 棟 白銀卸売場 鮫 第1魚市場 小中野 第2魚市場 八戸漁港 流通構造改革拠点整備の段階的考え方

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Rできる見学ルートや展示・学習機能を設置する。 ② 地域エネルギーであるLNG(液化天然ガス)の有効活用 当市では、省エネやCO2排出削減を進める環境にやさしい行動計画(うみねこプランⅡ)に 取り組んでいる。そこで、北東北唯一の供給基地として平成 18 年 3 月から運転しているLNG のもつ冷熱や気化に伴う熱電エネルギーの特性を活かし、運転時のコスト削減に向けた省エネや CO2排出削減の可能性があるコージェネシステム型の設備導入を設計の中で積極的に検討す る。 4 高度衛生管理を推進するための施設整備の内容 1) 計画の内容 漁業種類による水産物の取扱い特性を踏まえ、館鼻地区に既存の2棟を含め計4棟の荷捌所を整 備し、合わせて前面岸壁の耐震化を行う。 新築のA棟は、改革型まき網漁船の利用に対応し、対EU輸出に対応できる状態で買受け業者に 引き渡せる中継荷捌所であり、八戸の水産物流通機能高度化対策のシンボルとなる高スペック(仕 様)の施設とする。そのため、前面岸壁の耐震化を図り、災害後にもいち早く流通機能が回復でき るようにしておく。 増改築のB棟と改修計画のC棟は、現在の大型・中型いか釣の利用に加え、小型いか釣、輸入い かの搬入利用、改革型まき網等の凍結魚に対応する。船型が大きく船凍イカを扱う大型・中型いか 釣、輸入いかの搬入利用、凍結魚を扱う改革型まき網等はC棟利用を基本とするが、盛漁期にはス ペースや陸揚げバースが不足することから、状況に応じてB棟の一部まで利用する。長時間、岸壁 を占有する大型・中型いか釣と異なり、多数の船が入れ代わり生鮮イカを水揚げし、セリで販売す る小型いか釣は、B棟を利用する。 新築計画のD棟は、鮮魚及び活魚のセリ販売を行う沖合底曳網と小型の沿岸漁業の利用に対応す る。活魚の蓄養水槽に清浄海水を供給できるようにするほか、現在は木箱を利用している取扱いの 衛生向上方策を検討し、それに対応できる施設とする。 なお、施設の整備とともに関係者の衛生管理意識の向上を図り、また、販売方法として電子商取 引の導入も進めていく。 計画荷捌所の整備概要 整備対象 整備の目的 陸揚げ・荷捌き特性 空間構成 (P4 参照) 整備形態 A棟 改革型まき網漁獲物の対 EU 輸出に対応で きる高度な衛生管理型荷捌所の整備 フィッシュポンプ陸揚げ搬入及 び自動計量・コンベア搬出型

新築 B棟 船凍イカ取扱いの衛生環境の向上と、小型 いか釣利用受け入れのための施設拡張 ベルトコンベア陸揚げ搬入及び 人力選別型

a、c

増改築 C棟 大型・中型いか釣及び新たに取扱う輸入凍 結イカの衛生環境の向上と凍結魚受入の ための施設整備 ベルトコンベア陸揚げ搬入及び 人力選別型(イカ) 自動選別型(凍結魚)

a、c

改修(耐震補 強)または改 築 D棟 底曳網や沿岸漁業などの多様な魚種及び 活魚取扱いの衛生環境の向上 全量現品確認後セリ販売 型

a、b

新築

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事業概要 該当する 事業名 事 業 主 体 施設名 計画数量 計画能力 実施予定 年度 備考 水 産 流 通 基 盤 整備事業 ( 広 域 漁 港 整 備事業) 県 -6.0m 岸壁 耐震化(A 棟前) -6.0m 岸壁 耐震化(B 棟前) -6.0m 岸壁 耐震化(C 棟前) -6.0m 岸壁 耐震化(D 棟前) L= 150 m L= 275 m L= 363 m L= 306 m H19~21 H21~25 H25~26 H26~28 市 荷捌所A棟新築 荷捌所B棟改築・増築 荷捌所C棟改修(改築) 荷捌所D棟新築 A棟清浄海水導入設備 D棟清浄海水導入設備 C棟一時保管冷凍設備 C棟計量設備 1 棟 1 棟 1 棟 1 棟 1 式 1 式 1 式 3 基 H20~21 H21~24 H24~27 H26~28 H21 H28 H27 H27 (A=3,812 ㎡) (A=4,806 ㎡、2,000 ㎡増築) (A=6,810 ㎡) (A=7,300 ㎡) 50 m3/hr 50 m3/hr -60℃、150 トン 8 トンスケール 強 い 水 産 業 づ くり交付金 市 A棟魚体搬送システム A棟製氷・給氷システム A棟電子入札システム A棟保留物保管庫(冷蔵設備) B棟計量器 B棟フード付きベルトコンベア C棟フード付きベルトコンベア C棟魚体選別計量機 C棟メッシュタンク D棟活魚畜養水槽 A~D棟電動フォークリフト 4ライン 36 トン/日 1 式 1 式 5 基 8 基 4 基 1 基 1 式 10 基 1 式 H21 H21 H21 H21 H21、H25 H21、H25 H27 H27 H27 H28 H21~H28 0℃、30 トン 8 トンスケール ◆施設設計にあたっては、地震等の想定される外力に対し所要の安定性を確保する。

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(2) 概要図 ① 八戸漁港における整備計画位置 5 施設整備以外の取組 ・漁船漁業構造改革総合対策事業の地域プロジェクト(全国初の認定) (省エネ・省人・省コストで付加価値の高い漁獲物を生産できる大中型まき網のミニ船団建造) ・欧州視察の実施(マーケット戦略) ・電子商取引の導入 ・衛生管理向上のための推進組織・体制の設置 ・適切な衛生管理実施のための取扱いマニュアルの作成と定期的な研修会の開催 ・流通機能集約に伴い増大する交通の整理・誘導方策の実施 6 水産物流通機能高度化対策の推進により見込まれる効果 ・対EUをはじめとする海外輸出増加によるブランド力向上と価格向上 ・産地全体での衛生管理水準・信頼性の向上による価格向上 ・価格上昇に伴う入港漁船数の増加 ・水揚げ数量、加工製造品の増加 ・市場機能集約による運営コストの縮減

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・ブランド原魚を活用した加工製品開発の可能性拡大 ・水産・環境をキーワードとした地域イメージの向上 ・魚市場視察受け入れや食育につながる人的交流による地域経済への貢献拡大 7 基本計画の着実な推進に係る事項 ・青森県卸売市場整備計画(第8次)事項 ・市最重点事業 ・八戸市総合計画(第5次)後期戦略プロジェクト事項 ・八戸市復興計画 ・はちのへ水産復興会議などにおける水産関係者の合意形成 ・議会や報道機関などを活用した住民への周知 ・補助制度の有効活用 ・荷捌所整備の事業主体・管理主体は市、漁港施設整備は県。

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8 その他特記事項(特記事項、参考となる資料など) (1) 総事業費(見込額) 9,630百万円 (2)整備スケジュール H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 150 m 耐震化 275 m  〃 363 m  〃 306 m  〃 17,918 ㎡ A棟 新築整備 3,812 ㎡ 建屋建築工事 電気・機械設備工事 密閉型 測量・試験・設計・監理費 清浄海水導入設備 50 m3/hr 6,806 ㎡ 閉鎖型、室温管理 B棟 増築 2,000 ㎡ 建屋増築建築工事 増築電気・機械設備工事 測量・試験・設計・監理費 B棟 既存建屋改築 4,806 ㎡ 既存建屋解体撤去工事 建屋改築建築工事 改築電気・機械設備工事 測量・試験・設計・監理費 6,810 ㎡ 閉鎖型、室温管理 既存建屋改修建築工事 電気・機械設備工事 一時保管冷凍設備 150 トン 計量設備 測量・試験・設計・監理費 D棟 新築整備 7,300 ㎡ 閉鎖型、室温管理 測量・試験・設計・監理費 清浄海水導入設備 50 m3/hr 2.強い水産業づくり交付金(水産物供給施設等整備) 1隻水揚げ時には2ラインで対応 フィッシュポンプ 4 基 2隻水揚げ時には4ラインで対応 ベルトコンベア類 4 ライン 製氷・給氷システム 36 トン/日 流動性海水氷 電子入札システム 1 式 保留物保管庫(冷蔵庫) 30 トン/日 B棟 水揚げ搬送機器 8 基 計量器 5 基 1 式 C棟 水揚げ搬送機器 4 基 自動選別計量機 1 基 1 式 1 式 D棟 水揚げ搬送・衛生管理機器 活魚水槽 10 基 電動フォークリフト 1 式 計画規模・能力 1.広域漁港整備事業 -6.0m岸壁 耐震化(C棟前) A棟 荷さばき・衛生管理機器 魚体選別搬送システム 備考 年次計画 (1) 漁港施設整備 けい船岸整備 -6.0m岸壁 耐震化(A棟前) -6.0m岸壁 耐震化(B棟前) 対EU輸出に対応できる衛生 管理水準 -6.0m岸壁 耐震化(D棟前) (2) 荷さばき所整備 建屋建築工事 設備工事 B棟 改築・増築整備 C棟 改修整備 フード付きベルトコンベア 電動フォークリフト フード付きベルトコンベア 電動フォークリフト メッシュタンク

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荷捌き所A棟 新築 床面積 A=3,812 ㎡ EU HACCP に対応できる衛生管理実施 製氷・給氷設備 清浄海水導入設備、汚水処理設備 対象魚種 改革型まき網、さんま棒受網 -6.0m 岸壁 耐震化 L=150m 八戸漁港 水産物流通機能高度化対策事業 基本計画図 荷捌き所D棟 新築床面積 A=7,300 ㎡ 囲壁による閉鎖型施設 衛生区画を明確にした衛生管理実施 清浄海水導入設備 対象魚種 中型・小型機船底曳網、さけ定置網 その他の沿岸小型漁業 -6.0m 岸壁 耐震化 L=306m 荷捌き所C棟 改修(改築) 床面積 A=6,810 ㎡ 囲壁による閉鎖型施設 衛生区画を明確にした衛生管理実施 フォード付きベルトコンベア、電動フォークリフト導入 対象魚種 大中型いか釣、陸送コンテナ輸入品(冷凍イカ) 改革型まき網、大型機船底曳網等(凍結魚) -6.0m 岸壁 耐震化 L=363m 荷捌き所B棟 改築・増築 床面積 A=6,806 ㎡ 囲壁による閉鎖型施設 衛生区画を明確にした衛生管理実施 フィード付きベルトコンベア、電動フォークリフト導入 対象魚種 小型いか釣、中型いか釣 -6.0m 岸壁 耐震化 L=275m

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凡例 水産物の動き 人の入出場位置 八戸地区 主要施設イメージ図 A棟 新築計画の平面構成イメージ 建屋下 囲壁外 (衛生管理エリア) 岸壁敷(衛生管理エリア) 箱詰室 フォークリフト通路 積込み場 機 械 室 フィシュポンプ ベルトコンベア 人の入場 口は限定 改革型まき網船 改革型まき網船 人の入場 口は限定 衛 生 管 理 エ リ ア 事 務 室 フィシュポンプ ホッパー ホッパー フィッシュポンプホース フィシュポンプ フィシュポンプ フィッシュポンプホース ホッパー ホッパー タンクローリー タンクローリー タンクローリー タンクローリー ベルトコンベア ベルトコンベア ベルトコンベア 密閉型ベルトコンベア 密閉型ベルトコンベア 密閉型ベルトコンベア 密閉型ベルトコンベア 計量室 フォークリフト通路 長靴洗浄 設備設置 長靴洗浄 設備設置 高度衛生管理エリア(建屋囲壁 内) 容器搬送コンベア 魚体搬送コンベア

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- 19 - 規格別選別 規格別選別 パレット積み パレット積み 小型いか釣船 中型いか釣船 フード付きベルトコンベア フード付きベルトコンベア 生鮮イカ発泡スチロール箱入品 高 度 衛 生 管 理 エ リ ア 建 屋 囲 壁 内 ) 建屋下 囲壁外 (衛生管理エリア) 岸壁敷 (衛生管理エリア) 陳列・セリ販売 積込み場 フォークリフト通路 船凍イカ ブロック品、1本凍結ダンボール箱入品 規格別選別 一時待機保管 随時積み出し フォークリフト通路 規格別選別 一時待機保管 フォークリフト通路 陳列・セリ販売 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定 衛 生 管 理 エ リ ア 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定 凡例 水産物の動き 人の入出場位置 B棟 増築・改修計画の平面構成イメージ

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(21)

凡例 水産物の動き 人の入出場位置 C棟 改修計画の平面構成イメージ 中型いか釣船 フード付きベルトコンベア フード付きベルトコンベア 高 度 衛 生 管 理 エ リ ア 建 屋 囲 壁 内 ) 建屋下 囲壁外 (衛生管理エリア) 岸壁敷 (衛生管理エリア) 積込み場 フォークリフト通路 船凍イカ ブロック品、1本凍結ダンボール箱入品 規格別選別 一時待機保管 随時積み出し フォークリフト通路 規格別選別 一時待機保管 フォークリフト通路 建屋下 囲壁外 (衛生管理エリア) 岸壁敷 (衛生管理エリア) 規格別選別 一時待機保管 輸入コンテナ陸送搬入 凍結イカ ブロック品、1本凍結ダンボール箱入品 積込み場 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 長靴洗浄 設備設置 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 人の入場 口は限定 衛 生 管 理 エ リ ア フード付き ベルトコンベア 冷凍魚受けホッパー 中型いか釣船 自動選別器 改革型まき網船 凍結品 一時保管冷蔵庫

(22)
(23)

凡例 水産物の動き 人の入出場位置 D棟 新築計画の平面構成イメージ さけ定置網 サケ規格分け選別 建屋下 囲壁外 (衛生管理エリア) 岸壁敷 (衛生管理エリア) フォークリフト通路 陳列・セリ販売 積込み場 フォークリフト通路 小型沿岸漁業など 活魚蓄養 高 度 衛 生 管 理 エ リ ア ( 建 屋 囲 壁 内 衛 生 管 理 エ リ ア 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 長靴洗 浄設備 設置 人の 口は 沖合底曳網 選別 一時待機保管 フォークリフト通路 一時待機保管 フォークリフト通路 選別 沖合底曳網 フォークリフト通路 フォークリフト通路 積込み場 積込み場 選別 人の入場 口は限定 長靴洗浄 設備設置 洗 備 の入場 は限定 長靴洗 浄設備 設置 人の入場 口は限定

参照

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